JPH04226021A - 物体を荷電粒子ビームで照射する方法 - Google Patents

物体を荷電粒子ビームで照射する方法

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JPH04226021A
JPH04226021A JP3103449A JP10344991A JPH04226021A JP H04226021 A JPH04226021 A JP H04226021A JP 3103449 A JP3103449 A JP 3103449A JP 10344991 A JP10344991 A JP 10344991A JP H04226021 A JPH04226021 A JP H04226021A
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JP
Japan
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particle beam
charged particle
deflection
focusing
optical axis
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JP3103449A
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English (en)
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Jarig Politiek
イアリフ ポリティーク
Henricus J Ligthart
ヘンリカス ヨゼフ リフタールト
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Gloeilampenfabrieken NV
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/147Arrangements for directing or deflecting the discharge along a desired path
    • H01J37/1472Deflecting along given lines
    • H01J37/1474Scanning means
    • H01J37/1477Scanning means electrostatic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/3002Details
    • H01J37/3007Electron or ion-optical systems

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子源から放出された
荷電粒子ビームを、光軸方向に沿って位置する第1及び
第2の偏向素子によって光軸と直交し相互に直交する2
個の走査方向に偏向する物体を荷電粒子ビームで照射す
る方法に関するものである。
【0002】さらに、本発明は、物体を荷電粒子ビーム
で照射する方法を実施する装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】上述した型式の方法及び装置は、198
7年11月に発行された雑誌“ソリッド  ステート 
 テクノロジー(Solid State Techn
ology)に記載されている文献”フォーカスド  
イオン  ビーム  テクノロジー(Focused 
Ion Beam Technology) から既知
である。
【0004】上記文献には、集束したイオンビームを用
いて半導体基板上のフォトレジスト層にパターンを形成
する方法又はイオンを半導体基板に直接注入する方法が
記載されている。イオン注入を行なうため、荷電粒子ビ
ーム装置において例えば液相金属イオン源を用いてイオ
ンビームを発生させ、このイオンビームを光軸方向に沿
って配置した電極により数100keVまで加速してい
る。イオンビームは、質量分離装置において静電レンズ
により集束するように結像され、この質量分離装置では
相互に直交する静電界及び磁界により適当な質量のイオ
ンだけを通過させている(EX Bフィルタ)。イオン
ビームは、静電的非点収差素子により理想的な円形断面
となるようにずれが補正される。円形開口を有し光軸を
中心にして離間して配置されている多数の電極を有する
対物レンズ系を通過した後、イオンビームは偏向素子に
より半導体基板を横切るように偏向される。半導体基板
上におけるイオンビームの径は0.1μm程度であり、
ビーム電流は1μA〜100μAになる。イオンのエネ
ルギーは基板領域で10〜150keVになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】被照射物体の表面から
内部に向けて浅くイオン注入を行なう場合、低エネルギ
ー(1keV以下)のイオンを注入することが望ましい
。しかしながら、このような低エネルギーでイオン注入
を行なう場合、以下のような不具合が生じてしまう。 すなわち、約100μAの電流密度でイオン注入を行な
う場合、イオン間の径方向のクーロン相互作用によりビ
ーム径が大きく増大してしまう。この相互作用は、比較
的低速のイオンの場合所定の電流に対して極めて強く作
用する(空間電荷効果)。ビーム径が大きくなってしま
うと、均一な注入を行なおうとする場合基板の縁部を超
えてビームを偏向しなければならない不具合が生じてし
まう。約10cm径の基板に対して5cm径のビームで
イオン注入を行なう場合、基板表面のほぼ4倍以上の面
積に亘って走査する必要がある。この結果、注入時間が
不必要に長くなってしまい多数のイオン注入基板を製造
する際の妨げになってしまう。さらに、長時間に亘たる
イオン注入を行なう場合、基板が汚染される可能性が極
めて高くなってしまう。従って、本発明の目的は、基板
に対して比較的低エネルギーで効率よく均一なイオン注
入を行なうことができる方法を提供することにある。さ
らに、本発明の別の目的は、このような方法を実施する
のに好適な装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、本発明による物体を荷電粒子ビームで照射す
る方法は、前記粒子ビームを、前記第1の偏向素子によ
って一方の走査方向に周期的に偏向し、その後粒子ビー
ムを減速素子によって減速させることを特徴とする。
【0007】ビームを減速させる前に荷電粒子ビームを
比較的高周波数で周期的に偏向することにより、実質的
に移動する荷電粒子源が形成され、この移動する荷電粒
子源が集束装置によって基板上に結像される。この結果
、第1の偏向素子と基板との間において空間電荷が減少
し、ビーム径が不所望な寸法に拡大するのを十分に防止
することができる。
【0008】本発明による物体を荷電粒子ビームで照射
する方法の変形例は、前記粒子ビームを第1の偏向素子
によって1〜10MHzの周波数で偏向することを特徴
とする。
【0009】高い偏向周波数により、イオンの空間的分
布は所定の瞬時tにおいて光軸に対して多数の振動を呈
するようになり、この結果、瞬時tにおいて偏向素子と
減速素子との間でイオンが分布する長さが増大し空間電
荷は比例的に減少する。偏向周波数は任意に増大させる
ことはできない。この理由は、偏向周波数が高くなるに
従って粒子が偏向される光軸に対する角度が減少するた
めである。
【0010】本発明による物体を荷電粒子ビームで照射
する方法の別の変形例は、前記第1の偏向素子を静電偏
向素子で構成し、この素子に正弦波電圧を印加すること
を特徴とする。
【0011】数MHz程度の偏向周波数はデルタ電圧と
比較して容易に実現することができる。
【0012】本発明による物体を荷電粒子ビームで照射
する方法の別の変形例は、粒子ビーム照射される物体を
、光軸と共通の回転軸を中心にして回転させ、前記第2
の偏向素子に周期性の電圧を印加し、この周期性電圧を
、時間の関数としての1/2周期において、奇数の指数
を排他的に含む少なくとも3次の有理関数にほぼ等しく
したことを特徴とする。
【0013】ターゲット面を回転させることにより、第
2の偏向装置に適合したデルタ電圧を印加すると均一な
注入を行なうことができる。回転軸は光軸に隣接させる
ことができ、或は光軸に対して角度を以て設定すること
ができる。
【0014】物体を荷電粒子ビームで照射すると共にタ
ーゲット面を回転させる方法は欧州特許出願EP263
032−A1号から既知である。しかしながら、この公
報に記載された発明では、ターゲット面での走査を促進
するためにターゲット面を回転させているにすぎない。 しかも、この特許出願の内容から、ターゲット面を回転
することにより一層均一に荷電粒子を注入できることを
容易に想到することはできない。
【0015】本発明による物体を荷電粒子ビームで照射
する方法の好適な実施例は、前記物体として半導体基板
を用い、前記荷電粒子ビームをイオンビームとしたこと
を特徴とする。
【0016】本発明は、大量の半導体基板にイオン注入
を行なう半導体産業において極めて有用である。半導体
材料層を基板上に気相堆積(MBE)させると共に同時
に低エネルギーイオン(例えば、P,B又はAs)を注
入する場合、ほとんど酸素を含まず良好に規定されたド
ーピング  プロフィルを達成することができる。
【0017】本発明による荷電粒子ビームを発生する粒
子ビーム源と、光軸に沿って位置し、荷電粒子ビームを
ターゲット表面上で2個の直交する走査方向に偏向させ
るように作用する第1及び第2の偏向素子とを具える荷
電粒子ビーム装置は、光軸方向に沿って位置する減速素
子を有し、前記第1の偏向素子が前記粒子ビーム源と減
速素子との間に位置することを特徴とする。
【0018】減速素子及び粒子源と減速素子との間に配
置した偏向素子を含むことにより、粒子源から荷電粒子
ビームを放射させる際比較的高エネルギーで放射させる
ことができ従って高い電流密度で放出させることができ
、その後荷電粒子ビームは空間電荷が低減された状態で
偏向されてから所望の低エネルギーまで減速される。
【0019】本発明による荷電粒子ビーム装置の好適実
施例は、前記第1の偏向素子と減速素子との間に、荷電
粒子ビームを第1の集束方向に集束させる集束素子を配
置し、前記減速素子が、粒子ビームを第1の集束方向と
直交する第2の集束方向に集束させる集束効果を有する
ことを特徴とする。
【0020】この集束素子はイオンビームをターゲット
面上で第1の集束方向に正確に結像させる。点状のビー
ムは、例えば多重極磁界レンズのような集束装置により
ターゲット面上で楕円形に結像される。従って、減速素
子と協働させることにより、イオンビームは2個の互い
に直交する集束方向に正確に規定されるように(点状)
結像される。この減速素子は、例えば光軸方向に沿って
位置し異なる電位に設定された多数の導体で構成され、
各導体には、高周波偏向中にビームを通過させるための
適切な長さのスリットを形成する。
【0021】本発明による荷電粒子ビーム装置の別の好
適実施例は、前記減速素子が少なくとも2個の導体を有
し、これら導体の各々に湾曲面及びスリットが形成され
ていることを特徴とする。
【0022】この型式の減速素子は2個の方向に集束さ
せる効果を有しているから、集束装置が不要になり空間
的に有利である。例えば、各々にスリットが形成されて
いる3個の湾曲したプレート状電極の形態をした減速素
子は、イオンビームをターゲット面上で2個の直交する
集束方向に集束した状態で結像させる適切な集束特性を
有している。
【0023】本発明による荷電粒子ビーム装置の別の好
適実施例は、前記第2の偏向素子が、時間的に周期的に
変化すると共に1/2周期に亘って奇数の指数を排他的
に含む少なくとも3次の有理関数で近似される時間変化
を呈する電圧を供給する電圧源に接続されることを特徴
とする。
【0024】減速素子は、イオンビームを例えば30k
eVから0.5keVまで減速させる。減速素子の最後
方に位置する電極区域において荷電粒子ビームは比較的
低いエネルギーになるので、この最後の電極区域におい
ては低い偏向電圧を用いてイオンビームを偏向させるこ
とができる。減速素子の最後方に位置する電極を2個の
互いに絶縁された部材で構成する場合、これら部材間に
交流電圧を印加することができるので、荷電粒子ビーム
は、このビームが偏向された走査方向と直交する方向に
延在する走査方向に偏向され、この結果空間電荷が減少
する。
【0025】以下図面に基いて本発明による方法及び装
置を詳細に説明する。
【0026】
【実施例】図1aは既知の荷電粒子ビーム装置1を示す
。この装置は例えばイオン源のような荷電粒子源5を具
え、この荷電粒子源を絶縁体2を介して真空容器3に接
続する。イオン源5から放出されたイオンビームは電極
7により例えば30keVのエネルギーまで加速される
。イオン源5に接続されている電圧供給源9は接地電位
に対して30kVの電位を有し、真空容器3に接続され
ている電極7は接地する。尚、協働する別の光学素子は
図面上図示しないことにする。マグネット11によりイ
オンビームのクロスオーバ点14をダイヤフラム15の
絞り区域に結像する。このマグネット11によりイオン
ビームは光軸13に沿って偏向されるので、電荷と質量
との正しい比のイオンだけが絞りを通過する。イオンビ
ームは、集束装置16により基板20のターゲット面上
に結像される。例えば電極のような偏向素子を用いるこ
とにより、イオンビームはターゲット面19上で2個の
直交する方向に偏向されるので、基板20に均一なイオ
ン注入が行なわれる。低エネルギーのイオンは例えば半
導体基板で構成される基板20中に浅い深さで浸透する
ので、基板20上にエピタキシャル層を同時堆積させる
場合良好に規定された浅いドーピング  プロフィール
が形成される。イオン源の電圧が0.5kVの場合、シ
リコン中へのB,P,As又はSbのような不純物の注
入深さは数nm程度である。基板20に十分に大きな電
流(100μA)を有する低エネルギーイオンでイオン
注入を行なうため、集束素子16と基板20との間に減
速素子を配置することができ、この減速素子にはイオン
源5に対して−0.5kVの電圧を印加する。一方、ビ
ーム径は不所望な寸法に増大してしまう。この結果、図
2に示すように、基板20に対して均一なイオン注入を
行なうためにイオンビームによって走査される面が基板
面より大きくなってしまい、イオンビーム24は基板の
縁部を超えて偏向されてしまう。半径2rの基板を半径
rのイオンビームで走査する場合、イオンビームによっ
て走査される表面の基板表面に対する比は4/1となる
。微小電流(1μA)でイオン注入を行なう場合、空間
電荷によるビーム径の増大は小さくなるが、注入時間が
長くなりすぎてしまう。1μAのビーム電流及びイオン
濃度1019 cm3で0.5μmの深さまで基板にイ
オン注入する場合、10cm径の基板に均一にイオン注
入する時間は約7時間になってしまう。
【0027】図1bは減速素子25を有する本発明によ
る荷電粒子ビーム装置1を示す。イオン源5から放出さ
れたイオンは偏向素子17′により高周波数(1〜10
MHz)で紙面内において偏向される。限界ビーム位置
を符号23a及び23bで示す。イオン源5は電極7に
対して30kVの電圧を有すると共に基準電位に対して
0.5kVの電位を有する電圧供給源9′に接続する。 電極7は、真空容器3を経て基準電位に対して−29.
5kVの電圧供給源26に接続する。真空容器3から絶
縁されている領域3′に減速素子25を配置してイオン
ビームを基準電位に減速する。この減速素子25は例え
ば3個の電極を有し、電極25aは−29.5kVの電
流に維持し、電極25bは−6kVの電位に維持し、第
3の電極(18′)は基準電位に接続する。図示の減速
素子はイオンビームを基板20上において紙面内で延在
する第1の集束方向及び紙面と直交する第2の集束方向
にシャープに集束する。紙面内においてイオンビームを
十分正確に合焦させるため、減速素子の電極25a及び
25bは湾曲面を有する。イオンビームを紙面の集束方
向にシャープに集束させる集束装置を、偏向素子17′
と減速素子25との間に挿入すれば、電極25a及び2
5bを湾曲させることを省くことができる。
【0028】図3aはクロスオーバ点14′と減速素子
との間に配置した偏向素子17′を用いてクロスオーバ
点14′を縦方向に変位させる状態を示す。クロスオー
バ点14′の像はターゲット面上で直線経路に沿って移
動する。図3bは、偏向素子17′をクロスオーバ点の
後側に配置することにより発生するクロスオーバ点の実
際の変位を示す。この場合にも、クロスオーバ点の像は
ターゲット面19上で直線経路に沿って移動する。
【0029】図4は、偏向素子17′の電極間に高周波
数の正弦波電圧を印加した場合の瞬時tにおけるイオン
が存在する経路27を示す。偏向素子17′間に最大又
は最小電圧が印加された場合、光軸13方向に沿ってほ
とんど偏向されずに移動するイオンは限界ビーム23a
又は23bの方向に偏向される。瞬時tにおいて非周期
性又は低周波数の偏向電圧が印加される場合、イオンは
限界ビーム23a又は23bによって規定される経路上
に位置する。非周期性又は低周波数偏向の場合瞬時tに
おいて経路AB上に存在するイオンは、正弦波偏向され
ることにより、経路ACBに沿って分布することになる
。30keVの場合、リンイオンの速度は4.4cm/
sになる。2MHzの偏向周波数の場合、経路ABの長
さは22cmになる。偏向素子25を通路した後、光軸
方向の速度成分は減少し、経路DEの長さは0.5ke
Vのイオンエネルギーの場合2.8cmになる。非周期
性又は低周波数偏向の場合に瞬時tにおいて経路DEに
存在するイオンは、正弦波偏向することにより、経路D
FEに沿って分布する。イオンビームを減速させること
により空間電荷が増大し、一方イオンビームを高周波数
で偏向することによりこの効果は減少することは明らか
である。しかしながら、偏向周波数fS を任意に高く
することはできない。この理由は、光軸13に対して限
界ビーム23a及び23bによって規定される角度αが
、sin(πfS T)/πfS Tに比例するからで
ある。ここで、Tはイオンが偏向素子を通過する通過時
間である。 角度αが最初に零となるときは、偏向周波数fS が1
/Tに等しくなるときである。偏向素子が長さ4cmの
2個のプレート状電極で構成される場合、5MHz以下
の偏向周波数における30keVのエネルギーのリンイ
オン角度αは十分に大きく、空間電荷は十分に減少する
【0030】図5はイオンビームが偏向素子17′によ
ってライン30に沿って偏向される場合の基板20の状
態を示す。イオンビームはライン30に沿って正弦波偏
向されるので、注入される濃度は、イオンビームの速度
が最も高い中心部よりもライン30の端部の方がより高
くなる。基板は回転しているから、同心状の等濃度分布
が形成される。周期がTd の場合に図6に示すように
変化する変形デルタ電圧V(t) を偏向素子18′の
電極に印加し、この偏向素子18′によってイオンビー
ムをライン30と直交する方向に偏向させると、イオン
ビームは、基板20の中心に近い位置よりもより遠い位
置に対して一層速く偏向されることになる。ここで、V
(t) は、V(t) =Dt+Bt3 +Ct5 で
表わすことができる。この結果、均一なドーピングが達
成されることになる。
【0031】図7aは電極25a,25b及び18′を
有する減速素子25を示す。これらの電極にはスリット
31を形成する。電極25a及び25bには例えば−2
9.5kVおよび−6kVをそれぞれ印加する。図7b
に示すように、電極18′は2個の相互に絶縁された部
材に副分割され、これら2個の部材は絶縁体33により
分離する。例えば数100Hzの周波数及び数100V
の振幅を有する変形デルタ電圧を、電圧源39から電極
18′の各部材に印加する。イオンビームは電極18′
の区域において比較的低エネルギーであるから、イオン
ビームの偏向は低電圧で行なうことができる。
【0032】図7cは電極25a及び25bの側面図で
ある。これら電極の湾曲面は曲率半径Rを有し、光軸1
3と対応する位置をY0 とし、電極25a及び25b
の湾曲面28の位置Y0 からYだけ離れた位置につい
て、Y=(Y0 +k2 Y2 /8R2 )で規定さ
れるものとする。ここで、k2 は電極25bと25a
のポテンシャルの比である。電極表面を上述したように
湾曲させると、紙面内において減速素子に対して適切な
集束が達成され、球面収差は極めて小さくなる。図7c
の紙面と直交する面については、光軸13方向における
電極25a及び25bの寸法を変更することにより並び
にそれらのポテンシャルを互いに変更することにより集
束度を適合させることができる。
【0033】本発明は半導体材料中にイオン注入を行な
う場合に好適であると共に、さらに低エネルギーの電子
ビームを用いる方法にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】aは物体を荷電粒子ビームで照射する既知の装
置を示す線図である。 bは本発明による物体を荷電粒子ビームで照射する装置
の構成を示す線図である。
【図2】図2は低エネルギーの荷電粒子ビームで基板に
イオン注入する際の走査面の状態を示す線図である。
【図3】a及びbは荷電粒子ビームを偏向する際のビー
ム経路を示す線図である。
【図4】図4は本発明による偏向を用いた場合の荷電粒
子の光軸方向の位置を示す線図である。
【図5】図5は回転基板中の荷電粒子の注入分布を示す
線図である。
【図6】図6は第2偏向素子に印加される偏向電圧の一
例を示すグラフである。
【図7】aは本発明による減速素子の構成を示す斜視図
である。 bは第2偏向素子の構成を示す正面図である。 cは減速素子の電極面の形状を示す線図である。
【符号の説明】
3  真空容器 5  荷電粒子源 9  電圧供給源 14  クロスオーバ点 17  偏向素子 20  基板 25  減速素子

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  粒子源から放出された荷電粒子ビーム
    を、光軸方向に沿って位置する第1及び第2の偏向素子
    によって光軸と直交し相互に直交する2個の走査方向に
    偏向するに際し、前記粒子ビームを、前記第1の偏向素
    子によって一方の走査方向に周期的に偏向し、その後粒
    子ビームを減速素子によって減速させることを特徴とす
    る物体を荷電粒子ビームで照射する方法。
  2. 【請求項2】  前記粒子ビームを第1の偏向素子によ
    って1〜10MHzの周波数で偏向することを特徴とす
    る請求項1に記載の物体を荷電粒子ビームで照射する方
    法。
  3. 【請求項3】  前記第1の偏向素子を静電偏向素子で
    構成し、この素子に正弦波電圧を印加することを特徴と
    する請求項2に記載の物体を荷電粒子ビームで照射する
    方法。
  4. 【請求項4】  前記荷電粒子ビームを1keV以下の
    エネルギーまで減速させることを特徴とする請求項1,
    2又は3に記載の物体を荷電粒子ビームで照射する方法
  5. 【請求項5】  粒子ビーム照射される物体を、光軸と
    共通の回転軸を中心にして回転させ、前記第2の偏向素
    子に周期性の電圧を印加し、この周期性電圧を、時間の
    関数としての1/2周期において、奇数の指数を排他的
    に含む少なくとも3次の有理関数にほぼ等しくしたこと
    を特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の物体を荷
    電粒子ビームで照射する方法。
  6. 【請求項6】  前記物体として半導体基板を用い、前
    記荷電粒子ビームをイオンビームとしたことを特徴とす
    る請求項1から5までのいずれか1項に記載の物体を荷
    電粒子ビームで照射する方法。
  7. 【請求項7】  前記半導体基板へのイオンビーム照射
    と同時に、この半導体基板上に半導体材料層を堆積させ
    ることを特徴とする請求項6に記載の物体を荷電粒子ビ
    ームで照射する方法。
  8. 【請求項8】  請求項1から7までに記載の方法を実
    施するのに好適な荷電粒子ビーム装置であって、荷電粒
    子ビームを発生する粒子ビーム源と、光軸に沿って位置
    し、荷電粒子ビームをターゲット表面上で2個の直交す
    る走査方向に偏向させるように作用する第1及び第2の
    偏向素子とを具える荷電粒子ビーム装置において、光軸
    方向に沿って位置する減速素子を有し、前記第1の偏向
    素子が前記粒子ビーム源と減速素子との間に位置するこ
    とを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  9. 【請求項9】  前記第1偏向素子の偏向周波数を1〜
    10MHzとしたことを特徴とする請求項8に記載の荷
    電粒子ビーム装置。
  10. 【請求項10】  前記減速素子により粒子ビームのエ
    ネルギーを1keV以下に減速させることを特徴とする
    請求項8又は9に記載の荷電粒子ビーム装置。
  11. 【請求項11】  前記第1の偏向素子と減速素子との
    間に、荷電粒子ビームを第1の集束方向に集束させる集
    束素子を配置し、前記減速素子が、粒子ビームを第1の
    集束方向と直交する第2の集束方向に集束させる集束効
    果を有することを特徴とする請求項8,9又は10に記
    載の荷電粒子ビーム装置。
  12. 【請求項12】  前記集束素子が多重磁極レンズを有
    することを特徴とする請求項11に記載の荷電粒子ビー
    ム装置。
  13. 【請求項13】  前記減速素子が、光軸と直交し互い
    に直交する2個の集束方向に粒子ビームを集束させる効
    果を有することを特徴とする請求項8,9又は10に記
    載の荷電粒子ビーム装置。
  14. 【請求項14】  前記減速素子が少なくとも2個の導
    体を有し、これら導体の各々に湾曲面及びスリットが形
    成されていることを特徴とする請求項13に記載の荷電
    粒子ビーム装置。
  15. 【請求項15】  前記減速素子が、光軸方向に沿って
    順次位置する少なくとも3個の相互絶縁された導体を有
    し、これら導体の各々にスリットが形成され、前記粒子
    源から最も遠く位置する導体を2個の相互絶縁された部
    分に副分割し、これら2個の部分が光軸に対して互いに
    対向する側に位置して第2の偏向素子として作用するこ
    とを特徴とする請求項8から14までのいずれか1項に
    記載の荷電粒子ビーム装置。
  16. 【請求項16】  前記第2の偏向素子が、時間的に周
    期的に変化すると共に1/2周期に亘って奇数の指数を
    排他的に含む少なくとも3次の有理関数で近似される時
    間変化を呈する電圧を供給する電圧源に接続されること
    を特徴とする請求項8から15までのいずれか1項に記
    載の荷電粒子ビーム装置。
  17. 【請求項17】  前記ターゲット表面を、光軸と共通
    な回転軸を中心にして回転可能にしたことを特徴とする
    請求項8から16項までのいずれか1項に記載の荷電粒
    子ビーム装置。
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