JPH10283851A - 直流電力ケーブルおよびその接続部 - Google Patents
直流電力ケーブルおよびその接続部Info
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- JPH10283851A JPH10283851A JP8650297A JP8650297A JPH10283851A JP H10283851 A JPH10283851 A JP H10283851A JP 8650297 A JP8650297 A JP 8650297A JP 8650297 A JP8650297 A JP 8650297A JP H10283851 A JPH10283851 A JP H10283851A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 直流破壊特性だけでなく、Imp印可
時、極性反転時および直流逆極性Imp重畳時のすべて
の絶縁破壊特性に優れた直流電力ケーブルおよびその接
続部を提供する。 【解決手段】 架橋ポリオレフィン系樹脂製の絶縁体層
を有する直流電力ケーブルおよびその接続部において、
前記絶縁体層が、カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基
の少なくとも1種を含有する極性基含有単量体の少なく
とも1種と二塩基酸無水物を共重合成分として有するエ
チレン系共重合体、もしくは前記エチレン系共重合体と
他のポリオレフィン系樹脂からなる樹脂成分に、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サンとチオカルボン酸エステル系酸化防止剤を必須成分
として配合した樹脂組成物の架橋体からなることを特徴
とする直流電力ケーブルおよびその接続部を提供する。
時、極性反転時および直流逆極性Imp重畳時のすべて
の絶縁破壊特性に優れた直流電力ケーブルおよびその接
続部を提供する。 【解決手段】 架橋ポリオレフィン系樹脂製の絶縁体層
を有する直流電力ケーブルおよびその接続部において、
前記絶縁体層が、カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基
の少なくとも1種を含有する極性基含有単量体の少なく
とも1種と二塩基酸無水物を共重合成分として有するエ
チレン系共重合体、もしくは前記エチレン系共重合体と
他のポリオレフィン系樹脂からなる樹脂成分に、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サンとチオカルボン酸エステル系酸化防止剤を必須成分
として配合した樹脂組成物の架橋体からなることを特徴
とする直流電力ケーブルおよびその接続部を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インパルス印加
時、極性反転時および直流逆極性インパルス重畳時の絶
縁破壊特性に優れた直流電力ケーブルおよびその接続部
に関する。
時、極性反転時および直流逆極性インパルス重畳時の絶
縁破壊特性に優れた直流電力ケーブルおよびその接続部
に関する。
【0002】
【従来の技術】交流、直流を問わず電力送電用のゴム・
プラスチック絶縁電力ケーブルの絶縁体層は、一般にポ
リオレフィンに架橋剤、酸化防止剤などを所定量配合し
た樹脂組成物を導体の外側に押出成形し、これを圧力1
0kg/cm2 程度、温度200〜300℃の条件で架
橋処理してポリオレフィンを架橋させることにより形成
されている。従来より、上記の有機過酸化物としては、
ジクミルパーオキサイド(以下、DCPと略す)などが
用いられている。このDCPは架橋処理の過程で熱分解
してアセトフェノンなどの分解残渣を生成する。直流用
途のケーブルにおいては、このような架橋分解残渣は絶
縁体層の体積固有抵抗を低下させ、高温における直流破
壊性能を低下させるとともに、絶縁体層外周の半導電層
などにおいて電荷が蓄積しやすくなって空間電荷の形成
を助長し極性反転時や直流逆極性Imp重畳時に著しく
耐圧を低下させる。
プラスチック絶縁電力ケーブルの絶縁体層は、一般にポ
リオレフィンに架橋剤、酸化防止剤などを所定量配合し
た樹脂組成物を導体の外側に押出成形し、これを圧力1
0kg/cm2 程度、温度200〜300℃の条件で架
橋処理してポリオレフィンを架橋させることにより形成
されている。従来より、上記の有機過酸化物としては、
ジクミルパーオキサイド(以下、DCPと略す)などが
用いられている。このDCPは架橋処理の過程で熱分解
してアセトフェノンなどの分解残渣を生成する。直流用
途のケーブルにおいては、このような架橋分解残渣は絶
縁体層の体積固有抵抗を低下させ、高温における直流破
壊性能を低下させるとともに、絶縁体層外周の半導電層
などにおいて電荷が蓄積しやすくなって空間電荷の形成
を助長し極性反転時や直流逆極性Imp重畳時に著しく
耐圧を低下させる。
【0003】これらの問題を解消するためには絶縁体層
の体積固有抵抗を高めることが検討されており、そのた
めの樹脂として、カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基
の少なくとも1種を含有する極性基含有単量体の少なく
とも1種と二塩基酸無水物を共重合成分として有するエ
チレン系共重合体を用いることが提案されている(特開
平5−298925号、特開平5−298926号、特
開平5−298927号、特開平5−298928
号)。上記のような極性基を導入したエチレン系共重合
体は、DCPで架橋した後であっても絶縁抵抗を高く保
つことができ、高い直流破壊特性を保つことができる。
さらに、これらの極性基は電荷をトラップするため、直
流印加時の空間電荷形成を抑制し極性反転耐圧も高い値
を保つことができる。
の体積固有抵抗を高めることが検討されており、そのた
めの樹脂として、カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基
の少なくとも1種を含有する極性基含有単量体の少なく
とも1種と二塩基酸無水物を共重合成分として有するエ
チレン系共重合体を用いることが提案されている(特開
平5−298925号、特開平5−298926号、特
開平5−298927号、特開平5−298928
号)。上記のような極性基を導入したエチレン系共重合
体は、DCPで架橋した後であっても絶縁抵抗を高く保
つことができ、高い直流破壊特性を保つことができる。
さらに、これらの極性基は電荷をトラップするため、直
流印加時の空間電荷形成を抑制し極性反転耐圧も高い値
を保つことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した極性
基を有する単量体を共重合したエチレン系共重合体の架
橋体を絶縁体に使用した電力ケーブルは、極性基の影響
でインパルス耐圧値が低下してしまうという問題があっ
た。また、ジョイント施工時のケーブル再加熱によっ
て、DCPの分解残渣が二次分解を起こして水を生成す
ることがあるが、この水分は絶縁体層中にボイドを発生
させて絶縁破壊特性を著しくて低下させる原因となるの
で、水分を発生させないために細心の注意が必要であっ
た。本発明はこれらの問題を解決するためになされたも
ので、直流破壊特性だけでなく、Imp印加時、極性反
転時および直流逆極性Imp重畳時のすべての絶縁破壊
特性に優れた直流電力ケーブルおよびその接続部を提供
することを目的とする。
基を有する単量体を共重合したエチレン系共重合体の架
橋体を絶縁体に使用した電力ケーブルは、極性基の影響
でインパルス耐圧値が低下してしまうという問題があっ
た。また、ジョイント施工時のケーブル再加熱によっ
て、DCPの分解残渣が二次分解を起こして水を生成す
ることがあるが、この水分は絶縁体層中にボイドを発生
させて絶縁破壊特性を著しくて低下させる原因となるの
で、水分を発生させないために細心の注意が必要であっ
た。本発明はこれらの問題を解決するためになされたも
ので、直流破壊特性だけでなく、Imp印加時、極性反
転時および直流逆極性Imp重畳時のすべての絶縁破壊
特性に優れた直流電力ケーブルおよびその接続部を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的を達
成するために、本発明の請求項1の発明(以下、第1発
明ともいう)では、架橋ポリオレフィン系樹脂製の絶縁
体層を有する直流電力ケーブルにおいて、前記絶縁体層
が、カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基の少なくとも
1種を含有する極性基含有単量体の少なくとも1種と二
塩基酸無水物を共重合成分として有するエチレン系共重
合体、もしくは前記エチレン系共重合体と他のポリオレ
フィン系樹脂からなる樹脂成分に、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンとチオカ
ルボン酸エステル系酸化防止剤を必須成分として配合し
た樹脂組成物の架橋体からなることを特徴とする直流電
力ケーブルが提供される。
成するために、本発明の請求項1の発明(以下、第1発
明ともいう)では、架橋ポリオレフィン系樹脂製の絶縁
体層を有する直流電力ケーブルにおいて、前記絶縁体層
が、カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基の少なくとも
1種を含有する極性基含有単量体の少なくとも1種と二
塩基酸無水物を共重合成分として有するエチレン系共重
合体、もしくは前記エチレン系共重合体と他のポリオレ
フィン系樹脂からなる樹脂成分に、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンとチオカ
ルボン酸エステル系酸化防止剤を必須成分として配合し
た樹脂組成物の架橋体からなることを特徴とする直流電
力ケーブルが提供される。
【0006】さらに、請求項2の発明(以下、第2発明
ともいう)では、架橋ポリオレフィン系樹脂製の絶縁体
層を有する直流電力ケーブル接続部において、前記絶縁
体層が、カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基の少なく
とも1種を含有する極性基含有単量体の少なくとも1種
と二塩基酸無水物を共重合成分として有するエチレン系
共重合体、もしくは前記エチレン系共重合体と他のポリ
オレフィン系樹脂からなる樹脂成分に、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンとチ
オカルボン酸エステル系酸化防止剤を必須成分として配
合した樹脂組成物の架橋体からなることを特徴とする直
流電力ケーブル接続部が提供される。
ともいう)では、架橋ポリオレフィン系樹脂製の絶縁体
層を有する直流電力ケーブル接続部において、前記絶縁
体層が、カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基の少なく
とも1種を含有する極性基含有単量体の少なくとも1種
と二塩基酸無水物を共重合成分として有するエチレン系
共重合体、もしくは前記エチレン系共重合体と他のポリ
オレフィン系樹脂からなる樹脂成分に、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンとチ
オカルボン酸エステル系酸化防止剤を必須成分として配
合した樹脂組成物の架橋体からなることを特徴とする直
流電力ケーブル接続部が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、樹脂成分として、カルボニル基、ニ
トリル基、ニトロ基の少なくとも1種を含有する極性基
含有単量体の少なくとも1種(以下(A)と称す)と二
塩基性酸無水物(以下(B)と称す)を共重合成分とし
て有するエチレン系共重合体、もしくは前記エチレン系
共重合体と他のポリオレフィン系樹脂との混合物を用い
る。前記エチレン系共重合体は、エチレンと(A)と
(B)との多元エチレン系ランダム共重合体;エチレン
と(A)との共重合体に(B)をグラフト重合したエチ
レン系共重合体;ポリエチレンに(A)と(B)とをグ
ラフト重合したエチレン系共重合体のいずれを用いても
よい。(A)と(B)がグラフト重合される上記のポリ
エチレンとしては、低密度ポリエチレン、超低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどが挙げられ
る。
本発明においては、樹脂成分として、カルボニル基、ニ
トリル基、ニトロ基の少なくとも1種を含有する極性基
含有単量体の少なくとも1種(以下(A)と称す)と二
塩基性酸無水物(以下(B)と称す)を共重合成分とし
て有するエチレン系共重合体、もしくは前記エチレン系
共重合体と他のポリオレフィン系樹脂との混合物を用い
る。前記エチレン系共重合体は、エチレンと(A)と
(B)との多元エチレン系ランダム共重合体;エチレン
と(A)との共重合体に(B)をグラフト重合したエチ
レン系共重合体;ポリエチレンに(A)と(B)とをグ
ラフト重合したエチレン系共重合体のいずれを用いても
よい。(A)と(B)がグラフト重合される上記のポリ
エチレンとしては、低密度ポリエチレン、超低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどが挙げられ
る。
【0008】極性基含有単量体としては、例えば、アク
リル酸エチル、酢酸ビニル、メチルビニルケトン、2−
ニトロスチレンなどを挙げることができる。中でもアク
リル酸エチルのようにカルボニル基を含有する単量体
は、体積固有抵抗を増大させる効果が大きいので好適で
ある。二塩基性酸無水物としては、体積固有抵抗増大の
効果が大きく、コスト面でも有利な無水マレイン酸が好
適である。エチレン系共重合体における(A)の含有量
は0.001〜0.05重量%、かつ、(A)と(B)
の含有量の合計が0.002〜0.2重量%であると、
高い体積固有抵抗と十分な絶縁抵抗値を得る点で好まし
い。含有量がこの範囲を下回る場合には十分な直流破壊
特性を得ることができず、また、この範囲を超える場合
には極性基が過大に付与されるため、チオカルボン酸エ
ステル系の酸化防止剤を用いてもインパルス破壊値の低
下を押さえることができない。また、他のポリオレフィ
ン系樹脂としては、エチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−スチレン共重合体、およびエチレン
−プロピレン−ジエン系三元共重合体等を併せて使用す
ることができる。他のポリオレフィン系樹脂の配合割合
は、特性を損なわない範囲で適宜調整すればよいが、樹
脂成分の0〜80重量%程度である。
リル酸エチル、酢酸ビニル、メチルビニルケトン、2−
ニトロスチレンなどを挙げることができる。中でもアク
リル酸エチルのようにカルボニル基を含有する単量体
は、体積固有抵抗を増大させる効果が大きいので好適で
ある。二塩基性酸無水物としては、体積固有抵抗増大の
効果が大きく、コスト面でも有利な無水マレイン酸が好
適である。エチレン系共重合体における(A)の含有量
は0.001〜0.05重量%、かつ、(A)と(B)
の含有量の合計が0.002〜0.2重量%であると、
高い体積固有抵抗と十分な絶縁抵抗値を得る点で好まし
い。含有量がこの範囲を下回る場合には十分な直流破壊
特性を得ることができず、また、この範囲を超える場合
には極性基が過大に付与されるため、チオカルボン酸エ
ステル系の酸化防止剤を用いてもインパルス破壊値の低
下を押さえることができない。また、他のポリオレフィ
ン系樹脂としては、エチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−スチレン共重合体、およびエチレン
−プロピレン−ジエン系三元共重合体等を併せて使用す
ることができる。他のポリオレフィン系樹脂の配合割合
は、特性を損なわない範囲で適宜調整すればよいが、樹
脂成分の0〜80重量%程度である。
【0009】本発明における樹脂組成物は、上記樹脂成
分に2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサンとチオカルボン酸エステル系酸化防止剤
とを必須成分として含有する。2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンは、電力ケー
ブルの絶縁体層および電力ケーブル接続部の絶縁体層を
構成する樹脂成分を架橋させる架橋剤の機能を果たす。
架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサンを選ぶと、極性基を含有する樹
脂を用いた場合であっても、架橋後の極性基の影響によ
るImp耐圧値の低下を抑制して十文ななImp耐圧値
を維持することができる。また、本架橋剤の分解残渣は
熱的に安定であるため、ジョイント時の再加熱による二
次分解を起こしにくく、絶縁層中のボイドの原因となる
水を生成し難い。したがって、絶縁破壊特性を良好に維
持することができるのである。2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンの配合量は、
樹脂成分100重量部に対して、0.1〜10重量部で
あることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜5重量
部である。配合量が少なすぎると十分な架橋度が得られ
ないために耐熱性の低下がみられ、多く配合しすぎると
ケーブル製造時に架橋が進みすぎて焼けが発生し、ケー
ブルの電気特性を低下させる。
分に2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサンとチオカルボン酸エステル系酸化防止剤
とを必須成分として含有する。2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンは、電力ケー
ブルの絶縁体層および電力ケーブル接続部の絶縁体層を
構成する樹脂成分を架橋させる架橋剤の機能を果たす。
架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサンを選ぶと、極性基を含有する樹
脂を用いた場合であっても、架橋後の極性基の影響によ
るImp耐圧値の低下を抑制して十文ななImp耐圧値
を維持することができる。また、本架橋剤の分解残渣は
熱的に安定であるため、ジョイント時の再加熱による二
次分解を起こしにくく、絶縁層中のボイドの原因となる
水を生成し難い。したがって、絶縁破壊特性を良好に維
持することができるのである。2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンの配合量は、
樹脂成分100重量部に対して、0.1〜10重量部で
あることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜5重量
部である。配合量が少なすぎると十分な架橋度が得られ
ないために耐熱性の低下がみられ、多く配合しすぎると
ケーブル製造時に架橋が進みすぎて焼けが発生し、ケー
ブルの電気特性を低下させる。
【0010】本発明における酸化防止剤は、樹脂成分の
酸化劣化、熱分解、熱着色、過酷な条件下での重金属に
よる接触劣化、などを防止する機能を果たす。本発明の
目的であるImp耐圧値の低下を抑制するためには、チ
オカルボン酸エステル系の酸化防止剤を用いることが必
要である。なお、チオカルボン酸の硫黄原子に結合する
アルキル基の炭素数は、樹脂成分との相溶性の観点から
8以上であることが好ましい。この酸化防止剤の代表と
して、化1に示すビス[2−メチル−4−{3−n−ア
ルキル(C12またはC14)チオプロピオニルオキシ}−
5−t−ブチルフェニル]スルフィドが挙げられる。こ
の酸化防止剤を主成分として含有する市販品としては、
旭電化(株)製のアデカスタブAO−23などがある。
酸化劣化、熱分解、熱着色、過酷な条件下での重金属に
よる接触劣化、などを防止する機能を果たす。本発明の
目的であるImp耐圧値の低下を抑制するためには、チ
オカルボン酸エステル系の酸化防止剤を用いることが必
要である。なお、チオカルボン酸の硫黄原子に結合する
アルキル基の炭素数は、樹脂成分との相溶性の観点から
8以上であることが好ましい。この酸化防止剤の代表と
して、化1に示すビス[2−メチル−4−{3−n−ア
ルキル(C12またはC14)チオプロピオニルオキシ}−
5−t−ブチルフェニル]スルフィドが挙げられる。こ
の酸化防止剤を主成分として含有する市販品としては、
旭電化(株)製のアデカスタブAO−23などがある。
【0011】
【化1】 (R:C12またはC14)
【0012】酸化防止剤の配合量は、樹脂成分100重
量部に対して、0.1〜1重量部であることが好まし
く、さらに0.1〜0.7重量部が好ましい。この配合
量であれば熱老化特性も十分であり、絶縁体層の体積固
有抵抗値も低下せず、ケーブルの電気特性が良好に維持
される。酸化防止剤の配合量が0.1重量部未満である
と絶縁体層の酸化劣化、熱分解、熱着色などの防止効果
が十分ではなく、また、1重量部を越えると架橋反応を
阻害し易く、絶縁体層の架橋度が低くなる傾向があるの
で、いずれも好ましくない。
量部に対して、0.1〜1重量部であることが好まし
く、さらに0.1〜0.7重量部が好ましい。この配合
量であれば熱老化特性も十分であり、絶縁体層の体積固
有抵抗値も低下せず、ケーブルの電気特性が良好に維持
される。酸化防止剤の配合量が0.1重量部未満である
と絶縁体層の酸化劣化、熱分解、熱着色などの防止効果
が十分ではなく、また、1重量部を越えると架橋反応を
阻害し易く、絶縁体層の架橋度が低くなる傾向があるの
で、いずれも好ましくない。
【0013】本発明において絶縁体層を形成するための
樹脂組成物には、上記の特定の有機過酸化物、酸化防止
剤が必須成分として配合されるが、これらのほかに必要
に応じて他の添加剤を配合することができる。配合でき
る他の添加剤としては、滑剤、充填剤、難燃剤、帯電防
止剤、銅害防止剤、熱融着剤などが挙げられる。
樹脂組成物には、上記の特定の有機過酸化物、酸化防止
剤が必須成分として配合されるが、これらのほかに必要
に応じて他の添加剤を配合することができる。配合でき
る他の添加剤としては、滑剤、充填剤、難燃剤、帯電防
止剤、銅害防止剤、熱融着剤などが挙げられる。
【0014】本発明の電力ケーブルは、従来公知の方法
により製造するものである。絶縁体層の架橋処理につい
ては、導体の外周に、前記樹脂組成物を絶縁体層用材料
とし、内部半導電層、外部半導電層と共に同時押出によ
りケーブルコアを形成し、次いで、架橋ゾーンで加熱す
ることによって内部半導電層、外部半導電層とともに絶
縁体層を架橋させる方法による。架橋ゾーンでの加熱温
度は、200〜280℃の範囲で選ぶことができる。
により製造するものである。絶縁体層の架橋処理につい
ては、導体の外周に、前記樹脂組成物を絶縁体層用材料
とし、内部半導電層、外部半導電層と共に同時押出によ
りケーブルコアを形成し、次いで、架橋ゾーンで加熱す
ることによって内部半導電層、外部半導電層とともに絶
縁体層を架橋させる方法による。架橋ゾーンでの加熱温
度は、200〜280℃の範囲で選ぶことができる。
【0015】また、本発明の電力ケーブル接続部は、そ
の形態によって製造方法が異なり、絶縁体の形成に際し
ては、テープモールド法では絶縁テープは押出成形法に
より製造され、押出モールド法では金型を用いる押出モ
ールド成形法によって製造でき、補強絶縁体ブロックを
用いる方法ではやはり金型モールド成形法によって、そ
れぞれ製造される。
の形態によって製造方法が異なり、絶縁体の形成に際し
ては、テープモールド法では絶縁テープは押出成形法に
より製造され、押出モールド法では金型を用いる押出モ
ールド成形法によって製造でき、補強絶縁体ブロックを
用いる方法ではやはり金型モールド成形法によって、そ
れぞれ製造される。
【0016】たとえば、押出モールド法では電力ケーブ
ルの端部を略円錐状に切削加工した後、端部を対向さ
せ、導体接続を行い、内部半導電層を形成した後に、押
出モールドされた未架橋絶縁体層を形成する。その後、
加圧下で加熱することによって、未架橋絶縁体層を架橋
させて電力ケーブル接続部を得る。加熱温度は、通常、
170〜280℃の範囲で選ばれ、加熱時間は加熱温度
により変るが、5時間〜20時間の範囲で選ぶことがで
きる。
ルの端部を略円錐状に切削加工した後、端部を対向さ
せ、導体接続を行い、内部半導電層を形成した後に、押
出モールドされた未架橋絶縁体層を形成する。その後、
加圧下で加熱することによって、未架橋絶縁体層を架橋
させて電力ケーブル接続部を得る。加熱温度は、通常、
170〜280℃の範囲で選ばれ、加熱時間は加熱温度
により変るが、5時間〜20時間の範囲で選ぶことがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明するが、本発明は以下に記載の例に限定されるもので
はない。
明するが、本発明は以下に記載の例に限定されるもので
はない。
【0018】[実施例1〜2、比較例1〜2]極性基グ
ラフトポリエチレン(**)100重量部に対して、表1
に記載の割合となるように有機過酸化物、酸化防止剤を
配合してペレット状の架橋性樹脂組成物を得た。 ** アクリル酸エチルおよび無水マレイン酸を低密度ポ
リオレフィン(密度0.920cm3 、メルトフローレ
ート1.0g/10分)にグラフト重合させて得られた
エチレン系共重合体。エチレン系共重合体にしめるカル
ボニル基含有量は0.1重量%、無水マレイン酸含有量
は0.01重量%。
ラフトポリエチレン(**)100重量部に対して、表1
に記載の割合となるように有機過酸化物、酸化防止剤を
配合してペレット状の架橋性樹脂組成物を得た。 ** アクリル酸エチルおよび無水マレイン酸を低密度ポ
リオレフィン(密度0.920cm3 、メルトフローレ
ート1.0g/10分)にグラフト重合させて得られた
エチレン系共重合体。エチレン系共重合体にしめるカル
ボニル基含有量は0.1重量%、無水マレイン酸含有量
は0.01重量%。
【0019】断面積100mm2 の導体上に、厚さ0.
7mmの内部半導電層、表1に示す樹脂組成物を用いた
厚さ3.5mmに絶縁体層、厚さ0.7mmの外部半導
電層を3層同時に押出被覆してケーブルコアを得た。次
いで、ケーブルコアを窒素ガス圧、10kg/cm2 、
温度270℃の条件で加圧加熱して架橋を行った。さら
に、常法に従って、金属遮蔽層およびシース層を順次設
け、実施例1〜2、比較例1〜2の直流電力ケーブルを
製造した。
7mmの内部半導電層、表1に示す樹脂組成物を用いた
厚さ3.5mmに絶縁体層、厚さ0.7mmの外部半導
電層を3層同時に押出被覆してケーブルコアを得た。次
いで、ケーブルコアを窒素ガス圧、10kg/cm2 、
温度270℃の条件で加圧加熱して架橋を行った。さら
に、常法に従って、金属遮蔽層およびシース層を順次設
け、実施例1〜2、比較例1〜2の直流電力ケーブルを
製造した。
【0020】<評価>実施例1〜2および比較例1〜2
で得られた電力ケーブルに、導体温度が90℃になるよ
うに通電しながら以下の絶縁破壊試験および再加熱後に
発生する水分量の測定を行った。結果を表1にあわせて
示す。
で得られた電力ケーブルに、導体温度が90℃になるよ
うに通電しながら以下の絶縁破壊試験および再加熱後に
発生する水分量の測定を行った。結果を表1にあわせて
示す。
【0021】負極性Imp破壊耐圧:有効長8mの電力
ケーブルに、負極性Impをスタート電圧を200kV
として、20kV/3回の割合でステップアップ昇圧し
て印加し、破壊電圧を測定した。
ケーブルに、負極性Impをスタート電圧を200kV
として、20kV/3回の割合でステップアップ昇圧し
て印加し、破壊電圧を測定した。
【0022】直流破壊耐圧:有効長8mの電力ケーブル
に、直流電圧をスタート電圧を60kVとして10kV
/10分の割合でステップアップ昇圧して印加し、破壊
電圧を測定した。
に、直流電圧をスタート電圧を60kVとして10kV
/10分の割合でステップアップ昇圧して印加し、破壊
電圧を測定した。
【0023】直流逆極性Imp重畳破壊耐圧:有効長8
mの電力ケーブルにImp電圧をスタート電圧を50k
Vとして20kV/3回の割合でステップアップ昇圧す
るとともに逆極性の直流電圧35kV/mmを重畳して
印加し、破壊電圧を測定した。
mの電力ケーブルにImp電圧をスタート電圧を50k
Vとして20kV/3回の割合でステップアップ昇圧す
るとともに逆極性の直流電圧35kV/mmを重畳して
印加し、破壊電圧を測定した。
【0024】また、表1に示す樹脂組成物により50×
50×10mmのシートを作製して170℃、30分プ
レスし、同寸の架橋シートを得た。この架橋シートを1
60℃で9時間再加熱した後、発生した水分量をカール
フィッシャー法により求めた。
50×10mmのシートを作製して170℃、30分プ
レスし、同寸の架橋シートを得た。この架橋シートを1
60℃で9時間再加熱した後、発生した水分量をカール
フィッシャー法により求めた。
【0025】
【表1】 *1 日本油脂(株)製 パーヘキサ2.5B *2 ビス[2−メチル−4−{3−n−アルキル(C12またはC14)チオプロ ピオニルオキシ}−5−t−ブチルフェニル]スルフィドを主成分とする 酸化防止剤;旭電化工業(株)製 アデカスタブAO−23 *3 大内新興(株)製 ノクラック300R
【0026】実施例1〜2の樹脂組成物は、架橋剤とし
て2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、酸化防止剤としてチオカルボン酸エステ
ル系酸化防止剤を用いているため、この樹脂組成物を架
橋させて絶縁体層とした電力ケーブルは、直流破壊特性
および負極性Imp破壊特性ともに良好で、架橋後再加
熱したときの発生水分量が少ない。一方、比較例1の樹
脂組成物は、樹脂成分は実施例1〜2と同じものが用い
られ、酸化防止剤としてチオカルボン酸エステル系酸化
防止剤が配合されているが、架橋剤としてジクミルパー
オキサイドを用いているために、直流破壊特性および負
極性Imp破壊特性ともに劣り、架橋後再加熱したとき
の発生水分量が多い。また、比較例2の架橋性樹脂組成
物は、架橋剤としてジクミルパーオキサイドを使用し、
酸化防止剤としてチオカルボン酸エステル系酸化防止剤
以外のものを使用しているために、直流破壊特性および
負極性Imp破壊特性ともに劣り、架橋後再加熱したと
きの発生水分量が多い。
て2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、酸化防止剤としてチオカルボン酸エステ
ル系酸化防止剤を用いているため、この樹脂組成物を架
橋させて絶縁体層とした電力ケーブルは、直流破壊特性
および負極性Imp破壊特性ともに良好で、架橋後再加
熱したときの発生水分量が少ない。一方、比較例1の樹
脂組成物は、樹脂成分は実施例1〜2と同じものが用い
られ、酸化防止剤としてチオカルボン酸エステル系酸化
防止剤が配合されているが、架橋剤としてジクミルパー
オキサイドを用いているために、直流破壊特性および負
極性Imp破壊特性ともに劣り、架橋後再加熱したとき
の発生水分量が多い。また、比較例2の架橋性樹脂組成
物は、架橋剤としてジクミルパーオキサイドを使用し、
酸化防止剤としてチオカルボン酸エステル系酸化防止剤
以外のものを使用しているために、直流破壊特性および
負極性Imp破壊特性ともに劣り、架橋後再加熱したと
きの発生水分量が多い。
【0027】
【発明の効果】本発明の電力ケーブルおよび電力ケーブ
ル接続部に用いる樹脂組成物には、架橋剤として2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、酸化防止剤としてチオカルボン酸エステル系酸化
防止剤が配合されている。そのため、この樹脂組成物を
架橋して得られる電力ケーブルおよび電力ケーブル接続
部の絶縁体層は、直流破壊特性だけでなく、Imp印加
時、極性反転時および直流逆極性Imp重畳時のすべて
の絶縁破壊特性に優れたものとなる。
ル接続部に用いる樹脂組成物には、架橋剤として2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、酸化防止剤としてチオカルボン酸エステル系酸化
防止剤が配合されている。そのため、この樹脂組成物を
架橋して得られる電力ケーブルおよび電力ケーブル接続
部の絶縁体層は、直流破壊特性だけでなく、Imp印加
時、極性反転時および直流逆極性Imp重畳時のすべて
の絶縁破壊特性に優れたものとなる。
Claims (2)
- 【請求項1】 架橋ポリオレフィン系樹脂製の絶縁体層
を有する直流電力ケーブルにおいて、前記絶縁体層が、
カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基の少なくとも1種
を含有する極性基含有単量体の少なくとも1種と二塩基
酸無水物を共重合成分として有するエチレン系共重合
体、もしくは前記エチレン系共重合体と他のポリオレフ
ィン系樹脂からなる樹脂成分に、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンとチオカ
ルボン酸エステル系酸化防止剤を必須成分として配合し
た樹脂組成物の架橋体からなることを特徴とする直流電
力ケーブル。 - 【請求項2】 架橋ポリオレフィン系樹脂製の絶縁体層
を有する直流電力ケーブル接続部において、前記絶縁体
層が、カルボニル基、ニトリル基、ニトロ基の少なくと
も1種を含有する極性基含有単量体の少なくとも1種と
二塩基酸無水物を共重合成分として有するエチレン系共
重合体、もしくは前記エチレン系共重合体と他のポリオ
レフィン系樹脂からなる樹脂成分に、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンとチオ
カルボン酸エステル系酸化防止剤を必須成分として配合
した樹脂組成物の架橋体からなることを特徴とする直流
電力ケーブル接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8650297A JPH10283851A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 直流電力ケーブルおよびその接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8650297A JPH10283851A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 直流電力ケーブルおよびその接続部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10283851A true JPH10283851A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=13888764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8650297A Pending JPH10283851A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 直流電力ケーブルおよびその接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10283851A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6824815B2 (en) | 2000-12-27 | 2004-11-30 | Pirelli Cavi E Sistemi S.P.A. | Process for producing an electrical cable, particularly for high voltage direct current transmission or distribution |
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-
1997
- 1997-04-04 JP JP8650297A patent/JPH10283851A/ja active Pending
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