JPH0425885B2 - - Google Patents

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JPH0425885B2
JPH0425885B2 JP60235864A JP23586485A JPH0425885B2 JP H0425885 B2 JPH0425885 B2 JP H0425885B2 JP 60235864 A JP60235864 A JP 60235864A JP 23586485 A JP23586485 A JP 23586485A JP H0425885 B2 JPH0425885 B2 JP H0425885B2
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JP
Japan
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tilt
roof
slide
tilt guide
guide
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JP60235864A
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JPS6296134A (ja
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Munetoshi Totori
Hiroshi Imai
Masayuki Kikuchi
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JONAN SEISAKUSHO KK
NITSUSAN SHATAI KK
Original Assignee
JONAN SEISAKUSHO KK
NITSUSAN SHATAI KK
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Publication date
Application filed by JONAN SEISAKUSHO KK, NITSUSAN SHATAI KK filed Critical JONAN SEISAKUSHO KK
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Publication of JPH0425885B2 publication Critical patent/JPH0425885B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スライドルーフがルーフの外側をス
ライドするようにしたアウタスライドルーフ装置
に関する。
(従来の技術) 従来のアウタスライドルーフとしては、例え
ば、特開昭58−164922号公報に記載されたものが
知られている。
この従来装置は、駆動ワイヤにより伝達される
駆動力で起立・倒伏回動可能なリフターがスライ
ドルーフの下側に連結された構造である。
そして、スライドルーフを閉じた状態で駆動ワ
イヤを引くと、まず、リフターが起立回動して、
スライドルーフの後部が持ち上り(チルトアツ
プ)、この状態からさらに、駆動ワイヤを引くと、
リフターがスライドし、このリフターに同伴され
てスライドルーフがルーフの外側をスライドす
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の従来装置にあつては、1
本の駆動ワイヤにより、スライドルーフのチルト
アツプとスライドルーフのスライドとの両方を行
うことができ、駆動ワイヤの取り回しが簡単で装
置を単純化することができると共に、チルトアツ
プ作動とスライド作動とのタイミングも確実にな
るという利点は有しているが、スライドルーフを
チルトアツプさせるためのリフターが常時駆動ワ
イヤに連結されたままで、スライドルーフをスラ
イドさせる際に、リフターも一緒にスライドする
構造であるため、駆動ワイヤの負荷が大きくなつ
て、作動性が悪いという問題があり、かつ、モー
タ等の駆動装置としても駆動力の大きなものを要
し、装置の大型化及びコストアツプを招くという
問題があつた。
(問題点を解決するための手段) そこで、本発明は上述の問題を解決するため
に、車体ルーフに開口部が形成され、該開口部に
は、駆動ワイヤを介して駆動装置に接続されたス
ライドルーフが、ルーフの外側をスライド可能に
設けられ、該スライドルーフの後部と車体との間
には、前記スライドルーフの後部を上下動させる
チルト機構が設けられ、前記スライドルーフと駆
動ワイヤとの連結部分には、前記チルト機構の作
動中には駆動ワイヤがスライドルーフに対して遊
動して駆動力が伝わらないように遊動部が設けら
れたアウタスライドルーフ装置において、前記駆
動ワイヤと並列に、チルトガイドレールが車体に
設けられ、このチルトガイドレールを転動する前
側ローラと後側ローラを前後に有したチルトガイ
ドがスライド可能に設けられ、前記チルト機構
が、チルトガイドのスライドを介して作動可能に
チルトガイドに連結され、前記チルトガイドに対
し係合及び係合解除可能なチルト駆動伝達片が、
前記駆動ワイヤに設けられ、前記チルト駆動伝達
片は、チルトガイドが両ローラをチルトガイドレ
ール延在方向上に配置したスライド姿勢である
時、チルトガイドに対し前後に係合し、一方、チ
ルトガイドが後側ローラを前側ローラに対してチ
ルトガイドレール延在方向よりも上方に変位して
傾斜したリリース姿勢である時、チルトガイドに
対して前方に係合し後方に係合解除可能に形成さ
れ、前記後側ローラを上方に導いてチルトガイド
をリリース姿勢とするリリース部が、チルトガイ
ドレールの後部位置に、チルトガイドレールを後
上りに折曲して形成されている手段とした。
(作 用) 本発明のアウタスライドルーフ装置では、以下
に述べるように作動する。
まず、チルトアツプ時及びスライドルーフ開放
時には、駆動ワイヤを駆動装置により後方へ駆動
させると、駆動ワイヤはスライドルーフに対して
遊動すると共に、チルト駆動片と係合状態のチル
トガイドを後方スライドさせてチルト機構を作動
させ、スライドルーフの後部が上昇される。
そして、チルトガイドがチルトガイドレール後
端部のリリース部に達する後側ローラが上方へ導
かれ、チルトガイドがリリース姿勢となる。
よつて、駆動ワイヤをさらに後方に駆動すると
チルト駆動伝達片とチルトガイドとの係合が外
れ、チルト機構の上昇作動が停止されスライドル
ーフはチルトアツプ状態となる。
その後、駆動ワイヤのスライドルーフに対する
遊動が終了すると、スライドルーフへ駆動力が伝
えられ開方向へスライドされる。
次に、スライドルーフ閉時及びチルトダウン時
には、駆動ワイヤを駆動装置により前方へ駆動さ
せると、まず、スライドルーフが閉方向へスライ
ドされる。
そして、スライドルーフが開口部の前端に達し
チルトアツプ状態となると駆動ワイヤはスライド
ルーフに対して遊動し、それと共に、チルト駆動
伝達片はリリース姿勢のチルトガイドと前方に係
合状態となつて、駆動ワイヤの前方駆動に伴ない
チルトガイドを前方に移動させる。それにより、
後側ローラがリリース部を下方に導かれてチルト
ガイドがスライド姿勢となつてスライドし、それ
と共に、チルト機構が作動してスライドルーフの
後部を下降させる。
従つて、本発明のアウタスライドルーフ装置で
は、一本の駆動ワイヤでチルト機構を作動させる
と共に、スライドルーフをスライドさせることが
でき、さらに、スライドルーフをスライドさせる
際には、チルト機構を作動させるためのチルトガ
イドが駆動ワイヤ側のチルト駆動伝達片との係合
を解除して、駆動ワイヤの負荷とならなくなり、
操作力が軽くなる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、第1図〜第10図に示す実施例の構成に
ついて説明する。
Aは本発明実施例のアウタスライドルーフ装置
であつて、開口部10,スライドルーフ20,メ
インフレーム30,ガイドフレーム40,チルト
フレーム50,チルト機構60,電動モータ7
0,駆動ワイヤ80を備えている。
前記開口部10は、第2図の全体図に示すよう
に、車体100のルーフ101に車幅全幅に亘つ
て形成されたもので、この開口部10の前後に
は、前側固定ルーフ102と後側固定ルーフ10
3とが設けられている。
また、第3図の断面図に示すように、前記前側
固定ルーフ102の後端部と後側固定ルーフ10
3の前端部とにはそれぞれドリツプ104,10
5が形成され、かつ、該ドリツプ104,105
の開口部側にはインナシール106,107がス
ライドルーフ20の裏面に当接するようにして設
けられ、その反対側には前記スライドルーフ20
の前後の外端に設けられたアウタシール21と当
接する段部108,109が形成されている。
よつて、車室内はインナシール106,107
とアウタシール21とによつて2重にシールされ
る。
尚、前記段部108,109は、スライドルー
フ20の前後端の厚さとほぼ同じ寸法に形成さ
れ、アウタシール21の下に隙間が生じないよう
になつている。
また、ドリツプ104,105にはピラー11
2,113(第2図)内に配管されたドレーン
(図示省略)が設けられ、ドリツプ104,10
5内の水は車外へ排水される。
前記スライドルーフ20は、前記開口部10を
開閉するもので、閉状態において、両固定ルーフ
102,103と同一面となるように形成される
と共に、開状態では後側固定ルーフ103の上側
に位置されるようスライドされる。
また、第1図,第8図に示すように前記スライ
ドルーフ20の車体左右両側部分にはルーフサイ
ドレール部22,22が形成されている。このル
ーフサイドレール部22の端部には、ドア内に出
入りするドアガラス(図示省略)の上端と当接し
て該部をシールするサイドシール27が設けられ
ている。
また、前記スライドルーフ20の前部裏面に
は、第3図,第6図に示すように、2枚のルーフ
ブラケツト23,23が並設され、かつ、第1
図,第8図に示すようにルーフサイドレール部2
2,22の裏面にはサイドガイドレール24,2
4が設けられている。
前記ルーフブラケツト23には、前部下端部に
前部ガイドローラ25が回転可能に設けられ、第
3図,第4図に示すように中央部分に後方に行く
にしたがつて下がるよう傾斜した遊動部としての
遊動長孔26が形成されている(遊動長孔26に
関しては後に詳細に説明する)。
前記メインフレーム30は、前側固定ルーフ1
02と後側固定ルーフ103とを連結して車体1
00の強度を保持すると共に、前記スライドルー
フ20やガイドフレーム40,チルトフレーム5
0,チルト機構60,電動モータ70等のスライ
ドルーフ20をスライドさせるための機構を支持
するもので、このメインフレーム30は、第1
図,第2図に示すように、開口部10の中央部で
車体前後方向に延設され、スライダガイドレール
31,駆動ワイヤガイドレール32及びチルトガ
イドレール33が設けられた主フレーム部34
と、左右に延設された腕フレーム部35と、で十
字形に形成され、また、第5図に示すように主フ
レーム部34の前後端はそれぞれインナシール1
06,107間で該インナシール106,107
より車室内側で両固定ルーフ102,103のイ
ンナパネル110,111に固着されている。
このように実施例装置Aの電動モータ70等の
駆動機構がインナシール106,107よりも室
内側に設けられているため、この駆動機構を防水
構造にする等の防水対策が不要である。
図中36は取付ブラケツトであつて、インナパ
ネル110に溶着され、該取付ブラケツト36に
メインフレーム30がボルト止めされている。
尚、メインフレーム30はブラケツトを介さず
に直接両固定ルーフ下面(インナパネル110)
に固定してもよい。
また、前記チルトガイドレール33は、第1図
及び第10図に示すように短いレールで後部には
上方に立ち上げられるように折曲されたリリース
部37が形成されている。
また、スライダガイドレール31と駆動ワイヤ
ガイドレール32とは、第1図及び第6図に示す
ように、一体に形成され、後端にストツパ38が
設けられている。
また、前記メインフレーム30及び両固定ルー
フ102,103の車室内側は天井部材(図示省
略)で覆われている。
前記ガイドフレーム40は、スライドルーフ2
0のスライドをガイドするもので、このガイドフ
レーム40は、第1図に示すように、後部の左右
両側に腕部41が形成されたT字型をしており、
前端部がスライドルーフ20の前端よりも後下方
位置のメインフレーム30の前端部に支持ブラケ
ツト42と取付ブラケツト43により支軸431
を中心に回動可能に支持され(第5図)、かつ、
腕部41の両端はチルト機構60の後記チルトリ
ンク61の中間部に回動可能に支持されている。
また、このガイドフレーム40には、第1図,
第7図に示すように、左右両側にルーフガイドレ
ール44が設けられ、中央上部にチルトフレーム
ガイドレール45が設けられ、このチルトフレー
ムガイドレール45の前部両側には取付ブラケツ
ト挿通穴46,46が形成され、この取付ブラケ
ツト挿通穴46の後方にはスプリング係止穴47
が形成され、また、腕部41の先端にはチルトリ
ンク結合ピン48が設けられている(第8図)。
尚、前記ルーフガイドレール44の前端部には
下方へ折曲された折曲部49が形成されている。
このルーフガイドレール44(含折曲部49)に
後述のスライド伝達ピン835の先端のガイドロ
ーラ836及びルーフブラケツト23のガイドロ
ーラ25が挿入されている。
前記ルーフガイドレール44とスライドルーフ
20のルーフブラケツト23に形成された遊動長
孔26とは、第3図に示すように、スライドルー
フ20を閉じた状態で、遊動長孔26の方が下側
に配置され、かつ、遊動長孔26の前端がルーフ
ガイドレール44と重なるようにして交差するよ
う形成されている。
そして、この遊動長孔26の後端位置でのルー
フガイドレール44との上下差は、前記チルト機
構60によつてスライドルーフ20の後部を上昇
させた際に生じるスライドルーフ20の回動(ち
なみに、スライドルーフ20はガイドフレーム4
0に支持されているために、後部のみを上昇させ
た場合には、ガイドフレーム40と共に支軸43
1を中心に回動される)が、支軸431を中心と
せずにスライドルーフ20前端のアウタシール2
1の付近位置を中心に行なわれるために必要な前
部の上昇量となるように形成されている。
また、ルーフブラケツト23前部のガイドロー
ラ25は、第4図に示すように、前記遊動長孔2
6の後端がルーフガイドレール44と重なつたと
きには、ルーフガイドレール44の折曲部49の
上端に位置されるような位置関係で取付けられて
いる。
前記チルトフレーム50は、ガイドフレーム4
0にスライド可能に設けられ、そのスライドによ
つて前記チルト機構60を作動させるもので、こ
のチルトフレーム50は、前記ガイドフレーム4
0と同様に左右に腕部51が延設されたT字型状
に形成され、また、前端部の取付ブラケツト52
を取付ブラケツト挿通穴46から挿通させて前記
チルトガイドレール33に設けられたチルトガイ
ド90に連結され、かつ、腕部51の先端には前
記スライドルーフ20裏面、即ち、ルーフサイド
レール22の内側に設けられたサイドガイドレー
ル24内を転動するローラ53,53及びローラ
53,53を支持する支持ピン54,54が設け
られ(第8図)、また、裏面には前記ガイドフレ
ーム40上面のチルトフレームガイドレール45
に嵌め合わされてスライドするスライダレール5
5が設けられている(第7図)。
前記チルトガイド90は、駆動ワイヤ80から
入力された駆動力をチルトフレーム50へ伝達し
てチルトフレーム50をスライドさせてチルト機
構60を作動させるもので、このチルトガイド9
0は、第10図に示すように、一側に前記メイン
フレーム30のチルトガイドレール33内を転動
する2個のチルトガイドローラ921,921が
設けられ、他側に伝達ローラ922,922が設
けられたローラリンク92と、該ローラリンク9
2に一端を、前記チルトフレーム50の取付ブラ
ケツト52に他端を軸着された、L字形のチルト
ガイドリンク93と、から構成されている。
また、前記チルトガイドリンク93は、その折
曲部分に一端が取り付けられ、他端が前記ガイド
フレーム40のスプリング係止穴47に係止され
たスプリング94により、後方斜上方、即ち、ガ
イドフレーム40側へ引張られ、かつ、回動付勢
されており、第5図,第10図に示すように、前
記ローラリンク92の後部チルトガイドローラ9
21がチルトガイドレール33のリリース部37
に達したときには、チルトガイドリンク93はス
プリング94によつて上方へ引き上げられると共
に回動される。
尚、前記リリース部37は、後側のチルトガイ
ドローラ921を上方に導くことで、同軸に設け
られた伝達ローラ922,922を後記チルト駆
動伝達片84に対して前方向へ係合可能で後方向
へ係合が外れて離脱可能なローラリンク92が傾
いた状態にさせるものである。この傾いた状態が
請求の範囲のリリース姿勢に相当する。また、こ
のように傾く前の略水平な姿勢が、請求の範囲の
スライド姿勢に相当する。
前記チルト機構60は、スライドルーフ20の
後部両側に設けられ、スライドルーフ20の後部
を上下させてスライドルーフ20をチルトアツプ
させたり、チルトアツプ位置からチルトダウンさ
せたりするもので、このチルト機構60は、チル
トリンク61を備えている。
前記チルトリンク61は、スライドルーフ20
とメインフレーム30の腕フレーム部35の先端
部との間に回動可能に設けられ、略水平状態から
起立側へ、また、起立状態から水平側へ回動して
スライドルーフ20の後部を上昇及び下降させる
もので、このチルトリンク61は、第4図及び第
8図の断面図に示すように、中間部が前記ガイド
フレーム40のチルトリンク結合ピン48に回動
可能に軸着されると共に、前記チルトフレーム5
0の腕部51の先端に設けられたチルトブラケツ
ト62にスライド可能に支持され、かつ、下端部
が下側ピン611により前記腕フレーム部35の
先端部に固定されたメインフレーム側ブラケツト
63にスライド可能に軸支され、かつ、上端部が
上側ピン612で前記チルトブラケツト62にス
ライド可能に支持されている。
前記メインフレーム側ブラケツト63は、チル
トリンク61を前後方向へスライドガイドする下
側ピンスライド孔631が形成されている。
前記チルトブラケツト62は、チルトフレーム
50に対して前記支持ピン54,54によつて固
定され、かつ、チルトフレーム50のスライドに
伴う移動によつて前記チルトリンク61を回動さ
せるための結合ピンスライド孔621及びガイド
長孔としての上側ピンスライド孔622とが形成
されている。
この上側ピンスライド孔622は前側上向きに
形成され、結合ピンスライド孔621とは前側に
行くほど距離が離れるように形成されている。
ここでさらに、チルト機構60の作動について
説明する。
前記チルトリンク61は、スライドルーフ20
の閉状態で、第3図に示すように上側ピン612
及びチルトリンク結合ピン48がそれぞれ上側ピ
ンスライド孔622及び結合ピンスライド孔62
1の後端部に位置され、下側ピン611が下側ピ
ンスライド孔631の後端部に位置されている。
そこで、チルトフレーム50が後方スライドさ
れてチルトブラケツト62が後方移動されると、
上側ピン612,チルトリンク結合ピン48はそ
れぞれ両孔622,621に対して前方側へスラ
イドされ、上側ピンスライド孔622が前上側上
向きで結合ピンスライド孔621から離れて行く
よう形成されているためチルトリンク61は、ガ
イドフレーム40に固定されたチルトリンク結合
ピン48を中心に上側ピン612が上方移動され
るよう回動され、チルトブラケツト62を持ち上
げ、それと共に、スライドルーフ20の後部を持
ち上げる。
尚、チルトリンク結合ピン48は、ガイドフレ
ーム40の後部上昇回動に伴つて回動され、下側
ピン611は下側ピンスライド孔631を前方へ
スライドされる。
その後、第4図に示すように、下側ピン611
及び上側ピン612がそれぞれ両スライド孔63
1,622の前端に達したところで、チルトリン
ク61の回動が停止され、スライドルーフ20の
上昇も停止されるものである。
以上のように、チルトリンク61は単に下端を
中心とする回動とは異なつて下側ピン611が前
後にスライドするようにしてチルトリンク結合ピ
ン48を中心に回動するために、第3図,第4図
を比較して解るように、その下端位置を中心に単
に揺動するリンクに比べると、その起立姿勢から
閉になるとき第3図のように下側ピン611の後
方スライド量だけ後側固定ルーフ103下にもぐ
り込ませることもできるので室内側への突出量が
少なくなり、また、このチルトリンク61の回動
スペースは下端を中心に回動するリンクの回動ス
ペースに比べて回動半径が小さい分小さくなる。
前記電動モータ70は、このアウタスライドル
ーフ装置Aの駆動源となるもので、この電動モー
タ70はメインフレーム30の後端部の後側固定
ルーフ103の下方に配置され、駆動ワイヤ8
0,80を引張り,押し出し可能に設けられてい
る。
前記駆動ワイヤ80は、電動モータ70の駆動
力をスライドルーフ20やチルトフレーム50等
へ伝えるもので、この駆動ワイヤ80は、外周に
螺線状にワイヤが巻かれギヤが形成されたワイヤ
が用いられ、かつ、前記メインフレーム30の駆
動ワイヤガイドレール32内をスライド可能に設
けられ、先端にはスライダ81が設けられてい
る。
前記スライダ81は、第6図,第7図,第9図
に示すように、駆動ワイヤ80に連結されるプレ
ート部82と、該プレート部82の外側に設けら
れたリンク部83と、から構成され、プレート部
82の下部にはローラ821,822が設けられ
ている。
前記プレート部82の車体中央側には、前記チ
ルトガイド90の伝達ローラ922,922に係
合可能なチルト駆動伝達片84が立設されてい
る。
該伝達片84は前述のローラリンク92に設け
られた一対の伝達ローラ922,922の間に出
入り可能に設けられ、かつ、上部が後方にゆくに
したがつて下がるように傾斜面が設けられてい
る。そして、駆動ワイヤ80が遊動状態のスライ
ドルーフ20が閉からチルトアツプ、チルトアツ
プから閉の間は該伝達片84はローラ922,9
22間にあり、駆動ワイヤ80がスライドルーフ
20に対して係合状態のスライド中はリリース部
37に位置した後方のローラ922を前記傾斜面
によつて押し上げローラ922,922間から外
れている。
また、前記リンク部83は、スライダブラケツ
ト831、スライダリンク832,833から構
成され、該スライダブラケツト831には長孔8
34が形成され、該長孔834に、スライダリン
ク832の下端に設けられたピンがスライド可能
に挿入され、該ピンの先端に前記ローラ821が
設けられている。
また、前記スライダブラケツト831の先端に
はスライダリンク833が枢支され、スライダリ
ンク833の先端がスライダリンク832の中間
に枢支される。
前記スライダリンク832の先端には、前記ル
ーフブラケツト23に形成された遊動長孔26に
挿通されて前記ガイドフレーム40のルーフガイ
ドレール44に押し込まれるローラ836が先端
に設けられたスライド伝達ピン835が設けられ
ている。
次に、実施例の作動について説明する。
まず、スライドルーフ20を開く場合について
説明する。
電動モータ70を開駆動させると、駆動ワイヤ
80が引張られ、第3図の状態からスライダ81
が車体後方へスライドされる。
スライダ81の後方スライドに伴ない、スライ
ド伝達ピン835がルーフガイドレール44及び
遊動長孔26内をスライドし、同時に、スライダ
81のチルト駆動伝達片84に伝達ローラ922
で係合されたチルトガイド90も後方へスライド
される。
このスライド伝達ピン835のスライドによつ
て、ルーフガイドレール44及び遊動長孔26の
両者が重なり合う位置が後方へ移動し、それによ
り、遊動長孔26側のルーフブラケツト23は上
昇されて行く。
また、チルトガイド90の後方スライドによつ
て、チルトガイド90が連結されたチルトフレー
ム50はガイドフレーム40に沿つて後方へスラ
イドされ、このチルトフレーム50の後方スライ
ドによつて、前述したように、チルト機構60が
チルトアツプ作動を行い、チルトリンク61が起
立方向へ回動される。
上述のルーフブラケツト23の上昇を伴うチル
ト機構60のチルトアツプ作動により、スライド
ルーフ20は前端位置を中心に回動して後部が上
昇される。
そして、チルトリンク61が完全に回動してチ
ルト機構60のチルトアツプ作動が終了した時点
で、第4図に示すように、チルトガイド90は、
ローラリンク92の後端がリリース部37に達
し、該リリース部37の折曲形状にガイドされて
上方へ回動され、さらにチルト駆動伝達片84の
上部の傾斜面に後方のローラ922が押し上げら
れ該伝達片84との係合が外れた状態になると共
に、スプリング94によつてその状態を保持され
ており、また、ルーフブラケツト23は、スライ
ド伝達ピン835が遊動長孔26の後端に達して
遊動関係を終えると共に、上昇が終了され、ま
た、ガイドローラ25が折曲部49の上端に位置
されている。
尚、このスプリング94によるチルトガイド9
0の姿勢保持によつて、チルトフレーム50のチ
ルト駆動伝達片84によらない前方へのスライド
が規制されている。
このチルト機構60のチルトアツプ作動が終了
したところで、電動モータ70を停止させれば、
アウタスライドルーフ装置Aはチルトアツプ状態
が保持される。
従つて、スライドルーフ50の後部の上昇に伴
ない、スライドルーフ20のチルトアツプ時の回
動中心がその前端のアウタシール21の付近に位
置されるように、スライドルーフ20の前部も上
昇されるため、アウタシール21やインナシール
106が過大な力で押圧されたり、チルト機構6
0に過負荷がかかつたりせず、しかも、スライド
ルーフ20の前端と前側固定ルーフ102との間
に隙間が生じることもない。
上述のチルトアツプ状態からさらに電動モータ
70を駆動させると、スライダ81のスライダリ
ンク832,833が起立されながら、スライド
伝達ピン835はルーフガイドレール44内を後
方へ移動され、既にスライド伝達ピン835と遊
動関係でなくなつているルーフブラケツト23を
介して伝達される駆動力によつて、スライドルー
フ20は後方へスライドを開始する。
また、このようにスライドルーフ20をスライ
ドさせる際に、駆動ワイヤ80とチルトガイド9
0との連結が絶たれた状態となるので、チルトガ
イド90及びチルト機構60が電動モータ70の
負荷となることはなく、作動性が良い。
尚、スライドルーフ20のスライドに際して、
スライドルーフ20の中央前部はルーフブラケツ
ト23に設けられたガイドローラ25とガイドフ
レーム40のルーフガイドレール44とによつて
スライドガイドされ、また、左右両側はルーフサ
イドレール部22に設けられたサイドガイドレー
ル24とチルトフレーム50に設けられたローラ
53,53によりスライドガイドされる。
そして、スライダ81がスライダガイドレール
31の後端に設けられたストツパ38に当接した
ところで、スライドルーフ20のスライドが停止
され電動モータ70の駆動が停止される。
次に、スライドルーフ20を閉じる場合につい
て説明する。
電動モータ70を閉駆動させると駆動ワイヤ8
0が押され、スライダ81がスライダガイドレー
ル31内を前方へスライドされる。
スライダ81の前方スライドに伴ない、スライ
ド伝達ピン835からルーフブラケツト23へ駆
動力が伝達されてスライドルーフ20は前方へス
ライドされ始める。このとき、遊動長孔26の位
置がルーフガイドレール44に対して下方へ移動
すると、スライド伝達ピン835は遊動長孔26
内を遊動してしまうが、ガイドローラ25によつ
てルーフブラケツト23がルーフガイドレール4
4に対して下降するのが妨げられるため、スライ
ド伝達ピン835は、遊動することなく駆動力を
伝達する。
その後、スライドルーフ20の前端が前側固定
ルーフ102の段部に達して、チルトアツプ状態
になつたところで、ルーフブラケツト23のガイ
ドローラ25はルーフガイドレール44の折曲部
49の上端に達し、また、チルト駆動伝達片84
はローラリンク92の前側の伝達ローラ922に
当接する。
そして、チルト駆動伝達片84が伝達ローラ9
22を押圧するとローラリンク92及びチルトガ
イドリンク93はスプリング94の付勢力に抗し
て回動及び前方移動され、それによつて、チルト
ガイドローラ921がリリース部37から離れる
とチルトフレーム50に対する位置規制力が無く
なり、チルトガイド90及びチルトフレーム50
は前方へスライドされ、チルト機構60がチルト
ダウン作動を開始してスライドルーフ20の後部
が下降する。
また、スライドルーフ20の前部においては、
ガイドローラ25が折曲部49に達したことでル
ーフブラケツト23の前方スライドが規制される
と共に、下方移動可能となり、スライド伝達ピン
835は遊動長孔26内の遊動を開始して、その
伝達駆動力はスライドルーフ20の前部を下降さ
せるよう作用される。
その後、チルトガイド90がチルトガイドレー
ル33の前端に達し、かつ、スライド伝達ピン8
35が遊動長孔26の前端に達したところで、ス
ライドルーフ20は完全に閉じられて、電動モー
タ70の駆動が停止される。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があつても本発明に含まれる。
例えば、チルトガイドのチルト駆動伝達片との
係合部分はチルト駆動伝達片と前後方向に係合可
能であれば伝達ローラに限らない。
また、チルトガイドからの駆動力をチルト機構
へ伝えるものであれば実施例のチルトフレームに
限らずロツド等を用いてもよい。
また、チルト駆動伝達片を設ける位置は駆動ワ
イヤの先端部に限られない。
また、実施例では駆動装置として電動モータを
用いたが、電気以外のものを駆動源とするモータ
等他の装置を用いてよいし、駆動装置を用いずに
手動により作動するようにしてもよい。
また、チルト機構は、走行中のガタつき防止等
のために複数のリンクで支持するものを用いても
よいし、パンタグラフ状のもの等他のものを用い
てもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のアウタスライド
ルーフ装置では、チルト機構を作動させてスライ
ドルーフのチルトアツプを終えた後には、駆動ワ
イヤのチルト駆動伝達片とチルトガイドとの係合
が外れて、チルトガイド及びチルト機構は、駆動
装置に対する負荷とならなくなつて操作力が軽く
なるもので、作動性が向上するという効果が得ら
れ、さらに、このように負荷が軽くなるのでモー
タ等の駆動装置の出力を軽減して装置の小型化及
びコストダウンを図ることができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のアウタスライドルーフ
装置の主要部を示す分解斜視図、第2図は実施例
装置を示す全体図、第3図〜第5図は実施例装置
の作動を示す断面図、第6図は第4図のX−X断
面図、第7図は第4図のY−Y断面図、第8図は
第4図のZ−Z断面図、第9図は実施例装置の要
部を示す側面図、第10図は実施例装置の要部を
示す斜視図である。 10……開口部、20……スライドルーフ、2
6……遊動長孔(遊動部)、33……チルトガイ
ドレール、37……リリース部、60……チルト
機構、80……駆動ワイヤ、84……チルト駆動
伝達片、90……チルトガイド、101……ルー
フ、921……チルトガイドローラ(ローラ)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車体ルーフに開口部が形成され、 該開口部には、駆動ワイヤを介して駆動装置に
    接続されたスライドルーフが、ルーフの外側をス
    ライド可能に設けられ、 該スライドルーフと車体との間には、前記スラ
    イドルーフの後部を上下させるチルト機構が設け
    られ、 前記スライドルーフと駆動ワイヤとの連結部分
    には、前記チルト機構の作動中には駆動ワイヤが
    スライドルーフに対して遊動して駆動力が伝わら
    ないようにする遊動部が設けられたアウタスライ
    ドルーフ装置において、 前記駆動ワイヤと並列に、チルトガイドレール
    が車体に設けられ、 このチルトガイドレールを転動する前側ローラ
    と後側ローラを前後に有したチルトガイドがスラ
    イド可能に設けられ、 前記チルト機構が、チルトガイドのスライドを
    介して作動可能にチルトガイドに連結され、 前記チルトガイドに対し係合及び係合解除可能
    なチルト駆動伝達片が、前記駆動ワイヤに設けら
    れ、 前記チルト駆動伝達片は、チルトガイドが両ロ
    ーラをチルトガイドレール延在方向上に配置した
    スライド姿勢である時、チルトガイドに対し前後
    に係合し、一方、チルトガイドが後側ローラを前
    側ローラに対してチルトガイドレール延在方向よ
    りも上方に変位して傾斜したリリース姿勢である
    時、チルトガイドに対して前方に係合し後方に係
    合解除可能に形成され、 前記後側ローラを上方に導いてチルトガイドを
    リリース姿勢とするリリース部が、チルトガイド
    レールの後部位置に、チルトガイドレールを後上
    りに折曲して形成されていことを特徴とするアウ
    タスライドルーフ装置。
JP23586485A 1985-10-22 1985-10-22 アウタスライドル−フ装置 Granted JPS6296134A (ja)

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