JPS6030396Y2 - 金属製サツシの結露防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は金属製サツシの結露防止装置に関するものであ
る。

アルミニウム又はアルミニウム合金等の押出型材より威
る金属製窓枠は、熱を伝えやすいものである。

そのため、特に寒期においては、室内の暖房により室内
と室外との温度差が大きいため、窓枠の室内面に結露が
発生しやすい欠点がある。

本考案は前記の点に鑑み、窓枠の室内面を熱不導体で覆
うことにより、室内空気との接触を防止して結露を阻止
することができる金属製サツシの結露防止装置を提供す
るのを目的とする。

本考案の構成を第１図乃至第３図に示す第１実施例に基
づき詳細に説明すると、窓枠１はアルミニウムで隠し框
形式に構成する。

即ち、上枠２は第１図に示すように、窓開口部３の上面
に接する室内上面４の室内端に、突起５を形成するよう
にや）室外側の接合片６を突設する。

そして、室内上面４の室外端部から上方に向って上部垂
直片７を窓開口部３の両側に障子１枚分延長して設け、
この上部垂直片７の上端部から水平に連結天板８を設け
、連結天板８に上部垂直片７と平行に外壁９を走け、連
結天板８の中央下面に案内突条１０を設けている。

又、下枠１１は、第１，３図に示すように、窓開口部３
の下面に接する室内下面１２の室内端に、突起１３を形
成するようにや）室外側に接合片１４を突設する。

そして、室内下面１２の室外端部から下方に向って下部
垂直片１５を窓開口部３の両側に障子１枚分延長して設
け、この下部垂直片１５の下端部から傾斜した水切皿部
１６を設け、水切皿部１６の室外端子面にｈ形の下外壁
１７を設け、水切皿部１６の中央上面にレール１８を突
設している。

又、窓開口部側枠１９，１９’は第２図に示すように、
窓開口部３の室内外に接する室内側面２０と室外側面２
１とを断面コ形に形威し、これを上下枠２，１１と連結
している。

そして、室内側面２０の室内端に突起２１を形成するよ
うに室内側に接合片２２を突設している。

又、上下枠２，１１の窓開口部３の外側端は第２図に示
すように側枠２３，２３’で連結している。

窓枠１は前記のように構成したもので、第１゜２図に示
すように、窓開口部３の全周面を、室内面から室外面に
亘って合成樹脂等で伝熱導率の悪い（以下不熱伝導体と
称す）材料で構成した被覆材２４で被覆して空気との接
触を防止する。

被覆材２４は第３図に示すように断面をコ形に形成し、
室内部２５は端部全周に各突起５，１３．２１と係合す
る係止部２６を設け、室外部２７は端部に接触片２８を
突設している。

そして、室外部２７の室内部２５との結合部より円弧状
に気密片２９を一体に突設する。

一方、窓枠１の案内突条１０とレール１８の案内で両側
に開閉できるように構成した障子３０゜３０′は第１，
２図に示すように、ガラス板３１をグレージングガスケ
ット３２で支持している。

そして、前記気密片２は両障子３０．３０’を閉じた際
に、窓枠１に対向する框のグレージングガスケット３２
側の周面に当接して框の室内面を室内空気に接触させな
いようにしている。

尚、グレージングガスケット３２は通常障子の上框中央
から一方の竪框を通り下框へと周り、更に他方の竪框、
上框中央へと切れ目なく障子を一周するように構成する
。

本考案の第１実施例は前記のように構成したもので、窓
枠１の室内空気と接する室内面は被覆材２４で被覆し、
被覆材２４から突設した気密片２９が障子の框のグレー
ジングガスケット３２近傍に当接しているので、外気に
冷やされた窓枠１及び障子の框が室内空気と接触するの
を防止し、結露を阻止することができる。

尚、被覆材２４は十分な硬度を有するものを用い、気密
片２９は柔軟性を有するものを用いるのが良好であり、
第４図に示すように硬度な被覆材２４と軟質な気密片２
９とを一体成型するのがもつとも良好である。

次に第２実施例を第４図に基づいて説明すると、本実施
例は窓開口部３内に敷居部３３を設けたものである。

第１実施例における被覆材２４の室内部２５を延長して
同一材料で敷居部３３を形成し、この敷居部３３の室内
端及び中央下面に支持片３４．３５を突設している。

又、敷居部３３の上面にはレール３６．３７を一体的に
設けである。

前記実施例における敷居部３３の上方は鴨居に溝を設け
るか、アルミニウム等の型材にて溝部を形成してもよい
。

側面も窓開口部の柱をそのま）使用するが、アルミニウ
ム等の型材で型枠を形成してもよい。

一方、障子３０．３０’は２重ガラスを用い、図中３８
はスペーサ、３９は支持ブロックである。

第２実施例は前記のように構成したもので、敷居部３３
全体が不熱伝導体であるため、敷居部３３に結露が発生
する虞れがない。

更に、レール３６．３７に引違い障子を乗架させれば、
二重窓構造となり、ガラス面の結露をも完全に阻止でき
る。

尚、前記各実施例は引分は窓について説明したが、片引
窓は勿論、開き窓、引倒し窓、突き出し窓等の各種開閉
形式の窓に実施することができるものである。

本考案は前記実施例のような構成、作用を有するもので
、金属製の窓枠の窓開口部に位置した室内外面は、被覆
材で被覆されているので、室内空気と接触するようなこ
とがなく、又、障子の框も気密片により室内空気と接触
するようなことがないので結露が発生しない。

又、気密片は窓枠の被覆材から突出させているので、障
子の開閉の際に気密片が変形して框と当接しなくなるよ
うなことがない。

気密片は被覆材の全周から突設できるので、気密片の不
存在による結露発生を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る金属製サツシの結露防止装置の実施例
を示すもので、第１図は第１実施例の縦断面図、第２図
は横断平面図、第３図は下枠部分の拡大断面図、第４図
はその被覆材の説明図、第５図は第２実施例の下枠部分
の拡大断面図である。 尚、図中１は窓枠、３は窓開口部、４，１２゜２０は室
内面、２１は室外面、２４は被覆材、２７は室外部、 ２９は気密片、 ３０゜ ３０′は障 子、 ３２はグレージングガスケットである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属製の窓枠１の室内側に上部垂直片７、下部垂直片１
   ５及び室外側面１９．１９’を突設し、上部垂直片７の
   下端と下部垂直片１５の上端とを障子３０．３０’の上
   下框と略同−高さにして室内上面４と室内下面１２を夫
   々水平に設けて窓開口部３内に固定し、両室外側面１９
   ．１９’に窓開口部３内に固定する室内側面２０．２０
   を設け、室内側面２０．２０、室内上下面４，１２から
   室外側面１９．１９’及び上下部垂直片７，１５の開口
   部３側に亘って不熱伝導体で形威した被覆材２４を被覆
   し、この被覆材２４の室外部に、障子３０．３０’のグ
   レージングガスケット３２近傍の框に当接する気密片２
   ９を一体に形威したことを特徴とする金属製サツシの結
   露防止装置。