JPH0426596A - β―メタホウ酸バリウム単結晶の製造方法 - Google Patents

β―メタホウ酸バリウム単結晶の製造方法

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JPH0426596A
JPH0426596A JP12903290A JP12903290A JPH0426596A JP H0426596 A JPH0426596 A JP H0426596A JP 12903290 A JP12903290 A JP 12903290A JP 12903290 A JP12903290 A JP 12903290A JP H0426596 A JPH0426596 A JP H0426596A
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JP
Japan
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single crystal
microcrystals
barium
crystal
compd
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Application number
JP12903290A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kozuki
神月 靖
Toshiyuki Komi
利行 小見
Masahiro Kubo
久保 正洋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は第2次高調波発生(SHG)用の光学結晶とし
て使用しうる高品質のβ−メタホウ酸バリウム単結晶を
得るための方法に関する。
[従来の技術] 高出力レーザー光の実用に際しては危険防止のために可
視光に変換する必要があり、そのために第2次高調波発
生(SHG)用の光学結晶が用いられる。β−メタホウ
酸バリウム(β−BaB□0.)はKTiOPO4、L
iNbOx等と同様の非線形光学結晶であり、赤外から
紫外に至る広い透光領域を持っていることや温度許容度
が大きいという利点があるため近年注目されている結晶
材料である。
ところで、このβ−BaBiOaはBaB、0.の低温
相であり、通常フラックス法により製造されてきた。し
かし、フラックス法は単結晶中に不純物が混入しやすく
、品質の良好な結晶が得にくい欠点がある。これの欠点
を解消するものとして引上げ法により β−BaB*0
4を製造しようとする幾つかの試みがなされてきた。こ
れらの試みの一つとして、本発明者らは特願平1−24
5056号にBaB、O4−Naミオの2元組成を原料
とする方法を開示した。
この方法は原料を上記2元組成とすることにより引上げ
時の過冷却の制御の困難性を解消し、得られる結晶のク
ラックの発生を防止しようとするものである。
[発明が解決しようとする課題] 近年の当該技術分野の進歩は目覚しく、すでにより高品
質の結晶が求められるようになってきたが、上記方法は
この要求を満足させるには充分なものとは言えない。と
いうのは、BaBzO4−Na、0の2元組成を原料と
して引上法により単結晶を育成するために結晶中への微
量のNaの混入を防止できないからであり、このNaが
レーザー光の散乱の原因となるからである。
本発明の目的は、結晶中にNaを含まないβ−BaBx
04単結晶の製造方法の提供にある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決する本発明の方法は、バリウム化合物と
ホウ素化合物とを、バリウムとホウ素とのモル比が1=
2となるように混合し、400〜600℃で少なくとも
12時間仮焼して焼成物を得、これを粉砕し、混合し、
次いで800〜900℃で少なくとも6時間加熱して微
結晶を得、この微結晶を原料として用いて引上法により
単結晶を育成することを特徴とするものであり、好まし
くはバリウム化合物として硝酸バリウム、水酸化バリウ
ムのうちの何れか、又は双方を用い、ホウ素化合物とし
て酸化ホウ素、ホウ酸のうちの何れか、又は双方を用い
るものである。
[作用] 本発明はバリウム化合物とホウ素化合物との混合物を低
温で仮焼して焼成物を得、次いでこれを高温で加熱する
ことにより、式■に例示される反応を完了させβ−Ba
BzO4の微結晶を得、この微結晶を原料として引上法
により β−Ba8.04単結晶を育成するものである
が、本発明の機構の理論的な解明はなされていない。
■ Ba(NOs)s + s、o、 = BaB20
k + Nzog本発明でバリウムとホウ素とをモル比
で1:2となるように各化合物を混合するのはBaB2
O3を得るためである。この際に使用する化合物として
比較的高純度の物であること、またBaBxOs以外の
生成物が除去されやすいことが必要であり、この点より
バリウム源として硝酸バリウム、水酸化バリウムのうち
の何れか、又は双方を用い、ホウ素源として酸化ホウ素
、ホウ酸のうちの何れか、又は双方を用いることが好ま
しい。
バリウム化合物とホウ素化合物との混合物を400〜6
00℃で少なくとも12時間仮焼して焼成物を得、得た
焼成物を粉砕し、混合し、次いで800〜900℃で少
なくとも6時間加熱するのは、こうすることにより初め
て引上法でβ−BaBxO<単結晶が得られるからであ
り、これ以外の条件ではα−BaBzOt単結晶しか得
られないからである。
以下、図を用いて更に本発明を説明する。
箪1図は硝酸バリウムと酸化ホウ素の計算量とを混合し
、600℃で12時間仮焼して得た焼成物を粉砕して測
定して求めた焼成物のX線回折像である。第1図は部分
的にβ−BaBsOnが生成していることを示唆してい
る。加熱時間をこれ以上長くしても得られる回折像には
大差がなく、仮焼時間をいくら長くしてもこれ以上反応
は進行しないものと思われる。この仮焼は、次工程での
粉砕、混合による均一分散化を促進すると思われる。
上記焼成物を粉砕し、混合するのは次工程での加熱に先
立ち、バリウムとホウ素とを均一に分散させるためであ
る。
第2図は粉砕し、混合された焼成物を850℃で6時間
加熱して得た微結晶を粉砕して測定し、得たX線回折像
である。第2図より該微結晶がβ−BaB、O,である
ことがわかる。
引上法でβ−BaBsO<単結晶を得るためには、原料
としてβ−BaB□04微結晶を用いることが必要であ
り、a−BaBzO4微結晶を用いるとa −BaBz
O<単結晶しか得られない。
[実施例1] 硝酸バリウム1モルと酸化ホウ素1モルとを充分混合し
、白金製容器に入れ、電気炉で500℃で12時間仮焼
した。その後、得た焼成物をアルミナ製の自動乳鉢によ
り全量lOμ■以下になるように粉砕した。これを混合
した後、白金製容器に入れ、電気炉で850℃6時間加
熱した。得た微粒結晶を直径50 mm、高さ50 +
amの白金坩堝に入れ、高周波加熱炉で溶融し、白金棒
をシードとし、引上速度1.0〜3.0■、回転数5〜
10rp■とじ、空気中で引上方位をa軸として引上げ
、9時間かけて直径15 ■、長さ15mmの単結晶を
育成した。
得られた単結晶にNd−YAGレーザー光を入射したと
ころ緑色の2次高調波が発生した。また、この結晶は肉
眼でクラックが確認できず、偏光顕微鏡観察でも充分に
消光し、良好なβ−BaB、O,単結晶であることがわ
かった。また、この結晶と特願平1−245056号の
方法により作られたNaの混入した結晶とを用いて光の
吸収特性を測定し、その結果を箪3図に示した。第3図
より本実施例のβ−BaBaOiの方が特願平1−24
5056号の方法により作られたNaの混入したものよ
りはるかに良好な特性を持つことがわかった。
[実施例2] 硝酸バリウムとホウ酸とを用いた以外は実施例1と同様
にしてβ−Ba8.04単結晶を育成した。
得られたβ−BaBtO4単結晶は実施例1と同様の物
であった。
[実施例3] 水酸化バリウムと酸化ホウ素とを用いた以外は実施例1
と同様にしてβ−BaB、04単結晶を育成した。得ら
れたβ−BaBtO<単結晶は実施例1と同様の物であ
った。
[実施例4] 水酸化バリウムとホウ酸とを用いた以外は実施例1と同
様にしてβ−BaB□04単結晶を育成した。
得られたβ−Ba8.04単結晶は実施例1と同様の物
であった。
[比較例1] 硝酸バリウム1モルと酸化ホウ素1モルとを充分混合し
、白金製容器に入れ、電気炉で850℃で20時間仮焼
した。得た焼成物を直径50111、高さ50 amの
白金坩堝に入れ、高周波加熱炉で溶融し、白金棒をシー
ドとし、引上速度1.0〜3.0■、回転数5〜10 
rpmとし、空気中で引上方位をa軸として引上げ、9
時間かけて直径15 am、長さ 15m1のを育成し
た。
得られた結晶はX線回折の結果α−BaB□04である
ことがわかった。
[比較例2コ 焼成時間を24時間とする以外は実施例1と同様にして
焼成物を得、この焼成物を原料として引上法により単結
晶の育成を試みた。
得られた結晶はX線回折の結果α−BaBzO4である
ことがわかった。
〔比較例3] 加熱温度を950℃とした以外は実施例1と同様にして
微結晶を得た。この微結晶は部分的に溶融しており、か
つ α−BaBaOnであった。
これを用いて実施例と同様にして単結晶の育成を行った
得られた結晶はX線回折の結果α−BaBzOaである
ことがわかった。
[比較例4] 仮焼時間を10時間とした以外は実施例1と同様にして
微結晶を得た。この微結晶はβ−BaBxOaと α−
BaB□04 との混合物であった。
これを用いて実施例と同様にして単結晶の育成を行った
が、得られた結晶はX線回折の結果β−BaB*0<と
 α−BaBsO*との混合物となり純粋な単結晶とな
らなかった。
[比較例5] 加熱時間を5時間とした以外は実施例1と同様にして微
結晶を得た。この微結晶はβ−BaBzO<と α−B
aBi04との混合物であった。
これを用いて実施例と同様にして単結晶の育成を行った
が、得られた結晶はX線回折の結果β−BaB*Oaと
 α−BaB、O,との混合物となり純粋な単結晶とな
らなかった。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、不純物を含まないβ−BaBx
04微結晶を作成し、これを用いてβ−BaB*04単
結晶を育成するために高純度の単結晶が容易に得ること
ができる。
このようにして得られたβ−BaBJn単結晶は第2次
高調波発生(SHG)用の光学結晶として最適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の焼成物のX線回折像の1例である。 第2図は本発明の微粒結晶のX線回折像の1例である。 第3図は本実施例で得られたβ−BaB204と特願平
1−245056号記載の方法により得られたβ−Ba
B204との光の吸収特性を示したものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バリウム化合物とホウ素化合物とを、バリウムと
    ホウ素とのモル比が1:2となるように混合し、400
    〜600℃で少なくとも12時間仮焼して焼成物を得、
    これを粉砕し、混合し、次いで800〜900℃で少な
    くとも6時間加熱して微結晶を得、該微結晶を原料とし
    て引上法により単結晶を育成することを特徴とするβ−
    メタホウ酸バリウム単結晶の製造方法。
  2. (2)バリウム化合物として硝酸バリウム、水酸化バリ
    ウムのうちの何れか、又は双方を用い、ホウ素化合物と
    して酸化ホウ素、ホウ酸のうちの何れか、又は双方を用
    いることを特徴とする請求項(1)記載のβ−メタホウ
    酸バリウム単結晶の製造方法。
JP12903290A 1990-05-21 1990-05-21 β―メタホウ酸バリウム単結晶の製造方法 Pending JPH0426596A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6146609A (en) * 1998-01-28 2000-11-14 National Research Institute For Metals Amorphous substance for wavelength conversion and a making process of the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6146609A (en) * 1998-01-28 2000-11-14 National Research Institute For Metals Amorphous substance for wavelength conversion and a making process of the same

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