JPH07206780A - アルキルスクラレオールジオールカーボネート、その製法及びそれを含有する喫煙用組成物 - Google Patents

アルキルスクラレオールジオールカーボネート、その製法及びそれを含有する喫煙用組成物

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JPH07206780A
JPH07206780A JP6318798A JP31879894A JPH07206780A JP H07206780 A JPH07206780 A JP H07206780A JP 6318798 A JP6318798 A JP 6318798A JP 31879894 A JP31879894 A JP 31879894A JP H07206780 A JPH07206780 A JP H07206780A
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JP
Japan
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carbon atoms
tobacco
carbonate
compound
diol
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JP6318798A
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English (en)
Inventor
Philip A Christenson
アラン クリステンソン フィリップ
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Givaudan SA
Original Assignee
Givaudan Roure International SA
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/96Esters of carbonic or haloformic acids

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture Of Tobacco Products (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は喫煙されたときフレーバーおよび芳
香を放出することが出来る、新規なアルキルスクラレオ
ールジオールカーボネートおよびそれを含有する喫煙用
組成物を提供する。 【構成】 本発明のアルキルスクラレオールジオールカ
ーボネートは一般式 【化1】 (式中、Rは10個までの炭素原子を有する、低級アル
キル基または低級シクロアルキル基である)によって表
される、無臭の結晶性固体である。この化合物は周囲の
条件下で長い期間にわたって安定であり、喫煙の際、ウ
ッデイシーダー様アンバー調を有するフレーバーおよび
芳香を放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シガレットの主流ま
たは側方流の煙に所望のウッデイアンバー(woody
amber)芳香を有効に放出するデカヒドロ−2−
ヒドロキシ−2,5,5,8a−テトラメチル−1−ナ
フタレンエタノールの新規なカーボネート誘導体(アル
キルスクラレオールジオールカーボネート(alkyl
sclareol diol carbonate
s))に関する。さらに、この新規なカーボネートは香
りがないかほとんど香りがない、結晶性の固体であり、
この固体は周囲条件下のシガレット中での貯蔵に対して
安定である。本発明はまた本発明のその新規なアルキル
スクラレオールジオールカーボネートを含む喫煙用組成
物、および喫煙用組成物にフレーバーを付与する(fl
avoring)方法に関する。
【0002】
【従来技術】フレーバー添加剤は広い種々の消費者製
品、特にタバコ製品、食品およびガムにフレーバーを付
与するために長く用いられてきた。そのような製品中の
フレーバー添加剤は望ましくないフレーバーまたは臭い
を隠蔽させるかまたは弱めさせるためにそして存在する
フレーバーまたは芳香を高めるためにあるいは消費者製
品に始めに存在しない追加のフレーバーまたは芳香を提
供するために使用されることが出来る。
【0003】タバコおよびタバコ製品において、フレー
バー剤(flavorants)は、使用の際、主とし
て喫煙中、製品の全体的フレーバーを改質するかまたは
高めるために加えられてきた。しかしながら、タバコ中
に多くのフレーバー剤の使用は特定のフレーバー剤の揮
発性または安定性により制限される。したがってフレー
バー剤が安定でありそして非揮発性であるがしかし次ぎ
に使用中放出される様にタバコ製品に導入される必要性
がフレーバー剤にある。シルバンバー(Sylvamb
er)(ド デカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラ
メチルナフト〔2,1−B〕フランについてのGiva
udan−Roure社の商品名:CAS#6790−
58−5)は強いウッデイアンバー調を与えるためにフ
レグランス(fragrances)において長いあい
だ使用されてきた。シルバンバーはB.Corbie
r、C.Ehret、E.GiraudiおよびG.P
elerinによりフレンチ タバコ アブソルート
(French Tobacco Absolute)
の成分であると報告された(1988年アムステルダム
のElsevier Science Publish
ers発行B.M.Lawrence、B.D.Moo
kerjeeおよびB.J.Willis監修によるF
lavors and Fragrances:A W
orld Perspective, Proceed
ings of the 10th Internat
ional Congress of Essenti
al Oils, Fragrances and F
lavors 第483頁〜第494頁)。シルバンバ
ーはタバコフレーバー剤として時おり使用されることが
また分かった。しかしシルバンバーの使用はその低い香
り最小感度限界(odorthreshold)及びそ
の揮発性により制限される。喫煙の際強い衝撃を有する
のに十分高い水準で使用された場合シルバンバーはシガ
レットから周りのパック中に揮発する傾向がある。さら
にシルバンバーは多くの喫煙者に許容されない臭いを未
喫煙シガレットに付与する。
【0004】消費者製品にフレーバーおよび芳香を与え
るために現在使用されている主な対策はその製品が熱分
解され、加熱され、噛み砕かれまたは湿潤されるまでそ
の放出を遅延化するかまたは防止するマトリックス中に
フレーバー付与性化学物質を混入することである。例え
ばヨーロッパ特許第186,502号は、機械的に砕か
れたときにフレーバー剤を放出するプラスチックカプセ
ルの使用を記載している。
【0005】米国特許第4,001,438号は、チュ
ーインガム組成物、噛むことができる医薬用錠剤、噛み
タバコ、または練り歯磨きであってよい、口腔用組成物
において使用するためのフレーバー組成物を記載してい
る。そのフレーバーは加水分解条件下で長時間にわたっ
て固体粒子および懸濁剤のマトリックスからコントロー
ルされて放出される。
【0006】米国特許第4,253,473号は喫煙の
際に長時間にわたって、固体粒子および懸濁剤のマトリ
ックスからフレーバーを放出する喫煙用タバコまたは代
用品喫煙用タバコ組成物を記載している。
【0007】米国特許第3,818,107号は、重合
体主鎖に(polymer backbone)結合さ
れたフレーバー 基を含むフレーバー放出組成物を含有
するチューインガムを記載している。そのフレーバー部
分はチューインガムを噛んでいる間に加水分解により重
合体主鎖から放出される。
【0008】消費者製品にフレーバーおよび芳香を付与
するための別の方法として、フレーバー付与性化学物質
が補助成分に共有的に結合されて低揮発性の高分子量分
子が形成された。そのフレーバー剤はタバコまたは食品
の熱分解、加熱または加溶媒分解(solvolysi
s)の際に放出される。例えば、米国特許第4,70
1,282号および同第4,538,627号は、シガ
レット喫煙条件下に熱分解してフレーバー剤を放出し、
主流煙のフレーバー及び側方流煙の芳香を高めるフレー
バー付与添加剤としてβ−ヒドロキシ−γ−ケトエステ
ルの使用を記載している。
【0009】米国特許第4,690,157号および同
第4,607,118号はシガレットの煙のフレーバー
および芳香を増大する生成物への“逆アルドール”フラ
グメント化反応において熱分解するフレーバー放出添加
剤を含有するタバコ組成物を記載している。
【0010】米国特許第4,578,486号および同
第4,538,628号は、ジオキサンジエステルフレ
ーバー剤放出添加剤を含有するタバコ組成物を記載して
いる。喫煙条件下さらされたとき、このジエステル添加
剤は熱分解して、主流煙にフレーバー強化性質を与えそ
して側方流煙の芳香を強化する揮発性アルコールまたは
フエノール成分を放出する。
【0011】米国特許第4,872,918号は熱分解
した際にテトラメチルピラジンおよびオレフインを放出
して主流煙および側方流煙のフレーバーおよび芳香を改
良する複素環式エステルを記載している。米国特許第
2,905,575号は主流煙にシーダー様芳香(ce
dar−like aroma)を付与するためにタバ
コ中にα−ヒドロキシ−2,5,5,8a−テトラメチ
ル−1−ナフタレンエタノール (スクラレオールジオ
ール)
【化6】 の使用を記載している。スクラレオールジオールは純粋
である場合に香りがなくそして恐らくは喫煙中に水の分
子を失い芳香剤分子を生成する。
【0012】しかしながら、タバコ中のスクラレオール
ジオールの使用は或る欠点が存在する。喫煙の際スクラ
レオールジオールはシルバンバーの特性でない若干のオ
フノート(off−notes)を持っている。さらに
スクラレオールジオールの有効性はシガレット上にて1
〜2か月後非常に低下する。
【0013】簡略化のために、新規なカーボネート類と
組み合わせて用語“スクラレオールジオール”は例えば
分解反応により得られるような“ジオール エ スクラ
レオール(diol ex sclareol)”を指
すために本明細書において用いられる。
【0014】(カーボネートでない)スクラレオールジ
オールのエステルは公知の化合物である。このアセテー
トは結晶性固体ではない(W.Herz等によるJ.O
rg.Chem.42第806頁〜第813頁および
K.Mori等によるLiebigs Ann. Ch
em.第361頁〜第368頁(1990))が、しか
しエピマー性(C5 、C8 )アセテートは固体(G.O
hloff等による Helv.Chim.Acta,
72第1935頁〜第1947頁(1990)における
構造第14b参照)である。しかし、本目的に全く役に
立たない。固体でない前駆体分子はそれらが純粋な形で
得るのが非常に困難なので、フレーバー剤として一般に
有用でない。さらに熱分解の際、エステル誘導体は、多
くの場合フレーバーに重大な影響を有する対応するカル
ボン酸を放出するだろう。
【0015】
【発明が解決しょうとする課題】長期間周囲の条件下貯
蔵中に非常に安定であり、純粋な結晶固体として得ら
れ、使用されない状態のときは香りがなく、使用中に、
他の臭いが混じらない良好なフレーバーまたは芳香を放
出する化合物の開発が所望される。
【0016】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は臭い
がなくそして周囲の条件下貯蔵に対して安定であるが、
しかし通常の喫煙条件下のタバコフレーバー剤として有
用である新規な結晶性アルキルスクラレオールジオール
カーボネートを提供する。本発明はまた本発明の新規な
アルキルスクラレオールジオールカーボネートを導入す
る喫煙用組成物、および喫煙用組成物にフレーバーを付
与する方法を提供する。
【0017】本新規化合物は、式:
【化7】 (式中、Rは10個までの炭素原子を有する、分枝され
たまたは分枝されていない低級アルキル基または低級シ
クロアルキル基からなる群から選ばれる)により表され
る。
【0018】本発明はまた新規なアルキルスクラレオー
ルジオールカーボネートIを導入する、喫煙用組成物、
および喫煙用組成物にフレーバーを付与する方法を提供
する。
【0019】そのデカヒドロ−2−ビドロキシ−2,
5,5,8a−テトラメチル−1−ナフタレンエタノー
ルの新規カーボネート誘導体(アルキルスクラレオール
ジオールカーボネート)はシガレットの主流煙および側
方流煙に所望のウッデイアンバー芳香(woody a
mber odor)を放出する。新規なジオールカー
ボネートIは標準の温度および大気の条件下、例えば約
10℃〜約50℃および約20%〜約100%の相対湿
度で安定である、無臭またはほとんど無臭の結晶固体で
ある。喫煙過程中に発現される温度のような高い温度に
さらされたとき、本ジオールカーボネートは転換されそ
して芳香剤およびフレーバー剤が放出される。本発明の
ジオールカーボネートはタバコ製品、非タバコ喫煙用代
用品、医薬製品および或る種の食品のような種々の消費
者製品にフレーバーを付与するために使用されることが
出来る。
【0020】上で指摘したように、本発明のアルキルス
クラレオールジオールカーボネートは式
【化8】 (式中、Rは10個までの炭素原子を有する、分枝され
たまたは分枝されていない低級アルキル基および低級シ
クロアルキル基からなる群から選ばれる)によって表さ
れることが出来る。好ましい態様において、Rは1〜1
0個の炭素原子を有する分枝されたまたは分枝されてい
ない低級アルキル基からなる群から選ばれる。
【0021】さらに好ましい態様において、Rは1〜6
個の炭素原子を有する分枝されたまたは分枝されていな
い低級アルキル基からなる群から選ばれる。最も好まし
い態様においてRはメチルまたはエチルである。
【0022】以下の用語は本明細書を通じて使用されそ
して他のように示さない限り以下のとおりに定義され
る。本明細書において使用されるときの用語“カーボネ
ート”は、ジオールに、炭酸(HO−CO−OH、H2
CO3 )あるいは、酸ハロゲン化物、エステル、酸ハロ
ゲン化物/エステル混合物のような適当な炭酸誘導体、
またはその無水物(CO2 )を付加することにより形成
される有機化合物を言う。
【0023】本明細書において使用されるときの用語
“フレーバー(flavor)”、“フレーバー付与
(flavoring)”および“フレーバー剤(fl
avorant)”は、官能性化合物(organol
eptic compound)が味の感覚を刺激する
ために意図されるときに言及されるときはいつでも相互
交換的に使用される。本明細書において使用されるとき
の用語“ハロゲン”はフッ素、塩素、臭素および沃素か
らなる化学的に関連する元素を言う。
【0024】本明細書において使用されるときの用語
“低級アルキル”は、1〜10個の炭素原子、好ましく
は1〜6個の炭素原子を含有する分枝された又は分枝さ
れていない炭化水素基を意味する。1〜10個の炭素原
子を有する分枝されたまたは分枝されていない低級アル
キル基の非限定的例は、メチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、te
rt−ブチル、n−ペンチル、sec−ペンチル、te
rt−ペンチル、等である。
【0025】本明細書において使用されるときの用語
“低級シクロアルキル”は、環系に3〜6個の炭素原
子、好ましくは3〜5の炭素原子そして全体的に10個
までの炭素原子を有する環式炭化水素基を意味する。低
級シクロアルキル基の非限定的例は、シクロプロピル、
メチルシクロプロピル、シクロブチル、メチルシクロブ
チル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シクロ
ヘキシル、等である。
【0026】本明細書において使用されるときの用語
“芳香(odor)”、“フレグランス(fragra
nce)”および“臭い(smell)”は、化合物が
臭いの感覚を刺激することが意図される官能性として言
及される場合はいつでも相互交換的に使用される。本明
細書において使用されるときの用語“官能的(性)(o
rganoleptic)”は臭いまたは味の感覚を刺
激しそしてしたがって、特徴的芳香および(または)フ
レーバーを有するとして知覚される本発明の化合物に言
及する。
【0027】本明細書において使用されるときの用語
“官能的に有効な量(organolepticall
y effective amount)”は導入され
た本化合物(1種または複数種)が感覚的効果を示す、
材料中に存在する新規なアルキルスクラレオールジオー
ルカーボネート(1種または複数種)の水準または量を
意味する。
【0028】本明細書において使用されるときの用語
“タバコ”および“タバコ代用品”は慣用的意味で使用
されそしてタバコが通常使用される喫煙可能な形態なら
びに非喫煙性形態、例えばシガレット、嗅ぎタバコ、噛
みタバコの組成物を包含する。本明細書において使用さ
れるときの用語“タバコ紙”はタバコを含有させるため
に使用される喫煙可能な紙、例えばタバコ巻き紙を言
う。
【0029】上記したように、本発明の化合物は、高温
にさらされたとき、芳香剤またはフレーバーまたはそれ
ら両方に転換される無臭の結晶性固体である。フレーバ
ー剤への本新規アルキルスクラレオールジオールカーボ
ネートの転換は下に示されるとおりに表されることが出
来る:
【化9】
【0030】本発明の化合物の熱分解はシルバンバーに
加えて或る種の生成物の形成に導く可能性がある。若干
の可能な生成物は、下に示される構造を有するスクラレ
オールジオールおよびオレフィン性アルコールおよびカ
ーボネートを包含する:
【化10】 式中、R1 は水素またはCOORであり、Rは上に定義
したとおりでありそして点線は二重結合の位置を示
す)。
【0031】本発明のアルキルスクラレオールジオール
カーボネートの特定の例および喫煙中に観察される芳香
/フレーバーのプロフイルの記載が下に提供される:
【化11】 スクラレオールジオールメチルカーボネート そのメチルカーボネートは主流煙及び側方流煙にウッデ
イシーダー様アンバー調(woody cedar−l
ike amber note)を付与しそして主流煙
の天然タバコ特性を高めた。
【0032】
【化12】 スクラレオールジオールエチルカーボネート 本エチルカーボネートは上記メチルカーボネートに特性
において類似しているがしかし芳香およびフレーバーに
おいてそれより若干強い。
【0033】
【化13】 スクラレオールジオールメンチルカーボネート そのメンチルカーボネートは、主流煙または側方流煙
に、もしあったとしても僅かな典型的なシルバンバー調
を与えた。
【0034】本発明のアルキルスクラレオールジオール
カーボネートは長期の条件下にシガレット中で安定であ
る。例えば、スクラレオールジオールエチルカーボネー
トは、11か月の期間にわたって周囲の条件下で貯蔵の
後にシガレット上の主流煙および側方流煙にウッデイシ
ーダー様アンバー調を与えるのに有効で有りつづけた。
【0035】本発明のアルキルスクラレオールジオール
カーボネートは官能的性質を持っておりそしてしたがっ
て、食品およびタバコ製品において、芳香を高め、不愉
快な臭いを隠蔽するかあるいはフレーバーを高める方法
において使用されることが出来る。これらのアルキルス
クラレオールジオールカーボネートの重要な性質はフレ
ーバー剤または芳香剤が非揮発性化合物として共有的に
結合されておりそしてタバコ製品が着火しそして燃焼さ
れるときにのみ放出されることである。本ジオールカー
ボネートは、物質の特徴的フレーバーまたは芳香を増大
するために官能的に有効な量でそれぞれ用いられること
が出来る。しかしながら、さらに普通には、本ジオール
カーボネートは、所望のフレーバーまたは芳香特性を与
えるのに官能的に有効な量で、他のフレーバーまたはフ
レグランス成分と混合される。所望の全体的効果を生成
するのに必要とされる式(I)により表されるアルキル
スクラレオールジオールカーボネートの量は官能的に有
効な量である。材料中に存在するアルキルスクラレオー
ルジオールカーボネートの官能的に有効な量とは、導入
されたそのスクラレオールジオールカーボネートが感覚
的効果を示す量である。本ジオールカーボネートの正確
な量は、好みの問題でありそして選ばれた特定のジオー
ルカーボネート、それが使用される製品および所望され
る特定の効果に依存して変化させることが出来る。一般
に本ジオールカーボネートは、約0.0001重量%〜
約5.0重量%、好ましくは約0.001重量%〜約
1.5重量%、さらに好ましくは約0.05重量%〜約
0.5重量%そして最も好ましくは約0.25重量%の
量で製品中に存在するだろう。
【0036】タバコを含んでいる媒体上への、別々のま
たは混合物としての本発明のアルキルスクラレオールジ
オールカーボネートの添加は、タバコ製品が燃焼される
につれて側方流煙に芳香剤/フレーバー剤を導入するの
に役に立つ。この新しく形成された芳香剤またはフレー
バー剤は、本ジオールカーボネートの選択および使用水
準に依存して、喫煙用の芳香を高めるかまたは隠蔽する
のに役に立つ。本発明の化合物は全く一般的に、人が消
費する製品中に導入されてよくそして乳化剤、担体、結
合剤、甘味料、安定剤、緩衝剤および溶媒、等のような
他の慣用の成分と一緒に、任意の消費可能な物質、例え
ば食品を含有してもよく、あるいはタバコ製品中に入れ
られてもよい。
【0037】本新規化合物は、スクラレオールジオール
から、そのようなジオールを、適当なモノエステル形成
性薬剤 X−CO−OR (但し、Rは上に定義したとおりである)と縮合するこ
とにより造られることができる。
【0038】一つの態様において、スクラレオールジオ
ールは適当には、不活性溶媒中でプロトンスカベンジャ
ーの存在下にハロゲノホルメート、特に一般式 Cl−CO−OR (但しRは、上に定義したとおりである)を有するクロ
ロホルメートと縮合される。一般にクロロホルメートは
公知の化合物でありそして他の公知の化合物から従来の
方法により造られることが出来る。
【0039】一般に、 ピリジン、ジメチルアミノピリ
ジン、N,N−ジメチルアニリンおよび第三級アミンの
ような窒素含有プロトンスカベンジャーが好ましいが、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸カルシウムの
ような無機塩基がまた使用されることが出来る。ピリジ
ン、あるいはピリジンとジメチルアミノピリジンとの混
合物が最も好ましいプロトンスカベンジャーである。
【0040】トルエン、キシレン、ヘプタン、ヘキサ
ン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジオキサン、t
−ブチルメチルエーテル、エチルエーテル、ジメトキシ
エタンまたはクロロホルムのような種々の不活性溶媒
(または溶媒の混合物)が使用されることが出来る。テ
トラヒドロフランおよびヘプタンが、好ましい溶媒であ
る。反応は約0℃〜約100℃、そして好ましくは約0
℃〜約50℃の範囲の温度で行われることが出来る。
【0041】他の態様において、本発明の化合物は、適
当には不活性溶媒の存在下または不存在下にそして触媒
量のアルコキシド塩基の存在下にスクラレオールジオー
ルを、式 RO−CO−OR (但し、Rは上に定義したとおりである)を有するジア
ルキルカーボネート(炭酸ジアルキル)と縮合させるこ
とにより造られることが出来る。一般に、ジアルキルカ
ーボネートは公知の化合物であり、そして他の公知の化
合物から従来的方法により造られることが出来る。アル
コキシド塩基は一般式 MOR (但し、Rは上に定義されたとおりでありそしてMはリ
チウム、ナトリウム、またはカリウムである)を有する
ことが出来る。使用される特定のカーボネートに無関係
に、ナトリウムメトキシドおよびナトリウムエトキシド
が最も好ましいアルコキシドである。
【0042】トルエン、キシレン、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジメチルホルムアミ
ド、ジグリムまたはヘプタンのような不活性溶媒または
溶媒混合物が使用されることが出来る。キシレン、トル
エンおよびヘプタンが好ましい溶媒である。反応は約2
5℃〜約150℃、好ましくは約50℃〜約125℃そ
して最も好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度
で行われることが出来る。
【0043】この出願を通じて種々の刊行物が参照され
た。当業界の状態をさらに十分に示す為にこれらの刊行
物の開示を参照することにより本明細書に組み入れる。
【0044】本発明の化合物および組成物の製造を示す
目的のために提供される次ぎの実施例により本発明はさ
らに例示されるがしかし本発明はそれらにより限定され
ない。
【0045】すべての試薬および溶媒は市販されており
そして手に入れたそのままを用いた。IRスペクトルは
Perkin−Elmer 681B Grating
Instrumentを用いて得られた。300MH
zで報告された 1H−NMRスペクトルデータは、Va
rian Gemini 300上で記録された。質量
スペクトルはFinnigann INCOS XL
GC/MS システムを用いて得られた。カラムクロマ
トグラフィはMerck 60ブランドのシリカゲルを
用いて行われた。融点はThomas Hoover
Capillary Apparatus を用いて測
定されそして修正されていない。
【0046】実施例 1 この例は、式:
【化14】 の炭酸エチル〔1R−(1α,2β,4aβ,8a
α)〕−デカヒドロ−2−ヒドロキシ−2,5,5,8
a−テトラメチル−1−ナフタレンエタニルエステルの
製造を例示する。
【0047】〔1R−(1α,2β,4aβ,8a
α)〕−デカヒドロ−2−ヒドロキシ−2,5,5,8
a−テトラメチル−1−ナフタレンエタノール(2.5
4g、0.01モル)、テトラヒドロフラン(15m
l)、ビリジン(1.6ml)およびジメチルアミノピ
リジン(0.122g、0.001モル)の冷たい(0
℃〜5℃)混合物にクロロ蟻酸エチル(1.19g、
0.01モル)を滴下して加えた。0℃〜5℃で1時間
攪拌後に、混合物を25℃に上昇させた。攪拌を16時
間続けた。エタノール(5ml)を加えた。この混合物
を30分間攪拌そして次ぎに氷および2N HCl(2
0ml)に加えた。この混合物をヘキサン:酢酸エチル
(1:1、3x20ml)で抽出した。有機抽出液を、
2Nの HCl(2x15ml)、水(2x10m
l)、5%NaHCO3 (4x15ml)およびブライ
ン(brine)(15ml)で洗浄した。(Na2
4 上で)乾燥の後に、混合物を減圧下に濃縮して、ほ
とんど無色の油状物の3.21gを得た。(シリカゲル
を用いて)クロマトグラフィにかけると無色油状物
(3.01g、92%収率)を得、これはただちに結晶
化した。(ヘキサン中で)再結晶化すると無色固体とし
て表題の化合物の2.01gを得た。融点73〜74℃
【表1】
【0048】実施例 2 この例は、式:
【化15】 の炭酸エチル〔1R−(1α,2β,4aβ,8a
α)〕−デカヒドロ−2−ヒドロキシ−2,5,5,8
a−テトラメチル−1−ナフタレンエタニルエステルの
製造を例示する。
【0049】〔1R−(1α,2β,4aβ,8aα)
−デカヒドロ−2−ヒドロキシ−2,5,5,8a−テ
トラメチル−1−ナフタレンエタノール(2.54g、
0.01モル)、炭酸ジエチル(15ml)およびナト
リウムメトキシド(0.054g、0.001モル)の
混合物を20時間90℃〜95℃に加熱した。この混合
物を25℃に冷却しそしてヘキサン:酢酸エチル(1:
1、30ml)で希釈した。この混合物を1N HCl
(10ml)、水(10ml)、5%NaHCO3 (2
x15ml)およびブラインで洗浄した。この混合物を
(Na2 SO4上で)乾燥し、そして減圧下に濃縮して
粗製の生成物の2.95gを得た。(シリカゲルを用い
て)クロマトグラフィにかけると無色の固体の2.45
g(75%収率)を得た。再結晶化させて実施例1にお
いて得られた生成物と同一の無色の固体の1.37gを
得た。
【0050】実施例 3 この例は、式:
【化16】 の炭酸メチル〔1R−(1α,2β,4aβ,8a
α)〕−デカヒドロ−2−ヒドロキシ−2,5,5,8
a−テトラメチル−1−ナフタレンエタニルエステルの
製造を例示する。
【0051】実施例1に記載された方法に従って、ピリ
ジン(1.6ml)およびジメチルアミノピリジン
(0.122g、0.001モル)の存在下にテトラヒ
ドロフラン(15ml)中でクロロ蟻酸メチル(1.1
4g、0.011モル)を、〔1R−(1α,2β,4
aβ,8aα)〕−デカヒドロ−2−ヒドロキシ−2,
5,5,8a−テトラメチル−1−ナフタレンエタノー
ル(2.54g、0.01モル)と反応させた。後処理
(work−up)し、クロマトグラフィにかけそして
結晶化して表題の化合物の2.146g(69%収率)
を得た。融点46〜49℃
【表2】
【0052】実施例 4 この例は、式:
【化17】 の炭酸〔(1R,2S,5R)−2−(1−メチルエチ
ル)−5−メチル−シクロヘキシル〕,〔1R−(1
α,2β,4aβ,8aα)〕−デカヒドロ−2−ヒド
ロキシ−2,5,5,8a−テトラメチル−1−ナフタ
レンエタニルエステルの製造を例示する。
【0053】実施例1において記載された方法に従って
ピリジン(2.4ml)およびジメチルアミノピリジン
(0.183g、0.0015モル)の存在下にテトラ
ヒドロフラン(25ml)中で、クロロ蟻酸L−メンチ
ル(3.77g、0.0173モル)を〔1R−(1
α,2β,4aβ,8aβ)〕−デカヒドロ−2−ヒド
ロキシ−2,5,5,8a−テトラメチル−1−ナフタ
レンエタノール(3.81g、0.015モル)と反応
させた。後処理しそして結晶化させて無色結晶として表
題の化合物の3.682g(56%収率)を得た。融点
118℃〜120℃。ヘキサンから再結晶化させて異な
る形の結晶(2.146g)を得た。融点107℃〜1
08℃。融解し、冷却しそして再融解して無色の結晶を
得た。融点118℃〜120℃
【表3】
【0054】実施例 5 この例は、実施例1において記載された本エチルカーボ
ネート化合物の有機的に有効な量と組み合わせてタバコ
を含む喫煙用組成物の製造を例示する。
【0055】実施例1からの炭酸エチル〔1R−(1
α,2β,4aβ,8aα)〕−デカヒドロ−2−ヒド
ロキシ−2,5,5,8a−テトラメチル−1−ナフタ
レンエタニルエステルが、25ppmの水準で、標準ブ
ランド100%火力乾燥された(黄色種)(flue−
cured)フイルターシガレット中に、導入された。
そのシガレットを喫煙しそしてそのフレーバー特性を未
処理の標準ブランドシガレットのフレーバーと比較し
た。実施例1において記載された本エチルカーボネート
化合物を含有するシガレットは主流煙および側方流煙の
両方にウッデイシーダー様アンバー調を付与しそして天
然タバコ特性を増大させることが見い出された。
【0056】実施例 6 この例は、実施例3において記載された本メチルカーボ
ネート化合物の有機的に有効な量と組み合わせてタバコ
を含む喫煙用組成物の他の製造を例示する。
【0057】実施例3の、炭酸メチル〔1R−(1α,
2β,4aβ,8aα)〕−デカヒドロ−2−ヒドロキ
シ−2,5,5,8a−テトラメチル−1−ナフタレン
エタニルエステルが、25ppmの水準で、標準ブラン
ド100%火力乾燥された(黄色種)(flue−cu
red)フイルターシガレットに導入された。実施例5
において記載したとおりにして評価すると、実施例3か
らの化合物を含有するシガレットは、実施例5において
観察されたのと特性において非常に類似しているがしか
し強さがやや低いフレーバーを主流煙と側方流煙に与え
ることを明らかにした。
【0058】実施例 7 この例は、実施例1において記載された本エチルカーボ
ネート化合物の有機的に有効な量と組み合わせて、タバ
コを含む喫煙用組成物の貯蔵安定性を例示する。
【0059】実施例1からの炭酸エチル〔1R−(1
α,2β,4aβ,8aα)〕−デカヒドロ−2−ヒド
ロキシ−2,5,5,8a−テトラメチル−1−ナフタ
レンエタニルエステルが、20ppmの水準で、標準ブ
ランド100%火力乾燥された(黄色種)(flue−
cured)フイルターシガレットに導入された。その
シガレットをシールしたジァー中で周囲の条件下で貯蔵
した。そのシガレットを11か月にわたって定期的な間
隔で喫煙した。その期間の間、そのシガレットは主流煙
および側方流煙に強いウッデイシーダー様アンバー調を
示し続けた。
【0060】この発明の多くの態様を示したけれども、
その基本的な構成は、本発明の精神および範囲から離れ
ることなしに、本発明を利用する他の態様を提供するよ
うに変更することが出来ることは明らかである。すべて
のそのような修正および変更は、実施例により提供され
た特定の態様以外に、特許請求の範囲で定義されたとお
りの本発明の範囲内に包含されることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C11B 9/00 U 2115−4H

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Rは10個までの炭素原子を有する、分枝され
    たまたは分枝されていない低級アルキル基または低級シ
    クロアルキル基である)により表される化合物。
  2. 【請求項2】 Rが1〜10個の炭素原子、好ましくは
    1〜6個の炭素原子を有する分枝されたまたは分枝され
    ていない低級アルキル基である、請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】 Rがメチルまたはエチルである、請求項
    2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 一般式 【化2】 (式中、Rは10個までの炭素原子を有する、分枝され
    たまたは分枝されていない低級アルキル基または低級シ
    クロアルキル基である)により表される化合物の官能的
    に有効な量と組み合わせて天然タバコまたはタバコ代用
    品を含む、喫煙用組成物。
  5. 【請求項5】 Rが1〜10個の炭素原子、好ましくは
    1〜6個の炭素原子を有する分枝されたまたは分枝され
    ていない低級アルキル基である、請求項4に記載の喫煙
    用組成物。
  6. 【請求項6】 式Iによって表される化合物の濃度が約
    0.0001重量%〜約5.0重量%、好ましくは約
    0.001重量%〜約1.5重量%である、請求項4ま
    たは5に記載の喫煙用組成物。
  7. 【請求項7】 さらに少なくとも1種の他のフレーバー
    付与成分を含む、請求項4、5または6に記載の喫煙用
    組成物。
  8. 【請求項8】 一般式 【化3】 (式中、Rは10個までの炭素原子を有する、分枝され
    たまたは分枝されていない低級アルキル基または低級シ
    クロアルキル基である)により表される化合物の官能的
    に有効量と組み合わせて消費可能な物質を含む、人が消
    費するのに適当な組成物。
  9. 【請求項9】 Rが1〜10個の炭素原子、特に1〜6
    個の炭素原子を有する分枝されたまたは分枝されていな
    い低級アルキル基である、請求項8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 式Iにより表される化合物の濃度が約
    0.0001重量%〜約5.0重量%、特に約0.00
    1重量%〜約1.5重量%である、請求項8または9に
    記載の組成物。
  11. 【請求項11】 スクラレオールジオールを式 X−CO−OR 〔式中、Rは10個までの炭素原子を有する、分枝され
    たまたは分枝されていない低級アルキル基または低級シ
    クロアルキル基であり、Xはハロゲン、特にクロロであ
    るかまたは基OR(但しRは上に定義したとおりであ
    る)である〕の化合物と縮合させることを特徴とする、
    一般式 【化4】 (式中、Rは上に定義したとおりである)の化合物の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 一般式 【化5】 (式中、Rは10個までの炭素原子を有する、分枝され
    たまたは分枝されていない低級アルキル基または低級シ
    クロアルキル基である)により表される化合物の官能的
    に有効な量を天然タバコまたはタバコ代用品に加えるこ
    とを特徴とする、天然タバコまたはタバコ代用品にフレ
    ーバーを付与する方法。
JP6318798A 1993-12-22 1994-12-21 アルキルスクラレオールジオールカーボネート、その製法及びそれを含有する喫煙用組成物 Pending JPH07206780A (ja)

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