JPH04234342A - S(+)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタレン−酢酸の製造方法 - Google Patents

S(+)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタレン−酢酸の製造方法

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JPH04234342A
JPH04234342A JP3186729A JP18672991A JPH04234342A JP H04234342 A JPH04234342 A JP H04234342A JP 3186729 A JP3186729 A JP 3186729A JP 18672991 A JP18672991 A JP 18672991A JP H04234342 A JPH04234342 A JP H04234342A
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JP
Japan
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methyl
methoxy
naphthalene
acetic acid
butanol
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JP3186729A
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Gerard Kessels
ジェラルド ケセルス
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WESTSPUR INVESTMENT Ltd
Original Assignee
WESTSPUR INVESTMENT Ltd
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/487Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to chemical modification
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/582Recycling of unreacted starting or intermediate materials

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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、R,S−6−メトキシ
−α−メチル−2−ナフタレン−酢酸を分割することに
よるS(+)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタ
レン−酢酸の製造方法に関する。
【0002】以下、簡単のため、S(+)−6−メトキ
シ−α−メチル−2−ナフタレン−酢酸(S(+)−6
−methoxy−α−methyl−2−napht
halene−acetic acid)を「S(+)
M.M.N.A.」と略称し、またR,S−6−メトキ
シ−α−メチル−2−ナフタレン−酢酸 (R,S−6
−methoxy−α−methyl−2−napht
halene−acetic acid)を「R,S 
M.M.N.A.」と略称する。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】S(+)
M.M.N.A.は、「ナプロキセン(Naproxe
ne) 」という名称で知られた重要な医薬品である。 R,S M.M.N.A.を分割するための多数の方法
が公知であり、約20年にわたって工業的規模で使用さ
れている。ここで、S(+)化合物は、R,S 化合物
に比べて極端に高価である。公知の分割方法は、次の欠
点を有している。
【0004】ある方法は光学的に活性な塩基を使用して
いるが、これが高価である。分割に用いられる光学的に
活性な塩基は、しばしば分子量が大きいため、多量の分
割剤を必要とする。
【0005】生成された塩は一般に非常に細かく結晶す
るため、結晶化液からの分離とその塩の洗浄とが実際上
良好に行えない。十分な光学的純度を得るためには、通
常塩の再結晶化を行わなければならない。
【0006】分割は溶剤中で行われ、再結晶化液の中に
汚れがたまり、この汚れた溶液のもとでは良好な分割は
困難である。分割が溶液中で行われると、結晶化液が急
速に汚れ、これを再利用できなくなる。
【0007】最も良く知られたS(+)M.M.N.A
.の製造方法として、R,S M.M.N.A.をシン
コニジンで分割することと、R,S M.M.N.A.
をS(−)−α−フェニル−エチルアミンで分割するこ
ととがある。
【0008】R,S M.M.N.A.をシンコニジン
で分割することは、たとえばアメリカ特許第3,683
,015 号やヨーロッパ特許第44,985号など、
多くの特許において説明されている。このシンコニジン
を用いた分割には、次のような不都合がある。すなわち
、シンコニジンは、高価であり、分子量が大きい。また
有毒であることから、医薬品の製造に際し細心の注意が
必要となる。さらにS(+)M.M.N.A.とシンコ
ニジンとの塩はきわめて細かく結晶するため、そのふる
い分けの問題が生じ、しかも溶剤中でのふるい分けが必
要になる。
【0009】R,S M.M.N.A.をS(−)−α
−フェニル−エチルアミンで分割することは、ヨーロッ
パ特許第132,854 号や特開昭55−36429
 号公報などのいくつかの特許において説明されている
【0010】S(−)−α−フェニル−エチルアミンは
比較的高価な分割剤で、十分な光学的純度を得るために
は二度結晶化する必要があり、そして時々、きわめて有
毒な溶剤(たとえばクロロホルム)を用いて結晶化しな
ければならない。
【0011】そこで本発明は、上述の公知の分割方法に
おける問題点を十分に解決することのできる新規な分割
技術を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、R,S−6−メトキシ−α−メチル−2−ナ
フタレン−酢酸を分割することでS(+)−6−メトキ
シ−α−メチル−2−ナフタレン−酢酸を製造するに際
し、R,S−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタレ
ン−酢酸とR(−)−2−アミノ−1−ブタノールとを
40−60℃の水に溶解させて25−35℃に冷却し、
得られた溶液をS(+)−6−メトキシ−α−メチル−
2−ナフタレン−酢酸とR(−)−2−アミノ−1−ブ
タノールとの塩でグラフトし、これをさらに5−15℃
に冷却して、生成された結晶を溶液から分離するととも
に水洗した後に強酸を加えて加水分解し、それによって
S(+)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタレン
−酢酸を結晶化するとともに得られた結晶を母アルカリ
液から分離し、かつ、結晶化母アルカリ液中に存在する
R(−)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタレン
−酢酸を加熱することによってラセミ化し、そのラセミ
化溶液を開始物質(starting materia
l) として再利用可能としたものである。
【0013】本発明の方法によれば、R,S M.M.
N.A.とR(−)−2−アミノ−1−ブタノールとの
水溶液からS(+)M.M.N.A.とR(−)−2−
アミノ−1−ブタノールとの塩を結晶化させることによ
って、R,S M.M.N.A.が分割される。この本
発明の方法によれば、次のような大きな利点がある。す
なわち、R(−)−2−アミノ−1−ブタノールはきわ
めて安価であり、これは医薬品エタムブトル(Etha
mbutol)を製造する際の副産物である。またこの
物質は比較的分子量が小さいため比較的少量しか必要と
せず、また再生かつ再利用が可能である。さらに、これ
は安定な化合物である。
【0014】さらに、大変魅力的なことには、分割の際
に生成されるS(+)M.M.N.A.とR(−)−2
−アミノ−1−ブタノールとの塩は大きな結晶になり、
これにより、光学的に純粋な物質がただ一回の結晶化に
よって得られる。
【0015】また、分割が水性の媒体内で行われ、これ
により大きな利益が得られる。分割のあとで、結晶化母
アルカリ液中において、溶解している望ましくない鏡像
体を直接ラセミ化するとともに、新たなR,S 化合物
と再生された分割剤とを部分的に追加した後に、溶液を
次の結晶化のために再利用し、そしてこのことを繰り返
すようにする。
【0016】光学的に活性な塩基を用いた結晶化による
R,S M.M.N.A.の分割は、結晶化溶液の汚れ
に対しきわめて敏感であることが判明した。汚れた液で
結晶化を行った場合には、その結晶化に遅れが生じ、結
晶は小さなものとなり、光学的純度は低下する。このた
め、得られた塩の再結晶化が必要となる。
【0017】分割が溶剤中で行われる場合は、分解生成
物と汚濁物とがその内部に蓄積して、溶液の再使用がし
ばしば不可能になる。本発明の方法は水性の媒質中で実
施されるため、分解生成物と汚濁物とは、活性炭でろ過
することで容易にこれを水溶液から除去することができ
る。このため、溶液を実際上いつまでも使用することが
できる。溶剤を用いたときには、この可能性を享受する
ことはできない。
【0018】ドイツ特許第2008272 号には、溶
液からS(+)M.M.N.A.とR(−)−2−アミ
ノ−1−ブタノールの塩を結晶化してR,S M.M.
N.A.を分割するために、R(−)−2−アミノ−1
−ブタノールが、他の36種の光学的に活性な塩基と同
様に好適であるという意味のことが示されている。しか
し、そこでは、水溶液からの結晶化については何ら触れ
られていない。
【0019】このドイツ特許には、R(−)−2−アミ
ノ−1−ブタノールを本発明のように使用することにつ
いてのデータや具体例は示されていない。また上記各先
行特許で述べられた溶媒では、R,S M.M.N.A
.をR(−)−2−アミノ−1−ブタノールにうまく溶
解させることができない。なぜなら、S(+)M.M.
N.A.とR(−)−2−アミノ−1−ブタノールの塩
と、R(−)M.M.N.A.とR(−)−2−アミノ
−1−ブタノールの塩の一部もが結晶化するためである
。光学的に純粋な生成物を得るために溶剤中で十分に選
択するということはできない。
【0020】上述のように、本発明では水溶液にて結晶
化を行っており、そこではS(+)M.M.N.A.と
R(−)M.M.N.A.との塩が、R(−)−2−ア
ミノ−1−ブタノールとともに、それぞれ全く異なった
溶解性を有して、分割を可能としている。
【0021】イタリア特許第2368984 号で述べ
られた方法においては、やはりR(−)−2−アミノ−
1−ブタノールが使用されている。ここでは、分割のた
めに、本発明のように容易に生成されて加水分解された
S(+)M.M.N.A.とR(−)−2−アミノ−1
−ブタノールの塩が結晶化されるのではなく、S(+)
M.M.N.A.とR(−)−2−アミノ−1−ブタノ
ールのアミドが用いられる。このことは、いくらかの余
分な化学合成物が生成されることを意味する。
【0022】すなわちR,S M.M.N.A.からエ
ステルの酸塩化物が生成され、次いでR(−)−2−ア
ミノ−1−ブタノールとでアミドが生成され、分割の後
でこのアミドが加水分解されなければならない。
【0023】本発明の方法では、S(+)M.M.N.
A.とR(−)−2−アミノ−1−ブタノールの塩は水
性の媒質の中で自然に生成され、かつ得られた塩は、水
性の媒質の中で強酸によって簡単に加水分解される。
【0024】次に本発明の方法についてさらに説明を加
える。まず、R,S M.M.N.A.とR(−)−2
−アミノ−1−ブタノールをほぼ等モル比で40−60
℃の温水に加えて溶液が作られる。続いて、このように
して得られた溶液は、ゆっくりと25−35℃に冷却に
される。飽和点に達した温度において、この溶液は、S
(+)M.M.N.A.とR(−)−2−アミノ−1−
ブタノールの塩にグラフトされる。 さらにこの溶液を5−15℃に冷却することで、S(+
)M.M.N.A.とR(−)−2−アミノ−1−ブタ
ノールの塩が結晶化し始める。このときに溶液を大きく
過飽和状態とさせないことが重要であると判明した。な
ぜなら、そのような場合には、R(−)鏡像体の塩もが
結晶化することで、要求される良好な光学的純度が得ら
れないためである。
【0025】十分なグラフトが必要であり、これに対し
て溶液がゆっくりとしかも均一に冷却されなければなら
ないことが判明した。R(−)−2−アミノ−1−ブタ
ノールの一部分を、NaOHやKOH などの他の塩基
に置換することが可能であることが判明した。他の塩基
を加えることで、不要な鏡像体の塩がゆっくりと結晶化
することになって、高い生産性のもとで分割がなされる
ことが判明した。
【0026】結晶化が終了した後に、生成された大きな
針状の結晶は、ろ過作用によって液から分離され、水洗
される。分離された塩は続いて温水に溶解され、塩酸の
ような強酸を添加することで加水分解される。それによ
ってS(+)M.M.N.A.が結晶化し、続いてこれ
はろ過作用によって母アルカリ液から分離される。
【0027】加水分解のための母アルカリ液には、R(
−)−2−アミノ−1−ブタノールの硫酸塩が溶液の形
で存在するが、これは、液をアルカリ性としたあとで適
当な溶剤によって溶液から抽出される。
【0028】結晶化のための母アルカリ液には、R,S
 M.M.N.A.とR(−)−2−アミノ−1−ブタ
ノールの塩の一部と、R(−)M.M.N.A.とR(
−)−2−アミノ−1−ブタノールの塩とが溶解してい
る。R(−)M.M.N.A.は、加熱することによっ
て、結晶化のための母アルカリ液のなかで、R,S M
.M.N.A.と直接ラセミ化する。水性の媒質中にお
いては、ラセミ化の速度は遅い。アルコールを添加する
ことによって、ラセミ化の速度はかなり速くなり、これ
によってラセミ化温度が低くなるとともに、ラセミ化の
時間は短くなる。
【0029】ラセミ化のあとで、加えられていたアルコ
ールは蒸留される。残ったR,S M.M.N.A.と
R(−)−2−アミノ−1−ブタノールの溶液は、活性
炭を用いたろ過作用によって精製される。これにより、
新たに部分的に加えられるR,S M.M.N.A.と
加水分解のための母アルカリ液から再生されたR(−)
−2−アミノ−1−ブタノールとを添加することで、溶
液を結晶化のために無期限に再使用することが可能とな
る。
【0030】上述の方法は、図1においてその概略が示
されている。
【0031】
【実施例】最後に、本発明を限定するものでない以下の
具体例によって、本発明をさらに説明する。
【0032】(具体例1)100cm3のフラスコに水
60cm3 とR,S M.M.N.A.12gとR(
−)−2−アミノ−1−ブタノール 4.8gとを入れ
て混合した。
【0033】得られた混合物を約50℃に加熱して、R
,S M.M.N.A.を溶解させた。そして混合物を
約30℃に冷却した。この温度において、S(+)M.
M.N.A.とR(−)−2−アミノ−1−ブタノール
の細かく粉砕された塩 0.2gを添加した。
【0034】グラフトの後で再結晶化を行い、その後混
合物を5時間攪拌して約10℃に冷却した。約10℃で
1時間攪拌し、その後結晶をろ過し、フィルタ上で約0
℃のわずかな水で洗浄した。
【0035】得られた結晶を約60℃の水40cm3 
に溶解した。そして攪拌を行ないながら、20%の硫酸
を、pHが約1になるまで注入した。この希硫酸を注入
しているときに、生成物が結晶化された。混合物を約2
5℃に冷却して、結晶生成物をろ過し、水洗し、そして
乾燥させた。
【0036】1.9 gの白色の結晶質が得られた。比
旋光度は、〔α〕20D =+62  (C=1、クロ
ロホルム)であった。 (具体例2) 1.結晶化 500cm3のフラスコ内で、水280cm3とNaO
H 2.8gとR(−)−2−アミノ−1−ブタノール
22gとを混合した。そのようにして得られた混合物を
約55℃に加熱し、その後R,S M.M.N.A.6
7.5gを添加した。溶液を得た後、これを約32℃に
冷却した。この温度で、溶液を、S(+)M.M.N.
A.とR(−)−2−アミノ−1−ブタノールの細かく
粉砕された塩 1.5gとグラフトさせた。
【0037】グラフトの後で、結晶化が始まった。続い
て、7時間にわたり攪拌を行って、温度を約6℃まで低
下させた。約6℃のもとで2時間にわたり攪拌を行い、
生成された結晶をろ過し、わずかの冷水で洗浄した。
【0038】2.得られた塩の加水分解得られた塩を6
0℃の水225cm3に溶解させた。60−70℃で2
時間攪拌しながら、20%の硫酸を注入してpHを1.
5 以下にした。そして溶液を約25℃まで冷却して、
希硫酸の注入中に結晶化した白色の結晶質をろ過し、水
洗して乾燥させた。
【0039】これによって白色の結晶物17.5gが得
られた。生成物を分析したところ、その比旋光度は、〔
α〕20D =+63.8  (C=1、クロロホルム
)であった。 3.R(−)−2−アミノ−1−ブタノールの再生前述
の加水分解(ステップ2)における母アルカリ液に、R
(−)−2−アミノ−1−ブタノールの硫酸塩を溶解し
た。この母アルカリ液を攪拌しながらNaOH約8gを
加え、これが溶解した後にNaCl約35gを添加した
。NaClが溶解した後に、得られた溶液を、それぞれ
40cm3 のイソブチルアルコールを用いて、分離漏
斗で5回抽出した。
【0040】得られた抽出物は合計192cm3になっ
たが、これを回転式の真空乾燥器で蒸発処理した。蒸発
のあとに残った残滓である再生R(−)−2−アミノ−
1−ブタノールが、 6.1g得られた。
【0041】生成物は、比旋光度〔α〕20D =−1
5.8  (C=1、1規定の塩酸)を有することが判
明した。 4.ラセミ化 結晶化のための母アルカリ液は、R,S M.M.N.
A.とR(−)M.M.N.A.とR(−)−2−アミ
ノ−1−ブタノールとが混合して溶解した状態となって
いる。
【0042】結晶化母アルカリ液(洗浄水を含む)計3
35cm3に第三ブタノール335cm3を添加して、
得られた混合物をオートクレーブにおいて約 140℃
で22時間保持した。この混合物を冷却したした後、サ
ンプルとして5cm3を取り出し、20cm3 の水で
希釈し、そして20%の硫酸でpH約1まで酸性化した
。すると、白く結晶したR,S M.M.N.A.が得
られた。
【0043】ろ過、水洗および乾燥の後に比旋光度を測
定した。その値は〔α〕20D =0.3 で、このこ
とは、ラセミ化がほぼ完全に行われたことを意味してい
る。続いて、1リットルのフラスコ内のラセミ化混合物
に対しスパイクマウントと蒸留冷却器とを設置し、フラ
スコ内の混合物の沸騰温度が約99℃よりも高くなるま
で蒸留を行った。
【0044】そして、フラスコ内に残った水性のラセミ
液を約25℃まで冷却し、再生R(−)−2−アミノ−
1−ブタノール 6.1gを添加した。続いて活性炭4
gを添加して、15分間攪拌した。その後、混合物から
活性炭をろ過により分離した。これによりほとんど無色
となった溶液にわずかの水を補充して、その体積を33
0cm3とした。この液は、次の結晶化の際に再使用し
た。
【0045】(具体例3)500cm3のフラスコ内で
、清浄化されたラセミ液330cm3に再生されたR(
−)−2−アミノ−1−ブタノールを添加して攪拌した
【0046】この液を約55℃まで加熱し、その後、N
aOH 0.2gと、R(−)−2−アミノ−1−ブタ
ノール 1.1gと、R,S M.M.N.A.17.
0gとの混合物を加えた。溶液が得られるまで攪拌を続
けて、その後約32℃まで冷却した。続いてグラフト化
を行い、また具体例2と同様の結晶化を行った。こうす
ることで、実際上無期限に繰り返し分割を行うことが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を概略的に示すブロック図である

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  R,S−6−メトキシ−α−メチル−
    2−ナフタレン−酢酸を分割することでS(+)−6−
    メトキシ−α−メチル−2−ナフタレン−酢酸を製造す
    るに際し、R,S−6−メトキシ−α−メチル−2−ナ
    フタレン−酢酸とR(−)−2−アミノ−1−ブタノー
    ルとを40−60℃の水に溶解させて25−35℃に冷
    却し、得られた溶液をS(+)−6−メトキシ−α−メ
    チル−2−ナフタレン−酢酸とR(−)−2−アミノ−
    1−ブタノールとの塩でグラフトし、これをさらに5−
    15℃に冷却して、生成された結晶を溶液から分離する
    とともに水洗した後に強酸を加えて加水分解し、それに
    よってS(+)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフ
    タレン−酢酸を結晶化するとともに得られた結晶を母ア
    ルカリ液から分離し、かつ、結晶化母アルカリ液中に存
    在するR(−)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフ
    タレン−酢酸を加熱することによってラセミ化し、その
    ラセミ化溶液を開始物質として再利用可能とすることを
    特徴とするS(+)−6−メトキシ−α−メチル−2−
    ナフタレン−酢酸の製造方法。
  2. 【請求項2】  加水分解を、強酸としてのH2SO4
     によって行うことを特徴とする請求項1記載のS(+
    )−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタレン−酢酸
    の製造方法。
  3. 【請求項3】  R(−)−2−アミノ−1−ブタノー
    ルと塩基との混合物によって結晶化を行うことを特徴と
    する請求項1記載のS(+)−6−メトキシ−α−メチ
    ル−2−ナフタレン−酢酸の製造方法。
  4. 【請求項4】  塩基としてNaOHとKOH とのい
    ずれかを使用することを特徴とする請求項3記載のS(
    +)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタレン−酢
    酸の製造方法。
JP3186729A 1990-07-27 1991-07-26 S(+)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタレン−酢酸の製造方法 Pending JPH04234342A (ja)

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NL9001703 1990-07-27

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