JPH0426432Y2 - - Google Patents

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JPH0426432Y2
JPH0426432Y2 JP1987116599U JP11659987U JPH0426432Y2 JP H0426432 Y2 JPH0426432 Y2 JP H0426432Y2 JP 1987116599 U JP1987116599 U JP 1987116599U JP 11659987 U JP11659987 U JP 11659987U JP H0426432 Y2 JPH0426432 Y2 JP H0426432Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は高炉の炉頂ガス回収系に乾式除塵機を
配設し高炉ガス回収し装置に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、第1図に示すように高炉1から発生した
高温高圧の炉頂ガスは、粗粒除塵機2および湿式
除塵機3を経由して炉頂ガスタービン5に供給さ
れ、ここで炉頂ガスの保有するエネルギーを電力
として回収していたが、高温高圧の炉頂ガスが湿
式除去塵機で約50℃まで冷却されてしまうため回
収電力量が少ないという欠点があつた。そこで、
高温高圧の炉頂ガスが保有しているエネルギーを
有効に利用する方式として、炉頂ガス回収系にバ
ツグフイルタまたは電気集塵機を配設する乾式除
塵方式が採用されるようになつて来た。
乾式除塵方式では、第1図に示すように湿式除
塵機3を通さないでバイパスさせ、高炉1から発
生した炉頂ガスを、粒粉除塵機2から乾式除塵機
4を経由して高温高圧のまま直接炉頂圧タービン
5に導いて発電量の大幅アツプを図るようにした
ものである。
〈考案が解決しようとする問題点〉 高炉1から発生する炉頂ガス温度は、常時安定
しているものではなく操業条件によつて変動し、
特に吹抜け等の緊張時においては通常の200℃温
度レベルから300〜400℃レベルまで上昇し、極端
なときは800℃にも達することがある。このよう
なときには乾式除塵機であるバツグフイルタ4の
フイルタ、炉頂圧タービン5、炉頂圧を制御する
セプタム弁9といつた炉頂ガス回収系に配設され
ている各回収設備を保護するため、緊急時用の高
炉ガス冷却装置が必要になる。
たとえば特開昭54−40207号、特開昭54−81107
号、特開昭57−43913号に開示されているように
粗粒除塵機で炉頂ガスを散水冷却することにより
回収設備を保持するものが提案されている。しか
し、保護すべき設備対象は乾式除塵機のバツグフ
イルタ(250℃以下)、炉頂圧タービン(200℃以
下)、セプタム弁(100℃以下)と数多くあり、ま
た各設備の保護温度は一律でなく、それぞれ異な
つている。このため、前述のように、粗粒除塵機
に冷却装置を1個所設置するというだけでは、高
炉操業中に、吹抜けが生じ、炉頂ガス温度が急激
に上昇したような場合、十分に炉頂ガスを所定温
度まで冷却できず、後流側の設備・機器を破損さ
せるとう問題があつた。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は前述従来の問題を解決し、高炉の炉頂
ガス回収系に配設されている乾式除塵機のフイル
タ、炉頂圧タービン、セプタム弁、均圧弁パツキ
ンなどの設備、機器の保護を効率よく達成できる
乾式除塵装置を配設した高炉ガス回収装置を提供
するものである。
本考案の高炉の炉頂ガス回収装置は高炉の炉頂
ガス回収系の配管途上に、粗粒除塵機、乾式除塵
機、炉頂圧タービン、セプタム弁および均圧弁を
配設した高炉の炉頂ガス回収装置において、上記
粗粒除塵機内に散水冷却装置を具備させる他上記
高炉の炉頂ガス回収系の乾式除塵機と炉頂圧ター
ビンとの間、セプタム弁の上流側および均圧弁の
上流側に位置させて炉頂ガスの温度を制御する冷
却装置を設置することを特徴とするものである。
〈作用〉 前述の炉頂ガス温度を制御する各冷却装置には
水噴霧装置を設けてあり、乾式除塵機と炉頂圧タ
ービン間、セプタム弁の上流側および均圧弁の上
流側の各位置における炉頂ガス温度および高炉か
ら発生する時点の炉頂ガス温度に基づいて、各設
備、機器を保護する温度以上にならないように水
噴霧量を制御するものである。
乾式除塵機と炉頂圧タービン間の冷却装置の水
噴霧装置は、吹抜けなどの異常時の炉頂圧タービ
ンの主としてタービン翼の保護を目的としたもの
であり、常時は作動させず停止してある。この噴
霧装置は上流側の粗粒除塵機に比較して冷却能力
は小さく、炉頂ガス温度を200℃以下に制御する
ために使用される。
セプタム弁の上流側に位置させた冷却装置はセ
プタム弁を使用していないときは作動させないが
炉頂圧タービンの定期検査やトラブルで炉頂圧タ
ービンを停止し、炉頂ガスをバイパスしてセプタ
ム弁を通し高炉ガス本管に回収するような場合
に、セプタム弁のシールパツキンを保護するため
100℃以下に制御するのに使用される。
均圧弁の上流側に位置させた冷却装置は均圧ガ
ス送給用の均圧管に設けられた均圧弁のパツキン
を保護するため80℃以下に制御するのに使用され
る。
〈実施例〉 通常操業時には、高炉1から発生する炉頂ガス
は150〜200℃であり、ガス管15上に配設された
粗粒除塵機2,乾式除塵機4,炉頂圧タービン5
というルートで炉頂圧タービン5に導かれ、電力
として回収されるが、高炉操業において吹抜けに
より炉頂ガス温度が250℃を超えたときは、乾式
除塵機4のバツグフイルタおよび炉頂圧タービン
5を保護するため、耐熱温度の低いタービンの上
限温度200℃に合わせ、まず粗粒除塵機2の水噴
霧装置6で水噴霧冷却して200℃まで冷却される。
しかし、急激に温度が上昇した場合、追従し切れ
ず200℃を超えることがあるので、炉頂ガス配管
15上に設けた温度計11で炉頂ガスの温度を検
出し、これに基づいて水噴霧装置7を作動して
200℃まで冷却する。
一方、炉頂圧タービンのトラブルや定期検査の
ため、炉頂圧タービン5が停止したときは、セプ
タム弁9を介して炉頂圧制御とガス回収を行う。
この場合、セプタム弁9のパツキンに起因する耐
熱限度が100℃であるため前述と同様に、吹抜き
のときは、粗粒除塵機で冷却しきれない分を、そ
のときの温度によつは冷却装置7をも併用しつ
つ、温度計13の検出温度に基づいて、セプタム
弁用冷却装置8で100℃以下に冷却する。このと
きは、炉頂用タービン5での電力回収が行われな
いのでガス温度を出来るだけ低くするよう制御し
てもよい。
炉頂圧タービン5、セプタム弁9の使用状態に
関係なく、炉頂バンカーの均圧管14′に設けた
均圧弁14のパツキンを保護するため、温度計1
2の検出温度に基づいて均圧管水噴霧装置10に
よつて均圧ガスを送給される都度80℃以下に冷却
される。こ場合も、温度によつては冷却装置7を
併用して冷却能を高めることが出来る。水噴霧冷
却装置6,7,8はそれぞれ第2図に示す如く、
配管15内にリング状の散水管16,17を大,
小2つ設けたり、あるいは同一サイズのものを2
つ並列に設けるなどして、温度やガス量に応じて
水噴霧量を調節し、所定の温度に制御する。温度
計11については、既存設備の温度計を利用する
か、あるいは新設するなどして、その温度検出値
に応じ、水噴霧の開始,停止,及び水量の制御を
遠隔操作で行う。
〈考案の効果〉 本考案では、高炉の炉頂ガス回収系の粗粒除塵
機の下流側に設置されている、炉頂圧タービン、
セプタム弁,均圧弁を保護するために、それぞれ
に冷却装置を設けてあるから、高炉操業時の吹抜
けに際し、急激な温度上昇が生じてもこれら冷却
装置を個々に、あるいは併用することによつて各
設備の保護が充分に行われ、高炉の炉頂ガスの円
滑な回収を行うことが出来る。しかも炉頂圧ター
ビンを運転しながらガスエネルギーを回収するに
あたつては、均圧弁用に独自の冷却装置を持いて
いるので、均圧弁の耐熱温度まで冷却させる必要
がなく高温のガスをタービンに供給することが可
能となり、エネルギー回収効率を高めることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す模式図、第2図
は本考案の水冷却装置を示す模式図である。 1……高炉、2……粗粒除塵機、4……乾式除
塵機、5……炉頂圧タービン、6,7,8,10
……冷却装置、9……セプタム弁、14……均圧
弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高炉の炉頂ガス回収系の配管途上に、粗粒除塵
    機、乾式除塵機、炉頂圧タービン、セプタム弁お
    よび均圧弁を配設した高炉の炉頂ガス回収装置に
    おいて、上記粗粒除塵機内に散水冷却装置を具備
    させる他上記高炉の炉頂ガス回収系の乾式除塵機
    と炉頂圧タービンとの間、セプタム弁の上流側お
    よび均圧弁の上流側に位置させて炉頂ガスの温度
    を制御する冷却装置を設置してなることを特徴と
    する高炉の炉頂ガス回収装置。
JP1987116599U 1987-07-31 1987-07-31 Expired JPH0426432Y2 (ja)

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EP88112346A EP0301577B1 (en) 1987-07-31 1988-07-29 Apparatus for recovering high temperature blast furnace gas
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