JPH0424074Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0424074Y2
JPH0424074Y2 JP7429886U JP7429886U JPH0424074Y2 JP H0424074 Y2 JPH0424074 Y2 JP H0424074Y2 JP 7429886 U JP7429886 U JP 7429886U JP 7429886 U JP7429886 U JP 7429886U JP H0424074 Y2 JPH0424074 Y2 JP H0424074Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
indoor
outdoor
shoji
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7429886U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62187194U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7429886U priority Critical patent/JPH0424074Y2/ja
Publication of JPS62187194U publication Critical patent/JPS62187194U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0424074Y2 publication Critical patent/JPH0424074Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、金属製形材で枠組みした枠体に同
じく金属製形材による框で組んだ障子を引違いに
嵌めてあり、枠体は室外枠と室内枠とを断熱片で
連結し、障子框の室内壁面には木製の化粧板を設
けた断熱サツシであつて、特に室内障子の下框に
付設した化粧板とこれに対向する木製回り縁の水
漏れ防止に効果のある断熱サツシに関する。
〔従来の技術〕
金属、特にアルミニウムの押出し形材で形成し
た断熱サツシとして、従来は、枠体を室外枠と室
内枠とを別体に形成し、その両枠を断熱片で連結
し、この枠体内に障子を二重に建て込んだものが
一般的である。
上記の二重障子によれば、断熱は勿論、防音の
効果が優れることは云うに及ばないが、障子を二
重に嵌めるため高価になる欠点を免れなかつた。
そこで、一重の障子で断熱及び無結露の効果を得
ることが検討され、その解決手段として、金属製
サツシにおける室内側に露出する各面の殆んどを
木製の化粧板で覆うことが提案された。
〔考案が解決しようとする問題点〕
けれども、金属製サツシの室内側露出面に木製
の化粧板及び回り縁が付設してある場合、これら
の木製部材は金属製及び合成樹脂製の部材と違つ
て水漏れに弱く、サツシ枠と障子及び内外障子相
互間にタイト材が設けられていても、完全な気密
性及び水密性を保持することは到底困難であつ
て、殊に室内障子の下框に付着した化粧板と、こ
れに対向して室内枠の下枠に取付けた木製の回り
縁との空間には、強風雨時や暴風雨時に、下框と
下レールとの隙間を通つて相当量の雨水が浸入
し、化粧板及び回り縁を濡らすので、これらの木
質部材に歪みや変形等を生じ、円滑な障子の開閉
が妨げられる恐れがあり、場合によつては木質部
材が短期間のうちに醜く腐朽してしまうこともあ
つた。
この考案は、前記の問題点を解決するために案
出されたものであり、殊に室内障子の下框に付設
した化粧板とこれに対向するサツシ下枠側の木製
回り縁の水漏れ防止に効果のある断熱サツシを提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案による断熱サツシは、金属製形材にて
枠組みした室外枠と室内枠とを断熱片で連結し、
室外枠と室内枠の各下枠に下レールを設け、前記
両下レールに嵌めた室外障子と室内障子の金属製
形材よりなる各框の室内壁面に木製の化粧板を付
着すると共に、これと対向する室内枠に木製回り
縁を取付けた断熱サツシにおいて、室内障子が走
行するレールの室内側に、当該レールから鍵形に
分岐する立上り壁を突設し、前記の立上り壁を室
内障子の化粧板よりも室外側に位置せしめ、且
つ、下レール上端面よりも高く形成したものであ
る。
〔実施例〕
第2図は引違い形式による断熱サツシの縦断面
の上部、第1図はその下部縦断面を示し、、また
第3図は横断面によつて断熱サツシの構成を示し
ており、図中1は枠体、2は室外障子、3は室内
障子であつて、枠体1は、室外枠4と室内枠5と
を断熱片6で連結したもので、室外及び室内の各
枠4,5はそれぞれアルミニウムの押出し形材に
より上枠7,8、下枠9,10及び竪枠11,1
2で枠組みしてある。また室外及び室内の各障子
2,3は、同じくアルミニウムの押出し形材で形
成した上下框13,14と15,16及び左右の
竪框17,17と18,18で枠組みし、各框の
室内側の面に木製の化粧板19,20を設け、枠
組みされた框内に複層ガラス21,21を嵌め込
んである。
次に、個々の部材の要部について詳説すると、
室外枠4の上枠7には、室外障子2を嵌める上レ
ール22を垂設し、室内側の端部に垂壁23を上
レール22と平行して、上レール22の垂下する
高さよりも短かく形成し、その下端に室内側に向
つて屈折する支部24が設けてある。室内枠5の
上枠8は、基壁25の室外側端部に上レール26
を垂設し、該上レール26の中間部に室内側へ向
つて突出する突片27を設け、基壁25と突片2
7間に回り縁28を保持する係止部29を備えて
おり、上記の両上枠7,8を断熱片6で連結する
ことによつて、前記断熱片6の下方に、前記垂壁
23と室内枠の上レール26とで下方へ開放した
係合溝30を形成している。
一方、室外枠4の下枠9には、室外側の上レー
ル22に対向する下レール31と、垂壁23に対
向した立壁32とを設け、また室内枠5の下枠1
0には、その基壁33に室内の上レール26と対
応して下レール34を突設し、該下レール34よ
り室内側に向つて突出した突片35と前記基壁3
3間に回り縁28を支持する係止部36を備え、
下レール34の室外側の面に室外側を開放した係
合溝38が形成してあつて、上記の両下枠9,1
0を互いに断熱片6で連結している。また室外枠
4の竪枠11と室内枠5の竪枠12は、何れも従
来のものと殆んど同様で断熱片6により連結して
あるが、特に、室内枠5の左右竪枠12,12に
は、その基壁に上下枠8,10の回り縁28と直
角に交叉して連続する回り縁28を固着してあ
る。
上記の枠体1を躯体の開口部に納めるときに
は、室外枠4と室内枠5を組合せ、且つ回り縁2
8を取付けて室外側より差し込むか、あるいは回
り縁28を開口部に納めた金属部分の枠体に後か
ら取付け、その室内側には額縁39が付設してあ
る。また、室外障子2と室内障子3の各框におけ
る室内側の壁には、それぞれ凹溝40を室内側を
開放して設け、各凹溝40にほぼT字形をなす取
付片41を嵌め込んで框にビス止めし、この取付
片41に化粧板19,20を止着してあり、化粧
板19,20は複層ガラス21と重なるように巾
広く形成し、化粧板19,20らガラス押え42
が取付けられている。尚、室外障子2の下框15
に設けた化粧板19は、その下端が下レール31
より高い位置にあるように形成してある。一方、
室内障子3の上框14に設けた化粧板20には、
室外側に向つて屈折して上框14の一部を覆う突
出部43を設け、突出部43の上面に気密材44
を室内側上レール26に当接するように突設して
ある。また、室外障子2の各部には、その上框1
3の室外壁より上レール22に接するタイト材4
5と、下框15の室外壁より下レール31に接す
るタイト材46、並びに竪框17より室外枠4の
突出壁に接するタイト材47が付設してあり、他
方、室内障子3の各部には、その上框14より室
内側の上レール26に接するタイト材48と、竪
框18より室内枠5の突出壁に接するタイト材4
9が設けてある。尚、両障子2,3の各召合せ框
17′,18′は煙返し50,51を有し、互いに
タイ材52,53が設けられている。
更に、第2図図示の如く、室外枠4と室内枠5
間に設けた係合溝30内には、その長手方向全長
に亘つて上気密体54を上下動自在に嵌めてあつ
て、該上気密体54は、硬質の合成樹脂で断面四
角形の中空体をなす基部55に、その上面より室
外側に向つて突出して支部24に係止する突部5
6を設け、また室外面より垂下し室外側に向つて
枝部57を突設し、枝部57の先部に軟質合成樹
脂よりなるひれ部58を、室外障子2の上框13
に設けた化粧板19に接するように設けたもので
あり、しかも基部55の下面は水平に形成してあ
つて、その下面がタイト材48の上面に当接す
る。
また第1図図示の如く、室内側の下レール34
に設けた係合溝38には、前記上気密体54に対
向する下気密体59を、下レール34の全長のう
ち第3図の如く閉鎖した室外障子2と対面する約
半分の長さ間に亘つて設け、残り半分には気密片
61を設けてあり、下気密体59は、硬質合成樹
脂の断面中空四角形をなす基部62に係合溝38
に対する嵌支部63を設け、基部62の上面より
室外側に向つて突出し室外障子2の下框15に設
けた化粧板19に接する軟質合成樹脂によるひれ
部64を一体に形成し、更に基部62の室外側の
下面に垂部65を備えている。
尚、図中66は網戸を示し、また第4図は四枚
建て障子の突合せ部を示しており、一方の突合せ
框に突合せゴム67,68を備えたもので、その
他の構造は前述のものと同様である。
上記の構造を有する断熱サツシにおいて、室
外、室内の各上枠7,8と室外、室内の各障子
2,3間の気密は、室外障子2においてタイト材
45と上気密体54のひれ部58で、また室内障
子3においては上気密体54のひれ部58とタイ
ト材48、及び気密材44で密閉されるものであ
り、室外、室内の各下枠15,16と室外、室内
の各障子2,3間の気密は、室外障子2において
はタイト材46と下気密体59のひれ部64で、
室内障子3は気密片61でそれぞれ密閉される。
然しながら、前記の断熱サツシについて断熱性
だけでなく気密性及び水密性を考えた場合、サツ
シ枠と障子及び内外障子相互間に種々のタイト材
が設けられていても、これだけで完全な気密性及
び水密性を保持することは難かしく、殊に室内障
子3の下框16に付着した化粧板20と、これに
対向して室内枠5の下枠10に取付けた回り縁2
0との空間には、強風雨時や暴風雨時に、下框1
6と下レール34との隙間を通つて相当量の雨水
が浸入し、化粧板20及び回り縁28を漏らす恐
れがあるので、本考案の場合、特に次のような構
造の水漏れ防止手段が講じてある。
即ち、室内枠5の下枠10上面には、室内障子
3の戸車70を走行させる下レール34が突設さ
れ、該下レール34のウエブ(縦壁)から室内側
に向けて水平に突出する突片35を設け、この突
片35と下枠10の基壁33との間に回り縁28
を保持する係止部36を形成してあるが、本考案
の場合、更に前記突片35の先端に上方へ向かつ
て起立する立上り壁37を設け、下レール34か
ら鍵形に分岐する立上り壁37を室内障子3の化
粧板20よりも室外側に位置せしめると共に、こ
の立上り壁37の上端が下レール34上端面より
も高くなるように形成してある。
なお、本実施例の場合、前に述べた各タイト材
のほか、回り縁28の室外側の面に、室内障子3
の各化粧板20の室内側の面に当接する補助タイ
ト材70,70が付設されていて、室内の暖かい
湿つた空気が化粧板20と回り縁28との隙間か
らサツシ枠内に侵入し、金属枠に触れて結露する
のを防止し得るようになつている。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案を適用した断熱サツシ
は、サツシの各部に設けたタイト材及び気密体と
サツシを構成する金属部材の室内側露出面に装着
した木製の化粧板及び回り縁の働きによつて、断
熱サツシ本来の結露防止機能と防音効果を発揮し
得るだけでなく、室内障子が走行する下レールの
室内側に鍵形に分岐する立上り壁を突設し、前記
の立上り壁を室内障子の化粧板よりも室外側に位
置せしめ、且つ、下レールの上端面よりも高く形
成してあるので、強風雨時や暴風雨時に下框と下
レールの隙間を通つて雨水が室内側に浸入しよう
としても、この立上り壁の存在により雨水の浸入
が阻止されるため、水に弱い化粧板及び回り縁が
水で濡れる恐れがなく、これらの木質部材に歪み
や変形が生じたり腐つたりせず、常に円滑軽快な
開閉機能を保持し、また立上り壁が室内から目視
されることもなく、非常に体裁がよい等の優れた
使用効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案による断熱サツシを示し、第1
図は下部を示す縦断面図、第2図は上部の縦断面
図、第3図は横断面図、第4図は突合せ障子の突
合せ部を示す横断面図である。 1……枠体、2……室外障子、3……室内障
子、4……室外枠、5……室内枠、6……断熱
片、7……室外枠の上枠、8……室内枠の上枠、
9……室外枠の下枠、10……室内枠の下枠、1
9,20……化粧板、22……室外枠の上レー
ル、26……室内枠の上レール、28……回り
縁、31……室外枠の下レール、34……室内枠
の下レール、37……立上り壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属製形材にて枠組みした室外枠4と室内枠5
    とを断熱片6で連結し、室外枠4と室内枠5の各
    下枠9,10に下レール31,34を設け、前記
    両下レール31,34に嵌めた室外障子2と室内
    障子3の金属製形材よりなる各框の室内壁面に木
    製の化粧板19,20を付着すると共に、これと
    対向する室内枠5に木製回り縁28を取付けた断
    熱サツシにおいて、室内障子3が走行する下レー
    ル34の室内側に、当該レール34から鍵形に分
    岐する立上り壁37を突設し、前記の立上り壁3
    7を室内障子3の化粧板20よりも室外側に位置
    せしめ、且つ、下レール34上端面よりも高く形
    成したことを特徴とする断熱サツシ。
JP7429886U 1986-05-16 1986-05-16 Expired JPH0424074Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7429886U JPH0424074Y2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7429886U JPH0424074Y2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62187194U JPS62187194U (ja) 1987-11-28
JPH0424074Y2 true JPH0424074Y2 (ja) 1992-06-05

Family

ID=30919382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7429886U Expired JPH0424074Y2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0424074Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004293221A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Tateyama Alum Ind Co Ltd 下枠フラットの断熱サッシ構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62187194U (ja) 1987-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0424074Y2 (ja)
JPH1113353A (ja) 引き違い窓
JPH10317805A (ja) 断熱障子
JPS6345496Y2 (ja)
JPS6128870Y2 (ja)
JPH1181805A (ja) スライディングサッシ
JPH10280811A (ja) 断熱サッシ
JPS6349482Y2 (ja)
JP3363104B2 (ja) サッシ窓
JP2844320B2 (ja) 引違い窓の窓枠
JP3266233B2 (ja) 引き違い窓
JPH0348399Y2 (ja)
JPH0425913Y2 (ja)
JP3323806B2 (ja) 断熱内倒し窓
JPS6347256Y2 (ja)
JPH0422693Y2 (ja)
JPS6332295Y2 (ja)
JPS6344531Y2 (ja)
JP2001280028A (ja) 断熱障子
JPS6030396Y2 (ja) 金属製サツシの結露防止装置
JP2741558B2 (ja) 断熱障子
JPH0116866Y2 (ja)
JPH0631110Y2 (ja) 引違い窓
JP2630705B2 (ja) 断熱障子
JPS5829730Y2 (ja) 断熱二重窓