JPH0419215B2 - - Google Patents

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JPH0419215B2
JPH0419215B2 JP58220850A JP22085083A JPH0419215B2 JP H0419215 B2 JPH0419215 B2 JP H0419215B2 JP 58220850 A JP58220850 A JP 58220850A JP 22085083 A JP22085083 A JP 22085083A JP H0419215 B2 JPH0419215 B2 JP H0419215B2
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racemic
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JP58220850A
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JPS59134747A (ja
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Fuogatsushu Eremeeru
Toeeke Raasuroo
Fuaiguru Fuerentsu
Sooshu Rudorufu
Bozaai Yoojefu
Koruta Rejuoo
Nemeshu Yoojefu
Benchiitsuku Peeteru
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KINOIN GIOGISUZERU ESU BEGIESUZECHI TERUMEKEKU GIARA RUTO
Original Assignee
KINOIN GIOGISUZERU ESU BEGIESUZECHI TERUMEKEKU GIARA RUTO
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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/487Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to chemical modification

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式、 (式中、Rはメチル基または塩素原子である。)
のトランスビニル−シクロプロパンカルボン酸の
エナンチオマーの製法であつて極性溶剤中で分割
剤として(+)−または(−)−N−(1−ホルム
アミド−2,2,2−トリクロロエチル)−ピペ
ラジンを使用してラセミトランス化合物またはラ
セミシスおよびトランス異性体の混合物を分割
し、次いで、母液から晶出された、(+)−トラン
スカルボン酸と(−)−分割剤または(−)−トラ
ンスカルボン酸と(+)−分割剤の塩を過する
ことによつて分離し、その後、母液を酸性化さ
せ、続いて、溶剤で抽出し、そして、蒸発させる
ことによつて目的のエナンチオマーを得ることか
らなる方法に関する。
Rは常に前記に述べたとうりの基を示す。従つ
て、くりかえし記載することは避ける。
本発明の好ましい実施態様によれば、溶剤とし
て水溶媒を使用し、そして、分割はアルカリ性PH
域、好ましくは、PH8.0〜8.5で行ない、さらに、
所望によりセラミ体の水溶液を塩基で処理し、そ
して、分割剤の水溶液を酸で処理し、そして、得
られた溶液をあわせる。
分割剤の好適な使用量は対応するトランスエナ
ンチオマーと当量またはこれよりも少ない量であ
る。
一般式の酸のエナンチオマー(複数)の誘導
体(これらの誘導体類は異なつた生物活性を有す
る)を製造する場合、存在しうる異性体の分離お
よび製造がそれぞれ必要である。この誘導体は異
なつた1,3−シスおよび−トランス異性体の分
割の過程で得られるエナンチオマーを使用するこ
とによつて製造される。ラセミカルボン酸のシス
およびトランス異性体の混合物が異なつた合成過
程で生成される。一般的に、トランス異性体の量
の方がシス異性体の量よりも多い。ラセミトラン
スカルボン酸から出発する方法はエナンチオマー
の製造方法としても知られている。しかし、ラセ
ミシスおよびトランスカルボン酸の分離が最初に
必要である。英国特許第1220160号明細書によれ
ば、(±)−2,2−ジメチル−3−イソブテニル
−1,3−トランス−シクロプロパン−1−カル
ボン酸をメタノール中でD(−)−トレオ−1−p
−ニトロフエニル−2−ジメチル−アミノプロパ
ン−1,3−ジオールで分割し、(+)−カルボン
酸を含有する、得られた結晶質ジオステレオマー
塩をイソプロピルエーテルに懸濁させ、乾燥し、
次いで、イソプロピルエーテルおよび石油エーテ
ルの混液から晶出させる。英国特許第1300840号
明細書によれば、カルボン酸の分割は同様にメタ
ノール中でL−リジンを用いて行なわれ、そし
て、(+)−カルボン酸を含有するジアステレオマ
ーを英国特許第1220160号の場合と同様に、反応
混合物から晶出させる。米国特許第3842125号明
細書によれば、ラセミトランスカルボン酸をエタ
ノール溶液中で(−)−α−(1−ナフチル)−エ
チルアミンで分割し、次いで、(+)−カルボン酸
を含有するジアステレオマー塩をエタノールから
再結晶させる。
英国特許第1178423号明細書によれば、ラセミ
トランスカルボン酸は分割剤としてキニンをエタ
ノール溶液中で使用する。(−)−カルボン酸を含
有するジアステレオマー塩は溶液から晶出され、
そして、(+)−カルボン酸はエタノールから再結
晶させた後、母液から得られる。英国特許第
1369730号明細書によれば、ラセミシスおよびト
ランスカルボン酸類の混合物も出発物質として使
用できる。分割は85%メタノール水溶液中で
(+)−α−フエニル−β−p−トリル−エチルア
ミンを用いて行なわれ、そして、得られる結晶質
塩は(+)−シスおよび(+)−トランスカルボン
酸の混合物を含有する。
これらの公知の方法にもとづけば、シスおよび
トランス異性体類を最初に分離したときに限つて
純粋なエナンチオマーを得ることができる。光学
的に純粋なエナンオチマーの製造が万一できると
したら、再結晶法によつてしかできない。エナン
チオマーの収率は50〜70%であつた。分割剤の値
段は高い。これらの方法を実施するコストは使用
される溶剤の値段によつてさらに増大する。前記
の方法の別の欠点は対掌体のうち一方しか得られ
ず、また、他の対掌体の使用については言及され
ていないことである。
本発明は、ラセミトランス−2,2−ジメチル
−3−ジ置換−ビニル−シクロプロパンカルボン
酸およびこれらのラセミカルボン酸類のシスおよ
びトランス異性体の混合物からそれぞれ出発する
トランス−(+)−または(−)−カルボン酸の製
造にとつて、(+)−または(−)−N−(1−ホル
ムアミド−2,2,2−トリクロロエチル)−ピ
ペラジンが好適な役割剤であるという知見に基づ
く。
この分割剤は、例えば、西独特許公開公報第
2351707号に開示された方法に従つて合成できる。
この化合物が分割剤として使用されたことは未だ
かつて無い。この化合物は様々な溶剤類、特に水
中でシクロプロパン−カルボン酸を分割するのに
申し分なく使用できる。
カルボン酸のラセミ混合物を分割する際、(+)
−分割剤を使用すると必らず塩の形の(−)−
1S,3S−カルボン酸沈殿物が生成され、また、
(−)−分割剤を使用すると必らず塩の形の(+)
−1R,3R−カルボン酸沈殿物が生成される。即
ち、(+)−分割剤は(−)−トランスカルボン酸
の難溶性で易結晶性のジアステレオマー塩を生成
し、(−)−分割剤は(+)−トランスタカルボン
酸の難溶性で易結晶性のジアステレオマー塩を生
成する。
ラセミ体の量と当量の分割剤を使用する必要は
ない。好ましくは、分割剤の使用量はシスおよび
トランス異性体のラセミ混合物のトランスエナン
チオマーの量と同じか、または、これによりも少
ない。非水性溶液を使用する場合、ラセミ体と分
割剤だけを混合する。
水溶液中では、分割はアルカリ性PH域、好まし
くはPH8.0〜8.5で行なう。また、分割は、ラセミ
体の水溶液をアルカリで処理し、また、分割剤の
水溶液を酸で処理し、そして、得られた溶液を合
わせる方法によつても実施できる。PH値の調節は
必要に応じてアルカリにより、好ましくは、アン
モニアにより行なう。
反応混合物から沈殿した結晶質ジアステレオマ
ー塩を過することによつて分離する。得られた
塩から、鉱酸を使用して、光学的に活性な酸を水
溶液または懸濁液中に遊離させ、その後、水と非
混和性の有機溶剤で抽出する。溶剤を乾燥させ、
そして、蒸発させた後、エナンチオマーが抽出物
から得られる。
ジアステレオマー塩を過した後で得られる有
機母液を蒸発させ、残留物に水を添加し、その
後、この水性母液を鉱酸と直接反応させ、そし
て、前記のようにして抽出することによりエナン
チオマーを分離する。
さらに精製する必要があれば、得られたエナン
チオマーを対応する分割剤と前記の方法に従つて
反応させる。しかし、エナンチオマーが所望の光
学的純度を有していない場合、該エナンチオマー
それ自体を、好ましくは冷却しながら晶出させる
方が一層好都合である。この場合、異物を有する
ラセミシス−およびトランス−カルボン酸がそれ
ぞれ晶出する。これらは過することによつて分
離できる。母液は所望の光学的純度を有する
(+)−または(−)−トランスエナンチオマーの
融成物を含有している。
エナンチオマーの精製は、()溶剤から得ら
れたジアステレオマー塩類の再結晶または、()
計算量のアルカリまたは酸を添加することによつ
て塩の水溶液または懸濁液からエナンチオマーを
選択的に遊離させることによつても実施できる。
()の方法の場合、不溶性ジアステレオマー塩
を別し、そして、前記の方法に従つて、この塩
からエナンチオマーを得る。
ラセミトランスカルボン酸を含有する、前記の
精製方法により得られた画分から、くりかえし分
割することによつて(+)−または(−)−トラン
ス−エナンチオマーを分離させることもできる。
これらの方法を使用することによつて、出発ラセ
ミ体の約90%の含量の(+)−または(−)−トラ
ンスエナンチオマーを得ることができ、このエナ
ンチオマーの光学的純度は90%以上である。
前記の方法で使用される分割剤は常に水性母液
中にとどまる。この分割剤は該水性母液をアルカ
リ性にすると晶出する。このようにして、この分
割剤は分割用に再度使用できる。また、分解剤を
含有する水性母液は、水性溶媒中で分割するため
の溶剤および分割剤として使用することもでき
る。
塩酸のような酸で難溶性塩にして沈殿させるこ
とにより、分割剤を水性母液から得ることもでき
る。
使用する分割剤は前記の方法により80%以上の
収率および後続の分割に使用しうる純度で回収で
きる。
下記の実施例により本発明の方法を例証する。
しかし、本発明の方法は下記の実施例により限定
されることはない。
実施例 1 ラセミ2,2−ジメチル−3−イソブテニル−
シクロプロパンカルボン酸(シス対トランス=0
対100)3.36g(0.022モル)を水10mlに懸濁さ
せ、次いで、10%水酸化ナトリウム水溶液でPH値
を7.0にあわせた。得られた溶液を40℃にまで加
熱し、10%塩酸水溶液でPH値を7.0にあわせた
(−)−N−(1−ホルムアミド−2,2,2−ト
リクロロエチル)ピペラジン1.5g(0.006モル)
の水溶液を添加した。しばらくの間、この混合物
は溶液状のままであつた。この溶液のPH値を濃ア
ンモニア溶液で8にした。沈殿した結晶を別
し、そして、水で洗浄した。得られた塩2.9gを
水に懸濁させ、そして、濃塩酸でPH1にまで酸性
化させた。油状の沈殿物が生成した。これをクロ
ロホルム1回分20mlで2回抽出し、このクロロホ
ルム抽出液をあわせ、乾燥させ、そして、蒸発さ
せた。かくして、油状の生成物として(+)−2,
2−ジメチル−3−イソブテニル−シクロプロパ
ンカルボン酸が0.9g得られた。収率53.6%、
〔α〕20 D=24°(C=2、クロロホルム)。母液から
生成物が更に2.5g得られた。〔α〕20 D=−5°(C=
2、クロロホルム)。
実施例 2 ラセミ2,2−ジメチル−3−(ジクロロビニ
ル)−シクロプロパンカルボン酸(シス対トラン
ス=46対54)2.1g(0.01モル)を水15mlにとか
し、10%水酸化ナトリウム水溶液でPH値を7.0に
あわせた。この溶液を40℃にまで加熱し、次い
で、塩酸でPH値が7にあわせられた、(−)−N−
(1−ホルムアミド−2,2,2−トリクロロエ
チル)−ピペラジン1.05gの水(5ml)の溶液を
添加した。沈殿したジアステレオマーの塩を別
し、水で洗浄した。得られた塩2.5gを水10mlに
懸濁させ、濃塩酸でPH値を1にあわせ、この混合
物をクロロホルム1回分10mlで2回抽出した。ク
ロロホルム抽出液をあわせ、これを乾燥させ、次
いて蒸発させた。(+)−2,2−ジメチル−3−
(シクロロビニル)−シクロプロパンカルボン酸の
油状残留物が0.8g得られた。収率85.7%、シス
対トランス=60対40、〔α〕20 D=+27.5°(C=2、
クロロホルム)。前記の方法に従い、母液から
(+)−2,2−ジメチル−3−(ジクロロビニル)
−シクロプロパンカルボン酸1.3gを得た。シス
対トランス=40対60、〔α〕20 D=−10°(C=2、ク
ロロホルム)。
実施例 3 2,2−ジメチル−3−イソブテニル−シクロ
プロパンカルボン酸(シス対トランス=10対90)
3.3g(0.02モル)をメタノール5mlにとかした。
メタノール10mlに(−)−N−(1−ホルムアミド
−2,2,2−トリクロロエチル)−ピペラジン
1.6g(0.006モル)をとかして作つた溶液を撹拌
しながら添加した。この混合物を−2℃にまで冷
却し、沈殿した結晶を別した。収量2.4g。
液を真空中で蒸発させ、残留物を水10mlにとか
し、20%塩酸水溶液でPH値を1にあわせた。得ら
れた油状の沈殿物をクロロホルム15mlで抽出し、
次いで、このクロロホルム相を乾燥させ、そし
て、蒸発させた。かくして、生成物が26g得られ
た。〔α〕20 D=−4°(C=2、クロロホルム)。
前記の塩2.4gに水を10ml添加し、この懸濁液
のPH値を20%塩酸水溶液で1にあわせた。得られ
た溶液をクロロホルムで抽出し、次いで、このク
ロロホルム溶液を乾燥し、そして、蒸発させた。
かくして、2,2−ジメチル−3−イソブテニル
−シクロプロパンカルボン酸が0.5g得られた。
〔α〕20 D=+23°(C=5、クロロホルム)。
実施例 4 ラセミ2,2−ジメチル−3−イソブテニル−
シクロプロパンカルボン酸(シス対トランス=10
対90)3.36gを無水エタノール5mlにとかして作
つた溶液を25℃で(−)−N−(1−ホルムアミド
2,2,2−トリクロロエチル)−ピペラジン1.6
gの無水エタノール(10ml)懸濁液と混合した。
得られた明澄な溶液を−2℃にまで冷却し、次い
で、沈殿を冷たいうちに別した。収量0.9g。
真空中で液を蒸発させ、蒸溜物を水10mlにと
かし、20%塩酸水溶液でPH値を1にあわせた。生
成された油状の沈殿物をクロロホルムで抽出し、
次いでこのクロロホルム抽出液を乾燥し、そし
て、蒸発させた。かくして生成物が26g得られ
た。〔α〕20 D=−4°(C=5、クロロホルム)。
液の残留物と同じ方法で、このジアステレオ
マー塩0.9gを処理した。クロロホルム相を蒸発
させた後、生成物を0.35g得た。〔α〕20 D=+26°
(C=3.5、クロロホルム)。
実施例 5 ラセミ2,2−ジメチル−3−イソブテニル−
シクロプロパンカルボン酸(シス対トランス=10
対90)3.36gをアセトン15mlにとかして作つた溶
液に撹拌しながら(−)−N−(1−ホルムアミド
−2,2,2−トリクロロエチル)−ピペラジン
1.6gを添加した。この反応混合物を冷却しなが
ら、さらに撹拌し、そして、沈殿した塩を冷アセ
トンで洗浄した。かくして、生成物が2.6g得ら
れた。液を真空中で蒸発させ、そして、この残
留物を実施例3の方法に従つてさらに処理した。
かくして、生成物が2.1g得られた、〔α〕20 D=−5°
(C=5、クロロホルム)。ジアステレオマー塩
2.6gを実施例3の方法に従つて同様に処理した。
かくして、生成物が0.8g得られた。〔α〕20 D=+
22.5°(C=3.85、クロロホルム)。
実施例 6 (+)−2,2−ジメチル−3−イソブテニル
−シクロプロパンカルボン酸(〔α〕20 D=+15.5°
(C=2、クロロホルム))を含有する異性体混合
物4.5gを水20mlのとかし、10%水酸化ナトリウ
ム水溶液でPH値を7にあわせた。この溶液を40℃
にまで加熱した。塩酸でPH7まで中和された
(−)−N−(1−ホルムアミド−2,2,2−ト
リクロロエチル)−ピペラジン3.5gの水(10ml)
溶液を添加した。この混合物を過し、そして、
塩を水で洗浄した。このジアステレオマー塩7.5
gに水10mlを添加し、この溶液のPH値を濃塩酸で
1にまで酸性化させ、そして、実施例3の方法に
従つてさらに処理した。(+)−2,2−ジメチル
−3−イソブテニル−シクロプロパンカルボン酸
を2.3g得た。〔α〕20 D=+26°(C=2、クロロホル
ム)、母液から生成物を2.1g得た。〔α〕20 D=−
1.0°(C=2、クロロホルム) 実施例 7 水酸化ナトリウム0.48gを含有した水5mlに
(+)−2,2−ジメチル−3−イソブテニル−シ
クロプロパンカルボン酸(シス対トランス=30対
70)2.02gをとかした。同様に、(+)−N−(1
−ホルムアミド−2,2,2−トリクロロエチ
ル)−ピペラジン0.94gを水5mlにとかし、濃塩
酸でPH値を6〜7にあわせた。この二つの溶液を
あわせ、そして、静置した後、ジアステレオマー
塩を別した。このジアステレオマー塩を実施例
1に述べた方法に従つて分解した。かくして、生
成が0.6gが得られた。トランス異性体の計算
量:83.2%、〔α〕20 D=−20°(C=4、クロロホル
ム)。この塩1.6gの母液に(−)−N−(1−ホル
ムアミド−2,2,2−トリクロロエチル)−ピ
ペラジン塩酸塩0.9gを添加した。かくして、結
晶性物質が沈殿した。2時間静置した後、その他
のジアステレオマー塩を別した。重量1.5gで
あつた。この塩を実施例1に述べたようにして分
解した。かくして、生成物が0.5g得られた。
〔α〕20 D=+25.6°(C=3、クロロホルム)。液

実施例1の方法に従つて処理した。蒸発後の残留
物の重量は0.5gであつた。〔α〕20 D=0°(C=5、
クロロホルム)。
実施例 8 (+)−2,2−ジメチル−3−イソブテニル
−シクロプロパンカルボン酸(〔α〕20 D=−5°(C
=2、クロロホルム))を含有する異性体混合物
2.3gを室温で24時間静置した。生成した結晶質
沈殿の重量は1.2gであつた。〔α〕20 D=1.5°(C=
2、クロロホルム)。残留油状物の重量は1.0gで
あつた。〔α〕20 D=−11.0°(C=2、クロロホルム
) 実施例 9 (+)−2,2,ジメチル−3−イソブテニル
−シクロプロパンカルボン酸を含有する油状の異
性体混合物(〔α〕20 D=+7°(C=2、クロロホル
ム))2.9gを室温で24時間静置した。結晶質生成
物が1.6g得られた。〔α〕20 D=+19.0°(C=2、ク
ロロホルム) 実施例 10 再生させた2,2−ジメチル−3−イソブテニ
ル−シクロプロパンカルボン酸(シス対トランス
=0対100)6.5gと(−)−(1−ホルムアミド−
2,2,2−トリクロロエチル)−ピペラジン
2.52gを実施例1に述べたようにして反応させ
た。このジアステレオマー塩から得られた(+)
−エナンチアマーの重量は1.3gであつた。収率
35%、〔α〕20 D=+25°(C=1、クロロホルム)。
母液から生成物を4.5g分離させることができた。
〔α〕20 D=−6°(C=1、クロロホルム) 実施例 11 比施光度が+14°の(+)−トランス−2,2−
ジメチル−3−イソブテニルシクロプロパンカル
ボン酸を得ることのできるジアステレオマー塩
3.0gを温メチルエチルケトン18mlにとかした。
この溶液を温いうちに過し、次いで、ゆつくり
と0℃にまで冷却した。沈殿した結晶を別し
た。重量は2.4gであつた。収率80%。この塩を
実施例1に述べたようにして処理した。得られた
エナンチオマーの重量は0.77gであつた。〔α〕20 D
=+21°(C=4.5、クロロホルム)。液を蒸発さ
せ、蒸留物を水にとかし、この溶液をPH1にまで
酸性化した。油状の相をクロロホルムで抽出し
た。乾燥後、このクロロホルム溶液を蒸発させ
た。かくして、残留物が0.3g得られた。〔α〕20 D
=−6.6°(C=1.5、クロロホルム) 実施例 12 (3)−2,2−ジメチル−3−イソブテニル−シ
クロプロパンカルボン酸−(−)−N−(1−ホル
ムアミド−2,2,2−トリクロロ−エチル)−
ピペラジン塩1.4gを水10mlに懸濁させ、次いで、
20%塩酸でPH値を1にあわせ、そして、生成した
油状物をクロロホルムで抽出した。残つた酸性溶
液を冷却しながら10モルの水酸化ナトリウム溶液
でPH11にまでアルカリ性にした。(−)−N−(1
−ホルムアミド−2,2,2−トリクロロエチ
ル)−ピペラジン塩基がゆつくりと晶出した。重
量は0.6gであつた。収率70%、〔α〕20 D=−60°(C
=0.8、メタノール) 実施例 13 (+)−2,2−ジメチル−3−イソブテニル
−シクロプロパンカルボン酸−(−)−N−(1−
ホルムアミド−2,2,2−トリクロロエチル)
−ピペラジン塩2.4gをクロロホルム15mlに懸濁
させ、次いで、水1mlおよび37%塩酸1mlを添加
した。この混合物を撹拌しながら10℃以下にまで
冷却し、次いで、(−)−N−(1−ホルムアミド
−2,2,2−トリクロロエチル)−ピペラジン
塩酸塩を別した。重量は1.2gであつた。収率
70%。この塩から遊離させた塩基の比施光度は
〔α〕20 D=−59°(C=1、メタノール)であつた。
実施例 14 実施例12に述べた方法に従つて得られた水溶液
を蒸発させ、(−)−N−(1−ホルムアミド−2,
2,2−トリクロロエチル)−ピペラジンを濃縮
し1.6g(10ml)とした。この溶液のPH値を10モ
ル水酸化ナトリウムで6〜7にあわせ、その後、
実施例1の方法により更に分割するのに使用し
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rはメチル基または塩素原子である)の
    トランスビニル−シクロプロパンカルボン酸のエ
    ナンチオマーのラセラミトランス化合物またはラ
    セミトランスおよびシス化合物の混合物の分割に
    よる製法であつて、極性溶剤中で分割剤として
    (+)−または(−)−N−(1−ホルムアミド−
    2,2,2−トリクロロエチル)−ピペラジンを
    使用し、次いで、(+)−トランスカルボン酸と
    (−)−分割剤または(−)−トランスカルボン酸
    と(+)−分割剤の晶出塩を母液から過するこ
    とによつて分離し、その後、母液または前記塩の
    水性懸濁液を酸性化し、続いて、溶剤で抽出し、
    そして、蒸発させることによつて目的のエナンチ
    オマーを得ることを特徴とする製法。 2 特許請求の範囲第1項記載の製法であつて、
    溶剤として水性溶媒を使用し、そして、分割はア
    ルカリ性PH域、好ましくはPH8〜8.5で実施し、
    そして、所望により、ラセミ体の水溶液をアルカ
    リで処理し、そして、分割剤の水溶液を酸で処理
    し、そして、これらの溶液をあわせることを特徴
    とする製法。 3 特許請求の範囲第1項または2項記載の製法
    であつて、分割剤を対応するトランスエナンチオ
    マーの量と当量またはこれよりも少ない量で使用
    することを特徴とする製法。 4 特許請求の範囲第1項、2項または3項記載
    の製法であつて、得られたエナンチオマーをくり
    かえし分割することによつて精製し、そして、所
    望により、分割剤のエナンチオマーを交互に使用
    することを特徴とする製法。 5 特許請求の範囲第1項、2項または3項記載
    の製法であつて、沈殿した結晶質ラセミシスまた
    はラセミトランスカルボン酸を(+)−および
    (−)−トランスエナンチオマーの融解物からそれ
    ぞれ過によつて分離されるような方法で晶出さ
    せることにより、要求される光学的純度を有しな
    いエナンチオマーを精製することを特徴とする製
    法。 6 特許請求の範囲第1項、2項または3項記載
    の製法であつて、所望の光学的純度を有しないジ
    アステレオマー塩を溶剤から再結晶させるか、ま
    たは、分別遊離および抽出によつて精製すること
    を特徴とする製法。 7 特許請求の範囲第1〜6項のいずれかの項に
    記載の製法であつて、大体ラセミ体のトランスカ
    ルボン酸を含有するエナンチオマーを精製してい
    る間に、得られた画分をくりかえし分割すること
    を特徴とする製法。 8 特許請求の範囲第1〜6項のいずれかの項に
    記載の製法であつて、分割剤を含有する水性母液
    を後続の分割用溶剤として使用するか、または、
    水性母液からアルカリを用いて分割剤を沈殿させ
    るか、若しくは、非掌性酸、好ましくは塩酸の塩
    として水から分割剤を晶出させることにより、再
    使用に供するために分割剤を再生させることを特
    徴とする製法。
JP58220850A 1982-11-25 1983-11-25 光学的活性シクロプロパンカルボン酸の製法 Granted JPS59134747A (ja)

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