JPH04277736A - 帯電防止性が改良されたハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

帯電防止性が改良されたハロゲン化銀写真感光材料

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JPH04277736A
JPH04277736A JP4022091A JP4022091A JPH04277736A JP H04277736 A JPH04277736 A JP H04277736A JP 4022091 A JP4022091 A JP 4022091A JP 4022091 A JP4022091 A JP 4022091A JP H04277736 A JPH04277736 A JP H04277736A
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JP
Japan
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silver halide
oil
sensitive material
soluble dye
halide photographic
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JP4022091A
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Nobuaki Tsuji
辻 宣昭
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電防止されたX線用ハ
ロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【発明の背景】ハロゲン化銀写真感光材料は一般に電気
絶縁性の支持体及び写真構成層からなっているので、感
光材料の製造工程中ならびに使用時に同種又は異種物質
の表面との間の接触摩擦又は剥離を受けることにより静
電電荷が蓄積され易い。現像処理前に蓄積された静電荷
電が放電することによって感光性乳剤層が感光し、写真
フィルムを現像処理した際に点状スポット又は樹枝状や
羽毛状の線斑、いわゆるスタチックマークを生ずる。こ
れは写真フィルムの商品価値を著しく損ねる。例えば医
療用又は工業用X−レイフィルム等に現れるスタチック
マークは非常に危険な判断に繋がるが、この現像は現像
してみて初めて明らかになるもので非常に厄介な問題の
1つである。又、これらの蓄積された静電電荷は、フィ
ルム表面へ塵埃が付着したり、塗布が均一に行えないな
どの第2次的故障を誘起する原因ともなる。このスタチ
ックマークは感光材料の高感度化及び高速塗布、高速撮
影、高速自動処理化等により一層発生し易くなっている
【0003】即ち、感光材料の塗布、乾燥、加工放送を
はじめとした製造工程時、更にはフィルム装填、撮影、
自動現像材処理工程或は影写などで各種のローラー、機
器や感材同士などとの接触摩擦の機会が極めて多い。
【0004】一方、医療用Xレイフィルムのうちでも血
管造影用或は骨部撮影用の感光材料では画像コントラス
トが高くなるため、フィルムをブルー着色してコントラ
ストをやわらげ、診断性を高めているのが普通である。 ブルー着色法としては例えば特開昭60‐243654
号で開示されているような油溶性染料をハロゲン化銀写
真感光材料構成層中に用いることが知られている。しか
しながらブルー着色のために油溶性染料を分散した感光
材料は、静電気障害が多く、特に経時で帯電防止性能が
劣化すると言う欠点を有していた。
【0005】従来から、感光材料の導電性や発電性をコ
ントロールして帯電防止性を付与する試みが数多く報告
されているが、支持体の種類や、写真組成物の種類など
によって効果が少なかったり、写真性能に負効果をもた
らしたりするものが多く、さらには現像処理後に帯電防
止性能を全く消失するなど、いずれも充分に満足するも
のは得られていない。そこでブルー着色のために油溶性
染料を分散したハロゲン化銀写真感光材料の帯電防止法
について新たな技術が望まれていた。
【0006】
【発明の目的】従って本発明の第1の目的は、ブルー着
色のための油溶性染料を分散したハロゲン化銀写真感光
材料の帯電防止方法を提供することである。本発明の第
2の目的は経時劣化がなく、かつ写真特性に悪影響を与
えることのない改良された帯電防止性能を有したハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供することである。その他の目
的は以下の明細から明らかとなる。
【0007】
【発明の構成】本発明の上記の目的は、以下により達成
されることを見い出し、本発明を成した。即ち、支持体
上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有す
るハロゲン化銀写真感光材料において、該感光材料構成
層の少なくとも1層中に、下記一般式〔I〕で表される
油溶性染料を60〜300nmの油滴で含有し、該油溶
性染料分散物中の高沸点溶剤が油溶性染料粉末1g当た
り1.5〜5gであり、かつ該感光材料の表面保護層中
に、下記一般式〔II〕で表されるアニオン性界面活性
剤の少なくとも1種を片面当たり7mg/m2以上と、
下記一般式〔III〕で表されるノニオン性界面活性剤
の少なくとも1種を含有し、該アニオン性界面活性剤と
ノニオン性界面活性剤の重量比が1:2.5〜1:10
であるハロゲン化銀写真感光材料により達成される。
【0008】
【化4】
【0009】式中、Y1、Y2は水素原子、炭素数1〜
8までのアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘ
キシル基、オクチル基)又は置換基を有してもよいアリ
ール基(例えばフェニル基)を表す。フェニル基への好
ましい置換基としては例えば炭素数1〜4までのアルキ
ル基、スルハモイル基を表す。Z1、Z2は水素原子、
ヒドロキシ基 、又はSO3M基で、Mは水素原子アル
カリ金属原子又はアンモニウ基を表す。
【0010】
【化5】
【0011】式中、R1、R2は同一でも異なってもよ
い炭素数1〜11の直鎖又は分岐のアルキル基又はアル
ケニル基、アリール基を表す。Mは水素原子アルカリ金
属原子又はアンモニウ基を表し、mは0又は1を表す。
【0012】
【化6】
【0013】式中、R3は炭素数1〜20の直鎖又は分
岐のアルキル基を表し、nは1〜50の整数を表す。
【0014】次に前記一般式〔I〕で示される具体的化
合物例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】上記の染料は、例えばテトラゾールブルー
などの商品名でサイド社から市販されており、容易に入
手することができる。
【0018】上記の染料は、ハロゲン化銀乳剤層中で吸
収極大値が570〜700μmを有する染料である。
【0019】添加方法としては、当業界で採用されてい
る例えばカラー用カプラー等の分散方法に準じた実質的
に水不溶性の高沸点有機溶剤に溶解し、必要に応じて低
沸点溶剤と共に溶解し、界面活性剤を含むゼラチン水溶
液と混合して、コロイドミル、ホモジナイザー、超音波
分散装置などの乳化装置により乳化分散したのち、本発
明のハロゲン化銀乳剤層中に添加される。
【0020】本発明において油溶性染料を溶解するため
の高沸点溶剤としては、カルボン酸エステル類、リン酸
エステル類、カルボン酸アミド類、エーテル類、置換さ
れた炭化水素類などがあり、具体的には、ジ−n−ブチ
ルフタール酸エーテル、ジ−イソオクチルフタール酸エ
ステル、ジメトキシエチルフタール酸エステル、ジ−n
−ブチルアジピン酸エステル、ジイソオクチルアゼイン
酸エステル、トリ−n−ブチルクエン酸エステル、ブチ
ラウリン酸エステル、ジ−n−セバシン酸エステル、ト
リクレジルリン酸エステル、トリ−n−ブチルリン酸エ
ステル、トリイソオクチルリン酸エステル、N,N’−
ジエチルカプリル酸アミド、N,N’−ジメチルパルミ
チン酸アミド、n−ブチル−ペンタデシルフェニルエー
テル、エチル−2,4−tert−ブチルフェニルエー
テル、コハク酸エステル、マレイン酸エステル、塩化パ
ラフィン等があり、これらを1種又は2種以上組み合わ
せて用いることができる。又、低沸点溶剤としては、酢
酸エチル、酢酸ブチル、シクロヘキサン、プロピレンカ
ーボネート、メタノール、sec−ブチルアルコール、
テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ベンゼン
、クロロホルム、アセトン、メチルエチルケトン、ジエ
チルスルホキサイド、メチルセロソルブなどがあり、こ
れらを必要に応じて1種又は2種以上使用することもで
きる。
【0021】上述した高沸点溶剤の使用量は、本発明の
一般式〔I〕で表される油溶性染料粉末1g当たり1.
5〜5gの範囲で用いられ、好ましくは2〜4.5gで
ある。
【0022】又、本発明の一般式〔I〕で表される油溶
性染料は溶解分散後の油滴径が60〜300nmの範囲
で用いられ、好ましくは75〜270nmの範囲で本発
明に係る感光材料構成層中に含有される。本発明におい
て油溶性染料の油滴径は、高沸点溶剤の使用量と分散時
の回転数によって変化し、ひいては帯電防止性(スタチ
ックマーク発生性)をも左右するものと考えられる。
【0023】これらの溶剤に溶解した染料は、乳化剤と
して例えばアニオン活性剤、非イオン活性剤及びそれら
を組み合わせて用いることができ、例えばアルキルベン
ゼンスルホン酸塩、スルホコハク酸エステル塩、サポニ
ンなどが用いられる。又、分散にはゼラチンとしてはア
ルカリ法ゼラチン、酸性法ゼラチン、変性ゼラチン(例
えば特公昭38−4854号、同40−12237号公
報、米国特許2,525,753号明細書等に記載の変
性ゼラチンなど)を単独又は組み合わせて用いることが
でき、必要に応じて天然又は合成バインダー(例えばポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなど)も使
用し得る。
【0024】尚、本発明に係る染料は、乳化分散工程に
おいて、酸化防止剤、ステイン防止剤、蛍光増白剤等の
写真用添加剤とともに乳化分散して使用してもよい。
【0025】上述した一般式〔I〕の化合物は、溶剤に
より一般的な分散方法によって得られ、使用量は通常片
面m2当たり1mg〜100mgの範囲でよく、より好
ましくは2mg〜30mgが好ましい。非ハロゲン化銀
乳剤層に添加する場合も同様である。
【0026】本発明のもっとも好ましい実施態様として
は、一般式〔I〕を前述した方法によって分散し、ハロ
ゲン化銀乳剤層に添加含有せしめるのがよく乳剤に添加
する時期は、ハロゲン化銀乳剤製造工程のいづれの時期
でもよいが、好ましくは化学熟成工程から塗布工程前の
適宜な位置が選ばれ、より好ましくは化学熟成終了後の
塗布前の工程に用いるのがよい。
【0027】次に、本発明に係る前記一般式〔II〕で
示される具体的化合物例を挙げるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0028】
【表1】
【0029】これらの化合物は、例えば米国特許3,5
14,293号又は英国特許548,532号などに記
載の合成法又はそれに準じた方法により容易に得ること
ができる。
【0030】次に、本発明に係る前記一般式〔III〕
で示される具体的化合物例を挙げるが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0031】
【表2】
【0032】これらの化合物は、脂肪酸モノエタノール
アミドにエチレンオキシドを加え、反応せしめることで
容易に合成することができる。又、市販品として例えば
アミゼット5C、10C(いずれも日光ケミカル社製)
などがあって本発明に容易に用いることができる。これ
らのノニオン性係界面活性剤は本発明に係るハロゲン化
銀写真感光材料の表面保護層中に添加される。
【0033】上記の本発明に係るアニオン性及びノニオ
ン性界面活剤は、重量比で1:2.5〜1:10の範囲
で組み合わして用いられる。そのうちの一般式〔II〕
のアニオン性界面活性剤は、支持体の片面当たり7mg
以上/m2で用いられ、好ましくは7.5mg以上35
mg以下/m2で本発明の目的効果を良好に奏する。又
、一般式〔III〕のノニオン性界面活性剤の添加量は
、支持体の片面当たり18mg以上/m2で用いられ、
好ましくは18mg以上100mg/m2で本発明の目
的効果を良好に奏する。
【0034】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、沃臭化銀、沃塩化銀、沃塩臭化銀などい
ずれのハロゲン化銀であってもよいが特に高感度のもの
が得られるという点では、沃臭化銀であることが好まし
い。
【0035】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体
、8面体、14面体のような全て等方的に成長したもの
、或は球形のような多面的な結晶型のもの、面欠陥を有
した双晶から成るもの或はそれらの混合型又は複合型で
あってもよい。これらハロゲン化銀粒子の粒径は、0.
1μm以下の微粒子から20μmに至る大粒子であって
もよい。
【0036】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、公知の方法で製造できる。例えば、リサ
ーチ・デイスクロジャー(RD)No.17643(1
978年12月)・22〜23頁の1・乳剤製造法(E
mulsion Preparation and t
ypes)及び同(RD)No.18716(1979
年11月)・648頁に記載の方法で調製することがで
きる。
【0037】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
乳剤は、例えば、T.H.James著“Thethe
ory of the photographic p
rocess”第4版、Macmillan社刊(19
77年)38〜104頁に記載の方法、G.F.Dau
ffin著「写真乳剤化学」“Photographi
c EmulsionChemistry”、Foca
l press 社刊(1966年)、P.Glafk
ides著「写真の物理と化学“Chimie et 
 physique photographique”
Paul Montel 社刊(1967年)、V.L
.Zelikman 他著「写真乳剤の製造と塗布」“
Making and Coating photog
raphic Emulsion”Focal pre
ss 社刊(1964年)などに記載の方法により調製
される。
【0038】即ち、中性法、酸性法、アンモニア法など
の溶液条件にて順混合法、逆混合法、ダブルジェット法
、コントロールド・ダブルジェット法などの混合条件、
コンバージョン法、コア/シェル法などの粒子調製条件
及びこれらの組合わせ法を用いて製造することができる
。本発明の好ましい実施態様の1つとしては、沃化銀を
粒子内部に局在させた単分散乳剤が挙げられる。
【0039】本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀
乳剤としては、例えば特開昭59−177535号、同
61−802237号、同61−132943号、同6
3−49751号などに開示されている内部高沃度型単
分散粒子が挙げられる。結晶の晶癖は立方体、14面体
、8面体及びその中間の(1,1,1)面と(1,0,
0)面が任意に混在していてもよい。ここで言う単分散
乳剤とは、常法により例えば平均粒子直径を測定したと
き、粒子数又は重量で少なくとも95%の粒子が、平均
粒子径の±40%以内、好ましくは±30%以内にある
ハロゲン化銀粒子である。ハロゲン化銀粒子の粒径分布
は、狭い分布を有した単分散乳剤或は広い分布の多分散
乳剤のいずれであってもよい。
【0040】ここで述べた単分散性についての定義は、
特開昭60−162244号に記載されており、粒径に
関する変動係数が0.20以下のものである。ハロゲン
化銀の結晶構造は、内部と外部が異なったハロゲン化銀
組成からなっていてもよい。好ましい態様としての乳剤
は、高沃度のコア部分に低沃度のシェル層からなる二層
構造を有したコア/シェル型単分散乳剤である。
【0041】高沃度部の沃化銀含量は20〜40モル%
で特に好ましくは20〜30モル%である。かかる単分
散乳剤の製法は公知であり、例えばJ.Phot.Si
c. 12. 242〜251頁(1963)、 特開
昭48−36890号、同52−16364号、同55
−142329、同58−49938号、英国特許1,
413,748号、米国特許3,574,628号、同
3,655,394号などの公報に記載されている。上
記の単分散乳剤としては、種晶を用い、この種晶を成長
核として銀イオン及びハライドイオンを供給することに
より、粒子を成長させた乳剤が特に好ましい。なお、コ
ア/シェル乳剤を得る方法としては、例えば英国特許1
,027,146号、米国特許3,505,068号、
同4,444,877号、特開昭60−14331号な
どの公報に詳しく述べられている。
【0042】本発明に用いられるもう1つの粒子形態と
してのハロゲン化銀乳剤は、アスペクト比が3以上の平
板状粒子であることが好ましい。
【0043】かかる平板状粒子の利点は、分光増感効率
の向上、画像の粒状性及び鮮鋭性の改良などが得られる
として例えば、英国特許2,112,157号、米国特
許4,439,520号、同4,433,048号、同
4,414,310号、同4,434,226号、特開
昭58−113927号、同58−127921号、同
63−138342号、同63−284272号、同6
3−305343号などで開示されており乳剤はこれら
の公報に記載の方法により調製することができる。
【0044】上述した乳剤は、粒子表面に潜像を形成す
る表面潜像型或は粒子内部に潜像を形成する内部潜像型
、表面と内部に潜像を形成する型のいずれの乳剤であっ
てもよい。これらの乳剤は、物理熟成或は粒子調製の段
階でカドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリウム塩、イリジ
ウム塩又はその錯塩、ロジウム塩又はその錯塩、鉄塩又
はその錯塩などを用いてもよい。乳剤は可溶性塩類を除
去するためにヌーデル水洗法、フロキュレーション沈降
法などの水洗方法がなされてよい。好ましい水洗法とし
ては、例えば特公昭35−16086号記載のスルホ基
を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂を用いる方法、
又は特開昭63−158644号記載の凝集高分子剤例
示G3,G8などを用いる方法が特に好ましい脱塩法と
して挙げられる。
【0045】本発明に係る乳剤は、物理熟成又は化学熟
成前後の工程において、各種の写真用添加剤を用いるこ
とができる。公知の添加剤としては、例えばリサーチ・
ディスクロージャーNo.17643(1978年12
月)、同No.18716(1979年11月)及び同
No.308119(1989年12月)に記載された
化合物が挙げられる。これら三つのリサーチ・ディスク
ロージャーに示されている化合物種類と記載箇所を次表
に掲載した。     添加剤      RD−17643    
        RD−18716         
  RD−308119              
頁      分類        頁       
分類      頁       分類  化学増感剤
  23      III      648 右上
           996         II
I  増感色素    23      IV    
   648〜649           996〜
8      IV  減感色素    23    
  IV                     
     998         B  染料   
     25〜26  VIII     649〜
650          1003        
 VIII  現像促進剤  29      XXI
      648 右上  カブリ抑制剤・安定剤               24      IV 
      649 右上          100
6〜7     VI  増白剤      24  
    V                    
       998         V  硬膜剤
      26      X        65
1 左            1004〜5    
 X  界面活性剤  26〜7  XI      
 650 右            1005〜6 
    XI  帯電防止剤  27      XI
I      650 右            1
006〜7     XIII  可塑剤      
27      XII      650 右   
         1006         XII
  スベリ剤    27      XII  マッ
ト剤    28      XVI      65
0 右            1008〜9    
 XVI  バインダー  26      XXII
                       10
03〜4     IX  支持体      28 
     XVII                
       1009         XVII   本発明に係る感光材料に用いることのできる支持体
としては、例えば前述のRD−17643の28頁及び
RD−308119の1009頁に記載されているもの
が挙げられる。
【0046】適当な支持体としてはプラスチックフィル
ムなどで、これら支持体の表面は塗布層の接着をよくす
るために、下塗層を設けたり、コロナ放電、紫外線照射
などを施してもよい。
【0047】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。但し
当然のことではあるが本発明は以下述べる実施例により
限定されるものではない。
【0048】実施例1 60℃、pAg=8、pH=2.0にコントロールしつ
つ、ダブルジェット法で平均粒径0.3μmの沃化銀2
モル%を含む沃臭化銀の単分散立法晶乳剤(A)を得た
。この乳剤は、電子顕微鏡写真から双晶の発生率は個数
で1%以下であった。この乳剤(A)を種晶として、以
下のように成長させた。
【0049】即ち、40℃に保たれた保護ゼラチン及び
必要に応じてアンモニアを含む溶液8.51に、この種
晶(A)を溶解させ、更に酢酸によるpHを調整した。
【0050】この液を母液として3.2規定のアンモニ
ア性銀イオン水溶液をダブルジェット法で添加した。
【0051】つまり、pAgを7.3、pHを9.7に
制御し、沃化銀含有率35モル%の層を形成した。次に
、pHを9.0から8.0に変化させ、pAgを9.0
に保ち成長させた。その後、臭化カリ溶液をノズルで8
分かけ添加し、pAgを11.0に落とし、その臭化カ
リ添加終了3分後に混合終了させた。この乳剤は、平均
粒径が0.7μmの単分散乳剤で粒子全体の平均沃化銀
含有率は2モル%であった。
【0052】次にこの反応液の過剰な可溶性塩を除去す
るために脱塩工程を行った。即ち、反応液を40℃に保
ちナフタレンスルホン酸ソーダのホルムアルデヒド縮合
物と硫酸マグネシウムを加え、撹拌静置しデカンテーシ
ョンにより過剰の塩類を除去し、乳剤Aとした。
【0053】乳剤Aとは別に次のような乳剤を調製した
【0054】即ち、水1l中にゼラチン30g、臭化カ
リウム10.5g、チオエーテル〔HO(CH2)2S
(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2OH〕0.
5wt%水溶液10mlを加えて溶解し、63℃に保っ
た溶液中(pAg=9.1、pH=6.5)に、撹拌し
ながら0.88モルの硝酸銀溶液30mlと0.88モ
ルの沃化カリウムと臭化カリウムの混合溶液(モル比9
7:3)30mlを15秒間で同時に添加した後、1モ
ルの硝酸銀溶液600mlとモル比9.5:3.5の臭
化カリウムと沃化カリウムとからなる1モルの混合溶液
600mlとを70分かけて同時添加して、平板状沃臭
化銀乳剤を調製した。
【0055】得られた平板状ハロゲン化銀粒子は、平均
粒径1.15μmで、厚み0.10μmで、沃化銀含有
率が3.0モル%であった。この乳剤を乳剤Aと同様の
方法で脱塩し、乳剤Bを得た。
【0056】一般式〔I〕の油溶性染料の分散液の調製
一般式〔I〕の例示化合物I−1の微細粉末10gを酢
酸エチル80mlと、高沸点溶剤のトリクレジルリン酸
エステルを表1に示す量用いて溶解した。次いで乳化剤
としてトリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ムを1.3g含む10wt%のゼラチン水溶液120m
l中に混合してから表1に示す回転数で分散容器内を徐
々に減圧しながら分散した。尚、ゼラチン水溶液中には
下記の防腐剤の適量を加えた。なお、分散後の染料の油
滴径は後掲の表3に示す。
【0057】
【化9】
【0058】得られた塗布液を厚さ180μmの下引き
済みのブルー着色したポリエチレンテレフタレートフィ
ルムベース上に、両面均一塗布し表1に示す21種の試
料を作製した。
【0059】尚、片面当たりの塗布量は、銀量が2.0
g/m2、乳剤層のゼラチンが2.0g/m2、保護層
のゼラチンが1.2g/m2になるよう調整して塗布し
た。
【0060】次に脱塩後の乳剤A、Bのそれぞれを55
℃にして、チオシアン酸アンモニウムと塩化金酸及びチ
オ硫酸ナトリウムを加え、更に下記の分光増感色素〔A
〕を300mgと〔B〕を15mgをハロゲン化銀1モ
ル当たり添加し最高感度が得られる条件での化学熟成を
行った。次いで安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a,7−テトラザインデンの適量で安定
化してから、本発明に係る一般式〔I〕の油溶性染料の
分散液を染料が片面当たり7.5mg/m2になるよう
乳剤A、Bのそれぞれに添加した。尚、染料分散液は後
述する方法で調製したものを用いた。
【0061】分光増感色素(A) 5,5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3
−スルホプロピル)オキサカルボシアニンナトリウム塩
の無水物分光増感色素(B) 5,5′−ジ−(ブトキシカルボニル)−1,1′−ジ
エチル−3,3′−ジ−(4−スルホブチル)ベンゾイ
ミダゾロカルボシアニンナトリウム塩の無水物 ハロゲン化銀乳剤塗布液に用いた添加剤は次のとおりで
ある。添加量はハロゲン化銀1モル当たりの量で示す。
【0062】   1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメ
タン                    70m
g  t−ブチル−カテコール           
                         
     60mg  ポリビニルピロリドン(分子量
10,000)                  
     1.0g  スチレン−無水マレイン酸共重
合体                       
     2.5g  トリメチロールプロパン   
                         
          10g  ニトロフェニル−トリ
フェニルホスホニウムクロリド           
  28mg  1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−
スルホン酸アンモニウム          1.7g
  ジエチレングリコール             
                         
   7g  2−メルカプトベンツイミダゾール−5
−スルホン酸ナトリウム      1.5mg  C
4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH
)2                       
           1g
【0063】
【化10】
【0064】又保護層液に用いた添加物は次のとおりで
ある。添加量はゼラチン1g当たりの量で示す。
【0065】   本発明に係る一般式〔II〕と〔III〕の化合物
          表1記載の量  ソジウム−i−
アミル−n−デシルスルホサクシネート       
         0.3g  ポリメチルメタクリレ
ート(面積平均粒径7μmのマット剤)      2
5mg  ルドックスAM(デュポン社製)(コロイド
シリカ)              30mg  (
CH2=CHSO2CH2)2O          
                         
        36mg  2,4−ジクロロ−6−
ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩  
    30mg
【0066】
【化11】
【0067】帯電防止性能の測定 未露光の試料を温度23℃、相対湿度20%RH下で2
時間調湿した後、同一空調条件の暗室内において、試料
をゴムローラで摩擦した後、自動現像機SRX−501
(コニカ株式会社製)でXレイ自動現像機用現像液XD
−SR、定着XF−SR(いずれもコニカ(株)製)で
、45秒処理を行い化合物の帯電防止性能を調べた。
【0068】スタチックマークの発生度の評価は、目視
により判定した。評価基準は次の通りである。
【0069】 ◎:非常に良好(スタチックマークが全く発生しない)
○:良    好 △:やや発生あるも実用上問題ない ×:劣る 尚、表中の塗布後1日、塗布後100日とは、塗布後の
フィルムを3枚ずつ重ねて45%RH下で封入保存し、
3枚のまん中の試料について帯電防止性能を測定したも
のである。得られた結果を表3に示す。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】表3から明らかなように、フィルムの経時
による帯電防止性の劣化を、本発明の方法によって改良
していることが分かる。なお、本発明に係る試料のいず
れもが、写真性能にはなんらの悪影響も認められなかっ
た。
【0073】
【発明の効果】本発明により、ブルー着色した医療用X
レイフィルムの帯電防止法として、フィルムの経時保存
中に劣化のない帯電防止性を付与したハロゲン化銀写真
感光材料を得ることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲ
    ン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
    て、該感光材料構成層の少なくとも1層中に、下記一般
    式〔I〕で表される油溶性染料を60〜300nmの油
    滴で含有し、該油溶性染料分散物中の高沸点溶剤が油溶
    性染料粉末1g当たり1.5〜5gであり、かつ該感光
    材料の表面保護層中に、下記一般式〔II〕で表される
    アニオン性界面活性剤の少なくとも1種を片面当たり7
    mg/m2以上と、下記一般式〔III〕で表されるノ
    ニオン性界面活性剤の少なくとも1種を含有し、該アニ
    オン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤の重量比が1
    :2.5〜1:10であることを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料。 【化1】 式中、Y1、Y2は水素原子、アルキル基又はアリール
    基を表す。Z1、Z2は水素原子、ヒドロキシ基又はS
    O3M基を表し、Mは水素原子、アルカリ金属原子、ア
    ンモニウム基を表す。 【化2】 式中、R1、R2は同一でも異なってもよいアルキル基
    、アルケニル基又はアリール基を表す。mは0又は1を
    表す。 【化3】 式中、R3は炭素数1〜20のアルキル基を表し、nは
    1〜50の整数を表す。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5411844A (en) * 1994-03-31 1995-05-02 Eastman Kodak Company Photographic element and coating composition therefor
US5418128A (en) * 1994-03-31 1995-05-23 Eastman Kodak Company Photographic element and coating composition therefor

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5411844A (en) * 1994-03-31 1995-05-02 Eastman Kodak Company Photographic element and coating composition therefor
US5418128A (en) * 1994-03-31 1995-05-23 Eastman Kodak Company Photographic element and coating composition therefor

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