JPH04230668A - アロマターゼ阻害作用を有する4(5)−イミダゾール類 - Google Patents

アロマターゼ阻害作用を有する4(5)−イミダゾール類

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JPH04230668A
JPH04230668A JP3239834A JP23983491A JPH04230668A JP H04230668 A JPH04230668 A JP H04230668A JP 3239834 A JP3239834 A JP 3239834A JP 23983491 A JP23983491 A JP 23983491A JP H04230668 A JPH04230668 A JP H04230668A
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general formula
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acceptable acid
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JP3239834A
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English (en)
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Arto J Karjalainen
アルト ヨハンネス カルヤライネン
Arja M Kalapudas
アルヤ マルケッタ カラプダス
Reino O Pelkonen
レイノ オラビ ペルコーネン
Marja-Liisa Soedervall
マルヤ−リーサ ショーデルバル
Matti A Lahde
マッチ アンテロ レヘデ
Risto Arvo Sakari Lammintausta
リスト アルボ サカリ ランミンタウスタ
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Orion Oyj
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Orion Yhtyma Oy
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07D233/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
    • C07D233/54Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D233/56Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached to ring carbon atoms
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は置換イミダゾール誘導体
およびその毒性のない薬学的に許容しうる酸付加塩、そ
れらの製造法、それらを含有する医薬組成物、それらを
有効成分とするアロマターゼ阻害剤およびそれらの用途
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】エス
トロゲンは、女性の乳房や性殖器の正常な発達の生理学
および機能において必須のステロイドである。また一方
でエストロゲンは、とくに乳癌や子宮内膜癌といったエ
ストロゲン依存性の癌の成長を刺激することが知られて
おり、長期間薬学的な投与量で投与したばあい、乳癌の
発達の危険性を増大させる可能性がある。エストラジオ
ールの過剰産生はまた、ホルモン依存性器官における他
の良性の疾患をも引き起こす可能性がある。癌成長刺激
物質および(または)調節物質としてのエストロゲンの
重要性は、エストロゲンレセプターが豊富な乳癌の治療
において、抗エストロゲンが主要な位置をえているとい
うことから明らかに強調できる。抗エストロゲンは、エ
ストロゲンレセプターに結合することで作用し、それに
よってエストロゲンの生物学的な影響を阻害する。これ
は臨床的には、非特異的なステロイドの合成阻害剤であ
るアミノグルテチミド(aminoglutethim
ide) によって達成された。
【0003】エストロゲンの合成は、生化学的なエスト
ロゲン合成経路において重要な酵素である酵素アロマタ
ーゼを阻害することにより特異的に妨げることができる
。さらに、乳癌のなかには生体内原位置において(in
 situ) エストラジオールおよびエストロンを合
成するものがあり、それゆえ継続的な成長刺激がみられ
る(アラン  リプトン(Alan Lipton) 
ら、キャンサー(Cancer)第59巻、770 〜
782 頁(1987年)参照)ため、アロマターゼを
阻害することは重要である。
【0004】本発明の目的は、このようなエストロゲン
依存性の疾患に治療効果を奏する、安全で新規なアロマ
ターゼ阻害活性を有する化合物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式(I) 
【0006】
【化7】
【0007】(式中、R1 、R2 、R1 ´および
R2 ´は同一もしくは相異なり、H、CH3 、C2
 H5 、C3 H7 、OCH3 、NO2 、NH
2 、CN、CF3 、CHF2 、CH2 Fまたは
ハロゲン、R´はHまたは
【0008】
【化8】
【0009】(式中、R3 はH、CH3 またはハロ
ゲンを表わす)、R4 はHまたはOH、R5 はHま
たはOHを表わし、またはR4 とR5 は互いに結合
し、nは1〜4の整数を表わす)で示される置換イミダ
ゾール化合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる
酸付加塩に関する。
【0010】また、本発明は、前記置換イミダゾール化
合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸付加塩
および薬学的に許容しうるキャリヤーからなる医薬組成
物、さらに、前記置換イミダゾール化合物またはその毒
性のない薬学的に許容しうる酸付加塩の所定量をアロマ
ターゼ阻害が望まれる患者に投与して阻害を引起すこと
からなるアロマターゼ阻害の方法および前記置換イミダ
ゾール化合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる
酸付加塩を有効成分とするアロマターゼ阻害剤に関する
【0011】
【実施例】本発明のイミダゾール誘導体は一般式(I)
 :
【0012】
【化9】
【0013】(式中、R1 、R2 、R1 ´および
R2 ´は同一もしくは相異なり、H、CH3 、C2
 H5 、C3 H7 、OCH3 、NO2 、NH
2 、CN、CF3 、CHF2 、CH2 Fまたは
ハロゲン、R´はHまたは
【0014】
【化10】
【0015】(式中、R3 はH、CH3 またはハロ
ゲンを表わす)、R4 はHまたはOH、R5 はHま
たはOHを表わし、またはR4 とR5 は互いに結合
し、nは1〜4の整数を表わす)で示される。
【0016】これらの化合物の、毒性のない薬学的に許
容しうる酸付加塩もまた本発明に含まれる。
【0017】一般式(I) の化合物は、有機酸および
無機酸のいずれとも酸付加塩を形成する。これらの化合
物はこうして、たとえば塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、
硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、ギ酸塩、酒
石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリ
チル酸塩、アスコルビン酸塩などのような多くの薬学的
に有益な酸付加塩を形成しうる。
【0018】R1 、R2 、R1 ´およびR2 ´
としては、H、CNまたはハロゲンが好ましく、とくに
H、CNまたはFが好ましい。これらの置換基は、両フ
ェニル基のオルト、メタまたはパラ位に置換されうる。
【0019】フェニル基の置換基が1つであるばあいは
、パラ位に置換されるのが好ましい。
【0020】R´はHであることが好ましく、R4 お
よびR5 はそれぞれHであることが好ましい。
【0021】本発明には、一般式(I) で示される化
合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる塩のうち
の少なくともいくつかおよび配合可能な薬学的に許容し
うるキャリヤーからなる医薬組成物もまた含まれる。
【0022】本発明の化合物は、置換基R´、R1 、
R2 、R1 ´およびR2 ´によって、種々の程度
のアロマターゼおよびデスモラーゼ(desmolas
e) 阻害特性を有することが見出された。それらの中
には、たとえば乳癌や良性前立腺肥大(BPH)などの
エストロゲン依存性疾患の治療において価値のある、き
わめて選択的な酵素アロマターゼ阻害作用を有する化合
物がある。
【0023】本発明はまた、一般式(I) で示される
化合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸付加
塩の医療の方法における用途および一般式(I) で示
される化合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる
酸付加塩を有効成分として含有するアロマターゼ阻害剤
をも含む。
【0024】本発明はさらに、一般式(I) で示され
る化合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸付
加塩のアロマターゼ阻害のための医薬の製造における用
途をも含むものである。
【0025】一般式(I) で示される化合物は、ジフ
ェニルケトン(II):
【0026】
【化11】
【0027】(式中、R1 、R2 、R1 ´および
R2 ´は同一もしくは相異なり、H、CH3 、C2
 H5 、C3 H7 、OCH3 、NH2 、CN
、CF3 、CHF2 、CH2 Fまたはハロゲン、
nは1〜4の整数を表わす)と4(5)−イミダゾール
アルデヒド(III) :
【0028】
【化12】
【0029】(式中、R´は前記と同じ)とを、たとえ
ばテトラヒドロフランやジメトキシエタンなどの適当な
溶媒中、窒素やアルゴンなどの不活性ガス中で低い原子
価の(low valent)チタニウム試薬の存在下
還元的カップリング(reductive coupl
ing)させることからなる、マクマリー(McMur
ry) 反応により製することができ、一般式(I) 
で示される化合物のうちR4 とR5 が結合した化合
物(IV):
【0030】
【化13】
【0031】(式中、R´、R1 、R2 、R1 ´
、R2 ´およびnは式(II)および式(III) 
で定義したのと同じ)がえられる。
【0032】不飽和化合物(IV)を単離したのち、水
素化する。あるいは、化合物(IV)は、あらかじめ単
離することなく酸性溶媒中で直接水素化することができ
る。水素化は水素ガス中、触媒の存在下でたとえばエタ
ノールなどのアルコール中適切に撹拌しながら室温で実
施することが好都合である。適切な触媒は、たとえば酸
化白金、パラジウム− 炭(以下、Pd/cと略称する
)またはラネーニッケルなどである。
【0033】この段階の反応式はつぎのような式で示す
ことができる。
【0034】
【化14】
【0035】(式中、R´、R1 、R2 、R1 ´
、R2 ´およびnは式(II)および式(III) 
で定義したのと同じ)。
【0036】R´が置換または非置換のベンジル基であ
るとき、この基も水素化によって同様に除去されうる。 このばあい、水素化は塩酸− エタノール混液のような
酸性溶媒中で実施される。
【0037】一般式(I) で示される化合物のうちR
´、R4 およびR5 がそれぞれHである化合物をえ
る、この水素化の反応式は、つぎのように図示できる。
【0038】
【化15】
【0039】(式中、R´、R1 、R2 、R1 ´
、R2 ´およびnは式(II)および式(III) 
で定義したのと同じ。)ベンジル性のR´を除くための
別の方法は、水素移動反応(hydrogen tra
nsferreaction)であり、ここでは、出発
化合物(V) をメタノールやエタノールなどの適当な
低級アルコール中、もしくはその水溶液中、ギ酸アンモ
ニウムおよび10%Pd/Cを用いて還流する。一般式
(VI)で示される化合物はまた、ギ酸アンモニウムを
用いた水素移動反応や、二重結合と保護ベンジル基の両
方を同時に水素化することにより、化合物(IV)から
えることもできる。置換基R1 、R2 、R1 ´お
よびR2 ´の1つまたは複数がCNであるときは、こ
れは水素移動反応のあいだ中、保護されなければならな
い。
【0040】一般式(II)で示されるケトンは、たと
えば適当に置換されたアセトフェノンおよびベンズアル
デヒドから、縮合および水素化によりえられる。
【0041】一般式(I) で示される化合物を製造す
る別の方法は、一般式(VII) :
【0042】
【化16】
【0043】(式中、R´およびnは前記と同じ、R1
 およびR2 は同一もしくは相異なり、H、CH3 
、C2 H5 、C3 H7 、OCH3 、NO2 
、CF3 、CHF2 、CH2 Fまたはハロゲンを
表わす)で示されるケトンと一般式(VIII):
【0044】
【化17】
【0045】(式中、R1 ´およびR2 ´は同一も
しくは相異なり、H、CH3 、C2 H5 、C3 
H7 、OCH3 、NO2 、CF3、CHF2 、
CH2 Fまたはハロゲンを表わす)で示される適切な
ハロゲン化物誘導体とを、テトラヒドロフランなどの適
当な溶媒中、n−ブチルリチウムなどのアルキルリチウ
ムもしくはマグネシウムの存在下、反応させることから
なる反応であり、一般式(IX):
【0046】
【化18】
【0047】(式中、R´、R1 、R2 、R1 ´
、R2 ´およびnは式(VII) および式(VII
I)で定義したのと同じ)で示される化合物がえられる
【0048】一般式(IX)で示される化合物はさらに
脱水すると一般式(I) で示される化合物のうちR4
 とR5 が互いに結合している化合物(IV´)
【0049】
【化19】
【0050】(式中、R´、R1 、R2 、R1 ´
、R2 ´およびnは式(VII) および式(VII
I)で定義したのと同じ)を形成する。水は通常の方法
、すなわち乾燥硫酸水素カリウムとともに加熱すること
により除去する。不飽和化合物(IV´)は前記のよう
な方法で水素化する。 ベンジル性のR´は、一般式(IX)で示される化合物
からも水素移動反応により除去することができ、一般式
(X) :
【0051】
【化20】
【0052】(式中、R1 、R2 、R1 ´、R2
 ´およびnは式(VII) および式(VIII)で
定義したのと同じ)で示される化合物がえられる。
【0053】一般式(VII) で示される化合物はた
とえば4(5)−イミダゾールアセトアルデヒドと適当
なアリールアルキルハロゲン化物からえられ、水酸基を
酸化することによりえられる。
【0054】一般式(I) で示される化合物のうち、
置換基の1つまたは複数がCNであるものもまた前記の
方法でえられるが、一般式(VII´) :
【0055
【化21】
【0056】および(VIII ´) :
【0057】
【化22】
【0058】におけるCN基(R1 、R2 、R1 
´またはR2 ´)はターシャルブチルアミノカルボニ
ル基またはオキサゾリン基によって保護されなければな
らず、R´は保護ベンジル基である。NO2 は置換基
のひとつではありえない。置換基の1つまたは複数がタ
ーシャルブチルアミノカルボニル基またはオキサゾリン
基である一般式(IX´):
【0059】
【化23】
【0060】で示される化合物は、前記の方法で脱水お
よび水素化し、さらにSOCl2 中で還流して一般式
(VI)で示される化合物のうち置換基R1 、R2 
、R1 ´およびR2 ´の1つまたは複数がCNであ
る化合物とすることができる。
【0061】一般式(I) で示される化合物のうち置
換基R1 、R2 、R1 ´およびR2 ´の1つま
たは複数がCNである化合物は、置換基の1つまたは複
数がターシャルブチルアミノカルボニル基またはオキサ
ゾリン基である一般式(IX´)で示される化合物を、
たとえばSOCl2 、POCl3 またはPCl5 
などとともに、随意に(optionally)アセト
ニトリルなどの適当な溶媒中で還流することによっても
えられ、一般式(I) で示される化合物のうちR´が
ベンジル基、R4 とR5が互いに結合し、置換基R1
 、R2 、R1´およびR2 ´の1つまたは複数が
CNであるものがえられる。ここで、CNでない置換基
は、H、CH3 、C2 H5 、C3 H7 、OC
H3 、CF3 、CHF2 、CH2 Fまたはハロ
ゲンである。この不飽和化合物は前記のような方法で水
素化できる。置換基の1つまたは複数がターシャルブチ
ルアミノカルボニルまたはオキサゾリン基である一般式
(X´) :
【0062】
【化24】
【0063】で示される化合物は、前記のようにたとえ
ばSOCl2 、POCl3 またはPCl5 などに
よって脱水することができ、一般式(XI):
【006
4】
【化25】
【0065】(式中、置換基R1 、R2 、R1´お
よびR2 ´の1つまたは複数がCNであり、CNでな
い置換基はH、CH3 、C2 H5 、C3 H7 
、OCH3 、CF3 、CHF2 、CH2 Fまた
はハロゲン、nは1〜4の整数を表わす)で示される化
合物を形成する。
【0066】一般式(I) で示される化合物のうち置
換基が式(XI)で定義したのと同じものは、一般式(
IX´)または(X´) で示される化合物をジクロロ
メタンなどの適当な溶媒中、SOCl2 の存在下で還
流するという別の方法でえることもでき、一般式(IV
)で示される化合物のうち、R´がHまたは保護基、置
換基R1 、R2 、R1 ´およびR2 ´が式(X
´) で定義したのと同じであるものがえられる。この
不飽和化合物をさらに水素移動反応や水素化により反応
させることにより、一般式(VI)で示される化合物の
うち、置換基が式(X´) で定義したのと同じものが
えられ、さらにこれは、たとえばSOCl2 などと反
応させることにより、一般式(I) で示される化合物
のうち、置換基が式(XI)で定義したのと同じものが
えられる。
【0067】一般式(VI)で示される化合物のうち、
置換基が式(X´) で定義したのと同じものは、一般
式(IX´)で示される化合物から、水素移動反応によ
りえられる。
【0068】一般式(I) で示される化合物のうち置
換基の1つまたは複数がCNであるものは、置換基R1
 、R2 、R1 ´およびR2 ´の1つまたは複数
がNH2 である相当する化合物から、ジアゾ化により
えられる。
【0069】一般式(I) で示される化合物のうち、
置換基R1 、R2 、R1 ´およびR2 ´の1つ
または複数がNH2 であるものは、置換基の1つまた
は複数がNO2 である相当する化合物を水素化するこ
とによりえられる。一般式(I) で示される化合物の
うち置換基の1つまたは複数がNO2 であるものは、
ニトロ化によりえられる。
【0070】一般式(I) で示される化合物のうちR
´がベンジル基であるものは、R´がHである相当化合
物をベンジル化することによりえられる。出発化合物を
水中、水酸化ナトリウムなどの強塩基で、またはたとえ
ばジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒中、水素化ナ
トリウムで、まず処理することでイミダゾールのアルカ
リ金属塩をえ、さらに第2段階でこれにベンジルハロゲ
ン化物を加える。反応式はつぎのように図に示すことが
できる。
【0071】
【化26】
【0072】(式中、R1 、R2 、R1 ´、R2
 ´、R3 、R4 、R5 およびnは式(I) で
定義したのと同じ。)ベンジル化反応中、フリーのNH
2 置換基は保護しなければならない。
【0073】一般式(IV)で示される化合物の別の製
造法は一般式(XIV) :
【0074】
【化27】
【0075】(式中、R1 、R2 、R1 ´および
R2 ´は同一または相異なり、H、CH3 、C2 
H5 、C3 H7 、OCH3 、NO2 、CF3
 、CHF2 、CH2Fまたはハロゲン、nは1〜4
の整数、Halはハロゲンを表わす)で示されるジフェ
ニルハロゲン化合物と4(5)− イミダゾールアルデ
ヒド(III) とを、試薬としてn−ブチルリチウム
を用いて反応させることにより、一般式(XV):
【0076】
【化28】
【0077】(式中、R´、R1 、R2 、R1 ´
、R2 ´およびnは式(III) および式(XIV
)で定義したのと同じ)で示される化合物をえるもので
ある。
【0078】一般式(XV)で示される化合物は脱水す
ることにより、一般式(IV)で示される化合物のうち
、置換基R1 、R2 、R1 ´およびR2 ´が同
一または相異なり、H、CH3 、C2 H5 、C3
 H7 、OCH3 、NO2 、CF3 、CHF2
 、CH2 Fまたはハロゲンであるものをえることが
できる。一般式(IV)で示される化合物のうち置換基
の1つまたは複数がCNであるものは、CN基を保護す
るばあいと同じ方法でえられる。
【0079】一般式(I) で示される化合物を製造す
るさらに別の方法は、4(5)− イミダゾールアルデ
ヒド(III) を一般式(XVI) :
【0080】
【化29】
【0081】(式中、R1 ´およびR2 ´は同一ま
たは相異なり、H、CH3 、C2 H5 、C3 H
7 、OCH3 、NO2 、CF3 、CHF2 、
CH2 Fまたはハロゲン、Rは低級アルキル基を表わ
す)で示されるα− ブロモフェニル酢酸のエステルと
反応させるレフォルマトスキー(Reformatsk
ii)反応からなる方法であり、一般式(XVII):
【0082】
【化30】
【0083】(式中、R、R´、R1 ´およびR2 
´は式(III) および式(XVI) で定義したの
と同じ)で示されるβ− ヒドロキシ− α− フェニ
ルイミダゾールプロピオン酸のエステルがえられる。
【0084】一般式(XVII)で示される化合物は脱
水および水素化により、飽和α− フェニルイミダゾー
ルプロピオン酸エステル(XVIII) となり、これ
は還元すると一般式(XIX) :
【0085】
【化31】
【0086】(式中、R´、R1 ´およびR2 ´は
式(XVII)で定義したのと同じ)で示されるアルデ
ヒドがえられ、あるいは一般式(XX):
【0087】
【化32】
【0088】(式中、R´、R1 ´およびR2 ´は
式(XVII)で定義したのと同じ、R3 およびR4
 は低級アルキル基またはN、またはR3 とR4 は
いっしょになって環を形成する)で示されるアミドに変
換することもできる。一般式(XIX) または(XX
)で示される化合物を一般式(XXI) :
【0089】
【化33】
【0090】(式中、R1 およびR2 は同一または
相異なり、H、CH3 、C2 H5 、C3 H7 
、OCH3 、NO2 、NH2 、CN、CF3 、
CHF2 、CH2 Fまたはハロゲン、nは1〜4の
整数を表わす)で示される適当なアリールハロゲン化物
もしくはアリールアルキルハロゲン化物と、たとえばn
−ブチルリチウムなどのアルキルリチウムやマグネシウ
ム存在下、反応させることにより、それぞれ一般式(X
XII):
【0091】
【化34】
【0092】(式中、R´、R1 、R2 、R1 ´
、R2 ´およびnは式(XIX) 、(XX)および
(XXI) で定義したとおり)で示されるアルコール
または(XXIII) :
【0093】
【化35】
【0094】(式中、R´、R1 、R2 、R1 ´
、R2 ´およびnは式(XIX) 、(XX)および
(XXI) で定義したとおり)で示されるケトンがえ
られる。このときハロゲン化物(XXI) の置換基R
1 およびR2 がNH2 またはCNのばあい、これ
らは保護されなければならない。
【0095】一般式(XXII)および(XXIII)
 で示される化合物をさらに還元、脱水および水素化す
ると、一般式(I) で示される化合物のうちR1 、
R2 、R1 ´およびR2 ´が同一または相異なり
、H、CH3 、C2 H5 、C3 H7 、OCH
3 、NH2 、CN、CF3 、CHF2 、CH2
 Fまたはハロゲンであるものがえられる。
【0096】一般式(I) で示される化合物、その毒
性のない薬学的に許容しうる酸付加塩、またはそれらの
混合物は、経口または静脈内投与など非経口的に投与す
ることができる。典型的には、化合物の有効量を、適当
な薬学的キャリヤーと配合する。ここで用いるように、
「有効量」という用語には、逆の副作用を起こすことな
く目的とする活性を生じるような化合物の量が含まれる
。特別な状況における正確な使用量は、投与方法、哺乳
類の種類、化合物を投与する対象や疾患の状態など、多
数の要因に依存し、およびもちろん化合物の構造にも依
存する。
【0097】本発明化合物とともに典型的に用いられる
薬学的キャリヤーは、固体でも液体でもよく、一般的に
は計画している投与方法とともに選択する。これらはた
とえば、固体キャリヤーとして乳糖、白糖、ゼラチンお
よび寒天など、一方、液体キャリヤーとして水、シロッ
プ、ピーナッツ油およびオリーブ油などがある。その他
の適切なキャリヤーは、製剤技術分野の当業者によく知
られているものである。その他、化合物とキャリヤーの
配合物は、錠剤、カプセル、坐剤、溶液、乳濁液および
粉末などの多数の許容できる形態に形づくることができ
る。
【0098】本発明の化合物はアロマターゼ阻害剤とし
てとくに価値があり、そのため、たとえば、乳癌やBP
Hなどのエストロゲン依存性疾患の治療に有用である。
【0099】本発明化合物が酵素アロマターゼを阻害す
る能力は、エム・パサーネン(M.Pasanen) 
(バイオロジカル  リサーチ  イン  プレグナン
シー(Biological Research in
 Pregnancy)、第6巻の2、94〜99頁(
1985年))の方法にしたがったインビトロ測定法に
よって示された。酵素はヒトのアロマターゼ酵素を用い
た。該酵素はその酵素が豊富なヒトの胎盤から調製した
。微粒体のフラクション(microsomal fr
action) を遠心分離(100,000 ×g沈
降)により調製し、該酵素調製物をさらに精製すること
なく使用した。表1に記載した試験化合物を100,0
00dpmの1,2 [ 3H]− アンドロステン−
3,17−ジオンおよびNADPH生成システム(NA
DPHgenerating system)とともに
添加した。
【0100】
【表1】
【0101】試験化合物の濃度は、0.001 、0.
01、0.1および1.0mM であった。インキュベ
ーションは37℃で40分間行なった。1,2 [ 3
H]− アンドロステン−3,17−ジオンの芳香化に
より、 3H2 Oが生成する。トリチウム標識化され
た水およびトリチウム標識化された基質は、ステロイド
を吸着するがフリーの水は溶出させるSep− Pak
(登録商標)ミニカラム(ウォーターズ  クロマトグ
ラフィー  ディビジョン  ミリポア  カンパニー
(Waters chromatography di
vision MilliporeCompany)(
アメリカ)製)により容易に分離される。
【0102】放射能は液体シンチレーションカウンター
にて測定(count) した。アロマターゼ阻害は阻
害剤を処理した試料の 3H2 O− 放射能を阻害剤
を含有しない対照と比較することにより評価した。IC
−50 値は酵素活性を50%阻害する濃度として計算
した。これらの濃度は後の表2に示した。
【0103】一方、コレステロール側鎖開裂(SCC)
活性(デスモラーゼ)は、パサーネン(Pasanen
) およびペルコーネン(Pelkonen)(ステロ
イド(Steroids)第43巻517〜527 頁
、(1984年))の方法にしたがって測定した。1.
5ml のエッペンドルフプラスチックチューブ中でイ
ンキュベーションを行ない、エッペンドルフシェーカー
、遠心機およびインキュベータをユニットとして用いた
。300 μlのインキュベーション容量中、基質(5
μM)はハヌコグル(Hanukoglu) およびジ
ェフコエイト(Jefcoate)(ジャーナル  オ
ブ  クロマトグラフィー(J.Chromatogr
.) 第190 巻、256 〜262 頁(1980
年))の方法にしたがって調製し、100,000dp
mの放射性 3H−4− コレステロール(化合物の純
度はTLCでチェックした)溶液(0.5 %のツイー
ン20、10mMのMgCl2 、5μMのシアノケト
ンおよび2mMのNADPH中)を添加した。対照は前
記全ての物質を含有するが、酵素調製物は900μlの
メタノールを加えることによりインキュベーションの前
に不活性化した。ヒトの胎盤またはウシの副腎由来のミ
トコンドリアフラクション(1mgタンパク)を酵素源
として用いた。37℃で30分間インキュベーションし
たのち、900 μlのメタノールを加えることによっ
て反応を終了させた。各々のインキュベートにマーカー
である1500dpm の14C−4− プレグネノロ
ンを加え、チューブを激しく振とうした。10分間の平
衡ののち、メタノールで沈澱したタンパク質を遠心分離
(8000×g、2分間)で分離し、上清を1mlのプ
ラスチック製注射筒に吸入し、予め(75%メタノール
で)平衡状態にしたミニカラムに注入した。カラムは7
5%メタノール1ml、さらに80%メタノール3ml
で洗浄した。80%メタノール溶出液はカウント用バイ
ヤル(counting vial) に入れ、10m
lのシンチレーション液体を加えた。放射能を、液体シ
ンチレーションカウンター(ファルマシア  エルケー
ビー  バイオテクノロジー(Pharmacia L
KB Biotechnology) (スウェーデン
)製)の二重ラベルプログラム(double−lab
el program)を用いて測定した。胎盤および
ウシ副腎の酵素調製物の典型的な活性は、それぞれ0.
5 〜3および50〜100 ピコモルプレグネノロン
形成/mgタンパク/分であった。
【0104】阻害実験において、物質(最終濃度範囲1
〜1000μM)は通常メタノールまたはエタノール溶
液として10〜20μlの容量でインキュベーション混
合物に加えた。対照のインキュベーションバイヤルには
同じ体積の溶質(the same volume o
fthe solute)を加えた。
【0105】IC−50 値(酵素を50%阻害する濃
度)はグラフで決定し、試験化合物によるヒトアロマタ
ーゼおよびデスモラーゼの阻害を表2に示した。
【0106】
【表2】
【0107】患者に対する1日当りの投与量は経口投与
で約20〜200mg である。
【0108】急性毒性LD50はNMRI− 種の若い
成体雌性マウスを用いて測定した。経口投与した結果、
4−[2,4−ビス(4−フルオロフェニル)ブチル]
−1H−イミダゾールのLD50値は400mg /k
gであった。
【0109】以下に具体的な実施例を示し本発明により
詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0110】なお、 1H− NMRスペクトルはブル
ーカー(Bruker)AC− P300 (ブルーカ
ー  スペクトロスピン社(Bruker Spect
rospin AG) (スイス)製)装置を用いて測
定した。テトラメチルシランを対照物質とした。 また、MSスペクトルはクラトス(Kratos)MS
80RF自動コンソール(autoconsole) 
装置(クラトス社(Kratos Ltd.) (イギ
リス)製)で測定した。
【0111】実施例1 a)1−ベンジル−5− [2−(4−フルオロフェニ
ル)−4− フェニル−1− ブテニル]−1H−イミ
ダゾールフラスコに亜鉛(41.7g、0.642 モ
ル)および200mlのテトラヒドロフランを入れた。 その混合物にTiCl4 (60.3g、0.321 
モル)を0℃〜10℃で滴下して加え、混合物を1時間
還流した。12.2g(0.054 モル)の 4´−
フルオロプロピオフェノンおよび14.9g(0.08
0 モル)の1−ベンジル−5− イミダゾリルアルデ
ヒドを250ml のTHF中に加えたものを該混合物
に室温で添加し、混合物を加熱して沸騰させ、3時間還
流を続けた。室温まで冷却したのち、混合物を10%の
K2 CO3 溶液に注ぎ入れた。トルエンを加え、そ
の混合物をケイ酸含有土(siliceous ear
th) で濾過した。トルエン相を分離し水相を再度ト
ルエンで抽出した。トルエン抽出物を合わせて水で洗浄
し、MgSO4 で乾燥させ、蒸発乾燥した。粗生成物
はメチレンクロライド− メタノール(9.75:0.
25)を溶出液としてフラッシュクロマトグラフィー(
flash chromatography)で精製し
た。
【0112】MS:382 (14、M+ )、291
(34) 、200(4)、91(100)また、同様
の方法により、たとえばつぎのような本発明化合物を製
造した。
【0113】1−ベンジル−5− (2,4−ジフェニ
ル−1−ブテニル)−1H−イミダゾールMS:364
 (30、M+ )、273(72) 、182(9)
、91(100) 、65(11)1−ベンジル−5−
 [2,4−ビス(4−フルオロフェニル)−1− ブ
テニル]−1H−イミダゾール MS:400 (31、M+ )、291(73) 、
200(9)、109(35) 、91(100)  1H− NMR:(塩酸塩として、CDCl3 ):
2.62(bt,2H) 、2.82(bt,2H) 
、5.34(s,2H)、6.20(s,1H)、6.
43(s,1H)、6,86−7.5(m,13H) 
、8.93(s,1H)b)4−[2−(4−フルオロ
フェニル)−4− フェニルブチル]−1H−イミダゾ
ール1−ベンジル−5− [2−(4−フルオロフェニ
ル)−4− フェニル−1− ブテニル]−1H−イミ
ダゾール(4.58g、0.0012モル)をエタノー
ル−水(25:15)溶液に溶解した。その混合物に0
.46gの10%Pd/Cおよび3.8 g(0.06
モル)のギ酸アンモニウムを15mlの水に加えたもの
を添加した。2時間還流したのち混合物を濾過し、濾液
を蒸発させて乾燥した。残渣を塩化メチレンに溶解し、
水で数回洗浄した。塩化メチレンを蒸発させ、残渣を2
Mの塩化水素溶液に溶解した。該溶液をジエチルエーテ
ルで2回抽出し、水相をアルカリ性にして塩化メチレン
で抽出した。塩化メチレン相を乾燥し、蒸発乾燥した。 そののち生成物はジエチルエーテル中、乾燥塩化水素ガ
スで塩酸塩とした。
【0114】MS:294 (12、M+ )、203
(36) 、190(28) 、109(28) 、9
1(100)、82(42)また、同様の方法により、
たとえばつぎのような本発明化合物を製造した。
【0115】4−(2,4−ジフェニルブチル)−1H
−イミダゾール MS:276 (14、M+ )、185(31) 、
172(24) 、91(100) 、82(43)  1H− NMR(塩基として、CDCl3 ):1.
9−2.1(m,2H) 、2.4−2.5(m,2H
) 、2.8−3.0(m,3H) 、6.53(s,
1H)、7.0−7.4(m,11H) 4−[2,4−ビス(4−フルオロフェニル)ブチル]
−1H−イミダゾール MS:312 (4、M+ )、203(16) 、1
90(22) 、109(100)、91(9) 、8
1(52) 1H− NMR(塩酸塩として、メタノー
ル− d4)1.95−2.1(m,2H)、2.4−
2.5(m,2H) 、2.9−3.1(m,3H) 
、6.9−7.25(m,9H)、8.68(s,1H
)実施例2 4−[2−(4−シアノフェニル)−4− (4−フル
オロフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール a)1−ベンジル−5− [2−(4−シアノフェニル
)−4− (4−フルオロフェニル)−1− ブテニル
]−1H−イミダゾール亜鉛末(3.08g)を50m
lのテトラヒドロフラン中に撹拌して分散させた液に、
4.46gのTiCl4 を −10℃で乾燥窒素下滴
下した。混合物を加熱して還流させ、1時間還流を続け
た。その溶液を室温まで冷却し、テトラヒドロフラン2
5ml中の1−(4−シアノフェニル)−3− (4−
フルオロフェニル)− プロパン−1− オン1.0g
およびテトラヒドロフラン25ml中の1−ベンジル−
5− イミダゾールカルバルデヒド0.73gをそれぞ
れ、その混合物に添加した。 混合物は室温で2時間撹拌し、6時間還流した。黒ずん
だ混合物を水(60ml) に注ぎ入れ、10%の炭酸
カリウム溶液でアルカリ性にし、トルエンで抽出した。 トルエン溶液はケイ酸含有土で濾過し、濾液を蒸発させ
て残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製した。
【0116】MS:407 (M+ 、8)、298(
35)、109(13) 、91(100) b)4−[2−(4−シアノフェニル)−4− (4−
フルオロフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール 1−ベンジル−5− [2−(4−シアノフェニル)−
4−(4−フルオロフェニル)−1− ブテニル]−1
H−イミダゾール塩酸塩をエタノールに溶解させ、触媒
量の10%Pd/Cを加えた。反応混合物を室温で水素
雰囲気下激しく撹拌し、還元および脱ベンジル化を完結
させた。反応混合物を濾過し蒸発して乾燥させた。生成
物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0117】 1H− NMR(塩酸塩として、メタノ
ール−d4 ):2.0−2.15(m,2H)、2.
46(t,2H)、3.0−3.16(m,3H)、6
.96(t,2H)、7.0−7.11(m,3H)、
7.38(d,2H)、7.68(d,2H)、8.7
0(s,1H)
【0118】
【発明の効果】本発明により、毒性が低く、乳癌や良性
前立腺肥大などのエストロゲン依存性疾患の治療におい
てきわめて有益な酵素アロマターゼ阻害化合物が提供さ
れる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I) : 【化1】 (式中、R1 、R2 、R1 ´およびR2 ´は同
    一もしくは相異なり、H、CH3 、C2 H5 、C
    3 H7 、OCH3 、NO2 、NH2 、CN、
    CF3 、CHF2 、CH2 Fまたはハロゲン、R
    ´はHまたは 【化2】 (式中、R3 はH、CH3 またはハロゲンを表わす
    )、R4 はHまたはOH、R5 はHまたはOHを表
    わし、またはR4 とR5 は互いに結合し、nは1〜
    4の整数を表わす)で示される置換イミダゾール化合物
    またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸付加塩。
  2. 【請求項2】  一般式(I) においてR4 および
    R5がいずれもHである請求項1記載の置換イミダゾー
    ル化合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸付
    加塩。
  3. 【請求項3】  一般式(I) においてR1 、R2
     、R1 ´およびR2 ´がそれぞれHである請求項
    2記載の置換イミダゾール化合物またはその毒性のない
    薬学的に許容しうる酸付加塩。
  4. 【請求項4】  一般式(I) においてR1 および
    R1´がいずれもH、R2 およびR2 ´がいずれも
    フェニル基のパラ位にある請求項2記載の置換イミダゾ
    ール化合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸
    付加塩。
  5. 【請求項5】  一般式(I) においてR2 および
    R2´が同一もしくは相異なり、CNまたはハロゲンで
    ある請求項4記載の置換イミダゾール化合物またはその
    毒性のない薬学的に許容しうる酸付加塩。
  6. 【請求項6】一般式(I) において、ハロゲンがFで
    ある請求項5記載の置換イミダゾール化合物またはその
    毒性のない薬学的に許容しうる酸付加塩。
  7. 【請求項7】  一般式(I) において、R´がHで
    ある請求項1、2、3、4、5または6記載の置換イミ
    ダゾール化合物またはその毒性のない薬学的に許容しう
    る酸付加塩。
  8. 【請求項8】  一般式(I) の化合物が4−(2,
    4−ジフェニルブチル)−1H−イミダゾールである請
    求項1記載の置換イミダゾール化合物またはその毒性の
    ない薬学的に許容しうる酸付加塩。
  9. 【請求項9】  一般式(I) の化合物が4−[2−
    (4−フルオロフェニル)−4− フェニルブチル]−
    1H−イミダゾールである請求項1記載の置換イミダゾ
    ール化合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸
    付加塩。
  10. 【請求項10】  一般式(I) の化合物が4−[2
    ,4−ビス(4−フルオロフェニル)ブチル]−1H−
    イミダゾールである請求項1記載の置換イミダゾール化
    合物またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸付加塩
  11. 【請求項11】  一般式(I) の化合物が4−[2
    −(4−シアノフェニル)−4− (4−フルオロフェ
    ニル)ブチル]−1H−イミダゾールである請求項1記
    載の置換イミダゾール化合物またはその毒性のない薬学
    的に許容しうる酸付加塩。
  12. 【請求項12】  一般式(I) : 【化3】 (式中、R1 、R2 、R1 ´およびR2 ´は同
    一もしくは相異なり、H、CH3 、C2 H5 、C
    3 H7 、OCH3 、NO2 、NH2 、CN、
    CF3 、CHF2 、CH2 Fまたはハロゲン、R
    ´はHまたは 【化4】 (式中、R3 はH、CH3 またはハロゲンを表わす
    )、R4 はHまたはOH、R5 はHまたはOHを表
    わし、またはR4 とR5 は互いに結合し、nは1〜
    4の整数を表わす)で示される置換イミダゾール化合物
    またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸付加塩およ
    び薬学的に許容しうるキャリヤーからなる医薬組成物。
  13. 【請求項13】  一般式(I) : 【化5】 (式中、R1 、R2 、R1 ´およびR2 ´は同
    一もしくは相異なり、H、CH3 、C2 H5 、C
    3 H7 、OCH3 、NO2 、NH2 、CN、
    CF3 、CHF2 、CH2 Fまたはハロゲン、R
    ´はHまたは 【化6】 (式中、R3 はH、CH3 またはハロゲンを表わす
    )、R4 はHまたはOH、R5 はHまたはOHを表
    わし、またはR4 とR5 は互いに結合し、nは1〜
    4の整数を表わす)で示される置換イミダゾール化合物
    またはその毒性のない薬学的に許容しうる酸付加塩の所
    定量をアロマターゼ阻害が望まれる患者に投与して阻害
    を引起すことからなるアロマターゼ阻害の方法。
JP3239834A 1990-09-21 1991-09-19 アロマターゼ阻害作用を有する4(5)−イミダゾール類 Pending JPH04230668A (ja)

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