JPH0422899B2 - - Google Patents

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JPH0422899B2
JPH0422899B2 JP2287583A JP2287583A JPH0422899B2 JP H0422899 B2 JPH0422899 B2 JP H0422899B2 JP 2287583 A JP2287583 A JP 2287583A JP 2287583 A JP2287583 A JP 2287583A JP H0422899 B2 JPH0422899 B2 JP H0422899B2
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JP
Japan
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reaction
bdmee
dmea
sulfuric acid
amount
Prior art date
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Expired
Application number
JP2287583A
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English (en)
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JPS59152353A (ja
Inventor
Yukihiro Tsutsumi
Sadakatsu Kumoi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ビス〔2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)エチル〕エーテル(以下、BDMEEと略称す
る)の製造方法に関する。更に詳しくは、β−
(N,N−ジメチルアミノ)エタノール(以下、
DMEAと略称する)と硫酸とを加熱下反応させ
た後、アルカリ化合物で中和し、BDMEEを回収
することからなるBDMEEを製造する方法に関す
る。
BDMEEは、ウレタンホーム製造のための極め
て有用なる触媒であることは既に公知であり、そ
の製造に関しても多くの技術が開示されている。
例えば、β,β′−ジクロロエチルエーテルとジメ
チルアミンの反応による方法及びウイリアムソン
合成法を用いたN,N−ジメチル−2−クロロエ
チルアミンとナトリウム−β−(N,N−ジメチ
ルアミノ)エトキシドとの反応による方法が知ら
れているが、いずれもBDMEEの収率が極めて低
い(Chemical Abstract 53 11230a)。
更に、改良方法としてβ,β′−ジクロロエチル
エーテルとトリメチルアミンの反応によりビス
(N,N,N−トリメチルアミノ)エチルエーテ
ルジクロリドを製造し、この四級化体をジメチル
アミン又は高沸点を有するアミン類で分解する方
法(米国特許第3400157号、同第3426072号)、
DMEA,N,N−ジメチル−2−クロロエチル
アミン及び水酸化ナトリウムを用いる改良ウイリ
アムソン法(米国特許第3480675号)、β−〔2−
(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ〕エタノー
ルとトリメチルアミンをラネ−ニツケルの存在
下、反応させる方法(米国特許第3957875号)及
びナトリウム−β−(N,N−ジメチルアミノ)
エトキシドに無水硫酸又はクロロスルホン酸のス
ルホン化剤を反応させる方法(特開昭54−95503
号公報,特開昭54−144309号公報,特開昭55−
130943号公報等)が開示されている。これらの先
行技術により、BDMEEの収率が改善されてきて
いるが、未だ充分とはいえない。
更に工業的製法としては、第四級アンモニウム
塩,アルカリ金属アルコキシド,無水硫酸等の比
較的取扱いの面倒な化合物を原料又は中間体とす
るため、反応操作が複雑になること、耐食性又は
高圧の装置を必要とすること等の必ずしも有利な
方法とは言えない。
本発明者らは、これらの事情に鑑み、鋭意検討
した結果、DMEAを高められた温度下、硫酸と
反応させるという極めて簡単な操作で、BDMEE
が比較的高選択率で製造しうるという有利な方法
を見い出し本発明を完成するに到つた。
すなわち、本発明の目的は、比較的安価で入手
し易く、取扱い易い原料であるDMEA及び硫酸
とを加熱処理するという極めて簡単な反応操作
で、BDMEEを有利に製造する方法を提供するこ
とである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法において、DMEAが硫酸存在下
で加熱され、BDMEEが生成するるが、下記の反
応式で例示される如く、反応の進行と共に水が副
生するために、この水を反応系より留去しながら
反応は実施される 従つて、使用される硫酸中に含まれる水も、上
記操作により、副生水と共に除去されるため、本
発明の方法では硫酸の濃度については特には制限
なく、通常90%以上の濃硫酸の使用が便利であ
る。硫酸の使用量はDMEA1モルに対して、1モ
ル以上であれば反応は進行するが、通常、硫酸の
量が多くなる程、BDMEEへの選択率は向上す
る。しかしながら、5モル以上にしてもその向上
の程度は小さく、また、硫酸量が多くなると反応
速度が低下してくるため、該硫酸量は2〜5モル
の範囲が好ましい。
反応は硫酸にDMEAを添加し、反応温度まで
加熱することにより行なわれる。反応温度は少な
くとも副生又は硫酸に含有される水を反応系外に
留去しうる温度以上であることが必要である。水
を反応系外に留去しないと、BDMEEと水より
DMEAと硫酸が生成する逆反応て起き好ましく
ない。また、反応温度は高い程、当然反応速度が
大きくなるため有利であるが、高すぎると反応及
び生成物の分解等の副反応が活発となるため、本
発明の方法においては、130〜250℃、望ましくは
150〜200℃である。
なお、原料DMEAは濃硫酸を上記温度範囲に
保持した後、添加していつてもよい。
反応時間は当然DMEAの転化率と比例関係に
あるが、あまり長くなると生成したBDMEEの分
解が相対的に著しくなるため、その選択率が低下
する。従つて1〜8時間、好ましくは2〜6時間
の範囲である。
上記の反応方法は、原料及び生成物の酸化等の
副反応を抑制するため、及び反応の進行と共に副
生する水を反応系より留去しやすくするため、不
活性ガス流通下で行なわれる。この不活性ガスと
は、反応に関与しない、室温で気体である化合物
であり、例えば、窒素,水素,ヘリウム,アルゴ
ン等を挙げることができるが、通常、窒素で良
い。反応系に導入される不活性ガスの流量は、特
には制限ないが、水の留去を促進するため50ml/
min以上であれば充分である。
以上の本発明の方法により生成したBDMEE
は、当然、硫酸塩を形成しているため、反応冷却
後、アルカリ化合物で中和し、BDMEEを遊離の
状態にした後、回収される。中和に際し使用され
るアルカリ化合物は特に制限はなく、アルカリ金
属,アルカリ土類金属などの水酸化物または炭酸
塩であれば良い。通常、水酸化ナトリウムまたは
水酸化カリウムが使用される。これらのアルカリ
化合物は水溶液として使用されるが、その量は反
応に使用された硫酸に対して少なくとも当量以
上、通常、1.0〜1.2倍当量であれば良い。かくし
て遊離状態にされたBDMEEは、必要なら析出し
たアルカリ金属,アルカリ土類金属などの硫酸塩
を過等の手段で分離した後、蒸留または抽出等
の通常の方法によつて未反応のDMEAと共に回
収される。
以下、実施例につき本発明の詳細を説明する
が、本発明の方法はこれらによつて限定されるも
のではない。なお、実施例における転化率および
選択率の定義は次の通りである。
転化率=(1−DMEAの回収量/DMEAの使用量)×100
% 選択率=2×
BDMEEの生成量(モル)/(DMEAの使用量−DMEAの回収
量)(モル)× 100% 実施例 1 撹拌機、単蒸留装置,温度計挿入管,滴下ロー
ト及び窒素ガス導入管を装備した300mlのガラス
製フラスコに98%の濃硫酸0.90molを仕込んだ。
これを氷冷,撹拌しながら滴下ロートより
DMEA0.30molを添加した。次いで窒素ガスを約
100ml/minで吹き込みながらマントルヒーター
で反応液を190℃に加熱したところ単蒸留装置よ
り水が留出してきた。そのまま5時間保持した
後、室温に冷却し、30%水酸化ナトリウム溶液
20mol相当量を滴下し、反応液を中和した。析出
した硫酸ナトリウムを別し、メタノールでよく
洗浄して得られた液がガスクロマトグラムで分
析した。その結果、BDMEEが0.0462mol生成し
ていることが確認され、DMEAの転化率36.9%,
BDMEEへの選択率83.4%であつた。
実施例 2 実施例1と同じ装置を使用し、98%濃硫酸
0.6molとDMEA0.3molを実施例1と同じ条件で
反応させた。同様にしてガスクロマトグラムで分
析した結果、BDMEEの生成量は0.0767molで、
DMEAの転化率71.5%,BDMEEへの選択率71.5
%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 N,N−ジメチルアミノエタノールと硫酸と
    を、加熱下反応させた後、アルカリ化合物で中和
    してなるビス〔2−N,Nジメチルアミノ)エチ
    ル〕エーテルの製造方法。
JP2287583A 1983-02-16 1983-02-16 ビス〔2−(n,n−ジメチルアミノ)エチル〕エ−テルの製造方法 Granted JPS59152353A (ja)

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JP2287583A JPS59152353A (ja) 1983-02-16 1983-02-16 ビス〔2−(n,n−ジメチルアミノ)エチル〕エ−テルの製造方法

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JPS59152353A JPS59152353A (ja) 1984-08-31
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CN110028413B (zh) * 2019-04-29 2021-12-31 四川之江高新材料股份有限公司 双(二甲氨基乙基)醚的生产方法

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