JPH04108766A - 光学活性1―メチル―3―フェニルプロピルアミンの製法 - Google Patents

光学活性1―メチル―3―フェニルプロピルアミンの製法

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JPH04108766A
JPH04108766A JP22735790A JP22735790A JPH04108766A JP H04108766 A JPH04108766 A JP H04108766A JP 22735790 A JP22735790 A JP 22735790A JP 22735790 A JP22735790 A JP 22735790A JP H04108766 A JPH04108766 A JP H04108766A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、光学活性1−メチル−3−フェニルプロピル
アミンの製法に関するものである。
〈従来の技術〉 光学活性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンは、
β−ブロッカ−剤などの医薬品の合成原料として有用な
化合物であるが、化学的に合成された1−メチル−3−
フェニルプロピルアミンは、R3体であるので前記合成
原料とするには光学分割して光学活性なものにしなけれ
ばならない。1−メチル−3−フェニルプロピルアミン
の光学分割方法として、分割剤N−ベンゾイルフェニル
グリシンを用いる方法(特開平2−53755号公報)
が知られている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、前記の方法は光学純度が低く、工業的に実用化
可能なレベルではない。そこで、本発明者らは、光学活
性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの実用的な
製造法の確立を目的として鋭意検討をかさねた。
〈課題を解決するための手段〉 その結果、上記目的は光学活性N−ホルミルフェニルグ
リシンを分割剤として、(RS)−1−メチル−3−フ
ェニルプロピルアミンをジアステレオマー塩を経て光学
分割することによって達成されることがわかった。
すなわち、本発明は光学活性N−ホルミルフェニルグリ
シンを分割剤として用い、該分割剤と(R5)−1−メ
チル−3−フェニルプロピルアミンとの二種のジアステ
レオマー塩を生成せしめ、該二種のジアステレオマー塩
の溶解度差を利用して(RS)−1−メチル−3−フェ
ニルプロピルアミンを光学分割することを特徴とする光
学活性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの製造
法である。
以下、本発明の構成を詳しく説明する。
本発明で用いる分割剤は、N−ホルミルフェニルグリシ
ンであり、そのD体およびL体のいずれも用いることが
できる。
本発明において、原料として用いられる(RS)−1−
メチル−3−フェニルプロピルアミンは、(R)−1−
メチル−3−フェニルプロピルアミンと(S)−1−メ
チル−3−フェニルプロピルアミンとを等置台むラセミ
型混合物のみならず、いずれか一方の光学異性体を等量
以上に含む混合物をも包含するものである。
(RS)−1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの
光学分割は次の手順と条件で行なう。
まず、溶媒中で(RS)−1−メチル−3−フェニルプ
ロピルアミン1モルに対して0.1〜2.0モル、好ま
しくは0.3〜1.2モル、さらに好ましくは0.3〜
1.0モル量のN−ホルミル−D−フェニルグリシンも
しくはN−ホルミル−し−フェニルグリシンを接触させ
る。
また、この時、塩酸、硫酸、りん酸などの鉱酸あるいは
ギ酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸を共存させても
よい。鉱酸、有機酸の使用量は分割剤と合せて(RS)
−1−メチル−3−プロピルアミンに対して0.1〜1
.5モル、好ましくは0.2〜1.3モル、さらに好ま
しくは0゜5〜1.1モル量である。
ここで使用する溶媒としては、1−メチル−3−フェニ
ルプロピルアミンとN−ホルミルフェニルグリシンを溶
解するとともに溶液中でこれらの化合物を化学的に変質
せしめることなく、かつジアステレオマー塩を析出せし
めるものであればよく、たとえば、水、メタノール、エ
タノール、プロパツールなどの低級アルコール、アセト
ン、酢酸エチル、ヘキサン、クロロホルム、トルエンな
どの有機溶媒またはこれらの混合溶媒を用いることがで
きる。好ましい溶媒は、水、エタノールである。
(RS) −1−メチル−3−フェニルプロピルアミン
に前記分割剤を接触させる方法としては、上記した溶媒
中に(RS)−1−メチル−3−フェニルプロピルアミ
ンおよび分割剤を別個に溶解して混合してもよいし、ま
た溶媒中にそれらを順次溶解してもよい。さらにあらか
じめ(RS)−1−メチル−3−フェニルプロピルアミ
ンと分割剤とからつくった塩を該溶媒中に添加溶解して
もよい。
次に、接触によって得られた溶液を冷却および/あるい
は濃縮する。すると、難溶性のジアステレオマー塩が晶
析する。難溶性のジアステレオマー塩を分割溶媒から析
出させる際の温度は使用する溶媒の凝固点から沸点の範
囲であればよく、目的に応じて適宜状められるが、通常
0℃から80℃の範囲で十分である。
難溶性のジアステレオマー塩の結晶は、濾過、遠心分離
などの通常の固液分離法によって容易に分離することが
できる。
一方、難溶性のジアステレオマー塩を分離した残りの母
液をそのまま、または濃縮および/あるいは冷却して易
溶性のジアステレオマー塩を析出せしめ、これを分離す
ることもできる。
かくして得られる各ジアステレオマー塩を適当な方法で
分解することによって、分割剤と(R)−1−メチル−
3−フェニルプロピルアミンまたは(S)−1−メチル
−3−フェニルプロピルアミンを分離・採取することが
できる。
ジアステレオマー塩の分解方法は任意であり、たとえば
、水性溶媒中酸またはアルカリで処理する方法などが適
用できる。すなわち、たとえばジアステレオマー塩水溶
液に苛性ソーダを添加し、これをトルエンなどの有機溶
媒で抽出すると(R)−1−メチル−3−フェニルプロ
ピルアミンまたは(S)−1−メチル−3−フェニルプ
ロピルアミンが有機溶媒層に抽出されてくるので、抽出
後有機溶媒を留出することによって容易に光学活性1−
メチル−3−フェニルプロピルアミンを得ることができ
る。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
なお、実施例中、光学純度は次のように測定したものを
示す。
光学純度の測定 1−メチル−3−フェニルプロピルアミンまたはジアス
テレオマー塩の0.2%水/メタノール溶液を調製し、
2%トリエチルアミンのアセトニトリル溶液0.1 m
lと0.4%2.3.4.6−テトラ−0−アセチルー
β−D−グルコピラノシルイソチオシアネート(GIT
C)のアセトニトリル溶液0,1mlとを添加して混合
した。  30分室温で反応させたのち、0.3%ジエ
チルアミンのアセトニトリル溶液0.1 mlで過剰の
GITCを分解したサンプルを次のHPLC条件で分析
し、アミンの光学純度を求めた。
HPLC条件 カ  ラ  ム :1t−Bondasphere5μ
 C+a  100人 3.9X150m 移動相: 0.05%H3PO4/メタノール=52 
/ 48 1.0 ml/minカラムT:40℃ U   V:254nm 保持時間:  (R) −1−メチル−3−フェニルプ
ロピルアミンのGITC化物 50.4m1n (S)−1−メチル−3−フェニル プロピルアミンのGITC化物 53.9m1n 実施例1 (RS)−1−メチル−3−フェニルプロピルアミン1
4.9 gとN−ホルミル−L−フェニルグリシン17
.9 gとを水66.5gに45℃で加熱溶解した。ゆ
っくり撹拌しながら冷却し、4時間後20℃で析出結晶
を遠心濾過し、水5gでリンスした。分取した結晶を乾
燥すると10.6gの白色の(R)−1−メチル−3−
フェニルプロピルアミン・N−ホルミル−し−フェニル
グリシン塩を得た。得られたジアステレオマー塩を水1
5.0gで再結晶して(R)−1−メチル−3−フェニ
ルプロピルアミン・N−ホルミル−し−フェニルグリシ
ン塩8.3gを得、この結晶にlN−NaOH26m1
を加えて、トルエン20m1で2回抽出した。トルエン
層は水10m1で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を留出して3.7gの(R)−1−メチル
−3−フェニルプロピルアミン(収率50%対(R)−
1−メチル−3−フェニルプロピルアミン、光学純度9
8.3%ee)を得た。
〈発明の効果〉 かくして、本発明によれば、(RS)−1−メチル−3
−フェニルプロピルアミンを極めて簡単な方法で収率よ
く、高い光学純度で光学分割することができる。また、
分割剤の光学活性N−ホルミルフェニルグリシンは、ジ
アステレオマー塩を酸またはアルカリで処理することに
より容易に回収でき、さらに回収された光学活性N−ホ
ルミルフェニルグリシンは、再使用が可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 光学活性N−ホルミルフェニルグリシンを分割剤として
    用い、該分割剤と(RS)−1−メチル−3−フェニル
    プロピルアミンとの二種のジアステレオマー塩を生成せ
    しめ、該二種のジアステレオマー塩の溶解度差を利用し
    て(RS)−1−メチル−3−フェニルプロピルアミン
    を光学分割することを特徴とする光学活性1−メチル−
    3−フェニルプロピルアミンの製法。
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