JPH04226052A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH04226052A
JPH04226052A JP3129772A JP12977291A JPH04226052A JP H04226052 A JPH04226052 A JP H04226052A JP 3129772 A JP3129772 A JP 3129772A JP 12977291 A JP12977291 A JP 12977291A JP H04226052 A JPH04226052 A JP H04226052A
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layer
semiconductor device
film
wiring
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敬治 石塚
Yuzo Kataoka
片岡 有三
Toshihiko Ichinose
一瀬 敏彦
Hidekazu Takahashi
秀和 高橋
Itsuo Ozu
大図 逸男
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電子機器に搭載され
るメモリー、光電変換装置、信号処理装置等の半導体回
路装置に関し、特に金属配線構造及び素子分離構造が改
良された半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置における素子分離は、
図1のように構成されている。図中、符号1は金属配線
、2,3はトランジスタ,FET ,抵抗,コンデンサ
ー,光センサー等が形成されている素子領域であり、そ
れらを電気的に絶縁するのが、素子分離領域、すなわち
、不純物がドープされたSi基板4や同じ不純物がドー
プされたSi層5である。素子分離領域4,5の電位は
金属配線1または6により固定されている。
【0003】例えば、固体撮像素子の素子分離領域は、
図2のように構成されている。図中、符号4はP型基板
、5’はn+埋め込み層、2はn−エピタキシャル成長
層(以下、エピタキシャル成長をエピと記す)、5はn
+層である。前記n−エピ層2は光電変換領域であり、
n+埋め込み層5’およびn+層5が素子領域である。
【0004】n−エピ層2は、n+埋め込み層5’およ
びn+層5を通じてある正の電位に維持される。n−エ
ピ層2とn+層5の接合による内蔵電界により、光照射
で生成した電子は、n+埋め込み層5’およびn+層5
に吸収されるが、正孔は画素内に閉じ込められ隣接画素
へ拡散できず、クロストークを防ぐことができる。
【0005】しかしながら従来例は次のような解決すべ
き技術課題を有していた。
【0006】(1) 素子分離領域5に数十〜数百Ω/
□程度のインピーダンスがあった。そのため、領域5に
電流が流れ込み、電位が上昇すると、素子領域2,3と
の間で寄生トランジスタがONし、ラッチアップや機能
の不安定動作の原因となっていた。
【0007】(2) 領域5のインピーダンスにより、
素子領域2,3でクロストークが発生し、不安定動作の
原因となっていた。
【0008】特に固体撮像素子の場合には、(3) 熱
的に高いエネルギーを得た正孔は、隣接画素へ拡散して
しまう。
【0009】(4) 素子分離領域も半導体であるので
、光が照射されると、キャリアを発生してしまう。
【0010】(5) また、n+−Si 素子分離層の
幅は、プロセス上狭くすることができず、画素ピッチの
縮小化の妨げとなり、固体撮像装置の高解像度化の妨げ
となっていた。
【0011】一方、高集積化された半導体装置における
金属配線構造としては、例えば図3に示すようにシリコ
ンなどからなる半導体基板51の表面上に酸化シリコン
などからなる層間絶縁膜52が形成され、この層間絶縁
膜52の上に Al, Al−Siなどからなる金属配
線層53が形成されたものが知られている。
【0012】このような構造の金属配線を備えた半導体
装置にあっては、各配線の幅寸法を大きくして配線の断
面積を増大させ、これにより各配線に必要な電流許容量
を確保していたため、配線の平面積が増大してしまい、
素子サイズを大きくせずに配線の密度を向上させようと
しても、それには限界があった。
【0013】このため、配線密度を向上させるために、
例えば図4に示すような各配線を多層に積層させた配線
構造の半導体装置が知られている。
【0014】この半導体装置においては、2層の金属配
線が絶縁膜を介して積層されている。
【0015】以下に、図4に示した半導体装置の製造方
法を概略説明する。
【0016】まず、半導体基板51の表面の一部にバイ
ポ−ラトランジスタ、MOS トランジスタ、MOS 
ダイオ−ドなどの種々の必要な機能素子を形成したのち
、その半導体基板51の残りの表面に PSG (Ph
ospho silicate glass) などか
らなる第1層間絶縁膜52を常圧CVD 法により厚さ
0.5 〜1.0 μmで形成し、この第1層間絶縁膜
52にアニ−ル(焼きなまし)を施す。
【0017】次に、上述の第1層間絶縁膜52の上にレ
ジストを用いたパタ−ニングを施して上述した各機能素
子の電極取り出し用として開孔52a を形成する。次
いで、スパッタリング法により例えば Al−Siから
なる配線材料を第1層間絶縁膜52の表面上および開孔
52a の内部に堆積させたのち、レジストを用いたパ
タ−ニングにより第1配線層53を形成する。
【0018】次に、この第1配線層53および第1層間
絶縁膜52の上に常圧CVD 法により厚さ0.5 〜
1.0 μm程度のPSG からなる第2層間絶縁膜5
4を形成したのち、第1配線層53の上部にあたる第2
層間絶縁膜54の一部に第1配線層と後述の上部配線層
とを接続するための開孔54a をパタ−ニングにより
形成する。
【0019】次に、第2層間絶縁膜54の上および開孔
54a の内部に例えば Al−Siからなる配線材料
をスパッタリング法により堆積させたのち、パタ−ニン
グにより開孔54a の部分を通じて第1配線層52と
接続する第2配線層55を形成する。
【0020】次に、第2層間絶縁膜54および第2配線
層55の上に窒化シリコンまたは酸化シリコンなどから
なるパッシベ−ション膜56をプラズマCVD 法によ
り厚さ0.5 〜1.0 μmで形成して図4に示した
金属2層配線構造の半導体装置を作製することができる
【0021】このような構成の多層配線構造の半導体装
置では、図3に示した単層配線構造の半導体装置よりも
格段に高い配線密度の配線を実現することができる。
【0022】しかしながら、上述したような多層配線構
造の半導体装置にあっては、下部の配線と上部の配線と
の間に層間絶縁膜を設けていることから、積層数が多く
なるにつれて配線部分による表面段差が大きくなり、こ
のため配線部分の半導体基板に対する相対的な位置の移
動(マイグレ−ション)や、各絶縁層間の接続に必要な
コンタクトホ−ルの形状などにより配線構造における設
計の自由度が規制されてしまい、この場合においてもや
はり配線密度の向上に限界があり、配線密度をある水準
以上に上げることが困難であった。
【0023】また、多層配線構造の半導体装置では、上
層ほど表面の凹凸が大きくなるため、さらに配線を積層
する場合のパタ−ニングにおけるマスク合わせに際して
、アライメントのズレが大きくなり、配線が半導体基板
に対する所定位置に精度よく形成されず、配線の信頼性
に問題があった。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的は
従来よりも優れた配線構造を有する半導体装置を提供す
ることにある。
【0025】本発明の別の主たる目的は従来よりも優れ
た素子分離機能を有する半導体装置を提供することにあ
る。
【0026】まず、本発明の目的は、不純物がドープさ
れた基板上に素子領域が形成され、この素子領域中に前
記基板中の不純物と同じ不純物がドープされた素子分離
領域が形成され、前記素子領域の表面または前記基板の
裏面に金属配線が形成されている素子分離構造を有する
半導体装置において、前記素子分離領域内に前記金属配
線に接続する縦方向に延びたアルミニウム堆積層が形成
されていることを特徴とする半導体装置を提供すること
にある。
【0027】本発明の別の目的は、半導体装置の素子分
離領域のインピーダンスを低減させることができ、ラッ
チアップやクロストークの発生を防止し、動作の安定性
を得ることができる半導体装置を提供することにある。
【0028】本発明の別の目的は、配線平面積が小さく
ても必要な電流許容量を確保でき、かつ高い位置精度で
形成できる配線構造を備えた半導体装置を提供すること
である。
【0029】本発明の別の目的は、基板上に素子領域が
形成されるとともに、これら基板と素子領域間に不純物
がドープされた第1の素子分離領域が形成され、前記第
1の素子分離領域の両端にそれぞれの一端部が接続する
とともに、前記素子領域の表面にそれぞれの他端部が露
出するように、前記素子領域中の縦方向に延出する第2
の素子分離領域となるアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とするトレンチ金属層が形成されていることを
特徴とする半導体装置を提供するものである。
【0030】また、本発明の他の目的は、絶縁基板上に
素子領域が形成され、この素子領域中に、縦方向に延出
する素子分離領域となるアルミニウムまたはアルミニウ
ムを主成分とするトレンチ金属層が、その一端部が前記
絶縁基板に当接するとともに、その他端部が前記素子領
域の表面に露出するように形成されていることを特徴と
する半導体装置を提供することにある。
【0031】本発明の他の目的は、素子分離層を形成す
るトレンチ内にアルミニウムまたはアルミニウムを主成
分とする金属を選択的に成長堆積させてトレンチ金属層
を構成したものを素子分離領域として用いることにより
、画素間のクロストークをなくし、かつ、画素の高密度
化を可能とすることである。さらに、本発明の他の目的
はトレンチ金属層を配線ラインとして使用できるので、
レイアウトの縮小化も可能な半導体装置を提供すること
にある。
【0032】本発明の別の目的は、少なくとも2つの機
能素子を有する半導体基体の内部に前記少なくとも2つ
の機能素子を接続するための金属配線層を設けたことを
特徴とする半導体装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明の好適な実施態様
の1つは、素子分離領域に金属からなる縦長の埋込領域
を設けるものである。半導体基体の一部である所定の領
域と金属の縦長の埋込領域とを電気的に接続する場合に
は次ような実施態様をとる。例えば金属が溝の底部のみ
で所定の領域と電気的に接続する場合には、側壁全てを
絶縁膜で覆うとよい。又、金属が溝の側壁や底面のうち
の一部分と絶縁されるように構成する場合には該一部分
のみを絶縁膜で覆うようにする。
【0034】
【実施例】(実施例1)図5は本発明の第1の実施例の
特徴を最も良く表わす図面であり、図中、符号1は後述
する Al−CVD法により、後述の素子分離領域5中
に縦方向に形成された素子分離配線、2は第1素子領域
、3は第2素子領域、4は不純物がドープされたSi基
板、5は基板4と同型の不純物がドープされた素子分離
領域である。
【0035】図に示すように、素子分離配線1をアスペ
クト比1.0 以上好ましくは2.0 以上、最適には
3.0 以上として縦方向に深く堆積させることにより
、チップ面積の増大を招くことなく、素子領域5のイン
ピーダンスを低減することができる。インピーダンスを
低減させることにより、次のような効果を得ることがで
きる。
【0036】(1) ラッチアップ防止(2) 素子間
相互干渉による機能低下に対する向上(クロストークの
低減)次に、上記構成の素子分離構造を有する半導体装
置の製造方法を説明する。
【0037】i) 一導電型半導体基板、例えばP型S
i基板4上にこの基板4と反導伝型の不純物を有する層
としてエピタキシャル成長によりn型エピ層2,3を形
成する。
【0038】ii) 次に、熱酸化により前記エピ層2
,3の表面に酸化膜を0.5 〜1.0 μm 形成し
た後、素子分離領域5にパターニングにより、前記酸化
膜をマスクとしてエピ層2,3と反導伝型の不純物(例
えばP型)をイオン注入により形成する。その拡散層は
下地半導体基板4に達するようにする。
【0039】iii)次に、エピ層2,3表面の酸化膜
を除去したのち、再び100 〜1000Å厚の酸化膜
を形成する。 その後、レジストパターニングにより前記素子分離領域
5内を開孔し、レジストをマスクとして、酸化膜とエピ
層のSiを2段階にエッチングし、溝を形成する。この
場合、溝の深さは、下地半導体基板4に達する深さとす
る。エッチング終了後、レジストを除去した。
【0040】iv) 次に、後述の Al−CVD法と
してDMAHと水素とを用いて基体表面温度を270 
℃に保持し、エピ層2,3内に設けられた溝の中に A
lを埋め込む。ここで溝内を埋め込む材料は純 Alと
は限らず、金属材料としては前述したように Al−S
i,Al−Ti 等でもよい。
【0041】(実施例2)図6は実施例2の特徴を最も
良く表わす図面であり、図中、符号1はアスペクト比の
大きな埋込型の素子分離配線、2は第1の素子領域、3
は第2の素子領域、4は不純物がドープされたSi基板
、5は4と同型の不純物がドープされた素子分離Si、
6は裏面金属配線である。
【0042】素子分離領域5の電位を素子分離配線1と
裏面金属配線6とにより固定すれば、チップ上面からの
配線が不要となり、チップ面積の低減となる。
【0043】次に上記構成の素子分離構造を有する半導
体装置の製造方法を説明する。
【0044】工程のi)〜ii) は前記実施例1と同
ようにして行ったので、説明を略す。
【0045】iii)次に、熱酸化により半導体基板4
裏面に酸化膜を形成した後、レジストパターニングによ
り上記素子分離領域5直下の半導体基板4の裏面のみを
開孔するようにパターニングする。
【0046】その後、レジストマスクにより半導体基板
4の裏面より酸化膜に続き、半導体基板4をエッチング
し、半導体基板4裏面に溝を設けた。この溝の深さは、
半導体基板4を貫通し、前記素子分離用拡散層5に達す
る深さとする。
【0047】iv) 次に、 Al−CVD法として実
施例1と同様にして溝部分のみに選択的に Alを堆積
させ、溝内を Alで埋め込む。その後、非選択モード
のスパッタリング法により半導体基板4の裏面全面に 
Al膜を形成する。
【0048】その後、裏面 Alをパターニングするこ
とにより裏面金属配線6を形成する。
【0049】(実施例3)次に素子領域2または3に形
成される半導体機能素子について図7を用いて説明する
。この半導体機能素子は、MOS 型トランジスタのバ
ックゲート(nMOSのPウエル領域10と、pMOS
のn−エピまたはnウエル領域11)を任意の電位に固
定するためのアスペクト比の大きな素子配線12を、前
述の Al−CVD法により縦方向にP−ウエル領域1
0中と、n−エピまたはn−ウエル領域11中に形成し
たことを特徴とする。
【0050】(実施例4)図8は他の半導体機能素子の
断面構成図であり、図9は同素子の回路図である。この
素子は、MOS 型トランジスタのバックゲートである
Pウエル10およびn−エピまたはnウエル11と、ソ
ース領域(またはドレイン領域)とが同電位のときに、
バックゲートの抵抗を低減させるための素子分離配線1
2を前述の Al−CVD法によりソース(またはドレ
イン)領域13に形成したことを特徴とする。
【0051】従来のMOS 型トランジスタでは、バッ
クゲートの抵抗分がラッチアップや機能低下の原因とな
っていた。また、この問題点を低減させるために素子領
域や配線領域を増大させていたので、レイアウト面積の
増大を招いていた。
【0052】これに対し、前記素子では、図7および図
8に示すように、 Al−CVD法による素子配線12
を縦方向に深く堆積させることにより、少ない配線面積
で、バックゲートの抵抗分を低減させ、従来問題となっ
ていたラッチアップや機能低下を改善させることができ
る。特に、図8のような論理回路(例としてインバータ
)において、電源とソース(またはドレイン)が同電位
であるところの領域では、図のような配線構造とするこ
とができ、より少ない配線面積で済むため、従来の問題
点を改善することができる。
【0053】次に、図7に示した素子の製造方法を図1
0〜図13を参照して説明する。
【0054】まず、公知のC−MOS 製作技術により
、コンタクト開孔形成直前の状態まで加工する(図10
)。
【0055】次に、レジストを使用したフォトリソグラ
フィーによりn−MOS のP−well部分10,P
−MOS のn−エピまたはn−well部分11に0
.8 μm □程度の形成すべき開孔に応じたレジスト
像を形成する(図11)。
【0056】次に、CHF3−C2F6 系のドライエ
ッチングを用いて層間絶縁層20とフィールド酸化膜2
1の二層を貫通させた開孔22を形成する。その後、レ
ジストを除去せずにCL2−CBrF3 系のドライエ
ッチングによりシリコン基板を約1μm 程度垂直にエ
ッチングする(図12)。
【0057】次に、 Al−CVD法として実施例1と
同じように用いて層間絶縁膜上面までアルミニウム12
を埋め込む。総埋め込み量は、シリコン基板溝1μm 
、フィールド酸化膜8000Å、層間絶縁層7000Å
として、総計2.5 μm とする(図13)。
【0058】以下、公知の技術を用い、コンタクト開孔
形成、アルミニウム配線形成などを行えば、試料は完成
する。
【0059】図8に示した実施例の製作も図7のものと
同様な手順で作製できる。相異点は開孔形成箇所がMO
S トランジスタのソース(またはドレイン)部分にな
り、開孔形成時に層間絶縁層−フィールド酸化膜の貫通
ではなく、層間絶縁層−ゲート酸化膜の貫通によるだけ
である。
【0060】以上説明した素子を本発明による素子分離
構造をもって良好に分離できる。
【0061】以上説明したように、素子分離領域内に 
Al− CVD 法を用いて Alを縦方向に堆積させ
ることにより、用いないで同一の効果を得る場合と比べ
てチップ面積の低減となり、 Al配線部分を少なくで
き、その結果、製造コストを下げることができる。
【0062】(実施例5)図14は本実施例の特徴を最
も良く表わす図面であり、4はP基板、5’はn+埋め
込み層、2はn−エピ層、1はCVD 法により形成し
たトレンチ金属層である。前記トレンチ金属層1は、そ
の一端部を前記n−エピ層2表面に露出しており、その
他端部を前記n+埋め込み層5’に接続させている。
【0063】n−エピ層2は光電変換領域(素子領域又
は活性領域という)であり、n+埋め込み層5’および
トレンチ金属層1は素子分離領域である。また、トレン
チ金属層1は配線ラインでもある。
【0064】n−エピ層2はn+埋め込み層5’および
トレンチ金属層1を通じてある正の電位に維持される。
【0065】上記構造において、光照射により生成した
電子は、n+埋め込み層5’とn−エピ層2の接合によ
る内蔵電界により、主にn+埋め込み層5’に吸収され
る。正孔は内蔵電界により画素内に閉じ込められる。
【0066】隣接画素へ拡散しようとする正孔は、金属
であるトレンチ金属層1に全て吸収されてしまうため、
画素間のクロストークを無くすことができる。
【0067】素子分離領域1はトレンチ(溝)をエッチ
ングで形成し、その後、この溝を前記選択CVD 法に
よりアルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金
属を堆積させて形成するため、素子分離領域幅は従来よ
り縮小でき、画素の高密度化が可能となる。
【0068】また、トレンチ金属層1は、低抵抗である
ので、配線ラインとしても利用でき、そのため、レイア
ウトの縮小化が可能となる。
【0069】次に、上記構成の素子分離構造半導体装置
の製造方法を説明する。
【0070】i) 一導電型半導体基板、例えば、P型
Si基板1上の一部に浅く広幅の溝を形成する。この溝
に基板4と反導伝型の不純物を有するn+埋め込み層5
’をマスクを用いたエピタキシャル成長により形成する
【0071】ii) 前記のようにn+埋め込み層5’
が形成された基板4上に光電変換領域となるn−エピ層
2をエピタキシャル成長により形成する。
【0072】iii)次に、熱酸化により前記n−エピ
層2の表面に酸化膜を0.5 〜1.0 μm 形成し
た後、前記n+埋め込み層5’の両端上にレジストパタ
ーニングにより前記n−エピ層2内を開孔し、レジスト
をマスクとしてエッチングし、トレンチを形成する。こ
の場合、トレンチの深さは、下地のn+埋め込み層5’
に達する深さとした。エッチング終了後、レジストを除
去する。
【0073】iV) 次に、選択CVD 法としてDM
AHと水素とを用いて基板表面温度を270 ℃に保持
し、n−エピ層2内に設けられたトレンチの中にアルミ
ニウムを埋め込む。 ここでトレンチ内を埋め込む材料はアルミニウムとは限
らず、金属材料としては前述したように Al−Si,
 Al−Ti 等でもよい。
【0074】(実施例6)図15は本発明を絶縁性基板
を有する半導体装置に応用した例である。1はトレンチ
金属層、4’は絶縁性基板、2は半導体層である。
【0075】前記半導体層2は光電変換領域であり、ト
レンチ金属層1は素子分離領域かつ配線ラインである。 トレンチ金属層1によりクロストークがなく、高密度な
半導体装置が可能となる。
【0076】次に上記構成の素子分離構造半導体装置の
製造方法を説明する。
【0077】i)サファイヤからなる絶縁性基板4’上
に光電変換領域(素子領域)となる半導体層2をエピタ
キシャル成長により形成する。
【0078】ii) 次に、熱酸化により前記半導体層
2の表面に酸化膜を0.5 〜1.0 μm 形成した
後、レジストパターニングにより前記半導体層2内を開
孔し、レジストをマスクとしてエッチングし、トレンチ
を形成する。この場合、トレンチの深さは下地の絶縁性
基板4’に達する深さとする。エッチング終了後、レジ
ストを除去する。
【0079】iii)次に、前述の選択CVD 法とし
てDMAHと水素とを用いて基板表面温度を270 ℃
に保持し、半導体層6内に設けられたトレンチの中にア
ルミニウムを埋め込んだ。ここでトレンチ内に埋め込む
材料はアルミニウムとは限らず、金属材料としては、前
記のように、 Al−Si, Al−Ti 等でもよい
【0080】以上説明したように、素子分離領域として
トレンチ金属層を用いることにより、画素間のクロスト
ークが無く、画素が高密度で、チップサイズが縮小され
た半導体装置が可能となる。
【0081】本発明の別の好適な実施態様例は、複数の
素子を接続する金属配線の一部を半導体基体上の絶縁膜
上ではなく半導体基体に設けられた溝の内に形成するも
のである。
【0082】(実施例7)図16はCMOS構成の論理
回路の一部を示す回路図であり、図17はそのレイアウ
トを示す模式図である。
【0083】このように電源ラインVcc 及びアース
ラインGND は各セル毎に共通に配置されている。こ
れらのラインではインピーダンスの低減と誤動作回避更
にはマイグレーション等による信頼性低下の回避が特に
要求される。よって、これらラインに埋込配線を用いれ
ば機能的な面に加えて、占有面積の減少,段差の低減な
どの物理的な面での改善が計れる。同様に本発明の埋込
配線はクロック信号を伝達する為のクロックラインに用
いても効果がある。この場合には次のように配線を形成
する半導体基体に溝を形成した後、その溝の内面全てを
絶縁層で覆う。そして、その溝内に半導体材料若しくは
導電材料を堆積させて金属が選択堆積する大地を形成す
る。そして溝内に金属を埋め込んで本実施態様例の半導
体装置を形成する。
【0084】図18は図17をより詳しく説明する為の
模式図であり、図中、63は前出の図9のCMOSと同
様のインバータである。ここでラインVcc 及びライ
ンGND はいずれも2つのMOSFETのソース領域
とウェル領域とに接続される埋込配線であり、両隣りの
セル61,62 と共通のラインになっている。aはイ
ンバータの入力となる多結晶シリコンゲート電極であり
、out はインバータの出力となるドレイン配線であ
る。この例では、従来と異なり、電源ラインVcc 及
びアースラインGND がゲート電極aよりも下層の配
線となっている。
【0085】本実施態様例の半導体装置においては、金
属配線層が基体内に設けられているので、金属配線層の
平面積を大きくしなくても、深さ寸法を大きくすること
により所定の電流許容量を確保することができるととも
に、装置表面の凹凸を最小限に抑えることができること
から、配線層の基体に対する相対移動がなくなり、配線
層の形成位置の精度を向上させることができる。
【0086】(実施例8)図19および図20は、いず
れも本発明の半導体装置における配線構造の特徴部分を
示す図である。ここで、図19は電源ラインのように正
電圧をかけることを目的として構成された配線構造を示
し、図20はアースラインのように負電圧をかけること
を目的として構成された配線構造を示すものである。こ
れら二つの配線構造は電圧の印加方法に関係して各構成
部分を形成する材料の種類を異にする外は、本発明の技
術的思想に基づいて構成された点において本発明の実施
態様例である。したがって、前者の構成およびその製造
方法を説明してから、前者との差異において後者の構成
およびその製造方法を説明する。
【0087】図19において符号710 は基体として
、例えばシリコンなどからなるP− 型半導体基板であ
る。この基板710 の表面にはエッチング等の通常の
手段により溝711が形成されており、この溝711 
の底面を除く内面および基板710 の表面には熱酸化
法またはCVD 法などにより形成される酸化シリコン
等からなる絶縁層712 が連続的に形成されている。 上述の溝711 の底面から基板710 内部には、必
要に応じて基板710 を形成するシリコン等の半導体
の導伝型と反対の型の不純物がド−プされた半導体領域
として、熱拡散されて形成されたN+ 型拡散層713
 が設けられている。
【0088】このような溝711 の内部には例えば 
Al等の金属からなる金属配線層714 が設けられて
いる。この金属配線層714 はバイアススパッタリン
グ法等の通常の方法を用いて形成してもよいが、好まし
くは後述する Al−CVD 法を用いて形成すること
もできる。この Al−CVD 法は、 Al等の金属
膜を酸化シリコンからなる絶縁層712 上に形成する
ことなく、シリコンからなる基板710 、すなわちこ
の場合、溝711 の底面上にのみ選択的に形成するこ
とができる再現性のよい成膜方法である。
【0089】こうして形成された配線膜は少なくとも2
つの機能素子同士あるいは必要に応じて3つ以上の機能
素子の所定の電極端子間を結線し、電気回路を構成する
。例えば2つのMOSFETのソース・ドレイン間やバ
イポーラトランジスタのコレクタ間の結線、あるいはM
OSFETやバイポーラトランジスタと拡散抵抗間、M
OSFETやバイポーラトランジスタと容量素子間等の
接続配線として好適に用いられる。
【0090】次に、このような構成の配線構造の製造方
法の一例を説明する。
【0091】まず、図19に示すように、半導体基体と
してP− 型シリコン基板710 を用意する。
【0092】次いで、この基板710 の表面にレジス
トを用いたパタ−ニングを施したのち、エッチングを施
すことによって配線層形成用の溝711 を形成する。
【0093】次に、基板710 の表面および溝711
 の内面に熱酸化法またはCVD 法により膜厚0.5
 〜1.0 μm程度の絶縁層712 を形成する。
【0094】次に、溝711 の底面を除いた基板71
0 の全表面にレジストを用いたパタ−ニングを施した
のち、溝711 の底面に形成された酸化膜層をRIE
(反応性イオンエッチング) 等の異方性エッチングに
より除去して基板710 のシリコン部分を露出させる
【0095】次に、溝711 の底面のシリコン露出部
分に、イオン注入法または熱拡散法により基板710 
の形成材料の導伝型と反対の型の不純物をド−プし、拡
散してN+ 型拡散層713 を形成する。
【0096】次に、N+ 型拡散層713 上に例えば
スパッタリング法等の通常の成膜方法または Al−C
VD 法により Al等からなる金属配線層714 を
形成する。この金属配線層714 は、その上面が溝7
11 の周囲の基板710 表面上に形成された絶縁層
712 の上面と面一になるように形成されるのが半導
体装置の表面平坦化を達成するうえで望ましい。このよ
うな金属配線層714 においては、溝711 の内面
に形成された絶縁膜としての絶縁層712 および溝7
11 の底面に形成されたP−N分離層としてのN+ 
型拡散層713 によりP− 型シリコン基板710 
から電気的に分離されている。したがって、この金属配
線層714 から基板710 への漏れ電流は生じない
【0097】上述の選択 Al−CVD 法によれば、
上述したように、 Al膜はシリコンからなるN+ 型
拡散層713 の上に選択的に堆積するが、酸化シリコ
ンからなる絶縁層712 の上には堆積しない。したが
って、この選択 Al−CVD 法を用いれば、スパッ
タリング法等の通常の成膜方法の場合に必要なレジスト
によるパタ−ニング等を施さなくてもよいという利点が
ある。また、上述した溝711 の深さ寸法が幅寸法よ
りも比較的長く、幅寸法自体が短い場合でも、溝711
 の底面から良質の Al膜を効率よく成膜することが
できるという利点もある。従ってアスペクト比が1.0
以上にはもちろん1.5 以上、さらには2.0 以上
であるような微細構造にも十分適用可能である。 さらに、深い溝711 の内部にも良質の Al膜を形
成することが容易であるので、金属配線層714 の幅
寸法を大きくしなくても深さ寸法を大きくすることによ
り金属配線層714 の電流許容量を容易に増大させる
ことができる。
【0098】次に、図20に示す配線構造を説明する。 図20において、図19の構成と同一部分について同一
符号を符し、その説明を簡略化する。
【0099】図20において符号720 は基体として
の例えばシリコンからなるN− 型半導体基板である。 この基板720 の表面にはエッチング等の通常の手段
により溝711 が形成されており、この溝711 内
部の底面を除く内面および基板720 の表面には熱酸
化法またはCVD 法などにより酸化シリコン等からな
る絶縁膜層712 が連続的に形成されている。上述の
溝711 の底面から基板720 内部には、基板72
0 を形成するシリコン等の半導体の導伝型と反対の導
電型の不純物がド−プされ、熱拡散されて形成された半
導体領域としてのP+ 型拡散層721 が設けられて
いる。
【0100】このような溝711 の内部には例えば 
Al等の金属からなる金属配線層714 が設けられて
いる。このような金属配線層714 においては、溝7
11 の内面に形成された絶縁膜としての絶縁層712
 および溝711 の底面に形成されたP−N分離層と
してのP+ 型拡散層721 によりN− 型シリコン
基板720 から電気的に分離されている。したがって
、この金属配線層714 から基板720 への漏れ電
流はほとんど生じない。
【0101】このような構成の本発明の配線構造は、あ
らゆる機能素子、すなわち電界効果トランジスタ、バイ
ポ−ラトランジスタ、拡散抵抗等に利用することができ
るものである。
【0102】図21は本発明の配線構造の一例であって
、金属2層配線構造を示した模式的断面図である。
【0103】図21において符号730 は例えばシリ
コンからなるN− 型半導体基板である。この基板73
0 の表面にはエッチング等の通常の手段により溝73
1 が形成されており、この溝731 内部の底面を除
く内面および基板730 の表面には熱酸化法またはC
VD 法などにより酸化シリコン等からなる酸化膜層7
32 が連続的に形成されている。 上述した溝731 の底面から基板730 内部には、
基板730 を形成するシリコン等の半導体の導伝型と
反対の型の不純物がド−プされ、熱拡散されて形成され
たP+ 型拡散層733 が設けられている。
【0104】このような溝731 の内部には、例えば
Al等からなる第1金属配線層734 が後述する選択
Al−CVD 法により形成されている。この第1金属
配線層734 は、その上面が基板730 の表面と面
一になっている。
【0105】また、上述の酸化膜層732 の一部には
、基板730 の表面にまで達する半導体素子の電極取
出用の開孔735 が形成されている。
【0106】この開孔735 の内部および第1金属配
線層734 の上方の溝731 の内部と共に酸化膜層
732 の表面上には、例えばAl等の金属からなる第
2金属配線層736 が形成されている。この第2金属
配線層736 および酸化膜層732 の上には、例え
ば窒化シリコン等からなるパッシベ−ション膜737 
が形成されている。
【0107】次に、図22ないし図24を参照しながら
図21に示した構成の配線構造を有する半導体装置の製
造方法を説明する。
【0108】まず、図22に示すように、半導体基板と
してN− 型シリコン基板730 を用意する。
【0109】次いで、この基板730 の表面にレジス
トを用いたパタ−ニングを施したのち、エッチングを施
すことによって第1金属配線層形成用の溝731 を形
成する。
【0110】次に、基板730 の表面および溝731
 の内面に熱酸化法により膜厚0.5 〜1.0 μm
程度の酸化膜層732 を形成する。
【0111】次に、溝731 の底面を除いた基板73
0 の全表面にレジストを用いたパタ−ニングを施した
のち、溝731 の底面に形成された酸化膜層をRIE
(反応性イオンエッチング) の異方性エッチングによ
り除去して基板730 のシリコン部分を露出させる。
【0112】次に、この溝731 の底面のシリコン露
出部分に、イオン注入法により基板730の形成材料の
導伝型と反対の型の不純物としてBをドープし、拡散し
てP+ 型拡散層733 を形成する。
【0113】次に、P+ 型拡散層733 の上に上述
した選択Al−CVD法によりAl等からなる第1金属
配線層734 を形成する。この第1金属配線層734
 は、その上面が溝731の周囲の基板730 の上面
と面一になるように形成する。この第1金属配線層73
4を、溝731 の内面に形成された絶縁膜としての酸
化膜層732 および溝731 の底面に形成されたP
−N分離層としてのP+ 型拡散層733 により、N
− 型シリコン基板730 から電気的に分離する。そ
して、第1金属配線層734 から基板730への電流
の漏れがほとんどないことを確認する。
【0114】次に、酸化膜層732 の表面にレジスト
を用いたパタ−ニングを施したのち、酸化膜層732 
の一部にエッチングにより基板730の表面にまで達す
る半導体素子の電極取出用の開孔735 を形成する(
図23参照)。
【0115】次に、この開孔735 の内部および第1
金属配線層734の上方の溝731 の内部にAlから
なる第2金属配線下層736aを Al−CVD法とし
て、DMAHと水素とを利用し基体表面温度を270 
℃として堆積させ形成する。この第2金属配線下層73
6aは、その上面が酸化膜層732 の上面と面一にな
るように形成する。次いで、第2金属配線下層736a
の各上面および酸化膜層732 の表面の所定位置に、
 Alからなる第2金属配線層上層736bをスパッタ
リング法により形成する(図24参照)。
【0116】さらに、この第2金属配線層736 およ
び酸化膜層732の上に、膜厚0.5 〜1.0μm程
度の窒化シリコンからなるパッシベ−ション膜737 
をプラズマCVD 法により形成し、図21に示すよう
な金属2層配線構造を備えた半導体装置を得た。
【0117】このような構成の半導体装置においても、
N− 型シリコン基板730 内に設けられた第1金属
配線層734 が、溝731 の内面の絶縁膜としての
酸化膜層732 および溝731 の底面のP−N分離
層としてのP+ 型拡散層733 によりN− 型シリ
コン基板730 から電気的に分離されており、この第
1金属配線層734 から基板730 への漏れ電流を
生じることがほとんどない。この第1金属配線層734
 にあっては、その平面積を大きくしなくても、深さ寸
法を大きくすることにより所望の電流許容量を確保する
ことができる。また、半導体装置の表面の凹凸を最小限
に抑えることができるので、第1金属配線層734 の
基板730 に対する相対移動がなく、第1金属配線層
734 の形成位置の精度を向上させることができると
ともに、限定された素子の厚さの範囲で多層配線の積層
数を増加させることができる。また、第1金属配線層と
第2金属配線層との間に層間絶縁膜を必要としないから
、第3金属配線層以降の配線層を設ける場合に、表面段
差を低減でき、第3層以降の配線層の信頼性を向上させ
ることができる。
【0118】以上説明したように、本発明によれば、配
線平面積が小さくても必要な電流許容量を確保でき、か
つ高い位置精度で形成できる配線構造を得ることができ
る。
【0119】本発明に好適な成膜方法とは、アルキルア
ルミニウムハイドライドのガスと水素ガスとを用いて、
電子供与性の基体上に表面反応により堆積膜を形成する
ものである(以下Al−CVD法と称する)。
【0120】特に、原料ガスとしてモノメチルアルミニ
ウムハイドライド(MMAH)またはジメチルアルミニ
ウムハイドライド(DMAH)を用い、反応ガスとして
H2ガスを用い、これらの混合ガスの下で基体表面を加
熱すれば良質のAl膜を堆積することが出来る。ここで
、Al選択堆積の際には直接加熱または間接加熱により
基体の表面温度をアルキルアルミニウムハイドライドの
分解温度以上450℃未満に保持することが好ましく、
より好ましくは260℃以上440℃以下がよい。
【0121】基体を上記温度範囲になるべく加熱する方
法としては直接加熱と間接加熱とがあるが、特に直接加
熱により基体を上記温度に保持すれば高堆積速度で良質
のAl膜を形成することができる。例えば、Al膜形成
時の基体表面温度をより好ましい温度範囲である260
℃〜440℃とした時、300Å〜5000Å/分とい
う抵抗加熱の場合よりも高い堆積速度で良質な膜が得ら
れるのである。このような直接加熱(加熱手段からのエ
ネルギーが直接基体に伝達されて基体自体を加熱する)
の方法としては、例えば、ハロゲンランプ、キセノンラ
ンプ等によるランプ加熱があげられる。また、間接加熱
の方法としては抵抗加熱があり、堆積膜を形成すべき基
体を支持するための堆積膜形成用の空間に配設された基
体支持部材に設けられた発熱体等を用いて行うことが出
来る。
【0122】この方法により電子供与性の表面部分と非
電子供与性の表面部分とが共存する基体にCVD法を適
用すれば電子供与性の基体表面部分にのみ良好な選択性
のもとにAlの単結晶が形成される。このAlは電極/
配線材料として望まれるあらゆる特性に優れたものとな
る。即ち、ヒルロックの発生確率の低減、アロイスパイ
ク発生確率の低減が達成されるのである。
【0123】これは、電子供与性の表面としての半導体
や導電体からなる表面上に良質のAlを選択的に形成で
き、且つそのAlが結晶性に優れているが故に下地のシ
リコン等との共晶反応によるアロイスパイクの形成等が
ほとんどみられないか極めて少ないものと考えらる。そ
して、半導体装置の電極として採用した場合には従来考
えられてきたAl電極の概念を越えた従来技術では予想
だにしなかった効果が得られるのである。
【0124】以上のように電子供与性の表面例えば絶縁
膜に形成され半導体基体表面が露出した開孔内に堆積さ
れたAlは単結晶構造となることを説明したが、このA
l−CVD法によれば以下のようなAlを主成分とする
金属膜をも選択的に堆積でき、その膜質も優れた特性を
示すのである。
【0125】たとえば、アルキルアルミニウムハイドラ
イドのガスと水素とに加えてSiH4 ,Si2 H6
 ,Si3 H8 ,Si(CH3 )4 ,SiCl
4 ,SiH2 Cl2,SiHCl3 等のSi原子
を含むガスや、TiCl4 ,TiBr4 ,Ti(C
H3 )4 等のTi原子を含むガスや、ビスアセチル
アセトナト銅Cu(C5 H7 O2 ),ビスジピバ
ロイルメタナイト銅Cu(C11H19O2 )2 ,
ビスヘキサフルオロアセチルアセトナト銅Cu(C5 
HF6 O2 )2 等のCu原子を含むガスを適宜組
み合わせて導入して混合ガス雰囲気として、例えばAl
−Si,Al−Ti,Al−Cu,Al−Si−Ti,
Al−Si−Cu等の導電材料を選択的に堆積させて電
極を形成してもよい。
【0126】また、上記Al−CVD法は、選択性に優
れた成膜方法であり且堆積した膜の表面性が良好である
ために、次の堆積工程に非選択性の成膜方法を適用して
、上述の選択堆積したAl膜および絶縁膜としてのSi
O2 等の上にもAl又はAlを主成分とする金属膜を
形成することにより、半導体装置の配線として汎用性の
高い好適な金属膜を得ることができる。
【0127】このような金属膜とは、具体的には以下の
とおりである。選択堆積したAl,Al−Si,Al−
Ti,Al−Cu,Al−Si−Ti,Al−Si−C
uと非選択的に堆積したAl,Al−Si,Al−Ti
,Al−Cu,Al−Si−Ti,Al−Si−Cuと
の組み合わせ等である。
【0128】非選択堆積のための成膜方法としては上述
したAl−CVD法以外のCVD法やスパッタリング法
等がある。
【0129】(成膜装置)次に、本発明による電極を形
成するに好適な成膜装置について説明する。
【0130】図25ないし図27に上述した成膜方法を
適用するに好適な金属膜連続形成装置を模式的に示す。
【0131】この金属膜連続形成装置は、図25に示す
ように、ゲートバルブ310a〜310fによって互い
に外気遮断下で連通可能に連接されているロードロック
室311,第1の成膜室としてのCVD反応室312,
RFエッチング室313,第2の成膜室としてのスパッ
タ室314,ロードロック室315とから構成されてお
り、各室はそれぞれ排気系316a〜316eによって
排気され減圧可能に構成されている。ここで前記ロード
ロック室311は、スループット性を向上させるために
堆積処理前の基体雰囲気を排気後にH2 雰囲気に置き
換えるための室である。次のCVD反応室312は基体
上に常圧または減圧下で上述したAl−CVD法による
選択堆積を行う室であり、成膜すべき基体表面を少なく
とも200℃〜450℃の範囲で加熱可能な発熱抵抗体
317を有する基体ホルダ318が内部に設けられると
ともに、CVD用原料ガス導入ライン319によって室
内にバブラー319−1で水素によりバブリングされ気
化されたアルキルアルミニウムハイドライド等の原料ガ
スが導入され、またガスライン319′より反応ガスと
しての水素ガスが導入されるように構成されている。次
のRFエッチング室313は選択堆積後の基体表面のク
リーニング(エッチング)をAr雰囲気下で行うための
室であり、内部には基体を少なくとも100℃〜250
℃の範囲で加熱可能な基体ホルダ320とRFエッチン
グ用電極ライン321とが設けられるとともに、Arガ
ス供給ライン322が接続されている。次のスパッタ室
314は基体表面にAr雰囲気下でスパッタリングによ
り金属膜を非選択的に堆積する室であり、内部に少なく
とも200℃〜250℃の範囲で加熱される基体ホルダ
323とスパッタターゲット材324aを取りつけるタ
ーゲット電極324とが設けられるとともに、Arガス
供給ライン325が接続されている。最後のロードロッ
ク室315は金属膜堆積完了後の基体を外気中に出す前
の調整室であり、雰囲気をN2 に置換するように構成
されている。
【0132】図26は上述した成膜方法を適用するに好
適な金属膜連続形成装置の他の構成例を示しており、前
述の図25と同じ部分については同一符号とする。図2
6の装置が図25の装置と異なる点は、直接加熱手段と
してハロゲンランプ330が設けられており基体表面を
直接加熱出来る点であり、そのために、基体ホルダ31
2には基体を浮かした状態で保持するツメ331が配設
されていることである。
【0133】このよう構成により基体表面を直接加熱す
ることで前述した様に堆積速度をより一層向上させるこ
とが可能である。
【0134】上記構成の金属膜連続形成装置は、実際的
には、図27に示すように、搬送室326を中継室とし
て前記ロードロック室311,CVD反応室312,R
Fエッチング室313,スパッタ室314,ロードロッ
ク室315が相互に連結された構造のものと実質的に等
価である。この構成ではロードロック室311はロード
ロック室315を兼ねている。前記搬送室326には、
図に示すように、AA方向に正逆回転可能かつBB方向
に伸縮可能な搬送手段としてのアーム327が設けられ
ており、このアーム327によって、図28中に矢印で
示すように、基体を工程に従って順次ロードロック室3
11からCVD室312,RFエッチング室313,ス
パッタ室314,ロードロック室315へと、外気にさ
らすことなく連続的に移動させることができるようにな
っている。
【0135】(成膜手順)本発明による電極および配線
を形成するための成膜手順について説明する。
【0136】図29〜32は本発明による電極および配
線を形成するための成膜手順を説明するための模式的斜
視図である。
【0137】始めに概略を説明する。絶縁膜に開孔の形
成された半導体基体を用意し、この基体を成膜室に配し
その表面を例えば260℃〜450℃に保持して、アル
キルアルミニウムハイドライドとしてDMAHのガスと
水素ガスとの混合雰囲気での熱CVD法により開孔内の
半導体が露出した部分に選択的にAlを堆積させる。も
ちろん前述したようにSi原子等を含むガスを導入して
Al−Si等のAlを主成分とする金属膜を選択的に堆
積させてもよい。次にスパッタリング法により選択的に
堆積したAlおよび絶縁膜上にAl又はAlを主成分と
する金属膜を非選択的に形成する。その後、所望の配線
形状に非選択的に堆積した金属膜をパターニングすれば
電極および配線を形成することが出来る。
【0138】次に、図26ないし図32を参照しながら
具体的に説明する。まず基体の用意をする。基体として
は、例えば単結晶Siウエハ上に各口径の開孔の設けら
れた絶縁膜が形成されたものを用意する。
【0139】図29はこの基体の一部分を示す模式図で
ある。ここで、401は伝導性基体としての単結晶シリ
コン基体、402は絶縁膜(層)としての熱酸化シリコ
ン膜である。403および404は開孔(露出部)であ
り、それぞれ口径が異なる。410はSiの露出した溝
底部である。
【0140】基体上への第1配線層としての電極となる
Al成膜の手順は図29〜32をもってすれば次の通り
である。
【0141】まず、上述した基体をロードロック室31
1に配置する。このロードロック室311に前記したよ
うに水素を導入して水素雰囲気としておく。そして、排
気系316bにより反応室312内をほぼ1×10−8
Torrに排気する。ただし反応室312内の真空度は
1×10−8Torrより悪くてもAlは成膜出来る。
【0142】そして、ガスライン319からバブリング
されたDMAHのガスを供給する。DMAHラインのキ
ャリアガスにはH2 を用いる。
【0143】第2のガスライン319′は反応ガスとし
てのH2 用であり、この第2のガスライン319′か
らH2 を流し、不図示のスローリークバルブの開度を
調整して反応室312内の圧力を所定の値にする。この
場合の典型的圧力は略々1.5Torrがよい。DMA
HラインよりDMAHを反応管内へ導入する。全圧を略
々1.5Torr、DMAH分圧を略々5.0×10−
3Torrとする。その後ハロゲンランプ330に通電
しウエハを直接加熱する。このようにしてAlを選択的
に堆積させる。
【0144】所定の堆積時間が経過した後、DMAHの
供給を一端停止する。この過程で堆積されるAl膜の所
定の堆積時間とは、Si(単結晶シリコン基体)上のA
l膜の厚さが、SiO2 (熱酸化シリコン膜)の膜厚
と等しくなるまでの時間であり、実験によりあらかじめ
求めることが出来る。
【0145】このときの直接加熱による基体表面の温度
は270℃程度とする。ここまでの工程によれば図30
に示すように開孔内に選択的にAl膜405が堆積する
のである。
【0146】以上をコンタクトホール内に電極を形成す
るための第1成膜工程と称する。
【0147】上記第1成膜工程後、CVD反応室312
を排気系316bにより5×10−3Torr以下の真
空度に到達するまで排気する。同時に、RFエッチング
室313を5×10−6Torr以下に排気する。両室
が上記真空度に到達したことを確認した後、ゲートバル
ブ310cが開き、基体を搬送手段によりCVD反応室
312からRFエッチング室313へ移動し、ゲートバ
ルブ310cを閉じる。基体をRFエッチング室313
に搬送し、排気系316cによりRFエッチング室31
3を10−6Torr以下の真空度に達するまで排気す
る。その後RFエッチング用アルゴン供給ライン322
によりアルゴンを供給し、RFエッチング室313を1
0−1〜10−3Torrのアルゴン雰囲気に保つ。R
Fエッチング用基体ホルダー320を200℃程に保ち
、RFエッチング用電極321へ100WのRfパワー
を60秒間程供給し、RFエッチング室313内でアル
ゴンの放電を生起させる。このようにすれば、基体の表
面をアルゴンイオンによりエッチングし、CVD堆積膜
の不要な表面層をとり除くことができる。この場合のエ
ッチング深さは酸化物相当で約100Å程度とする。な
お、ここでは、RFエッチング室でCVD堆積膜の表面
エッチングを行ったが、真空中を搬送される基体のCV
D膜の表面層は大気中の酸素等を含んでいないため、R
Fエッチングを行わなくてもかなわない。その場合、R
Fエッチング室313は、CVD反応室312とスパッ
タ室314の温度差が大きく異なる場合、温度変化を短
時間で行なうための温度変更室として機能する。
【0148】RFエッチング室313において、RFエ
ッチングが終了した後、アルゴンの流入を停止し、RF
エッチング室313内のアルゴンを排気する。RFエッ
チング室313を5×10−6Torrまで排気し、か
つスパッタ室314を5×10−6Torr以下に排気
した後、ゲートバルブ310dを開く。その後、基体を
搬送手段を用いてRFエッチング室313からスパッタ
室314へ移動させゲートバルブ310dを閉じる。
【0149】基体をスパッタ室314に搬送してから、
スパッタ室314をRFエッチング室313と同様に1
0−1〜10−3Torrのアルゴン雰囲気となし、基
体を載置する基体ホルダー323の温度を200〜25
0℃程に設定する。そして、5〜10kwのDCパワー
でアルゴンの放電を行い、AlやAl−Si(Si:0
.5%)等のターゲット材をアルゴンイオンで削りAl
やAl−Si等の金属を基体上に10000Å/分程の
堆積速度で成膜を行う。この工程は非選択的堆積工程で
ある。これを電極と接続する配線を形成するための第2
成膜工程と称する。
【0150】基体上に5000Å程の金属膜を形成した
後、アルゴンの流入およびDCパワーの印加を停止する
。ロードロック室311を5×10−3Torr以下に
排気した後、ゲートバルブ310eを開き基体を移動さ
せる。ゲートバルブ310eを閉じた後、ロードロック
室311にN2 ガスを大気圧に達するまで流しゲート
バルブ310fを開いて基体を装置の外へ取り出す。
【0151】以上の第2Al膜堆積工程によれば図31
のようにSiO2 膜402上にAl膜406を形成す
ることができる。
【0152】そして、このAl膜406を図32のよう
にパターニングすることにより所望の形状の配線を得る
ことができる。
【0153】(実験例)以下に、上記Al−CVD法が
優れており、且つそれにより開孔内に堆積したAlがい
かに良質の膜であるかを実験結果をもとに説明する。
【0154】まず基体としてN型単結晶シリコンウエハ
ーの表面を熱酸化して8000ÅのSiO2 を形成し
0.25μm×0.25μm角から100μm×100
μm角の各種口径の開孔をパターニングして下地のSi
単結晶を露出させたものを複数個用意した(サンプル1
−1)。
【0155】これらを以下の条件によるAl−CVD法
によりAl膜を形成した。原料ガスとしてDMAH、反
応ガスとして水素、全圧力を1.5Torr、DMAH
分圧を5.0×10−3Torrという共通条件のもと
で、ハロゲンランプに通電する電力量を調整し直接加熱
により基体表面温度を200℃〜490℃の範囲で設定
し成膜を行った。
【0156】その結果を表1に示す。
【0157】
【表1】
【0158】表1から判るように、直接加熱による基体
表面温度が260℃以上では、Alが開孔内に3000
〜5000Å/分という高い堆積速度で選択的に堆積し
た。
【0159】基体表面温度が260℃〜440℃の範囲
での開孔内のAl膜の特性を調べてみると、炭素の含有
はなく、抵抗率2.8〜3.4μΩcm、反射率90〜
95%、1μm以上のヒロック密度が0〜10であり、
スパイク発生(0.15μm接合の破壊確率)がほとん
どない良好な特性であることが判明した。
【0160】これに対して基体表面温度が200℃〜2
50℃では、膜質は260℃〜440℃の場合に比較し
て若干悪いものの従来技術から見れば相当によい膜であ
るが、堆積速度が1000〜1500Å/分と決して十
分に高いとはいえず、スループットも7〜10枚/Hと
比較的低かった。
【0161】また、基体表面温度が450℃以上になる
と、反射率が60%以下、1μm以上のヒロック密度が
10〜104 cm−2、アロイスパイク発生が0〜3
0%となり、開孔内のAl膜の特性は低下した。
【0162】次に上述した方法がコンタクトホールやス
ルーホールといった開孔にいかに好適に用いることがで
きるかを説明する。
【0163】即ち以下に述べる材料からなるコンタクト
ホール/スルーホール構造にも好ましく適用されるので
ある。
【0164】上述したサンプル1−1にAlを成膜した
時と同じ条件で以下に述べるような構成の基体(サンプ
ル)にAl膜を形成した。
【0165】第1の基体表面材料としての単結晶シリコ
ンの上に、第2の基体表面材料としてのCVD法による
酸化シリコン膜を形成し、フォトリソグラフィー工程に
よりパターニングを行い、単結晶シリコン表面を部分的
に吐出させた。
【0166】このときの熱酸化SiO2 膜の膜厚は8
000Å、単結晶シリコンの露出部即ち開口の大きさは
0.25μm×0.25μm〜100μm×100μm
であった。このようにしてサンプル1−2を準備した(
以下このようなサンプルを“CVDSiO2 (以下S
iO2 と略す)/単結晶シリコン”と表記することと
する)。
【0167】サンプル1−3は常圧CVDによって成膜
したボロンドープの酸化膜(以下BSGと略す)/単結
晶シリコン、サンプル1−4は常圧CVDによって成膜
したリンドープの酸化膜(以下PSGと略す)/単結晶
シリコン、サンプル1−5は常圧CVDによって成膜し
たリンおよびボロンドープの酸化膜(以下BSPGと略
す)/単結晶シリコン、サンプル1−6はプラズマCV
Dによって成膜した窒化膜(以下P−SiNと略す)/
単結晶シリコン、サンプル1−7は熱窒化膜(以下T−
SiNと略す)/単結晶シリコン、サンプル1−8は減
圧CVDによって成膜した窒化膜(以下LP−SiNと
略す)/単結晶シリコン、サンプル1−9はECR装置
によって成膜した窒化膜(以下ECR−SiNと略す)
/単結晶シリコンである。
【0168】さらに以下に示す第1の基体表面材料(1
8種類)と第2の基体表面材料(9種類)の全組み合わ
せによりサンプル1−11〜1−179(注意:サンプ
ル番号1−10,20,30,40,50,60,70
,80,90,100,110,120,130,14
0,150,160,170は欠番)を作成した。第1
の基体表面材料として単結晶シリコン(単結晶Si),
多結晶シリコン(多結晶Si),非晶質シリコン(非晶
質Si),タングステン(W),モリブデン(Mo),
タンタル(Ta),タングステンシリサイド(WSi)
,チタンシリサイド(TiSi),アルミニウム(Al
),アルミニウムシリコン(Al−Si),チタンアル
ミニウム(Al−Ti),チタンナイトライド(Ti−
N),銅(Cu),アルミニウムシリコン銅(Al−S
i−Cu),アルミニウムパラジウム(Al−Pd),
チタン(Ti),モリブデンシリサイド(Mo−Si)
,タンタルシリサイド(Ta−Si)を使用した。第2
の基体表面材料としてはT−SiO2 ,SiO2 ,
BSG,PSG,BPSG,P−SiN,T−SiN,
LP−SiN,ECR−SiNである。以上のような全
サンプルについても上述したサンプル1−1に匹敵する
良好なAl膜を形成することができた。
【0169】次に、以上のようにAlを選択堆積させた
基体に上述したスパッタリング法により非選択的にAl
を堆積させてパターニングした。
【0170】その結果、スパッタリング法によるAl膜
と、開孔内の選択堆積したAl膜とは、開孔内のAl膜
の表面性がよいために良好な電気的にも機械的にも耐久
性の高いコンタクト状態となっていた。
【0171】(実験例)以上実施例1ないし8において
説明した方法により半導体装置のサンプルを試作して実
験した結果期待通りの良好な特性が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体装置を説明するための構成図であ
る。
【図2】従来の半導体装置を説明するための構成図であ
る。
【図3】従来の半導体装置を説明するための構成図であ
る。
【図4】従来の半導体装置を説明するための構成図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の要部
の構成図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す半導体装置の要部
の構成図である。
【図7】本発明に適用される半導体装置の要部の構成図
である。
【図8】本発明に適用される半導体装置の要部の構成図
である。
【図9】本発明に適用される半導体装置の回路図である
【図10】本発明に適用される半導体装置の製造方法を
示す製造工程図である。
【図11】本発明に適用される半導体装置の製造方法を
示す製造工程図である。
【図12】本発明に適用される半導体装置の製造方法を
示す製造工程図である。
【図13】本発明に適用される半導体装置の製造方法を
示す製造工程図である。
【図14】本発明の第3の実施例を示す半導体装置の要
部の構成図である。
【図15】本発明の第4の実施例を示す半導体装置の要
部の構成図である。
【図16】本発明による論理回路装置の回路図である。
【図17】本発明による論理回路装置を説明するための
構成図である。
【図18】本発明による他の論理回路を示す上面図であ
る。
【図19】本発明装置において、正電位を印加すること
を目的とした配線構造を示す模式断面図である。
【図20】本発明装置において、負電位を印加すること
を目的とした配線構造を示す模式断面図である。
【図21】本発明の半導体装置における多層配線構造の
実施例を示す模式的断面図である。
【図22】図21の配線構造の製造方法を説明するため
の模式図である。
【図23】図21の配線構造の製造方法を説明するため
の模式図である。
【図24】図21の配線構造の製造方法を説明するため
の模式図である。
【図25】本発明による半導体装置における配線層の形
成に好適な成膜方法を実施するのに用いられる成膜装置
の一例を示す模式図である。
【図26】本発明による半導体装置における配線層の形
成に好適な成膜方法を実施するのに用いられる成膜装置
の一例を示す模式図である。
【図27】図25,26 に示した装置の概略平面構成
図である。
【図28】図27における基体の移動順序を矢印で付加
した概略構成図である。
【図29】本発明による半導体装置における配線層の形
成に好適な成膜方法を説明するための模式図である。
【図30】本発明による半導体装置における配線層の形
成に好適な成膜方法を説明するための模式図である。
【図31】本発明による半導体装置における配線層の形
成に好適な成膜方法を説明するための模式図である。
【図32】本発明による半導体装置における配線層の形
成に好適な成膜方法を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1  素子分離配線(トレンチ金属層)2  第1素子
領域(n−エピ層) 3  第2素子領域 4  Si基板 4’  絶縁性基板 5  素子分離領域 5’  n+埋め込み層 6  裏面金属配線 10  Pウェル領域 11  nウェル領域 12  素子配線 13  ソース領域 20  層間絶縁層 21  フィールド酸化膜 22  開孔 61  セル 62  セル 63  インバータ 710   P−型半導体基板 711   溝 712   絶縁層 713   N+型拡散層 714   金属配線層 720   N−型半導体基板 721   P+型拡散層 730   N−型半導体基板 731   溝 732   酸化膜層 733   P+型拡散層 734   第1金属配線層 735   開孔 736a  第2金属配線下層 736b  第2金属配線上層 737   パッシベーション膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  不純物がドープされた半導体基板上に
    、素子領域と、素子分離領域と、が形成され、前記素子
    領域の表面または前記基板の裏面に金属配線が形成され
    ている素子分離領域を有する半導体装置において、前記
    素子分離領域内に前記金属配線に接続する縦方向に延び
    たアルミニウムを主成分とする領域が形成されているこ
    とを特徴とする素子分離領域を有する半導体装置。
  2. 【請求項2】  絶縁基板上に、素子領域と、縦方向に
    延出する素子分離領域となるアルミニウムを主成分とす
    る金属領域と、を有し、金属領域の一端部が前記絶縁基
    板に当接するとともに、その他端部が表面に露出するよ
    うに形成されていることを特徴とする素子分離領域を有
    する半導体装置。
  3. 【請求項3】  前記半導体装置は固体撮像装置である
    ことを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の半
    導体装置。
  4. 【請求項4】  少なくとも2つの機能素子を有する半
    導体基体の内部に前記少なくとも2つの機能素子を接続
    するための埋込金属配線層を設けたことを特徴とする半
    導体装置。
  5. 【請求項5】  前記金属配線層の上に更に少なくとも
    一つの金属配線層を積層したことを特徴とする請求項4
    に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】  前記半導体基板内に設けられた金属配
    線層は単結晶アルミニウムにより形成されたものである
    ことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の
    半導体装置。
  7. 【請求項7】  前記半導体基体と該基体内に設けられ
    た金属配線層とは該基体の導電型と反対の導電型の層領
    域により電気的に分離されることを特徴とする請求項6
    記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】  前記半導体装置は論理回路を含むこと
    を特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
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