JPH04261016A - 気相成長装置およびその成長方法 - Google Patents
気相成長装置およびその成長方法Info
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- JPH04261016A JPH04261016A JP1138891A JP1138891A JPH04261016A JP H04261016 A JPH04261016 A JP H04261016A JP 1138891 A JP1138891 A JP 1138891A JP 1138891 A JP1138891 A JP 1138891A JP H04261016 A JPH04261016 A JP H04261016A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上にIII−V族
化合物半導体を成長させる気相成長装置およびその成長
方法に関する。
化合物半導体を成長させる気相成長装置およびその成長
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】III−V族化合物半導体を単結晶基板
上にエピタキシャル成長させる方法として、気相エピタ
キシャル成長法(以下VPEと呼ぶ)、有機金属気相成
長法(MOCVD)、分子線エピタキシャル成長法(M
BE)などが知られている。III族原料を気体状態で
あるハロゲン化物とし、V族元素を気体状態である水素
物として用いて、水素などをキャリヤガスとして反応容
器に輸送して、基板上にIII−V族化合物半導体を成
長させるハイドライドVPE法は、比較的容易に高純度
かつ良質な結晶膜が得られることから、GaAs,Ga
P,InP等のIII−V族化合物半導体デバイスの作
製に広く応用されている。
上にエピタキシャル成長させる方法として、気相エピタ
キシャル成長法(以下VPEと呼ぶ)、有機金属気相成
長法(MOCVD)、分子線エピタキシャル成長法(M
BE)などが知られている。III族原料を気体状態で
あるハロゲン化物とし、V族元素を気体状態である水素
物として用いて、水素などをキャリヤガスとして反応容
器に輸送して、基板上にIII−V族化合物半導体を成
長させるハイドライドVPE法は、比較的容易に高純度
かつ良質な結晶膜が得られることから、GaAs,Ga
P,InP等のIII−V族化合物半導体デバイスの作
製に広く応用されている。
【0003】また、III族元素とV族元素を時間的に
別々に供給し、III−V族化合物半導体をIII族原
子を積層し、V族原子を積層し、それを繰り返すことに
より、1/2原子層づつ成長する、いわゆる原子層エピ
タキシャル(ALE)は、III族原料およびV族原料
が基板に到達する前に気相中で反応することがないため
、成長温度としては比較的低温において単結晶基板上に
III−V族化合物半導体を成長できることが知られて
いる。
別々に供給し、III−V族化合物半導体をIII族原
子を積層し、V族原子を積層し、それを繰り返すことに
より、1/2原子層づつ成長する、いわゆる原子層エピ
タキシャル(ALE)は、III族原料およびV族原料
が基板に到達する前に気相中で反応することがないため
、成長温度としては比較的低温において単結晶基板上に
III−V族化合物半導体を成長できることが知られて
いる。
【0004】この様な原子層エピタキシャルにおいては
、たとえば、III族原子を積層する際には、III族
原子が1原子層積層した状態で安定である必要がある。 V族原子についても同様である。その状況を実現するた
めの1つの方法として、反応容器内へ送る原料ガスを交
互に供給する方法がある。
、たとえば、III族原子を積層する際には、III族
原子が1原子層積層した状態で安定である必要がある。 V族原子についても同様である。その状況を実現するた
めの1つの方法として、反応容器内へ送る原料ガスを交
互に供給する方法がある。
【0005】図3にその装置の概要を示す。図は通常の
ハイドライドVPE装置の概略を示している。図におい
て、1は第1の反応容器で、この内に第2の反応容器2
が開口し、この第2の反応容器内にIn金属3が収めら
れている。4はInP基板、5は基板ホルダ、6は加熱
装置を示す。MFC1,MFC2は夫々マスフロコント
ローラを示すもので、夫々配管7,8を通して、反応容
器1,2に連通している。次に動作について説明すると
、マスフロコントローラMFC1に流すガスをPH3
と水素の混合ガスとすることにより、反応容器1内にP
H3 を導入する。またマスフロコントローラMFC1
に流すガスを水素のみとすることにより、反応容器1内
のPH3 をパージする。InClについては、マスフ
ロコントローラMFC2に流すガスをHClと水素の混
合物とすることにより、加熱装置6によって700〜8
00℃に保持されたIn金属と反応して、InClを反
応容器1内に送る。パージについては、マスフロコント
ローラMFC2に流すガスを水素のみとすることにより
行う。
ハイドライドVPE装置の概略を示している。図におい
て、1は第1の反応容器で、この内に第2の反応容器2
が開口し、この第2の反応容器内にIn金属3が収めら
れている。4はInP基板、5は基板ホルダ、6は加熱
装置を示す。MFC1,MFC2は夫々マスフロコント
ローラを示すもので、夫々配管7,8を通して、反応容
器1,2に連通している。次に動作について説明すると
、マスフロコントローラMFC1に流すガスをPH3
と水素の混合ガスとすることにより、反応容器1内にP
H3 を導入する。またマスフロコントローラMFC1
に流すガスを水素のみとすることにより、反応容器1内
のPH3 をパージする。InClについては、マスフ
ロコントローラMFC2に流すガスをHClと水素の混
合物とすることにより、加熱装置6によって700〜8
00℃に保持されたIn金属と反応して、InClを反
応容器1内に送る。パージについては、マスフロコント
ローラMFC2に流すガスを水素のみとすることにより
行う。
【0006】図4に、ガス切替方法の状態を示す。図4
の(a)図はマスフロコントローラMFC1におけるP
H3 の濃度を、図4(b)図はマスフロコントローラ
MFC2におけるHCl濃度を示す。配管内は、時間に
対して、このように意図した矩形的な濃度が得られてい
ると考えられる。しかし、基板直上の気相の濃度は、反
応容器内での原料の拡散等により、矩形的な濃度分布は
得られない。図4の(c)図に、4重極質量分析装置を
用いて測定した、InCl濃度を示す。横軸は時間、縦
軸はInClの値の対数をとってある。HCl濃度に同
期して、InCl濃度は変化している。しかしながら、
HClを切った後も時間に対して、ある時定数をもって
、指数関数的に減少していることがわかる。これは、I
nClを生成するIn金属容器内の容量および反応容器
の容量が大きいため、マスフロコントローラMFCでガ
スを切り換えても、直ちに基板直上の気相濃度が変化し
ないためと考えられる。原子層エピタキシャル成長にお
いては、III族原子(ここではInCl)を表面につ
けた後、V族原料(ここではPH3 )を供給するわけ
であるが、III族原料が気相中にある内に、V族原料
が導入されると、気相中でInCl+PH3 →InP
+HCl+H2 の反応が進行し、意図しないInPが
析出する。それを防ぐ為には、十分な気相中のInCl
パージを行った後にPH3 を導入するという方法が取
られている。
の(a)図はマスフロコントローラMFC1におけるP
H3 の濃度を、図4(b)図はマスフロコントローラ
MFC2におけるHCl濃度を示す。配管内は、時間に
対して、このように意図した矩形的な濃度が得られてい
ると考えられる。しかし、基板直上の気相の濃度は、反
応容器内での原料の拡散等により、矩形的な濃度分布は
得られない。図4の(c)図に、4重極質量分析装置を
用いて測定した、InCl濃度を示す。横軸は時間、縦
軸はInClの値の対数をとってある。HCl濃度に同
期して、InCl濃度は変化している。しかしながら、
HClを切った後も時間に対して、ある時定数をもって
、指数関数的に減少していることがわかる。これは、I
nClを生成するIn金属容器内の容量および反応容器
の容量が大きいため、マスフロコントローラMFCでガ
スを切り換えても、直ちに基板直上の気相濃度が変化し
ないためと考えられる。原子層エピタキシャル成長にお
いては、III族原子(ここではInCl)を表面につ
けた後、V族原料(ここではPH3 )を供給するわけ
であるが、III族原料が気相中にある内に、V族原料
が導入されると、気相中でInCl+PH3 →InP
+HCl+H2 の反応が進行し、意図しないInPが
析出する。それを防ぐ為には、十分な気相中のInCl
パージを行った後にPH3 を導入するという方法が取
られている。
【0007】また、上記ALE成長でなくとも、VPE
成長において、InP/InGaAsP等のヘテロ接合
を成長させようとした場合においても、原料ガスの切替
に時間を要し、急峻なヘテロ界面が形成できないという
問題があった。
成長において、InP/InGaAsP等のヘテロ接合
を成長させようとした場合においても、原料ガスの切替
に時間を要し、急峻なヘテロ界面が形成できないという
問題があった。
【0008】また、反応容器2に供給する塩酸濃度が変
化するため、その過渡期において、In+HCl→In
Cl+1/2H2 反応条件が変化し、生成されるIn
Clが不安定になるという欠点を有していた。
化するため、その過渡期において、In+HCl→In
Cl+1/2H2 反応条件が変化し、生成されるIn
Clが不安定になるという欠点を有していた。
【0009】また、ヘテロ接合形成にあたっては、ガス
の切替時間がかかるために、その界面の組成が徐々にず
れ、意図する急峻な界面構造ができなかったという問題
点があった。
の切替時間がかかるために、その界面の組成が徐々にず
れ、意図する急峻な界面構造ができなかったという問題
点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、従来の技
術では、意図したALE成長半導体結晶を得るためには
、III族原料を供給を停止した後、十分III族原料
濃度が減少した後でなければ、PH3 を供給すること
ができなかった。そのため、成長時間がかかるという問
題点があった。また逆にいえば、同一時間で成長した膜
の結晶品質が悪くなるという問題点があった。本発明は
上記の欠点を改善するために提案されたもので、その目
的は、反応容器内の濃度減少を速くし、成長時間を短く
する、あるいは同一時間に成長した膜の結晶品質を向上
させることにある。また、ヘテロ接合形成時に、ガス切
替時間を短縮し、急峻な界面構造を得ることにある。
術では、意図したALE成長半導体結晶を得るためには
、III族原料を供給を停止した後、十分III族原料
濃度が減少した後でなければ、PH3 を供給すること
ができなかった。そのため、成長時間がかかるという問
題点があった。また逆にいえば、同一時間で成長した膜
の結晶品質が悪くなるという問題点があった。本発明は
上記の欠点を改善するために提案されたもので、その目
的は、反応容器内の濃度減少を速くし、成長時間を短く
する、あるいは同一時間に成長した膜の結晶品質を向上
させることにある。また、ヘテロ接合形成時に、ガス切
替時間を短縮し、急峻な界面構造を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は基板を設置した第1の反応容器と、前記第
1の反応容器に開口する第2の反応容器と、前記第2の
反応容器に供給されるガスの流量を制御できる機構を有
する装置において、前記第2の反応容器の、第1の反応
容器への開口部側に配管を設け、この配管において第2
の反応容器に近いポイントAと遠いポイントBにそれぞ
れ第1の配管と第2の配管を連結し、前記第1の配管の
他端は流量調整機構を介して排気側に連結され、前記第
2の配管の他端は流量調整機構を介してハロゲンガスの
供給源に連結されていることを特徴とする気相成長装置
を発明の要旨とするものである。また、本発明は基板を
設置した第1の反応容器と、前記第1の反応容器に開口
する第2の反応容器と、前記第2の反応容器に供給され
るガスの流量を制御できる機構を有する装置において、
前記第2の反応容器の、第1の反応容器への開口部側に
配管を設け、この配管において第2の反応容器に近いポ
イントAと遠いポイントBにそれぞれ第1の配管と第2
の配管を連結し、前記第1の配管の他端は流量調整機構
を介して排気側に連結され、前記第2の配管の他端は流
量調整機構を介してハロゲンガスの供給源に連結されて
いる気相成長装置を用い、塩化水素を前記第2の反応容
器に供給し、III族元素のハロゲン化合物を第1の反
応容器に供給し、所望の時間後に前記ハロゲン化合物の
第1の反応容器への供給を停止し、第2の反応容器への
塩化水素の供給をそのままの状態で継続し、前記第1の
配管の排気側への流量を増加するとともに、前記第2の
配管からのキャリヤガスの供給を増加し、前記キャリヤ
ガスをポイントBからポイントAに逆流させることによ
って第1の反応容器に流れるハロゲン化物の濃度を制御
することを特徴とする気相成長方法を発明の要旨とする
ものである。
め、本発明は基板を設置した第1の反応容器と、前記第
1の反応容器に開口する第2の反応容器と、前記第2の
反応容器に供給されるガスの流量を制御できる機構を有
する装置において、前記第2の反応容器の、第1の反応
容器への開口部側に配管を設け、この配管において第2
の反応容器に近いポイントAと遠いポイントBにそれぞ
れ第1の配管と第2の配管を連結し、前記第1の配管の
他端は流量調整機構を介して排気側に連結され、前記第
2の配管の他端は流量調整機構を介してハロゲンガスの
供給源に連結されていることを特徴とする気相成長装置
を発明の要旨とするものである。また、本発明は基板を
設置した第1の反応容器と、前記第1の反応容器に開口
する第2の反応容器と、前記第2の反応容器に供給され
るガスの流量を制御できる機構を有する装置において、
前記第2の反応容器の、第1の反応容器への開口部側に
配管を設け、この配管において第2の反応容器に近いポ
イントAと遠いポイントBにそれぞれ第1の配管と第2
の配管を連結し、前記第1の配管の他端は流量調整機構
を介して排気側に連結され、前記第2の配管の他端は流
量調整機構を介してハロゲンガスの供給源に連結されて
いる気相成長装置を用い、塩化水素を前記第2の反応容
器に供給し、III族元素のハロゲン化合物を第1の反
応容器に供給し、所望の時間後に前記ハロゲン化合物の
第1の反応容器への供給を停止し、第2の反応容器への
塩化水素の供給をそのままの状態で継続し、前記第1の
配管の排気側への流量を増加するとともに、前記第2の
配管からのキャリヤガスの供給を増加し、前記キャリヤ
ガスをポイントBからポイントAに逆流させることによ
って第1の反応容器に流れるハロゲン化物の濃度を制御
することを特徴とする気相成長方法を発明の要旨とする
ものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、第1及び第2の配管の流量を
、反応容器へ流す流量より少なくすることにより、第1
の反応容器へハロゲン化物を輸送することが可能である
。第1及び第2の配管への流量を、反応容器へ流す流量
より多くすることにより、第1の反応容器へハロゲン化
物を停止することが可能である。ここで、第2の反応容
器へのハロゲンの流量を変化させることがないため、第
2の反応容器でつくられるハロゲン化物は変化すること
がないために、安定したハロゲン化物を供給できるとい
う作用を有する。さらに、ガス切替時間が短縮される。 これは、従来では第1の反応容器のガスを全部切り替え
る必要があったので時間を要した。本発明はその第1の
反応容器のガスを切り替えることが全く不要になるから
である。
、反応容器へ流す流量より少なくすることにより、第1
の反応容器へハロゲン化物を輸送することが可能である
。第1及び第2の配管への流量を、反応容器へ流す流量
より多くすることにより、第1の反応容器へハロゲン化
物を停止することが可能である。ここで、第2の反応容
器へのハロゲンの流量を変化させることがないため、第
2の反応容器でつくられるハロゲン化物は変化すること
がないために、安定したハロゲン化物を供給できるとい
う作用を有する。さらに、ガス切替時間が短縮される。 これは、従来では第1の反応容器のガスを全部切り替え
る必要があったので時間を要した。本発明はその第1の
反応容器のガスを切り替えることが全く不要になるから
である。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。なお
実施例は一つの例示であって、本発明の精神を逸脱しな
い範囲で、種々の変更あるいは改良を行いうることは言
うまでもない。
実施例は一つの例示であって、本発明の精神を逸脱しな
い範囲で、種々の変更あるいは改良を行いうることは言
うまでもない。
【0014】(実施例1)図1に本発明の第1の実施例
の半導体成長装置の概略図を示す。装置は、基本的には
通常のVPE装置と同じであるが、配管系のガス切替を
速くする様に第2の反応容器の後に、MFCで制御され
たガスの排気・吸収用の配管を有している。すなわち図
において、1は第1の反応容器、2は第2の反応容器(
In金属が収められ、InClを生成する)、3はIn
金属、4はInP基板、5は基板ホルダ、6は加熱装置
を示すもので、第2の反応容器2は配管9を介して第1
の反応容器1に開口しており、この配管9のポイントA
,Bに夫々配管11と12とが設けられている。MFC
1〜MFC6はマスフロコントローラ、CTはコールド
トラップである。ここに第1の配管10はMFC5によ
って、流量を制御して原料ガスを排気する。この場合、
MFC5へのInClの流入やそれに付随して発生する
目詰まり等を防ぐために、液体窒素で冷却したCT(コ
ールドトラップ)を設けてある。また、ポイントBで示
される位置に設けられた配管11はキャリヤガスである
水素をMFC6を用いて、流量を制御するためのもので
ある。
の半導体成長装置の概略図を示す。装置は、基本的には
通常のVPE装置と同じであるが、配管系のガス切替を
速くする様に第2の反応容器の後に、MFCで制御され
たガスの排気・吸収用の配管を有している。すなわち図
において、1は第1の反応容器、2は第2の反応容器(
In金属が収められ、InClを生成する)、3はIn
金属、4はInP基板、5は基板ホルダ、6は加熱装置
を示すもので、第2の反応容器2は配管9を介して第1
の反応容器1に開口しており、この配管9のポイントA
,Bに夫々配管11と12とが設けられている。MFC
1〜MFC6はマスフロコントローラ、CTはコールド
トラップである。ここに第1の配管10はMFC5によ
って、流量を制御して原料ガスを排気する。この場合、
MFC5へのInClの流入やそれに付随して発生する
目詰まり等を防ぐために、液体窒素で冷却したCT(コ
ールドトラップ)を設けてある。また、ポイントBで示
される位置に設けられた配管11はキャリヤガスである
水素をMFC6を用いて、流量を制御するためのもので
ある。
【0015】次に操作について説明する。図1において
、InClを反応容器1に供給するために、MFC3お
よびMFC4でHClを反応容器2に供給する。以後、
InClを切る際にも、この流量を変化させないので、
反応容器2からのInClは定常的に反応容器1に供給
されることになる。
、InClを反応容器1に供給するために、MFC3お
よびMFC4でHClを反応容器2に供給する。以後、
InClを切る際にも、この流量を変化させないので、
反応容器2からのInClは定常的に反応容器1に供給
されることになる。
【0016】図2の(a)はInCl供給時のガスの流
れを示すもので、MFC5およびMFC6の流量を絞る
ことにより、反応容器2から出て来たInClは、反応
容器1に供給される。この実施例では、ガスの逆流等を
防ぐ目的で、わずかの流量(MFC5=MFC6=10
sccm)を流しておいた。ここで、反応容器2からの
InCl=300sccmのうち、10sccmはMF
C5を通して排気されるが、290sccmは正確に反
応容器1に輸送される。
れを示すもので、MFC5およびMFC6の流量を絞る
ことにより、反応容器2から出て来たInClは、反応
容器1に供給される。この実施例では、ガスの逆流等を
防ぐ目的で、わずかの流量(MFC5=MFC6=10
sccm)を流しておいた。ここで、反応容器2からの
InCl=300sccmのうち、10sccmはMF
C5を通して排気されるが、290sccmは正確に反
応容器1に輸送される。
【0017】この状態で、InClを反応容器1に供給
した状態から、つづいて図2(b)に示す方法により、
InClの反応容器1への供給を停止する。反応容器2
へのHClの供給は変えることなく、MFC5およびM
FC6の流量を同時に500sccmに増加させる。こ
の状態において、ガスの流れは、図に示した様に変化す
る。 すなわち、ポイントAにおいては、300sccmのI
nClが反応容器2より供給されるが、MFC5へは5
00sccm流れなければならなくなり、不足分はポイ
ントB側より、H2 が200sccm逆に流れる(ポ
イントBよりAに)。ポイントBにおいては、MFC6
より供給された500sccmの水素のうち残された3
00sccmが反応容器1に供給される。
した状態から、つづいて図2(b)に示す方法により、
InClの反応容器1への供給を停止する。反応容器2
へのHClの供給は変えることなく、MFC5およびM
FC6の流量を同時に500sccmに増加させる。こ
の状態において、ガスの流れは、図に示した様に変化す
る。 すなわち、ポイントAにおいては、300sccmのI
nClが反応容器2より供給されるが、MFC5へは5
00sccm流れなければならなくなり、不足分はポイ
ントB側より、H2 が200sccm逆に流れる(ポ
イントBよりAに)。ポイントBにおいては、MFC6
より供給された500sccmの水素のうち残された3
00sccmが反応容器1に供給される。
【0018】ここで、InClを供給した図2の状態(
a)から(b)への変化の際にポイントAとBとの中間
(配管12)に残留していたInClは直ちに水素に切
換わる。すなわち、反応容器2からポイントAの間は、
図2の(a),(b)では変化しない。ポイントAとポ
イントBの間は、InClの反応容器1への供給停止中
は逆方向(ポイントBよりA方向)に水素が流れるので
、この間に残されたInClは、直ちに排気される。ポ
イントBと反応容器1側へは供給時と同じ300scc
mで、MFC6から供給された純粋水素のみが、反応容
器1に供給され、InClから純粋水素への切替が速や
かに行われる。本実施例においては、供給時も停止時も
その供給量は300sccmと同じであり、反応容器1
へのガスの流れに変化を生じないという特徴を有する。
a)から(b)への変化の際にポイントAとBとの中間
(配管12)に残留していたInClは直ちに水素に切
換わる。すなわち、反応容器2からポイントAの間は、
図2の(a),(b)では変化しない。ポイントAとポ
イントBの間は、InClの反応容器1への供給停止中
は逆方向(ポイントBよりA方向)に水素が流れるので
、この間に残されたInClは、直ちに排気される。ポ
イントBと反応容器1側へは供給時と同じ300scc
mで、MFC6から供給された純粋水素のみが、反応容
器1に供給され、InClから純粋水素への切替が速や
かに行われる。本実施例においては、供給時も停止時も
その供給量は300sccmと同じであり、反応容器1
へのガスの流れに変化を生じないという特徴を有する。
【0019】この実施例で、4重極質量分析装置によっ
て、基板直上のInCl濃度を調べたところ、図2の(
a)から(b)に切り換えた時点から、約1秒後にその
InCl濃度は定常的な供給時に比べ約11桁減少し掲
出限界以下となっていた。そのため、従来法(ALE)
では、次のPH3 供給まで要したパージ時間約45秒
が、本発明では約1秒で済み、その成長サイクルの短縮
を図ることができた。
て、基板直上のInCl濃度を調べたところ、図2の(
a)から(b)に切り換えた時点から、約1秒後にその
InCl濃度は定常的な供給時に比べ約11桁減少し掲
出限界以下となっていた。そのため、従来法(ALE)
では、次のPH3 供給まで要したパージ時間約45秒
が、本発明では約1秒で済み、その成長サイクルの短縮
を図ることができた。
【0020】(実施例2)実施例2として、GaAsの
成長を行った。実施例1におけるPH3 の代わりにA
sH3 を、In金属の代わりにGa金属を用いた。他
の条件は実施例1と同じであり、同様な結果が得られた
。この実施例では、GaAsとInPについて示したが
、他のIII−V族化合物半導体、GaSb,GaP,
InAs等や、III−V族混晶半導体についても同様
の結果が得られた。
成長を行った。実施例1におけるPH3 の代わりにA
sH3 を、In金属の代わりにGa金属を用いた。他
の条件は実施例1と同じであり、同様な結果が得られた
。この実施例では、GaAsとInPについて示したが
、他のIII−V族化合物半導体、GaSb,GaP,
InAs等や、III−V族混晶半導体についても同様
の結果が得られた。
【0021】(実施例3)ここでは、ALEではなく通
常のVPE法で、InP/InGaAsP/InPヘテ
ロ接合を作製した。実施例1のInCl供給装置と同じ
構造の装置をもう1つ用意して、Ga金属を用いて、G
aCl供給用とした。従来法では、たとえば、InPか
らInGaAsPへの成長においては、V族原料をPH
3 からPH3 +AsH3 混合へ速やかに変えると
同時に、III族原料をInClからGaCl+InC
lへ変化させる必要があった。そのため、VPE法で良
好なヘテロ接合を作製することは非常に難しかった。本
実施例では、III族側の切替もV族に合わせて十分速
く行うことができるので、これらのヘテロ接合の作製が
良くできた。格子整合系InGaP/GaAsでも同様
に良好なヘテロ接合が可能となった。
常のVPE法で、InP/InGaAsP/InPヘテ
ロ接合を作製した。実施例1のInCl供給装置と同じ
構造の装置をもう1つ用意して、Ga金属を用いて、G
aCl供給用とした。従来法では、たとえば、InPか
らInGaAsPへの成長においては、V族原料をPH
3 からPH3 +AsH3 混合へ速やかに変えると
同時に、III族原料をInClからGaCl+InC
lへ変化させる必要があった。そのため、VPE法で良
好なヘテロ接合を作製することは非常に難しかった。本
実施例では、III族側の切替もV族に合わせて十分速
く行うことができるので、これらのヘテロ接合の作製が
良くできた。格子整合系InGaP/GaAsでも同様
に良好なヘテロ接合が可能となった。
【0022】
【発明の効果】上記のように、本発明による半導体結晶
の作製方法は、III族原料の基板上の濃度をすばやく
減少させることにより、気相中でのV族原料との反応を
減少させ、作製されたIII−V族薄膜結晶の結晶性向
上あるいは、成長時間の短縮に大きな効果を示すととも
に、VPE法においてIII族原料の切替を高速に行う
ことが可能となり、良好なヘテロ接合作製も可能となる
効果を有する。
の作製方法は、III族原料の基板上の濃度をすばやく
減少させることにより、気相中でのV族原料との反応を
減少させ、作製されたIII−V族薄膜結晶の結晶性向
上あるいは、成長時間の短縮に大きな効果を示すととも
に、VPE法においてIII族原料の切替を高速に行う
ことが可能となり、良好なヘテロ接合作製も可能となる
効果を有する。
【図1】本発明の気相成長装置を示す
【図2】本発明の気相成長方法を示す。(a)は第1の
反応容器へのInCl供給時のガスの流れ、(b)はI
nCl停止時のガスの流れを示す。
反応容器へのInCl供給時のガスの流れ、(b)はI
nCl停止時のガスの流れを示す。
【図3】従来方法に用いられている装置を示す。
【図4】従来方法を示し、(a)はPH3 濃度、(b
)はHCl濃度、(c)はInCl濃度を示す。
)はHCl濃度、(c)はInCl濃度を示す。
1 第1の反応容器
2 第2の反応容器
3 In金属
4 InP基板
5 基板ホルダ
6 加熱装置
7,8,9,12,13 配管
10 第1の配管
11 第2の配管
Claims (2)
- 【請求項1】 基板を設置した第1の反応容器と、前
記第1の反応容器に開口する第2の反応容器と、前記第
2の反応容器に供給されるガスの流量を制御できる機構
を有する装置において、前記第2の反応容器の、第1の
反応容器への開口部側に配管を設け、この配管において
第2の反応容器に近いポイントAと遠いポイントBにそ
れぞれ第1の配管と第2の配管を連結し、前記第1の配
管の他端は流量調整機構を介して排気側に連結され、前
記第2の配管の他端は流量調整機構を介してハロゲンガ
スの供給源に連結されていることを特徴とする気相成長
装置。 - 【請求項2】 基板を設置した第1の反応容器と、前
記第1の反応容器に開口する第2の反応容器と、前記第
2の反応容器に供給されるガスの流量を制御できる機構
を有する装置において、前記第2の反応容器の、第1の
反応容器への開口部側に配管を設け、この配管において
第2の反応容器に近いポイントAと遠いポイントBにそ
れぞれ第1の配管と第2の配管を連結し、前記第1の配
管の他端は流量調整機構を介して排気側に連結され、前
記第2の配管の他端は流量調整機構を介してハロゲンガ
スの供給源に連結されている気相成長装置を用い、塩化
水素を前記第2の反応容器に供給し、III族元素のハ
ロゲン化合物を第1の反応容器に供給し、所望の時間後
に前記ハロゲン化合物の第1の反応容器への供給を停止
し、第2の反応容器への塩化水素の供給をそのままの状
態で継続し、前記第1の配管の排気側への流量を増加す
るとともに、前記第2の配管からのキャリヤガスの供給
を増加し、前記キャリヤガスをポイントBからポイント
Aに逆流させることによって第1の反応容器に流れるハ
ロゲン化物の濃度を制御することを特徴とする気相成長
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3011388A JP3052269B2 (ja) | 1991-01-07 | 1991-01-07 | 気相成長装置およびその成長方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3011388A JP3052269B2 (ja) | 1991-01-07 | 1991-01-07 | 気相成長装置およびその成長方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04261016A true JPH04261016A (ja) | 1992-09-17 |
JP3052269B2 JP3052269B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=11776630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3011388A Expired - Fee Related JP3052269B2 (ja) | 1991-01-07 | 1991-01-07 | 気相成長装置およびその成長方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3052269B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005515647A (ja) * | 2002-01-17 | 2005-05-26 | サンデュー・テクノロジーズ・エルエルシー | Ald装置及び方法 |
JP2015173273A (ja) * | 2015-04-15 | 2015-10-01 | 株式会社サイオクス | 半導体ウエハの製造方法および半導体デバイスの製造方法 |
-
1991
- 1991-01-07 JP JP3011388A patent/JP3052269B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005515647A (ja) * | 2002-01-17 | 2005-05-26 | サンデュー・テクノロジーズ・エルエルシー | Ald装置及び方法 |
KR100979575B1 (ko) * | 2002-01-17 | 2010-09-01 | 썬듀 테크놀로지스 엘엘씨 | 원자층 침착 장치 및 이의 제조방법 |
US8012261B2 (en) | 2002-01-17 | 2011-09-06 | Sundew Technologies, Llc | ALD apparatus and method |
JP2015173273A (ja) * | 2015-04-15 | 2015-10-01 | 株式会社サイオクス | 半導体ウエハの製造方法および半導体デバイスの製造方法 |
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---|---|
JP3052269B2 (ja) | 2000-06-12 |
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