JP3004114B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP3004114B2
JP3004114B2 JP3344343A JP34434391A JP3004114B2 JP 3004114 B2 JP3004114 B2 JP 3004114B2 JP 3344343 A JP3344343 A JP 3344343A JP 34434391 A JP34434391 A JP 34434391A JP 3004114 B2 JP3004114 B2 JP 3004114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はコロナ帯電を不要として露光と現
像とがほぼ同時に行えるように組み合わせた画像形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、最も一般的な電子写真プロセスと
して、コロナ放電による感光体の帯電を利用したカール
ソン法の画像形成方法が広く知られており、既に実用化
されている。
【0003】このカールソン法によれば、コロナ放電に
より感光体表面を帯電し、次いで画像露光により露光部
の帯電電荷を消失させて静電潜像を形成し、その静電潜
像を帯電したトナーで現像し、記録紙に転写、定着され
て記録紙上に画像を形成し、然る後、残留トナーをクリ
ーニングして感光体を繰り返し使用するものである。
【0004】しかしながら、カールソン法では、装置の
構成や画像形成プロセスが複雑になり、コロナ放電用に
電圧電源が必要となり、またコロナ放電を用いるために
オゾンが発生する等の問題点があった。
【0005】これに対して近時、コロナ放電を不要とす
る電子写真方式による画像形成方法が提案されている。
【0006】その一例として特開昭59 88751号
により提案されている画像形成方法によれば、透明導電
層上に一層もしくは二層の光導電層を設けた場合が挙げ
られており、この光導電層は非露光領域でその表面抵抗
が高くなって、電荷を有するトナーが静電力により感光
体表面に付着し、他方、露光領域においてはその表面抵
抗が低くなって電荷を保持できなくなり、これによっ
て、その付着したトナーを転写記録している。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、この
ような静電力を利用してトナーを保持した場合には、高
湿などの過激な環境下ではトナーを十分に保持できない
という問題点がある。
【0008】また、上記光導電層は暗部において絶縁領
域が形成されないので、その光導電層にトナーとは逆極
性の電荷を蓄積できなくなり、また、トナーへの帯電
は、同時に感光体表面に対して同一極性への帯電を引き
起こし、これにより、トナーの感光体表面への付着力が
低下するという問題点がある。
【0009】従って、本発明の目的はコロナ放電を不要
とするとともに、トナーの感光体表面への付着力を高め
て高品質な画像が得られるようにした画像形成方法を提
供することにある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本発明の画像形成方法
は、透光性支持体上に透光性導電層と、局在準位密度が
1×1019〜1×1022個/cm3 である第1の層と、
局在準位密度が1×1018個/cm3 以下である光導電
層と、局在準位密度が1×1019個/cm3 以下である
第2の層とを順次積層した感光体を準備するとともに、
該感光体の透光性導電層と現像手段との間に帯電トナー
を介して現像バイアス電圧を印加して第2の層に一方の
極性に帯電させ、上記第1の層に逆極性の電荷を誘導せ
しめた状態で、上記透光性支持体側から露光手段により
露光し上記光導電層に両極性の電荷を発生せしめるとと
もに、該発生した両極性の電荷のうち一方極性の電荷を
その直下の第1の層領域へ、また他方極性の電荷をその
直上の第2の層領域へ各々移動させて中和し、上記第2
の層のうち露光された領域のトナー付着力を弱め、上記
第2の層のうち非露光領域に第1の層に帯電する電荷に
よってトナーを付着させ、該付着したトナーを記録紙に
転写することによって記録紙に印画を行うことを特徴と
する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0012】図1は本発明の画像形成方法に係わる画像
形成装置1を表す模式図であり、図中、2は透光性支持
体3上に透光性導電層と第1の層と光導電層と第2の層
の各層4が積層されたドラム状の感光体、5は露光手段
としてのLEDヘッド、5aはそのヘッドに設けられた
セルフォックレンズアレイ、6は現像器、7は転写ロー
ラである。LEDヘッド5と現像器6は、感光体2のあ
る一部を介して、ほぼ対称的に配置される。8はイレー
ス用光源としてのLEDアレイであり、感光体2の外側
に配置してもよい。尚、このイレース用光源は本発明に
おいては必ずしも必要とされるものではない。現像器6
においては、例えば8極の円柱状の磁極ローラ9と、そ
の外周に亘って配設された導電性スリーブ10とから成
り、更にドクターブレード11で一定の層厚に決められ
たトナーから成る現像剤はスリーブ10の外周へ配送さ
れ、磁性ブラシ12を形成する。また、スリーブ10と
透光性導電層との間にはバイアス電源13が設けられ、
その透光性導電層とスリーブ10の間に感光体2の電位
特性に応じて+或いは−の5〜300Vの電圧を印加す
る。14は感光体2の表面に形成されたトナー像、15
は記録紙、16は残留トナーである。これ以外に現像剤
の回転手段と感光体2の回転手段とを設ける。
【0013】次に上記構成の画像形成装置1を用いた画
像形成方法を図2〜図4により説明する。
【0014】これらの図に示す感光体2は、透光性支持
体3の上に、透光性導電層4aと第1の層4bと光導電
層4cと第2の層4dとが順次積層されている。
【0015】先ず透光性導電層4aとスリーブ10の間
にバイアス電源13によりプラスの電圧を印加し、感光
体表面側(現像器6側)をプラス極性にする。感光体表
面に接したトナーの先端により誘導されたプラス電荷の
うち、その一部は第2の層4dに移動し、透光性導電層
4aの内部にバイアス電源13より誘導されたマイナス
電荷の大部分は第1の層4bに移動する。
【0016】このような状態で、図2に示すように、回
転する感光体2の透光性支持体3側から光導電層4cに
LEDヘッド5よりセルフォックレンズアレイ5aを通
して画像露光の光を照射し、光導電層4cの内部に光キ
ャリアとして正孔電子対を発生させると、現像器6側に
プラスのバイアス電圧を印加しているので、そのバイア
ス電圧によって光キャリア対のうちの電子は第2の層4
dへ移動する。この層4dの露光領域で電荷の中和が起
きるが、この層4dの局在準位密度は小さいので、電荷
が移動し易く、そのために図3に示すように、この露光
領域へ即座に周囲から電荷が流入する。
【0017】一方、正孔は第1の層4bに移動し、図3
に示すように露光領域で電荷の中和が起きるが、この層
4bは局在準位密度が高いので、この層内部における電
荷の移動はきわめて小さい。従って、この第1の層4b
の膜面方向の露光領域に対応してマイナス電荷が分布保
持される。
【0018】図4は上記の電子と正孔との移動を表す感
光体のエネルギー状態図である。
【0019】かくして、露光領域において、第1の層4
bに電荷が存在しないので、トナーのプラス電荷にクロ
ーン力を及ぼさず、トナーは付着しない。また、非露光
領域においては、第1の層4bのマイナス電荷と、トナ
ーのプラス電荷とが強いクローン力で引き合って、トナ
ーは感光体表面に付着する。但し、第2の層4dのプラ
ス電荷も引き寄せられるが、その電荷量は少なく、第2
の層4dの電荷注入阻止作用により、光導電層4cへの
移動はほとんどない。
【0020】次いで、図1にて詳述したように、トナー
像は転写ローラ7により記録紙15上に転写され、次い
で定着手段(図示せず)により定着されて、記録画像と
なる。
【0021】然る後、トナー像を転写した後の感光体2
にはイレース用光源8からの除電光の照射等のイレース
工程を介して除電される。
【0022】また、本発明の画像形成方法においては、
上記イレース工程を介さなくても、経時的に、或いは次
のプロセスで図2のようにトナーのプラス電荷に誘引さ
れて、第1の層4bの膜面方向にマイナス電荷が均一に
分布するので、最適な条件を設定することによってイレ
ースを不要とすることができる。
【0023】更に本発明の画像形成方法に用いられる感
光体2は図5に示すように第1の層4bと光導電層4c
の間に両者の光学バンドギャップが変化する中間層4e
を設けてもよい。図6はそのエネルギーバンドを表す。
【0024】このような中間層4eを設けると、画像露
光により光導電層4cで生成した正孔電子対のうち、そ
の正孔が障壁の傾斜により第1の層4bに一層容易に移
動できるという点で望ましい。
【0025】次に本発明に用いられる感光体2の典型的
な層構成を具体的に述べる。
【0026】上記透光性支持体3を構成する材料には、
パイレックスガラス、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラスな
ど、また石英、サファイヤ等の無機質系のもの、並びに
弗素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネイト、ポリエチ
レンテレフタレート、エポキシなどの耐熱性有機樹脂系
のものが挙げられる。
【0027】上記透光性導電層4aを構成する材料に
は、インジウム・スズ・酸化物(ITO)、酸化錫、酸
化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅などがあり、また半透
明になる程度に薄くしたAl、Ni、Auなどから成る
金属薄膜を用いてもよい。その層形成法には真空蒸着
法、活性反応蒸着法、RFスパッタリング法、DCスパ
ッタリング法、RFマグネトロンスパッタリング法、D
Cマグネトロンスパッタリング法、熱CVD法、プラズ
マCVD法、スプレー法、塗布法、浸漬法などがある。
【0028】第1の層4bは誘導電荷に対して膜厚方向
にキャリアのトラップ機能を有し、かつ露光に伴って、
その第1の層4b領域への膜面方向にキャリア移動が生
じないような機能も有し、更に光導電性がきわめて小さ
い高抵抗のキャリアトラップ電荷保持層である。そのた
めに局在準位密度が1×1019〜1×1022個/c
3 、好適には5×1019〜5×1021個/cm3 の範
囲内にあるのがよい。
【0029】また、この第1の層4bの導電率は1×1
-11 〜1×10-16 (Ω・cm) -1の範囲内にするの
が、均一帯電時膜厚方向へのキャリア移動による十分な
電荷注入を生じさせ、また、露光後の画像の解像力(分
解能)を低下させないように膜厚方向へのキャリア移動
を低くさせられるという点で望ましい。
【0030】第1の層4bの光学バンドギャップは1.
8〜3.5eVの範囲内にするのが、LEDヘッド5か
らの露光エネルギーを、より少ない吸収に押さえて、効
率よく光導電層4cへ十分に透過させるという点で望ま
しい。
【0031】第1の層4bの厚みは0.1〜100μm
の範囲内にするのが、十分なトラップキャリア数を厚み
方向に保持して確保できるという点で望ましい。
【0032】このような第1の層4bには上記機能を有
する種種の材料が選ばれるが、例えばアモルファスシリ
コン、アモルファスシリコンカーバイド、アモルファス
シリコンナイトライド、アモルファス酸化シリコン等の
アモルファスシリコン合金系材料や、Se系、As2
3系、CdS系等の無機系感光体材料、またPVK、
TNF等の有機系感光体材料がある。
【0033】光導電層4cは露光波長に対して十分に光
キャリアが生成して、それを輸送する光感度のある半導
体層であって、画像情報の露光に対して第1の層4bの
明部電荷を中和できるほどに光キャリアが生成できるよ
うに、局在準位密度が1×1018個/cm3 以下、好適
には5×1017個/cm3 以下になるように選択すると
よい。
【0034】また、この光導電層4cの暗導電率は1×
10-9〜1×10-14 (Ω・cm) -1の範囲内にするの
が、第1の層4bに十分な帯電を生じさせることの実現
可能な高抵抗で光感度に優れた光導電性材料を選定でき
るという点で望ましい。
【0035】この光導電層4cの明導電率は50μW/
cm2 の露光に対して1×10-6〜1×10-8(Ω・c
m) -1の範囲内にするのが、十分な光キャリア数の生成
により第1の層4bの帯電電荷量を確実に中和できると
いう点で望ましい。
【0036】光導電層4cの光学バンドギャップは1.
6〜2.1eVの範囲内にするのが、LEDヘッド5か
らの露光エネルギーを十分に吸収してバンド間のキャリ
ア励起を引き起こすことができるという点で望ましい。
【0037】光導電層4cの厚みは0.1〜100μm
の範囲内にするのが、露光時の中和に要する十分なキャ
リア生成と、更に帯電時の第1の層4bへの電荷保持と
いう点で望ましい。
【0038】このような光導電層4cには例えばアモル
ファスシリコン、アモルファスシリコンカーバイド、ア
モルファスシリコンナイトライド、アモルファス酸化シ
リコン等のアモルファスシリコン合金系材料や、Se
系、As2 Se 3系、CdS系等の無機系感光体材料、
またPVK、TNF等の有機系感光体材料がある。
【0039】第2の層4dは膜厚方向へのキャリアの注
入を阻止し、かつ膜面方向へのキャリアの移動ができる
とともに、光導電性をほとんど有しない低抵抗材料から
なり、その抵抗率は第1の層4bに比べて低く設定して
いる。これによって感光体表面側に帯電トナーからの電
荷注入を阻止しえる帯電電荷注入阻止層となる(第1の
層4bの電荷保持量と光導電層4cとの電荷保持量の合
計量に対して、第2の層4dに注入した電荷量は無視で
きるぐらいの量である)。そのために局在準位密度が1
×1019個/cm3 以下、好適には5×1018個/cm
3 以下がよい。
【0040】また、この第2の層4dの暗導電率は1×
10-8〜1×10-12 (Ω・cm) -1の範囲内にするの
が、静電気の保持に必要な1×10-12 (Ω・cm) -1
り小さくして、帯電を防止し、膜面方向へのキャリアの
移動を生じせしめることができるという点で望ましい。
【0041】この第2の層4dの明導電率は50μW/
cm2 の露光に対して1×10-7〜1×10-12 (Ω・
cm) -1の範囲内にするのが、光導電層4cを透過した露
光の影響を低くできるという点で望ましい。
【0042】第2の層4dの厚みは0.1〜10μmの
範囲内にするのが、帯電トナーからの電荷注入キャリア
数を下げ、且つ帯電トナーからの電荷注入による光導電
層4cへの注入を最小限の膜厚で阻止できるという点で
望ましい。
【0043】このような第2の層4dには上記機能を有
する種種の材料が選ばれるが、例えばアモルファスシリ
コン、アモルファスシリコンカーバイド、アモルファス
シリコンナイトライド、アモルファス酸化シリコン等の
アモルファスシリコン合金系材料や、Se系、As2
3系、CdS系等の無機系感光体材料、またPVK、
TNF等の有機系感光体材料がある。
【0044】本発明者は第1の層4bと、光導電層4c
と、第2の層4dとをアモルファスシリコン(以下アモ
ルファスシリコンをa−Siと略す)の合金系材料によ
り形成すると、そのa−SiがP型やN型の極性半導体
となるので、前記注入阻止機能や帯電機能を形成しやす
いという点でよいことが判った。
【0045】そこで、これらの各a−Si層を詳述す
る。
【0046】第1の層4bのa−Si層として所要の局
在準位密度を得るためには、水素原子の含有量が1〜8
0原子%で、周期律表第IIIB元素を1000ppm以
下で含有させるか、もしくはその元素を含有させないの
がよい。更にカーボン、窒素、酸素等を80原子%以下
で含有させるのがよい。
【0047】光導電層4cのa−Si層として所要の局
在準位密度を得るためには、水素原子の含有量が1〜4
0原子%で、周期律表第IIIB 元素を100ppm以下
で含有させるか、もしくはその元素を含有させないのが
よい。もしくは水素原子の含有量が1〜40原子%で、
周期律表第IIIB元素又は第VB族元素を100ppm
以下で含有させるか、もしくはその元素を含有させない
のがよい。更にカーボン、窒素、酸素等を20原子%以
下で含有させてもよい。
【0048】第2の層4cについては、スリーブ10が
プラス電位である場合には、そのa−Si層として所要
の局在準位密度を得るためには、水素原子の含有量が1
〜40原子%で、周期律表第VB元素を10〜1000
0ppm以下で含有させるのがよい。更にカーボン、窒
素、酸素等を50原子%以下で含有させるのがよい。
【0049】他方、スリーブ10がマイナス電位である
場合には、そのa−Si層として所要の局在準位密度を
得るためには、水素原子の含有量が1〜40原子%で、
周期律表第IIIB 元素を10〜10000ppm以下で
含有させるのがよい。更にカーボン、窒素、酸素等を5
0原子%以下で含有させるのがよい。
【0050】以上のようにa−Si層に適当な添加物を
入れて所要の局在準位密度を得るに際しては、それ以外
に、例えばプラズマCVD法において、各層毎に基板温
度を変化させたり、高周波電力を変化させる、などによ
り製造条件を変えることによって優位に所要の局在準位
密度を得られえる。
【0051】また本発明は、上記構成以外に次のように
変更してもよい。
【0052】例えば上記の動作説明においては、現像バ
イアス電圧に正の電圧を用いた場合を述べたが、負の電
圧を用いた場合も、電荷の極性が上記説明と逆になるの
みで、全く同様の原理で画像形成が行われる。
【0053】また、露光手段にはLEDヘッド5を用い
たが、ELヘッドや蛍光プリントヘッド、プラズマイメ
ージバー、レーザ、液晶シャッタ、強誘電体シャッタ等
を用いてもよい。更にまたイレース用光源8にも、LE
Dアレイの他、ハロゲンランプや蛍光灯、ELアレイ等
の光源が使用可能である。
【0054】次に実施例を個々詳述する。
【0055】(例1)透明な円筒状ガラス基板の外周面
に、透光性導電層4aとしてITO層を活性反応蒸着法
により1000Åの厚みで形成し、次いでその上に容量
結合型グロー放電分解装置を用いて表1の成膜条件によ
り第1の層4b、a−Si光導電層4c、第2の層4d
を順次積層して、感光体Aを作製した。また、これら各
層の局在準位密度を電子スピン共鳴(ESR)装置によ
り測定したところ、第1の層4bは5×1020個/cm
3 であり、a−Si光導電層4cは1×1017個/cm
3 であり、第2の層4cは5×1018個/cm3 であっ
た。
【0056】
【表1】
【0057】この感光体Aを図1に示すような画像形成
装置に装着し、そして、スリーブ10と透光性導電層4
aとの間に現像バイアス電圧Vs=+50Vの電圧を印
加して、波長660nm、露光量0.5μJ/cm2 の条
件で画像露光を行い、感光体上にトナー像を形成し、そ
のトナー像を記録紙(市販普通紙)に転写し、熱定着を
行って画像を得た。
【0058】このように画像形成を行ったところ、現像
プロセス直後に付着トナーが飛散することなく、転写プ
ロセスまで十分な強度でトナーが感光体表面に付着して
いることが判った。
【0059】(例2)感光体Aを作製するに当たり、表
1の成膜条件に変えて表2の成膜条件により感光体Bを
作製した。これら各層の局在準位密度を電子スピン共鳴
装置により測定したところ、第1の層4bは3×1020
個/cm3 であり、a−Si光導電層4cは8×1017
個/cm3 であり、第2の層4cは4×1018個/cm
3 であった。
【0060】
【表2】
【0061】この感光体Bを(例1)と同様に図1の構
成の画像形成装置に装着し、湿度80%RHの環境下で
感光体層の電界が同一となるように現像バイアス電圧を
−35Vとして、他は同様の条件で画像評価を行ったと
ころ、画像濃度がO.D.で0.8と不十分であった。
【0062】このように画像形成を行ったところ、感光
層の極性を逆にすることにより逆極性の現像電圧で、ト
ナーが感光体に付着することが確認された。また、高湿
度下にても不十分ながら画像が得られることが判明し
た。
【0063】
【発明の効果】本発明の画像形成方法によれば、トナー
の感光体表面への付着力を高めることができたので、高
湿などの過激な環境下でもトナーを十分に保持でき、高
品質且つ高信頼性の画像が得られるようになった。
【0064】また、イレース工程を不要にしても繰り返
し画像を形成することができるので、それに伴う配設部
材が必要でなくなり、その結果、ファックス、プリン
タ、デジタルコピア等の複合的機能を有する超小型装置
の実現が可能となった。。
【0065】更に本発明の画像形成方法によれば、非露
光部にトナーを付着できたので、原稿の反射光をそのま
ま露光に利用でき、アナログ複写機が実現できる。ま
た、逆信号で走査されるのでレーザー光やLEDアレー
を用いて露光することによってデジタル複写機LBP、
LEDプリンタ、PPCファックスなどに利用できる。
【0066】また、この画像形成方法によれば、感光体
の膜に欠陥が生じていても、その欠陥部にはトナーが付
着しないので、画像黒点やカブリの少ない高品質の画像
が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電子写真方法による画像形成装
置を示す模式図である。
【図2】本発明に係わる電子写真方法における動作原理
を示す模式図である。
【図3】本発明に係わる電子写真方法における動作原理
を示す模式図である。
【図4】本発明に係わる半導体のエネルギーバンドを示
す模式図である。
【図5】本発明に係わる電子写真方法における動作原理
を示す模式図である。
【図6】本発明に係わる半導体のエネルギーバンドを示
す模式図である。
【符号の説明】
2・・・・感光体 5・・・・LEDヘッド 6・・・・現像器 7・・・・転写ローラ 8・・・・イレース用光源 4a・・・透光性導電層 4b・・・第1の層 4c・・・光導電層 4d・・・第2の層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性支持体上に透光性導電層と、局在準
    位密度が1×1019〜1×1022個/cm3 である第1
    の層と、局在準位密度が1×1018個/cm3 以下であ
    る光導電層と、局在準位密度が1×1019個/cm3
    下である第2の層とを順次積層した感光体を準備すると
    ともに、該感光体の透光性導電層と現像手段との間に帯
    電トナーを介して現像バイアス電圧を印加して第2の層
    に一方の極性に帯電させ、上記第1の層に逆極性の電荷
    を誘導せしめた状態で、上記透光性支持体側から露光手
    段により露光し上記光導電層に両極性の電荷を発生せし
    めるとともに、該発生した両極性の電荷のうち一方極性
    の電荷をその直下の第1の層領域へ、また他方極性の電
    荷をその直上の第2の層領域へ各々移動させて中和し、
    上記第2の層のうち露光された領域のトナー付着力を弱
    め、上記第2の層のうち非露光領域に第1の層に帯電す
    る電荷によってトナーを付着させ、該付着したトナーを
    記録紙に転写することによって記録紙に印画を行うこと
    を特徴とする画像形成方法。
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