JPH04262017A - 過給機付エンジンの排気マニホールド - Google Patents

過給機付エンジンの排気マニホールド

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Publication number
JPH04262017A
JPH04262017A JP3023608A JP2360891A JPH04262017A JP H04262017 A JPH04262017 A JP H04262017A JP 3023608 A JP3023608 A JP 3023608A JP 2360891 A JP2360891 A JP 2360891A JP H04262017 A JPH04262017 A JP H04262017A
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JP
Japan
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exhaust manifold
main
exhaust
engine
turbocharger
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Application number
JP3023608A
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Inventor
Yuji Kanto
関東 勇二
Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Kunihiko Nakada
邦彦 中田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主過給機と副過給機と
を有し、低吸入空気量域では主過給機のみで過給し、高
吸入空気量域では両過給機を作動させて過給する過給機
付エンジンに取付けられる排気マニホールドに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の過給機付多気筒エンジン
として例えば図3に示すものがある。このエンジン71
には、主ターボチャージャ72と副ターボチャージャ7
3とが並列に設けられている。副ターボチャージャ73
に接続される吸、排気系には、それぞれ吸気切替弁74
及び排気切替弁75が設けられている。そして、両切替
弁74、75をともに全閉とすることにより、主ターボ
チャージャ72のみを過給作動させ、前記両切替弁74
,75をともに全開とすることにより、副ターボチャー
ジャ73にも過給作動を行わせるようにしている。
【0003】さらに、前記副ターボチャージャ73側に
は、主ターボチャージャ72のみの作動時の過給圧が、
予め設定した圧力を越えないように制御するための排気
バイパス弁76が設けられている。また、主ターボチャ
ージャ72側には、主・副両ターボチャージャ72,7
3の作動時の過給圧が、予め設定した圧力を越えないよ
うに制御するためのウェイストゲート弁77が設けられ
ている。
【0004】前記過給機付エンジン71では、複数の気
筒が第1及び第2の気筒群A,Bに分けられており、主
ターボチャージャ72のみが作動する時には、第2の気
筒群Bからの排気ガスを第1の気筒群A側へ流して合流
させ、両方の気筒群A,Bの排気ガスを主ターボチャー
ジャ72に流すようにしている。このことから、排気マ
ニホールド80は、第1の気筒群A及び主ターボチャー
ジャ72間に設けられる第1の排気マニホールド構成体
81と、第2の気筒群B及び副ターボチャージャ73間
に設けられる第2の排気マニホールド構成体82とを備
え、両者は互いに連通されている。
【0005】前記排気マニホールド80は気筒配列方向
(図3の左右方向)へ延びる構造であるので、気筒数に
比例してその排気マニホールド80が長くなる。このた
め、同排気マニホールド80が熱によって変形するのを
吸収する機構が必要となる。そこで、本出願人は先に特
願平2−260639号において、第1及び第2の排気
マニホールド構成体81,82をフレキシブルパイプ8
4とインナパイプ(図示しない)とによって連結する構
造を提案している。フレキシブルパイプ84は薄板材に
て蛇腹状に形成され、弾性変形可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記排
気マニホールド80においては、第1及び第2の排気マ
ニホールド構成体81,82間の中央Cにフレキシブル
パイプ84及びインナパイプを配設しているので、次の
ような不具合がある。主ターボチャージャ72のみが作
動する際には、第2の気筒群Bからの排気ガスが第1の
排気マニホールド構成体81側へ流れ、第1の気筒群A
からの排気ガスと合流し、主ターボチャージャ72側へ
流れる。また、主・副両ターボチャージャ72,73が
作動する際には、第1の気筒群Aからの排気ガスが主タ
ーボチャージャ72側へ、第2の気筒群Bからの排気ガ
スが副ターボチャージャ73側へそれぞれ流れる。この
際、主ターボチャージャ72による過給圧が予め設定さ
れた圧力を越えようとすると、ウェイストゲート弁77
が開き余分な排気ガスが排気マニホールド80に流入し
、図3において矢印で示すように主ターボチャージャ7
2のタービン72aの出口側へバイパスされる。
【0007】このため、主ターボチャージャ72のみの
作動時にも、主・副両ターボチャージャ72,73の作
動時にも、エンジン71からの排気ガスは主ターボチャ
ージャ72側へ多く流れることになる。これにより、図
4で示すように副ターボチャージャ73側に比べて主タ
ーボチャージャ72側の温度が高くなる温度勾配となり
、前記フレキシブルパイプ84は第1及び第2の排気マ
ニホールド構成体81,82間の中でも高温側に位置し
ていることになる。従って、もともと高温に対して耐久
性が十分でないフレキシブルパイプ84は排気ガスの熱
によって熱劣化するおそれがあった。
【0008】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的はフレキシブルパイプがエンジンか
らの排気ガスによって熱劣化するのを防止して耐久信頼
性を向上させることが可能な過給機付エンジンの排気マ
ニホールドを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、エンジンの第1の気筒群と、同エンジンの
低吸入空気量域及び高吸入空気量域で作動する主過給機
との間に設けられた第1の排気マニホールド構成体と、
前記エンジンの第2の気筒群と、同エンジンの高吸入空
気量域でのみ作動する副過給機との間に設けられた第2
の排気マニホールド構成体と、前記第1の排気マニホー
ルド構成体と第2の排気マニホールド構成体とを連結す
る弾性変形可能なフレキシブルパイプとを備えた過給機
付エンジンの排気マニホールドにおいて、前記フレキシ
ブルパイプを、両排気マニホールド構成体間の中央より
も副過給機側へずれた位置に配設している。
【0010】
【作用】主過給機のみが作動する際には、第1の気筒群
からの排気ガスが第1の排気マニホールド構成体を通っ
て主過給機へ導かれるとともに、第2の気筒群からの排
気ガスが第2の排気マニホールド構成体及び第1の排気
マニホールド構成体を通って主過給機へ導かれる。
【0011】また、主過給機及び副過給機がともに作動
する際には、第1の気筒群からの排気ガスが第1の排気
マニホールド構成体を通って主過給機へ導かれるととも
に、第2の気筒群からの排気ガスが第2の排気マニホー
ルド構成体を通って副過給機へ導かれる。このとき、第
2の気筒群からの排気ガスの一部は主過給機側へ流れる
【0012】このため、第1及び第2の気筒群から排出
される高温の排気ガスは、副過給機側よりも主過給機側
へ多く流れる。この排気ガスの熱により、主過給機側の
温度が副過給機側よりも高くなり、第1及び第2の排気
マニホールド構成体間の温度勾配は第1の排気マニホー
ルド構成体側ほど高くなる。本発明では両排気マニホー
ルド構成体を連結するフレキシブルパイプを、両排気マ
ニホールド構成体間の中央よりも第2の排気マニホール
ド構成体側へずれた位置に配設しているので、同フレキ
シブルパイプは前記温度勾配の低い部分に位置すること
になる。従って、フレキシブルパイプを両排気マニホー
ルド構成体間の中央、あるいはそれよりも第1の排気マ
ニホールド側に配設した場合に比べ、同フレキシブルパ
イプに伝わる熱は少ない。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1及
び図2に従って説明する。図2は車両に搭載された直列
6気筒の過給機付ガソリンエンジンの概略構成図である
。エンジン1の吸気系にはサージタンク2及びスロット
ル弁4が設けられ、同サージタンク2の下流側は、エン
ジン1の気筒に対応して分岐された吸気マニホールド5
となっている。また、エンジン1の排気系には排気マニ
ホールド8が設けられている。
【0014】エンジン1の吸気系及び排気系には、主過
給機としての主ターボチャージャ10及び副過給機とし
ての副ターボチャージャ11が並列に設けられている。 すなわち、主ターボチャージャ10のタービン10aの
上流側には、気筒#1〜#3からなる第1の気筒群Aが
連通され、副ターボチャージャ11のタービン11aの
上流側には、気筒#4〜#6からなる第2の気筒群Bが
連通されている。また、各タービン10a,11aの下
流側は主・副別々の排気通路12,13に連通されてい
る。各排気通路12,13はその下流側にて合流し、触
媒コンバータ14を介して外部に連通されている。
【0015】一方、主・副各ターボチャージャ10,1
1のコンプレッサ10b,11bの上流側は、主・副別
々の吸気通路15,16に連通されている。各吸気通路
15,16の上流側は一本の共通吸気通路17に合流し
、エアクリーナ18を介し外部に連通されている。また
、各コンプレッサ10b,11bの下流側は主・副別々
の吸気通路19,20に連通されている。各吸気通路1
9,20の下流側は一本の共通吸気通路21に合流し、
インタークーラ22を介して前記サージタンク2に連通
されている。
【0016】前記主ターボチャージャ10はエンジン1
の低吸入空気量域から高吸入空気量域まで作動されるも
のであり、副ターボチャージャ11はエンジン1の低吸
入空気量域で停止され、高吸入空気量域のみで作動され
るものであり、主・副両ターボチャージャ10,11に
より、いわゆる「2ステージツインターボシステム」が
構成されている。
【0017】主・副両ターボチャージャ10,11の作
動・停止を可能にするために、前記副排気通路13の途
中に排気切替弁23が設けられるとともに、副吸気通路
20の途中に吸気切替弁24が設けられている。両切替
弁23,24はアクチュエータ27,28によってそれ
ぞれ開閉駆動される。そして、排気切替弁23及び吸気
切替弁24の両方が全開のときには、主・副両ターボチ
ャージャ10,11が作動する「ダブル過給ステージ」
となり、同切替弁23,24の両方が全閉のときには、
主ターボチャージャ10のみが作動する「シングル過給
ステージ」となる。
【0018】前記副排気通路13には、排気切替弁23
を迂回して主排気通路12に連通する排気バイパス通路
31が設けられ、その内部に排気バイパス弁32が設け
られている。この排気バイパス弁32は、「シングル過
給ステージ」時に過給圧が予め設定した圧力を越えるの
を防止するとともに、副ターボチャージャ11を助走回
転させるためのものであり、アクチュエータ33によっ
て開閉駆動される。
【0019】さらに、吸気切替弁24よりも上流側の副
吸気通路20と、主ターボチャージャ10のコンプレッ
サ10bよりも上流側の主吸気通路15との間には、両
通路20,15を連通させる第1の吸気バイパス通路3
5が設けられ、その一端にはアクチュエータ36によっ
て開閉駆動される第1の吸気バイパス弁37が設けられ
ている。第1の吸気バイパス通路35は主ターボチャー
ジャ10のみの作動から、主・副両ターボチャージャ1
0,11の作動への切り替えをスムーズにするために開
かれる通路である。
【0020】また、副吸気通路20において、吸気切替
弁24の上流側と下流側とを連通させるバイパス通路3
9にはリード弁40が設けられている。そして、副ター
ボチャージャ11のコンプレッサ11bの出口圧力が主
ターボチャージャ10のそれよりも大きくなったとき、
バイパス通路39及びリード弁40を介して吸気切替弁
24の上流側から下流側へ空気がバイパスされるように
なっている。
【0021】一方、主ターボチャージャ10において、
タービン10aの上流側と下流側との間にはウェイスト
ゲート通路41が設けられ、その内部には、アクチュエ
ータ43によって開閉駆動されるウェイストゲート弁4
2が設けられている。このウェイストゲート弁42は、
主ターボチャージャ10による過給圧が予め設定された
圧力を越えるのを防止するために、そのタービン10a
への流入排気ガスをタービン10aの出口側へバイパス
して、主ターボチャージャ10による過給圧をコントロ
ールするためのものである。
【0022】また、主ターボチャージャ10のコンプレ
ッサ10bよりも上流側の主吸気通路15と、同コンプ
レッサ10bよりも下流側の共通吸気通路21との間に
は、第2の吸気バイパス通路45が設けられている。こ
の第2の吸気バイパス通路45内には、アクチュエータ
46によって開閉駆動される第2の吸気バイパス弁47
が設けられている。
【0023】そして、前記エンジン1はエアクリーナ1
8を通じて導入される外気を、共通吸気通路17、主・
副吸気通路15,16、主・副ターボチャージャ10,
11のコンプレッサ10b,11b、インタークーラ2
2、サージタンク2、吸気マニホールド5等を通じて取
り込む。また、その外気の取り込みと同時に、エンジン
1は各インジェクタから噴射される燃料を取り込む。さ
らに、エンジン1はその取り込んだ燃料と外気との混合
気を各気筒#1〜#6の燃焼室にて爆発・燃焼させて駆
動力を得た後、その排気ガスを排気マニホールド8、主
・副各ターボチャージャ10,11のタービン10a,
11a、主・副各排気通路12,13及び触媒コンバー
タ14を介して外部へ排出させる。
【0024】上記過給機付エンジン1において、運転状
態が低速域で、かつ高負荷域である場合には、排気切替
弁23及び吸気切替弁24がともに閉じられる。これに
よって、主ターボチャージャ10のみが作動される「シ
ングル過給ステージ」となる。この「シングル過給ステ
ージ」において、エンジン1からの排気ガスは主ターボ
チャージャ10のみを流れ、そのタービン10aを回転
駆動させる。タービン10aを通過した排気ガスは、主
排気通路12及び触媒コンバータ14を通過して外部へ
排出される。このように、低吸入空気量域で「シングル
過給ステージ」とする理由は、低吸入空気量域では主タ
ーボチャージャ10のみによる過給特性の方が主・副両
ターボチャージャ10,11による過給特性よりも優れ
ているからである。そして、このような「シングル過給
ステージ」にすることより、エンジン1のトルクの立ち
上がりが速くなり、低速域のレスポンスを大幅に良くす
ることができる。
【0025】また、エンジン1の運転状態が低速域で、
かつ低負荷域である場合には、排気切替弁23を閉じた
ままで吸気切替弁24のみが開かれる。これによって、
「シングル過給ステージ」のままで、主・副両吸気通路
15,16がともに開かれ、主ターボチャージャ10の
みの作動による吸気抵抗の増大を抑えることができる。 このようにすることにより、低負荷域からの加速初期に
おける過給圧の立ち上がり特性、運転上のレスポンスを
改善することができる。
【0026】また、エンジン1の運転状態が低吸入空気
量域から高吸入空気量域へ移行する場合、すなわち「シ
ングル過給ステージ」から「ダブル過給ステージ」へ切
り替わる場合には、排気切替弁23及び吸気切替弁24
がともに開かれる。この際、排気切替弁23が閉じられ
ているときに排気バイパス弁32が開かれることにより
、副ターボチャージャ11の助走回転数が高められて、
ステージ切り替えがよりスムーズに行われる。併せて、
第1の吸気バイパス弁37が閉じられることにより、ス
テージ切り替えがさらにスムーズに行われる。
【0027】一方、エンジン1の運転状態が高吸入空気
量域の場合には、排気切替弁23と吸気切替弁24がと
もに開かれたままで、かつ排気バイパス弁32が閉じら
れる。これによって、主・副両ターボチャージャ10,
11により過給が行われる「ダブル過給ステージ」の状
態が保持される。この「ダブル過給ステージ」において
、エンジン1からの排気ガスは、主・副両ターボチャー
ジャ10,11を流れ、各タービン10a,11aを回
転駆動させる。さらに、各タービン10a,11aを通
過した排気ガスは、主・副両排気通路12,13及び触
媒コンバータ14を通過して外部へと流れる。このよう
に、「ダブル過給ステージ」とすることにより、主・副
両ターボチャージャ10,11の両コンプレッサ10b
,11bによって充分な過給圧が得られ、高吸入空気量
域におけるエンジン1の出力が向上される。
【0028】ところで、前記排気マニホールド8は図1
に示すように、第1の気筒群A及び主ターボチャージャ
10間に設けられた第1の排気マニホールド構成体51
と、第2の気筒群B及び副ターボチャージャ11間に設
けられた第2の排気マニホールド構成体52と、前記両
排気マニホールド構成体51,52を連結する可撓連結
手段55とからなる。
【0029】第1の排気マニホールド構成体51の#3
気筒側端部からは、第2の排気マニホールド構成体52
側へ向けて第1の接続部53が突出している。また、第
2の排気マニホールド構成体52の#4気筒側端部から
は第1の排気マニホールド構成体51側へ向けて第2の
接続部54が突出している。各接続部54は管状をなし
、その端部にはフランジ53a,54aが一体形成され
るとともに、接続孔53b,54bが穿設されている。
【0030】前記可撓連結手段55はフレキシブルパイ
プ56、インナパイプ57及び一対の締結リング58か
ら構成されている。フレキシブルパイプ56は排気ガス
による排気マニホールド8の熱変形を吸収するためのも
のであり、耐食性及び耐熱性に優れたステンレス鋼製の
薄板材によって蛇腹状に形成されている。そして、フレ
キシブルパイプ56の両端部は、前記フランジ53a,
54aに外嵌され、締結リング58によって締付固定さ
れている。
【0031】前記インナパイプ57は、排気ガスが円滑
に流れるように円筒状に形成されている。同インナパイ
プ57はフレキシブルパイプ56と同様に、耐食性及び
耐熱性に優れたステンレス鋼によって形成されている。 インナパイプ57の副ターボチャージャ11側端部は前
記接続孔54bに対し圧入によって嵌合されている。こ
れは、主ターボチャージャ10のみが作動する「シング
ル過給ステージ」において、主ターボチャージャ10へ
向けて流れる第2の気筒群Bからの排気ガスが、接続孔
54bとインナパイプ57との間から漏れるのを防止す
るためである。
【0032】また、前記インナパイプ57の主ターボチ
ャージャ10側端部は、前記接続孔53bにスライド可
能に嵌入されている。これは、各排気マニホールド構成
体51,52が熱変形した場合でも、その熱変形を、第
1の排気マニホールド構成体51とインナパイプ57と
の摺接により吸収するためである。さらに、前記フレキ
シブルパイプ56を含む可撓連結手段55は、その中心
が両排気マニホールド構成体51,52間の中央Cより
も副ターボチャージャ11側へ長さLだけずれた位置D
となるように配設されている。このために、本実施例で
は第1の接続部53が、第2の接続部54よりも長く形
成されている。さらに、第1の接続部53の端面から第
1の排気マニホールド構成体51の出口51aに至る内
壁面51bは緩やかに湾曲した形状となっており、第2
の気筒群Bからの排気ガスが主ターボチャージャ10側
へスムーズに導かれるようになっている。
【0033】次に、上記排気マニホールド8における作
用について説明する。主ターボチャージャ10のみによ
り過給が行われる「シングル過給ステージ」においては
、排気切替弁23及び吸気切替弁24がともに閉じられ
るとともに、過給圧が設定圧を越えないように排気バイ
パス弁32が開閉される。このため、第1の気筒群Aか
らの排気ガスが第1の排気マニホールド構成体51を通
って主ターボチャージャ10へ導かれるとともに、第2
の気筒群Bからの排気ガスの大部分が第2の排気マニホ
ールド構成体52及び第1の排気マニホールド構成体5
1を通って主ターボチャージャ10へ導かれる。
【0034】また、主・副両ターボチャージャ10,1
1により過給が行われる「ダブル過給ステージ」におい
ては、排気切替弁23と吸気切替弁24がともに開かれ
る。このため、第1の気筒群Aからの排気ガスが第1の
排気マニホールド構成体51を通って主ターボチャージ
ャ10へ導かれるとともに、第2の気筒群Bからの排気
ガスが第2の排気マニホールド構成体52を通って副タ
ーボチャージャ11へ導かれる。この際、主ターボチャ
ージャ10による過給圧が予め設定された圧力を越えよ
うとすると、ウェイストゲート弁42が開いてタービン
10aへの流入排気ガスが、タービン10aの出口側へ
バイパスされる。
【0035】このため、第1及び第2の気筒群A,Bか
ら排出される高温の排気ガスは、副ターボチャージャ1
1側よりも主ターボチャージャ10側へ多く流れる。こ
の排気ガスの熱により、主ターボチャージャ10側の温
度が副ターボチャージャ11側よりも高くなり、両接続
部53,54及び可撓連結手段55の温度勾配は第1の
排気マニホールド構成体51側ほど高くなる。ここで、
可撓連結手段55を構成する部材のうち、特にフレキシ
ブルパイプ56は弾性変形し得るよう薄板材にて形成さ
れているので、熱に対する耐久性が十分高くない。
【0036】ところが、本実施例では前記フレキシブル
パイプ56が、両排気マニホールド構成体51,52間
の中央Cよりも副ターボチャージャ11側へずれた位置
Dに配設されている。つまり、フレキシブルパイプ56
は両排気マニホールド構成体51,52間において温度
が低い部分に位置することになる。従って、フレキシブ
ルパイプ56を両排気マニホールド構成体51,52間
の中央C、あるいはそれよりも主ターボチャージャ10
側に配設した場合に比べ、同フレキシブルパイプ56に
加わる熱が少なくなり、フレキシブルパイプ56が高温
の排気ガスによって熱劣化することが防止される。その
結果、フレキシブルパイプ56の耐久信頼性が向上する
【0037】また、前記のようにフレキシブルパイプ5
6を中央Cよりも副ターボチャージャ11側へずれた位
置に配設したことにより、同フレキシブルパイプ56を
中央C、あるいはそれよりも主ターボチャージャ10側
へずれた位置に配設した場合に比べ、第1の接続部53
の端面から第1の排気マニホールド構成体51の出口5
1aまでの距離が長くなり、第1の排気マニホールド構
成体51の内壁面51bの形状の設計自由度が増した。 このことから、本実施例では内壁面51bの形状を緩や
かな湾曲形状にしている。従って、第2の気筒群Bから
の排気ガスが主ターボチャージャ10側へ流れやすくな
り、その排気ガスの流速等のガスエネルギーを有効に利
用し、過渡性能の向上を図ることができる。
【0038】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば、V型エンジンや、4気筒、
8気筒等の6気筒以外のエンジンに取付けられる排気マ
ニホールドに具体化してもよい。また、インナパイプ5
7に代えてアウタパイプによって第1及び第2の排気マ
ニホールド構成体51,52を連結してもよい。この場
合、アウタパイプの両端部を第1及び第2の接続部53
,54の外周に嵌合する。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、フ
レキシブルパイプを第1及び第2の排気マニホールド構
成体間の中央よりも副過給機側へずれた位置に配設した
ので、同フレキシブルパイプが排気ガスによって熱劣化
するのを防止して耐久信頼性を向上させることができ、
さらには、第1の排気マニホールド構成体の設計自由度
が増し、第2の気筒群からの排気ガスが主過給機側へス
ムーズに流れやすい形状に設計することが可能になると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の排気マニホール
ドの一部を破断して示す正面図である。
【図2】一実施例の排気マニホールドを備えた過給機付
エンジンの概略構成を示す図である。
【図3】従来の排気マニホールドを備えた過給機付エン
ジンの概略構成を示す図である。
【図4】従来の排気マニホールドにおける第1及び第2
の排気マニホールド構成体間での温度勾配を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…エンジン、8…排気マニホールド、10…主過給機
としての主ターボチャージャ、11…副過給機としての
副ターボチャージャ、51…第1の排気マニホールド構
成体、52…第2の排気マニホールド構成体、56…フ
レキシブルパイプ、A…第1の気筒群、B…第2の気筒
群、C…中央

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エンジンの第1の気筒群と、同エンジ
    ンの低吸入空気量域及び高吸入空気量域で作動する主過
    給機との間に設けられた第1の排気マニホールド構成体
    と、前記エンジンの第2の気筒群と、同エンジンの高吸
    入空気量域でのみ作動する副過給機との間に設けられた
    第2の排気マニホールド構成体と、前記第1の排気マニ
    ホールド構成体と第2の排気マニホールド構成体とを連
    結する弾性変形可能なフレキシブルパイプとを備えた過
    給機付エンジンの排気マニホールドにおいて、前記フレ
    キシブルパイプを、両排気マニホールド構成体間の中央
    よりも副過給機側へずれた位置に配設したことを特徴と
    する過給機付エンジンの排気マニホールド。
JP3023608A 1991-02-18 1991-02-18 過給機付エンジンの排気マニホールド Pending JPH04262017A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6796859B1 (en) * 2000-11-16 2004-09-28 Bombardier Recreational Products Inc. Air intake silencer

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6796859B1 (en) * 2000-11-16 2004-09-28 Bombardier Recreational Products Inc. Air intake silencer

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