JPH04270360A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH04270360A
JPH04270360A JP2417147A JP41714790A JPH04270360A JP H04270360 A JPH04270360 A JP H04270360A JP 2417147 A JP2417147 A JP 2417147A JP 41714790 A JP41714790 A JP 41714790A JP H04270360 A JPH04270360 A JP H04270360A
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JP
Japan
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photoreceptor
developer
image
toner
exposure
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Pending
Application number
JP2417147A
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English (en)
Inventor
Takao Kawamura
孝夫 河村
Seiji Akita
成司 秋田
Hiroshi Ito
浩 伊藤
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロナ帯電を不要とし
て露光と現像とがほぼ同時に行えるように組み合わせた
電子写真方式に用いられる画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置とし
ては、コロナ放電により感光体に帯電を行なうカールソ
ン方式が広く用いられている。この方式では、ドラム状
あるいはベルト状の感光体の周囲に、コロナ帯電器、露
光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電
手段等を配置し、帯電、露光、現像、転写、定着のプロ
セスを経て、記録紙上に画像を形成するため、装置の構
成や画像形成プロセスが複雑になり、コロナ放電用には
高電圧電源が必要であり、またコロナ放電のためにオゾ
ンが発生して周囲に悪影響を与える等の問題があった。
【0003】これらの問題に対して近時、コロナ放電を
不要とする電子写真方式が提案されている(特開昭58
−44445号、特開昭58−153957 号、特開
昭61−46961号、特開昭62−280772号な
ど)。
【0004】上記提案の電子写真方式によれば、透光性
支持体上に透光性導電層と光導電層とを順次積層したド
ラム状もしくはベルト状感光体に対して、透光性支持体
側より露光器により露光するとともに現像バイアス供給
用の電源によりバイアス電圧を印加した現像器上の導電
性磁性トナーからなる磁気ブラシでもって感光体  表
面を摺擦させ、これによって帯電と露光と現像とをほぼ
同時に行ない、感光体上にトナー像を形成する。そのト
ナー像は、転写ローラを用いて記録紙に転写され、定着
手段により定着されて記録画像となる。一方、感光体上
に残留したトナーは、現像器で回収され、再利用される
【0005】これらの先行技術の中で、感光体の表面の
現像剤(トナー)との接触部における、トナー溜りの形
成と画像露光位置について述べているのは、特開昭62
−280772 号、同62−209470 号、同6
1−46961号である。
【0006】特開昭62−280772 号では、現像
剤の穂立ちの位置の調整と、現像剤を感光体と同じ回転
方向に速い周速で供給することで、感光体の上流側(現
像剤と接触を始める側)にトナー溜りを形成し、露光は
感光体  がトナーと分離する所に近い位置で行なう。
【0007】特開昭62−209470 号では、現像
剤を感光体と逆方向に回転させ、感光体の下流側に現像
剤溜りを形成し、露光は現像剤溜りより上流側の現像手
段との最近接部位で行なう。
【0008】また、特開昭60−90357では、現像
器のスリーブ上の感光体との最近接位置にスリーブとは
電気的に絶縁された対向電極を設けることが開示されて
おり、特開昭62−209470 では、同じくスリー
ブ上の感光体との最近接位置にスリーブとは電気的に絶
縁された記録電極を設けることが開示されているが、い
ずれも、画像露光はこれら電極部位において、感光体の
透光性支持体側から行なう。
【0009】また、このような電子写真方式において、
上記光導電層にアモルファスシリコン(以下アモルファ
スシリコンをa−Siと略す)層を用いることが提案さ
れている(特開昭63−240553 号、特開平2−
106761号)。
【0010】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、本発
明者等の実験によれば、上記提案の電子写真方式におい
ては、十分な画像濃度を有し、かつ高い画像品質を備え
た画像を得るのは困難であった。また、a−Si光導電
層を備えた感光体を用いた場合においても、その層厚を
小さくして良好な画像を得ようとしても、未だ満足しえ
るような画像濃度が得られず、感光体の層構成の改善が
必要であった。
【0011】従って本発明の目的は、叙上の問題点を解
決し、コロナ放電を不要とする電子写真方式において十
分な画像濃度と高い画像品質を有する高信頼性かつ高品
質の画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【問題点を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、透光性支持体上に透光性導電層を形成し、該透光性
導電層上に形成した光導電層とからなる感光体と、感光
体の上記光導電層側に配設した現像手段と、現像手段の
スリーブと透光性導電層の間に現像バイアスを印加する
ための手段と、上記スリーブ上の感光体と対向する部位
に絶縁体を介して所定のバイアスが印加された導電体と
、上記感光体に現像剤による画像を形成するため上記透
光性支持体側から光を照射する露光手段とを設けたこと
を特徴とするものである。
【0013】また本発明では、感光体と現像剤とを逆方
向に回転させて、感光体と現像器との間の現像剤が入り
込む側に現像剤の溜りを形成するとともに、前記露光手
段が該現像剤の溜りと対応する感光体の部位を照射する
ようにしたことも特徴である。
【0014】この現像剤の溜りを安定して再現性良く得
るために、感光体と現像剤とを逆方向に回転させる。感
光体と現像剤を逆方向に回転させると、両者の摩擦によ
り現像器と感光体との最近接部位よりも下流側に現像剤
溜りが発生する。なお下流側とは感光体から見た下流側
で、感光体が現像剤から離れて行く側を意味する。
【0015】このようにして得た現像剤溜りは、現像剤
を感光体と同方向に回転させて現像剤の周速を感光体の
周速よりも大きくする場合よりも、安定で再現性が高い
。これは周速の差を利用して現像剤を押し込むよりも、
逆方向回転での摩擦等により現像剤溜りを得る方が容易
で、再現性が高いためである。
【0016】次に本発明では、得られた現像剤溜りの部
分で露光を行ない、好ましくは、現像剤溜りの上流側よ
りも下流側で露光する。このようにすると、(1)露光
前の感光体と現像剤との接触距離が大きく、均一で十分
な帯電が得られ、この結果均一で十分な濃度のトナー像
が得られ、(2)露光前の現像剤と感光体との接触距離
が大きいため、感光体表面の残留トナーおよび画像背景
部に付着するトナーを十分に回収して地かぶりを小さく
し、(3)露光後に感光体は現像剤から速やかに離れる
ため、現像剤によって感光体の露光部が再帯電されるた
めに感光体とトナーの付着力が弱まり、感光体表面に付
着したトナーが現像手段に回収されてトナー濃度が低下
するといった問題を小さくし、(4)露光後に感光体は
現像剤から速やかに離れるため、感光体表面に形成され
たトナー像と現像剤との摩擦等の機械的な力によるトナ
ー像の乱れを小さくし、(5)露光位置での現像器と感
光体との距離が大きいため、現像器の磁力等による感光
体表面の付着トナーの回収やトナー像の乱れを小さくで
きる。
【0017】このように、現像剤の溜りを感光体下流側
に形成し、その溜りで露光を行なうと、帯電、露光、現
像のプロセスへの以前の履歴の影響が抑制され、均一な
画像形成が行なえる。
【0018】次に、現像器に制御電極を設ける場合、制
御電極の電位は現像器の導電性スリーブの電位とは独立
して設定できるようにする。また制御電極は露光位置の
上流側に設け、好ましくは現像器と感光体との最近接部
位に設ける。このようにすると、制御電極で感光体の表
面電位を均一に制御し、以前の履歴の影響を更に打ち消
すことができる。また制御電極の電位により、画像濃度
を制御し、地かぶりを解消することができる。これは制
御電極の電位で、感光体の帯電条件を制御できるからで
ある。
【0019】本発明者らは、この制御電極に印加する電
圧Veとスリーブに印加する電圧Vsとの大小関係を次
のように設定することで、現像剤による現像状態を大き
く変化させることが出来ることを見い出した。即ち、V
sとVeの設定により、以下のように現像状態を変化さ
せることが出来た。
【0020】1)Vs>>Ve(VsがVeより  十
分大きい)感光体の以前の画像形成のプロセスの履歴を
効果的に抑制出来るが、バックのかぶりが発生すること
がある。
【0021】2)Vs>Ve、Vs=Ve、Vs<Ve
(VsとVeの差が小さい)バックのかぶりを効果的に
除去し、画像濃度が高く、かつ解像力の良好な画像が得
られる。
【0022】3)Vs<<Ve(VsがVeより十分小
さい)バックにトナーが付着し、露光部にトナーが付着
せず、いわゆる反転現像の画像が得られる。
【0023】更に、本発明においては、感光体の前歴を
より効果的に除去するために、転写工程を経て次の画像
形成プロセスに入る前に、感光体に除電光を照射するこ
とが望ましい。これにより、感光体上に直前に形成され
た画像が次の画像に影響を与える、いわゆる残像現象が
抑制でき、高い画像品質が得られる。この除電光は感光
体の内側および外側のどちらから照射してもよいが、画
像形成装置の小型化のためには、感光体の内側から透光
性支持体を通して照射するようにするのが望ましい。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は本発明画像形成装置1による電子写真方法を表す模式
図であり、図中、2は透光性支持体3上に透光性導電層
4と光導電層5と表面層6が積層されたドラム状の感光
体、7は露光手段としてのLEDヘッド、8は現像器、
9は転写ローラである。LEDヘッド7と現像器8は、
感光体2のある一部を介して、ほぼ対称的に配置される
。10はイレース用光源としてのLEDアレイであり、
感光体2の外側に配置してもよい。現像器8においては
、例えば8極の円柱状の磁極ローラ11と、その外周に
亘って配設された導電性スリーブ12とから成り、更に
トナー受13に貯蔵された現像剤としての一成分磁性導
電性トナーはスリーブ12の外周へ配送され、磁気ブラ
シ14を形成する。また、スリーブ12と透光性導電層
4との間にはバイアス電源15が設けられ、その両者4
、15の間に感光体2の電位特性に応じて+或いは−の
0〜300Vの電圧を印加する。16は感光体2の表面
に形成されたトナー層、17は記録紙、18は残留トナ
ーである。これ以外に現像剤の回転手段と感光体2の回
転手段とを設ける。
【0025】かくして上記構成の画像形成装置によれば
、回転する感光体2の透光性支持体3にLEDヘッド7
より画像露光の光を照射し、a−Si系光導電層5の内
部に正孔と電子を発生させると、現像器  側に+のバ
イアス電圧を印加してあれば、そのバイアス電圧によっ
て電子はa−Si系光導電層5の表面側へ移動し、磁気
ブラシ14の末端の正電荷と打ち消し合い、感光体2の
表面に導電性トナーが付着される。そして、その導電性
トナーは転写ローラ9により記録紙17上に転写され、
次いで定着される。
【0026】露光手段にはここではLEDヘッドを用い
たが、レーザや液晶シャッタ等を用いたものでも良い。 イレース用光源10にも、LEDアレイの他、ハロゲン
ランプや蛍光灯、ELアレイ等の光源が使用可能である
【0027】また図2は上記感光体2の一部と現像手段
8により形成される現像剤溜り19を表す説明図である
【0028】現像剤を保持させる現像器8は、導電性の
スリーブ12と、その内部に配置された磁極ローラ11
とから成り、現像剤の搬送は、磁極ローラ11を固定し
てスリーブ12を回転してもよく、またはスリーブ12
を固定して内部の磁極ローラ11を回転しても良い。
【0029】ここで現像剤を感光体2と逆方向に回転さ
せると、両者の摩擦で現像器8と感光体2の最近接部位
よりも下流側(現像剤が離れる側)に現像剤溜り19が
生じる。現像剤溜り19は図の破線で区切った部分であ
る。即ち現像剤の本来の高さよりもはみ出した部分が現
像剤溜り19  であり、現像剤の搬送速度や現像剤の
高さ、スリーブ12と感光体2の表面とのギャップ等は
、感光体2の回転速度や必要とする現像剤溜り19の大
きさに応じて適宜設定する。
【0030】20は制御電極であり、この制御電極20
はスリーブ12上で感光体2との最近接部位に設け、絶
縁体21でスリーブ12と絶縁する。制御電極20は、
感光体2や現像剤に均一な電界が加わるように、スリー
ブ12の長さ方向に沿った帯状とする。
【0031】現像剤には例えば導電性磁性トナーを用い
るが、これは磁気ブラシ14および現像剤溜り19を形
成し、必要な導電性を有すれば、1成分の現像剤でも良
く、導電性のキャリアと絶縁性のトナーとを所定の混合
比で混合して必要な導電率にした2成分の現像剤を用い
ても良い。
【0032】画像露光を行なう位置は、感光体2の表面
と現像スリーブ12との最近接位置Aではなく、感光体
2の逆方向回転で下流側に形成した現像剤溜り19の位
置Bとし、好ましくは現像剤溜り19の中でも下流側の
後半部とする。現像剤溜り19の位置で露光を行なうこ
とにより、露光までの間に感光体2の帯電が十分に行な
われ、帯電前の感光体2の電位の履歴の影響が抑えられ
ると共に、感光体2の表面の残留トナーや画像背景部の
トナーの回収が十分に行なわれる。更に、感光体2が十
分に帯電されてから露光を行なって電荷を消失させるた
めに、現像剤と感光体2との電気的引力が強く、良好な
トナー像16が形成される。そして、トナー像16の形
成後は感光体2が現像剤溜り19から速やかに離れるた
め、感光体2の表面のトナー像16が現像剤の衝突や摩
擦等のような機械的な力により乱されることがなく、良
好な解像度のトナー像16が得られる。
【0033】現像剤溜り19の位置では、感光体2の表
面と現像スリーブ12とが最も近接する位置Aよりも、
感光体2の表面と磁極ローラ11の距離が大きくなる。 このため、現像剤を磁極ローラ11の側に吸引する磁力
は弱く、感光体2の表面に形成されたトナー像16の一
部が磁力によって現像手段の側に回収されて画像濃度が
低下したり、磁力により乱されて解像度が低下したりす
ることを防止できる。
【0034】更に帯状の制御電極20を設け、その電位
を電源22により所定の電位に調整する。例えば制御電
極20を接地し、透光性導電層4と共通電位にする。あ
るいはスリーブ12の電位に対してその電位を低くもし
くは高く設定する。
【0035】このようにスリーブ12とは独立に電位を
印加できる制御電極20を設けると、感光体2の表面電
位を現像剤を介して中和し、あるいは感光体2の表面の
電位を揃え、以前のプロセスでの帯電や露光の有無等に
よる感光体2の履歴の影響を打ち消すことができる。こ
の結果、繰り返し使用時、例えば1枚の画像を得るため
に感光体2を数回転させる場合等に、安定した現像状態
と記録画像とが得られる。ここで制御電極20の電位を
調整すると、画像濃度や地かぶり等に対する最適画像形
成条件を調整して得ることができる。また、制御電極2
0の電位を高くし、スリーブ12の電位を低くすること
により、非露光部にトナーが付着し、露光部にはトナー
が付着しない、いわゆる反転現像も可能になった。
【0036】感光体2の表面に形成されたトナー像16
は次いで記録紙17に転写され、定着されて記録画像と
なり、転写されずに感光体2の表面に残った残留トナー
18は、次の画像形成プロセスにおいて現像手段に回収
されて再利用される。
【0037】更に、転写後の感光体2にイレース用光源
10により除電光を照射することにより、以前のプロセ
スでの帯電や露光の有無等による感光体2の履歴の影響
をより効果的に打ち消すことができ、繰り返し使用時に
おける残像現象などの画像上の問題を抑制することが出
来る。また、感光体2の光導電層5と表面層6との界面
にトラップされたキャリアを消去し、感光体2とその表
面の残留トナーとの電気的な引力をなくして、残留トナ
ーを現像器8に回収され易くすることが出来る。
【0038】これらの図において、感光体2はドラム状
透光性支持体3の外周面に透光性導電層4を形成し、更
にその透光性導電層4の上に光導電層5および表面層6
を積層した構成である。
【0039】上記透光性支持体3を構成する材料には、
パイレックスガラス、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラスな
ど、また石英、サファイアなどの無機質系、並びに弗素
樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、ビニロン、エポキシ、マイラーなどの
有機樹脂系が挙げられる。
【0040】上記透光性導電層4を構成する材料には、
インジウム・スズ・酸化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛
、酸化インジウム、ヨウ化銅などがあり、また半透明に
なる程度に薄くしたAl、Ni、Auなどから成る金属
層を用いてもよい。その層形成法には真空蒸着法、活性
反応蒸着法、RFスパッタリング法、DCスパッタリン
グ法、RFマグネトロンスパッタリング法、DCマグネ
トロンスパッタリング法、熱CVD法、プラズマCVD
法、スプレー法、塗布法、浸漬法などがある。
【0041】光導電層5には、特にa−Si系光導電層
を用いるのがよく、このa−Si系層は、例えばグロー
放電分解法、スパッタリング法、ECR法、蒸着法など
により形成し、その形成に当たってダングリングボンド
終端用に水素(H)やハロゲン元素を1〜40原子%含
有させる。また、この層の暗導電率や光導電率などの電
気的特性、光学的バンドギャップなどについて所望の特
性を得るために、周期律表第III a族元素(以下周
期律表第IIIa族元素をIII a族元素と略す)や
第Va族元素(以下Va族元素と略す)を含有させたり
、カーボン(C)、窒素(N)、酸素(O)等の元素を
含有させるとよい。中でも、アモルファスシリコンカー
バイド(以下アモルファスシリコンカーバイドをa−S
iC と略す)を光導電層  に用いる場合には、Si
1−X Cx のx値を0<x≦0.5 、好適には0
.05≦x≦0.45の範囲に設定するとよく、この範
囲であれば、a−Si層よりも高抵抗となり、かつ良好
なキャリアの走行が確保できるという点で望ましい。I
II a族元素やVa族元素としては、それぞれB元素
やP元素が共有結合性に優れて半導体特性を敏感に変え
得る点で、その上優れた光感度が得られるという点で望
ましい。
【0042】a−Si系光導電層5の厚みは、0.05
〜5μm、好適には0.1 〜3μmにすればよい。表
面層6には高抵抗表面層、特にa−SiC や、アモル
ファスシリコンナイトライド(a−SiN )、アモル
ファスシリコンオキサイド(a−SiO )、アモルフ
ァスシリコンオキシカーバイド(a−SiCO)、アモ
ルファスシリコンオキシナイトライド(a−SiNO)
などのa−Si系高抵抗表面層を用いるのがよく、これ
らは光導電層5と同様の薄膜形成手段により形成する。 表面層6と光導電層5にa−SiC を用いた場合には
、光導電層5に含まれるカーボン量に比べて表面層6の
カーボンを多く含有させる。この表面層  におけるカ
ーボン量は、Si1−X Cx のx値で0.3 <x
<1.0 、好適には0.5 ≦x≦0.95の範囲が
よい。また、この高抵抗表面層6にも、電気的特性の調
整用としてIII a族元素やVa族元素を含有させて
もよい。
【0043】表面層6の厚みは0.05〜5μm、好適
には0.1 〜3μmにすればよく、0.05μm未満
の場合には、この層6で十分な絶縁耐圧の向上や、光キ
ャリアを効果的にトラップしてトナー像の形成に寄与さ
せることが出来ず、また、繰り返し使用した場合、磨耗
により寿命も劣る。5μmを越えた場合には精細な電荷
パターンを形成するに当たって、この層6中で電界(電
気力線)が膜面方向に広がりを生じ、これにより、解像
力の低下をきたし、十分な解像度が得られない。また、
表面に残留する電荷が多くなって残留電位が高くなるた
め、画像濃度の低下やバックのかぶり或いは繰り返し使
用における画像濃度の変化等の問題が生じる。
【0044】本発明の画像形成装置の感光体2は、上述
した透光性導電層4とa−Si系光導電層5との間に更
にキャリア注入阻止層を形成してもよい。
【0045】上記キャリア注入阻止層はa−Si層また
はa−SiC 層のいずれでもよく、通常、光導電層5
における光キャリア発生に有効な光を吸収しないように
、その光導電層5に比べて光学的バンドギャップを大き
くする必要があり、そのために酸素また窒素などの元素
を含有させるとよい。また、キャリア注入阻止層をa−
SiC 層により形成した場合、光導電層5に比べてカ
ーボン量を多くするとよい。
【0046】またキャリア注入阻止層には透光性導電層
4から光導電層5へのキャリアの注入を阻止するために
不純物元素を含有させる。即ち、負電荷キャリアの注入
を阻止するためにはIII a族元素を1〜10,00
0ppm 、好適には100 〜5,000ppm含有
するとよく、一方、正電荷キャリアの注入を阻止するた
めにはVa族元素を5,000ppm以下、好適には3
00 〜3,000ppm含有するとよい。これらの元
素は層厚方向に亘って勾配を設けてもよく、その場合に
は層全体の平均含有量が上記範囲内であればよい。
【0047】このようにキャリア注入阻止層にIII 
a族元素を含有した場合、正極性の現像バイアスが用い
られ、他方、Va族元素を含有した場合、負極性の現像
バイアスが用いられる。
【0048】III a族元素やVa族元素としては、
それぞれB元素やP元素が共有結合性に優れて半導体特
性を敏感に変え得る点で、その上優れた注入阻止能並び
に光感度が得られるという点で望ましい。また上記キャ
リア注入阻止層の厚みは0.01〜3μm、好適には0
.1 〜2μmの範囲内がよく、これにより、必要な絶
縁耐圧が確保し易く、またこの層での露光の不必要な吸
収を抑制して光導電層において光キャリアを有効に生成
でき、しかも、残留電位の上昇を抑制することができる
【0049】上記キャリア注入阻止層には酸素及び/又
は窒素の各元素合計含有量が0.01〜30原子%の範
囲内で含有させた場合、透光性導電層4からのキャリア
の注入を更に一層阻止することができるとともに、その
層4に対する密着力も一段と高めることができる。
【0050】次に実施例を個々詳述する。
【0051】(例1)透明な円筒状ガラス基板の周面に
、透光性導電層4としてITO層を活性反応蒸着法によ
り1000Aの厚みで形成し、次いでその上に容量結合
型グロー放電分解装置を用いて表1の成膜条件によりa
−Si注入阻止層、a−Si光導電層、a−SiC 表
面層を順次積層して、感光体Aを作製した。
【0052】
【表1】
【0053】この感光体Aを図1に示すような画像形成
装置に装着し、そして、スリーブ12と透光性導電層4
との間にVs=+20Vの電圧を印加し、制御電極20
を接地して(Ve=0V)、透光性導電層4と同電位に
しながら、波長660nm、露光量0.5 μJ/cm
2 の条件で画像露光を行い、感光体上にトナー像を形
成し、そのトナー像を記録紙に転写し、熱定着を行って
画像を得た。なお、現像剤  には、1成分導電性磁性
トナー(抵抗率108 Ω・ cm)を用い、現像剤を
感光体2と逆方向に回転させて現像剤溜り19を形成し
、その部位に露光を行なった。
【0054】この画像を評価したところ、光学濃度(以
下、O.D.と記す)が1.2 の画像濃度を有し、バ
ックのかぶりのない解像度の良好な画像であった。
【0055】(例2)次に(例1)の画像評価において
、Veはそのままで、Vsを+30Vに上げて画像形成
を行なったところ、画像濃度はO.D.が1.4 と向
上したが、バックのかぶりが生じた。
【0056】(例3)次に(例2)の画像評価において
、Vsは+30Vのままで、Veを+15Vから+40
Vまで変化させて画像形成を行なったところ、いずれも
O.D.が1.4 の画像濃度を有し、バックのかぶり
が消えた、解像力の良好な画像が得られた。これにより
、制御電極20の電位Veの設定によって、バックのか
ぶりが制御できることが確認できた。
【0057】(例4)次に(例1)の画像評価において
、Ve=+30Vに設定し、Vsを+0Vから+10V
に下げて画像形成を行なったところ、(例1)から(例
3)の画像とはトナー付着が逆になり、非露光部にトナ
ーが付着し、露光部にトナーが付着せず、いわゆる反転
現像の画像が得られた。
【0058】これにより、制御電極20の電位Veとス
リーブ12の電位Vsの設定により、正規現像の画像か
ら反転現像の画像までが得られ、画像形成の状態を大き
く変化させて制御できることが確認できた。
【0059】
【発明の効果】以上の通り、本発明の画像形成装置によ
れば、(1)現像剤の溜りを、感光体の回転方向におい
て現像手段との下流側に形成することにより、感光体へ
の帯電が十分に行なわれて画像露光により十分な濃度の
トナー像が形成され、また地かぶりの原因となる感光体
表面の残留トナーを十分に現像手段に回収することがで
きるため、地かぶりのない良好なコントラストの画像が
得られる。また感光体への帯電を均一に行なうことによ
り、以前の露光の有無等の履歴による帯電の不均一さを
解消し、繰り返し画像形成を行なう場合にも鮮明な画像
が得られる。
【0060】(2)現像剤の溜りの部分で画像露光を行
なうことにより、画像露光後の感光体表面は速やかに現
像剤と離れるため、感光体上に形成されたトナー像が現
像剤との衝突や摩擦等の現像剤からの攪乱で乱されるこ
とがなく、解像力の良好な画像が得られる。
【0061】(3)現像剤の溜りの部分で露光を行なう
ことにより、露光部と現像手段との間隔を大きくし、現
像手段の磁力等による画像の乱れを防止できる。
【0062】(4)感光体の下流側の現像剤の溜りは、
感光体と現像剤供給の回転方向を逆にすることにより、
簡単に形成することができ、複雑な構造の現像手段や調
整手段を必要とせずに、良好な画像が得られる。
【0063】(5)現像器のスリーブ12上に、スリー
ブ12の電位とは独立して電位を設定できる制御電極を
設けることにより、感光体の電位を露光前に均一化して
以前の履歴の影響を小さくしたり、画像濃度の制御や地
かぶりの防止を行なったり、更には反転現像の画像形成
を行なうことが、各々の電位設定により簡便に行なうこ
とができる。
【0064】また本発明によれば、a−Si系光導電層
の上にa−SiC高抵抗表面層を積層して耐磨耗性及び
耐環境性を高めるとともに、キャリア注入阻止層を形成
して光感度や絶縁耐圧や感光体層の密着性を高めた画像
形成装置を提供することもできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電子写真方法を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の電子写真方法の要部構成図である。
【符号の説明】
2  感光体 7  LEDヘッド 8  現像器 9  転写ローラ 10  イレース用光源 4  透光性導電層 5  光導電層 6  表面層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  透光性支持体上に透光性導電層を形成
    し、該透光性導電層上に形成した光導電層とから成る感
    光体と、該感光体の上記光導電層側に配設した現像手段
    と、該現像手段のスリーブと透光性導電層の間に現像バ
    イアスを印加するための手段と、上記感光体に現像剤に
    よる画像を形成する上記透光性支持体側から光を照射す
    る露光手段とを設けるとともに、上記スリーブ上の感光
    体と対向する部位に絶縁体を介して所定のバイアスが電
    圧印加された導電体とを配設した画像形成装置。
JP2417147A 1990-12-28 1990-12-28 画像形成装置 Pending JPH04270360A (ja)

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