JPS6316397B2 - - Google Patents

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JPS6316397B2
JPS6316397B2 JP14687883A JP14687883A JPS6316397B2 JP S6316397 B2 JPS6316397 B2 JP S6316397B2 JP 14687883 A JP14687883 A JP 14687883A JP 14687883 A JP14687883 A JP 14687883A JP S6316397 B2 JPS6316397 B2 JP S6316397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorocytidine
formula
general formula
reaction
same
Prior art date
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Expired
Application number
JP14687883A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6038396A (ja
Inventor
Takao Takahara
Yorisato Hisanaga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daikin Kogyo Co Ltd filed Critical Daikin Kogyo Co Ltd
Priority to JP14687883A priority Critical patent/JPS6038396A/ja
Publication of JPS6038396A publication Critical patent/JPS6038396A/ja
Publication of JPS6316397B2 publication Critical patent/JPS6316397B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、5−フルオロシチジン化合物の製法
に関する。
5−フルオロシチジン化合物、例えば式: で表わされる5−フルオロシチジンは、抗癌剤や
抗ウイルス剤として利用されている。
5−フルオロシチジン化合物を合成するには、
従来数反応工程よりなる全合成によらなければな
らず、全反応を通しての収率は、低いものであつ
た。
これを改善する目的で、シチジン化合物を種々
のフツ素化剤を用い直接フツ素化し、5−フルオ
ロシチジン化合物を収率よく合成する試みがこれ
までになされてきた。
例えば、特公昭55−45560号公報には、シチジ
ン化合物と不活性気体で稀釈したフツ素とを反応
させることにより、5−フルオロシチジン化合物
が製造できる旨が開示されている。しかしながら
この製法によれば、1〜10ミリモルのシチジン化
合物をフツ素化するのに6〜10時間も必要とし、
さらに反応生成物は、シリカゲルカラム等で面倒
な精製を行なわなければならない。
また、上記フツ素以外のフツ素化剤を用いるシ
チジン化合物の直接フツ素化方法についても上記
と同様の問題を有している。
本発明は、上記問題を解決し、効率よく5−フ
ルオロシチジン化合物を製造する方法を提供する
ことを目的とし、5−フルオロシチジン化合物を
製造するにあたり、(a)シチジン化合物とフツ素化
剤とを (i) フツ化水素および (ii) カルボン酸またはハロゲン化アルコール を含有する混合溶媒中で反応させ5−フルオロシ
チジン中間体を得、(b)この5−フルオロシチジン
中間体とアンモニアまたはアミンとを反応させる
ことを要旨とする。
本発明の(a)工程の出発物質となるシチジン化合
物は、一般式: (式中、R1〜R4は同一または相異なり、水素ま
たは低級アシル基を示す。) で表わされる化合物である。
本発明の(a)工程で用いられるフツ素化剤として
は、F2、CF3OF等が例示でき、通常N2等の不活
性気体で50モル%以下に希釈して使用する。
本発明の(a)工程で溶媒として用いられるかルボ
ン酸またはハロゲン化アルコールは、一般式: R5OH (式中、R5は低級アシル基、ハロゲン化低紙ア
シル基またはハロゲン化低級アルキル基を示す。) で表わされる化合物で、酢酸、プロピオン酸、ト
リフルオロ酢酸、X(CF2)nCH2OH(式中、Xは
水素またはフツ素、n=1〜8を示す。)が例示
でき、好ましくは酢酸またはトリフルオロ酢酸で
ある。
本発明で用いられる溶媒の(i)フツ化水素および
(ii)カルボン酸またはハロゲン化アルコールの混合
割合は、特に限定されることはないが、(i)フツ化
水素が溶媒全量に対し5〜80重量%であることが
(a)工程の反応速度を高める上で、また取り扱い上
好ましく、また(ii)カルボン酸またはハロゲン化ア
ルコールは、出発物質であるシチジン化合物に対
し等モル以上反応系内に存在することが(a)工程の
収率を高める上で好ましい。
上記溶媒(i)および(ii)の他、さらに通常F2等を
フツ素化剤として利用する反応に用いられている
溶媒、例えばハロゲン化炭化水素およびニトリル
類も(a)工程の共溶媒として利用できる。
この(a)工程では、溶媒中に水分が存在すると収
率が低下する。溶媒中の水分は、溶媒に対し
500ppm以下であることが好ましい。
(a)工程の反応温度は、通常室温以下、溶媒の凝
固点以上の範囲が採用される。
(a)反応工程では、一般式: (式中、R1〜R5は前記と同じ。) で表わされる5−フルオロシチジン中間体が生成
する。
シチジン化合物は、その類縁化合物のウリジン
化合物とは異なり、F2等でフツ素化する際の反
応速度は、著しく小さいものであつた。
本発明者らは、本発明の(a)工程において、フツ
化水素が溶媒中に存在すると、前記フツ素化反応
の反応速度が高められることを見い出した。
この(a)工程で得られた5−フルオロシチジン中
間体は、(a)工程の溶媒と分離した後、例えば減圧
下に該溶媒を除いた後、次に(b)工程でアンモニア
またはアミン(1〜3級アミンのいずれも利用で
きる)と反応させることにより、一般式: (式中、R1〜R4は前記と同じ。) で表わされる5−フルオロシチジン化合物に変換
することができる。
上記アンモニアまたはアミンは、通常予めメタ
ノール等の低級アルコールに溶解させておき、前
記(a)工程で得られた5−フルオロシチジン中間体
に添加して反応させる。
この(b)工程の反応温度は、通常室温で、反応時
間は5時間以内である。
次に実施例および比較例を示し、本発明を詳細
に説明する。実施例および比較例中の(a)および(b)
はそれぞれ前記(a)工程および(b)工程を意味する。
実施例 (a) シチジン1.2g(5mmol)をフツ化水素15
重量部および酢酸85重量部からなる溶媒25mlに
溶解した。この溶液を25℃に保ち、激しく撹拌
しながらフツ素を窒素で10モル%に希釈した混
合ガスを25ml/分の流速で1時間通じた。反応
終了後、溶媒を減圧下に除いた。
(b) 上記の残渣にメタノールのアンモニア飽和溶
液を添加し、1時間撹拌した。
次ぎに上記メタノール溶液を陰イオン交換樹
脂カラムに通して後、メタノールを室温で減圧
下に除いた。
残渣をエタノールに溶解し、少量のエーテル
を加え再結晶を行い5−フルオロシチジン(融
点:193℃)1.1g(4.2mmol、収率84%)を得
た。
比較例 (a) 溶媒として酢酸25mlを用いた他は、実施例と
同様の操作で反応を行つた。
(b) この工程についても実施例と同様の反応を行
い白色結晶1.13gを得た。
高速液体クロマトグラフイーで上記白色結晶
を分析したところ、5−フルオロシチジンの生
成量は0.13g(0.5mmol)と少なく、未反応の
シチジンがまだ1gも残つていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 一般式: (式中、R1〜R4は同一または相異なり水素ま
    たは低級アシル基を示す。) で表わされるシチジン化合物とフツ素化剤とを (i) フツ化水素および (ii)一般式: R5OH (式中、R5は低級アシル基、ハロゲン化級
    アシル基またはハロゲン化低級アルキル基を
    示す。) で表わされるカルボン酸またはハロゲンアルコ
    ールを含有する混合溶媒中で反応させ、一般
    式: (式中、R1〜R5は前記と同じ。) で表わされる5−フルオロシチジン中間体を得 (b) この5−フルオロシチジン中間体とアンモニ
    アまたはアミンとを反応させることからなる一
    般式: (式中、R1〜R4は前記と同じ。) で表わされる5−フルオロシチジン化合物の製
    法。
JP14687883A 1983-08-10 1983-08-10 5−フルオロシチジン化合物の製法 Granted JPS6038396A (ja)

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JPS6038396A JPS6038396A (ja) 1985-02-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1706414B1 (en) 2003-12-22 2008-07-23 F.Hoffmann-La Roche Ag Process for fluorocytidine derivatives

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JPS6038396A (ja) 1985-02-27

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