JPH08131116A - フレ−バ−付与剤の製造方法 - Google Patents

フレ−バ−付与剤の製造方法

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JPH08131116A
JPH08131116A JP6294001A JP29400194A JPH08131116A JP H08131116 A JPH08131116 A JP H08131116A JP 6294001 A JP6294001 A JP 6294001A JP 29400194 A JP29400194 A JP 29400194A JP H08131116 A JPH08131116 A JP H08131116A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動植物油脂の酸化反応を、酸化による副生物
(重合物)の生成を制御し、かつそれに伴う不快な匂い
の生成もないように実施して、複雑でバラエテイに富ん
だ芳醇な香味を有するフレ−バ−付与剤を提供する。 【構成】 動植物油脂と水との混合物を、酸素の存在
下、加熱条件下に還流しながらフレ−バ−を生成させ、
生成したフレ−バ−を脂肪酸トリグリセリド溶液中に収
集することからなるフレ−バ−付与剤の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種飲食品のフレ−バ
−として有用なフレ−バ−付与剤の製造方法に関する。
さらに詳しくは本発明は、動植物油脂と水との混合物
を、酸素の存在下、加熱条件下に還流しながらフレ−バ
−混合物を生成させ、生成したフレ−バ−を飽和脂肪酸
トリグリセリド溶液中に収集する、フレ−バ−付与剤の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油脂を酸化して飽和または不飽和
の脂肪族アルデヒド、その他の酸化生成物を含有するフ
レ−バ−混合物の製造方法に関して、いくつかの提案が
なされている。例えば、脂肪または油を、酸素の存在下
300℃〜475℃の温度範囲で酸化反応を行い、生成
する揮発性フレ−バ−混合物を冷却トラップ中に収集す
る、フレ−バ−付与組成物の製造方法(特開平2−11
735号公報)、あるいは酸化防止剤(例えば、ブチル
化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソ−
ル、トコフエロ−ルなど)および酸化剤(酸素、空気な
ど)の存在下、65℃〜180℃の温度範囲で脂肪酸ま
たは脂肪酸誘導体(動植物油脂類)を酸化して、脂肪族
アルデヒドおよびその他の化合物を含有する風味混合物
を製造する方法(特開平4−229151号公報)など
の提案が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来提案により製造されるフレ−バ−付与剤は、300℃
〜475℃という高温下で酸化反応が進められるため、
脂肪または油の高温反応において回避することのできな
い重合物が副生する。この副生物の不快な匂いが、生成
した揮発性フレ−バ−混合物に随伴する。このため、冷
却トラップ中に収集されたフレ−バ−組成物の香味は必
ずしも満足すべきものではない。また生成したフレ−バ
−成分の全量を採取し難いという難点があり、必ずしも
優れた方法とは言えない(特開平2−11735号公
報)。一方、特開平4−229151号公報の提案は、
酸化防止剤の存在下に油脂類の酸化反応を低温で行っ
て、酸化反応を制御しながらフレ−バ−混合物を製造す
る方法である。しかしながら、得られるフレ−バ−混合
物の香味は単調であり、芳醇でバラエテイに富んだフレ
−バ−が得られないという難点がある。この方法は、重
合物の副生を回避できる利点はあるが、一方酸化反応の
制御により、酸化によって生成されるフレ−バ−の種類
が限定されることは避け難く、複雑なフレ−バ−混合物
を得る方法としては、必ずしも満足すべき方法とはいえ
ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のご
とき課題を解決するため鋭意研究を行ってきた。その結
果、動植物油脂の酸化反応を、水の存在下に温和な条件
下に行い、生成された飽和または不飽和の脂肪族アルデ
ヒド、その他の酸化生成物を含有するフレ−バ−混合物
を、脂肪酸トリグリセリドを充填したトラップ中に溶解
収集することにより、酸化による副生物(重合物)の生
成を制御することができ、それに伴う不快な匂いの生成
もない。また、生成されたフレ−バ−混合物は、実質的
にその全量を脂肪酸トリグリセリド溶液に溶解収集する
ことができる。すなわち本発明は、本発明の製造方法に
より脂肪酸トリグリセリド溶液中に収集されたフレ−バ
−混合物は、複雑でバラエテイに富んだ芳醇な香味を有
し、飲食品のフレ−バ−付与剤として優れていることを
見出し完成された。以下、本発明の製造方法について詳
細に説明する。
【0005】本発明によれば、動植物油脂と水との混合
物を、還流器、撹拌装置、酸素流入口を装着した容器中
で、酸素を吹き込みながら加熱条件下に還流させて酸化
反応を行い、排気される酸素に伝搬されて揮散する飽和
または不飽和の脂肪族アルデヒド、その他の酸化生成物
を含有するフレ−バ−混合物を、還流器の頭頂部から導
入管で連結した脂肪酸トリグリセリド溶液を充填したト
ラップ中に溶解収集することにより、容易に芳醇でバラ
エテイに富んだフレ−バ−付与剤を製造できる製造方法
が提供される。所望により脂肪酸トリグリセリド溶液を
充填したトラップを数個連結してもよい。また冷却され
たトラップを使用すれば効率よく該フレ−バ−を収集す
ることができる。脂肪酸トリグリセリド溶液に溶解収集
されたフレ−バ−混合物は、該溶液からフレ−バ−混合
物を分離することなくそのまま各種の飲食品のフレ−バ
−付与剤として利用することができる。また、所望によ
り該溶液から蒸留などの適当な分離手段によりフレ−バ
−混合物を採取し、これをフレ−バ−付与剤として使用
することもできる。
【0006】上記還流の温度は、使用する動植物油脂の
種類により適宜に選択される。通常一般的には、約10
0°〜130℃程度の範囲で酸化反応が行われる。好ま
しくは約100°〜110℃程度の範囲が好適である。
また還流時間は、用いる動植物油脂の種類にもよるが、
約20〜150時間程度の範囲で行われる。この反応時
間を決定するにあたっては、フレ−バ−混合物が生成す
る最適範囲を、反応中の動植物油脂のPOV(過酸化物
価)を測定することにより決定することができる。この
酸化時のPOV値は、使用する動植物油脂の種類によっ
ても相違するが、例えば、約30meq/Kgをこえる
範囲が好ましい。
【0007】本発明の動植物油脂としては、例えば鶏
油、豚脂、牛脂、乳脂肪、羊油、卵脂肪、イワシ油、サ
ケ油、サバ油、鯨油、タラ油などの動物油脂:例えばヒ
マワリ油、コ−ン油、オリ−ブ油、ココナッツ油、ゴマ
油、パ−ム油、パ−ム核油、サフラワ−油、大豆油、ア
ボカド油、ア−モンド油、菜種油、米ぬか油、ヤシ油、
小麦胚芽油、つばき油、ピ−ナッツ油、綿実油、ヒマシ
油、カカオ脂などの植物油脂を挙げることができる。こ
れらの中でも、不飽和脂肪酸あるいは分枝鎖脂肪酸を多
く含む動植物油脂が特に好ましく用いられる。また、こ
れら動植物油脂に対する水の使用量は、使用する動植物
油脂の種類にもよるが、通常、動植物油脂に対して約
0.05〜5倍重量の範囲で使用される。
【0008】さらに使用する水に次のようなフレ−バ−
前駆体を添加して、一層フレ−バ−を増強することもで
きる。フレ−バ−前駆体としては、例えばリボ−ス、キ
シロ−ス、アラビノ−ス、グルコ−ス、フラクト−スの
ような単糖類:シュクロ−ス、ラクト−スなどのような
二糖類:グリシン、アラニン、バリン、スレオニン、ヒ
スチジン、リジン、グルタミン類、ロイシン、イソロイ
シン、セリン、システイン、シスチン、アルギニン、ア
スパラギン酸、プロリンのようなアミノ酸類:酢酸、乳
酸、リンゴ酸、クエン酸などのような有機酸類:イノシ
ン酸、グアニル酸またはその塩などのような核酸類:ジ
アセチル、ピルビンアルデヒド、ピルビン酸などのα−
ジカルボニル化合物類:ヒドロキシアセトン、ジヒドロ
キシアセトン、アセチルメチルカルビノ−ルなどのα,
β−ヒドロキシカルボニル化合物類:その他動植物の抽
出エキス類:などを例示できる。これらの添加成分も、
一種に限らず複数添加して利用することができる。これ
らフレ−バ−前駆体の添加量には、格別の制限はなく適
宜選択される。
【0009】酸化反応中に存在させる酸素としては、空
気を用いるのが有利である。空気は好ましくは動植物油
脂100g当たり、1〜200ml/分、特に好ましく
は5〜50ml/分の割合で、例えば撹拌しながら動植
物油脂中を通過させる。排気される空気に伝搬されて揮
散する生成したフレ−バ−混合物は、容器に装着された
コンデンサ−の頭頂部から導入管で連結された、脂肪酸
トリグリセリド溶液が充填されたトラップ中を通過させ
ることにより、該フレ−バ−混合物は、該溶液に効率よ
く収集される。所望により、該トラップを適当な冷媒で
冷却してもよく、この場合、フレ−バ−混合物を効率よ
く収集することができる。また該トラップに、ドライア
イス−アセトンで冷却したトラップを連結して、該トラ
ップで収集されなかったフレ−バ−成分を収集すること
もできる。これら数種のトラップで収集されたフレーバ
ー成分は、単独あるいは混合して各種の飲食品フレ−バ
−付与剤として、また各種のフレ−バ−調合香料組成物
の素材として利用できる。
【0010】所望により、容器中の残存油液を、例えば
水蒸気蒸留に付して残存油液中に存在するフレ−バ−成
分(酸化生成物)を採取し、このままフレ−バ−付与剤
として、また該フレ−バ−を上記で得られたフレ−バ−
混合物を含有する飽和脂肪酸トリグリセリド溶液に、適
当量添加して各種飲食品のフレ−バ−付与剤として利用
することもできる。水蒸気蒸留により採取される残存油
液中に存在した留出フレ−バ−成分は、冷却トラップ、
あるいは飽和脂肪酸トリグリセリド溶液を充填したトラ
ップなど任意の手段で、トラップ中に収集される。
【0011】生成したフレ−バ−混合物の収集に使用さ
れる脂肪酸トリグリセリドとしては、例えば炭素数6〜
16の脂肪酸のトリグリセリドが挙げられる。特に炭素
数8〜12の脂肪酸トリグリセリドが特に好ましく、ま
たこれらの脂肪酸トリグリセリドを含有する植物油を用
いても何ら差し支えない。
【0012】本発明のフレ−バ−付与剤の香味は、使用
する動植物油脂の種類に依存し、それぞれ異なったフレ
−バ−付与剤が得られる。例えば、鶏油を原料とした場
合は、ボイルしたチキン様香味、牛脂の場合は牛脂身肉
様香味、豚脂を原料とした場合はフライした豚肉様香
味、羊脂を使用した場合はボイルした羊肉様香味、オリ
−ブ油を使用した場合はオリ−ブの実の油漬様香味、あ
るいはパ−ム油の場合は、からっとしたフライ食品様香
味を有するフレ−バ−が得られる。
【0013】かくして製造される本発明のフレ−バ−付
与剤は、脂肪酸トリグリセリド溶液として、それ自体各
種の飲食品のフレ−バ−付与剤として使用できる。ま
た、各種の被膜剤で処理して粉末状にして使用すること
もできる。粉末状とするには一般的に使用される被膜剤
と混合し、例えば噴霧乾燥、凍結乾燥などの手段を用い
ればよい。被膜剤としては、例えばアラビアガム、トラ
ガントガム、サイクロデキストリン、デキストリン、ゼ
ラチン、加工でんぷんなどが例示される。さらに、本発
明のフレ−バ−付与剤は、ペ−スト状、乳化物状など任
意の形態で、優れた且つユニ−クなフレ−バ−付与剤と
して広い利用分野において利用できる。また、本発明の
フレ−バ−付与剤は、各種の公知のフレ−バ−素材と混
合して使用することができ、また他の食品用調合香料組
成物と適宜に混合して使用することもできる。さらに、
フレ−バ−製造において、公知の糖−アミノ反応の一素
材として利用することもできる。
【0014】本発明のフレ−バ−付与剤は、例えば、ス
−プ、調味料、畜肉類、鳥肉、魚貝類などの加工食品
類、ふりかけ類、インスタント食品やスナック食品類、
かんずめ食品類、乳製品類、菓子類、冷菓類、その他広
汎な飲食品用のフレ−バ−付与剤として極めて有用であ
る。本発明のフレ−バ−付与剤の使用量は、フレ−バ−
付与剤の種類、使用方法によっても異なるが、例えば食
品調合香料組成物の素材として用いる場合は、約0.0
2〜40重量%程度のが使用が一般的である。
【0015】次に、実施例をあげて本発明の実施態様を
さらに詳しく説明する。以下の各例において、部および
%は特に断りの無い限りそれぞれ重量部および重量%を
意味する。
【0016】
【実施例】
実施例1 還流器、撹拌装置、酸素流入口、還流器の頭頂部から導
入管で連結されたトラップ1(炭素数8および10を主
成分とする脂肪酸トリグリセリド120g充填)、トラ
ップ1に連結したトラップ2(ドライアイス−アセトン
冷却)および温度計を装着した容器に、鶏油2400
g、水240gを仕込み、480ml/minの量で、
酸素流入口から空気を吹き込みながら、100°〜10
5℃で酸化反応を行った。排気される空気に伝搬されて
揮散するフレ−バ−成分を、トラップ1中に収集した。
さらにトラップ1で収集されなかったフレ−バ−成分を
トラップ2で収集した。反応時間は、鶏油部のPOVが
115meq/Kgをこえた時点で終了した。トラップ
1および2で得られたフレ−バ−成分を混合してフレ−
バ−付与剤を製造した。得られたフレ−バ−付与剤は、
バラエテイに富んだ持続性と濃厚感のある優れたボイル
ドチキン様の香味を有していた。
【0017】実施例2 実施例1に準じて、原料として牛脂、豚脂、羊脂、オリ
−ブ油、パ−ム油、ピ−ナッツ油、乳脂肪、卵黄脂、コ
−ン油、ア−モンド油を用いて、フレ−バ−付与剤を製
造した。その結果を表−1に示した。
【0018】 表−1 原料 酸化時のPOV値 香味の特徴 牛脂 135meq/Kg 優れた持続性のあるボイルした牛脂 身肉様香味。 豚脂 75meq/Kg 優れた持続性のあるフライした豚肉 様香味。 羊脂 50meq/Kg 優れた持続性と芳醇さのある加熱羊 肉様香味。 オリ−ブ油 250meq/Kg 優れた持続性と濃厚感のあるオリ− ブの実の油漬様香味。 パ−ム油 100meq/Kg 持続性と芳醇さのあるフライ食品様 香味。 ピ−ナッツ油 80meq/Kg 優れた濃厚感と芳醇さのあるピ−ナ ッツバタ−様香味。 乳脂肪 115meq/Kg 優れた持続性ち濃厚感のあるスウィ −トクリ−ム様香味。 卵黄脂 80meq/Kg 持続性と濃厚感のある卵黄様香味。 コ−ン油 200meq/Kg シャ−プな油感のある持続性と濃厚 感のあるコ−ン様香味。 ア−モンド油 150meq/Kg 優れた持続性と芳醇感のあるフライ ドア−モンド様香味。
【0019】参考例1 実施例1で得られたフレ−バ−付与剤を、下記のチキン
フレ−バ−調合香料組成物処方に10部添加してチキン
フレ−バ−調合香料組成物を製造した。このものは、本
発明のフレ−バ−付与剤を添加していない該香料組成物
処方に較べ、著しく丸味とこく味のある調和のとれたチ
キンの香味を有していた。 チキンフレ−バ−調合香料組成物処方 化合物名 ヘキサナ−ル 7 トランス−2−デセナ−ル 2 2,4−デカジエナ−ル 46 ジメチルスルフイド1%エタノ−ル溶液 10 リナロ−ル 2 テルピネオ−ル 3 1−オクテン−3−オ−ル 3 マルト−ル10%エタノ−ル溶液 10 ジアセチル1%エタノ−ル溶液 5 アセトイン1%エタノ−ル溶液 5 エタノ−ル 907 1000
【0020】参考例2 実施例2において、原料として牛脂を用いて得られたフ
レ−バ−付与剤を、下記ミ−トフレ−バ−調合香料組成
物処方に20部添加して、ミ−トフレ−バ−調合香料組
成物を製造した。このものは、本発明のフレ−バ−付与
剤を添加していない該香料組成物処方にくらべ、著しく
ロ−スト感とこく味があり調和のとれたロ−ストミ−ト
の香味を有していた。 ミ−トフレ−バ−調合香料組成物処方 化合物名 ジメチルスルフイド10%エタノ−ル溶液 8 2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3− (2H)−フラノン10%エタノ−ル溶液 50 フルフリルメルカプタン0.1%エタノ−ル溶液 3 2,4−デカジエナ−ル 3 γ−オクタラクトン 2 γ−デカラクトン 2 メチオナ−ル 5 ジアセチル10%エタノ−ル溶液 20 2−メチルチオフエン 2 ジプロピルジスルフイド 10 4−メチル−5−(β−ヒドロキシメチル)チア ゾ−ル 25 エタノ−ル 870 1000
【0021】参考例3 実施例2において、コ−ン油を原料に用いて得られたフ
レ−バ−付与剤を、下記スイ−トコ−ン調合香料組成物
処方に20部添加してスイ−トコ−ン調合香料組成物を
製造した。このものは、本発明のフレ−バ−付与剤を添
加していない該香料組成物処方にくらべ、こく味があり
調和のとれたコ−ン様の特徴を有するスイ−トコ−ンの
香味を有していた。 スイ−トコ−ン調合香料組成物処方 化合物名 ジメチルスルフイド1%エタノ−ル溶液 10 メチオナ−ル 5 フルフラ−ル 12 マルト−ル10%エタノ−ル溶液 300 バニリン 300 ジアセチル1%エタノ−ル溶液 50 酢酸プロピル 5 ヘキサナ−ル 2 カプロン酸エチル 10 δ−デカラクトン10%エタノ−ル溶液 10 イオノン10%エタノ−ル溶液 20 エタノ−ル 276 1000
【0022】
【発明の効果】本発明の製造方法によって製造されるフ
レ−バ−付与剤は、油脂類の酸化により副生する重合物
の不快な匂いがなく、飽和または不飽和の脂肪族アルデ
ヒドを始めとして、その他の多種の酸化生成物を含み、
従来の方法では得られない芳醇でバラエテイに富んだ香
味を有し、さらに優れた持続性を有し、各種飲食品のフ
レ−バ−素材として極めて有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動植物油脂と水との混合物を、酸素の存
    在下、加熱条件下に還流しながらフレ−バ−を生成さ
    せ、生成したフレ−バ−を脂肪酸トリグリセリド溶液中
    に収集することを特徴とするフレ−バ−付与剤の製造方
    法。
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