JPH04221955A - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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Publication number
JPH04221955A
JPH04221955A JP41372990A JP41372990A JPH04221955A JP H04221955 A JPH04221955 A JP H04221955A JP 41372990 A JP41372990 A JP 41372990A JP 41372990 A JP41372990 A JP 41372990A JP H04221955 A JPH04221955 A JP H04221955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing plate
cresol
photosensitive
coating
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP41372990A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Adachi
裕 安達
Hideyuki Nakai
英之 中井
Koji Fukazawa
孝二 深沢
Kazuaki Kishida
岸田 和明
Kunitaka Naito
内藤 国孝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp, Konica Minolta Inc filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP41372990A priority Critical patent/JPH04221955A/ja
Publication of JPH04221955A publication Critical patent/JPH04221955A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性平版印刷版に関し
、更に詳しくは、臭気、毒性の少ない新規な塗布溶剤を
用いて製造される感光性平版印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】ポジ型感光性平版印刷版とは、一般に親
水性支持体上に露光により可溶化するインキ受容性感光
層を形成したものである。この感光層に画像露光を行い
現像すると、画像部を残して非画線部は除去されるので
、画像が形成される。印刷においては、画像部が親油性
で非画像部が親水性であるという性質上の差が利用され
る。
【0003】このようなポジ型の感光性平版印刷版の感
光層には、通常感光性物質としてオルトキノンジアジド
化合物、また皮膜強度とアルカリ溶解性とを高めるため
の成分としてアルカリ可溶性樹脂、一般にはノボラック
樹脂が含有されている。
【0004】上記の感光層は通常、オルトキノンジアジ
ド化合物やアルカリ可溶性樹脂を含有する組成物を、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル等の塗布溶剤に溶解した塗布液
から得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな塗布溶剤は臭気、毒性が強いため、製造時及び製造
後における作業環境上の大きな問題点となっている。加
えて、前記アルカリ可溶性樹脂として、ノボラック樹脂
を用いた場合、ノボラック樹脂に含まれるクレゾール、
フェノール等のモノマー成分のため臭気、毒性が強く、
塗布溶剤同様作業環境上の問題を有しており、更にはこ
れらの成分の保存時における蒸発のため、得られた感光
性平版印刷版の保存性能が悪化し、皮膜強度も不十分と
なる。またイソプロピルアルコール、インキ、整面液、
プレートクリーナー等の印刷の際使用される種々の処理
薬品に対する耐性、すなわち耐処理薬品性が劣化すると
いう問題も生じていた。
【0006】従って、本発明の目的は、製造時又は製造
後における臭気及び毒性が極めて少なく、かつ画像特性
の経時保存性、皮膜強度及び耐処理薬品性に優れた感光
性平版印刷版を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題に
鑑みて鋭意研究の結果、本発明の上記目的は、支持体上
に、少なくともオルトキノンジアジド化合物、5重量%
以下のモノマーを含有するノボラック樹脂、及びジエチ
レングリコールのアルキルエーテル類を含有する感光性
塗布液を塗布してなる感光性平版印刷版を提供すること
により達成されることを見出した。
【0008】以下に本発明を更に詳細に説明する。
【0009】本発明において用いられるジエチレングリ
コールのアルキルエーテル類としては、好ましくはジエ
チレングリコールのモノアルキルエーテル又はジアルキ
ルエーテルが挙げられ、特に好ましくはジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル又はジエチレングリコールジエチルエーテルが用いら
れる。
【0010】これらのアルキルエーテル類は用いられる
塗布溶剤中40重量%以上含有されていることが好まし
く、特に50重量%以上含有されていることが好ましい
【0011】本発明においては上記アルキルエーテル類
と併用して、本発明の効果を損わない範囲において他の
塗布溶剤を用いることができる。併用し得る溶媒として
は、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、n−ブタノー
ル、イソブタノール、t−ブタノール、1−ペンタノー
ル、2−ペンタノール、1−ヘキサノール等のアルコー
ル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチル−n−プ
ロピルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチル−n
−ブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペン
タノン、シクロヘキサノン等のケトン類;エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコール−n−ブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート
、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、
エチレングリコールイソプロピルエーテルアセテート等
のエチレングリコール類;プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル等のプ
ロピレングリコール類;酢酸エチル、酢酸−n−プロピ
ル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類
;その他水、乳酸メチル、乳酸エチル、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、γ−ブチロラクトン、3−メトキシ−1−ブ
タノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール
、テトラヒドロフラン、塩化メチレン等が挙げられる。
【0012】また、本発明に用いられる、5重量%以下
のモノマーを含有するノボラック樹脂としては、フェノ
ール類とホルムアルデヒドを酸触媒の存在下で縮合して
得られる樹脂が挙げられ、該フェノール類としては、例
えばフェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p
−クレゾール、3,5−キシレノール、2,4−キシレ
ノール、2,5−キシレノール、カルバクロール、チモ
ール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガ
ロール、フロログルシン等が挙げられる。上記フェノー
ル類化合物は単独で又は2種以上組み合わせてホルムア
ルデヒドと縮合し樹脂を得ることができる。これらのう
ち好ましいノボラック樹脂は、フェノール、m−クレゾ
ール(又はo−クレゾール)及びp−クレゾールから選
ばれる少なくとも1種とホルムアルデヒドとを共重縮合
して得られる樹脂であり、例えば、フェノール・ホルム
アルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホルムアルデヒド樹
脂、o−クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、フェノー
ル・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重合体樹脂、
m−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共
重縮合体樹脂、o−クレゾール・p−クレゾール・ホル
ムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・m−クレゾ
ール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹
脂、フェノール・o−クレゾール・p−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド共重縮合体樹脂が挙げられる。更に上記
のノボラック樹脂のうち、フェノール・m−クレゾール
・p−クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂が好ましい。
【0013】本発明においては、上記ノボラック樹脂は
単独で用いてもよいし、また2種以上組合わせて用いて
もよい。
【0014】上記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレ
ン標準)としては、重量平均分子量Mwが2.0×10
3〜2.0×104で、数平均分子量Mnが7.0×1
02〜5.0×103の範囲内の値であることが好まし
く、更に、好ましくは、Mwが3.0×103〜6.0
×103、Mnが7.7×102〜1.2×103の範
囲内の値である。本発明におけるノボラック樹脂の分子
量の測定は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー法)によって行う。
【0015】本発明において用いられるノボラック樹脂
は5重量%以下のモノマーを含有するものであり、好ま
しくは2.5重量%以下のモノマーを含有するものであ
る。モノマー量はGPCにて測定することができる。こ
のようなノボラック樹脂は例えば、重合反応後の生成混
合物を減圧下で加熱して未反応物を除去する等の方法で
製造することができる。
【0016】上記ノボラック樹脂は、本発明における感
光性塗布液中には1〜25重量%含有されることが好ま
しく、本発明の感光性平版印刷版には、好ましくは30
〜95重量%、更に好ましくは50〜90重量%含有さ
れることが好ましい。
【0017】本発明において用いられるオルトキノンジ
アジド化合物としては、例えばo−ナフトキノンジアジ
ドスルホン酸と、フェノール類及びアルデヒド又はケト
ンの重縮合樹脂とのエステル化合物が挙げられる。
【0018】前記のフェノール類としては、例えば、フ
ェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、3,5−キシレノール、カルバクロール、チモ
ール等の一価フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒ
ドロキノン等の二価フェノール、ピロガロール、フロロ
グルシン等の三価フェノール等が挙げられる。
【0019】前記のアルデヒドとしては、ホルムアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド、クロトン
アルデヒド、フルフラール等が挙げられる。これらのア
ルデヒドのうち好ましいものは、ホルムアルデヒド及び
ベンズアルデヒドである。
【0020】更に前記のケトンとしては、アセトン、メ
チルエチルケトン等が挙げられる。
【0021】前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、m−,p−混合クレゾール・ホル
ムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹脂
、ピロガロール・アセトン樹脂等が挙げられる。
【0022】前記o−ナフトキノンジアジド化合物のフ
ェノール類のOH基に対するo−ナフトキノンジアジド
スルホン酸の縮合率(OH基1個に対する反応率)は、
15〜80%が好ましく、より好ましくは20〜45%
である。
【0023】本発明に用いられる上記オルトナフトキノ
ンジアジドを含む高分子化合物は、塗布性を考慮すると
、重量平均分子量が1,000以上のものが好ましく、
更に好ましくは、1,500以上の分子量を有するもの
である。
【0024】更に本発明に用いられるオルトナフトキノ
ンジアジド化合物としては、特開昭58−43451号
公報に記載された化合物が挙げられる。また、2,3,
4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4−
テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,2′,
4′−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,
3′,4′,5′−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン等
とオルトキノンジアジド基との縮合化合物も使用するこ
とができる。
【0025】上記オルトナフトキノンジアジド化合物の
うち、1,2−ベンゾキノンジアジドスルホニルクロリ
ド又は1,2−ナフトキノンジアジドスルホニルクロリ
ドとピロガロール・アセトン縮合樹脂又は2,3,4−
トリヒドロキシベンゾフェノンを反応させて得られるオ
ルトナフトキノンジアジドエステル化合物が最も好まし
い。
【0026】本発明に用いられるオルトナフトキノンジ
アジド化合物としては、上記化合物を各々単独で用いて
もよいし、2種以上の化合物を組合せて用いてもよい。
【0027】オルトナフトキノンジアジド化合物の好ま
しい使用量は、感光性平版印刷版の不揮発成分の10〜
40重量%である。
【0028】また、オルトナフトキノンジアジド基とし
て特に好ましいものは1,2−キノンジアジドの4−又
は5−スルホン酸基もしくは1,2−キノンジアジドの
4又は5−カルボキシル基である。
【0029】本発明においては本発明の効果を損なわな
い範囲内において、上記本発明の化合物と併用して活性
光線の照射により酸又は遊離基を発生する化合物として
トリハロアルキル化合物又はジアゾニウム塩化合物を用
いることができる。
【0030】また、本発明の感光性平版印刷版には色素
を含有することができ、このような色素には染料ととも
に顔料も含まれ、無機の顔料も用いることができるが、
特に上記酸によって色調を変化させる有機染料を用いる
ことが好ましい。
【0031】用いられる有機染料としては、例えばジフ
ェニルメタン系、トリフェニルメタン系、チアジン系、
オキサジン系、キサンテン系、アントラキノン系、イミ
ノナフトキノン系、アゾメチン系のものを挙げることが
できる。
【0032】これら有機染料としては、例えばアイゼン
ブリリアントベーシックシアニン6GH[保土ヶ谷化学
工業(株)製]、アストラニューフクシン、アリザリン
レッドS、エオシン、エチルバイオレット、エリスロシ
ンB、オーラミン、オイルグリーン#502[オリエン
ト化学工業(株)製]、オイルスカーレット#308[
オリエント化学工業(株)製]、オイルピンク#312
[オリエント化学工業(株)製]、オイルブルー#60
3[オリエント化学工業(株)製]、オイルレッド5B
[オリエント化学工業(株)製]、オイルレッドOG[
オリエント化学工業(株)製]、オイルレッドRR[オ
リエント化学工業(株)製]、オレンジIV、2−カル
ボキシアニリノ−4−p−ジエチルアミノフェニルイミ
ノナフトキノン、2−カルボステアリルアミノ−4−p
−ジヒドロキシエチルアミノフェニルイミノナフトキノ
ン、キシレノールブルー、キナルジンレッド、クリスタ
ルバイオレット、クリスタルバイオレットF10B、m
−クレゾールパープル、クレゾールレッド、コンゴーレ
ッド、シアノ−p−ジエチルアミノフェニルイミノアセ
トアニリド、4−p−ジエチルアミノフェニルイミノナ
フトキノン、2,7−ジクロロフルオレセイン、ジフェ
ニルチオカルバゾン、1,3−ジフェニルトリアジン、
スピンレッドBEHスペシャル[保土ヶ谷化学工業(株
)製]、スルホローダミンB、チモールスルホフタレイ
ン、チモールフタレイン、チモールブルー、ナイルブル
ー2B、ナイルブルーA、1−β−ナフチル−4−p−
ジエチルアミノフェニルイミノ−5−ピラゾロン、α−
ナフチルレッド、パラフタシン、パラメチルレッド、ビ
クトリアピュアブルーBOH、ファーストアシッドバイ
オレットR、フェナセタリン、1−フェニル−3−メチ
ル−4−p−ジエチルアミノフェニルイミノ−5−ピラ
ゾロン、フェノールフタレイン、フェノールレッド、フ
クシン、ブリリアントグリーン、ブロモクレゾールパー
プル、ブロモフェノールブルー、ベイシックフクシン、
ベンゾプルプリン4B、マゼンタ、マラカイトグリーン
、メタニルイエロー、メチルオレンジ、メチルグリーン
、メチルバイオレット2B、メチルバイオレット、p−
メトキシベンゾイル−p′−ジエチルアミノ−o′−メ
チルフェニルイミノアセトアニリド、ローズベンガル、
ローダミン6G、ローダミンBを具体的に挙げることが
できる。
【0033】これらの化合物の内でトリフェニルメチル
系の化合物が変色の大きさと保存安定性の点から好まし
い。
【0034】本発明において特に好ましく用いられる染
料としては、マラカイトグリーン(CI 42000)
、メチルバイオレット(CI 42535)、メチルグ
リーン(CI 42585)、クリスタルバイオレット
(CI 42555)、ブリリアントグリーン(CI 
42040)、エチルバイオレット(CI 42600
)、フェノールフタレイン、フェノールレッド、ブロモ
フェノールブルー、チモールブルー、ブロモクレゾール
パープル、ビクトリアピュアブルーBOH(CI 42
595)、アイゼンブリリアントベーシックシアニン6
GH[保土ヶ谷化学工業(株)製](CI 42025
)、アストラニューフクシン(CI 42520)、マ
ゼンタ(CI 42510)、クリスタルバイオレット
F10B(BASF社製)(CI 42557)、フク
シン(CI 42500)を挙げることができる。
【0035】これら染料の感光性平版印刷版の感光層中
に占める割合は、0.1〜10重量%が好ましく、0.
3〜5重量%であることが特に好ましい。
【0036】本発明の感光性平版印刷版には、以上の説
明した各素材のほか、必要に応じて他の添加剤を含むこ
とができる。例えば可塑剤としてフタル酸エステル類、
トリフェニルホスフェート類、マレイン酸エステル類等
の各種低分子化合物類、塗布性向上剤としてフッ素系界
面活性剤、エチルセルロースポリアルキレンエーテル等
に代表されるノニオン活性剤等の界面活性剤が挙げられ
る。
【0037】又、感度を向上させるための増感剤も本発
明の感光性組成物に添加することができる。増感剤とし
ては、特開昭57−118237号公報に記載されてい
る没食子酸誘導体、特開昭52−80022号公報に記
載されているような、例えば、無水フタル酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水マ
レイン酸、無水コハク酸、ピロメット酸、イタコン酸等
の5員環状酸無水物、及び特開昭58−11932号公
報に記載されているような、例えば、無水グルタル酸及
びその誘導体等の6員環状酸無水物等が挙げられる。こ
れらのうち、好ましいのは環状酸無水物であり、特に6
員環状酸無水物が好ましい。
【0038】本発明において支持体に感光性塗布液を塗
布する塗布方法としては、従来公知の方法、例えば、回
転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイ
フ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン塗布等
が可能である。
【0039】また、感光層を設ける支持体としては、ア
ルミニウム、亜鉛、銅、鋼等の金属板;及びクロム、亜
鉛、銅、ニッケル、アルミニウム及び鉄等がめっき又は
蒸着された金属板;紙;プラスチックフィルム;樹脂が
塗布された紙;アルミニウム等の金属箔が張られた紙;
親水化処理したプラスチックフィルム等が挙げられる。 このうち好ましいのはアルミニウム板である。
【0040】支持体としてアルミニウム板を使用する場
合、砂目立て処理、陽極酸化処理及び必要に応じて封孔
処理等の表面処理が施されていることが好ましい。
【0041】砂目立て処理の方法としては、例えば、機
械的方法、電解によりエッチングする方法が挙げられる
。機械的方法としては、例えば、ボール研磨法、ブラシ
研磨法、液体ホーニングによる研磨法、バフ研磨法等が
挙げられる。アルミニウム材の組成等に応じて上述の各
種方法を単独あるいは組み合わせて用いることができる
。好ましいのは電解エッチングする方法である。
【0042】電解エッチングは、りん酸、硫酸、塩酸、
硝酸等の無機の酸を単独ないし2種以上混合した浴で行
われる。砂目立て処理の後、必要に応じてアルカリある
いは酸の水溶液によってデスマット処理を行い、中和し
て水洗する。
【0043】陽極酸化処理は、電解液として、硫酸、ク
ロム酸、シュウ酸、リン酸、マロン酸等を1種または2
種以上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電
解して行なわれる。形成された陽極酸化皮膜量は1〜5
0mg/dm2が適当であり、好ましくは10〜40m
g/dm2である。陽極酸化皮膜量は、例えば、アルミ
ニウム板をリン酸クロム酸溶液(リン酸85%液:35
ミリリットル、酸化クロム(VI):20gを1リット
ルの水に溶解して作製)に浸漬し、酸化皮膜を溶解し、
板の皮膜溶解前後の重量変化測定等から求められる。
【0044】封孔処理は、熱水処理、水蒸気処理、ケイ
酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例とし
て挙げられる。この他にアルミニウム板支持体に対して
、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属塩
の水溶液による下引き処理を施すこともできる。
【0045】その他、一般に感光性平版印刷版にフィル
ム原稿を密着焼付する際、焼枠を真空にして行なうが、
この真空密着性を改良する方法も本発明の感光性平版印
刷版に適用することができる。真空密着性を改良する方
法としては、感光層表面に機械的に凹凸を施す方法、感
光層表面に固体粉末を散布させる方法、特開昭50−1
25805号公報に記載されているような感光層表面に
マット層を設ける方法、及び特開昭55−12974号
公報に記載されているような感光層表面に固体粉末を熱
融着させる方法等が挙げられる。
【0046】本発明の感光性平版印刷版は、従来慣用の
ものと同じ方法で使用することができる。例えば、透明
陽画フィルムを通して超高圧水銀灯、メタルハライドラ
ンプ、キセノンランプ、タングステンランプ等の光源に
より露光し、次いで、アルカリ現像液にて現像すること
により未露光部分のみが支持体表面に残り、ポジ−ポジ
型のレリーフ像ができる。
【0047】用いられるアルカリ現像液としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸
カリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸ナトリウ
ム等のアルカリ金属塩の水溶液が挙げられる。アルカリ
金属塩の濃度は0.1〜10重量%が好ましい。又、該
現像液中に必要に応じアニオン性界面活性剤、両性界面
活性剤やアルコール等の有機溶媒を加えることができる
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0049】実施例1 (感光性平版印刷版試料の作成)厚さ0.24mmのア
ルミニウム板を5重量%の水酸化ナトリウム水溶液中で
60℃で1分間脱脂処理を行った後、1リットルの0.
5モル塩酸水溶液中において温度25℃、電流密度60
A/dm2、処理時間30秒の条件で電解エッチング処
理を行った。次いで5重量%水酸化ナトリウム水溶液中
で60℃、10秒間のデスマット処理を施した後、20
重量%硫酸溶液中で温度20℃、電流密度3A/dm2
、処理時間1分間の条件で陽極酸化処理を行った。更に
30℃の熱水で20秒間、熱水封孔処理を行い、平版印
刷版材料用支持体として使用するアルミニウム板を作製
した。
【0050】上記作成したアルミニウム板に下記組成の
感光性組成物塗布液をロールコーターを用いて塗布し、
90℃で4分間乾燥し、ポジ型感光性平版印刷版試料N
o.1を得た。感光性組成物の塗布量は24mg/dm
2であった。 (塗布液組成)   バインダー樹脂(BD−1)          
                    7.0 g
  オルトキノンジアジド化合物(QD−1)    
              1.6 g  2−トリ
クロロメチル−5−(β−ベンゾフリルビニル)  −
1,3,4−オキサジアゾール           
               0.02g  ビクト
リアピュアブルーBOH   (保土ヶ谷化学製)              
                        0
.06g  ジエチレングリコールジメチルエーテル 
                    60 g 
 3−メトキシ−1−ブタノール          
                   40 g上記
塗布液組成において、バインダー樹脂、オルトキノンジ
アジド化合物および塗布溶剤を表1に示すように代え、
感光性平版印刷版試料No.2〜14をそれぞれ得た。
【0051】このようにして得られた感光性平版印刷版
試料No.1〜14の各々に感度測定用ステップタブレ
ット(イーストマンコダック社製No.2:濃度差0.
15ずつで21段階のグレースケール)を密着して、2
KWメタルハライドランプ(岩崎電気社製アイドルフィ
ン2000)を光源として90cmの距離から露光した
。次にこの試料をコニカ(株)製SDR−1現像液を水
で6倍に希釈した現像液で27℃にて20秒間現像した
。感度を上記ステップタブレットのクリア段数で評価し
た。また、感光性平版印刷版試料の保存性を評価するた
めに、各々の試料を55℃、20%R.H.の条件下に
1週間放置した後、上述と同様の方法で感度を測定し、
保存性の良否を比較した。
【0052】膜強度については、市販のプロッターに鉛
筆を取り付け、50gの荷重を鉛筆に与えながら試料上
に直線を描画した時に感光層に傷がついて砂目が現れる
最も軟かい鉛筆の硬度をもって示した。
【0053】耐処理薬品性は、現像後の各々の試料をイ
ソプロピルアルコールに24時間浸漬し、画線部の侵さ
れ方を評価した。以上の結果を表2に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】 *1:オルトキノンジアジド化合物
【0056】
【化1】
【0057】
【化2】 *2:バインダー樹脂 BD−1 フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール(各モル
比20:48:32)とホルムアルデヒドとの共重合樹
脂(Mw=10800)  (残留モノマー量;1.9
%)BD−2 フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール(各モル
比50:30:20)とホルムアルデヒドとの共重合樹
脂(Mw=8200)  (残留モノマー量;2.1%
)BD−3 組成はBD−1と同じ  (残留モノマー量;4.1%
)BD−4 フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール(各モル
比20:48:32)とホルムアルデヒドとの共重合樹
脂(Mw=11500)  (残留モノマー量;2.2
%)BD−5 組成はBD−1と同じ  (残留モノマー量;7.8%
)*3:耐処理薬品性評価 A:全く侵されない B:表面の光沢が変化する程度にわずかに侵されるC:
明らかに感光層が流出したことが認められるD:浸漬部
分の砂目が一部露出する程度に侵される*4:DEDM
;ジエチレングリコールジメチルエーテル*5:DEM
M;ジエチレングリコールモノメチルエーテル 表2より明らかなように、本発明に係る塗布溶剤及びノ
ボラック樹脂を含有する塗布液を用いた本発明の試料N
o.1〜11はいずれも、製造時の臭気が著しく少なく
、経時保存性、膜強度、耐処理薬品性のいずれにおいて
も優れている。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り製造時又は製造後における臭気及び毒性が極めて少な
く、かつ画像特性の経時保存性、皮膜強度及び耐処理薬
品性に優れた感光性平版印刷版を提供することができる

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に、少なくともオルトキノン
    ジアジド化合物、5重量%以下のモノマーを含有するノ
    ボラック樹脂、及びジエチレングリコールのアルキルエ
    ーテル類を含有する感光性塗布液を塗布してなる感光性
    平版印刷版。
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