JP3004106B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3004106B2
JP3004106B2 JP3-310570A JP31057091A JP3004106B2 JP 3004106 B2 JP3004106 B2 JP 3004106B2 JP 31057091 A JP31057091 A JP 31057091A JP 3004106 B2 JP3004106 B2 JP 3004106B2
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浩 伊藤
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコロナ帯電を不要として
露光と現像とがほぼ同時に行えるように組み合わせた電
子写真方式に用いられる画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時、コロナ放電により帯電を行うカー
ルソン方式に対して、コロナ放電を不要とする電子写真
方式が提案されている(特開昭58-44445号、特開昭58-1
53957号、特開昭61-46961号、特開昭62−280772号な
ど)。
【0003】上記提案の電子写真方式によれば、透光性
支持体上に透光性導電層と光導電層とを順次積層したド
ラム状もしくはベルト状感光体に対して、透光性支持体
側より露光するとともにバイアス電圧を印加した導電性
磁性トナーを備えた磁気ブラシでもって感光体表面を摺
擦させ、これによって帯電と露光と現像とをほぼ同時に
行う方式である。
【0004】また、このような電子写真方式において、
上記光導電層にアモルファスシリコン層を用いることが
提案されている(特開昭63-240553 号、特開平2-106761
号)。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、本発
明者等の実験によれば、上記アモルファスシリコン光導
電層を備えた感光体を用いた場合、バイアス電圧を高め
て画像濃度を高めようとしても感光体の絶縁耐圧が低い
ために絶縁破壊され易く、これによって所望通りの画像
濃度が得られないという問題点があることが判明した。
【0006】また、上記アモルファスシリコン光導電層
(以下アモルファスシリコンをa−Siと略す)はIT
Oなどの透光性導電層の上にグロー放電分解法により積
層するが、透光性支持体の形状がドラム状もしくはベル
ト状である場合には、上記成膜に伴ってa−Si層に応
力が加わり、剥がれ易いという問題点もあることが判明
した。
【0007】従って本発明の目的は叙上の問題点を解決
し、絶縁破壊がなくて画像濃度を高め、しかも、膜剥が
れのない高信頼性かつ高品質の画像形成装置を提供する
ことにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、透光性支持体上に透光性導電層、アモルファスシリ
コンカーバイド(以下、a−SiCと略す)から成るキ
ャリ注入阻止層、シリコン元素とカーボン元素の比率が
Si1-X X のX値で0<X≦0.5の範囲であるa−
SiC光導電層、及び絶縁層もしくは高抵抗層による表
面層とを順次積層し、上記キャリ注入阻止層のカーボン
含有量をa−SiC光導電層のカーボン含有量に比べて
多くして成る感光体と、この感光体の上記光導電層側に
配設された現像手段と、上記感光体に現像剤による画像
を形成させるべく上記透光性支持体側から光を照射する
光源とから成ることを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は本発明画像形成装置の基本的構成を表す模式図であ
り、図中、1はドラム状の感光体、2は光源としてのL
EDヘッド、3は現像器、4は転写ローラである。また
図2は上記感光体1と現像器3の一部分を表す説明図で
ある。
【0010】これらの図において、先ず感光体1はドラ
ム状透光性支持体5の外周面に透光性導電層6を形成
し、更にその透光性導電層6の上にa−SiC光導電層
7を積層した構成である。
【0011】上記透光性支持体5を構成する材料には、
パイレックスガラス、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラスな
ど、また石英、サファイアなどの無機質系、並びに弗素
樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、ビニロン、エポキシ、マイラーなどの
有機樹脂系が挙げられる。
【0012】上記透光性導電層6を構成する材料には、
インジウム・スズ・酸化物(ITO)、酸化錫、酸化
鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅などがあり、また半透明
になる程度に薄くしたAl、Ni、Auなどから成る金
属層を用いてもよい。その層形成法には真空蒸着法、活
性反応蒸着法、RFスパッタリング法、DCスパッタリ
ング法、RFマグネトロンスパッタリング法、DCマグ
ネトロンスパッタリング法、熱CVD法、プラズマCV
D法、スプレー法、塗布法、浸漬法などがある。
【0013】前記a−SiC光導電層7は例えばグロー
放電分解法、スパッタリング法、ECR法、蒸着法など
により形成し、その形成に当たってダングリングボンド
終端用に水素(H)元素やハロゲン元素を1〜40原子
%含有させる。また本発明においては、Si1-x x
X値を0<X≦0.5、好適には0.01≦X≦0.4
の範囲に設定することも重要である。例えばグロー放電
分解法により成膜する場合、SiH4 ガスとCH4 ガス
やC2 4 ガス及びC2 2 ガスなどを組み合わせて所
要通りの元素比率が得られるが、従来周知のa−Si層
にそのSi元素の半分以下の割合でSi元素をC元素に
置換したことにより感光体1の絶縁破壊を防ぐことがで
きる。
【0014】上記感光体1のある一部を介して、LED
ヘッド2と現像器3がほぼ対称的に配置される。
【0015】現像器3においては、円柱状の磁極ローラ
8と、その外周に亘って配設されたスリーブ9とから成
り、更にトナー受10に貯蔵された現像剤としての導電
性を有するトナーはスリーブ9の外周へ配送され、磁気
ブラシ11を形成する。また、スリーブ9と透光性導電
層6との間にはバイアス電源12が設けられ、その両者
6,9の間に感光体1の電位特性に応じて+或いは−の
10〜300 Vの電圧を印加する。
【0016】かくして上記構成の画像形成装置によれ
ば、回転する感光体1の透光性支持体5にLEDヘッド
2より画像露光の光を照射し、a−SiC光導電層7の
内部に正孔と電子を発生させると、現像器3側に+のバ
イアス電圧を印加してあれば、そのバイアス電圧によっ
て電子はa−SiC光導電層7の表面側へ移動し、磁気
ブラシ11の末端の正電荷と打ち消し合い、もしくは引
き合い、感光体1の表面に導電性トナーが付着される。
そして、その導電性トナーは転写ローラ4により記録紙
13上に転写され、次いで定着される。
【0017】このような画像形成装置である場合、a−
SiC光導電層7が有する絶縁耐圧がa−Si光導電層
に比べて大きいために絶縁破壊が生じなくなる。そこ
で、a−Si光導電層と同等のバイアス電圧で使用する
場合にはa−SiC光導電層7の厚みを小さくすること
が可能となり、その場合にも高い光感度が得られ、本発
明者等が行った実験によれば0.5〜15μm 、好適に
は1〜10μm であればよいことを確認した。
【0018】また本発明の画像形成装置においては、a
−Si光導電層をa−SiC光導電層7へ代えたことに
よってa−Si層自体が有する優れた光導電性を何ら損
なうものではなく、本願に係る電子写真方法に適用して
高い画像濃度で良好な画像を得ることができた。
【0019】更にまた本発明の画像形成装置において
は、透光性導電層6とa−SiC光導電層7との密着力
にも優れ、膜の剥離を防ぐことができた。
【0020】尚、上述した電子写真方式によれば、トナ
ーの転写にローラ転写を用いたが、それに代えて圧力転
写や粘着転写あるいはコロナ転写を用いてもよい。ま
た、光源としてLEDヘッド2に代えてより短波長光の
ELヘッドを用いてもよく、その場合、短波長側でa−
SiC層がa−Si層に比べて高い光感度が得られるの
で、より優位に用いることができる。
【0021】更にまた現像剤として1成分磁性導電性ト
ナーの他に絶縁性トナーと導電性キャリアからなる2成
分現像剤や、絶縁性トナーと導電ローラーあるいは導電
ブラシとの組合せや、液体現像用のトナー等も使用する
ことができる。
【0022】本発明の画像形成装置においては、前記a
−SiC光導電層7に周期律表第Va族元素を500p
pm以下、好適には100ppm以下の範囲内で含有さ
せると更に一層光感度を高めることができ、この第Va
族元素にはN,P,As, Sb, Biがある。このよう
に第Va族元素を含有させた場合には正バイアス対応型
の感光体となる。
【0023】他方、負バイアス対応型の感光体であれ
ば、第IIIa族元素を1〜1000ppm、好適には30
〜300ppmの範囲内で含有させると更に一層光感度
を高めることができ、この第IIIa族元素にはB,Al,
Ga, Inなどがある。
【0024】また、第IIIa族元素が100ppm以下、
好適には30ppm以下、もしくはノンドープである場
合、正及び負の両バイアス対応型の感光体が得られる。
【0025】本発明の画像形成装置は上述したa−Si
C光導電層7に更に図3〜図5に示すように透光性導電
層6とa−SiC光導電層7の間にキャリア注入阻止層
14を形成したり、或いはa−SiC光導電層7の上に
表面層15を積層してもよい。
【0026】表面層15は絶縁層もしくは高抵抗層であ
り、有機材料もしくは無機材料のいずれによっても形成
することができる。
【0027】尚、本発明においては、絶縁層及び高抵抗
層を次のように定義する。先ず、絶縁層とは体積抵抗率
が極めて大きく、その層の内部において、正負両電極の
電荷の移動を共に阻止する性質を有するものをいう。他
方の高抵抗層とは体積抵抗率が絶縁層に比べて小さい
が、光導電層に比べて大きいものである。就中、その層
の内部において一方の極性の電荷の移動は阻止するが、
他方の極性の電荷の移動を許容する性質を有するものが
望ましい。
【0028】絶縁層に用いられる有機材料であれば、マ
イラー、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリパラキ
シリレンなどが挙げられ、それを塗布或いは蒸着などの
方法により形成する。
【0029】絶縁層もしくは高抵抗層に用いられる無機
材料としては例えばa−SiCがあり、その他にシリコ
ンナイトライド、シリコンオキサイド、シリコンオキシ
カーバイド、シリコンオキシナイトライドなどがあり、
それを薄膜形成手段により形成する。
【0030】表面層15にa−SiC層を用いた場合に
はa−SiC光導電層7に含まれるカーボン量に比べて
カーボンを多く含有させればよい。その場合、Si1-X
x のX値で0.3<X<1.0、好適には0.5 ≦
X≦0.95の範囲がよい。
【0031】表面層15の厚みは0.05〜5μm 、好
適には0.1〜3μm にすればよく、0.05μm 未満の場
合には、この層15で十分な画像濃度の向上や絶縁耐圧
の向上ができず、また、繰り返し使用した場合、磨耗に
より寿命も劣る。5μm を越えた場合には精細な電荷パ
ターンを形成するに当たって、この層15中で電界(電
気力線)が膜面方向に広がりを生じ、これにより、解像
力の低下をきたし、十分な解像度が得られない。或いは
表面に残留する電荷が多くなって残留電位が高くなるた
め、画像濃度の低下やバックのかぶり或いは繰り返し使
用における画像濃度の変化等の問題が生じる。
【0032】前記キャリア注入阻止層14には絶縁層ま
たは高抵抗層、またはP型半導体層、N型半導体層のい
ずれの層を用いてもよい。この層14には前記表面層1
5と同じ材料により形成してもよく、或いはa−Si系
の材料を用いてもよい。通常、a−SiC光導電層7に
おける光キャリア発生に有効な光を吸収しないように、
その光導電層7に比べて光学的バンドギャップを大きく
する必要がある。そのために例えば酸素また窒素等の元
素を含有させるとよい。また、キャリア注入阻止層14
をa−SiC層により形成した場合、光導電層7に比べ
てカーボン量を多くすればよい。
【0033】また、キャリア注入阻止層14をa−Si
系の層により形成する場合、透光性導電層5から光導電
層7へのキャリアの注入を阻止するために不純物元素を
含有させてP型やN型の半導体層としてもよい。即ち、
負電荷キャリアの注入を阻止するためには第IIIa族元素
を1〜10,000ppm、好適には100〜5,00
0ppm含有するとよく、一方、正電荷キャリアの注入
を阻止するためには第Va族元素を5,000ppm以
下、好適には300〜3,000ppm含有するとよ
い。これらの元素は層厚方向に亘って勾配を設けてもよ
く、その場合には層全体の平均含有量が上記範囲内であ
ればよい。
【0034】このようにキャリア注入阻止層14に第II
Ia族元素を含有した場合、正極性の現像バイアスが用い
られ、他方、第Va族元素を含有した場合、負極性の現
像バイアスが用いられる。
【0035】第IIIa族元素や第Va族元素としては、そ
れぞれB元素やP元素が共有結合性に優れて半導体特性
を敏感に変え得る点で、その上優れた注入阻止能並びに
光感度が得られるという点で望ましい。
【0036】上記キャリア注入阻止層14には酸素及び
/又は窒素の各元素合計含有量が0.01〜30原子%
の範囲内で含有させた場合、透光性導電層6からのキャ
リアの注入を更に一層阻止することができるとともに、
その層6に対する密着力も一段と高めることができる。
【0037】また上記キャリア注入阻止層14の厚みは
0.01〜5μm、好適には0.1〜3μmの範囲内が
よく、これにより、必要な絶縁耐圧が確保し易く、また
この層での露光の不必要な吸収を抑制して光導電層にお
いて光キャリアを有効に生成でき、しかも、残留電位の
上昇を抑制することができる。
【0038】また、本発明者等は導電性かつ磁性のキャ
リアと絶縁性トナーとからなる2成分系現像剤を用いた
場合において、繰り返し実験を行ったところ、下記のよ
うな諸点を見出し、それを詳述する。
【0039】先ず、この現像剤を用いて画像形成する場
合には現像バイアス電圧を250V以下の低バイアスと
するのがよい。現像バイアス電圧が高すぎるとトナーだ
けでなく、キャリアまでが現像され、所謂キャリア引き
現像が生じ、画像品質が低下する。これは特にキャリア
の粒径が小さい場合に顕著である。このような低バイア
ス電圧での現像には光キャリア励起特性が良好で、キャ
リア移動度が高い等の優れた光感度特性を有するa−S
i系感光体が好適である。
【0040】就中、バインダー樹脂中に磁性体を分散し
た粒子の表面に、導電性層を形成した導電性磁性キャリ
アと、絶縁性トナーとを組合せた2成分系現像剤を用い
ると、感光体へのバイアス印加による帯電特性や画像濃
度の向上、残留トナーの効果的な回収等の特性に優れ、
極めて良好な記録画像が得られる。
【0041】このような2成分現像剤を用いた場合には
キャリアにより形成した磁気ブラシにトナーが付着して
おり、トナーが磁性トナーの場合は主として磁力によ
り、また非磁性トナーの場合には帯電によりキャリアに
付着している。
【0042】また、導電性磁性キャリアは、体積固有抵
抗が105 Ω・cm以下であることが適当であり、好適
には104 Ω・cm以下、最適には102 〜104 Ω・
cmである。体積固有抵抗が余り大きくなると、導電性
キャリアとしての特性が損なわれ、光背面露光記録にお
いて感光体への電荷の注入が速やかに行われず、感光体
の帯電が不十分となる。
【0043】尚、上記キャリアの体積固有抵抗は、底部
に電極を有する内径20mmのテフロン製筒体にキャリ
アを1.5g入れ、外径20mmの電極を挿入し、上部
から1kgの荷重を掛けて測定した時の値である。
【0044】更にまた、キャリアの磁力は、ある程度以
上に大きいことが必要であり、好ましくは5kOeの磁
場での最大磁化(磁束密度)が55emu/g以上、好
適には55〜90emu/g、最適には60〜85em
u/gである。また、1kOeの磁場での最大磁化は、
40emu/g以上が好適であり、最適には40〜60
emu/gである。キャリアの磁力が余り小さくなる
と、現像剤の搬送性が劣化し、またキャリアがトナーと
ともに現像され、いわゆるキャリア引きを生じる。
【0045】キャリアの平均粒度は、5〜100μmが
好適であり、好ましくは5〜50μm、より好ましくは
10〜40μmである。キャリアが余り大きくなると感
光体を均一に帯電させることが困難となる。一方、余り
小さすぎると、現像スリーブ上の現像剤の搬送性が悪く
なり、また一定の電位を感光体に付与するのが難しくな
る。
【0046】導電性磁性キャリアとしては、例えば以下
のものを用いることができる。
【0047】(1)磁性体粉体をそのまま、あるいは表
面酸化処理、表面樹脂コーティング等の安定化処理を施
して用いる磁性粉体キャリア。
【0048】(2)バインダー樹脂に磁性体を含有せし
めた母粒子の表面に、導電層を形成した表面導電化樹脂
キャリア。
【0049】(3)磁性体粉体の表面に導電層を形成し
た、表面導電化粉体キャリア。
【0050】上記磁性粉体キャリアにおける磁性体とし
ては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェラ
イト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一
種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウ
ムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、
表面が酸化処理または樹脂コート処理された鉄や合金の
粒子を用いることができる。その形状は、粒状、球状、
針状のいずれであってもよい。特に高磁化を要する場合
には、鉄等の強磁性微粒子を用いることができる。ま
た、化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガン
マ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライ
ト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒
子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含
有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有するキ
ャリアを得ることができる。
【0051】図6は表面導電化樹脂キャリアの実施例を
示す模式図であり、磁性体粒子20がバインダー樹脂中
に均一に分散されてなるキャリア母粒子18の表面に、
導電性微粒子22が固定されて導電層を形成し、キャリ
ア16が構成されている。キャリア母粒子18に用いら
れるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代
表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が用いられる。
【0052】磁性体粒子20としては、磁性粉体キャリ
アと同様のものが用いられる。磁性体粒子20はキャリ
ア母粒子18中の70〜90重量%を占める量で添加す
ることが適当である。
【0053】導電性微粒子22としては、カーボンブラ
ック、酸化スズ、導電性酸化チタン(酸化チタンに導電
性材料をコーティングしたもの)、炭化ケイ素などが用
いられ、空気中の酸素による酸化によって導電性を失わ
ないものが望ましい。
【0054】キャリア母粒子18の表面への導電性微粒
子22の固着は、例えばキャリア母粒子18と導電性微
粒子22とを均一混合し、キャリア母粒子18の表面に
導電性微粒子22を付着させた後、機械的・熱的な衝撃
力を与え導電性微粒子22をキャリア母粒子18中に打
ち込むようにして固定することにより行われる。導電性
微粒子22は、キャリア母粒子18中に完全に埋設され
るのではなく、その一部をキャリア母粒子18から突き
出すようにして固定される。
【0055】このようにキャリア16の表面に導電性微
粒子22を固定して導電層を形成することにより、効率
的にキャリア16に高い導電性を付与できる。またキャ
リア母粒子18中には導電性微粒子22を配合する必要
がないので、それだけ多くの磁性体粒子20をキャリア
母粒子18中に配合でき、キャリア16の磁力を大きく
することができる。
【0056】図7は、導電化樹脂キャリアの他の実施例
を示す模式図であり、磁性体粒子20がバインダー樹脂
中に均一に分散されてなる図6と同様のキャリア母粒子
18の表面に、導電性薄膜23が形成されて導電層を形
成し、キャリア16が構成されている。
【0057】表面導電化粉体キャリアにおいては、例え
ば以下の方法で表面導電層を形成することができる。
【0058】(1)導電化樹脂キャリアと同様にして導
電性薄膜を形成する。
【0059】(2)磁性体粉体の表面を樹脂コーティン
グしたのち、この樹脂コーティング層に対して導電性樹
脂キャリアと同様にして導電性微粒子を固定する。
【0060】また、キャリアの真密度は、磁性粉体キャ
リアの場合は使用した磁性体によって決まり、表面導電
化粉体キャリアの場合も実質的に同様である。また導電
化樹脂キャリアの真密度は、3.0〜4.5g/cm3
の範囲が好適である。また、嵩密度は2.5g/cm3
以下が好適であり、好ましくは2.0g/cm3 以下、
より好ましくは1.5g/cm3 以下である。上記のキ
ャリアとトナーとを混合して現像剤とする。トナーとし
ては通常の絶縁性トナーが用いられ、好ましくは体積固
有抵抗が1014Ω・cm以上のものであり、好ましくは
1015Ω・cm以上である。この値は、キャリアの場合
と同様に測定される。トナーとしては、従来と同様の構
成のものが用いられ、例えば、バインダー樹脂、着色
剤、電荷制御剤、オフセット防止剤などを配合すること
ができる。また、磁性体を添加して磁性トナーとするこ
ともでき、トナーの機内飛散の防止に有効である。
【0061】バインダー樹脂としては、スチレン・アク
リル共重合物等のポリスチレン系樹脂に代表されるビニ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂等が用いられる。
【0062】着色剤としてはカーボンブラックをはじめ
各種の顔料、染料が、荷電制御剤としては第4級アンモ
ニウム化合物、ニグロシン、ニグロシン塩基、クリスタ
ルバイオレット、トリフェニルメタン化合物等が、オフ
セット防止剤、定着向上助剤としては低分子量ポリプロ
ピレン、低分子ポリエチレンあるいはその変性物等のオ
レフィンワックス、磁性体としてはマグネタイト、フェ
ライトなどが使用できる。
【0063】また図6に示したキャリア16と同様に、
トナー母粒子の表面に帯電性微粒子を固着せしめてトナ
ーとすることにより、トナーの帯電特性を制御すること
もできる。
【0064】更に本発明によれば、現像剤としての体積
固有抵抗は106Ω・cm以下が好適であり、好ましく
は105 Ω・cm以下、より好ましくは103 〜105
Ω・cmである。この値は、キャリアと同様にして測定
される。抵抗が大きくなりすぎると、感光体の帯電が不
十分となる。
【0065】2成分現像剤としての電気抵抗は、トナー
とキャリアの電気抵抗、トナー濃度、トナーとキャリア
の粒度比、真密度によっても変化する。
【0066】また表面導電化樹脂キャリアを用いた場合
の現像剤のトナー濃度(トナー/キャリア、即ちT/
C)は、10重量%以上が好適であり、好ましくは20
重量%以上、より好ましくは20〜50重量%である。
トナー濃度が低すぎると、本発明の画像記録方式に適用
した場合に十分な画像濃度が得られなくなる。一方、ト
ナー濃度が高すぎると、感光体の帯電が不十分となる。
なお、本発明の画像形成方法では、トナー濃度T/Cの
広い範囲でほぼ同様な画像濃度が得られるので、トナー
濃度の制御を実質上不要または大幅に簡略化することが
できる。
【0067】導電化樹脂キャリアを用いた現像剤では、
キャリアとトナーの平均粒径の比(キャリア)/(トナ
ー)を、1〜5とすることが好適であり、好ましくは1
〜3である。キャリアに比べてトナーが著しく小さくな
ると、一定トナー濃度の場合にトナーによって覆われる
キャリアの表面積が増加し、感光体ドラムを十分に帯電
させることができなくなり、その結果、本発明の画像形
成方法に適用した場合に条件によっては画像濃度が低下
する場合がある。なお、トナーの平均粒径は一般に20
μm以下が好ましく、より好ましくは15μm以下であ
る。
【0068】次に実施例を個々詳述する。(例2)及び
(例10)はa−Si光導電層にて、(例1)、(例
3)〜(例9)はa−SiC光導電層にて形成した場合
であって、画像濃度がO.D.にて1.1以上の高い値
が得られた場合を本発明としている。よって、(例4)
〜(例6)、(例7)〜(例9)は本発明であり、(例
1)〜(例3)及び(例10)は比較例である。 (例1) 透明な円筒状ガラス基板の周囲に、透光性導電層として
ITO層を活性反応蒸着法により1000Åの厚みで形
成し、次いでその上に容量結合型グロー放電分解装置を
用いて表1の成膜条件によりa−SiC光導電層を積層
した。
【0069】
【表1】
【0070】かくして得られた感光体においては、a−
SiC光導電層はITO層との密着性に優れ、膜の剥が
れが生じなかった。また、この感光体を図1の画像形成
装置に装着し、1成分導電性磁性トナーを使用し、スリ
ーブ9と透光性導電層6との間に+100Vの電圧を印
加しながら、波長660nm、露光量0.9μJ/cm2
の条件で画像露光を行い、感光体上にトナー像を形成
し、そのトナー像を記録紙に転写し、熱定着を行って画
像を得た。この画像を評価したところ、O.D.が1.
0の画像濃度を有し、バックのかぶりのない解像度の良
好な画像であった。
【0071】(例2) (例1)の感光体作製に当たって、a−SiC光導電層
に代えて表2に示す成膜条件によりa−Si光導電層を
形成し、その他は(例1)と同じ条件により作製して感
光体をつくった。
【0072】
【表2】
【0073】かくして得られた感光体によれば、a−S
i光導電層はITO層との密着性が不十分であるために
膜の剥がれが生じた。その残存するa−Si光導電層に
対して、(例1)と同じ条件で感光体に電圧を印加し
て、画像露光を行ったところ、感光体の絶縁破壊が多数
発生し、感光体の耐圧が不十分であることが判った。
【0074】次に、スリーブ9と透光性導電層6との間
に+40Vの電圧を印加しながら、波長660nm、露
光量0.9μJ/cm2 の条件で画像露光を行い、感光体
上にトナー像を形成し、そのトナー像を記録紙に転写
し、熱定着を行って画像を得た。この画像を評価したと
ころ、解像度が不十分で、またO.D.が0.5程度の
画像濃度であり、耐圧が低いことによる画像濃度不足の
問題があった。
【0075】(例3) (例1)の感光体作製に当たって、a−SiC光導電層
に代えて表3に示す成膜条件によりa−SiC光導電層
とa−SiC表面高抵抗層とを順次形成し、その他は
(例1)と同じ条件により作製して感光体をつくった。
【0076】
【表3】
【0077】かくして得られた感光体においては、a−
SiC光導電層はITO層との密着性に優れ、膜の剥が
れが生じなかった。また、この感光体を図1に示す画像
形成装置に装着し、スリーブ9と透光性導電層6との間
に+100Vの電圧を印加しながら、波長660nm、
露光量0.9μJ/cm2 の条件で画像露光を行い、感光
体上にトナー像を形成し、そのトナー像を記録紙に転写
し、熱定着を行って画像を得た。この画像を評価したと
ころ、O.D.が1.0の画像濃度を有し、バックのか
ぶりのない解像度の良好な画像であった。
【0078】(例4) (例1)の感光体作製に当たって、a−SiC光導電層
に代えて表4に示す成膜条件によりa−SiCキャリア
注入阻止層とa−SiC光導電層とa−SiC表面高抵
抗層とを順次形成し、その他は(例1)と同じ条件によ
り作製して感光体をつくった。
【0079】
【表4】
【0080】かくして得られた感光体においては、a−
SiCキャリア注入阻止層はITO層との密着性に優
れ、膜の剥がれが生じなかった。また、この感光体を図
1に示す画像形成装置に装着し、スリーブ9と透光性導
電層6との間に+60Vの電圧を印加しながら、波長6
60nm、露光量0.9μJ/cm2の条件で画像露光を
行い、感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を記
録紙に転写し、熱定着を行って画像を得た。この画像を
評価したところ、O.D.が1.2の画像濃度を有し、
バックのかぶりのない解像度の良好な画像であった。
【0081】(例5) (例1)の感光体作製に当たって、a−SiC光導電層
に代えて表5に示す成膜条件によりa−SiCキャリア
注入阻止層とa−SiC光導電層とa−SiC表面高抵
抗層とを順次形成し、その他は(例1)と同じ条件によ
り作製して感光体をつくった。
【0082】
【表5】
【0083】かくして得られた感光体においては、a−
SiCキャリア注入阻止層はITO層との密着性に優
れ、膜の剥がれが生じなかった。また、この感光体を図
1に示す画像形成装置に装着し、スリーブ9と透光性導
電層6との間に+60Vの電圧を印加しながら、波長6
60nm、露光量0.9μJ/cm2の条件で画像露光を
行い、感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を記
録紙に転写し、熱定着を行って画像を得た。この画像を
評価したところ、O.D.が1.1の画像濃度を有し、
バックのかぶりのない解像度の良好な画像であった。
【0084】(例6) (例1)の感光体作製に当たって、a−SiC光導電層
に代えて表6に示す成膜条件によりa−SiCキャリア
注入阻止層とa−SiC光導電層とa−SiC表面高抵
抗層とを順次形成し、その他は(例1)と同じ条件によ
り作製して感光体をつくった。
【0085】
【表6】
【0086】かくして得られた感光体においては、a−
SiCキャリア注入阻止層はITO層との密着性に優
れ、膜の剥がれが生じなかった。また、この感光体を図
1に示す画像形成装置に装着し、スリーブ9と透光性導
電層6との間に+60Vの電圧を印加しながら、波長6
60nm、露光量0.9μJ/cm2の条件で画像露光を
行い、感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を記
録紙に転写し、熱定着を行って画像を得た。この画像を
評価したところ、O.D.が1.3の画像濃度を有し、
バックのかぶりのない解像度の良好な画像であった。
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】(例7) (例1)の感光体作製に当たって、a−SiC光導電層
に代えて表7に示す成膜条件によりa−SiCキャリア
注入阻止層とa−SiC光導電層とa−SiC表面絶縁
層とを順次形成し、その他は(例1)と同じ条件により
作製して感光体をつくった。
【0091】
【表7】
【0092】かくして得られた感光体においては、a−
SiCキャリア注入阻止層はITO層との密着性に優
れ、膜の剥がれが生じなかった。また、この感光体を図
1に示す画像形成装置に装着し、スリーブ9と透光性導
電層6との間に+60Vの電圧を印加しながら、波長6
60nm、露光量0.9μJ/cm2の条件で画像露光を
行い、感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を記
録紙に転写し、熱定着を行って画像を得た。この画像を
評価したところ、O.D.が1.3の画像濃度を有し、
バックのかぶりのない解像度の良好な画像であった。
【0093】(例8) (例1)の感光体作製に当たって、a−SiC光導電層
に代えて表8に示す成膜条件によりa−SiCキャリア
注入阻止層とa−SiC光導電層とa−SiC表面絶縁
層とを順次形成し、その他は(例1)と同じ条件により
作製して感光体をつくった。
【0094】
【表8】
【0095】かくして得られた感光体においては、a−
SiCキャリア注入阻止層はITO層との密着性に優
れ、膜の剥がれが生じなかった。また、この感光体を図
1に示す画像形成装置に装着し、スリーブ9と透光性導
電層6との間に+60Vの電圧を印加しながら、波長6
60nm、露光量0.9μJ/cm2の条件で画像露光を
行い、感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を記
録紙に転写し、熱定着を行って画像を得た。この画像を
評価したところ、O.D.が1.2の画像濃度を有し、
バックのかぶりのない解像度の良好な画像であった。
【0096】(例9) (例1)の感光体作製に当たって、a−SiC光導電層
に代えて表9に示す成膜条件によりa−SiCキャリア
注入阻止層とa−SiC光導電層とa−SiC表面絶縁
層とを順次形成し、その他は(例1)と同じ条件により
作製して感光体をつくった。
【0097】
【表9】
【0098】かくして得られた感光体においては、a−
SiCキャリア注入阻止層はITO層との密着性に優
れ、膜の剥がれが生じなかった。また、この感光体を図
1に示す画像形成装置に装着し、スリーブ9と透光性導
電層6との間に+60Vの電圧を印加しながら、波長6
60nm、露光量0.9μJ/cm2の条件で画像露光を
行い、感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を記
録紙に転写し、熱定着を行って画像を得た。この画像を
評価したところ、O.D.が1.4の画像濃度を有し、
バックのかぶりのない解像度の良好な画像であった。
【0099】また本実施例の(例1)、(例3)〜(例
9)の各感光体の画像評価に際し、露光光源に波長58
5nmのELヘッドを用いて露光量0.9μJ/cm2 の
条件で画像露光を行ったところ、同様にバックのかぶり
のない解像度の良好な画像が得られた。更にまた(例
3)〜(例9)の感光体については、A4用紙10万枚
のランニングコピー試験を行ったところ、試験後も画像
濃度、バックのかぶり、解像度ともに良好な画像が得ら
れ、耐久性にも優れていることが確かめられた。
【0100】(例10) (例1)の感光体作製に当たって、a−SiC光導電層
に代えて表10に示す成膜条件によりa−Siキャリア
注入阻止層とa−Si光導電層とa−SiC表面絶縁層
とを順次形成し、その他は(例1)と同じ条件により作
製して感光体をつくった。
【0101】
【表10】
【0102】かくして得られた感光体を図1に示す電子
写真方法に適用し、スリーブ9と透光性導電層6との間
に+60Vの電圧を印加しながら、波長660nm、露
光量0.9μJ/cm2 の条件で画像露光を行ったとこ
ろ、感光体の絶縁破壊が発生し、感光体の耐圧が不十分
で、良好な画像形成が行えなかった。
【0103】次に、スリーブ9と透光性導電層6との間
に+30Vの電圧を印加しながら、波長660nm、露
光量0.9μJ/cm2 の条件で画像露光を行い、感光体
上にトナー像を形成し、そのトナー像を記録紙に転写
し、熱定着を行って画像を得た。この画像を評価したと
ころ、解像度は良好であったが、O.D.が0.7程度
の画像濃度であり、耐圧が低いことによる画像濃度不足
の問題があった。
【0104】(例11) (例4)、(例5)、(例6)の画像評価を行うに当た
って、次の導電性磁性キャリアと絶縁性トナーからなる
2成分現像剤を用いて画像評価を行った。
【0105】この導電性かつ磁性キャリアは、以下のよ
うにして調整した。スチレン/アクリル酸II−ブチル共
重合体(共重合比80/20)25重量部とマグネタイ
ト75重量部とを混練し、ジェットミルで粉砕し、分級
して平均粒径23μmのキャリア母粒子を得た。キャリ
ア母粒子100重量部に対し、2重量部の導電性カーボ
ンブラック(平均粒径20〜30nm)をヘンシェルミ
キサーで混合し、キャリア母粒子の表面に均一に付着さ
せた。次いで表面処理装置(ハイブリタイザー,奈良機
械製作所製)を用い、機械的衝撃力によりカーボンブラ
ック粒子を母粒子表面に均一に固着させた。この導電性
かつ磁性のキャリアの性状は、体積固有抵抗が2×10
3 Ω・cmで、最大磁化(5kOeで測定)が60em
u/gであった。
【0106】スチレン/アクリル酸n−ブチル共重合体
(共重合比80/20)73重量部と、マグネタイト1
5重量部と、カーボンブラック5重量部と、ポリプロピ
レンワックス5重量部、荷電制御剤2重量部を混練し、
ジェットミルで粉砕し、分級して平均粒径7μmの絶縁
性トナーを得た。上記のキャリア70重量部と、トナー
30重量部を、均一混合して現像剤とした。現像剤の体
積固有抵抗は3×104 Ω、現像剤溜まりで測定したダ
イナミックな抵抗は5×105 Ωであった。
【0107】上記各感光体を光背面露光記録方式の画像
形成装置に装着し、現像バイアス電圧を+50Vとし、
−200Vの転写バイアス電圧を転写ローラに印加して
市販普通紙に転写し、熱定着を行って画像形成したとこ
ろ、いずれも画像濃度が1.4と高く、地かぶりがな
く、解像度が良好な画像が得られた。
【0108】
【発明の効果】以上の通り本発明の画像形成装置によれ
ば、感光体の絶縁耐圧が大きくなったために膜厚を小さ
くしても絶縁破壊が生じなく、所望通りの画像濃度を得
ることができた。
【0109】また本発明によれば、膜の剥がれのない信
頼性の高い感光体を備えており、高品質かつ高信頼性の
画像形成部材を提供することができた。
【0110】更にまた本発明によれば、a−SiC光導
電層の上に表面層を積層して画像濃度並びに耐摩耗性及
び耐環境性を高めるとともに、キャリア注入阻止層を形
成して光感度や絶縁耐圧や感光体層の密着性を高めた画
像形成装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成装置を示す模式図であ
る。
【図2】感光体の働きを表す模式図である。
【図3】感光体の層構成を表す断面図である。
【図4】感光体の層構成を表す断面図である。
【図5】感光体の層構成を表す断面図である。
【図6】実施例で用いた導電性かつ磁性のキャリアの構
造を表す図である。
【図7】実施例で用いた他の導電性かつ磁性のキャリア
の構造を表す図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 LEDヘッド 3 現像器 4 転写ローラ 6 透光性導電層 7 アモルファスシリコンカーバイド光導電層 16 導電性かつ磁性のキャリア 20 磁性体粒子 22 導電性微粒子 23 導電性薄膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性支持体上に透光性導電層、アモルフ
    ァスシリコンカーバイドから成るキャリ注入阻止層、
    リコン元素とカーボン元素の比率がSi1-X XのX値
    で0<X≦0.5の範囲であるアモルファスシリコンカ
    ーバイド光導電層、及び絶縁層もしくは高抵抗層による
    表面層とを順次積層し、上記キャリ注入阻止層のカーボ
    ン含有量をアモルファスシリコンカーバイド光導電層の
    カーボン含有量に比べて多くして成る感光体と、該感光
    体の上記光導電層側に配設された現像手段と、上記感光
    体に現像剤による画像を形成させるべく上記透光性支持
    体側から光を照射する光源とから成る画像形成装置。
JP3-310570A 1991-03-19 1991-11-26 画像形成装置 Expired - Lifetime JP3004106B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32352090 1990-11-26
JP3-81649 1991-03-19
JP8164991 1991-03-19
JP2-323520 1991-03-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH052295A JPH052295A (ja) 1993-01-08
JP3004106B2 true JP3004106B2 (ja) 2000-01-31

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