JPH04237528A - 打抜き装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ダイプレート上に供給
されたフープ材を打抜いて所定の加工を行なうようにし
た打抜き装置に係り、とくに小型のプレス装置に用いて
好適なものであって、その抜きカスの排出の改良に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】フープ材１を打抜いて所定の部品を形成
するために、従来は図４に示すような打抜き装置が用い
られていた。この装置はパンチプレート２に支持されて
いるピン状パンチ３とカッティング用パンチ４とを下降
させ、押え板５によってフープ材１を押えた状態でピン
状パンチ３によってフープ材１に小孔を形成するととも
に、カッティング用パンチ４によって打抜かれたフープ
材１をカットするようにしている。

【０００３】フープ材１の打抜きカスはダイプレート６
の貫通孔を通して凹部７内に落下し、抜きカス排出溝８
を通って排出されるようになっている。空気吹込み口９
から空気を供給し、抜きカス排出溝８内の抜きカスを図
４において左方へ排出するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】図４に示す従来の打抜
き装置の欠点は、加工するフープ材１が半田テープ等の
ような弾性が小さく、容易に塑性変形する材質の場合に
は、ダイプレート６のパンチ３が挿通される貫通孔の内
周面と抜きカスの嵌合がゆるく、空気排出口９から吹込
まれた空気によって、直前に打抜かれたフープ材１の穴
から抜きカスが逆流し、フープ材１の上面にこの抜きカ
スが付着することである。このような抜きカスは次の金
型の加工動作の際にフープ材１の表面に押付けられ、こ
れによってフープ材１の表面に窪みが形成される。また
抜きカスが装置の内部へも飛散し、打抜き動作の障害の
原因となる。

【０００５】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、打抜きカスが逆流してフープ材１に付
着することがないようにした打抜き装置を提供すること
を目的とするものである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、ダイプレー
ト上に供給されたフープ材を打抜いて所定の加工を行な
うようにした装置において、前記タイプレートの打抜き
穴と連通する抜きカス溜りを形成し、前記抜きカス溜り
と連通する排出溝を設け、前記排出溝よりも小さな断面
積の空気噴射口を前記抜きカス溜りの近傍において前記
排出溝に設けるようにしたものである。

【０００７】

【作用】ダイプレート上に供給されたフープ材は打抜か
れ、所定の加工が行なわれる。そしてそしてダイプレー
トの打抜き穴と連通する抜きカス溜りに打抜かれた抜き
カスが落下する。そして空気噴射口から噴射された空気
流によって排出溝の抜きカス溜りと連通する部分が負圧
になり、これによって抜きカス溜り内の抜きカスが強制
的に排出溝を通って排出されるようになる。

【０００８】

【実施例】図１および図２は本発明の一実施例に係る打
抜き装置を示すものであって、この打抜き装置はベース
１０を備えている。ベース１０上には排出板１１が配さ
れるようになっている。この排出板１１内には、その長
さ方向に連続するように排出溝１２が形成されている。 また排出溝１２と連通するようにその上部には抜きカス
溜り１３が形成されている。抜きカス溜り１３はほぼ漏
斗状をなしている。そして抜きカス溜り１３に臨む排出
溝１２にはノズル部１４が形成されており、このノズル
部１４は空気吹込み口１５と連通されるようになってい
る。これに対して排出溝１２の他端側が抜きカス出口１
６になっている。

【０００９】排出板１１の上部にはダイプレート１９が
配されている。ダイプレート１９は２列のピン状パンチ
２０とカッティング用パンチ２１とをそれぞれ受入れる
ための貫通孔２２、２３を備えている。そしてこれらの
貫通孔２２、２３の下端側が凹部２４、２５と連通され
ている。

【００１０】上記ピン状パンチ２０およびカッティング
用パンチ２１はパンチプレート２８を介して昇降板２９
に支持されている。昇降板２９は図２に示すロッド３０
によって昇降可能に支持されるとともに、ばね３１によ
って上方へ押圧されている。そして昇降板２９はエアシ
リンダ３２のロッド３３と連結されており、このエアシ
リンダ３２によって昇降動作が行なわれるようになって
いる。

【００１１】昇降板２９には下方に伸びるようにロッド
３６が取付けられており、このロッド３６の外周側には
ばね３７が介装されている。そしてばね３７によって押
え板３８を下方へ押圧するようにしている。押え板３８
には貫通孔３９、４０が形成されており、これらの貫通
孔３９、４０にはピン状パンチ２０とカッティング用パ
ンチ２１がそれぞれ嵌合されるようになっている。

【００１２】以上のような構成において、図３に示すよ
うな帯状のフープ材４３が図１において左方から所定の
ピッチで供給される。そして所定のタイミングでエアシ
リンダ３２によってロッド３３を介して昇降板２９が下
降される。するとこの昇降板２９にロッド３６を介して
支持されている押え板３８が下降し、フープ材４３をダ
イプレート１９の表面に押える。

【００１３】この後にさらに昇降板２９が下降すると、
ピン状パンチ２０とカッティング用パンチ２１とがそれ
ぞれ図３に示すようにフープ材４３を打抜くことになる
。すなわちピン状パンチ２０によって２列に小孔４４が
形成される。またカッティング用パンチ２１によって所
定の寸法にフープ材４３が打抜かれ、これによって部品
４５が得られることになる。

【００１４】上記の打抜き動作の際に、ピン状パンチ２
０とカッティング用パンチ２１とはそれぞれダイプレー
ト１９の貫通孔２２、２３内を下降するようになり、こ
のときにフープ材４３の抜きカスをこれらの貫通孔２２
、２３を通して凹部２４、２５に導く。小孔４４を打抜
くことによって生ずる抜きカスは抜きカス溜り１３を通
って排出溝１２に至るようになる。そして排出溝１２内
において、空気吹込み口１５およびノズル部１４を通し
て噴射された空気流が抜きカスを吹飛ばすことになる。 従って抜きカスは抜きカス出口１６を通して前方へ排出
されるようになる。

【００１５】このように本実施例に係る打抜き装置は、
空気圧を利用した抜きカス排出溝１２を設けた排出板１
１を備えている。しかもこの排出板１１の抜きカス溜り
１３を漏斗状にし、抜きカスはその傾斜面を滑ってノズ
ル１４の入口側の抜きカス溜り１３に落下するようにし
ている。空気吹込み口１５からエアシリンダ３２の排気
を送込むと、空気流はノズル部１４を通って抜きカス溜
り１３の下部に溜った抜きカスを吹飛ばしながら排出溝
１２を通って抜きカス出口１６に抜きカスを排出させる
。

【００１６】ノズル部１４の断面積を排出溝１２の断面
積よりも大きく設定することによって、ノズル部１４か
ら圧縮空気を噴射させると、エジェクタあるいは霧吹き
の原理によって、抜きカス溜り１３の部分に負圧が発生
する。この負圧によって抜きカス溜り１３の抜きカスが
排出溝１２側へ吸引され、逆流が防止される。

【００１７】空気の流量が不足の場合には、排出溝１２
に大量に抜きカスが溜り、これによって排出溝１２の断
面積が実質的に小さくなる。すると負圧が発生しなくな
り、抜きカス溜り１３から凹部２４を通って抜きカスが
逆流する可能性がある。従って排出溝１２内に抜きカス
が滞留することがないように、十分な量の空気を空気吹
込み口１５からノズル部１４を通して送るようにしてい
る。

【００１８】このように本実施例に係る小型部品用打抜
き装置においては、抜きカスの排出に空気圧を利用する
ようにしており、ノズル部１４の断面積を小さくして負
圧を発生させるようにしている。従って空気圧によって
抜きカスを吹飛ばして排出することが可能になるととも
に、逆流防止の動作が同時に実現される。また本実施例
によれば、半田のような比重の大きな材料に対しても、
空気圧による抜きカスの排出が可能になる。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明は、ダイプレートの
打抜き穴と連通する抜きカス溜りを形成し、しかもこの
抜きカス溜りと連通する排出溝を設け、排出溝よりも小
さな断面積の空気噴射口を抜きカス溜りの近傍において
排出溝に設けるようにしたものである。従って空気噴射
口を通して空気を排出溝内に噴射すると、この排出溝の
抜きカス溜りに臨む部分が負圧になって抜きカス溜りか
ら抜きカスを吸引して排出することが可能になり、抜き
カスが効果的に排出されるとともに、その逆流が確実に
防止されるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の打抜き装置の縦断面図である。

【図２】同装置の正面図である。

【図３】フープ材の打抜きを示す平面図である。

【図４】従来の打抜き装置の縦断面図である。

【符号の説明】

１０　　ベース １１　　排出板 １２　　排出溝 １３　　抜きカス溜り １４　　ノズル部 １６　　抜きカス出口 １９　　ダイプレート ２０　　ピン状パンチ ２１　　カッティング用パンチ ２２　　貫通孔 ２３　　貫通孔 ２８　　パンチプレート ２９　　昇降板 ３２　　エアシリンダ ３８　　押え板 ４３　　フープ材 ４４　　小孔 ４５　　打抜かれた部品

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ダイプレート上に供給されたフープ材
   を打抜いて所定の加工を行なうようにした装置において
   、前記タイプレートの打抜き穴と連通する抜きカス溜り
   を形成し、前記抜きカス溜りと連通する排出溝を設け、
   前記排出溝よりも小さな断面積の空気噴射口を前記抜き
   カス溜りの近傍において前記排出溝に設けたことを特徴
   とする打抜き装置。