JPH04272924A - 芳香族ポリエーテルケトンおよびその製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエーテルケトンおよびその製造方法

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JPH04272924A
JPH04272924A JP3320591A JP3320591A JPH04272924A JP H04272924 A JPH04272924 A JP H04272924A JP 3320591 A JP3320591 A JP 3320591A JP 3320591 A JP3320591 A JP 3320591A JP H04272924 A JPH04272924 A JP H04272924A
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JP
Japan
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aromatic
acid
polyetherketone
formula
group
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JP3320591A
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Shinichiro Mori
慎一郎 森
Shiro Miyata
志郎 宮田
Nobuyuki Yonezawa
宣行 米澤
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高いガラス転移温度と
優れた耐熱性を有する芳香族ポリエーテルケトンおよび
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、芳香族ポリエーテルケトンとして
は、ハロゲン化ベンゾフェノンとヒドロキノンの2つの
モノマーを用いた求核芳香族置換型溶液重縮合反応(特
公昭60−32642号公報等)により製造される、1
つの繰り返し単位中に2つのエーテル基と1つのケトン
基を持つポリエーテルエーテルケトンがよく知られてい
る。
【0003】また、1つの分子中に求核攻撃をする部位
とそれを受ける部位を持ったモノマーの求核芳香族置換
型溶液重縮合反応を利用して、1つの繰り返し単位中に
エーテル基、ケトン基を1つずつ持つポリエーテルケト
ンを合成している例(特公昭47−617号公報等)も
ある。
【0004】また、芳香族ポリエーテルケトンを合成す
るためには、上述した求核芳香族置換型溶液重縮合反応
の他に、親電子芳香族置換反応を利用することもよく知
られている。
【0005】その例として、フッ化水素/三フッ化ホウ
素を用いる方法によるポリエーテルケトンケトン(特公
昭46−3392、47−31440号公報等)、ルイ
ス酸を用いる方法によるポリエーテルケトンケトン(特
開昭59−159826号公報)、ポリリン酸を用いる
方法によるポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテル
ケトン(高分子、17、130(1968))、トリフ
ルオロアルカンスルホン酸を用いる方法によるポリエー
テルケトンケトン(特開昭58−208320、Pol
ymer、29、1902(1988))、五酸化二り
んとメタンスルホン酸の混合物を用いる方法によるポリ
エーテルエーテルケトン(特開昭59−135224号
公報)、トリフルオロメタンスルホン酸を用いる方法に
よるポリエーテルエーテルケトン(特開昭58−208
320号公報)等がある。
【0006】そして、これらの芳香族ポリエーテルケト
ンはその優れた耐熱性、強靭性、耐薬品性、耐放射線性
を生かし、ケーブルワイヤ被覆分野、成型品分野、フィ
ルム分野、ファイバーフィラメント分野など様々な分野
における用途開発が進んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン等は、部分
結晶性のポリマーであり、その結晶融点は300℃以上
と高いものの、ガラス転移温度は140〜150℃程度
であり、150℃以上の高温条件で使用する際の力学特
性が低いという問題があった。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決しガラス転
移温度が高く、高温条件下であっても力学特性が高い芳
香族ポリエーテルケトンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、芳香族ポ
リエーテルケトンが本来持つ高い熱安定性、機械的強度
に加え高いガラス転移温度を有し、高温条件下で好適に
使用できる芳香族ポリエーテルケトンを開発するための
鋭意検討を重ねた。その結果、一般式
【0010】
【化4】
【0011】(式中、Rはアルキル基を、mは整数を表
す) で表されるジアルコキシジフェニルエーテル(m=0)
、又はビス(アルコキシフェノキシ)ベンゼン(m=1
)、又は両端にアルコキシ置換基を持つポリフェニレン
オキシド(m≧2)と、一般式
【0012】
【化5】
【0013】(式中、Arは2価の芳香族残基を、Xは
水酸基あるいはハロゲン原子を表す) で表される芳香族ジカルボン酸又は芳香族ジカルボン酸
ジハライドとを反応させることにより得られるポリマー
が、上記の目的を達成することを見いだし、本発明を完
成させるに至った。
【0014】すなわち本発明の芳香族ポリエーテルケト
ンは、一般式
【0015】
【化6】
【0016】(式中、Rはアルキル基を、mは整数を、
Arは2価の芳香族残基を表す) で表される繰り返し単位から構成されている。
【0017】また、本発明の芳香族ポリエーテルケトン
の製造方法は、一般式
【0018】
【化7】
【0019】(式中、Rはアルキル基を、mは整数を表
す) で表されるジアルコキシジフェニルエーテル(m=0)
、又はビス(アルコキシフェノキシ)ベンゼン(m=1
)、又は両端にアルコキシ置換基を持つポリフェニレン
オキシド(m≧2)と、一般式
【0020】
【化8】
【0021】(式中、Arは2価の芳香族残基を、Xは
水酸基あるいはハロゲン原子を表す) で表される芳香族ジカルボン酸又は芳香族ジカルボン酸
ジハライドとを反応させ、芳香族ポリエーテルケトンを
製造することを特徴とする芳香族ポリエーテルケトンの
製造方法である。
【0022】本発明の原料単量体である一般式
【002
3】
【化9】
【0024】(式中、Rはアルキル基を、mは整数を表
す) で表されるジアルコキシジフェニルエーテル(m=0)
およびビス(アルコキシフェノキシ)ベンゼン(m=1
)は、いずれも公知の化合物であるが、ジアルコキシジ
フェニルエーテルはアルコキシフェノールとアルコキシ
ハロゲン化ベンゼンを、ビス(アルコキシフェノキシ)
ベンゼンはジハロゲン化ベンゼンとアルコキシハロゲン
化ベンゼンを、銅または銅塩の存在下で反応させれば容
易に得ることができる(Ullmann反応;Org.
 Synth. Coll.Vol. III, 56
6(1955), Org. Synth. Coll
. Vol. II, 445(1943)などを参照
)。
【0025】ジアルコキシジフェニルエーテルとしては
、2,2’−ジアルコキシジフェニルエーテル、3,3
’−ジアルコキシジフェニルエーテル、4,4’−ジア
ルコキシジフェニルエーテルがある。そして、アルコキ
シとしては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、1−プ
ロポキシ基、2−プロポキシ基、2−メチル−1−プロ
ポキシ基、2−メチル−2−プロポキシ基、1−ブトキ
シ基、2−ブトキシ基、ペントキシ基、ヘキソキシ基、
ヘプトキシ基、オクトキシ基がある。これらのジアルコ
キシジフェニルエーテルはいずれも用いることができる
が、高分子量の芳香族ポリエーテルケトンを得るために
は、アシルカチオンの親電子的な攻撃に対する立体障害
が少ないので、2,2’−ジアルコキシジフェニルエー
テルが好ましい。また、アルコキシ基も立体障害の少な
い炭素数1〜5程度のものが好ましい。
【0026】ビス(アルコキシフェノキシ)ベンゼンと
しては、1,4−ビス(2−アルコキシフェキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(2−アルコキシフェノキシ)ベン
ゼン、1,2−ビス(2−アルコキシフェノキシ)ベン
ゼン、1,4−ビス(3−アルコキシフェノキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(3−アルコキシフェノキシ)ベン
ゼン、1,2−ビス(3−アルコキシフェノキシ)ベン
ゼン、1,4−ビス(4−アルコキシフェノキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(4−アルコキシフェノキシ)ベン
ゼン、1,2−ビス(4−アルコキシフェノキシ)ベン
ゼンがある。そして、アルコキシとしては、例えば、メ
トキシ基、エトキシ基、1−プロポキシ基、2−プロポ
キシ基、2−メチル−1−プロポキシ基、2−メチル−
2−プロポキシ基、1−プトキシ基、2−プトキシ基、
ペントキシ基、ヘキソキシ基、ヘプトキシ基、オクトキ
シ基がある。これらのビス(アルコキシフェノキシ)ベ
ンゼンはいずれも用いることができるが、高分子量の芳
香族ポリエーテルケトンを得るためには、アシルカチオ
ンの親電子的な攻撃に対する立体障害が少ないので、1
,4−ビス(2−アルコキシフェノキシ)ベンゼン、1
,3−ビス(2−アルコキシフェノキシ)ベンゼンが好
ましい。また、アルコキシ基も立体障害の少ないRの炭
素数1〜5程度のものが好ましい。
【0027】もう一方の原料単量体は、一般式
【002
8】
【化10】
【0029】(式中、Arは2価の芳香族残基を、Xは
水酸基あるいはハロゲン電子を表す) で表される芳香族ジカルボン酸又は芳香族ジカルボン酸
ジハライドであり、この芳香族ジカルボン酸としては、
例えばテレフタル酸、イソフタル酸、4,4’−オキシ
ビス安息香酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、3
,3’−オキシビス安息香酸、3,3’−ビフェニルジ
カルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等があり
、芳香族ジカルギン酸ジハライドは前記の芳香族ジカル
ボン酸の酸クロリドあるいは酸ブロミド等がある。
【0030】以上のモノマーは市販品をそのまま用いて
もよいが、適当な溶媒での再結晶等で精製した状態で用
いるのが好ましい。
【0031】ジアルコキシジフェニルエーテル又はビス
(アルコキシフェノキシ)ベンゼンと芳香族ジカルボン
酸又は芳香族ジカルボン酸ジハライドとの仕込み比は、
ジアルコキシジフェニルエーテル又はビス(アルコキシ
フェノキシ)ベンゼン1モルに対し、芳香族ジカルボン
酸又は芳香族ジカルボン酸ジハライド0.95〜1.0
5モルの範囲が好ましく、特に0.97〜1.01モル
の範囲が好ましい。
【0032】本発明の芳香族ポリエーテルケトンを得る
には、公知の親電子芳香族置換反応を利用することがで
きる。その方法としては、例えば、フッ化水素/三フッ
化ホウ素を用いる方法(特公昭46−3392、47−
31440号公報等)、ルイス酸を用いる方法(特開昭
59−159826号公報等)、ポリリン酸を用いる方
法(高分子、17、130(1968))、トリフルオ
ロアルカンスルホン酸を用いる方法(特開昭58−20
8320号公報・Polymer、29、1902(1
988))、五酸化二りんとメタンスルホン酸の混合物
を用いる方法(特開昭59−135224号公報)、ト
リフルオロメタンスルホン酸を用いる方法(特開昭58
−208320号公報)等がある。
【0033】これらの中で好ましく用いられる方法は、
五酸化二りんとメタンスルホン酸の混合物を縮合剤とし
て用いる方法、トリフルオロメタンスルホン酸を縮合剤
として用いる方法およびルイス酸を用いる方法である。 ただし、ルイス酸触媒による溶液重縮合による方法では
、芳香族ジカルボン酸ジハライドではポリマーを得るこ
とができるが、芳香族ジカルボン酸では得ることができ
ない。したがって、ルイス酸を用いる方法は、芳香族ジ
カルボン酸には使用できない。
【0034】トリフルオロメタンスルホン酸は市販品を
そのまま用いることができる。五酸化二りんとメタンス
ルホン酸の混合物は市販品(東京化成製)を用いてもよ
いし、新たに調製したものを用いてもよい。調製する場
合、五酸化二りん1重量部に対しメタンスルホン酸8〜
20重量部の範囲で混合したものを用いることができる
が、好ましくは五酸化二りん1重量部に対しメタンスル
ホン酸9〜11重量部の範囲で混合したものである。メ
タンスルホン酸は市販品をそのまま用いることができる
が、脱水処理後減圧蒸留して精製したものを用いてもよ
い。
【0035】縮合剤の量は、原料を溶解しうる量であれ
ば特に限定されないが、通常、原料1重量部に対し縮合
剤5〜20重量部の範囲である。
【0036】そして、芳香族ポリエーテルケトンを製造
するには、まず上述した原料を縮合剤に溶解せしめ、所
定温度で所定時間反応を継続させる。反応温度は、原料
により好ましい温度範囲が異なるが、通常0〜140℃
の範囲で行なわれる。反応の途中で昇温又は降温しても
よい。反応時間は、通常、2〜100時間の範囲である
【0037】所定時間反応を行なった後に内容物を水、
あるいは塩基性水溶液中に滴下することにより反応を停
止させる。内容物が粘稠な場合、適当な溶媒で内容物を
稀釈してもよい。塩基性水溶液の種類は特に限定されな
いが、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等がある。生成した重合物は細かく粉砕した後、
水、塩基性水溶液中及びメタノール、アセトン等の有機
溶媒中で数回加熱洗浄することにより又は適当な溶媒に
溶かして再沈殿処理をすることにより残存した縮合剤を
除くことができる。そして、さらに減圧下で数時間加熱
乾燥することにより目的の芳香族ポリエーテルケトンを
得ることができる。
【0038】ルイス酸を用いる溶液重縮合においては、
ルイス酸として、例えば、無水三塩化アルミニウム、無
水三臭化アルミニウム、四塩化チタン、四塩化錫、塩化
第二鉄、五塩化アンチモン、塩化亜鉛があるが、必ずし
もこれらに限定されるものではない。これらの中では無
水三塩化アルミニウムが反応性及びコストの点でもっと
も好ましい。これらルイス酸の使用量は原料の酸ハライ
ドに対しモル比で2.0〜6の範囲が好ましい。
【0039】ルイス酸を用いた溶液重縮合を本発明のポ
リマーの製造に適用する場合、溶媒は通常非プロトン性
有機溶媒である。この非プロトン性有機溶媒としては、
1,2−ジクロロエタン、塩化メチレン、クロロホルム
などのハロゲン化炭化水素、ニトロベンゼン、ニトロメ
タン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどの含
窒素有機溶媒、二硫化炭素、ジメチルスルホキシドなど
の含硫黄有機溶媒があるが、これらの中ではハロゲン化
炭化水素が高重合度のポリマーを得るうえで好ましく、
1,2−ジクロロエタンが特に好ましい。また、これら
非プロトン性有機溶媒は単独または二種類以上の混合物
として用いてもよい。かかる溶媒の使用量は使用する芳
香族ジカルボン酸ジハライドに対し重量比で2〜100
、好ましくは5〜50である。
【0040】上述した方法における反応温度は、通常−
78〜50℃、好ましくは−5〜25℃の範囲である。 −5℃以下の反応温度は反応速度が遅い、反応系中にお
けるポリマーの凝集が著しいなどの理由で好ましくなく
、また30℃以上の反応温度で反応を行なうと好ましく
ない副反応が起こりやすくなる。反応の途中で昇温ある
いは降温してもよい。反応時間は通常2〜50時間の範
囲で行なわれる。また、反応の圧力に関しては何ら制限
はない。
【0041】また、ルイス酸を用いた溶液重縮合反応に
おいて、ルイス塩基を共存させることにより反応の制御
を行なう方法(例えば特開昭63−132936号公報
等)を本発明のポリマーに適用することも可能である。
【0042】ここで得られた芳香族ポリエーテルケトン
を公知の方法(特開昭63−317号公報等)により末
端の不安定な官能基を保護し、熱的性質を改善せしめる
ことも勿論可能である。
【0043】
【作用】本発明の芳香族ポリエーテルケトンでは、構成
する繰り返し単位のアルコキシ基の立体効果および電気
的効果により、従来のポリエーテルケトンより高いガラ
ス転移温度が実現されている。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない
【0045】なお、本発明におけるポリマーの分子量の
尺度として用いた対数粘度は、ポリマー30mgを96
%濃硫酸に溶解して10mlとしたものを試料溶液とし
、30.0℃の恒温水槽中、オストワルド型粘度計を用
いて次式に従って測定した。 ηinh=(1n(t/t0))/c ただし、t=試料溶液落下時間、t0=濃硫酸落下時間
、c=試料濃度(単位g/dL)
【0046】また、ガラス転移温度はセイコー電子製D
SC−200により(窒素下、昇温速度10℃/min
)、赤外吸収スペクトル(IR)は日本分光製FT−I
R 7000(KBr錠剤法)により、核磁気共鳴スペ
クトル(NMR)は日本電子製GX−270(測定溶媒
:ジメチルスルホキシド−d6)により測定した。
【0047】実施例1 2,2’−ジメトキシジフェニルエーテル 0.230
g(1mmol)と4,4’−オキシビス安息香酸 0
.258g(1mmol)を五酸化二りんとメタンスル
ホン酸の混合物(重量比1:10)3gに溶解し、60
℃で24時間反応させた。反応終了時3gのメタンスル
ホン酸で稀釈した後、飽和炭酸ナトリウム水溶液200
ml中に滴下し、得られた重合物を十分に粉砕後、30
0mlの飽和炭酸ナトリウム水溶液中で3時間加熱し、
その後濾過し十分に水で洗浄した。洗浄後120℃で1
torrの減圧下で1日乾燥した。得られたポリマーの
収率はほぼ100%であり、対数粘度は0.34dL/
gであった。
【0048】このポリマーの赤外吸収スペクトルを図1
に、核磁気共鳴スペクトルを図2に、ガラス転移温度の
測定結果を図3に、元素分析値を表1に示しす。
【0049】
【表1】
【0050】図1の赤外吸収スペクトルより、1241
cm4にエーテル結合に、1655cm4にカルボニル
基に基づく吸収が認められた。また、核磁気共鳴スペク
トルによる分析結果および元素分析値の一致も良好なこ
とにより、得られたポリマーは下の単位構造を持つ、目
的のポリマーであることを確認した。
【0051】
【化11】
【0052】また、図3よりこのポリマーのガラス転移
温度は163.5℃であり、融点は認められなかった。
【0053】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリエーテルケトンは、
従来のポリエーテルケトンと比較して著しく高いガラス
転移温度を示し、優れた熱安定性を示すので高温条件下
で使用される成型品やフィルムなどに好適に利用するこ
とができる。
【0054】また耐熱性、耐薬品性、耐放射線性、機械
的特性、電気的特性、無機材料との接着性も優れていた
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の赤外吸収スペクトルを示す図。
【図2】実施例の核磁気共鳴スペクトルを示す図。
【図3】実施例のガラス転移温度の測定結果を示す図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式 【化1】 (式中、Rはアルキル基を、mは整数を、Arは2価の
    芳香族残基を表す) で表される芳香族ポリエーテルケトン
  2. 【請求項2】  一般式 【化2】 (式中、Rはアルキル基を、mは整数を表す)で表され
    るジアルコキシジフェニルエーテル(m=0)、又はビ
    ス(アルコキシフェノキシ)ベンゼン(m=1)、又は
    両端にアルコキシ置換基を持つポリフェニレンオキシド
    (m≧2)と、一般式 【化3】 (式中、Arは2価の芳香族残基を、Xは水酸基あるい
    はハロゲン原子を表す) で表される芳香族ジカルボン酸又は芳香族ジカルボン酸
    ジハライドとを反応させ、請求項1に記載の芳香族ポリ
    エーテルケトンを製造することを特徴とする芳香族ポリ
    エーテルケトンの製造方法
JP3320591A 1991-02-27 1991-02-27 芳香族ポリエーテルケトンおよびその製造方法 Pending JPH04272924A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332346A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Jsr Corp 重合体及びその製造方法、並びにそれを含有する膜形成用組成物
JP2021020972A (ja) * 2019-07-24 2021-02-18 Dic株式会社 ポリアリーレンエーテルケトン樹脂及びその製造方法、並びに成形体
JPWO2023008365A1 (ja) * 2021-07-30 2023-02-02

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