JPH04265205A - 酸化物超電導体 - Google Patents

酸化物超電導体

Info

Publication number
JPH04265205A
JPH04265205A JP3026585A JP2658591A JPH04265205A JP H04265205 A JPH04265205 A JP H04265205A JP 3026585 A JP3026585 A JP 3026585A JP 2658591 A JP2658591 A JP 2658591A JP H04265205 A JPH04265205 A JP H04265205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide superconductor
oxide
copper
site
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3026585A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimichika Fukushima
公親 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3026585A priority Critical patent/JPH04265205A/ja
Publication of JPH04265205A publication Critical patent/JPH04265205A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物超電導体に関す
る。
【0003】
【従来の技術】1986年に、Ba−La−Cu−O系
の層状ペロブスカイト型の酸化物が40K 以上の高い
臨界温度を有することが発表されて以来、酸化物系の超
電導体が注目を集め、新材料探索の研究が活発に行われ
ている。その中でも、液体窒素温度以上の高い臨界温度
を有する Y−Ba−Cu−O系で代表される擬ペロブ
スカイト型の酸化物超電導体や、 Bi−Sr−Ca−
Cu−O系および Tl−Ba−Ca−Cu−O系の酸
化物超電導体等は、冷媒として高価な液体ヘリウムに代
えて、安価な液体窒素を利用できるため、工業的にも重
要な価値を有している。
【0004】上述したような銅系の酸化物超電導体は、
CuとO からなる八面体(もしくは類似のもの)によ
って主に構成されている。このような銅系の酸化物は、
絶縁体相ではCuの3d原子軌道が 9個の電子で占有
されており、最もエネルギーの高いCuのdx 2−y
 2軌道は電子が半分つまった状態となっている。この
ような銅を含む酸化物が高い臨界温度を示す理由につい
ては、まだ完全には明らかにはされていないが、上記C
uの dx 2−y 2 軌道の電子状態と、上記構造
に不純物を添加することによって、電荷のキャリアが 
CuO2 面内を遍歴するようになることが、超電導機
構と密接に関係しているのものと推測されている。
【0005】ところで、現状の酸化物系の超電導体とし
ては、上述したように銅系の酸化物を主として開発や研
究が進められているが、銅系の酸化物超電導体は特に表
面付近から酸素が離脱しやすいという難点を有しており
、これが線材化やデバイス化、さらには製造過程におい
て大きな問題となっている。
【0006】例えば、銅系酸化物超電導体を用いて超電
導素子を構成する場合、電極を形成したり、あるいは超
電導/常伝導/超電導または超電導/常伝導/絶縁層/
超電導等といった積層構造体を作製する上で、酸化物超
電導体薄膜上に良好な金属層を形成することが重要であ
る。しかし、銅系の酸化物超電導体は、上記した酸素の
離脱による絶縁層が表面に形成されやすいため、その上
に形成した金属層との間の接触抵抗が大きくなり、例え
ば良好なオーミック電極を容易に得ることができない。 また、線材として利用する場合においては、安価で安定
化材としても機能する銅をシース材として使用すると、
熱処理の際等にシース材側に酸素が奪われ、超電導特性
が著しく低下してしまうため、銀等の高価な貴金属の使
用を余儀無くされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、銅系
の酸化物超電導体は、結晶構造中から酸素が離脱しやす
いという難点を有しているため、線材化やデバイス化に
あたって種々の問題が生じている。そこで、銅以外の酸
素との結合力が強い金属元素を骨格とする酸化物超電導
体を実現することが可能となれば、酸化物超電導体の実
用性がさらに向上するため、新材料の開発が強く望まれ
ている。
【0008】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、銅以外の酸素との結合力が強い金属
元素を骨格とすることによって、安定性に優れた酸化物
超電導体を提供することを目的とするものである。
【0009】[発明の構成]
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の酸化物超電導体
は、 ABO3 で代表されるペロブスカイト構造を有
する酸化物超電導体であって、前記ペロブスカイト構造
の Bサイト原子が、クロム、チタン、バナジウムおよ
びマンガンから選ばれた少なくとも 1種の元素からな
り、かつ Aサイト原子の一部として、キャリア導入用
の元素を含むことを特徴とするものである。
【0011】すなわち本発明では、Cr5+、Ti3+
、 V4+、Mn6+から選ばれた少なくとも 1種を
ペロブスカイト構造の Bサイト原子として用いると共
に、価数調整のための Aサイト原子の一部をキャリア
導入用の元素に置き換えたものである。
【0012】上記 Bサイト原子としてCr5+を用い
た酸化物超電導体の具体例としては、   化学式:(AK1−x AEx )Cr O3+δ
                         
   ………(1)(式中、AKはLi、Na、K 、
Rb、Cs等から選ばれた少なくとも 1種の元素を、
AEはBa、Ca、Sr等から選ばれた少なくとも 1
種の元素を示す。δは酸素欠損を表し、製造条件等によ
り変動するものである。以下同じ)で実質的に表される
ものが挙げられる。
【0013】Bサイト原子としてTi3+を用いた酸化
物超電導体の具体例としては、   化学式:(RE1−x AEx )Ti O3+δ
                         
   ………(2)(式中、REは Y、La、Sc、
Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、E
r、Tm、Yb、Lu等の希土類元素から選ばれた少な
くとも 1種の元素を示す)で実質的に表されるものが
挙げられる。
【0014】Bサイト原子として V4+を用いた酸化
物超電導体の具体例としては、   化学式:(AE1−x AKx ) V O3+δ
                         
   ………(3)または   化学式:(AE1−x REx ) V O3+δ
                         
   ………(4)で実質的に表されるものが挙げられ
る。
【0015】Bサイト原子としてMn6+を用いた酸化
物超電導体の具体例としては、   化学式:(AK1−x AEx )Mn O3.5
+δ                       
   ………(5)で実質的に表されるものが挙げられ
る。
【0016】上記 (1)式〜 (5)式において、 
(1)式においてはAE元素がキャリア導入元素となり
、キャリアとして電子がドープされる。また、 (2)
式においては、AE元素がキャリア導入元素となり、キ
ャリアとしてホールがドープされる。さらに、 (3)
式においてはAK元素が、また (4)式においてはR
E元素がキャリア導入元素となり、キャリアとしてホー
ルまたは電子がドープされる。また、 (5)式におい
ては、AK元素がキャリア導入元素となり、キャリアと
して電子がドープされる。これらキャリア導入元素によ
る置換量 xは、基本的なペロズスカイト構造を維持で
き、かつ超電導状態を実現し得るキャリア量を導入する
ことが可能な範囲から選択され、 Bサイト原子によっ
ても異なるが、例えば 0< x≦ 0.3程度とする
ことが好ましい。また、上記各式における Bサイト原
子は、その一部を他の3d遷移金属等で置換することも
可能である。
【0017】本発明の酸化物超電導体は、例えば以下に
示すような製造方法により得ることができる。まず、C
r、Ti、 VおよびMnから選ばれた少なくとも 1
種の元素と、AK元素、AE元素、RE元素等の目的と
する酸化物超電導体の構成元素を、所定のモル比で十分
に混合して原料組成物を調整する。混合の際には、Cr
2 O 5 、TiO2 、VO2 、  MnO3 
等の酸化物を出発原料として用いることができる他に、
炭酸塩や水酸化物等の化合物を用いることも可能である
。上述したような各出発原料は、基本的には上記各式の
いずれかの原子比を満足するように混合するが、製造条
件等との関係で10%程度ずれていても差支えない。次
いで、上記原料組成物に対して、酸素含有雰囲気中等に
て 600℃〜1000℃程度の温度で熱処理を施し、
目的とする酸化物を合成する。
【0018】また、上記したバルク焼結法の他に、レー
ザーデポジション法、分子線エピタキシャル(MBE)
 法等の膜成長法によって、薄膜として得ることも可能
である等、各種の形態および製造方法を適用することが
可能である。
【0019】
【作用】銅系の酸化物超電導体の場合、その結晶構造は
主に銅と酸素からなる八面体(もしくは類似のもの)で
形成されており、絶縁体相では銅の3d原子軌道は 9
個の電子で占有されている。電流を担っているのは、 
CuO2 面内の 2次元電子系であり、キャリアを導
入しないときは絶縁体となる。
【0020】これに対して本発明による物質では、Cr
、Ti、 VまたはMnの3d軌道を電子が 1個占有
しており、 CrO6 、 TiO6 、VO6 また
は MnO6 からなる八面体のCr−O間、Ti−O
間、V−O 間、Mn−O間距離は、ab面内で伸びた
構造になっている。このような電子構造の場合は、 d
xy軌道を電子が半分占有しており、絶縁体であるが、
不純物を添加して電荷のキャリアを導入すると、キャリ
アは 2次元面内に広がったdxy軌道上を遍歴する。 このような状況は銅系酸化物超電導体と類似しており、
よって超電導状態を実現することができる。
【0021】そして、銅系の酸化物超電導体におけるC
uは、酸化されると 2価になりやすい。これに対して
、本発明におけるCr、Ti、 V、Mnは、それぞれ
 3価、 4価、 5価、 6価であり、Cuよりも 
Oとのイオン結合性が強いため、結晶構造中から酸素が
離脱することを防止することができ、安定性を大幅に向
上させることが可能となる。これによって、酸化物超電
導体薄膜上に良好な電極を容易に形成することが可能と
なったり、また線材として用いる際に、銅をシ−ス材と
して用いることが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 実施例1 図1は、この実施例で使用したレーザースパッタ法を適
用した酸化物超電導体薄膜の成膜装置の構成を模式的に
示す図である。同図に示すように、真空容器1内には回
転可能なターゲット保持機構2が設置されており、この
ターゲット保持機構2には複数のターゲット3が保持さ
れている。各ターゲット3は、円盤状に成形焼結した酸
化物等からなるものである。これらターゲット3と対向
した位置には、MgO の単結晶基板等の被着基板4が
、図示を省略した加熱機構を有する基板ホルダ上に保持
されて配置されている。そして、真空容器1に設けられ
たレーザー光を透過する石英窓5を通して、例えば A
rFエキシマレーザー等のレーザー発信器6が配置され
ている。
【0023】このような構成を有するレーザースパッタ
成膜装置を用いて、以下に示す方法によって、前記した
 (1)式で表される酸化物超電導体の薄膜を形成した
。すなわち、まずターゲット3として、Cr2 O 5
 、BaCO3 、Li2 O を配置した。次いで、
 MgO単結晶基板4を約 700℃に加熱すると共に
、その温度に保持し、各ターゲット3にレーザー光7を
照射してスパッタリングを行った。 スパッタ操作は、例えばCr2 O 5 ターゲット3
にレーザー光7を照射してスパッタリングを行い、 M
gO単結晶基板4上にCr酸化物を結晶成長させる。次
いで、ターゲット保持装置2を回転させ、例えばLi2
 O ターゲット3にレーザー光を照射し、 MgO単
結晶基板4上にLi酸化物を結晶成長させる。上記の操
作を繰り返すことにより、本発明の物質を結晶成長させ
ることができる。
【0024】以上のようにして結晶成長を行った後、 
1気圧の酸素ガス中において、 900℃の温度で熱処
理を施し、目的とする(Ba1−xLix )Cr O
3 薄膜を得た。
【0025】このようにして得た酸化物超電導体薄膜の
電気抵抗および磁化率の測定を行った。電気抵抗は、温
度の低下と共に減少し、低温で急激に減少して消失した
。また、磁化率測定では低温で反磁性を示した。
【0026】実施例2〜4 上記実施例1において使用した各ターゲットを、前述し
た (2)式、 (3)式および (5)式に示した酸
化物超電導体の構成元素の酸化物等に置き換える以外は
、それぞれ同様な方法によって、酸化物超電導体薄膜を
作製した。
【0027】このようにして得た、Ti、 VおよびM
nをそれぞれ主とした各酸化物超電導体薄膜についても
、実施例1と同様にして超電導特性を評価したところ、
同様な結果が得られた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の酸化物超
電導体は、銅以外の、酸素との結合力が強い遷移金属を
主とする結晶構造を有しているため、酸素の離脱等を抑
制することができ、非常に安定性に優れたものとなる。 したがって、例えば超電導線材として使用する際に、銅
等の安価なシース材を使用しても、良好な超電導特性を
示す超電導線材を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のー実施例で使用したレーザースパッタ
法による酸化物超電導体薄膜の結晶成長装置の構成を模
式的に示す図である。
【符号の説明】
1……真空容器 2……ターゲット保持機構 3……ターゲット 4……被着基板 5……石英窓 6……レーザー発信器 7……レーザー光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】   ABO3 で代表されるペロブスカ
    イト構造を有する酸化物超電導体であって、前記ペロブ
    スカイト構造の Bサイト原子が、クロム、チタン、バ
    ナジウムおよびマンガンから選ばれた少なくとも 1種
    の元素からなり、かつ Aサイト原子の一部として、キ
    ャリア導入用の元素を含むことを特徴とする酸化物超電
    導体。
JP3026585A 1991-02-21 1991-02-21 酸化物超電導体 Withdrawn JPH04265205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3026585A JPH04265205A (ja) 1991-02-21 1991-02-21 酸化物超電導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3026585A JPH04265205A (ja) 1991-02-21 1991-02-21 酸化物超電導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04265205A true JPH04265205A (ja) 1992-09-21

Family

ID=12197627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3026585A Withdrawn JPH04265205A (ja) 1991-02-21 1991-02-21 酸化物超電導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04265205A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3332350B2 (ja) 超伝導体及びその使用方法
JP2950422B2 (ja) 金属酸化物材料
US5492886A (en) Method of producing highly oxidized superconductors containing barium, copper, and a third metal
JPH04265205A (ja) 酸化物超電導体
JP2664070B2 (ja) 複合酸化物超電導薄膜の作製方法
JPH02167820A (ja) T1系複合酸化物超電導体薄膜の成膜方法
JPH0825742B2 (ja) 超電導材料の作製方法
JP2603688B2 (ja) 超電導材料の改質方法
JP3219563B2 (ja) 金属酸化物とその製造方法
JPS63301424A (ja) 酸化物超伝導体薄膜の製造方法
EP0333513B1 (en) Oxide superconductor
JPH07206437A (ja) 超電導体およびその製造方法
JPH04130016A (ja) 導電性酸化物
JPH01160859A (ja) 複合型酸化物超電導体
JPH04137407A (ja) 導電性酸化物
JPH01105416A (ja) 薄膜超電導体の製造方法
JPH07206436A (ja) 超電導体およびその製造方法
JPS63303811A (ja) 超伝導性セラミックス
JPH10233536A (ja) トンネル型超伝導接合素子および超伝導デバイス
JPS63248014A (ja) 超伝導性複合酸化物薄膜の製造方法
JPH01290530A (ja) 複合酸化物系超電導材料およびその製造方法
JPS63307614A (ja) 高温酸化物超電導体薄膜
JPS63248013A (ja) 超伝導性複合酸化物薄膜の製造方法
JPH054819A (ja) 導電性酸化物
JPH03126623A (ja) 金属酸化物材料

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514