JPH0425275B2 - - Google Patents

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JPH0425275B2
JPH0425275B2 JP15395783A JP15395783A JPH0425275B2 JP H0425275 B2 JPH0425275 B2 JP H0425275B2 JP 15395783 A JP15395783 A JP 15395783A JP 15395783 A JP15395783 A JP 15395783A JP H0425275 B2 JPH0425275 B2 JP H0425275B2
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JP
Japan
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compound
formula
toluene
ethyl acetate
solvent
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Application number
JP15395783A
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JPS6045588A (ja
Inventor
Tomoya Ogawa
Hisao Yamamoto
Yoshitada Mori
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Publication date
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Priority to JP15395783A priority Critical patent/JPS6045588A/ja
Publication of JPS6045588A publication Critical patent/JPS6045588A/ja
Publication of JPH0425275B2 publication Critical patent/JPH0425275B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規オリゴマンノシド及びその製造
法に関するものであり、更に詳細には、α1−2
結合及びα1−6結合を有する分枝状マンナン及
びグルコースを含有する分枝状マンナンならびに
その製造法に関するものである。 マンナンは高等植物から微生物まで広く分布し
ている多糖である。近年、それらの化学構造の研
究が進歩し、いくつかのくり返し単位の構造式が
提示されている。例えば、酵母マンナンやイモチ
菌のマンナンは、細胞の表層に存在しているプロ
テオマンナンであり(T.Nakajima,H.Sasaki,
M.Sato,K.Tamari and K.Matsuda,J.
Biochem.(Tokyo)82,1657〜1662)複雑に分岐
した構造が考えられている。これらのマンナン
は、表層に存在していることから生物間の認識現
象にも関与している可能性が大きい。また、いく
つかのマンナンについては、抗腫瘍活性が報告さ
れている。本発明者らは、これらの生物学的機能
や抗腫瘍活性とマンナン構造との相関の解明を目
的して、正確な構造を有するオリゴマンノシドの
合成研究を行つている。 本発明者らは上記研究の一環として、稲イモチ
菌の細胞壁中に存在している下記の構造式をもつ
プロテオヘテログリカンの部分構造の合成研究を
行い、M5モデルおよびM9モデルの合成に成功
した(特開昭57−72996号公報、特願昭57−
146662号明細書参照)。
【表】 (式中、Mはマンノース残基、Gはグルコース残
基、Gfはガラクトフラノシル残基を示す。) 本発明は、上記G2M7モデルの合成研究の過程
において完成されたものである。本発明の新規オ
リゴマンノシドは次の一般式によつて表わされ
る。 上記式中、Rは水素原子またはベンジル基、Y
は水素原子、アセチル基または (式中、R′は水素原子またはアセチル基を示す) を示す。 上記一般式において、Yが水素原子またはアセ
チル基である5糖化合物は、式(1): (式中Rはベンジル基を示す) で表わされる化合物と、式(2) (式中Rはベンジル基、R′はアセチル基、Xは
ハロゲン原子を示す) で表わされる化合物を反応させ、必要により脱ア
セチル化および脱ベンジル化することにより得ら
れる。 (3)R=ベンジル基、R′=アセチル基 (4)R=ベンジル基、R′=H (5)R=H、R′=H 本発明の他の目的化合物である9糖化合物は、
化合物(4)と式(7) (式中R′はアセチル基、Xはハロゲン原子を示
す) で表わされる化合物を反応させ、必要により脱ア
セチル化および脱ベンジル化することにより得ら
れる。 (11)R=ベンジル基、R′=アセチル基 (12)R=ベンジル基、R′=H (13)R=H、R′=H 本発明の出発物質である化合物(1)は、たとえば
次のように合成することができる。 まず化合物(A)(T.Ogawa & K.Sasajma,
Carbchy−drate Research,93(1981),67−81
参照) を、(CH33SiOSO2CF3(TMS Trif)、SnCl4
AlCl3、PCl3、ZnCl2等のルイス酸触媒存在下で
ベンジルアルコールと反応させて化合物(B)を得
る。溶媒はジクロルエタン、ジクロルメタン、ク
ロロホルム、ニトロメタン、ベンゼン、トルエン
等が好適である。 反応温度、反応時間は、それぞれ約−20〜50
℃、約1分〜48時間が適当である。 得られた化合物(B)を、MeONa/MeOH、
EtONa/EtOH、i−PrOH/i−PrONa、
MeOK/KOH等のアルコラートとTHF、エーテ
ル等の溶媒中で処理して、脱アセチル化して、化
合物(C)を得る。 得られた化合物(C)を、AgOSO2CF3、Ag2CO3
Ag2O、AgClO4、HgBr2、Hg(CN)2等の銀また
は水銀化合物触媒、モレキユラーシーブ等の脱酸
剤の存在下に既知の化合物(2) (Xは、ハロゲン原子) と反応させることにより3糖化合物(1′)を得
る。 溶媒は、ジクロルエタン、ジクロルメタン、ク
ロロホルム、ニトロメタン、ベンゼン、トルエン
等が適当であり、反応温度、反応時間は、それぞ
れ約−20〜100℃、約1分〜48時間が適当である。 化合物(1′)を常法により脱アセチル化すると
化合物(1)が得られる。 化合物(2)の合成については、たとえば特開昭57
−146797号公報を参照されたい。 本発明のもう1つの出発物質である2糖ハロゲ
ニド(7)は、たとえば次のように合成することがで
きる。 まず化合物(21)または(22)と化合物(28)を反応さ
せて2糖化合物(33)を得る。 (21)X=OR′ (22)X=Cl (28)
【式】 (33)R=ベンジル基、R′=アセチル基 (37)R=H、R′=アセチル基 (38)R=アセチル基、R′=アセチル基 次に、化合物(33)をたとえばHCOOH/10%Pd
−Cにより脱ベンジル化して化合物(37)を得、こ
れを無水酢酸−ピリジンによりアセチル化して化
合物(38)とした後、ハロゲン化水素、たとえば臭
化水素と酢酸で処理して、2糖ハロゲニド(7)を得
る。 化合物(38)はまた、化合物(22)と化合物(25)を反
応させて得られる化合物(31)を、脱アリル化およ
び脱ベンジル化後、無水酢酸/ピリジンでアセチ
ル化することにより得られる。あるいは化合物(2
2)と化合物(30)を反応させて化合物(35)を得、こ
れを脱ベンジル化後、アセチル化してもよい。化
合物(30)は、6−O−トリチル−α−D−ベンジ
ルマンノピラノシド(26)をアセチル化した後、酢
酸により脱トリチル化することにより得られる。 (22) (X=ハロゲン原子 R=ベンジル基 R′=アセチル基) (25)R1=アリル基 R2、R3、R4=ベンジル基 (30)R1=ベンジル基 R2、R3、R4=アセチル基
〔化合物(33)の性質〕
Rf0.64 C63H66O12 C:74.54 H:6.55 実測値 C:74.07、H:6.52 〔α〕20 D+71.1゜(C=0.36 CHCl3) δC(CDCl3):128.27−127.54(ph)96.59(d,
170.9)、96.35(d,170.9)(C−1a,C−1b)
21.05(q,
〔化合物(34)の性質〕
Rf0.59 C63H66O12 C:74.54 H:6.55 実測値 C:74.14 H:6.52 m.p.129℃ 〔α〕20 D+41.9゜(C=0.3 CHCl3) δC(CDCl3):103.85(d,161.1Hz C−1a)96.93
(d,169.7Hz C−1a) δH(CDCl3)7.29−7.18(30H,m,アロマチツ
ク)1.87(3H,S,Ac) (B) 50ml容二口フラスコにモレキユラーシーブス
4A末5g及び回転子を入れ190℃で1夜、減圧
下撹拌した。室温冷却後ジクロルエタン20ml溶
の化合物(28)1g(185mM)と化合物(21)1g
(187mM)を加え、窒素置換後TMS−
OTrif/mlを滴下注入した。0℃で6時間撹拌
した所tlc(トルエン:酢酸エチル5:1)上で
化合物(28)のRf0.47、化合物(21)の0.31のスポツ
トが消失し、新たにRf0.61、Rf0.57の2つのス
ポツトが現れた。モレキユラーシーブス末を
別後クロロホルム50mlを加え飽和重曹水で2
度、飽和食塩水で1度洗浄し、MgSO4で乾燥
後溶媒除去しシリカゲル70gのフラツシユクロ
マトグラフイー(トルエン:酢酸エチル15:
1)で単離し、Rf0.61のものを990mgのシロツ
プ状物質、Rf0.57のものを350mgの白色結晶
(1PEから)として単離した。 1H nmr、tlcより前者を化合物(33)(52.8
%)後者を化合物(34)(19%)と同定した。 参考例 2 化合物(38)の合成 化合物(33)800mgをギ酸30mlに溶解し、300mgの
10%Pd−Cを加え室温で1時間撹拌したがtlc(ト
ルエン:酢酸エチル5:1)上でRf0.56の原料の
スポツトしか現れなかつた。10%Pd−C200mgを
加え60℃に加温し、一晩撹拌するとtlc(トルエ
ン:酢酸エチル5:1)で原料スポツトが消失
し、新たに原点にスポツトが現れ、tlc(クロロホ
ルム:メタノール2:1)ではRf0.17〜0.56のマ
ルチスポツトとなつて現れた。ケイ藻土(FC)
過後、溶媒除去し、1Nトリエチルアミン/メ
タノール溶液20mlを加えて1時間撹拌すると、
tlc(クロロホルム:メタノール2:1)上で
Rf0.17の単一のスポツトが現れた。 このものを溶媒除去後無水酢酸/ピリジン
(1:2)混合溶液を20ml加え3時間撹拌すると
tlc(トルエン:酢酸エチル1:1)上で原料の原
点スポツトが消失し、Rf0.44のほぼ単一のスポツ
トが現れた。シリカゲル20gのフラツシユクロマ
トグラフイー(トルエン:酢酸エチル1:1)に
より単離し350mgの粉状物質(38)を得た(65%)。 〔化合物(38)の性質〕 C28H42O19 C:49.56 H:5.60 実測値C:
49.44 H:5.69 〔α〕20 D+8.4(C=0.2、CHCl3) δH(CDCl3):6.03(1H,d,1.6Hz H−1−a) 5.85(1H,d,1.7Hz,H−1−b) 2.08〜2.01(24H,m,8×Ac) 参考例 3 化合物(7)の合成 20ml容二口フラスコに25%HBr/酢酸2ml、
ジクロルメタン2ml、無水酢酸0.1mlを加え、窒
素置換後30分間撹拌した。ジクロルエタン2ml溶
の化合物(38)50mgを注入し、室温で1時間撹拌す
るとtlc(トルエン:酢酸エチル2:1)上で原料
のスポツトが消失し、Rf0.51及びRf0〜0.3のマル
チスポツトが現れた。溶媒除去後トルエンで30回
共沸したところtlc(トルエン:酢酸エチル2:
1)上でRf0.51とほぼ単一のスポツトが現れた。 〔化合物(7)の性質〕 δH(CDCl3):6.22(1H,H−1a)、2.09〜2.01
(21H,m,Ac) 参考例 4 化合物(30)の合成 化合物(26)3.0g(5.4mM)を無水酢酸:ピリ
ジン1:2溶液10mlに溶解し、室温で3時間撹拌
した。溶媒除去後、酢酸エチル100mlに溶解し、
水約100mlで2回、飽和食塩水で1回洗浄後、溶
媒除去し、単離することなく90%酢酸300mlを加
え、80℃で15分間加熱した。溶媒除去後シリカゲ
ル100gのフラツシユクロマトグラフイーにより
単離し、1.9gの白色粗結晶(30)を得た(収率89
%)。1PEより再結晶化し、1.7gの白色結晶を得
た(80%)。 〔化合物(30)の性質〕 m.p.113−115℃ C19H32O9 C:57.86 H:5.62 実測値 C:57.59 H:6.18 〔α〕D+68.4゜(C=0.17、CHCl3) δH:7.33(5H,S,アロマチツク)5.52−5.25
(4H,m,H−1,H−2,H−3,H−4)
2.13(3H,S,Ac)2.07(3H,S,Ac)2.00
(3H,S,Ac) 参考例 5 化合物(31)の合成 (A) 50ml容褐色二口フラスコにモレキユラーシー
ブス5Aを加え、190℃で減圧下1夜撹拌した。
室温冷却後トルエン5ml溶のAgSO3CF3500mg
を注入し、減圧下溶媒除去した。化合物(25)
600mg(1.22mM)をジクロルエタン10mlと共
に注入し、室温で1時間撹拌した。−15℃に冷
却後化合物(22)700mg(1.37mM)をジクロルエ
タン10mlと共に滴下注入し15分間撹拌した。ケ
イ藻土過後溶媒除去し、酢酸エチル100mlを
加え、重曹水で2回、飽和食塩水で1回洗浄後
MgSO4で乾燥し、溶媒除去後シリカゲル100g
のフラツシユクロマトグラフイー(トルエン:
酢酸エチル15:1)で単離しRf0.47のものを
360mg、Rf0.45のものを350mg、それぞれシロツ
プ状物質として単離した。 13C NMR、 1H
NMRより前者をα体化合物(31)(31%)後者
をβ体化合物(32)(30%)と同定した。更に化
合物(32)は1PEより結晶化し300mgの白色結晶を
得た。 〔化合物(31)の性質〕 Rf0.47 C59H64O12 C:73.42 H:6.68 実測値 C:73.29 H:6.61 〔α〕D+71.0(C=0.8、CHCl3) δH:7.36−7.24(30H,m,アロマチツク)
5.89〜5.73(1H,m,OCH2CCH2)1.92
(3H,S,Ac) 〔化合物(32)の性質〕 Rf0.45 C59H64O12 C:73.42 H:6.68 実測値 C:73.29 H:6.68 m.p.128〜129℃ 〔α〕D+31.5゜(C=0.4、CHCl3) δH:7.31〜7.23(30H,m,アロマチツク)
6.01〜5.59(1H,m,OCH2CCH2)1.82
(3H,S,Ac) δC:128.27〜127.53 103.85(161.1Hz C−1−
b)、96.93(169.7Hz,C−1a) (B) 50ml容二口フラスコにモレキユラーシーブス
4A末2gを入れ190℃で減圧下3日間撹拌し
た。室温冷却後500mgHg(CN)2(2mM)を加え
た後窒素置換し、化合物(25)600mg(1.22mM)
をニトロメタン20mlと共に注入した。室温で1
時間撹拌した後ニトロメタン5ml溶の化合物(2
2)1g(1.96mM)を注入し、60℃に昇温後1
夜撹拌した。ケイ藻土過後酢酸エチル100ml
を加え重曹水で2回、飽和食塩水で1回洗浄
し、MgSO4で乾燥後シリカゲル100gのフラツ
シユクロマトグラフイー(トルエン:酢酸エチ
ル15:1)で単離し、Rf0.52のものを580mg、
Rf0.48のものを250mgそれぞれシロツプ状物質
として単離した。tlc, 1H NMRにより前者
を化合物(31)(50%)後者を化合物(32)(21%)
と同定した。 参考例 6 化合物(35)の合成 50ml容2口フラスコにモレキユラーシーブス
4A末3g及び回転子を入れ180℃で減圧下1夜撹
拌した。室温冷却後Hg(CN)2600mgを加え減圧下
更に1時間撹拌した。窒素置換後ニトロメタン20
ml溶の化合物(30)450mg(1.14mM)を注入し、1
時間撹拌し、ニトロメタン2ml溶の化合物(22)
650mg(1.23mM)を滴下注入し50℃に昇温後2
夜撹拌を続けた。更にニトロメタン2ml溶の化合
物(22)300mg(0.57mM)を注入し一夜撹拌を続け
るとtlc(トルエン:酢酸エチル2:1)上で化合
物(22)のRf0.86、化合物(30)のRf0.30のスポツト
が共に消失し、新たにRf0.64、0.59の2つのスポ
ツトが現れた。モレキユラーシーブス末を別後
溶媒除去し、酢酸エチル50mlに溶解後、飽和重曹
水2回、飽和食塩水で1度洗浄し、MgSO4で乾
燥後溶媒除去し、シリカゲル100gのフラツシユ
クロマトグラフイーにより単離してRf0.64のもの
400mg、Rf0.59のもの150mgをそれぞれシロツプ状
物質として単離した。 1H NMR、 13C NMRより前者をα体化合物
(35)(収率40%)、後者をβ体化合物(36)(収率15
%)と同定した。 〔化合物(35)の性質〕 Rf0.64 C48H54O14として、 C:66.19、H:6.25 実測値 C:65.80、H:6.29 δH 7.32〜7.25(20H,m,アロマチツク)、2.05
(3H,s,Ac)、2.03(3H,s,Ac)、1.98
(3H,s,Ac)、1.93(3H,s,Ac) δC 128.37〜127.59、99.37(174.6Hz,C−1a)、
96.06(168.5Hz,C−1b)、20.61(q,
〔化合物(36)の性質〕
Rf0.59 C48H54O14として C:66.19、H:6.25 実測値 C:65.82、H:6.27 δH:7.32〜7.20(20H,m,アロマチツク)、2.04
(3H,s,Ac)、2.02(3H,s,Ac)、1.97
(3H,s,Ac)、1.93(3H,s,Ac) 参考例 7 化合物(1′)の合成 モレキユラーシーブス4A末2gを30ml容褐色
二口フラスコに入れ190℃で1晩減圧下撹拌した。
室温冷却後トルエン10ml溶のAgOSO2CF3300mg
を加え溶媒除去し、窒素置換後化合物(C)400mg
(0.67mM)をジクロルエタン15mlと共に注入し、
室温で1時間撹拌した。0℃に冷却後ジクロルエ
タン2ml溶の化合物(2)700mg(1.3mM)を滴下注
入した。室温で1夜撹拌を続けるとtlc(トルエ
ン:酢酸エチル5:1)上で化合物(2)のRf0.46の
スポツトが消失し、痕跡の化合物(C)のRf0.005の
スポツトと共に新たにRf0.51、Rf0.01(微量)の
2つのスポツトが現れた。シリカゲル15gのフラ
ツシユクロマトグラフイー(トルエン:酢酸エチ
ル12:1)によりRf0.51のものを単離し650mgの
シロツプ状物質(1′)を得た(69%)。 〔化合物(1′)の性質〕 C85H90O18 C:72.94 H:6.48 実測値 C:73.25、H:6.54 〔α〕D+43.5゜(C=0.4、CHCl3) δH:7.30−7.18(45H,m,アロマチツク)5.55
(1H,H−1b)、5.41(1H,H−1c)、5.05(1H,
d(2Hz)、H−1a)、2.101(3H,s,Ac)、
2.091(3H,s,Ac) 参考例 8 化合物(1)の合成 化合物(1′)400mgをTHF10mlの溶解し、0.1N
NaOMe/MeOH10mlを加え室温で3時間撹拌す
るとtlc(トルエン:酢酸エチル5:1)上で原料
のRf0.60のスポツトが消失し、新たにRf0.35のス
ポツトが現れた。アンバーリストA−15で中和
後、溶媒除去し、シリカゲル20gのフラツシユク
ロマトグラフイーにより単離し、320mgのシロツ
プ状物質(1)を得た(85%)。 〔化合物(1)の性質〕 計算値 C:73.95 H:6.59 実測値 C:73.97 H:6.67 〔α〕D+43.2゜(C=0.34、CHCl3) δH:7.31−7.19(45H,m,アロマチツク)5.24
(2H,H−1b,H−1c) 実施例 1 化合物(3)の合成 50ml容褐色二口フラスコにモレキユラーシーブ
4A末2.5gと回転子を入れ減圧下190℃で1夜撹
拌した。室温冷却後トルエン5ml溶の
AgOSO2CF3400mg(1.5mM)を注入し減圧下溶
媒除去し、窒素置換した。化合物(1)320mg
(0.24mM)をジクロルエタン20mlと共に注入し
室温で1時間撹拌した。0℃に冷却後ジクロルエ
タン2ml溶の化合物(2)400mg(0.75mM)を滴下
注入し、室温で1晩撹拌した。ケイ藻土過後酢
酸エチル100mlを加え、飽和重曹水約70mlで2回、
飽和食塩水で1回洗浄後MgSO4で乾燥し、溶媒
除去後シリカゲル30gのフラツシユクロマトグラ
フイー(トルエン:酢酸エチル15:1)で単離し
413mgのシロツプ状物質(3)を得た(75%)。 〔化合物(3)の性質〕 C139H146O28: C:73.72 H:6.50 実測値 C:73.56 H:6.52 〔α〕D+43.3゜(C=0.2,CHCl3) δH(CDCl3)7.24−7.19(75H,m,アロマチツ
ク)2.09(3H,s,Ac)2.07(3H,s,Ac) 実施例 2 化合物(4)の合成 化合物(3)413mgをTHF10mlに溶解し、0.1N
MeONa/MeOH10mlを加えて室温で2時間撹拌
し、アンバーリストA−15で中和後溶媒除去し、
シリカゲル20gのフラツシユクロマトグラフイー
で単離し、230mgのシロツプ状物質(4)を得た(58
%)。 〔化合物(4)の性質〕 tlc:Rf0.36(トルエン:酢酸エチル=5:1) C135H142O26 C:74.36 H:6.56 実測値 C:73.94、H:6.71 〔α〕D+41.1゜(C=0.2inCHCl3) δH(CDCl3):7.35−7.20(75H、m、アロマチツ
ク) 実施例 3 化合物(11)の合成 モレキユラーシーブス4A末2gと回転子を褐
色二口フラスコに入れ180℃で減圧下1夜撹拌し
た。室温冷却後トルエン20ml溶の
AgOSO2CF3200mg(0.77mM)を注入し、溶媒除
去した。窒素置換後ベンゼン10ml溶の化合物(4)
125mg(0.057mM)を注入し1時間室温で撹拌し
た。5℃に冷却後ベンゼン1ml溶の化合物(7)100
mg(0.14mM)を滴下注入し室温で1夜撹拌を続
けるとtlc(トルエン:酢酸エチル2:1)上で化
合物(4)のRf0.71のスポツトが消失し、化合物(7)の
Rf0.46のスポツトと共に新たにRf0.21のスポツト
が現れた。フラクトゲルPVA2000(ベンゼン)に
よりRf0.21のものを単離し、118mgのシロツプ状
物質(11)を得た(60%)。 〔化合物(11)の性質〕 C187H210O60 C:65.72 H:6.19 実測値 C:65.51 H:6.29 〔α〕D+28.5゜(C=0.27,CHCl3) δH(CDCl3):7.26−7.16(75H,m,アロマチツ
ク)2.12−1.97(36H,m,Ac) 実施例 4 化合物(13)の合成 化合物(11)90mgをTHF2mgに溶解し
0.1NNaOMe/MeOH2mlを加え室温で3時間撹
拌した。アンバーリストA−15で中和後溶媒除去
し、酢酸2ml、10%Pd−C50mgを加え、80℃で30
分間水素添加を行うとtlc(クロロホルム:メタノ
ール5:1)で原料のスポツトが消失し、新たに
原点にスポツトが現れた。このものはtlc(ブタノ
ール:酢酸:水1:1:1)上ではRf0.42の単一
のスポツトを示した。ケイ藻土(FC)過後溶
媒除去し、エタノール、メタノールで共沸し35mg
の粉状物質(13)を得た(89%)。 〔化合物(13)の性質〕 〔α〕D+104゜(C=1.3,H2O) δH(60℃,D2O):5.348(1H,H−1a)5.224−
5.207(3H,H−1c,H−1d,H−1e)5.060−
5.047(3H,H−1b,H−1f,H−1g)4.958
(2H,d,3.7Hz,H−1h,H−1i) δH(20℃,D2O):102.50(C−1f,C−1g)
100.99(C−1c,C−1d,C−1e)98.38(C−
1b,C−1h,C−1i)92.88(C−1a)73.63(C
−2×5)61.44,61.06(C−6×6)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の一般式で表わされるオリゴマンノシ
    ド。 上記式中、Rは水素原子またはベンジル基、Y
    は水素原子、アセチル基または (式中、R′は水素原子またはアセチル基を示す)
    を示す。 2 式 (式中Rはベンジル基を示す) で表わされる化合物と、式 (式中Rはベンジル基、R′はアセチル基、Xは
    ハロゲン原子を示す) で表わされる化合物を反応させ、必要により脱ア
    セチル化および脱ベンジル化することを特徴とす
    る、一般式 (式中Rは水素原子またはベンジル基、R′は水
    素原子またはアセチル基を示す) で表わされるオリゴマンノシドの製造法。 3 式 (式中Rはベンジル基を示す) で表わされる化合物と式 (式中R′はアセチル基、Xはハロゲン原子を示
    す) で表わされる化合物を反応させ、必要により脱ア
    セチル化および脱ベンジル化することを特徴とす
    る、一般式 (式中Rは水素原子またはベンジル基、R′は水
    素原子またはアセチル基を示す) で表わされるオリゴマンノシドの製造法。
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