JPH04267870A - メントール放出添加剤を含有する喫煙組成物 - Google Patents

メントール放出添加剤を含有する喫煙組成物

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JPH04267870A
JPH04267870A JP3327009A JP32700991A JPH04267870A JP H04267870 A JPH04267870 A JP H04267870A JP 3327009 A JP3327009 A JP 3327009A JP 32700991 A JP32700991 A JP 32700991A JP H04267870 A JPH04267870 A JP H04267870A
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JP
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menthyloxycarbonyl
glucose
mol
glucopyranose
mixture
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JP3327009A
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English (en)
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W Geoffrey Chan
ダヴリュー・ジョフリー・チャン
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Philip Morris Products SA
Philip Morris Products Inc
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Philip Morris Products SA
Philip Morris Products Inc
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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    • C07H13/12Compounds containing saccharide radicals esterified by carbonic acid or derivatives thereof, or by organic acids, e.g. phosphonic acids by acids having the group -X-C(=X)-X-, or halides thereof, in which each X means nitrogen, oxygen, sulfur, selenium or tellurium, e.g. carbonic acid, carbamic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/28Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances
    • A24B15/30Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances by organic substances
    • A24B15/36Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances by organic substances containing a heterocyclic ring
    • A24B15/40Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances by organic substances containing a heterocyclic ring having only oxygen or sulfur as hetero atoms
    • A24B15/403Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances by organic substances containing a heterocyclic ring having only oxygen or sulfur as hetero atoms having only oxygen as hetero atoms

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】各種の香味料が開発されて、煙草製品への
混合が提案されてきた。このような煙草香味料の例とし
て米国特許第3580259,3625224,372
2516,3750674,3879425,3881
025,3884247,3890981,39039
00,3914451,3915175,392002
7,3924644,3937228,3943943
,3586387,3379754号等に記載されてい
るものをあげることができる。
【0002】J. C. Leffingwell 等
の「喫煙製品用の煙草香味料」(R. J. Reyn
olds  Publication ,1972)に
は、喫煙組成物として好ましい香味料にフエノール類、
テルペノール類、およびグアイアコール、1−ウンデカ
ノール、および5−ドデカラクトン等のラクトン類をあ
げている。
【0003】煙草製品の添加剤である香味料の揮発性が
高く昇華し易いために、製造操作中に各種の問題を発生
するとともに、貯蔵中に香味料が揮発してロスになり、
製品の保存性を低下させる結果になっている。
【0004】最近の開発では喫煙組成物に低揮発性の有
機性添加剤を混合し、この添加剤が喫煙状態下で熱分解
して一つ、または若干の断片を生じて、これが煙草の主
流煙の味と風味を改善する作用をするとともに、ある場
合にはその結果として副流煙の芳香までも改善すること
になる。
【0005】米国特許第3312226号には、l−メ
ンチルリナロール  カーボネートのようなエステル添
加剤を含む、喫煙用煙草組成物についての記載がある。 喫煙条件ではカーボネート  エステルが熱分解して、
主流煙に香味を与えるメントールを放出する。
【0006】米国特許第4119106,417170
2,4177339,および4212310の各号には
、オリゴマーとポリマー態のカーボネート  エステル
誘導体についての記載があって、これらは喫煙組成物と
しては貯蔵条件下で安定していて非揮発性であるが、喫
煙条件下になると、煙の味と芳香を改善する熱分解生成
物を放出するとしている。
【0007】本発明に関して特に興味があるのは、グリ
コールとサツカリドのメンチル  カーボネートエステ
ルを含有する喫煙用煙草組成物について記載している米
国特許第3332428,および3419543の各号
であって、これらの成分が喫煙条件下に分解して、遊離
メントールを主流煙中へ放出するとしている。米国特許
第3499452号も同じような喫煙煙草用の組成物を
開示していて、この場合はカーボネート  エステル添
加剤が、メントール以外の香味のある揮発物を放出する
【0008】そこで喫煙条件下に強力な味と風味をもつ
主流煙を発生する、低放出分の喫煙組成物を開発する研
究努力が続けられてきた。
【0009】従って周囲温度で移動性、および/または
揮発性を欠くことを特徴とする香味放出成分を含有する
、喫煙組成物を提供するのが本発明の目的である。
【0010】通常の喫煙条件下で主流煙に改善された香
味と、副流煙へ改善された芳香を与える、メントール放
出添加剤を含有する喫煙用の煙草組成物を提供するのも
本発明の目的である。
【0011】新規なメンチルオキシカルボニルグルコー
ズ混合物と、本混合物を製造する改善された方法を提供
することもまた本発明の目的である。本発明のこれ以外
の目的と長所は、以下に記載する説明と実施例から明か
になる通りである。
【0012】本発明の一つ、または若干の目的は、(1
) 天然煙草、再生煙草、および煙草代用品から選択し
た可燃性充填物と、(2) 充填物の全重量をベースに
して0.0001〜5重量%のメントール放出添加剤と
の混合物からなる喫煙組成物の提供によって達成できて
、この場合メントール放出添加剤を、(a) 約35モ
ル%以上の1−O−メンチルオキシカルボニル−β−D
−グルコピラノーズと、(b) 約20モル%以上の1
,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−β−D−グ
ルコピラノーズと、(c) 約20モル%以下の6−O
−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズと、(d
) 約15モル%以下の2−O−メンチルオキシカルボ
ニル−D−グルコーズ、および(e) 約10モル%以
下の2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−D−
グルコーズからなるメンチルオキシカルボニルグルコー
ズ化合物の混合物から構成する。
【0013】好ましい実施態様にあっては、喫煙組成物
の添加剤を、先に説明した通り、約35〜65モル%の
1−O−メンチルオキシカルボニル−β−D−グルコピ
ラノーズと;約20〜65モル%の1,6−ジ−O−メ
ンチルオキシカルボニル−β−D−グルコピラノーズを
含有する、メンチルオキシカルボニルグルコーズ化合物
の混合物とする。
【0014】本発明のメントール放出添加剤である、メ
ンチルオキシカルボニルグルコーズ化合物の混合物は、
以下に詳述する改良方法によって直接作ることができる
。あるいはその代りに、前以て合成し、異性体として分
離しておいた個々の成分のメンチルカルボニルグルコー
ズから本混合物を作り出すこともできる。
【0015】別の実施態様では、本発明は(1) 天然
煙草、再生煙草、および煙草代用品から選択した可燃性
充填物と、(2) 充填物の全重量をベースにして0.
0001〜5重量%の、次式に相当するメントール放出
添加剤との混合物からなる喫煙組成物を提供する。
【0016】
【化3】
【0017】式中RはC1 〜C10のハイドロカルビ
ル置換基を示す。
【0018】R置換基を例示すればメチル、エチル、ブ
チル、ヘキシル、サイクロヘキシル、オクチル、フエニ
ル、ベンジル、フエネチル等である。
【0019】また別の実施態様では、本発明は(a) 
約15モル%以上の1−O−メンチルオキシカルボニル
−β−D−グルコピラノーズと、(b) 約20モル%
以上の1,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−β
−D−グルコピラノーズと、(c) 約20モル%以下
の6−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ
と、(d) 約15モル%以下の2−O−メンチルオキ
シカルボニル−D−グルコーズ、および(e) 約10
モル%以下の2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニ
ル−D−グルコーズからなるメンチルオキシカルボニル
グルコーズ化合物の混合物を提供し、この場合本混合物
は自由流動性でかさ高い粉末になる。
【0020】先に説明した通りに混合した、本発明のメ
ンチルオキシカルボニルグルコーズ混合物は、低揮発性
の有機物質であって、通常の喫煙条件のもとでは熱分解
して揮発成分として遊離メントールを放出し、これが低
放出性シガレットの煙の香味と芳香を強化する。
【0021】さらに別の実施態様では、本発明は有機溶
剤の媒体内で、グルコーズをメチルクロロホルメートと
、次式で示す触媒との接触下に反応させて、少なくとも
35モル%の1−O−メンチルオキシカルボニル−β−
D−グルコピラノーズを含む、メンチルオキシカルボニ
ルグルコーズ化合物の混合物を作る方法を提供する。
【0022】
【化4】
【0023】式中Aは炭素原子を約2〜6個含有する三
級アミン置換基である。
【0024】本エステル化反応は温度約−20〜60℃
、反応時間は反応の完結に必要な0.5〜24時間で行
う。反応媒体はジオキサン、テトラハイドロフラン、ジ
メチルホルムアミド、二硫化炭素、ジメチルスルフオキ
サイド、アセトン、アセトニトリル、ピリジン等の一コ
、または若干の溶媒である。
【0025】本エステル化反応の重要な点は、4−te
rt−アミン置換ピリジン触媒の存在である。tert
−アミン置換ピリジンを例示すれば、4−ジメチルアミ
ノピリジン、4−(1−ピロリジノ)ピリジン、4−(
1−ピペリジノ)ピリジン、4−(1−ヘキサハイドロ
アゼピノ)ピリジン、4−(4−モルフオリノ)ピリジ
ン、4−(4−メチル−1−ピペリジニル)ピリジン等
がある。
【0026】触媒はエステル化反応に用いる1モルのメ
ンチル  クロロホルメート当り、0.25〜1.5モ
ル量を使用する。
【0027】アシル化触媒としての4−tert−アミ
ン置換ピリジンの使用については、Chem. Soc
. Rev. 12、129(1983)と、米国特許
第3678082,4540743の各号に記載がある
【0028】本発明のさらに別の実施態様によれば、喫
煙条件下で主流煙と副流煙に香味と芳香を与えるのに適
した、喫煙組成物の製法が提供できて、本法は天然煙草
、再生煙草、あるいは煙草代用品へ、組成物重量をベー
スにして0.0001〜5重量%のメントール放出添加
剤を混合する方法であって、この添加剤を、(1)(a
)約35モル%以上の1−O−メンチルオキシカルボニ
ル−β−D−グルコピラノーズと、(b) 約20モル
%以上の1,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−
β−D−グルコピラノーズと、(c) 約20モル%以
下の6−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコー
ズと、(d)約15モル%以下の2−O−メンチルオキ
シカルボニル−D−グルコーズ、および(e) 約10
モル%以下の2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニ
ル−D−グルコーズからなるメンチルオキシカルボニル
グルコーズ化合物の混合物か;あるいは次式に相当する
、メンチルオキシカルボニルグルコーズ化合物とする。
【0029】
【化5】
【0030】式中RはC1 〜C10のハイドロカルビ
ル置換基を示す。
【0031】本発明のメントール放出添加剤の煙草、ま
たは煙草代用品への混合は、業界で使用されている周知
の方法による。このときメントール放出添加剤をアルコ
ール、あるいは水性アルコールのような溶媒に溶解して
、煙草および/あるいは煙草代用品の基質(matri
x)へスプレー、または噴射するのが好ましい。このよ
うな方法を採用すると、充填物全体に均一に香味のある
添加剤を分布できて、その結果一層均一な喫煙組成物が
容易に作成できる。あるいはこの代りに、香味料の添加
剤を濃縮した煙草抽出物の一部として、再生煙草の製造
時に繊維状煙草の織物へ添加することもできる。また別
の適当な操作としては、充填物の重量当り約0.5〜5
重量%の濃度で煙草、または煙草代用充填物へ香味料添
加剤を配合してこれを完全に混合し、次に香味料の添加
剤を含まない充填物とこの配合充填物を混合する方法が
ある。
【0032】ここで「煙草代用品」には、米国特許第3
703177,3796222,4019521,40
79742の各号に開示され、この中で言及され、さら
に参考として記載されている煙草でない喫煙用物質が含
まれるものとする。
【0033】次に記載する実施例が本発明をさらに詳細
に例示する。特殊成分と操作上の因子は、いずれも代表
値を示すものであって、これまで説明してきた開示にか
んがみ、本発明の範囲内で各種の改造が可能なことは勿
論である。
【0034】実施例  1 D−グルコーズ(186g,1.03モル)を2.5l
のピリジンに添加し、混合物を65℃に加熱した。生成
した液を5℃に冷却し、l−メンチル  クロロホルメ
ート(236g,1.08モル)を3時間かけて滴加し
た。生成した混合液を約18時間にわたって撹拌し、次
いで回転蒸発器を用いて減圧下に溶媒を分離した。残留
する粘性のあるシロツプをエチルアセテート(500m
l)/水(500ml)と振盪した。生成した有機相を
n−ヘキサン(500ml)で稀釈し、10%塩酸(p
H=1)、水、稀NaHCO3、水の順に洗浄した。有
機相を次に回転蒸発器で粘性のあるシロツプにまで濃縮
し、次いでシロツプを95%エタノールに溶解した。n
−ヘキサン(500ml)と水(250ml)を添加し
、混合物を十分に振盪した。水層をさらにn−ヘキサン
で抽出し、次いで脱色炭で処理した。炭素を濾別し、濾
液を回転蒸発器で粘性のあるシロツプに濃縮した。残渣
を100ミリトルの減圧下に乾燥した。残留する生成物
はガラス状の不動シロツプ、290g(77%収率)で
あった。
【0035】   HPLC分析の結果次の組成値が判明した。     2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−
D−グ    ルコーズ              
                         
         15%    1,6−ジ−O−メ
ンチルオキシカルボニル−β−D    −グルコピラ
ノーズ                      
                13%    2−
O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ   
     11%    1−O−メンチルオキシカル
ボニル−β−D−グルコ    ピラノーズ     
                         
                14%    6−
O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ   
     47%
【0036】実施例  2 グルコーズ(3.6g、20ミリモル)をピリジン(5
0ml)に溶解して氷アセトン浴中で冷却した。メンチ
ル  クロロホルメート(2.2g、10ミリモル)を
10mlのジクロロメタンに溶解して、30分かけて滴
加した。混合物を徐々に室温まで加温し、室温下で18
時間撹拌した。回転蒸発器で溶媒を分離し、残留するシ
ロツプを30mlのエチル  アセテートと、10ml
の水に溶解した。ヘキサン(20ml)を添加して、混
合物を十分に振盪した。有機層を水洗し、次いで回転蒸
発器で溶媒を除いた。生成したシロップを10mlの9
5%エタノールと5mlの水に溶解した。溶液をヘキサ
ンで抽出し、溶媒を回転蒸発器で除去した。100ミリ
トルの減圧下に乾燥したあと、空気に露出したら、固体
泡状製品がガラス状の不動シロツプに崩壊した(2.6
5g)。
【0037】   HPLC分析の結果次の組成値が判明した。     2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−
D−グ    ルコーズ              
                         
           4%    1,6−ジ−O−
メンチルオキシカルボニル−β−D    −グルコピ
ラノーズ                     
                   3%    
2−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ 
       18%    1−O−メンチルオキシ
カルボニル−β−D−グルコ    ピラノーズ   
                         
                  17%    
6−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ 
       59%
【0038】実施例  3 グルコーズ(3.6g、20ミリモル)をジメチルホル
ムアミド(40ml)とピリジン(5ml)に溶解し、
氷アセトン浴中で冷却した。メンチル  クロロホルメ
ート(2.2g、10ミリモル)を10mlのジクロロ
メタンに溶解して、30分かけて滴加した。混合物を室
温まで徐々に加温してから、室温で約18時間撹拌した
。 水(2ml)を添加して、混合物を30分間撹拌した。 溶媒を250ミリトル減圧(50℃)のボールチユーブ
型(Kugelrohl )蒸溜器にかけて、粘性のあ
るシロツプとし、このシロツプを次に30mlのエチル
アセテートと、10mlの水に溶解した。ヘキサン(2
0ml)を添加して、混合物を十分に振盪した。有機層
を水洗し、次に飽和塩化ナトリウム液で洗浄した。溶媒
を回転蒸発器で除く。100ミリトルの減圧下に乾燥後
、固体の泡状製品を空気に露出したら、崩壊してガラス
状の不動シロツプになった(2.8g)。
【0039】   HPLC分析の結果次の組成値が判明した。     2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−
D−グ    ルコーズ              
                         
         11%    1,6−ジ−O−メ
ンチルオキシカルボニル−β−D    −グルコピラ
ノーズ                      
                  3%    2
−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ  
      25%    1−O−メンチルオキシカ
ルボニル−β−D−グルコ    ピラノーズ    
                         
                 13%    6
−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ  
      47%
【0040】実施例  4 グルコーズ(3.6g、20ミリモル)をジメチルホル
ムアミド(20ml)、ジオキサン(20ml)とピリ
ジン(5ml)に溶解した。溶液を氷アセトン浴中で冷
却して、メンチル  クロロホルメート(2.2g、1
0ミリモル)を10mlのジクロロメタンに溶解したも
のを、30分かけて滴加した。混合物を徐々に室温まで
加温し、次に室温下で約18時間撹拌した。水(2ml
)を添加して、混合物を30分間撹拌した。溶媒を25
0ミリトル減圧(50℃)のボールチユーブ型蒸溜器に
かけて除いて粘性のあるシロツプにし、次に本シロツプ
を30mlのエチル  アセテートと10mlの水に溶
解した。ヘキサン(20ml)を添加し、混合物を十分
に振盪した。有機層を水洗し、次に飽和塩化ナトリウム
液で洗浄した。溶媒を回転蒸発器で除き、100ミリト
ルの減圧下で乾燥後、固体の泡状製品を空気に露出した
ら、崩壊してガラス状の不動シロツプになった(2.9
g)。
【0041】   HPLC分析の結果次の組成値が判明した。     2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−
D−グ    ルコーズ              
                         
           8%    1,6−ジ−O−
メンチルオキシカルボニル−β−D    −グルコピ
ラノーズ                     
                   5%    
2−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ 
       18%    1−O−メンチルオキシ
カルボニル−β−D−グルコ    ピラノーズ   
                         
                  17%    
6−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ 
       52%
【0042】実施例  5 グルコーズ(3.6g、20ミリモル)をピリジン(5
0ml)に溶解した。ジメチルアミノピリジン(305
mg、2.5ミリモル)を加えて、溶液を氷アセトン浴
中で冷却した。メンチル  クロロホルメート(2.2
g、10ミリモル)を10mlのジクロロメタンに溶解
して、30分かけて滴加し、混合物を室温まで徐々に加
温してから、室温で18時間撹拌した。水(2ml)を
加えて、混合物を30分間撹拌した。回転蒸発器を用い
て溶媒を除去して粘性のあるシロツプにし、本シロツプ
を30mlのエチル  アセテートと、10mlの水に
溶解した。ヘキサン(20ml)を添加し、混合物を十
分に振盪した。有機層を水、10%塩酸、水、および飽
和塩化ナトリウム液で順に洗浄した。回転蒸発器で溶媒
を除去し、100ミリトルの減圧下で乾燥し、生成した
固体の泡状製品を空気に露出すると、崩壊してガラス状
の不動のシロツプになった(2.9g)。
【0043】   HPLC分析の結果次の組成値が判明した。     2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−
D−グ    ルコーズ              
                         
           7%    1,6−ジ−O−
メンチルオキシカルボニル−β−D    −グルコピ
ラノーズ                     
                   5%    
2−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ 
       17%    1−O−メンチルオキシ
カルボニル−β−D−グルコ    ピラノーズ   
                         
                  17%    
6−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ 
       55%
【0044】実施例  6 グルコーズ(3.6g、20ミリモル)をピリジン(5
0ml)に溶解した。ジメチルアミノピリジン(1.2
2g、10ミリモル)を添加し、溶液を氷アセトン浴中
で冷却した。メンチル  クロロホルメート(2.2g
、10ミリモル)を10mlのジクロロメタンに溶解し
たものを30分かけて滴加した。混合物を徐々に室温ま
で温めてから、室温下に約18時間撹拌した。水(2m
l)を加えて、混合物を30分間撹拌した。回転蒸発器
を用いて溶媒を除去して粘性のあるシロツプにし、本シ
ロツプを30mlのエチル  アセテートと、10ml
の水に溶解した。ヘキサン(20ml)を加えて、混合
物を十分に振盪した。有機層を10%塩酸、水、飽和塩
化ナトリウム溶液で順に洗浄した。回転蒸発器で溶媒を
除き、100ミリトルの減圧下に乾燥して固体の泡状製
品(2.8g)を得たが、湿気に暴露すると吸湿性を示
した。
【0045】   HPLC分析の結果次の組成値が判明した。     2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−
D−グ    ルコーズ              
                         
           8%    1,6−ジ−O−
メンチルオキシカルボニル−β−D    −グルコピ
ラノーズ                     
                 11%    2
−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ  
      11%    1−O−メンチルオキシカ
ルボニル−β−D−グルコ    ピラノーズ    
                         
                 35%    6
−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ  
      35%
【0046】実施例  7 グルコーズ(3.6g、20ミリモル)をジメチルホル
ムアミド(40ml)に溶解した。ジメチルアミノピリ
ジン(1.22g、10ミリモル)を加え、溶液を氷ア
セトン浴中で冷却した。メンチル  クロロホルメート
(2.2g、10ミリモル)を10mlのジクロロメタ
ンに溶解した液を、30分かけて滴加した。混合物を室
温まで徐々に加温し、室温で約18時間撹拌した。水(
2ml)を加え、混合物を30分間撹拌した。回転蒸発
器を用いて溶媒を除去して、粘性のあるシロツプにし、
本シロツプを30mlのエチル  アセテートと10m
lの水に溶解した。ヘキサン(20ml)を添加して、
混合物を十分に振盪した。有機層を水、10%塩酸、水
、飽和塩化ナトリウム溶液で順に洗浄した。回転蒸発器
で溶媒を除き、100ミリトルの減圧下に乾燥して、固
体の泡状製品(2.8g)を得たが、この製品を大気に
露出すると吸湿性を示した。
【0047】   HPLC分析の結果次の組成値が判明した。     2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−
D−グ    ルコーズ              
                         
           9%    1,6−ジ−O−
メンチルオキシカルボニル−β−D    −グルコピ
ラノーズ                     
                 10%    2
−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ  
      14%    1−O−メンチルオキシカ
ルボニル−β−D−グルコ    ピラノーズ    
                         
                 38%    6
−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ  
      29%
【0048】実施例  8 本実施例は、本発明に従って自由流動性の粉末形態にあ
る、本発明のメントールグルコーズ  カーボネート混
合物の製法を例示する。グルコーズ(3.6g、20ミ
リモル)をジメチルホルムアミド(40ml)へ溶解し
た。ジメチルアミノピリジン(2.44g、20ミリモ
ル)を加え、溶液を氷アセトン浴中で冷却した。メンチ
ル  クロロホルメート(4.4g、20ミリモル)を
10mlのジクロロメタンに溶解して、30分かけて滴
加した。混合物を徐々に室温まで加温してから、室温で
約18時間撹拌した。水(2ml)を加え、混合物を3
0分間撹拌した。回転蒸発器を用いて溶媒を除いて粘性
のあるシロツプを作り、本シロツプを30mlのエチル
  アセテートと10mlの水に溶解した。ヘキサン(
20ml)を加えて、混合物を十分に振盪した。有機層
を水、10%塩酸、水、飽和塩化ナトリウム液で順に洗
浄した。回転乾燥器を用いて溶媒を除き、100ミリト
ルの減圧下で乾燥して固体の泡状製品(3.2g)を得
たが、本製品を粉砕すると自由流動性の粉末になった。
【0049】   HPLC分析の結果次の組成値が判明した。     2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−
D−グ    ルコーズ              
                         
           9%    1,6−ジ−O−
メンチルオキシカルボニル−β−D    −グルコピ
ラノーズ                     
                 24%    2
−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ  
      13%    1−O−メンチルオキシカ
ルボニル−β−D−グルコ             
           ピラノーズ         
                         
            38%    6−O−メン
チルオキシカルボニル−D−グルコーズ       
 17%
【0050】実施例  9 実施例1〜8に記載した各メントール  グルコーズ 
 カーボネート反応混合物を、Waters  Ass
ociates600A溶媒供給システム、Rheod
yne7125インジエクター、Waters  As
sociates  R 401示差屈折計、およびH
ewlett  Packard  3390A記録積
算器つきの高性能液体クロマトグラフ分析にかけた。カ
ラムは4.6mm×250mm、ステインレスカラムに
10μ Zorbax  NH2物質を充填した。溶出
溶媒には水分0.5%を添加したアセトニトリル中10
%のメタノールを使用した。
【0051】実施例1〜8から得た製品試料の100m
gと、ベンジル  6−O−メンチルオキシカルボニル
−β−D−グルコピラノシド(内部標準)のそれぞれを
2mlのアセトニトリル/メタノール/水(89/10
/1)へ溶解した。
【0052】実施例1〜8から得た製品の100mg試
料と、10mgのベンジル  6−O−メンチルオキシ
カルボニル−β−D−グルコピラノシドのそれぞれを2
mlのアセトニトリル/メタノール/水(89/10/
1)に溶解した。
【0053】5種のサツカリド異性体のそれぞれについ
て、10mgの異性体と10mgの内部標準を、同じ溶
媒溶液へ溶解して応答因子をまず求め、各異性体のピー
ク面積を内部標準のそれと比較する。試料溶液をHPL
Cカラムへ注入し、各混合物中の5種の異性体に相当す
る5個のピークに、内部標準のピークをプラスしたもの
を測定する。各試料混合物の組成を、内部標準に関する
、各ピークの比較強度をベースにして算出した。
【0054】実施例  10 Waters  Associates590EF溶媒
供給システム、Waters  Associates
  V 6K インジエクター、Waters  As
sociates  R 401示差屈折計、ISCO
2150ピーク分離器、ISCO  Foxy溜分コレ
ター、およびLinear1100レコーダをつけた分
離用HPLCを用いて、5種のメンチルオキシカルボニ
ルグルコーズ異性体の分離を行った。 カラムは22mm×250mmのステインレスカラムに
、10μ RSil  NH2物質を充填した。溶出溶
媒はアセトニトリルに7.5%水を加えたものであった
【0055】溶出溶媒に製品(実施例1)を飽和させた
液をカラムに注入し、5種の異性体に相当する5個のピ
ークを溶出順に集めた。各溜分を固体、またはシロツプ
のいずれかまで濃縮し、次いで95%エタノールで再結
晶して、分析上の純品固体にした。
【0056】純品固体のそれぞれを、分光学的方法と元
素分析で同定したところ、結果はそれぞれの指定構造と
一致した。
【0057】次表は5種の異性体のそれぞれのアノマー
炭素に対する、13C−NMR化学シフトデータである
。   2,6−MCG                
割当て  96.26               
 β−C−191.15              
  α−C−11,6−β−MCG         
     割当て  98.92          
          C−1    2−MCG   
               割当て  96.25
                β−C−191.1
1                α−C−1  1
−β−MCG                割当て
  99.15                  
  C−1    6−MCG           
       割当て  98.18        
        β−C−193.95       
         α−C−1
【0058】次表は5種
の異性体のそれぞれのカーボネート炭素に対する、13
C−NMR化学シフトデータである。   2,6−MCG                
  割    当    て     156.46                α−C
−6−カルボニル156.39           
     β−C−6−カルボニル156.27   
             β−C−2−カルボニル1
56.13                α−C−
2−カルボニル1,6−β−MCG         
       割    当    て     156.28                C−6
−カルボニル155.15             
   C−1−カルボニル    2−MCG    
                割    当   
 て  156.30               
 (β)−カルボニル156.16         
       (α)−カルボニル  1−β−MCG
                  割    当 
   て  155.32             
         カルボニル    6−MCG  
                  割    当 
   て  156.50             
   (α)−カルボニル156.42       
         (β)−カルボニル
【0059】実
施例  11 本実施例はメンチルオキシカルボニル−D−グルコーズ
化合物を、300℃で熱分解したときのメントール放出
率の比較値を示す。
【0060】これらの化合物をフエネチル  6−O−
メンチルオキシカルボニル−β−D−グルコシドと一緒
に、Hewlett  Packard5880Aガス
クロマトグラフの注入器口で熱分解させて、遊離メント
ール量を、60mm×0.32mm内径、DB−5カラ
ムをつけたGCで分析した。
【0061】各化合物を2mlのメチレン  クロライ
ドに溶解し、ドデカンを内部標準にした。注入器温度を
300℃にセットし、試料を注入器へ注入すると、2分
間注入器領域に止り、次にスプリツターが開口して、揮
発性混合物を放出するようにした。
【0062】熱分解の結果は次の通りになった。                          
                         
メントール                    
                         
         mg/mg(1)   %(2) 
  6−O−メンチルオキシカルボニル−D−  グル
コーズ                      
              0.18    41.
3  1−O−メンチルオキシカルボニル−β−  D
−グルコーズ                   
             0.26    59.5
  2−O−メンチルオキシカルボニル−D−  グル
コーズ                      
              0.14    32.
1  1,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニ  ル
−β−D−グルコーズ               
         0.22    38.6  2,
6−ジ−O−メンチルオキシカルボニ  ル−D−グル
コーズ                      
      0.16    27.8  フエネチル
  6−メンチルオキシカルボニ  ル−β−D−グル
コシド                      
  0.05    14.7        (1)
 メントールmg/試料mg        (2) 
利用可能な全メントールの%
【0063】実施例  1
2 本実施例は、シガレット喫煙条件下で、煙草充填物の添
加剤としてのメンチルオキシカルボニルグルコーズ化合
物の、メントール放出率の比較値を示したものである。
【0064】メンチルオキシカルボニルグルコーズ化合
物の5種類の異性体と、フエネチル6−O−メンチルオ
キシカルボニル−β−D−グルコシドとを、それぞれシ
ガレット充填物の重量をベースにして、2%レベルでシ
ガレット中へ配合した。各シガレットは約18mgの添
加剤を含み、このうち13mgが喫煙中に消費された(
充填物の重量は約900mgで、83mmシガレットの
うち、残る長さが公称の23mmになるまですった。 喫煙のため利用できる全メントールは、ジカーボネート
が7.4mg、モノカーボネートが5.6mg、フエネ
チル  6−O−メンチルオキシカルボニル−β−D−
グルコシドが4.4mgであった。シガレットは喫煙用
機械にかけてすわせ、TPMパツド上のメントール量は
標準法で分析した。
【0065】                   主流煙中のメン
トール(mg/cig)    (シガレット充填物上
のメンチルオキシカルボニルグルコーズ異性体)   
                         
            タール  メントール   
 %(1)   6−O−メンチルオキシカルボニル−
  D−グルコーズ                
            9    0.48    
  8.6  1−O−メンチルオキシカルボニル− 
 β−D−グルコーズ               
         8    0.61    10.
9  2−O−メンチルオキシカルボニル−  D−グ
ルコーズ                     
       7    0.41      7.3
  1,6−ジ−O−メンチルオキシカル  ボニル−
β−D−グルコーズ                
9    0.67      9.1  2,6−ジ
−O−メンチルオキシカル  ボニル−D−グルコーズ
                  10    0
.31      4.2  フエネチル  6−O−
メンチルオキシ  カルボニル−β−D−グルコシド 
         11    0.50    11
.5        (1) 利用できる全メントール
の%
【0066】実施例  13 フエネチル  6−O−メンチルオキシカルボニル−β
−D−グルコシド 100mlの丸底フラスコにフエネチルβ−D−グルコ
シド(1.14g、4ミリモル)と、15mlのジオキ
サンを入れ、フラスコを氷水浴中で冷却した。ピリジン
(0.633g、8ミリモル)を5mlのジクロロメタ
ンに加えたものを添加し、メチルクロロホルメート(0
.892g、4ミリモル)を20mlのジオキサンに加
えたものを、45分かけてグルコシド溶液に滴加した。 温度を徐々に室温にあげて、混合物を室温で約18時間
撹拌した。回転蒸発器で減圧下に溶媒を除去し、次に水
(20ml)とジクロロメタン(50ml)を添加し、
混合物を30分間撹拌した。有機相を水と、飽和塩化ナ
トリウム液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。 溶媒を除去後、固体残渣を95%エタノールから再結晶
して、標記物質1.23g(66%収率)を得た。 NMRとIRスペクトルで構造を確認した。
【0067】実施例  14 ベンジル  6−O−メンチルオキシカルボニル−β−
D−グルコシド 500ml丸底フラスコにベンジルβ−D−グルコシド
(6.8g、25ミリモル)と、75mlのジオキサン
を入れ、フラスコを氷水浴中で冷却した。ピリジン(3
.9g、50ミリモル)を10mlのジクロロメタンに
溶解して添加し、メチル  クロロホルメート(5.4
6g、25ミリモル)を100mlのジオキサンに溶解
して、45分かけてグルコシド溶液に添加した。温度を
徐々に室温まであげて、混合物を室温で約18時間撹拌
した。回転蒸発器を用いて減圧下に溶媒を除去し、水(
100ml)とジクロロメタン(250ml)を添加し
、混合物を30分間撹拌した。有機相を水と飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒の除去
後、固体残渣を95%エタノールから再結晶して、標記
物質6.75g(60%収率)を得た。NMRとIRス
ペクトルで構造を確認した。
【0068】実施例  15 6−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコーズベ
ンジル  6−O−メンチルオキシカルボニル−β−D
−グルコシド(2g、4.4ミリモル)を75mlの9
5%エタノールに溶解した。250mgの10%Pd/
cを添加し、混合物を45Ppsigの圧力下に2時間
水素添加した。更に200mgの触媒を添加して、20
時間水添を継続した。触媒を濾別し、製品の溶媒を回転
蒸発器で減圧下に分離した。残渣を95%エタノールか
ら再結晶して、標記製品1.5g(94%収率)を得た
。NMRとIRスペクトルで構造を確認した。
【0069】実施例  16 2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−1−O−メン
チルオキシカルボニル−D−グルコーズ2,3,4,6
−テトラ−O−ベンジル−D−グルコーズ(25g、4
6.3ミリモル)とピリジン(10ml)を、ジクロロ
メタンに溶解し、溶液を氷アセトン浴中で冷却した。メ
ンチル  クロロホルメート(11.14g、50.9
ミリモル)を50mlのジクロロメタンに溶解して、3
0分かけて滴加した。反応混合物を次に室温で約18時
間撹拌した。反応混合物を200mlの氷水と、25m
lの10%塩酸中へ投入した。有機相を水と、飽和塩化
ナトリウム液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した
。減圧下に回転蒸発器で溶媒を除去し、残渣をシリカゲ
ルをつめたカラムクロマトグラフイーに、ヘキサンへ5
〜10%エチルアセテートを溶解したものを溶出液に用
いて精製した。単離した製品は油状で収量は29gであ
った(87%収率)。
【0070】NMRとIRスペクトルで構造を確認した
。NMRによると、標記物質はαとβのアノマーが30
:70の割合で混合していた。C−1炭素に対する13
C−化学シフトは、β−アノマーに対して97.68p
pm、α−アノマーに対しては93.68ppmであっ
た。
【0071】実施例  17 1−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコピラノ
ーズ 2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−1−O−メン
チルオキシカルボニル−D−グルコーズを100mlの
95%エタノールに溶解した。酢酸(10ml)と50
0mgの10%Pd/cを添加して混合物を、45ps
igの圧力下に、24時間水素添加した。触媒を濾別し
、さらに酢酸(5ml)と10%Pd/c(500ml
)を添加した。混合物を45psigの水素で48時間
水添した。触媒を濾別し、製品媒体の溶媒を回転蒸発器
で減圧下に除去した。製品をカラムクロマトグラフイー
によって、α/β混合物として単離した。NMRとIR
スペクトルで構造を確認した。
【0072】上記実施例における、各種メンチルオキシ
カルボニルグルコーズの立体構造式を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】
【表5】

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  喫煙組成物用香味料として使用するの
    に最適なメンチルオキシカルボニルグルコーズ化合物の
    混合物であって、混合物が(a) 35モル%より多い
    1−O−メンチルオキシカルボニル−β−D−グルコピ
    ラノーズと;(b) 20モル%より多い1,6−ジ−
    O−メンチルオキシカルボニル−β−D−グルコピラノ
    ーズと;(c) 20モル%より少ない6−O−メンチ
    ルオキシカルボニル−D−グルコーズと;(d) 15
    モル%より少ない2−O−メンチルオキシカルボニル−
    D−グルコーズ、および(e) 10モル%より少ない
    2,6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−D−グル
    コーズを含有することを特徴とする混合物。
  2. 【請求項2】  35〜65モル%の1−O−メンチル
    オキシカルボニル−β−D−グルコピラノーズと、20
    〜65モル%の1,6−ジ−O−メンチルオキシカルボ
    ニル−β−O−グルコピラノーズを含有することを特徴
    とする請求項1の混合物。
  3. 【請求項3】  自由流動性粉末の形状であることを特
    徴とする請求項1または2の混合物。
  4. 【請求項4】  フエネチル  6−O−メンチルオキ
    シカルボニル−β−D−グルコシド
  5. 【請求項5】  ベンジル  6−O−メンチルオキシ
    カルボニル−β−D−グルコシド
  6. 【請求項6】  2,3,4,6−テトラ−O−ベンジ
    ル−1−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコー
  7. 【請求項7】  少なくとも35モル%の1−O−メ
    ンチルオキシカルボニル−β−D−グルコピラノーズを
    含有するメンチルオキシカルボニルの混合物を製造する
    方法において、有機溶剤の媒体中で、グルコーズとメン
    チル  クロロホルメートとを次式 【化1】 (式中Aは炭素原子を2〜6個含有する三級アミン置換
    基である)で示す触媒との接触下に反応させることを特
    徴とする方法。
  8. 【請求項8】  グルコーズとメンチル  クロロホル
    メートの反応体が、ほぼ等モル量で存在することを特徴
    とする請求項7による方法。
  9. 【請求項9】  メンチル  クロロホルメートと触媒
    が、ほぼ等モル量で存在することを特徴とする請求項7
    による方法。
  10. 【請求項10】  触媒がジメチルアミノピリジンであ
    ることを特徴とする請求項7,8または9による方法。
  11. 【請求項11】  有機溶剤の媒体がピリジン、または
    ジメチルホルムアミドであることを特徴とする請求項7
    〜10のいずれかによる方法。
  12. 【請求項12】  (1) 天然煙草、再生煙草、およ
    び煙草代用品から選択した可燃性充填物と、(2) 充
    填物の全重量をベースにして、0.0001〜5重量%
    のメントール放出添加剤との混合物からなる喫煙組成物
    において、本添加剤が少なくとも、(1)(a)35モ
    ル%以上の1−O−メンチルオキシカルボニル−β−D
    −グルコピラノーズと;(b) 20モル%以上の1,
    6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−β−D−グル
    コピラノーズと;(c) 20モル%以下の6−O−メ
    ンチルオキシカルボニル−D−グルコーズと;(d) 
    15モル%以下の2−O−メンチルオキシカルボニル−
    D−グルコーズ、および(e) 10モル%以下の2−
    6−ジ−O−メンチルオキシカルボニル−D−グルコー
    ズからなる混合物か;あるいは(2) 次式 【化2】 (式中RはC1 〜C10のハイドロカルビル置換基で
    ある)に相当する化合物のいずれかである、一つのメン
    チルオキシカルボニルグルコーズ化合物であることを特
    徴とする喫煙組成物。
  13. 【請求項13】  添加剤が35〜65モル%の1−O
    −メンチルオキシカルボニル−β−D−グルコピラノー
    ズと、20〜65モル%の1,6−ジ−O−メンチルオ
    キシカルボニル−β−D−グルコピラノーズの混合物か
    らなることを特徴とする請求項12による喫煙組成物。
  14. 【請求項14】  添加剤がフエネチル  6−O−メ
    ンチルオキシカルボニル−β−D−グルコシドであるこ
    とを特徴とする請求項12による喫煙組成物。
  15. 【請求項15】  添加剤がベンジル  6−O−メン
    チルオキシカルボニル−β−D−グルコシドであること
    を特徴とする請求項12による喫煙組成物。
  16. 【請求項16】  添加剤が6−O−メンチルオキシカ
    ルボニル−D−グルコーズからなることを特徴とする請
    求項12による喫煙組成物。
  17. 【請求項17】  添加剤が1−O−メンチルオキシカ
    ルボニル−D−グルコーズからなることを特徴とする請
    求項12による喫煙組成物。
JP3327009A 1990-11-15 1991-11-14 メントール放出添加剤を含有する喫煙組成物 Pending JPH04267870A (ja)

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