JPH0423699Y2 - - Google Patents

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JPH0423699Y2
JPH0423699Y2 JP1986071879U JP7187986U JPH0423699Y2 JP H0423699 Y2 JPH0423699 Y2 JP H0423699Y2 JP 1986071879 U JP1986071879 U JP 1986071879U JP 7187986 U JP7187986 U JP 7187986U JP H0423699 Y2 JPH0423699 Y2 JP H0423699Y2
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shaft
screw
nut
screw shaft
seat
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、自動車のシートスライド装置の改
良に関する。
《従来の技術》 従来、車体フロア上に設けられたロアレール
に、シート下部に設けられたアツパレールが前後
移動自在に嵌合されて、シートが前後スライドさ
れるようになつたシートスライド装置が実用化さ
れている(実開昭59−88331号公報参照)。
また、上記のようなシートスライド装置におい
て、シート側にモータが回転されるスクリユーシ
ヤフトが前後方向に取付けられ、フロア側に該ス
クリユーシヤフトに螺合するスクリユーナツトが
取付けられて、モータの駆動によりシートが前後
スライドされるようになつたシートスライド装置
も提案されている(類似技術として実開昭60−
127238号公報参照)。
《考案が解決しようとする問題点》 ところで、上記のようなシートスライド装置に
おいては、モータの駆動によりスクリユーシヤフ
トが回転される際、スクリユーシヤフトは長尺で
あることから直接的に支持されていない中間部分
が半径方向に振れることがある。スクリユーシヤ
フトが振れると、スクリユーナツトの噛み合い抵
抗が増加するので、異音が発生したり、極端な場
合にはモータでスクリユーシヤフトを円滑に回転
することができなくなる。
この問題を解決するために、本考案者はまず、
スクリユーシヤフトの振れをスクリユーナツト側
で吸収して噛み合い抵抗が増加するのを防ぐべ
く、スクリユーナツトをスクリユーシヤフトと直
交方向に所定範囲内で移動できるように車体フロ
ア側に取付ける技術を開発した。これによつて異
音の発生とか食いつきといつた現象を防ぐことが
できる。しかし、この構成は次のような新たな問
題を生んだ。
スクリユーナツトをしつかりと車体フロアに固
定するのではなくて、上述のようにこれを可動的
に取付けているので、その取付部分の強度はどう
しても弱くなつてしまう。そのため、走行時の急
ブレーキなどによつてシートに大荷重がかかる
と、スクリユーナツトの上記取付部分が破損しや
すいのである。
この考案は上述した問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、スクリユーシヤフトとスクリユ
ーナツトとの噛み合い抵抗の増加による異音の発
生などを防ぐとともに、スクリユーナツトの取付
部分の機械的強度を増し、大荷重がシートに加わ
つても容易には破損しないようにした自動車のシ
ートスライド装置を提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記の目的を達成するために本考案は、レール
に沿つて前後方向に摺動するシート側にモータに
よつて回転されるスクリユーシヤフトが前後方向
に取付けられ、車体フロア側にこのスクリユーシ
ヤフトに螺合するスクリユーナツトが取付けられ
たシートスライド装置において、該スクリユーナ
ツトに該スクリユーシヤフト側方に延びる延出部
を形成し、該延出部に該スクリユーシヤフトに並
行な係止孔を設けるとともに、該係止孔に係止シ
ヤフトを所定の遊びをもたせて挿通し、該係止シ
ヤフトの両端は該車体フロア側に固定されて上方
に立ち上がるブラケツトで支持し、該ナツトの前
記延出部を除く周囲に該ナツトがスクリユーシヤ
フトと直交方向に所定範囲を超えて移動すること
を阻止するためのストツパを所定の間隔をあけて
設けた。
《作用》 スクリユーシヤフトに芯振れが生じた場合、ス
クリユーナツトはその芯振れに追従してスクリユ
ーシヤフトと直交方向に所定の遊びの範囲までは
何等の抵抗も受けずに自由に移動し得るので、ス
クリユーシヤフトとスクリユーナツトとの噛み合
い抵抗の増加による異音の発生などを可及的に防
止できる一方、所定範囲を超えるとスクリユーナ
ツトはストツパに当接してその移動が規制される
ことともにこのときの荷重の大部分は当該ストツ
パ側に分担されるので、シートに大荷重がかかつ
てもスクリユーナツトの取り付け部分に破損が生
じることを防止できる。
《実施例》 以下、本考案の実施例を添附図面について詳細
に説明する。
第1図に示すように、自動車用シート1は、シ
ートクツシヨン2とシートバツク3とで構成され
ている。
上記シートクツシヨン2のシートクツシヨンフ
レーム4の下面両側には、前後方向に伸長する左
右一対のアツパレール5,5が固定される一方、
該シートクツシヨンフレーム4に対向する車体フ
ロア上には、上記アツパレール5,5が前後移動
自在に嵌合するロアレール6,6がブラケツト
7,7を介して固定されている。
上記シートクツシヨンフレーム4の下面前部に
は、各アツパレール5,5の前部内側に接して、
前後方向に伸長するスクリユーシヤフト9,9の
前端部を支承するギヤボツクス10,10がそれ
ぞれ固定されているとともに、上記各アツパレー
ル5,5の後部内側には、上記スクリユーシヤフ
ト9,9の後端部を支承する軸受ブラケツト1
1,11がそれぞれ固定されている。
上記各ギヤボツクス10,10内には、スクリ
ユーシヤフト9,9に連結されたウオームホイル
に噛合するウオームがそれぞれ設けられている。
上記シートクツシヨンフレーム4の下面前部に
は電動モータ12が固定され、該電動モータ12
の両端の出力軸12a,12aが上記各ギヤボツ
クス10,10内のウオームに連結されている。
従つて、電動モータ12を駆動すると、ウオー
ム、ウオームホイルを介して各スクリユーシヤフ
ト9,9が回転されるようになる。
上記スクリユーシヤフト9,9にはスクリユー
ナツト14,14がそれぞれ螺合されている。
該スクリユーナツト14は、第2図および第3
図に詳細に示すように、スクリユーシヤフト9が
螺合する雌ネジ部14aを有するとともに、スク
リユーシヤフト9側方に延びて延出部が一体形成
されており、この延出部にはスクリユーシヤフト
9に並行に係止孔14bが開けられている。
該係止孔14bは、後述する係止シヤフト16
の軸部16aの外径よりも大きな内径に設定され
ている。
上記スクリユーナツト14を支持するため、上
方が開いた略コ字状のブラケツト15が設けら
れ、該ブラケツト15の両側の立上がり15a,
15aには上記スクリユーナツト14の係止孔1
4bと同軸の軸孔が開けられている。
該軸孔は、後述する係止シヤフト16の軸部1
6aの外径ががたつきなく嵌合する内径に設定さ
れている。また、ブラケツト15の両側の立上が
り15a,15aの間はスクリユーナツト15を
軸方向にがたつきなく嵌め合せることができる間
隔に設定されている。
該ブラケツト15は、各ロアレール6,6の前
後方向のほぼ中間位置で該ロアレール6,6の下
部に熔接などにより固着され、その内側に突出し
ている。(第3図参照)。
そして、上記ブラケツト15の両側の立上り1
5a,15aの間にスクリユーナツト14を嵌め
合せた後、ツバ付の係止シヤフト16の軸部16
aを一方の立上り15aの軸孔からスクリユーナ
ツト14の係止孔14bを介して他方の立上り1
5aの軸孔まで挿通させ、該軸部16aの端部に
ナツト18を螺合して抜け止めする。すなわち、
前述のように係止孔14bの内径は係止シヤフト
16の軸部16aの外径よりも大きく形成されて
いるので、係止孔14bと軸部16aとの間には
クリアランスが与えられて遊びをもたされてい
る。
上記のような構成であれば、電動モータ12が
駆動されると、ウオーム、ウオームホイルを介し
て各スクリユーシヤフト9が回転されるようにな
り、一方、スクリユーナツト14,14はブラケ
ツト15の両側の立上り15a,15aでスクリ
ユーシヤフト9,9の軸方向への移動が規制さ
れ、係止シヤフト16でスクリユーシヤフト9,
9の軸回りの回転が規制されているから、スクリ
ユーシヤフト9,9は回転しながら軸方向に移動
する。
これにより、アツパレール5,5とともにシー
ト1が前方または後方にスライドされるようにな
る。
回転に伴つてスクリユーシヤフト9が半径方向
に揺れると、スクリユーナツト14は係止孔14
bと係止シヤフト16の軸部16aとの間に遊び
として与えられたクリアランスの範囲で、その振
れに追随して上下左右方向に何等の抵抗も受けず
に自由に移動するようになるから、スクリユーシ
ヤフト9とスクリユーナツト14との噛み合い抵
抗が増加しないのである。従つて、従来のように
噛み合い抵抗の増加による異音が発生しなくな
る。
またこの実施例においては、ブラケツト15に
鋼板製のストツパ20を設けている。ストツパ2
0の下部にはL形に折り曲げ形成した接地部20
aがあり、この部分をブラケツト15の所定位置
に熔接している。
ストツパ20の上方部分には円弧状部20bが
形成されている。この円弧状部20bの曲率半径
はスクリユーナツト14の円筒部外周の半径より
若干大きい。円弧状部20bはスクリユーナツト
14の円筒部と同心状態になるように配置されて
いる。その結果、円弧状部20bはスクリユーナ
ツト14の円筒部外周に所定の間隔を保つてこれ
を覆う配置状態になつている。
従つて、前述したようにスクリユーシヤフト9
が半径方向に振れ、スクリユーナツト14がそれ
に追随して変位する場合、その変位量が僅かであ
ればその動きは許容されるが、ある範囲以上大き
く変位しようとすると、スクリユーナツト14の
外周がストツパ20に当接し、それ以上の変位は
阻止される。
このようにストツパ20でもつてスクリユーナ
ツト14の可動範囲が強固に規制されているた
め、係止シヤフト16の部分にだけ無理な力が集
中することなく、より大きな力がストツパ20に
かかることになる。こてによつて係止シヤフト1
6の負担が軽減され、全体としての機械的強度は
増し、係止シヤフト16が折損することは殆どな
くなる。
《考案の効果》 以上詳細に説明したように、この考案に係る自
動車のシートスライド装置にあつては、スクリユ
ーナツトの適宜な遊びによつてスクリユーシヤフ
トに芯振れが生じた場合、スクリユーナツトはそ
の芯振れに追従してスクリユーシヤフトと直交方
向に所定の遊びの範囲までは何等の抵抗も受けず
に自由に移動することができ、もつてスクリユー
シヤフトとスクリユーナツトとの噛み合い抵抗の
増加による異音の発生などを可及的に防止でき
る。またスクリユーナツトの遊びを作り出す比較
的弱い取付部分に過大な力が加わらず、上記スト
ツパ部によつてスクリユーナツトの動きが規制さ
れるので、この部分の機械的強度が増し、急ブレ
ーキなどでシートに大きな荷重が加わつても故障
することは極めて少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスライド装置を装備した
自動車用シートの斜視図、第2図はスクリユーシ
ヤフトとスクリユーナツトの要部拡大斜視図、第
3図は第2図の−断面図である。 1……自動車用シート、2……シートクツシヨ
ン、3……シートバツク、4……シートクツシヨ
ンフレーム、5……アツパレール、6……ロアレ
ール、9……スクリユーシヤフト、12……電動
モータ、14……スクリユーナツト、14b……
係止孔、15……ブラケツト、15a……立上
り、16……係止シヤフト、16a……軸部、2
0……ストツパ(ストツパ部)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 レールに沿つて前後方向に摺動するシート側に
    モータによつて回転されるスクリユーシヤフトが
    前後方向に取付けられ、車体フロア側にこのスク
    リユーシヤフトに螺合するスクリユーナツトが取
    付けられたシートスライド装置において; 該スクリユーナツトに該スクリユーシヤフト側
    方に延びる延出部を形成し、該延出部に該スクリ
    ユーシヤフトに並行な係止孔を設けるとともに、
    該係止孔に係止シヤフトを所定の遊びをもたせて
    挿通し、該係止シヤフトの両端は該車体フロア側
    に固定されて上方に立ち上がるブラケツトで支持
    し、該ナツトの前記延出部を除く周囲に該ナツト
    がスクリユーシヤフトと直交方向に所定範囲を超
    えて移動することを阻止するためのストツパを所
    定の間隔をあけて設けたことを特徴とする自動車
    のシートスライド装置。
JP1986071879U 1986-05-15 1986-05-15 Expired JPH0423699Y2 (ja)

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JP1986071879U JPH0423699Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

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JPS62184039U JPS62184039U (ja) 1987-11-21
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6259531B2 (ja) * 1980-08-04 1987-12-11 Sanyo Electric Co

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6259531U (ja) * 1985-10-02 1987-04-13

Patent Citations (1)

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JPS6259531B2 (ja) * 1980-08-04 1987-12-11 Sanyo Electric Co

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