JPH04266892A - ホスファチジン酸類の製造方法 - Google Patents

ホスファチジン酸類の製造方法

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JPH04266892A
JPH04266892A JP2841891A JP2841891A JPH04266892A JP H04266892 A JPH04266892 A JP H04266892A JP 2841891 A JP2841891 A JP 2841891A JP 2841891 A JP2841891 A JP 2841891A JP H04266892 A JPH04266892 A JP H04266892A
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秀樹 森
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高純度ホスファチジン
酸(以下PAと略記する)類及び/又はリゾホスファチ
ジン酸(以下L−PAと略記する)類の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】リン脂
質は生体膜構成要素の基本物質であり、細胞組織の保護
、情報の伝達、物質移動の制御等、生命活動の基本を司
る機能を有する脂質の一つである。
【0003】近年、二分子膜形成能を有するリン脂質が
形成するベシクル(又はリポソーム)が各種機能物質を
包接する機能を有するという現象が学問的並びに工業的
に注目され始め、例えば医薬・医療分野においてDDS
(ドラッグデリバリーシステム)としてその応用が期待
されている。
【0004】本発明者らは、従来よりかかる高機能脂質
の食品分野への利用について検討を続けてきたが、先般
リン脂質の1種であるPAを利用することにより、油ハ
ネの無い離型性に優れた調理油を完成させることに成功
した(特開平1−27431 号) 。
【0005】更に、PAの産業分野への利用例としては
、例えば製パン工程での生地物性改良(特開昭58−5
1853 号) 、PAとツエイン複合体よりなる乳化
剤の製造(特開昭62−204838号) 等食品工業
への利用、医薬品への利用(特開昭54−105222
号、同55−11582号、同56−127308号、
同60−255728号) 、化粧品への利用(特開昭
59−27809 号) 、化成品への応用(特開昭5
3−108503号、同60−243171号) 等が
挙げられ、各種産業分野での利用が検討されている。
【0006】PAの製造法としては、レシチンを油糧種
子の破砕物又は抽出液で処理する方法等があるが、得ら
れたものは夾雑物が混入しているため精製する必要があ
る。現在、PA、L−PA等のリン脂質の精製法にはカ
ラムクロマトグラフィーが一般的に使用されている。特
に、ケイ酸カラムクロマトグラフィーによる精製法は展
開溶媒の極性を変えることにより、各成分を溶出させ、
分取している。PA、L−PAの精製には展開溶媒とし
てクロロホルム−メタノール混合溶媒を用い、それの混
合比を変えることにより、極性を変化させ、分画を行っ
ている。しかし、夾雑物の混入が問題となり、又、高純
度の標品を得るには、カラムを数回通すことが必要で、
それに伴う使用溶媒の増加、回収率の低下等の問題が生
ずる。さらに、薄層クロマトグラフィー上で分離したP
A、L−PAを非分解試薬で検出し、その部分をかきと
って抽出する方法がとられているが、この方法では収量
に問題があり、工業上、有効ではないと考えられる。
【0007】従って、本発明の目的は、純度の高いPA
、L−PA類を効率よく製造する方法を提供することに
ある。 尚、本発明でいうPA類及び/又はL−PA類とは、P
A及び/又はL−PAの金属塩並びに金属を含まない遊
離のPA及び/又はL−PAである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究の結果、本発明を完成するに到った
【0009】即ち、本発明は、レシチンを油糧種子の破
砕物又は抽出液で処理してホスファチジン酸及び/又は
リゾホスファチジン酸を含むリン脂質混合物を得、この
リン脂質混合物を下記の工程(a) を含む精製工程に
より精製し、更に酸性下、含水水溶性溶剤による洗浄を
行うことを特徴とするホスファチジン酸類及び/又はリ
ゾホスファチジン酸類の製造方法を提供するものである
【0010】(a) ホスファチジン酸及び/又はリゾ
ホスファチジン酸を含むリン脂質混合物を、水又は非極
性溶剤に分散又は溶解し、次いで多価金属塩水溶液と極
性溶剤存在下アルカリ条件で反応させ、ホスファチジン
酸及び/又はリゾホスファチジン酸の多価金属塩を含有
するリン脂質混合物を製造する工程。
【0011】また、本発明は、上記精製工程が、上記工
程(a) と共に、更に下記の工程(b)を含むことを
特徴とするホスファチジン酸類及び/又はリゾホスファ
チジン酸類の製造方法を提供するものである。 (b) (a) で得たリン脂質混合物を非極性溶剤に
溶解させた後、ホスファチジン酸及び/又はリゾホスフ
ァチジン酸の多価金属塩を沈澱させる物質を添加し、ホ
スファチジン酸及び/又はリゾホスファチジン酸の多価
金属塩を沈殿させる工程。
【0012】本発明においては、まずレシチンを油糧種
子の破砕物又は抽出液で処理する。油糧種子の破砕物又
は抽出液としては、油糧種子を破砕又は抽出したもの、
あるいはこれらを更に膜等に透過精製した処理物などが
使用できる。この処理は不活性ガス存在下で行うことが
好ましく、処理方法は従来公知の方法を用いることがで
きる。
【0013】次に、得られたPAもしくはL−PAを含
有するリン脂質混合物は上記工程(a) を含む精製工
程により精製される。
【0014】工程(a) においては、まずホスファチ
ジン酸及び/又はリゾホスファチジン酸を含むリン脂質
混合物を水又は非極性溶剤に分散又は溶解する。この際
用いる非極性溶剤としては、炭素数5〜16の比誘電率
10以下の液体有機化合物が挙げられ、比誘電率10以
下の液体有機化合物としては、炭素数5〜16の炭化水
素、ハロゲン化炭化水素、芳香族炭化水素等の置換基を
有する炭化水素などが挙げられるが、安全性の面から炭
素数5〜16の炭化水素が良く、特にn−ヘキサンが好
ましい。ここで、比誘電率は、日本化学会編化学便覧基
礎編改訂2版(1975年)の第1166頁〜1168
頁並びに第1582頁〜1583頁に記載の液体有機化
合物並びに液体の比誘電率に基づくものである。次に当
該水又は非極性溶剤に対し0.1 倍容量以上、好まし
くは 0.4〜0.8 倍容量の多価金属塩水溶液と極
性溶剤の混合液を加える。混合液の容積比は多価金属塩
水溶液/極性溶剤が0.1 以上が好ましく、特に0.
5〜2.0が好ましい。また、ここで用いる極性溶剤と
しては、炭素数1〜10の比誘電率10を超える液体有
機化合物が挙げられ、比誘電率10を超える液体有機化
合物としては、炭素数1〜10の1価アルコール、ケト
ン、多価アルコールが挙げられ、中でも安全性の面から
エタノールが好ましい。更に、多価金属塩水溶液として
用いる多価金属塩としては、Mg, Ca, Sr, 
Ba等のIIA 族元素、Al等のIIIB族元素の塩
化物、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩等が挙げられるが、好
ましくは塩化物であり、より好ましくはCa塩が挙げら
れ、特に塩化カルシウムが好適である。多価金属塩水溶
液の濃度としては、上記リン脂質混合物のモル数に対し
て1倍モル以上、好ましくは1〜7倍モルが最適である
。以上の組成でpH7.0 以上のアルカリ条件下、好
ましくはpH10〜12で0.5 時間以上攪拌処理す
ることによりPA及びL−PAの多価金属塩を含むリン
脂質混合物が得られる。
【0015】本発明における精製工程において、工程(
b) は上記工程(a) で得られたPA及び/又はL
−PAの多価金属塩を選択的に沈澱させる工程である。 本工程においては、上記のPA及び/又はL−PAの多
価金属塩を含むリン脂質混合物から静置分離、遠心分離
等の公知の技術によりPA及び/又はL−PAの多価金
属塩を含むリン脂質混合物を含有する非極性溶剤相を分
離する。水を用いた分散系では脱水、脱溶剤後、非極性
溶剤に溶解する。用いられる非極性溶剤としては、上記
工程(a) で用いたものが使用できる。次にPA及び
/又はL−PAの多価金属塩を含むリン脂質混合物を含
有する非極性溶剤に対し、0.1 容量倍以上、好まし
くは0.1 〜2.0 容量倍のPA及び/又はL−P
Aの多価金属塩を沈澱させる物質を添加してPA及び/
又はL−PAの多価金属塩を選択的に沈澱させる。添加
量が0.1 容量倍未満の場合PA及び/又はL−PA
の多価金属塩の沈澱生成が起こらず、2.0 容量倍を
超えると非極性溶剤中に溶解している不純物が極性溶剤
により抽出され、生成するPA及び/又はL−PAの多
価金属塩の純度が低下する。
【0016】PA及び/又はL−PAの多価金属塩を選
択的に沈澱させる物質としては、脂質類又は炭素数1〜
10の極性基を有する極性溶剤が挙げられる。脂質類と
しては、モノグリセライド、ジグリセライド、トリグリ
セライドの1種又はそれ以上の混合物が挙げられる。例
えば、炭素数8〜24の飽和脂肪酸残基、不飽和脂肪酸
残基を含有するモノグリセライド、ジグリセライド、ト
リグリセライドが挙げられるが、好適には上昇融点が2
0℃未満であるものが望ましい。より好適なものとして
は、原料の入手等から食用油脂、とりわけ食用の液状油
脂が安全性の面から好ましい。具体的には大豆油、ナタ
ネ油、ヒマワリ油、コーン油、米油、綿実油等の植物油
脂、魚油等の動物油脂がある。また炭素数1〜10の極
性基を有する極性溶剤としては、比誘電率10を超える
液体有機化合物が挙げられ、比誘電率10を超える液体
有機化合物としては、1価アルコール、ケトン、多価ア
ルコールの1種又はそれ以上の混合物が挙げられ、1価
アルコールとしてはメタノール、エタノール、イソプロ
パノール等が、ケトンとしてはアセトン、メチルエチル
ケトン等が、多価アルコールとしてはエチレングリコー
ル、グリセリン等が挙げられる。特に1価アルコールが
好ましい。
【0017】PA、L−PAの精製純度を上げるために
は上記の工程(b) を2回以上繰り返すことが望まし
い。すなわ、得られた沈澱物を再びn −ヘキサン等の
非極性溶剤に溶解し、PA及び/又はL−PAの多価金
属塩を選択的に沈澱させる物質を添加することにより精
製を行う。
【0018】上記の沈澱精製を行った後、更に酸性下、
含水水溶性溶剤による洗浄を行う。この洗浄はpH0.
5 〜5、温度0〜40℃の条件で、固形分に対して5
重量倍以上の含水水溶性溶剤を用いて行うことが好まし
い。含水水溶性溶剤としては、上記した炭素数1〜10
の極性基を有する極性溶剤として比誘電率20を越える
液体有機化合物が挙げられ、比誘電率20を越える液体
有機化合物としては、1価アルコール、ケトン、多価ア
ルコールの1種又はそれ以上の混合物が挙げられる。1
価アルコールとしては、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等が、ケトンとしては、アセトン、メチル
エチルケトン等が、多価アルコールとしては、エチレン
グリコール、グリセリン等が挙げられ、好適にはエタノ
ールが用いられる。含水水溶性溶剤中の水溶性溶剤に対
する水の量は5〜80重量%が好ましい。
【0019】上記のようにして得られたPA及び/又は
L−PAの多価金属塩は従来公知の塩交換法によりナト
リウム塩等の各種塩化合物にすることができ、また、脱
塩処理により金属を含まない遊離のPA及び/又はL−
PAが得られる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0021】実施例1 油糧種子として中国産大豆(河南2号)を用い、これを
ワーリングブレンダーにて破砕した。50ml容量のガ
ラス製カラムに上記破砕物20gを充填し、0.1M酢
酸ソーダ/酢酸緩衝液120 ml(pH6.0)を通
液させた。その後、流出してきた液を分画分子量130
00 の膜に透過させ、清澄な抽出液を得た。
【0022】攪拌装置を備えた300ml 4口フラス
コに市販脱脂レシチン(ツルーレシチン工業(株)製)
20gをとり、上記の抽出液(pH6.0) 120 
mlを加え、反応系を窒素ガス通気下(100 ml/
min)で30℃に保ちながら24時間攪拌を続けた。 反応後、70℃、1時間加熱処理・冷却し、エタノール
65mlを加えた後にヘキサン150 mlで抽出した
【0023】攪拌装置を備えた300ml 4口フラス
コに、上記で得たヘキサン抽出液150 mlをとり、
エタノール25ml、水15ml、ヘキサン抽出液固形
分の1/2 倍量の塩化カルシウムを加えた。そして、
常温で攪拌しながら1N 水酸化ナトリウム溶液を加え
てpHを10.0にした。さらに攪拌を4時間続け熟成
させた後に、遠心分離によってヘキサン溶液を得た。
【0024】上記ヘキサン溶液150 mlにエタノー
ル75mlを加えて溶剤沈澱させ、遠心分離により上清
を除去した。沈澱部にヘキサンを加えて溶解させ、全体
を75mlにした。そしてヘキサン溶液を塩酸酸性(p
H1)下、50%エタノール水で15℃、10分攪拌洗
浄後、分離し、得られたヘキサン相を水酸化ナトリウム
水溶液で中性に戻し、脱溶剤してPAを得た。
【0025】上記溶剤沈澱時の沈澱量を測定し、また得
られたPAの加熱着色性を下記方法により評価した。結
果は表1に示した。
【0026】<加熱着色性評価方法>試験管にPA 0
.025gをとり、そこにジグリセライド10%を含む
ナタネ油10gを加え、攪拌して溶解させる。それをブ
ロックヒーターで180 ℃, 70分加熱した後、色
差分析計(日本電色工業(株)SZ−Σ80)でヘキサ
ンに対する色差を測定し、そのΔE(H)値を色相の値
とした。
【0027】比較例1 攪拌装置を備えた300ml 4口フラスコに、実施例
1のヘキサン抽出液150 mlをとり、エタノール2
5ml、水15mlを加えた。そして常温で攪拌しなが
ら1N 水酸化ナトリウム溶液を加えてpHを10.0
にした。さらに攪拌を4時間続け熟成させた後に、遠心
分離によってヘキサン溶液を得た。このヘキサン溶液1
50 mlにエタノール75mlを加え、このエタノー
ル添加時の沈澱量を測定した。
【0028】結果は表1に示した。
【0029】比較例2 攪拌装置を備えた300ml 4口フラスコに、実施例
1のヘキサン抽出液150 mlをとり、エタノール2
5ml、水15ml、ヘキサン抽出液固形分の1/2 
倍量の塩化カルシウムを加えた。そして常温で攪拌を4
時間続け熟成させた後に、遠心分離によってヘキサン溶
液を得た。このヘキサン溶液150 mlにエタノール
75mlを加え、このエタノール添加時の沈澱量を測定
した。結果は表1に示した。
【0030】比較例3 実施例1のヘキサン抽出液75mlを塩酸酸性(pH1
)下、50%エタノール水で15℃、10分攪拌洗浄後
、分離し、得られたヘキサン相を水酸化ナトリウム水溶
液で中性に戻し、脱溶剤してPAを得た。このPAの加
熱着色性を実施例1と同様の方法で評価した。結果は表
1に示した。
【0031】
【表1】

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  レシチンを油糧種子の破砕物又は抽出
    液で処理してホスファチジン酸及び/又はリゾホスファ
    チジン酸を含むリン脂質混合物を得、このリン脂質混合
    物を下記の工程(a) を含む精製工程により精製し、
    更に酸性下、含水水溶性溶剤による洗浄を行うことを特
    徴とするホスファチジン酸類及び/又はリゾホスファチ
    ジン酸類の製造方法。 (a) ホスファチジン酸及び/又はリゾホスファチジ
    ン酸を含むリン脂質混合物を、水又は非極性溶剤に分散
    又は溶解し、次いで多価金属塩水溶液と極性溶剤存在下
    アルカリ条件で反応させ、ホスファチジン酸及び/又は
    リゾホスファチジン酸の多価金属塩を含有するリン脂質
    混合物を製造する工程。
  2. 【請求項2】  精製工程が下記の工程(a) 及び(
    b) を含む請求項1記載の製造方法。 (a) ホスファチジン酸及び/又はリゾホスファチジ
    ン酸を含むリン脂質混合物を、水又は非極性溶剤に分散
    又は溶解し、次いで多価金属塩水溶液と極性溶剤存在下
    アルカリ条件で反応させ、ホスファチジン酸及び/又は
    リゾホスファチジン酸の多価金属塩を含有するリン脂質
    混合物を製造する工程。 (b) (a) で得たリン脂質混合物を非極性溶剤に
    溶解させた後、ホスファチジン酸及び/又はリゾホスフ
    ァチジン酸の多価金属塩を沈澱させる物質を添加し、ホ
    スファチジン酸及び/又はリゾホスファチジン酸の多価
    金属塩を沈殿させる工程。
  3. 【請求項3】  多価金属塩を構成する多価金属がII
    A 族元素又はIIIB族元素である請求項1又は2記
    載の製造方法。
  4. 【請求項4】  非極性溶剤が炭素数5〜16の比誘電
    率10以下の液体有機化合物である請求項1又は2記載
    の製造方法。
  5. 【請求項5】  比誘電率10以下の液体有機化合物が
    炭化水素又は置換基を有する炭化水素である請求項4記
    載の製造方法。
  6. 【請求項6】  極性溶剤が炭素数1〜10の比誘電率
    10を超える液体有機化合物である請求項1又は2記載
    の製造方法。
  7. 【請求項7】  比誘電率10を超える液体有機化合物
    が1価アルコール、多価アルコール又はケトンである請
    求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】  ホスファチジン酸及び/又はリゾホス
    ファチジン酸の多価金属塩を沈殿させる物質が、脂質類
    又は炭素数1〜10の極性基を有する極性溶剤である請
    求項1又は2記載の製造方法。
  9. 【請求項9】  脂質類が、モノグリセライド、ジグリ
    セライド、トリグリセライドの1種又はそれ以上の混合
    物である請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】  炭素数1〜10の極性基を有する極
    性溶剤が比誘電率10を超える液体有機化合物である請
    求項8記載の製造方法。
  11. 【請求項11】  比誘電率10を超える液体有機化合
    物が1価アルコール、ケトン、多価アルコールの1種又
    はそれ以上の混合物である請求項10記載の製造方法。
  12. 【請求項12】  アルカリ条件がpH7〜12であり
    、ホスファチジン酸もしくはリゾホスファチジン酸の多
    価金属塩を沈澱させる物質を添加する前に0.5 時間
    以上攪拌熟成させる請求項2記載の製造方法。
  13. 【請求項13】  油糧種子の破砕物又は抽出液が油糧
    種子を破砕又は抽出したもの、あるいはこれらを更に膜
    等に透過精製した処理物である請求項1又は2記載の製
    造方法。
  14. 【請求項14】  含水水溶性溶剤による洗浄が、pH
    0.5 〜5、温度0〜40℃の条件で、固形分に対し
    て5重量倍以上の含水水溶性溶剤を用いて行われる請求
    項1又は2記載の製造方法。
  15. 【請求項15】  含水水溶性溶剤が炭素数1〜10の
    極性溶剤であって、比誘電率20を越える液体有機化合
    物である請求項14記載の製造方法。
  16. 【請求項16】  比誘電率20を越える液体有機化合
    物が1価アルコール、多価アルコール又はケトンである
    請求項15記載の製造方法。
  17. 【請求項17】  含水水溶性溶剤がエタノールである
    請求項14〜16のいずれか一項に記載の製造方法。
  18. 【請求項18】  含水水溶性溶剤中の水溶性溶剤に対
    する水の量が5〜80重量%である請求項14記載の製
    造方法。
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CN113121592A (zh) * 2019-12-31 2021-07-16 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 一种延长煎炸寿命的花生油及其制备方法

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CN113121592A (zh) * 2019-12-31 2021-07-16 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 一种延长煎炸寿命的花生油及其制备方法

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