JP2948937B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2948937B2
JP2948937B2 JP8165091A JP8165091A JP2948937B2 JP 2948937 B2 JP2948937 B2 JP 2948937B2 JP 8165091 A JP8165091 A JP 8165091A JP 8165091 A JP8165091 A JP 8165091A JP 2948937 B2 JP2948937 B2 JP 2948937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
light
photoreceptor
image
photoconductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8165091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04218059A (ja
Inventor
浩 伊藤
直興 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP8165091A priority Critical patent/JP2948937B2/ja
Publication of JPH04218059A publication Critical patent/JPH04218059A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2948937B2 publication Critical patent/JP2948937B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコロナ帯電を不要として
露光と現像とがほぼ同時に行えるように組み合わせた電
子写真方式に用いられる画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時、コロナ放電により帯電を行うカー
ルソン方式に対して、コロナ放電を不要とする電子写真
方式が提案されている(特開昭58-44445号、特開昭58-1
53957 号、特開昭61-46961号、特開昭62−280772号な
ど)。
【0003】上記提案の電子写真方式によれば、透光性
支持体上に透光性導電層と光導電層とを順次積層したド
ラム状もしくはベルト状感光体に対して、透光性支持体
側より露光するとともにバイアス電圧を印加した導電性
磁性トナーを備えた磁気ブラシでもって感光体表面を摺
擦させ、これによって帯電と露光と現像とをほぼ同時に
行う方式である。
【0004】また、このような電子写真方式において、
上記光導電層にアモルファスシリコン層を用いることが
提案されている(特開昭63-240553 号、特開平2-106761
号)。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、本発
明者等の実験によれば、上記アモルファスシリコン光導
電層を備えた感光体を用いた場合、その層厚を小さくし
て良好な画像を得ようとしても、未だ満足しえるような
画像濃度が得られず、光感度の改善が望まれることが判
明した。
【0006】また、上記アモルファスシリコン光導電層
(以下アモルファスシリコンをa−Siと略す)はIT
Oなどの透光性導電層の上にグロー放電分解法により積
層するが、透光性支持体の形状がドラム状もしくはベル
ト状である場合には、上記成膜に伴ってa−Si層に応
力が加わり、剥がれ易いという問題点もあることが判明
した。
【0007】従って本発明の目的は叙上の問題点を解決
し、光感度を高めて画像濃度を高め、しかも、膜剥がれ
のない高信頼性かつ高品質の画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、感光体と、その感光体に現像剤を接触させつつ電圧
を印加する現像手段と、その感光体に画像露光を行うた
めの光源とを備えており、上記感光板においては、透光
性支持体上に透光性導電層を形成し、透光性導電層の上
にa−Si系キャリア注入阻止層と、50μW/cm2
の光強度に対する光導電率が10-7(Ω・cm)-1以上
であるa−Si系第1の光導電層と、暗導電率をa−S
i系第1の光導電層に比べ10分の1以下で10-9(Ω
・cm)-1以下としたa−Si系第2の光導電層とを順
次積層し、かつa−Si系キャリア注入阻止層に酸素、
窒素またはカーボンを含有させてa−Si系第1の光導
電層に比べ光学的バンドギャップを大きくしたことを特
徴とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0010】図1は本発明画像形成装置の基本的構成を
表す模式図であり、図中、1はドラム状の感光体、2は
光源としてのLEDヘッド、3は現像器、4は転写ロー
ラである。また図2は上記感光体1と現像器3の一部分
を表す説明図である。
【0011】これらの図において、先ず感光体1はドラ
ム状透光性支持体5の外周面に透光性導電層6を形成
し、更にその透光性導電層6の上にa−Si系光導電層
7を積層した構成である。
【0012】上記透光性支持体5を構成する材料には、
パイレックスガラス、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラスな
ど、また石英、サファイアなどの無機質系、並びに弗素
樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、ビニロン、エポキシ、マイラーなどの
有機樹脂系が挙げられる。
【0013】上記透光性導電層6を構成する材料には、
インジウム・スズ・酸化物(ITO)、酸化錫、酸化
鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅などがあり、また半透明
になる程度に薄くしたAl、Ni、Auなどから成る金
属層を用いてもよい。その層形成法には真空蒸着法、活
性反応蒸着法、RFスパッタリング法、DCスパッタリ
ング法、RFマグネトロンスパッタリング法、DCマグ
ネトロンスパッタリング法、熱CVD法、プラズマCV
D法、スプレー法、塗布法、浸漬法などがある。
【0014】前記a−Si系光導電層7は例えばグロー
放電分解法、スパッタリング法、ECR法、蒸着法など
により形成し、その形成に当たってダングリングボンド
終端用に水素(H)元素やハロゲン元素を1〜40原子
%含有させる。
【0015】上記感光体1のある一部を介して、LED
ヘッド2と現像器3がほぼ対称的に配置される。
【0016】現像器3においては、円柱状の磁極ローラ
8と、その外周に亘って配設されたスリーブ9とから成
り、更にトナー受10に貯蔵された現像剤としての一成
分磁性導電性トナーはスリーブ9の外周へ配送され、磁
気ブラシ11を形成する。また、スリーブ9と透光性導
電層6との間にはバイアス電源12が設けられ、その両
者6,9の間に感光体1の電位特性に応じて+或いは−
の10〜300Vの電圧を印加する。
【0017】かくして上記構成の画像形成装置によれ
ば、回転する感光体1の透光性支持体5にLEDヘッド
2より画像露光の光を照射し、a−Si系光導電層7の
内部に正孔と電子を発生させると、現像器3側に+のバ
イアス電圧を印加してあれば、そのバイアス電圧によっ
て電子はa−Si系光導電層7の表面側へ移動し、磁気
ブラシ11の末端の正電荷と打ち消し合い、もしくは引
き合い、感光体1の表面に導電性トナーが付着される。
そして、その導電性トナーは転写ローラ4により記録紙
13上に転写され、次いで定着される。
【0018】本発明の画像形成装置においては、上記a
−Si系光導電層7が図3に示すように少なくとも順次
第1の層7aと第2の層7bとが積層され、第1の層7
aは50μW/cm2 の光強度に対する光導電率が10
-7(Ω・cm )-1以上であり、第2の層7bにおいては暗
導電率が10-9(Ω・cm )-1以下であるとともに、第1
の層7aの暗導電率に比べて10分の1以下であるよう
な構成であって、これによって光感度が顕著に高められ
る点が特徴である。
【0019】上記構成によれば、透光性支持体5より入
射した光の大部分は第1の層7aに到達すると吸収さ
れ、光生成キャリアが発生し、光励起作用が行われる。
そして、第2の層7bにおいては、その光励起キャリア
のうち現像バイアスと逆極性の電荷を、その現像バイア
スによる電界で感光体表面へ輸送する機能がある。
【0020】本発明者等は、このように各層7a、7b
に固有な機能を持たせるように光導電率や暗導電率を所
定の範囲に設定した場合、光感度が高められることを見
い出した。
【0021】第1の層7aにおいては、50μW/cm
2 の強度の光に対する光導電率が10-7(Ω・cm )-1
上であることが必要であり、これによって十分にキャリ
ア発生することができ、また、第2の層7bにおいては
キャリアを十分に輸送する機能を持たせる場合、電荷保
持や耐圧確保のために暗導電率が10-9(Ω・cm )-1
下であって、しかも、第1の層7aの暗導電率よりも小
さくなるように高抵抗であることが必要であり、本発明
者等の実験によれば、暗導電率が1桁以上の差となるよ
うに低くするのが良いことを確認した。
【0022】また上記のように2層に機能分離した場合
には光導電率の暗導電率に対する比率、即ち光導電性に
ついては、第1の層7aが第2の層7bに比べて大きく
するのがよく、これによって第1の層7aにおいてより
多くの光生成キャリアが発生し、透光性支持体側からの
露光に対する光感度が顕著に高められるという点で望ま
しい。また、第1の層7aは第2の層7bに比べて光導
電率を高めた方がよく、これによっても第1の層7aに
おいてより多くの光生成キャリアが発生し、透光性支持
体側からの露光に対する光感度が顕著に高められるとい
う点で望ましい。第2の層7bについては第1の層7a
に比べて暗導電率を1桁以上小さくして高抵抗にするこ
とがよく、これによって感光体の帯電特性や電荷保持能
や絶縁耐圧等が高められ、感光体層の厚みをより薄くし
て用いることが可能になるという点で望ましい。
【0023】上記のような特性並びに機能を有する2層
構成にするには、周期律表第IIIa族元素や第Va族元素
を含有させたり、C、N、O等の元素を含有させたり、
或いは各層のa−Si系光導電層を形成する際の成膜条
件において、原料ガス及び希釈ガスのガス流量やガス
圧、高周波電力、成膜温度等を適宜設定することにより
得られる。
【0024】そこで本発明者等は上記第1の層7aと第
2の層7bについて、その組成等を変えて次のようなタ
イプA〜Dの感光体を得ることができた。
【0025】タイプA このタイプAの感光体においては、いずれの層もa−S
i層により形成しており、そして、第1の層7aにはキ
ャリア生成効率を高めるために第IIIa族元素や第Va族
元素を含有させるとともに、その含有量を第2の層7b
に比べて多くするのがよい。
【0026】正バイアス対応型であれば、ノンドープも
しくは第Va族元素を100ppm、好適には0.1〜
50ppm含有すればよく、或いは第IIIa族元素を10
0ppm以下で含有させてもよい。
【0027】負バイアス対応型については、第IIIa族元
素を1000ppm以下、好適には0.1〜500pp
m含有させればよい。
【0028】第2の層7bについても、各正負バイアス
対応型に応じて第1の層7aと同様な範囲の第Va族元
素や第IIIa族元素を含有すればよい。就中、この層7b
をi型化して高抵抗にするためには、第IIIa族元素を1
00ppm以下、好適には0.1〜30ppmの範囲で
含有すればよく、これによって電荷保持能や絶縁耐圧が
十分に高められるとともに、電子の走行も十分に確保さ
れる。
【0029】タイプB このタイプBの感光体によれば、第1の層7aはタイプ
Aの感光体と同じa−Si層であるが、第2の層7bに
ついては、アモルファスシリコンカーバイド(以下a−
SiCと略す)により形成する。そのa−SiC層は
Si1-x x のX値を0.01≦X≦0.5、好適には
0.05≦X≦0.45の範囲に設定するとよく、この
範囲であれば、a−Si層よりも高抵抗となり、かつ良
好なキャリアの走行が確保できるという点で望ましい。
また、このようなa−SiC層に対してもタイプAの第
2の層7bと同様に第1の層7aに比べて第IIIa族元素
や第Va族元素の含有量が少なくなるように含有させれ
ばよい。
【0030】タイプC このタイプCの感光体においては、第2の層7bはタイ
プAの感光体と同じa−Si層であるが、第1の層7a
については、a−SiCにより形成する。そのa−Si
C層はSi1-x x のX値を0<X≦0.4、好適には
0.01≦X≦0.3の範囲に設定するとよく、この範
囲であれば、特に短波長光に対する光感度を高めること
ができる。また、タイプAの第1の層7aと同様に第2
の層7bに比べて第IIIa族元素や第Va族元素の含有量
が多くなるように含有させればよい。
【0031】タイプD このタイプDの感光体については、タイプBの第2の層
7bとタイプCの第1の層7aとの組合せで、両層とも
a−SiC層であるような感光体とした点が特徴であ
る。
【0032】かくして得られる4タイプの感光体につい
ては、第IIIa族元素や第Va族元素の含有量並びにカー
ボン含有量などを変えることによって、前述したような
所定通りの光導電率や暗導電率を得ることができる。
【0033】また、タイプC、Dについては、第1の層
7aをa−SiC層により形成したことによって短波長
側の光に対して高い光感度となり、LEDヘッドより波
長の短いELヘッドに好適となる。
【0034】また、タイプB、Dについては、第2の層
7bをa−SiC層により形成したことによって、a−
Si層に比べて感光体の絶縁耐圧が高められ、同じ現像
バイアスに対して感光体層の厚みが小さくできた。
【0035】本発明の画像形成装置は上述したa−Si
系光導電層7に更に図4〜図6に示すように透光性導電
層6とa−Si系光導電層7の間にキャリア注入阻止層
14を形成したり、或いはa−Si系導電層7の上に表
面層15を積層してもよい。
【0036】表面層15は絶縁層もしくは高抵抗層であ
り、有機材料もしくは無機材料のいずれによっても形成
することができる。
【0037】尚、本発明においては、絶縁層及び高抵抗
層を次のように定義する。
【0038】先ず、絶縁層とは体積抵抗率が極めて大き
く、その層の内部において、正負両電極の電荷の移動を
共に阻止する性質を有するものをいう。他方の高抵抗層
とは体積抵抗率が絶縁層に比べて小さいが、光導電層に
比べて大きいものである。就中、その層の内部において
一方の極性の電荷の移動は阻止するが、他方の極性の電
荷の移動を許容する性質を有するものが望ましい。
【0039】絶縁層に用いられる有機材料であれば、マ
イラー、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリパラキ
シリレンなどが挙げられ、それを塗布或いは蒸着などの
方法により形成する。
【0040】絶縁層もしくは高抵抗層に用いられる無機
材料としては例えばa−SiCがあり、その他にシリコ
ンナイトライド、シリコンオキサイド、シリコンオキシ
カーバイド、シリコンオキシナイトライドなどがあり、
それを薄膜形成手段により形成する。
【0041】表面層15にa−SiC層を用いた場合に
はa−Si系光導電層7に含まれるカーボン量に比べて
カーボンを多く含有させればよい。その場合、Si1-X
x のX値で0.3<X<1.0、好適には0.5 ≦
X≦0.95の範囲がよい。
【0042】表面層15の厚みは0.05〜5μm、好
適には0.1〜3μmにすればよく、0.05μm未満
の場合には、この層15で十分な画像濃度の向上や絶縁
耐圧の向上ができず、また、繰り返し使用した場合、磨
耗により寿命も劣る。5μmを越えた場合には精細な電
荷パターンを形成するに当たって、この層15中で電界
(電気力線)が膜面方向に広がりを生じ、これにより、
解像力の低下をきたし、十分な解像度が得られない。或
いは表面に残留する電荷が多くなって残留電位が高くな
るため、画像濃度の低下やバックのかぶり或いは繰り返
し使用における画像濃度の変化等の問題が生じる。
【0043】前記キャリア注入阻止層14には絶縁層ま
たは高抵抗層またはP型半導体層、N型半導体層のいず
れの層を用いてもよい。この層14には前記表面層15
と同じ材料により形成してもよく、或いはa−Si系の
材料を用いてもよい。通常、a−Si系光導電層7にお
ける光キャリア発生に有効な光を吸収しないように、そ
の光導電層7に比べて光学的バンドギャップを大きくす
る必要がある。そのために例えば酸素また窒素等の元素
を含有させるとよい。また、キャリア注入阻止層14を
a−SiC層により形成した場合、光導電層7に比べて
カーボン量を多くすればよい。
【0044】また、キャリア注入阻止層14をa−Si
系の層により形成する場合、透光性導電層5から光導電
層7へのキャリアの注入を阻止するために不純物元素を
含有させてP型やN型の半導体層としてもよい。即ち、
負電荷キャリアの注入を阻止するためには第IIIa族元素
を1〜10,000ppm、好適には100〜5,00
0ppm含有するとよく、一方、正電荷キャリアの注入
を阻止するためには第Va族元素を5,000ppm以
下、好適には300〜3,000ppm含有するとよ
い。これらの元素は層厚方向に亘って勾配を設けてもよ
く、その場合には層全体の平均含有量が上記範囲内であ
ればよい。
【0045】このようにキャリア注入阻止層14に第II
Ia族元素を含有した場合、正極性の現像バイアスが用い
られ、他方、第Va族元素を含有した場合、負極性の現
像バイアスが用いられる。
【0046】第IIIa族元素や第Va族元素としては、そ
れぞれB元素やP元素が共有結合性に優れて半導体特性
を敏感に変え得る点で、その上優れた注入阻止能並びに
光感度が得られるという点で望ましい。
【0047】上記キャリア注入阻止層14には酸素及び
/又は窒素の各元素合計含有量が0.01〜30原子%
の範囲内で含有させた場合、透光性導電層6からのキャ
リアの注入を更に一層阻止することができるとともに、
その層6に対する密着力も一段と高めることができる。
【0048】また上記キャリア注入阻止層14の厚みは
0.01〜5μm、好適には0.1〜3μmの範囲内が
よく、これにより、必要な絶縁耐圧が確保し易く、また
この層での露光の不必要な吸収を抑制して光導電層にお
いて光キャリアを有効に生成でき、しかも、残留電位の
上昇を抑制することができる。
【0049】次に実施例を個々詳述する。
【0050】(例1) 透明な円筒状ガラス基板の周面に、透光性導電層として
ITO層を活性反応蒸着法により1000Åの厚みで形
成し、次いでその上に容量結合型グロー放電分解装置を
用いて表1の成膜条件によりa−Si注入阻止層、a−
Si光導電層の第1の層と第2の層、a−SiC表面高
抵抗層を順次積層して、感光体Aを作製した。
【0051】
【表1】
【0052】この感光体Aについて、50μW/cm2
光強度に対する光導電性σp 並びにσd を測定したとこ
ろ、表1に示す通りの結果が得られた。
【0053】かくして得られた感光体Aにおいては、a
−Si注入阻止層がITO層との密着性に優れ、膜の剥
がれが生じなかった。また、この感光体Aを図1に示す
ような画像形成装置に装着し、そして、スリーブ9と透
光性導電層6との間に+100Vの電圧を印加しなが
ら、波長660nm、露光量0.5μW/cm2 の条件
で画像露光を行い、感光体上にトナー像を形成し、その
トナー像を記録紙に転写し、熱定着を行って画像を得
た。この画像を評価したところ、O.D.が1.2の画
像濃度を有し、バックのかぶりのない解像度の良好な画
像であった。
【0054】(例2) (例1)の感光体作製に当たって、表1に示す各層に代
えて表2に示す成膜条件によりa−Si注入阻止層、第
1の層、第2の層、a−SiC表面高抵抗層を順次形成
し、その他は(例1)と同じ条件により作製して感光体
Bを作った。
【0055】
【表2】
【0056】かくして得られた感光体Bの光導電率σp
と暗導電率σd を(例1)と同様に測定したところ、表
2に示す通りの結果が得られ、また、膜の剥がれが生じ
なかった。次にこの感光体Bを(例1) と同様に画像形
成装置に装着し、同一条件で画像露光を行い、感光体上
にトナー像を形成し、そのトナー像を記録紙に転写し、
熱定着を行って画像を得た。この画像を評価したとこ
ろ、O.D.が1.2の画像濃度を有し、バックのかぶ
りのない、解像度の良好な画像であった。
【0057】更にバイアスを+150Vに上げ、露光量
0.6μJ/cm2 で行ったところ、O.D.が1.3の
良好な画像を得、高い耐電圧と高い光感度を合わせ持つ
ことが確認された。
【0058】(例3) 次に本発明者等は(例1)の感光体Aを作製するに当た
り、第1の層と第2の層の成膜における各ガスの流量、
ガス圧、RF電力などの条件を変えて各層の光導電率σ
p (露光条件:660nm、50μW/cm2 )並びに暗
導電率σd を表3に示すように変え、これによって感光
体C〜Mを作製し、そして、各感光体の画像濃度、バッ
クのかぶり及び解像度を測定したところ、表3に示す通
りの結果が得られた。
【0059】同表中に示す各種評価結果はいずれも◎
印、○印及び△印の3種類に区分しており、いずれも◎
印は非常に良好な評価が得られた場合であり、○印は実
用上何等支障がない位にやや良好な評価が得られた場合
であり、また△印はやや劣って実用上問題がある場合で
ある。
【0060】
【表3】
【0061】表3に示す結果より本発明の感光体D、
E、G、H、J、Kにおいては、画像濃度、バックのか
ぶり、解像度のいずれの特性も優れていることが判る。
【0062】(例4) 透明な円筒状ガラス基板の周面に、透光性導電層として
ITO層を活性反応蒸着法により1000Åの厚みで形
成し、次いでその上に容量結合型グロー放電分解装置を
用いて表4の成膜条件によりa−Si注入阻止層、a−
Si光導電層の第1の層と第2の層、a−SiC表面絶
縁層を順次積層して、感光体Nを作製した。
【0063】
【表4】
【0064】この感光体Nについて、50μW/cm2
光強度に対する光導電性σp 並びにσd を測定したとこ
ろ、表4に示す通りの結果が得られた。
【0065】かくして得られた感光体Nにおいては、a
−Si注入阻止層がITO層との密着性に優れ、膜の剥
がれが生じなかった。また、この感光体Nを図1に示す
ような画像形成装置に装着し、そして、スリーブ9と透
光性導電層6との間に+100Vの電圧を印加しなが
ら、波長660nm、露光量0.5μW/cm2 の条件
で画像露光を行い、感光体上にトナー像を形成し、その
トナー像を記録紙に転写し、熱定着を行って画像を得
た。この画像を評価したところ、O.D.が1.2の画
像濃度を有し、バックのかぶりのない解像度の良好な画
像であった。
【0066】(例5) (例4)の感光体作製に当たって、表4に示す各層に代
えて表5に示す成膜条件によりa−Si注入阻止層、第
1の層、第2の層、a−SiC表面絶縁層を順次形成
し、その他は(例1)と同じ条件により作製して感光体
Oを作った。
【0067】
【表5】
【0068】かくして得られた感光体Oの光導電率σp
と暗導電率σd を(例4)と同様に測定したところ、表
5に示す通りの結果が得られ、また、膜の剥がれが生じ
なかった。次にこの感光体Oを(例4) と同様に画像形
成装置に装着し、同一条件で画像露光を行い、感光体上
にトナー像を形成し、そのトナー像を記録紙に転写し、
熱定着を行って画像を得た。この画像を評価したとこ
ろ、O.D.が1.2の画像濃度を有し、バックのかぶ
りのない、解像度の良好な画像であった。
【0069】更にバイアスを+150Vに上げ、露光量
0.6μJ/cm2 で行ったところ、O.D.が1.3の
良好な画像を得、高い耐電圧と高い光感度を合わせ持つ
ことが確認された。
【0070】(例6) 次に本発明者等は(例4)の感光体Nを作製するに当た
り、第1の層と第2の層の成膜における各ガスの流量、
ガス圧、RF電力などの条件を変えて各層の光導電率σ
p (露光条件:660nm、50μW/cm2 )並びに暗
導電率σd を表6に示すように変え、これによって感光
体P〜Zを作製し、そして、各感光体の画像濃度、バッ
クのかぶり及び解像度を測定したところ、表6に示す通
りの結果が得られた。
【0071】
【表6】
【0072】表6に示す結果より本発明の感光体Q、
R、T、U、W、Xにおいては、画像濃度、バックのか
ぶり、解像度のいずれの特性も優れていることが判る。
【0073】
【発明の効果】以上の通り、本発明の画像形成装置によ
れば、光導電層を機能の異なる2層により形成したこと
によって高い光感度を得ることができた。
【0074】また本発明によれば、光導電層の上に表面
層を積層して耐磨耗性及び耐環境性を高めるとともに、
キャリア注入阻止層を形成して光感度や絶縁耐圧や感光
体層の密着性を高めた画像形成装置を提供することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置を示す模式図である。
【図2】感光体の働きを表す模式図である。
【図3】感光体の層構成を示す断面図である。
【図4】感光体の層構成を示す断面図である。
【図5】感光体の層構成を示す断面図である。
【図6】感光体の層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 LEDヘッド 3 現像器 4 転写ローラ 6 透光性導電層 7a 第1の層 7b 第2の層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性支持体上に透光性導電層を形成し、
    該透光性導電層の上にアモルファスシリコン系キャリア
    注入阻止層と、50μW/cm2 の光強度に対する光導
    電率が10-7(Ω・cm)-1以上であるアモルファスシ
    リコン系第1の光導電層と、暗導電率を該アモルファス
    シリコン系第1の光導電層に比べ10分の1以下で10
    -9 (Ω・cm) -1 以下としたアモルファスシリコン系第
    2の光導電層とを順次積層し、かつ上記アモルファスシ
    リコン系キャリア注入阻止層に酸素、窒素またはカーボ
    ンを含有させてアモルファスシリコン系第1の光導電層
    に比べ光学的バンドギャップを大きくした感光体と、該
    感光体の上記光導電層側に現像手段を配設するととも
    に、上記感光体に現像剤による画像を形成させるべく上
    記透光性支持体側から照射する光源とから成る画像形成
    装置。
JP8165091A 1990-11-30 1991-03-19 画像形成装置 Expired - Fee Related JP2948937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8165091A JP2948937B2 (ja) 1990-11-30 1991-03-19 画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-339330 1990-11-30
JP33933090 1990-11-30
JP8165091A JP2948937B2 (ja) 1990-11-30 1991-03-19 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04218059A JPH04218059A (ja) 1992-08-07
JP2948937B2 true JP2948937B2 (ja) 1999-09-13

Family

ID=26422655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8165091A Expired - Fee Related JP2948937B2 (ja) 1990-11-30 1991-03-19 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2948937B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04218059A (ja) 1992-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59185346A (ja) 光導電部材
CA1254435A (en) Substrate for light-receiving member and light- receiving member having the same
JPH07120953A (ja) 電子写真感光体およびそれを用いた画像形成方法
JP2003337437A (ja) 負帯電用電子写真感光体およびそれを用いた電子写真装置
JP2948937B2 (ja) 画像形成装置
JP3046087B2 (ja) 画像形成装置
JPH052296A (ja) 画像形成装置
JPH04296881A (ja) 画像形成装置
JPH052297A (ja) 画像形成装置
JP2920668B2 (ja) 電子写真感光体
JP2913066B2 (ja) 電子写真感光体
JP3113404B2 (ja) 画像形成装置
JPH06337531A (ja) 画像形成装置
JP2971166B2 (ja) 画像形成装置
JP3004106B2 (ja) 画像形成装置
JP2562583B2 (ja) 電子写真感光体
JP3004114B2 (ja) 画像形成方法
JPH0616178B2 (ja) 光導電部材
JPH06186765A (ja) 電子写真感光体及びその製法
JP4249751B2 (ja) 画像形成装置
JP3206742B2 (ja) 島状感光体とそれを用いた画像記録装置
JPH04324464A (ja) 画像形成方法
JP3878752B2 (ja) 画像形成装置
JPS61126557A (ja) 光導電部材
JPH0458256A (ja) 電子写真感光体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees