JPH0426163B2 - - Google Patents
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- JPH0426163B2 JPH0426163B2 JP60011498A JP1149885A JPH0426163B2 JP H0426163 B2 JPH0426163 B2 JP H0426163B2 JP 60011498 A JP60011498 A JP 60011498A JP 1149885 A JP1149885 A JP 1149885A JP H0426163 B2 JPH0426163 B2 JP H0426163B2
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- furnace black
- eva
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Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は架橋ポリオレフイン絶縁上に外部半導
電層を有する電力ケーブルの改良に関するもので
ある。 (従来の技術) この種のケーブルにおいて、外部半導電層は、
ケーブル通電時には、絶縁層とすきまなく密着し
ていることが、電気性能上必要があり、又接続あ
るいは端末処理時には絶縁層から容易にはぎ取れ
ることが作業性の面から望まれている。従来、こ
のような目的を達成するために、例えば特公昭48
−27111号公報には酢酸ビニル含量25〜55重量%
のエチレン酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと
略す)とカーボンブラツクより成る組成物に2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3を添加して架橋させたものが記
載されている。 しかしながら、このような組成物で外部半導電
層を形成した場合、絶縁層との密着力が弱いた
め、充分良好な作業性は得られていない。この点
を改良するために、カーボンブラツクとしてフア
ーネスブラツクを使用することが提案されてい
る。 例えば特開昭−58−40707号公報にはメルトイ
ンデツクス15以下、かつ酢酸ビニル含量20〜35重
量%のEVAに粒子径31〜75mμのフアーネスブ
ラツクを60〜110重量部添加した組成物より成る
外部半導電層を有する架橋ポリエチレン絶縁電力
ケーブルが記載されており、又、特開昭58−
46517号公報には、酢酸ビニル含量20〜45重量%
のEVAに導電性カーボンブラツクとフアーネス
ブラツクを合計で50〜120重量部加え、さらに滑
剤を加えた組成物より成る外部半導電層を有する
架橋ポリオレフイン絶縁電力ケーブルが記載され
ている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、特開昭58−40707号公報記載の
方法を用いた場合、当該EVAではカーボンを高
濃度に配合することが困難なためである、即ち良
好な導電性を得る量のフアーネスブラツクを添加
すると、当該外部半導電層の機械的強度の低下が
生ずるという問題点があつた。このことは特開昭
58−46517号公報に「フアーネスブラツク単体で
は、導電性を付与することが困難であり、多量に
添加すると機械的強度の低下および押出加工性の
悪化をもたらす。」と記載されていることからも
明らかな通りである。 この点を改良するため特開昭58−46517号公報
では、導電性カーボン(特にアセチレンブラツ
ク)とフアーネスブラツクを併用する方法を提案
している。 この方法によれば良好な導電性と機械的強度あ
るいは押出加工性を同時に得ることができると述
べているが、この場合、フアーネスブラツクを単
独に用いる場合に較べ剥離性の改良効果が減少す
るのみならず、組成物の混練時に作業手順が煩雑
となる等の問題があつた。本発明は、このような
点を改良し、ケーブルの接続あるいは端末処理時
の作業性、当該外部半導電層の電気的、機械的特
性および混練時の作業性のいずれにも優れた組成
物を用いた外部半導電層を有する電力ケーブルを
提供することを目的としたものである。 (問題点を解決するための手段及び作用) 発明者等は、このようなケーブルの外部半導電
層を酢酸ビニル含量35〜70重量%のEVAにフア
ーネスブラツクを70〜100重量部加えたものを主
成分とする組成物より形成すればこのような問題
点を解決できることを明らかにしたものである。 即ち、酢酸ビニル含量が35〜70重量%のEVA
を用いることで機械特性の低下をもたらすことな
く、良好な導電度を得るのに必要な量のフアーネ
スブラツクを添加することができることが検討の
結果明らかとなつた。 これは、酢酸ビニル含量が35〜70重量%の領域
において、EVAのエラストマーとしての性質が
もつとも顕著となり、高濃度のカーボン配合が可
能となるのであろうと推定している。 この時、当該EVAは、メルトインデツクスが
20以上のものが望ましい。即ち、メルトインデツ
クスガ20未満のEVAを用いた場合、組成物の混
練り時に、フアーネスブラツクのストラクチヤー
の破壊が生じてしまい、良好な導電度を得るため
にはフアーネスブラツクの100重量部以上の高濃
度配合とする必要があり、かつこの領域では、上
述のようなEVAであつても機械特性の低下が生
じてしまうことが分つた。 又、使用するフアーネスブラツクの平均粒子径
を20〜60mμとするのが好ましい。その理由は平
均粒子径が20mμ未満では、剥離力の低減効果が
小さくなり、60mμを越えると導電度の低下が生
じ、100重量部以上の高濃度配合とする必要が生
ずるためである。この時、さらに望ましくは平均
粒子径は30mμ〜50mμの領域が良い。 又、さらに使用するフアーネスブラツクの
JISK−6221−75によるDBP吸油量を0.9〜1.5
c.c./gとしているのは、DBP吸油量が0.9c.c./g
未満では良好な導電度を得るために、100重量部
以上の高濃度配合が必要となり、逆に1.5c.c./g
以上となると当該組成物が汎用の押出機で加工が
困難になるという傾向が出てくるためである。 尚、本組成物は、必要に応じ滑剤、酸化防止
剤、充填剤、可塑剤等を配合しても良いことは言
うまでもない。又、この時有機過酸化物等を配合
した上で加熱を行なう方法や、あるいは電子線照
射による方法にて架橋を施しておくことが望まし
い。これは、ケーブルの長期使用時に生ずる外部
半導電層の環境応力キレツを防止するとともにそ
の強度を向上し、剥離作業時の外部半導電層の切
断を防止するためである。 さらに本組成物には、Mg.Ca等のアルカリ土
類金属や、K.Na等のアルカリ金属の炭酸塩を添
加しておくことが望ましい。これはこのことによ
り高湿高温下での使用時に生ずるEVAの加水分
解反応を抑制することが出来るようになることが
判明し、これにより特開昭58−40707号公報にお
いて問題とされている銅ケーブルの腐蝕が防止で
き酢酸ビニル含量35〜70重量%のEVAでも問題
なく使用できるようにし得たものである。 (実施例) 以下、実施例について説明する。 第1表、第2表に示す18種の組成物をバンバリ
ーミキサーで混合した上、ペレタイズした。 次に150mm2軟銅より線上に3.2mm厚の架橋ポリエ
チレン絶縁層(日本ユニカ社商品名、HFDJ−
4201を使用)0.8mm厚の上記の各半導電性組成物
を順次押出し被覆した後、窒素ガス雰囲気下にて
赤外線ヒータにて加熱架橋を施し、6kv150mm2ケ
ーブルコアを得た。 これらのケーブルについて外部半導電層の剥離
強度(90゜角はくり、引張速度500mm/分)、体積
固有抵抗および破断点伸び(引張速度500mm/分)
を測定した。又、別途各ケーブルコア上に0.1mm
厚25mm巾の銅テープを1/2ラツプにて巻いた上、
70℃90%RHの雰囲気下にて5日間放置した後、
銅テープの腐蝕状態を観察した。結果は第1表、
第2表に示す通りである。 第1表の結果より、使用するEVAの酢酸ビニ
ル含量は35〜70重量%の範囲にあることが良く、
35重量%以下、70重量%以上では伸びの低下が認
められる。又、そのメルトインデツクスは20以上
が望ましく、20以下では体積固有抵抗値の低下が
認められる。 又、第2表の結果より、使用するフアーネスカ
ーボンは、平均粒子径20〜60mμ、JIS K−6221
−75によるDBP吸油量が0.9〜1.5c.c./gのものを
70〜100重量部の範囲で添加するのが良いことが
明らかである。 尚、DBP吸油量が、1.5c.c./gを越えるものは
汎用の押出し機にては加工できず、試験ができな
かつた。 又、特開昭58−40707号公報にて問題とされて
いた銅テープの腐蝕性については、炭酸カルシウ
ムの添加により全く、観察されなかつた。 (発明の効果) 以上説明した通り、本発明によればケーブル接
続あるいは端末処理時の作業性外部半導電層の電
気的特性、機械的特性および当該半導電性組成物
混練時の作業性のいずれにも優れたものにできる
という効果が得られた。
電層を有する電力ケーブルの改良に関するもので
ある。 (従来の技術) この種のケーブルにおいて、外部半導電層は、
ケーブル通電時には、絶縁層とすきまなく密着し
ていることが、電気性能上必要があり、又接続あ
るいは端末処理時には絶縁層から容易にはぎ取れ
ることが作業性の面から望まれている。従来、こ
のような目的を達成するために、例えば特公昭48
−27111号公報には酢酸ビニル含量25〜55重量%
のエチレン酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと
略す)とカーボンブラツクより成る組成物に2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3を添加して架橋させたものが記
載されている。 しかしながら、このような組成物で外部半導電
層を形成した場合、絶縁層との密着力が弱いた
め、充分良好な作業性は得られていない。この点
を改良するために、カーボンブラツクとしてフア
ーネスブラツクを使用することが提案されてい
る。 例えば特開昭−58−40707号公報にはメルトイ
ンデツクス15以下、かつ酢酸ビニル含量20〜35重
量%のEVAに粒子径31〜75mμのフアーネスブ
ラツクを60〜110重量部添加した組成物より成る
外部半導電層を有する架橋ポリエチレン絶縁電力
ケーブルが記載されており、又、特開昭58−
46517号公報には、酢酸ビニル含量20〜45重量%
のEVAに導電性カーボンブラツクとフアーネス
ブラツクを合計で50〜120重量部加え、さらに滑
剤を加えた組成物より成る外部半導電層を有する
架橋ポリオレフイン絶縁電力ケーブルが記載され
ている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、特開昭58−40707号公報記載の
方法を用いた場合、当該EVAではカーボンを高
濃度に配合することが困難なためである、即ち良
好な導電性を得る量のフアーネスブラツクを添加
すると、当該外部半導電層の機械的強度の低下が
生ずるという問題点があつた。このことは特開昭
58−46517号公報に「フアーネスブラツク単体で
は、導電性を付与することが困難であり、多量に
添加すると機械的強度の低下および押出加工性の
悪化をもたらす。」と記載されていることからも
明らかな通りである。 この点を改良するため特開昭58−46517号公報
では、導電性カーボン(特にアセチレンブラツ
ク)とフアーネスブラツクを併用する方法を提案
している。 この方法によれば良好な導電性と機械的強度あ
るいは押出加工性を同時に得ることができると述
べているが、この場合、フアーネスブラツクを単
独に用いる場合に較べ剥離性の改良効果が減少す
るのみならず、組成物の混練時に作業手順が煩雑
となる等の問題があつた。本発明は、このような
点を改良し、ケーブルの接続あるいは端末処理時
の作業性、当該外部半導電層の電気的、機械的特
性および混練時の作業性のいずれにも優れた組成
物を用いた外部半導電層を有する電力ケーブルを
提供することを目的としたものである。 (問題点を解決するための手段及び作用) 発明者等は、このようなケーブルの外部半導電
層を酢酸ビニル含量35〜70重量%のEVAにフア
ーネスブラツクを70〜100重量部加えたものを主
成分とする組成物より形成すればこのような問題
点を解決できることを明らかにしたものである。 即ち、酢酸ビニル含量が35〜70重量%のEVA
を用いることで機械特性の低下をもたらすことな
く、良好な導電度を得るのに必要な量のフアーネ
スブラツクを添加することができることが検討の
結果明らかとなつた。 これは、酢酸ビニル含量が35〜70重量%の領域
において、EVAのエラストマーとしての性質が
もつとも顕著となり、高濃度のカーボン配合が可
能となるのであろうと推定している。 この時、当該EVAは、メルトインデツクスが
20以上のものが望ましい。即ち、メルトインデツ
クスガ20未満のEVAを用いた場合、組成物の混
練り時に、フアーネスブラツクのストラクチヤー
の破壊が生じてしまい、良好な導電度を得るため
にはフアーネスブラツクの100重量部以上の高濃
度配合とする必要があり、かつこの領域では、上
述のようなEVAであつても機械特性の低下が生
じてしまうことが分つた。 又、使用するフアーネスブラツクの平均粒子径
を20〜60mμとするのが好ましい。その理由は平
均粒子径が20mμ未満では、剥離力の低減効果が
小さくなり、60mμを越えると導電度の低下が生
じ、100重量部以上の高濃度配合とする必要が生
ずるためである。この時、さらに望ましくは平均
粒子径は30mμ〜50mμの領域が良い。 又、さらに使用するフアーネスブラツクの
JISK−6221−75によるDBP吸油量を0.9〜1.5
c.c./gとしているのは、DBP吸油量が0.9c.c./g
未満では良好な導電度を得るために、100重量部
以上の高濃度配合が必要となり、逆に1.5c.c./g
以上となると当該組成物が汎用の押出機で加工が
困難になるという傾向が出てくるためである。 尚、本組成物は、必要に応じ滑剤、酸化防止
剤、充填剤、可塑剤等を配合しても良いことは言
うまでもない。又、この時有機過酸化物等を配合
した上で加熱を行なう方法や、あるいは電子線照
射による方法にて架橋を施しておくことが望まし
い。これは、ケーブルの長期使用時に生ずる外部
半導電層の環境応力キレツを防止するとともにそ
の強度を向上し、剥離作業時の外部半導電層の切
断を防止するためである。 さらに本組成物には、Mg.Ca等のアルカリ土
類金属や、K.Na等のアルカリ金属の炭酸塩を添
加しておくことが望ましい。これはこのことによ
り高湿高温下での使用時に生ずるEVAの加水分
解反応を抑制することが出来るようになることが
判明し、これにより特開昭58−40707号公報にお
いて問題とされている銅ケーブルの腐蝕が防止で
き酢酸ビニル含量35〜70重量%のEVAでも問題
なく使用できるようにし得たものである。 (実施例) 以下、実施例について説明する。 第1表、第2表に示す18種の組成物をバンバリ
ーミキサーで混合した上、ペレタイズした。 次に150mm2軟銅より線上に3.2mm厚の架橋ポリエ
チレン絶縁層(日本ユニカ社商品名、HFDJ−
4201を使用)0.8mm厚の上記の各半導電性組成物
を順次押出し被覆した後、窒素ガス雰囲気下にて
赤外線ヒータにて加熱架橋を施し、6kv150mm2ケ
ーブルコアを得た。 これらのケーブルについて外部半導電層の剥離
強度(90゜角はくり、引張速度500mm/分)、体積
固有抵抗および破断点伸び(引張速度500mm/分)
を測定した。又、別途各ケーブルコア上に0.1mm
厚25mm巾の銅テープを1/2ラツプにて巻いた上、
70℃90%RHの雰囲気下にて5日間放置した後、
銅テープの腐蝕状態を観察した。結果は第1表、
第2表に示す通りである。 第1表の結果より、使用するEVAの酢酸ビニ
ル含量は35〜70重量%の範囲にあることが良く、
35重量%以下、70重量%以上では伸びの低下が認
められる。又、そのメルトインデツクスは20以上
が望ましく、20以下では体積固有抵抗値の低下が
認められる。 又、第2表の結果より、使用するフアーネスカ
ーボンは、平均粒子径20〜60mμ、JIS K−6221
−75によるDBP吸油量が0.9〜1.5c.c./gのものを
70〜100重量部の範囲で添加するのが良いことが
明らかである。 尚、DBP吸油量が、1.5c.c./gを越えるものは
汎用の押出し機にては加工できず、試験ができな
かつた。 又、特開昭58−40707号公報にて問題とされて
いた銅テープの腐蝕性については、炭酸カルシウ
ムの添加により全く、観察されなかつた。 (発明の効果) 以上説明した通り、本発明によればケーブル接
続あるいは端末処理時の作業性外部半導電層の電
気的特性、機械的特性および当該半導電性組成物
混練時の作業性のいずれにも優れたものにできる
という効果が得られた。
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 1 架橋されたポリオレフインを主体とする絶縁
体上に外部半導電層が酢酸ビニル含量35〜70重量
%のエチレン酢酸ビニル共重合体100重量部に対
してフアーネスブラツクを70〜100重量部、及び
Mg、Ca等のアルカリ土類金属またはK、Na等
のアルカリ金属の炭酸塩を加えたものを主成分と
する組成物より成ることを特徴とする電力ケーブ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1149885A JPS61171003A (ja) | 1985-01-23 | 1985-01-23 | 電力ケ−ブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1149885A JPS61171003A (ja) | 1985-01-23 | 1985-01-23 | 電力ケ−ブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61171003A JPS61171003A (ja) | 1986-08-01 |
JPH0426163B2 true JPH0426163B2 (ja) | 1992-05-06 |
Family
ID=11779687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1149885A Granted JPS61171003A (ja) | 1985-01-23 | 1985-01-23 | 電力ケ−ブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61171003A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62229976A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-08 | Toshiba Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
JP6429123B2 (ja) * | 2015-03-13 | 2018-11-28 | 日立金属株式会社 | 送電ケーブル |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5782904A (en) * | 1980-11-11 | 1982-05-24 | Furukawa Electric Co Ltd | External semiconductive layer forming composition for power cable |
JPS5846517A (ja) * | 1981-09-12 | 1983-03-18 | 日立電線株式会社 | 架橋ポリオレフイン絶縁電力ケ−ブル |
JPS60112204A (ja) * | 1983-11-22 | 1985-06-18 | 日立電線株式会社 | 電力ケ−ブル用導電性組成物 |
-
1985
- 1985-01-23 JP JP1149885A patent/JPS61171003A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5782904A (en) * | 1980-11-11 | 1982-05-24 | Furukawa Electric Co Ltd | External semiconductive layer forming composition for power cable |
JPS5846517A (ja) * | 1981-09-12 | 1983-03-18 | 日立電線株式会社 | 架橋ポリオレフイン絶縁電力ケ−ブル |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS61171003A (ja) | 1986-08-01 |
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