JPH04230368A - L−ヒスチジンからd−ヒスチジン及びその誘導体の調製方法 - Google Patents

L−ヒスチジンからd−ヒスチジン及びその誘導体の調製方法

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JPH04230368A
JPH04230368A JP3169817A JP16981791A JPH04230368A JP H04230368 A JPH04230368 A JP H04230368A JP 3169817 A JP3169817 A JP 3169817A JP 16981791 A JP16981791 A JP 16981791A JP H04230368 A JPH04230368 A JP H04230368A
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JP
Japan
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histidine
aldehyde
crude
tartrate
acetic acid
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Application number
JP3169817A
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English (en)
Inventor
Yigal Becker
イーガル ベッカー
Yonit Assaf-Biran
ヨニト アッサフ−ビラン
Youval Shvo
ヨーバル シュボ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bromine Compounds Ltd
Original Assignee
Bromine Compounds Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D233/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
    • C07D233/54Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D233/64Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with substituted hydrocarbon radicals attached to ring carbon atoms, e.g. histidine

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、特にL−ヒスチジンの不斉転位によるL−ヒ
スチジンからのD−ヒスチジン及びその誘導体、特にD
−ヒスチジンメチルエステルジヒドロクロリドの調製に
関する。
【0002】発明の背景 D−ヒスチジンはL−ヒスチジンよりもより所望される
産業生成物であり、そして従ってL−ヒスチジンのD−
ヒスチジンへの転位は高く所望される。しかしながら、
そのような転位は出願者の知識から決して実施されたこ
とはなかった。
【0003】従来技術 ジアステレオマー分離によるD−ヒスチジン及びL−ヒ
スチジンのラセミ混合物の光学的分割は時々これまで知
られている。F. L. Pyman, J. Che
m. Soc., 99,1386(1911)は、D
−及びL−ヒスチジンのラセミ混合物及び酒石酸を含む
水溶液は、等モル量のD−ヒスチジン及び酒石酸から成
る低溶解性塩を選択的に与えることを教授する。遊離ア
ミノ酸が酢酸中、アルデヒドの存在下でラセミ化される
ことがS. Yamada など.,J. Org. 
Chem. 48,843(1983)により最近報告
されている。D,L−4−チアゾリジンカルボン酸の不
斉転位は、T. Shiraiwa など.,Chem
. Lett.,2041(1987)により報告され
ているように、分解剤としてサリチル酸アルデヒド及び
酒石酸を用いて酢酸中で達成された。
【0004】発明の要約 本発明は、L−ヒスチジンのD−ヒスチジンへの不斉転
位を提供する。本発明によれば、L−ヒスチジン及び酒
石酸が酢酸媒体中において任意に置換されたサリチル酸
アルデヒドと共に混合され、それによって可溶性L−ヒ
スチジンタルトレート塩が形成され、そしてラセミ化さ
れ、そしてその後、D−ヒスチジンタルトレート(ビタ
ルトレート)が反応塊状物から沈殿される。次に純粋な
D−ヒスチジンが粗D−ヒスチジンタルトレートから回
収される。D−ヒスチジンの誘導体、たとえばエステル
、特にD−ヒスチジンメチルエステルジヒドロクロリド
(D−his  OCH3 ・2HCl)が本発明に従
って調製され得る。
【0005】出発L−ヒスチジンに対するサリチル酸ア
ルデヒドのモル比は、0.01〜2及び好ましくは0.
1〜1.0である。L−ヒスチジンに対するサリチル酸
アルデヒドの最っとも好ましいモル比は0.5である。 前記比の低下又は上昇は、より低い純度の生成物を付与
する傾向にある。
【0006】酢酸媒体におけるL−ヒスチジン及び酒石
酸とサリチル酸アルデヒドとの反応は、80℃〜還流温
度で行なわれる。より低い温度、たとえば50〜60℃
で、その反応は遅くなり、そして不完全である。粗D−
ヒスチジンタルトレートの沈殿は、60〜110℃、及
び好ましくは80〜95℃の温度で行なわれる。
【0007】酢酸中、出発L−ヒスチジンの濃度は5%
W/V〜20%W/Vであるが、好ましくは7.5%W
/V〜16%W/Vの間である。その好ましい範囲から
の離脱は、純度の低下をもたらすが、しかし、これはそ
の工程を実質的に非効力的にするものではない。さらに
、粗D−His−TAの濾過の後、90%回収された酢
酸及びサリチル酸アルデヒドの濾液は、D−His−T
Aの品質の有意な変化を伴わないで、数回(5〜6回)
再使用され得る。
【0008】前記温度でのL−ヒスチジン及び酒石酸と
サリチル酸アルデヒドとの反応は好ましくは、1〜3時
間行なわれる。加熱が延長される場合、より黒く且つ低
い純度の生成物が得られ、そしてこの欠点が耐溶性であ
る場合、5時間までの加熱時間が許容される。
【0009】反応媒体は好ましくは、無水性であるべき
である。水の存在は、それが反応を遅め、そして最終生
成物を溶解することによってのその収率を低下せしめる
ので所望されない。 次の表は水の効果を示す: HOAc中、      沈殿の
【0010】純粋なD−ヒスチジンは、L−ヒスチジン
とサリチル酸との反応及び続く沈殿から得られた粗D−
ヒスチジンビタルトレートから回収される。その粗塩は
まず、部分精製を受け、ここでそれは、60°〜100
℃及び好ましくは75°〜85℃の温度で水と共に攪拌
し、そして続いて50℃以下への冷却及び濾過により、
15〜20%W/Vの量で粗D−His−(+)TAに
存在するより溶解性のL−His−(+)TAを除去す
る。このようにして得られた半−粗塩はまず、水酸化ナ
トリウムにより処理され、これによって、D−ヒスチジ
ンタルトレートが分解され、そして続いて、塩化カルシ
ウムにより処理され、これによってタルトレートアニオ
ンがカルシウムタルトレート(沈殿せしめられる)とし
て溶液から量的に除去される。等量のNaOH及びCa
Cl2 が好ましくは使用され、そしていづれかの場合
、過剰のNaOHが回避される。このようにして得られ
たカルシウムタルトレートは濾過され、そして水により
洗浄される。濾液から、D−ヒスチジンが、等電点(p
H=7.50)への酸性化により得られる。次の例は本
発明の好ましい態様を例示する。
【0011】
【実施例】
                         
         例1L−ヒスチジンから粗D−ヒス
チジンタルトレートの調製             
           サリチル酸アルデヒドL−ヒス
チジン+酒石酸  ─────────  →    
                         
           D−ヒスチジンビタルトレート
                        酢
酸、80°〜100°次の試薬が次の量で使用された: L−ヒスチジン            15.5g 
     0.1モル酒石酸(TA)        
    15.1g      0.1モルサリチル酸
アルデヒド        6.1g      5.
20mL    0.05モル酢酸         
             190mL
【0012】L
−ヒスチジン0.1モル(15.5g),(+)TA0
.1モル(15.1g)及びサリチル酸アルデヒド0.
05モル(5.2mL)並びに酢酸190mL(粗D−
His−TAの1体積当たり約6体積)の混合物を、8
0〜100℃で1.5時間、機械的に攪拌した。その混
合物を15℃に冷却し;その形成された塩を濾過した。 粗D−ヒスチジンビタルトレートを96%の収率で得た
。分析は、それが純粋なD−ヒスチジンビタルトレート
80〜83%を含むことを示す。
【0013】                          
         例2粗D−ヒスチジンビタルトレー
トから純粋なD−ヒスチジンの調製         
                         
          H2 OD−ヒスチジンビタルト
レート+3NaOH  ────  →       
                         
          CaCl2 Na−D−ヒスチジ
ン+Na2 タルトレート  ────  →    
                         
             HClaq.Caタルトレ
ート+Na−D−ヒスチジン+2NaCl  ────
  →D−ヒスチジン+NaCl
【0014】次の試薬が次の量で使用された:例1から
の粗D−ヒスチジンビタルトレート    10gH2
 O(攪拌のための)               
       15mL(1.5体積)H2 O(反応
媒体として)                   
 15mL水酸化ナトリウム(細かなペレット)   
       3.6g    0.09モル塩化カル
シウム                      
        3.33g  0.03モル塩酸32
%                        
          3mLH2 O(洗浄のための)
                      5mL
メタノール(洗浄のための)            
      6mL
【0015】例1からの粗塩10.
0gを、水15mL中で80〜90℃で30分間攪拌し
、50℃以下に冷却し、そして濾過した。0.03モル
のD−ヒスチジンタルトレート(〔α〕D +12.1
7°,C=1.61,H2 O)を含む固体塩を水15
mLに再懸濁した。攪拌しながら、水酸化ナトリウム0
.09モル(3.6g)を添加し、そして透明な溶液が
形成された。熱が放出された。塩化カルシウム0.03
モル(3.33g)を添加し、そしてその混合物を10
〜15℃で1時間攪拌し、カルシウムタルトレートの沈
殿を完全にせしめた。固体を濾過し、そして水3mLに
より十分に洗浄した。その濾液を32%塩酸(3mL)
により中和し、pH=7.5(等電点)にし、そして遊
離酸を沈殿せしめるために1時間攪拌しながら0〜10
℃に冷却した。白色固体を濾過により集め、3mLの冷
メタノール:水の2:1混合液、次にメタノール2mL
により2度洗浄し、そして2時間真空(100℃)乾燥
せしめた。99%(〔α〕=+39.33)の光学的純
度を有するD−ヒスチジンが71.2%の収率(3.3
1g)で得られた。L−ヒスチジンからの全体の収率は
64%であった。アッセイ(電位差計滴定、0.1Nの
HCl)は98.99%である。
【0016】前記例において反応媒体として使用される
水の量は、最適量である。その量よりも少ない量は生成
物と塩化ナトリウムとの同時沈殿を引き起こし、そして
多い量は、生成物を溶解し、そして収率を低める。しか
しながら、得られる欠点が許容され得る場合、最適値か
らの少々の変動が許容される。合計のD−ヒスチジンの
理論量のいくらかは(17〜20%)、母液で存続する
。この量は、母液の回転を測定することによって決定さ
れ、そしてD−ヒスチジンの濃度は、その比回転を用い
て計算された。従ってL−ヒスチジンから得られる合計
のD−ヒスチジンは、80〜83%である。その残りは
、水処理による粗D−His−TAの精製で除去された
未変化のL−ヒスチジンである。
【0017】                          
         例3粗D−ヒスチジンビタルトレー
トからD−ヒスチジンメチルエステルジヒドロクロリド
の調製                          
                     1.Me
OHD−ヒスチジンビタルトレート+HCl(気体) 
 ─────  →                
                         
     2.還流D−ヒスチジンOCH3 ・2HC
l+ジメチルタルトレート
【0018】次の試薬が次の
量で使用された:例1からの粗D−ヒスチジンビタルト
レート              8.0gH2 O
(攪拌のための)                 
               24mL(3体積)メ
タノール(攪拌のための)             
               32mL(4体積)メ
タノール(反応のための)             
               120mL塩化水素(
気体)                      
                −メタノール(結晶
化及び洗浄)                   
       15mLt−ブチルメチルエーテル(T
BME)(結晶化及び洗浄)45mL
【0019】例1
からの粗塩8.0gを24mLの水中で、80〜90℃
で30分間攪拌し、50℃以下に冷却し、そして濾過し
た。固体をメタノール32mLと共に15〜25℃で1
時間攪拌した。濾過された沈殿物をメタノール60mL
に懸濁した。無水HClを、攪拌された前記懸濁液中に
、冷却しないで20分間にわたって導入した(弱い還流
が観察された)。さらにメタノール60mLを添加し、
そしてその混合物を1.5時間還流した。ほとんどの溶
媒を蒸留せしめ、シロップ状又は湿潤性固体を形成した
。メタノール(10mL)を添加し、続いてTBME3
0mLを添加した。その混合物を15〜20℃で1時間
攪拌し、次に5℃に冷却し、そして濾過した。白色固体
を、メタノール:TBMEの1:2混合物5mLにより
3度洗浄した。エステルジヒドロクロリド塩を60〜7
5℃で1.5時間真空乾燥せしめ、そしてメタノール精
製後、タルトレートに基づいて、94.5%の収率(4
.573g)で得た。(〔α〕=−9.16(〔α〕)
Lit−9.0)。
【0020】前記工程におけるメタノールとの攪拌は、
続く酸性化のために必要である。それは、エステル化の
間、ラセミ化を引き起こす微量のサリチル酸アルデヒド
を除去する。単なるメタノールによる洗浄は不十分であ
る。
【0021】例4 L−ヒスチジンから粗D−ヒスチジンタルトレートの調
製 この例で行なわれる操作は、例1における操作と同じで
あるが、但し、例1におけるよりも少量の酢酸が使用さ
れた。試薬の量は下記の通りであった:L−His  
                15.5g    
0.1モルL−(+)−TA            
15.1g    0.1モルサリチルアルデヒド  
          6.1g    0.05モル 
   5.2mL酢酸               
         95mL
【0022】酢酸95mL
中、L−ヒスチジン0.1モル(15.5g)、(+)
酒石酸0.1モル(15.1g)及びサリチルアルデヒ
ド95mLの混合物を、80〜100℃で2時間、機械
的に攪拌した。その混合物を25℃に冷却し、そしてそ
の形成された塩を濾過した。粗D−ヒスチジンビタルト
レート(ひじょうに薄い黄色の固体)を97%の収率で
得た。サリチルアルデヒドを含む回収された酢酸の体積
は85mL(89.5%の回収率)であった。粗D−H
is−(+)TAを攪拌し、そして水45mL中で80
〜90℃で35分間加熱し、30℃に冷却し、そして濾
過した。空気乾燥は、純粋なD−His−(+)TA2
6.7g(87.5%)を付与した。〔α〕18D =
+13.04〔C=1.35,H2 O〕。
【0023】例5 例4からの酢酸−サリチルアルデヒドの再循環L−ヒス
チジン15.5g及びL−(+)−酒石酸15.1gか
ら成る混合物に、前記実験からのサリチルアルデヒドを
含む回収された酢酸溶液85mLを添加した。 サリチルアルデヒド0.54mLを含む追加の酢酸10
mLを添加し、そしてその混合物を攪拌し、そして80
〜100℃で2時間、上記のようにして加熱した。25
℃に冷却した後、粗生成物D−His−(+)TAを濾
過した。サリチルアルデヒドを含む酢酸溶液79mLを
回収した(83.2%)。上記のように温水中での攪拌
の後、純粋なD−His−(+)TA25.9g(L−
Hisから85%の収率)を得た。結果的にいづれの目
だった変化もなしに、この方法をさらに3度くり返した
【0024】例6 粗D−His−(+)TAからL−His−(+)TA
の回収 例4をくり返し、粗D−His−(+)TAを100℃
で濾過した。サリチルアルデヒドを含む回収された酢酸
溶液を91.3%の回収率で得た。粗D−His−(+
)TAを室温で30分間、MeOH(60mL)中でス
ラリーし、次に濾過し、そして空気乾燥せしめ、サリチ
ルアルデヒドを含まない粗D−His−(+)TA30
.01gを付与した。その粗塩を80〜90℃で30分
間60mLの水中で加熱し、40℃に冷却し、そして濾
過した。純粋なD−His−(+)TAは23.83g
(78.13%)であった。水性濾液を乾燥蒸発せしめ
、続く転位のために再使用され得るL−His−(+)
TA(〔α〕D27+12.53(C=1.9,H2 
O))6.5gを得た。ジアステレオマー性タルトレー
トの合計回収率は99%以上であった。
【0025】例7 3,5−ジクロロサリチルアルデヒドの使用例4をくり
返した。但し、3,5−ジクロロサリチルアルデヒド(
9.55g,0.05モル)を、サリチルアルデヒドの
代わりに使用した。粗D−His−TAは、濃い黄色の
色を有した。それを、アセトン60mL中において室温
で1時間攪拌することによってアルデヒドから開放した
。濾過の後に得られた黄色の固体を攪拌し、そして水9
0mL中において83℃で45分間加熱した。
【0026】精製されたD−His−(+)TA23.
4gを得た。粗又は精製されたD−His−(+)TA
のD−ヒスチジンへの転位は、66.8%のD−ヒスチ
ジン,〔α〕D =+29.23°(C=1.04,H
2 O),74.3%の光学的純度を与えた。例4を、
3,5−ジクロロサリチルアルデヒド1.91gを用い
てくり返す場合、精製されたD−His−(+)TAか
らD−ヒスチジン66.35%,〔α〕D =+26.
6°(C=1.03,H2 O)又は67.63%の光
学的純度を得た。
【0027】例8 D−ヒスチジンメチルエステルジヒドロクロリドへのD
−His−(+)TAの直接的な転位 例4からの精製されたD−His−(+)TAを、メタ
ノール90mLにおいて1時間攪拌することによって微
量のサリチルアルデヒドから開放した。次に精製された
D−His−(+)TA24.29gをメタノール(1
80mL,7.4体積)に懸濁し、そしてHClガスを
その攪拌された懸濁液に通した。5分後、すべての固体
を溶解した。熱を放した。追加のHClガスをさらに1
0分間通した。いくらかの沈殿物が形成された。混合物
を還流するために1.5時間加熱した。シリカプレート
上でのTLC分析(EtOH:25%水性NH3 =8
:2)は、微量のD−ヒスチジンが存在することを示し
た。通常の方法での処理は17.36g(90%の収率
)の無色の結晶を与えた。〔α〕D =−9.85°(
C=2.01,H2 O)。本発明の多くの例示的な態
様が記載されて来た。もちろん、本発明は、当業者の能
力内で及び本発明の範囲内で多くの修飾及び変性を実施
することができる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  L−ヒスチジンからD−ヒスチジン又
    はその誘導体の調製方法であって、L−ヒスチジン及び
    酒石酸を酢酸媒体中でアルデヒドと共に混合し、そして
    その後、その反応塊状物からD−ヒスチジンタルトレー
    トを沈殿せしめる段階を含んで成る方法。
  2. 【請求項2】  粗D−ヒスチジンタルトレートから純
    粋なD−ヒスチジンを回収することをさらに含んで成る
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  前記アルデヒドがサリチル酸アルデヒ
    ドである請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】  出発L−ヒスチジンに対するサリチル
    酸アルデヒドのモル割合が0.01〜2及び好ましくは
    0.1〜1.0の間である請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】  サリチル酸アルデヒドを出発L−ヒス
    チジンとの間のモル割合が約0.5である請求項4記載
    の方法。
  6. 【請求項6】  前記アルデヒドが置換サリチル酸アル
    デヒドである請求項1又は2記載の方法。
  7. 【請求項7】  L−ヒスチジン及び酒石酸とアルデヒ
    ドとの酢酸媒体における前記反応が80℃〜還流温度で
    行なわれる請求項1〜6のいづれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】  前記粗D−ヒスチジンタルトレートの
    沈殿が60℃〜100℃及び好ましくは80℃〜95℃
    の温度で行なわれる請求項1〜7のいづれか1項記載の
    方法。
  9. 【請求項9】  前記酢酸における出発L−ヒスチジン
    の濃度が5%W/V〜20%W/V及び好ましくは7.
    5%W/V〜16%W/Vである請求項1〜8のいづれ
    か1項記載の方法。
  10. 【請求項10】  L−ヒスチジンとアルデヒドとの間
    の反応が1〜3時間で行なわれる請求項1〜9のいづれ
    か1項記載の方法。
  11. 【請求項11】  L−ヒスチジン及び酒石酸とアルデ
    ヒドとの間の反応の媒体が実質的に無水である請求項1
    〜10のいづれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】  D−ヒスチジンメチルエステルジヒ
    ドロクロリドを生成するために還流温度で粗D−ヒスチ
    ジンタルトレートと塩酸及びメタノールとを反応せしめ
    る段階をさらに含んで成る請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】  前記粗D−ヒスチジンタルトレート
    が水と共に攪拌することによって一部精製され、次にN
    aOHによりそれを処理することによって分解され、そ
    の得られる溶液がカルシウムタルトレートを沈殿せしめ
    るために塩化カルシウムにより処理され、そして次に塩
    酸によりその等電点に酸性化される請求項2記載の方法
  14. 【請求項14】  実質的に記載されるようにしてL−
    ヒスチジンからD−ヒスチジン及びD−ヒスチジン誘導
    体の調製のための方法。
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