JPH04229151A - 風味混合物の製造方法 - Google Patents

風味混合物の製造方法

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JPH04229151A
JPH04229151A JP3176102A JP17610291A JPH04229151A JP H04229151 A JPH04229151 A JP H04229151A JP 3176102 A JP3176102 A JP 3176102A JP 17610291 A JP17610291 A JP 17610291A JP H04229151 A JPH04229151 A JP H04229151A
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fatty acid
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fatty acids
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John Simmons
ジョン・シモンズ
Jan Visser
ヤン・ビゼール
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11CFATTY ACIDS FROM FATS, OILS OR WAXES; CANDLES; FATS, OILS OR FATTY ACIDS BY CHEMICAL MODIFICATION OF FATS, OILS, OR FATTY ACIDS OBTAINED THEREFROM
    • C11C3/00Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom
    • C11C3/006Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom by oxidation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/20Synthetic spices, flavouring agents or condiments
    • A23L27/201Compounds of unspecified constitution characterised by the chemical reaction for their preparation

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、脂肪酸の制御された酸
化による風味混合物の製造方法に関する。より詳細に述
べると、本発明は、酸化防止剤の存在下に脂肪酸又は脂
肪酸誘導体を酸化することによって、そのような混合物
を製造する方法に関する。本発明は、また、そのような
方法によって得られる風味混合物及びそのような風味混
合物を含有する風味組成物及び食品に関する。 【0002】 【従来の技術】本技術分野においては、動物及び植物性
の油脂の特定の風味が、これらの油脂の酸化劣化から誘
導された化合物が微量存在していることに依存している
ことが知られている。飽和又は不飽和の脂肪族アルデヒ
ドがそのような酸化生成物に含まれる。アイ・ホーンス
タイン(I. Hornstein)の「風味剤の化学
と生理学( TheChemistry and Ph
ysiology of Flavours) 」、ジ
・アビ・パブリッシング・カンパニー・インク(The
 AVI Publishing Company I
nc.) 、1967年、第10章から、動物性脂肪の
種特異的風味が空気中で加熱することによって増強でき
ることが知られている。ジェー・イー・キンセラ(J.
 E. Kinsella)の食品技術(Food T
echno−logy) 、1975年5月、82〜9
8頁から、脂肪族アルデヒドはバターの風味に重要な貢
献をしているが、それらが臨界濃度を越えて蓄積すると
、「酸化した( oxi−dized )」風味の変化
(off−flavour) を生じることが知られて
いる。同様の問題がその他の油脂についても知られてお
り、過度の酸化を防ぐために酸化防止剤がしばしば添加
されている。これについては、ブイ・エヌ・ウェイド(
V. N. Wade)らのミルヒビッセンシャフト(
 Milchwissenschaft)、41 (8
)、 1969 年、479〜482 頁、シーエイチ
・エヌ・ラオ(Ch. N. Rao)らの Asia
n J. Dairy Res.  3、1984年、
127 〜130 頁を参照されたい。欧州特許第 1
72 275号には、酵素で改質したミルク脂肪ともう
一つの脂肪物質との混合物を加熱することによって、バ
ター様或いは動物性タイプの風味剤を製造する方法が記
載されている。欧州特許第298 552号には、バタ
ー様の風味を付与するための風味剤濃縮物をバター脂肪
の酸化によって製造する方法が記載されている。この方
法によって得られた酸化バター脂肪は9個までの炭素原
子を有する脂肪族アルデヒドを数 ppm含んでいた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一方、脂肪の劣化から
誘導された脂肪族アルデヒド及びその他の化合物が風味
剤工業において重要な役割を果たしており、所望の程度
の風味を付与するか或いは所望の程度まで風味を強化す
るために、多くの風味組成物及び食品に少量添加するこ
とが知られている。従って、そのような化合物に富んだ
風味混合物に対する要望がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】ここで、酸化防止剤の存
在下に脂肪酸又は脂肪酸誘導体の制御された酸化を行う
ことによって、脂肪の劣化から誘導された種々の脂肪族
アルデヒド及びその他の風味化合物に富んだ風味混合物
が得られることが判明した。酸化混合物は、そのまま風
味混合物として使用することができ、またアルデヒド及
びその他の化合物を濃縮するか或いは酸化混合物から分
離して、より濃縮された風味混合物を製造してもよい。 【0005】本発明によれば、脂肪酸又は脂肪酸誘導体
を、酸化剤と酸化防止剤の存在下に、十分な時間、十分
に高い温度まで加熱して、酸化混合物中の所望の濃度の
風味化合物を得る。 【0006】本発明において使用される脂肪酸は、4乃
至26の炭素原子、好ましくは14より多くの炭素原子
を有する脂肪族カルボン酸である。モノ及び特にポリ不
飽和脂肪酸又はこれらの酸に富んだ混合物が好ましい。 脂肪酸誘導体には、脂肪酸塩、特にアルカリ金属又はア
ルカリ土類金属との塩、及び1価又は多価アルコールの
脂肪酸エステルが含まれる。このようなエステルの例に
は、エチルエステル、(みつろうのような)特定の天然
ワックス中及び(ホホバ油のような)油中に見られるも
ののような長鎖脂肪族アルコールのエステル、及び動物
性及び植物性の固体又は液体脂肪(後者は本技術分野に
おいて油と称される)のようなグリセロールのモノ、ジ
、又はトリエステルがある。動物性脂肪の例には、獣脂
、乳脂肪、小羊脂肪、鶏脂肪、卵脂肪、及び魚油がある
。植物性脂肪の例には、オリーブ油、ヒマワリ油、ココ
ナッツ油、ピーナッツ油、胡麻油、パーム油、パーム核
油、アマニ油、サフラワー油、大豆油、アボカド油、ア
ーモンド油、ヘーゼルナッツ油、月見草油、その他があ
る。 不飽和、特にポリ不飽和脂肪酸に比較的富んだ脂肪が好
ましい。分枝鎖脂肪酸を含む脂肪も好ましく、それらは
いくつかの脂肪中に比較的少量含まれている。動物性又
は植物性脂肪はそのままで本発明の方法において使用で
き、またそれらを初めに化学的又は酵素的加水分解処理
してもよい。この場合、脂肪酸を初めに加水分解混合物
から単離するか、或いは加水分解混合物をそのまま本発
明の方法において使用する。加水分解に使用される条件
にもよるが、この反応を本発明の方法と結合させること
さえ可能である。特に好ましい脂肪酸はリノール酸、リ
ノレン酸、及びアラキドン酸であり、特に好ましい脂肪
はこれらの脂肪酸の一種以上に富んだものである。 【0007】本発明の方法において使用される酸化剤は
、酸素、過酸化水素(又はその源)、オゾン、Cu2+
又はFe3+のような酸化金属イオン、又はこれらの酸
化剤の適当な組み合わせである。酸素が使用される場合
、酸素は純粋な酸素でも酸素と不活性気体との混合物で
もよい。簡便であるという理由により、空気が好ましい
酸素源である。 【0008】本発明の方法に適する酸化防止剤は、単一
の化合物、或いは酸化を防止するか又は遅らせることが
一般に認められている化合物の混合物である。食品規制
法によって食品中、特に脂肪中、に含まれること或いは
添加することが認められている酸化防止剤が好ましい。 特に好ましいのは、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチ
ル化ヒドロキシ−アニソール、没食子酸エステル、トコ
フェロール、トコトリエノール、アスコルビン酸及びそ
の塩、及びアスコルビルパルミテートのようなエステル
である。トコフェロールが特に好ましい。酸化防止剤は
、脂肪酸又は脂肪の量に基づいて、少なくとも 0.1
重量%の量で存在しなければならない。酸化防止剤は、
 0.5重量%以上の量で存在するのが好ましく、1重
量%以上が特に好ましい。 100%のように高くする
こともできるが、50%より多くの量で有用なのは希で
ある。これらの酸化防止剤の量は、脂肪酸又は脂肪中に
天然に予め存在している可能性のある酸化防止剤に加え
て、実際に反応混合物に添加された量である。一般に、
天然に存在しているそのような酸化防止剤の量は極僅か
であり、本発明において使用される量に比較すれば無視
できる。 【0009】制御された酸化を行う温度は重要ではない
。適切な時間内にプロセスを完了させるためには、30
℃以上の温度を使用するのが好ましく、50℃以上がよ
り好ましく、65℃以上が特に好ましい。特に注意すれ
ば350℃のような高温も使用できるが、多くの場合、
得られる風味混合物の品質が 180℃より高い温度で
の望ましくない副反応によって影響を受ける。本発明の
方法は一般に 125℃より低い温度で行われる。 【0010】加熱時間は、使用される温度及び所望のア
ルデヒドの濃度と割合に依存する。非常に高い温度では
僅か30秒の加熱時間でも十分な場合があり、一方、3
0℃付近の温度では 100時間までの加熱時間が必要
なこともある。一般に、1乃至20時間の加熱時間で十
分である。 【0011】制御された酸化は、脂肪酸、脂肪酸混合物
、又は脂肪そのものについて行うことができるが、適当
な反応媒体を添加することもできる。特に適する反応媒
体は水及びその他の極性溶媒であり、例えば、グリセロ
ール及びプロピレングリコールのようなポリオール、或
いはこれらの溶媒中の、塩化ナトリウム又は塩化カリウ
ムのような鉱酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩
の溶液である。このような反応媒体は、全酸化混合物の
95重量%までの量、特に50重量%までの量で使用で
きる。20%以上の量で使用するのが好ましい。酸化反
応は1から10の間のpHで行うことができるが、pH
は 2.5乃至8であるのが好ましい。 【0012】反応はただ単に、開放又は密閉容器中で、
攪拌(stirring)、振盪(shaking) 
、振動(vibration) 、その他のような適当
な方法のいずれかによって攪拌しながら、反応混合物を
加熱することによって行うことができる。反応温度が反
応媒体の大気圧下での沸点よりも高い場合、密閉容器を
常に使用すべきである。開放容器が使用される場合、例
えば、還流冷却器又はコールドトラップを使用すること
によって、大気中に揮発性のアルデヒドが失われないよ
うに注意しなければならない。酸素は、空気のような酸
素含有気体混合物の気泡を反応混合物中に通すか、或い
は上述の攪拌方法のいずれかによって大気中の酸素を反
応混合物中に分散させることによって、簡便に供給でき
る。 【0013】以上で概略を説明したように、本発明の方
法によって得られる酸化混合物は、脂肪族風味剤アルデ
ヒド及びその他の風味剤成分の含有率が高いので、価値
の高い風味混合物である。このようなアルデヒドには、
n−ペンタナール、n−ヘキサナール、n−ヘプタナー
ル、n−ノナナール、シス−3− ヘキセナール、トラ
ンス−2− ノネナール、トランス−2− デセナール
、シス・トランス− 及びトランス・トランス−2,4
− ヘプタジエナール、シス・トランス− 、トランス
・トランス−、及びトランス・シス−2,4− デカジ
エナールが含まれる。その他の風味剤成分には、脂肪族
ケトン、ラクトン、及び比較的短鎖の脂肪酸が含まれる
。これらのアルデヒド及びその他の成分のいずれかが特
定の風味混合物中に存在し、その量と割合は脂肪酸又は
脂肪の出発材料に応じて異なり、ある脂肪酸はその他の
脂肪酸よりも優先的に酸化されるので、脂肪酸又は脂肪
の混合物の酸化の結果は、個々の成分の酸化の結果の合
計とは異なるということも風味成分の量と割合に影響し
ている。風味混合物の組成は、酸化防止剤の種類と量、
及び時間、温度、混合の効率又は供給される酸素の量の
ような反応条件によっても異なる。これらの変数を変化
させることによって、特定の要望に適するように風味混
合物の風味特性を変化させることができる。多くの場合
、反応媒体が反応中に酸素で飽和されているのが好まし
い。本発明の方法は、比較的高い含有率のポリ不飽和ア
ルデヒドを含む風味混合物を提供するのに特に有用であ
る。 【0014】上述のようにして得られた酸化混合物はそ
のままでも使用できるが、風味剤成分を依然として存在
している脂肪酸又は脂肪の一部又は全部から分離するこ
とによってより濃縮された風味混合物にすることができ
、また酸化混合物を分別して異なった量及び/又は割合
の風味成分を含む別の風味混合物を生成することができ
、さらに単一の風味成分を与えることもできる。このよ
うな分離、濃縮、或いは分別は、蒸留、水蒸気蒸留、ト
リアセチン、ジアセチン、又はトリエチルシトレートの
ような適当な溶媒との共蒸留、イソプロパノールのよう
な適当な溶媒からの結晶化による脂肪の除去、例えばエ
タノールによる抽出、クロマトグラフィー技術、その他
のような本技術分野において公知の方法を使用して行う
ことができる。 【0015】本発明による風味混合物は、そのままで食
品に添加することができ、また適当な希釈剤又は担持体
と組み合わせてもよく、或いは例えば噴霧乾燥又は本技
術分野で公知のその他のカプセル化技術によって粉末生
成物に転換してもよい。多くの場合、風味混合物をその
他の風味成分と組み合わせて風味組成物にするのが有利
である。本発明の風味混合物は、糖とアミノ酸及び/又
は硫黄化合物との間のメイラード型又はアマドリ型の反
応によって得られる風味成分と組み合わせるのに非常に
適している。このような組み合わせはメイラード反応が
起こった後に行うことができる。別の実施態様において
は、本発明の風味混合物用の出発材料をメイラード反応
の前又は最中に添加して、メイラード反応と脂肪酸の酸
化を同時に起こさせる。 【0016】本明細書中において使用される「風味組成
物(flavouring composition)
」という用語は、天然及び/又は合成由来の風味成分(
flavouring ingredient) の混
合物であって、所望により適当な溶媒に溶解されている
か、粉末物質と混合されているか、或いは粉末生成物に
加工されており、食品に所望の風味を付与するために使
用されるものを意味する。本明細書中において使用され
る「食品(food)」という用語は、人間又は動物に
よって経口消費されることを目的とした固体、半固体、
又は液体生成物を意味する。本発明による風味混合物と
組み合わせて使用することができる風味成分は本技術分
野において公知であり、例えば、エス・アークタンダー
(S. Arctander)の「天然由来の芳香及び
風味材料(Perfume and Fla−vor 
Material of Natural Origi
n) 」、米国、ニュージャージー、エリザベス、(1
969)、ティー・イー・フリア(T. E. Fur
ia) らの「シーアールシー・フェナロリの風味成分
のハンドブック(CRC Fenaroli’s Ha
ndbook of Flavor Ingredie
nts) 」第2版、クリーブランドのシーアールシー
・プレス・インク(CRV Press Inc. 、
(1975)、エイチ・ビー・ヒース(H. B. H
eath) の「風味剤の源の本(SourceBoo
k of Flavors)」、コネチカット、ウェス
トポートのジ・アビ・パブリッシング・カンパニー・イ
ンク(The Avi Publishing Co.
 Inc.) 、(1981)、及び「風味及び芳香材
料(Flavor and Fragrance Ma
terials)−1989」、米国、イリノイ、フィ
ートンのオルアード・パブリッシング・コーポレーショ
ン(  Allured Publ.Corp.)など
に記載されている。 【0017】本発明による風味混合物又はそれらを含有
する風味組成物は、スープ、ソース、グレービー、ドレ
ッシング、肉製品、スナック、ショートニング、マーガ
リン、スプレッド、バター脂肪置換体含有生成物を含む
乳製品、ベーカリー製品、菓子製品などのような、脂肪
、クリーム、又は乳製品のような風味を必要とするか或
いは既に有している食品及び食品成分の感応的品質を改
善するのに特に適している。本発明の酸化混合物のいく
つかは、香料及び化粧品の臭気特性を改善するための成
分としても使用できる。 【0018】本発明を以下の実施例によって説明するが
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 【0019】 【実施例】以下の全ての表中において、酸化防止剤の含
有率は重量%で表されており、アルデヒドの含有率は脂
肪酸又は脂肪の重量に基づくppm で表されている。 【0020】実施例1   以下に記載の一般的手順を、表中に示す脂肪酸又は
酸混合物を使用して、第1乃至4表の酸化混合物を調製
するのに用いた。 【0021】300 mlのエルレンマイヤーフラスコ
中の50gの脂肪酸と25gの水との混合物に、特定量
のトコフェロール濃縮物 4−50 [パーム油中の、
α−トコフェロールに富む数種のトコフェロール混合物
の50%溶液、オランダ、ボルメルビアーのヤン・デッ
カー(Jan Dekker)によって市販されている
)を添加して、酸化混合物の脂肪酸に対するトコフェロ
ールの表中に示されている濃度を与えた。混合物を85
℃で8時間加熱しながら、実験用振盪器を用いて空気中
で振盪した。冷却後、水性層を分離し、脂肪酸層を、ガ
スクロマトグラフィーによって、外部標準を使用し、オ
ランダ、ミッデルブルグのクロムパック・インターナシ
ョナル・ビー・ブイ(Chrompack Inter
national B.V.) の、df=0.29 
μm の25m × 0.3mm WCOT 石英ガラ
スカラム(fused silica column)
 FFAP CB を備えたカルロ・エルバ(Carl
oErba)GC 6000 上で、プログラムされた
(4℃/分)80〜240 ℃のカラム温度;260 
℃の検出器温度;250 ℃のインジェクター温度;キ
ャリヤーガスとしてヘリウムを使用して、アルデヒド含
有率について分析した。結果の概略を以下の第1乃至4
表に示す。 【0022】               第1表:  リノール酸
;85℃;8時間 トコフェロール            0.25  
  0.50    1.00    2.00   
 4.00    8.00ヘキサナール      
          80      80     
100     120      50      
70c,t−2,4−デカジエナール      60
      60      70      80 
    100     120t,t−2,4−デカ
ジエナール     160     140    
 150     160     100     
100 【0023】               第2表:  リノレン酸
;85℃;8時間 トコフェロール            0.25  
  0.50    1.00    2.00   
 4.00    8.00C−3−ヘキセナール  
          50      50     
 70     100     170     3
90c,t−2,4−ヘプタジエナール    60 
     60     140     160  
   520     830t,t−2,4−ヘプタ
ジエナール   100      90     1
20     120     200     30
0 【0024】               第3表:  オレイン酸
;85℃;8時間 トコフェロール          0.25    
0.50    1.00    2.00    4
.00    8.00ノナナール         
       40      60      60
      70      60      50t
−2−デセナール            60   
   50      50      60    
  50      50 【0025】   第4表:  オレイン酸:リノール酸:リノレン酸
 = 1:1:1;85℃;8時間 トコフェロール          0.25    
0.50    1.00    2.00    4
.00    8.00ヘキサナール        
      60     100      90 
    110      70     120c−
3−ヘキセナール          20     
 30      30      50     1
30     210ノナナール          
      20      40      30 
     40      30      40c,
t−2,4−ヘプタジエナール  20      3
0      30      60     240
     290t,t−2,4−ヘプタジエナール 
 40      40      40      
50     110     120t−2−デセナ
ール            30      40 
     30      40      40  
    40c,t−2,4−デカジエナール    
40      60      50      5
0      90      80t,t−2,4−
デカジエナール   110     170    
 130     110      90     
 80 【0026】実施例2   オレイン酸、リノール酸、及びリノネン酸の 1:
1:1の混合物の20gと10gの水との混合物4組を
、以下の第5表に記載の4つの異なった酸化防止剤の存
在下に、実施例1の手順を使用して酸化した。いずれの
場合も、酸化防止剤濃度は脂肪酸の重量に基づいて4%
であった。 「α−トコフェロール」はトコフェロール濃縮物 4−
50 であった。「δ−トコフェロール」はオランダ、
ボルメルビアーのヤン・デッカーから得たものであり、
δ−トコフェロールに富んだトコフェロール混合物であ
る。得られた各酸化混合物をそれらのアルデヒド含有率
について分析した。結果を以下に示す。 【0027】           第5表:  脂肪酸混合物 1:
1:1;85℃;8時間 酸化防止剤              BHA   
 C8−没食    δ−トコ    α−トコ   
                         
      子酸エステル  フェロール  フェロー
ルヘキサナール               230
       140           130 
        220c−3−ヘキセナール    
       150        80     
       60         140ノナナー
ル                  50    
    60            80     
     70c,t−2,4−ヘプタジエナール  
 190        50           
 70         180t,t−2,4−ヘプ
タジエナール   100        50   
         60         120t−
2−デセナール              80  
      60            70   
       90c,t−2,4−デカジエナール 
    190        60        
   110         190t,t−2,4
−デカジエナール     210        5
0           150         2
70 【0028】実施例3   実施例2の脂肪酸混合物を、20gの脂肪酸と10
gの水、10重量%NaCl水溶液、又は25重量%N
aCl水溶液のそれぞれとの3組の混合物として、実施
例1の手順を使用して酸化した。混合物は全てトコフェ
ロール(トコフェロール濃縮物 4−50 として添加
)を脂肪酸の4重量%の濃度で含んでいた。得られた各
酸化混合物をそれらのアルデヒド含有率について分析し
た。結果を以下の第6表に示す。 【0029】           第6表:  脂肪酸混合物 1:
1:1;85℃;8時間 水性相                      
  水        10%NaCl      2
5%NaCl      ヘキサナール       
          220           1
30           110c−3−ヘキセナー
ル             140        
    70            50ノナナール
                    70   
         60            60
c,t−2,4−ヘプタジエナール     180 
           70            
70t,t−2,4−ヘプタジエナール     12
0            70          
  60t−2−デセナール            
    90            60     
       60c,t−2,4−デカジエナール 
      190           120  
         120t,t−2,4−デカジエナ
ール       270           21
0           180 【0030】実施例4   20gのピーナッツ油と10gの水の混合物を、第
7表に示したトコフェロール濃度を与えるような量のト
コフェロール濃縮物 4−50 の存在下に、実施例1
の方法を使用して酸化した。アルデヒド含有率を以下に
示す。 【0031】               第7表:  ピーナッツ
油;85℃;8時間 トコフェロール               0.1
         1.0        10.0 
     ヘキサナール              
    60         130       
  150ノナナール               
     −          50       
   202−デセナール             
     −          −        
  90c,t−2,4−デカジエナール      
 460        1120        1
680t,t−2,4−デカジエナール       
730        1970        21
60 【0032】実施例5   20gのサーディン油と10gの水の混合物を、第
8表に示したトコフェロール濃度を与えるような量のト
コフェロール濃縮物 4−50 の存在下に、実施例1
の方法を使用して酸化した。酸化混合物のアルデヒド含
有率を以下の第8表に示す。 【0033】サーディン油をアルカリ加水分解し、酸性
化し、その後脂肪酸を加水分解混合物の残りのものから
分離することによって、脂肪酸混合物を得た。100 
gの量のこの脂肪酸混合物を上で概略を説明した異なる
濃度のトコフェロールの存在下に酸化した。酸化混合物
のアルデヒド含有率を同様に「加水分解サーディン油」
として第8表に示す。 【0034】             第8表:  (加水分解)サ
ーディン油;85℃;8時間                          
 サーディン油          加水分解サーディ
ン油トコフェロール           0.1  
 1.0    10.0       0.1   
1.0    10.0  c−3−ヘキセナール  
       230   130     200 
      300   360    1180c,
t−ヘプタジエナール     260   530 
   1610       100   190  
  1770t,t−ヘプタジエナール     24
0   200     240       120
   140     250t,c−2,4−デカジ
エナール   220   450    1260 
      150   300    1710 【0035】実施例6   20gの鶏脂肪(chicken fat) と1
0gの水の混合物を、第9表に示したトコフェロール濃
度を与えるような量のトコフェロール濃縮物 4−50
 の存在下に、実施例1の方法を使用して酸化した。酸
化混合物のアルデヒド含有率を以下の第9表に示す。 【0036】               第9表:  鶏脂肪;8
5℃;8時間 トコフェロール            0.10  
   0.5     1.0     4.0   
 ヘキサナール                80
      90      80     110ノ
ナナール                  −  
    50      80      −2−デセ
ナール                80    
  70      80      90c,t−2
,4−デカジエナール     280     55
0     850    1330t,t−2,4−
デカジエナール     840    1200  
  1690    2090 【0037】実施例7   20gの亜麻仁油と10gの水の混合物を、(亜麻
仁油の量に基づいて)第10表に示したトコフェロール
濃度を与えるような量のトコフェロール濃縮物 4−5
0 の存在下に、実施例1の方法を使用して酸化した。 【0038】酸化混合物のアルデヒド含有率を以下の第
10表に示す。存在する50%トコフェロールを用いて
得られた酸化混合物は、トコフェロールの溶媒として使
用され亜麻仁油の半分の量で存在するパーム油からの酸
化生成物も含んでいる。しかしながら、亜麻仁油のポリ
不飽和脂肪酸の比率はずっと大きいので、酸化混合物中
の酸化生成物は主に亜麻仁油脂肪酸から誘導される。 【0039】亜麻仁油の加水分解によって得られた脂肪
酸混合物[アイルランド、ダブリンのシェレックス・ケ
ミカルズ(Sherex Chemicals)から市
販されている]を20gの量で10gの水とともに、上
で概略を説明した異なる濃度のトコフェロールの存在下
に酸化した。酸化混合物のアルデヒド含有率を同様に「
加水分解亜麻仁油」として第10表に示す。 【0040】             第10表:  (加水分解)
亜麻仁油;85℃;8時間                       加水分
解亜麻仁油                亜麻仁油
        トコフェロール       0.1
   1.0  10.0  50.0     0.
1   1.0  10.0  50.0  ヘキセナ
ール          30    30    6
0    80     100   110    
20    70c−3−ヘキセナール      7
0   110   630   880     2
60   320   280   400ノナナール
            10    10    3
0    −      60    70    −
   140c,t−2,4−           
   60    90  1080  1640  
   550  2250  3700  5070ヘ
プタジエナール   t,t−2,4−             100 
  140   410   560     580
   860   550   670ヘプタジエナー
ル   t−2−デセナール        10    20
    10    −      70    50
    −    −c,t−2,4−       
       20    20    30    
50     210   510   370   
400デカジエナール t,t−2,4−              60 
   70    40    30     550
   880   520   450デカジエナール 【0041】実施例8   20gの鶏脂肪と10gの水の混合物を、実施例6
に記載したように、異なる温度で、異なる濃度のトコフ
ェロール濃縮物の存在下に酸化したが、振盪速度は遅く
した。 酸化混合物中のヘキサナールと2,4−デカジエナール
の含有率を第11表に示す。 【0042】 【0043】実施例9     20gの獣脂(tallow)と10gの水の
混合物を、第12表に示したトコフェロール濃度(第1
の欄はトコフェロールを添加していないものに相当する
)を与えるような量のトコフェロール濃縮物 4−50
の存在下に、実施例1の方法を使用して酸化したが、温
度は96℃であった。酸化混合物のアルデヒド含有率を
以下の第12表に示す。 【0044】               第12表:  獣脂;9
6℃;8時間 トコフェロール               0  
   0.1     1.0    10.0   
 ヘキサナール                10
       4       7      10ノ
ナナール                  10 
   ± 3    ± 2    ± 3C−2−デ
セナール              10    ±
 4    ± 5      11c,t−2,4−
デカジエナール      10      10  
    30      60t,t−2,4−デカジ
エナール      15      15     
 50      60 【0045】実施例10     20gのラードと10gの水の混合物を、第1
3表に示したトコフェロール濃度(第1の欄はトコフェ
ロールを添加していないものに相当する)を与えるよう
な量のトコフェロール濃縮物 4−50 の存在下に、
実施例1の方法を使用して酸化したが、温度は96℃で
あった。酸化混合物のアルデヒド含有率を以下の第13
表に示す。 【0046】             第13表:  ラード;96
℃;8時間 トコフェロール               0  
   0.1     1.0    10.0   
 ヘキサナール                90
      17      50      50ノ
ナナール                  50 
   ±10      20      20C−2
−デセナール             120   
   20      50      50c,t−
2,4−デカジエナール     140      
30     170     340t,t−2,4
−デカジエナール     220      40 
    250     430 【0047】実施例11   2つの酸化混合物を製造した。それぞれ、120 
gの実施例5に記載のサーディン油の脂肪酸混合物、6
0gの水、及び24gのトコフェロール濃縮物 4−5
0 (脂肪酸に基づいて10%のトコフェロール)から
成っていた。両方の混合物を還流冷却器を備えた開放容
器中85℃で8時間加熱した。一方の混合物は、空気を
泡状に吹き込みながら攪拌した。もう一方の混合物は、
酸化混合物が大気中の酸素で通気されるように攪拌のみ
を行った。冷却後、脂肪酸層を実施例1と同様にして分
析した。結果を以下の第14表に示す。酸化プロセス中
に存在する酸素の量の影響が示されている。 【0048】     第14表:  加水分解サーディン油;85℃
;8時間;10%トコフェロール                          
   気泡吹き込み          攪拌    
  c−3−ヘキセナール             
   90                160 
c,t−2,4−ヘプタジエナール       38
0                200 t,t−
2,4−ヘプタジエナール       110   
              50 t,c−2,4−
デカジエナール         600      
          200  【0049】実施例12     20gのサーディン油と10gのグリセロール
の混合物を、第15表に示したトコフェロール濃度(第
1の欄はトコフェロールを添加していないものに相当す
る)を与えるような量のトコフェロール濃縮物 4−5
0の存在下に、実施例1の方法を使用して酸化したが、
温度は96℃であった。酸化混合物のアルデヒド含有率
を以下の第15表に示す。 【0050】             第15表:  サーディン油
;96℃;8時間 トコフェロール               0  
   0.1     1.0    10.0   
 c−3−ヘキセナール           120
      90     100     120c
,t−2,4−ヘプタジエナール    80    
  90     190     580t,t−2
,4−ヘプタジエナール    90      80
     110     100t,c−2,4−デ
カジエナール     170     170   
  300     720 【0051】実施例13     20gの鶏脂肪と10gのグリセロールの混合
物を、第16表に示したトコフェロール濃度を与えるよ
うな量のトコフェロール濃縮物 4−50 の存在下に
、実施例1の方法を使用して酸化したが、温度は96℃
であった。酸化混合物のアルデヒド含有率を以下の第1
6表に示す。 【0052】 【0053】実施例14   サーディン油から誘導した脂肪酸(実施例5に記載
したもの)の20gと10gの水、グリセロール、又は
プロピレングリコールとの混合物を、それぞれ、4gの
トコフェロール濃縮物 4−50 (脂肪酸に基づいて
10%のトコフェロール)の存在下に、実施例1の方法
を使用して酸化したが、期間は5時間であった。酸化混
合物のアルデヒド含有率を以下の第17表に示す。 【0054】           第17表:  加水分解サーディ
ン油;85℃;5時間 トコフェロール                水 
 グリセロール  プロピレングリコールc−3−ヘキ
セナール             380     
 500             320 c,t−
2,4−ヘプタジエナール     890     
1060             780 t,t−
2,4−ヘプタジエナール     100     
 160              90 t,c−
2,4−デカジエナール      1140    
 1260            1080  【0055】実施例15   20gのサーディン油と10gの水の混合物を、実
施例5に記載したように、異なる濃度のトコフェロール
の存在下に異なる温度で酸化したが、振盪速度は遅くし
た。酸化混合物中のアルデヒドの含有率を第18表に示
す。 【0056】 【0057】実施例16   以下のリストからの脂肪又は脂肪酸の100 g、
50gの水、及び2gのトコフェロール濃縮物 4−5
0 (脂肪酸又は脂肪に基づいて1%のトコフェロール
)の混合物を攪拌し、還流下に2時間加熱した。その後
水性層を分離した。得られる風味混合物を、3人の訓練
された風味検査員が感応的に検査し、それらが出発材料
の脂肪及び脂肪酸とは非常に異なっていたことを見出だ
した。風味検査員の意見を以下に示す。 【0058】 アボカド油          新鮮な、甘い、果物に
似た、オレンジ様オレイン酸          甘い
、脂肪質(fatty) 、魚のようなリノール酸  
        甘い、脂肪質、鶏のようなリノレン酸
          青物のような(green) 、
脂肪質、アルデヒド的ピーナッツ油        鶏
のようなアーモンド油        脂肪質、ナッツ
のような月見草油            強いバター
風味、鶏、卵のようなとうもろこし油      鶏の
ような、脂肪質サーディン油        強い魚の
風味、クリーミー、脂肪質バター脂肪        
  甘い、クリーミー、バター/チーズのような鶏脂肪
              強い鶏の風味、脂肪質ヘ
イゼルナッツ油    脂肪質、ヘイゼルナッツのよう
なココナッツ油        ゆでたポテトの皮のよ
うなヒマワリ油          鮮やかな鶏に似た
風味ホホバ油            新鮮な、ナッツ
のような、甘いシナモンのような卵黄脂肪      
      強い卵の風味 【0059】実施例17   スープ用の乾燥チキン風味剤を以下の成分を加熱し
て2時間還流させることによって製造した。 【0060】 酵素で処理した鶏肉粉末              
   200gグルコース             
                 40gシステイン
.HCl                     
    40g乾燥イーストエキス YEP 77 (
1)          400g水        
                         
    700g第9表第4欄の鶏脂肪風味混合物  
       100g              
              合計       98
0g【0061】その後、200 gのパセリ(Pas
elli) (2) と500 gの水を添加し、混合
物全体をビュッヒ(Buchi) 実験用噴霧乾燥器上
で、180 ℃の入口温度と90℃の出口温度を使用し
て噴霧乾燥した。 【0062】クリームスープベースを以下の成分を混合
することによって調製した。 【0063】 パーフェクトアミル(Perfectamyl) P1
0X (2)              250 g
パセリ(Paselli) MD 20 (2)   
                         
 300 gボーイロン・フレーバ(Bouillon
 flavour) 1006 (3)       
 30 gイーストエキス粉末 V/OC (1)  
                         
  7 g塩                   
                         
         50 gグルタミン酸モノナトリウ
ム、laq                    
    18 gクリーム粉末 DP 30−313 
(4)                      
      325 g溶融チキン脂肪(37℃)  
                         
      20 g               
                         
    合計     1000 g 【0064】110 gのこの混合物を1リットルの沸
騰水中に溶解した。このスープベースに、上記の乾燥チ
キン風味剤の10gを添加して、完全なチキン風味を備
えたチキンスープを得た。 (1) スコットランド、メンストリーのディスティラ
ーズ・コンプ・(イースト)・リミテッド(Disti
llers Comp (Yeast) Ltd.) (2) オランダ、ビーンダムのアベベ(AVEBE)
(3) オランダ、ナーデンのクエスト・インターナシ
ョナル (4) オランダ、ベゲールのディーエムブィ−キャン
ピナ(DMV−Campina) 【0065】実施例18   ソースとスープ用の乾燥魚風味剤を以下のようにし
て調製した。 【0066】50gの魚粉末、 20 gのグルタミン
酸モノナトリウム laq、5gのシステインHCl 
、125 gの水を混合し、還流下に1時間加熱した。 第8表第3欄の処理されたサーディン油2gを添加し、
徹底的に混合し、その後20gのパセリ(pasell
i)を加え、混合物全体をビュッヒ実験用噴霧乾燥器上
で、180 ℃の入口温度と90℃の出口温度を使用し
て噴霧乾燥した。 【0067】実施例19   ラグー用の乾燥チキン風味剤を、酵素で処理した鶏
肉粉末30g、4gのシステインHCl 、0.1 g
のタイムエキス粉末、及び30gのコンディメックス(
Condimex)302(クエスト・インターナショ
ナルから市販されているイーストに基づくHVP 置換
体)を混合することによって製造した。実施例16のヒ
マワリ油風味混合物の100 gを50mlのエタノー
ルで3回抽出し、このエキスを10mlまで濃縮するこ
とによって調製した濃縮風味混合物の1gを上記混合物
に添加した。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  脂肪酸又は脂肪酸誘導体の酸化によっ
    て風味混合物を製造する方法であって、脂肪酸又は脂肪
    酸誘導体を、酸化剤と少なくとも 0.1重量%の酸化
    防止剤の存在下に、十分な時間、十分に高い温度まで加
    熱して、酸化混合物中の所望の濃度の風味化合物を得る
    ことを特徴とする、方法。
  2. 【請求項2】  加水分解された動物性又は植物性の脂
    肪を脂肪酸の源として使用することを特徴とする、請求
    項1の方法。
  3. 【請求項3】  ポリ不飽和脂肪酸又はポリ不飽和脂肪
    酸に富んだ混合物を使用することを特徴とする、請求項
    1又は請求項2の方法。
  4. 【請求項4】  脂肪酸誘導体が動物性又は植物性の脂
    肪であることを特徴とする、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】  ポリ不飽和脂肪酸に富んだ脂肪を使用
    することを特徴とする、請求項4の方法。
  6. 【請求項6】  酸素を酸化剤として使用することを特
    徴とする、請求項1乃至5のいずれか1請求項の方法。
  7. 【請求項7】  温度を30乃至 350℃の間に保つ
    ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1請求項
    の方法。
  8. 【請求項8】  温度を50乃至 180℃の間に保つ
    ことを特徴とする、請求項7の方法。
  9. 【請求項9】  温度を65乃至 125℃の間に保つ
    ことを特徴とする、請求項8の方法。
  10. 【請求項10】  加熱時間が30秒乃至 100時間
    であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1
    請求項の方法。
  11. 【請求項11】  加熱時間が1乃至20時間であるこ
    とを特徴とする、請求項10の方法。
  12. 【請求項12】  極性溶媒又は極性溶媒中の、鉱酸の
    アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩の溶液を、反応媒
    体として、全酸化混合物の95重量%までの量で存在さ
    せることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1
    請求項の方法。
  13. 【請求項13】  極性溶媒が、水、グリセロール、又
    はプロピレングリコールであることを特徴とする、請求
    項12の方法。
  14. 【請求項14】  反応媒体の量が、全酸化混合物の2
    0乃至50重量%であることを特徴とする、請求項12
    又は請求項13の方法。
  15. 【請求項15】  酸化防止剤を、ブチル化ヒドロキシ
    トルエン、ブチル化ヒドロキシ−アニソール、没食子酸
    エステル、トコフェロール、トコトリエノール、アスコ
    ルビン酸又はアスコルビン酸誘導体から選択することを
    特徴とする、請求項1乃至14のいずれか1請求項の方
    法。
  16. 【請求項16】  酸化防止剤を、トコフェロール、ブ
    チル化ヒドロキシ−アニソール、又は没食子酸エステル
    から選択することを特徴とする、請求項15の方法。
  17. 【請求項17】  酸化防止剤を、少なくとも 0.5
    重量%存在させることを特徴とする、請求項1乃至16
    のいずれか1請求項の方法。
  18. 【請求項18】  風味成分を酸化混合物中の脂肪酸又
    は脂肪の一部又は全部から分離することを特徴とする、
    請求項1乃至17のいずれか1請求項の方法。
  19. 【請求項19】  請求項1乃至18のいずれか1請求
    項の方法によって得られた風味混合物から分離された風
    味成分。
  20. 【請求項20】  請求項1乃至18のいずれか1請求
    項の方法によって得られた風味混合物を含む風味組成物
  21. 【請求項21】  請求項1乃至18のいずれか1請求
    項の方法によって得られた風味混合物又は風味成分を含
    む食品。
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