JPH04220286A - 電子制御手段を備えた工業用ミシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、製造中の縫い目長さに
基づき種々の機能の一つを起動し制御する電子制御手段
を備えた工業用ミシンに関し、各縫い目長さ区分は針目
長さと針目数の積によって決定され、従って制御手段は
機能制御のために所定の針目長さと針目数を計算処理す
る。

【０００２】

【従来の技術】製造される特定の縫い目長さに基づくミ
シンの機能の制御は、或る瞬間に終了した縫い目の長さ
がつねに知られていることを前提にしている。しかる時
、例えば切断、ラベル挿入、織物の折りたたみまたは引
き伸ばしのための微分の変化などの必要な機能が起動さ
れ得る。

【０００３】或る瞬間に製造された縫い目長さの決定の
ために従来利用されてきた摩擦輪は、関連測定センサと
一緒に、織物搬送運動による摩擦輪の駆動のため、かつ
測定センサに通過信号を惹起させるために、織物に対し
て押圧される。この点に関して問題なのが測定手段の位
置である。これは、所望される精度の理由から、把持脚
部にできるだけ近く置かれなければならないが、そこで
視野を損なうことになるからである。さらにこの配置は
高価である。

【０００４】電子制御は多くの点でより好都合である。 ヨーロッパ特許公開公報０１４８２８１号で本出願人が
提案した工業用ミシンのための電子制御手段において、
針目数はキーボードを介して入力される。その後内部カ
ウンターが個々の針目を計数し、かつその針目数をあら
かじめプログラムされた数値と比較する。一致すること
が確認されると、相応する機能が起動される。

【０００５】上記０１４８２８１号公報でのひとつの特
徴として、不揮発性書き込み／読み取りメモリが備えら
れ、これは差し込み自在の接続部を介して制御手段に連
結自在であり、かつそれのメモリ部分内に製造されるべ
き特定の既成服のためのプログラムを記憶しており、か
つ、異なる寸法の衣服を製造するために、関連した異な
る針目数がグループの形でメモリの異なる部分内に記憶
される。各グループは、特定の針目数を記憶した多数の
メモリを含み、各グループ内の針目数は衣服寸法に従っ
て異なる。

【０００６】上述の、公知の電子制御手段は実際利用に
おいて上首尾なことが実証されている。しかし、とくに
プログラムの修正または変更に関してはなお問題がある
。例えば新しい一連作業を開始すべきとき、以前に入力
された公称値が修正されなければならないということが
起きる。蓋し、実際の数値の検出が作業条件の変更のた
め不正確になるからである。縫合材料と縫合形式に基づ
き、プログラムはかなり多数の数値を含む結果、その修
正はかなり複雑である。新しい一連作業の設定において
、設定者はおそらくあらゆる針目数を修正しなければな
らず、これはかなりの出費を伴う。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、機能
制御に必要な縫い目長さ区間の事前設定ならびにそれの
修正が著しく少ない出費によって実施可能な、冒頭に示
される形式の電子制御手段を備えた工業用ミシンを提供
することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】入力装置を備えた冒頭に
示される形式の工業用ミシンにおいて、この目的は、入
力装置が針目長さと公称および修正値を入力するために
設けられ、かつ制御手段内の計算ユニットが公称長さデ
ータを針目長さによって分割することで達成される。

【０００９】本発明による工業用ミシンにおいては、入
力装置を介して、例えばいくつかの長さデータに関して
１つの単一針目長さを入力することができる。長さデー
タは好ましくはｍｍの単位で入力される。その後計算ユ
ニットは個々の長さデータを針目長さによって除し（い
くつかの針目長さを入力することも可能）、これによっ
て各縫い目長さ区分に対する針目数が得られる。その後
作業中にこの針目数は公知の方法で針目数カウンターの
その時々のカウントと比較されて、一致する場合には所
望の機能をが起動される。

【００１０】したがって、公知の電子制御手段と比較し
て、新しい一連作業を設定するための作業はかなり単純
化される。

【００１１】本発明による利点は、最初のプログラミン
グによってすでに明白となる。各縫い目長さ区分に対す
る針目数を入れる代わりに、針目数を計算ユニットによ
って計算するためには特定の公称長さ情報とそれに関連
する針目長さを指示すれば十分だからである。

【００１２】一連作業が設定されるべきとき、その後の
修正での利点は一層顕著である。その際設定者はｍｍで
の修正値を入力しさえすればよく、各縫い目長さ区分に
対する針目数は修正値入力に基づいて、引き続き自動的
に修正される。

【００１３】一方で公称長さデータと針目長さを入力し
、他方で修正値を入力するためには、二つの異なった実
施例が可能である。第一は、公称長さデータと針目長さ
を入力することにより、針目数が各個別ミシン作業の電
子制御において計算ユニットによって計算され得ること
である。修正の場合、記憶された公称長さ情報は相応す
る方法で修正値が乗じられる。他の実施例においては、
針目数が最初に決定され、かつ各縫い目長さ区分に対す
る公称長さデータと針目長さの入力後の予備的作業運転
において、記憶される。修正の場合、ｍｍで指示される
修正値は相応する係数に変換され、かつ個々の針目数に
この係数が乗じられる。

【００１４】本発明の具体的な展開として、電子制御手
段は計算ユニットとしてマイクロプロセッサとプログラ
ミング自在な読取り専用メモリからなる。

【００１５】本発明は、特に上記０１４８２８１号公報
に記述されたような差し込み的に挿入自在なメモリ部品
を備えた工業用ミシンに適している。したがって、本発
明のさらなる展開は、衣服寸法ごとに異なる縫い目長さ
区分（例えば針目数の形での）なしに、縫合される既成
衣服のプログラムのためのメモリ部分と、実施可能なプ
ログラムステップの最大数に対応しかつそれぞれがプロ
グラムステップに属する個々の衣服寸法の縫い目長さ区
分のための多数のメモリを含む、多数のメモリグループ
とを有し、その数は異なる衣服寸法の数に対応し、かつ
特定の衣服寸法と関連する各メモリグループのメモリは
入力装置のキーボードによって衣服寸法を入力すること
で選択される。

【００１６】

【実施例】図１は、台２上にミシンヘッド１を含む工業
用ミシンの概略を示す。ミシンヘッド１、その駆動装置
およびここでは図示されない縫い糸カッタやラベル貼付
手段などの付属品手段の制御のためケース１５内に設け
られた電子制御手段は、制御導線１７を介してミシンヘ
ッド１に結合されかつホルダ１６によって台２上に支え
られる。

【００１７】図２は、電子制御手段のケース１５を示す
斜視図である。ここでは便宜上ケース１５の正面板１８
のみを示す。正面板１８上に設けられる表示手段７は、
例えば３２文字を有するＬＣＤディスプレーである。さ
らに、正面板１８はプログラミングと制御のための命令
を入力するキーボード１９を含む。加えて、メモリ・カ
ートリッジ１３用の穴２０が正面板１８内に形成される
。最後に数値キーボード２１が正面板１８の左側部分に
備えられる。カートリッジ１３はケース１５に向いた側
面上で複数のプラグピンを含み、該ピンはケース１５内
の対応するソケットに差し込まれるようになっている。

【００１８】図３は、制御手段の電子部分の構造を示す
ブロック図である。制御手段は、マイクロプロセッサ３
と、ＥＰＲＯＭ４と、書き込み／読取りメモリ（ＲＡＭ
）５と、カートリッジ１３（図２）内に含まれる不揮発
性書き込み／読取りメモリ６と、表示手段７と、ミシン
ヘッド１および付属品手段のための駆動手段８と、制御
バス９と、データバス１０と、アドレスバス１１とを含
む。

【００１９】キーボード１９と２１は、図３に示される
方法で上記のバス９，１０，１１に結合される。

【００２０】図３の下方右側には、カートリッジ１３の
内側面に位置する２５本の差し込み自在な連結部分のう
ちの３本が参照番号１２において概略的に示される。

【００２１】ここでＮＯＶ−ＲＡＭ６として参照される
不揮発性書き込み／読取りメモリは、異なる衣服寸法の
ための異なる針目数または公称縫い目長さを記憶するこ
と無しに、特定の既成服のためのプログラムステップを
その中に記憶するメモリ部分を含む。そのほかに、ＮＯ
Ｖ−ＲＡＭ６は、メモリとそれぞれの該メモリと関係す
るカウンターのいくつかのグループを含む。各メモリグ
ループはプログラムステップのひとつと関係する。ひと
つのグループの各メモリは、或る衣服の各種寸法の異な
る針目数または公称針目長さを含む。

【００２２】特定の既成服の縫合のために、ＮＯＶ−Ｒ
ＡＭ６内に記憶される関係縫合プログラムを有するカー
トリッジ１３は、カートリッジ穴２０内に挿入される。 特定の衣服が縫合される寸法の針目数または公称縫い目
長さをその中に記憶しているメモリは、衣服寸法をキー
ボード１９によって入力することにより選択される。そ
うすることによって、この衣服寸法に属する針目数また
は公称縫い目長さデータだけがメモリから読み出される
。カウンターによって対応する針目数が計算され、以前
に記憶された針目数と一致するとき特定の機能が起動さ
れる。

【００２３】同じ衣服が異なる衣服寸法に変更されると
きは、第一のプログラムステップの開始に先行してキー
ボード１９または２１によって新しい衣服寸法を入力し
さえすればよい。

【００２４】ＮＯＶ−ＲＡＭ６は、カートリッジ１３が
穴２０内に挿入されるとき、キーボード１９と２１によ
ってプログラミングされ得る。しかし、この目的のため
に図示されない特定のプログラミング装置を使用するこ
ともできる。このような外部プログラミングの詳細につ
いては、前述の０１４８２８１号公報を参照されたい。

【００２５】機能制御と機能起動のために必要な縫い目
長さ区分は、上記０１４８２８１号公報とは対照的に針
目数の入力によっては入力されず、むしろ針目長さは個
々の縫い目長さ区分のための公称長さデータに関連して
入力される。各種の区分に対して異なる針目長さを入力
することもできる。

【００２６】個々の縫い目長さ区分のための針目長さと
公称長さデータのこの入力を行うキーボード２１は数値
キーボードである。数値入力は一時的にＲＡＭ５内に貯
蔵され、かつマイクロプロセッサ３はこれらのデータか
ら各縫い目長さ区分の制御のために必要な針目数を、個
々の公称長さデータを関連針目長さで分割することによ
り計算する。それから得られる針目数は、それぞれひと
つの縫い目長さ区分のためのＮＯＶ−ＲＡＭ６内に記憶
される。針目数はミシン作業中に連続的に計算すること
もできる（オンライン）。

【００２７】新しい一連作業が設定されると、機械的手
段の変化またはその他の理由のため長さ寸法の実際値は
変化するから、針目数は一般に修正されなければならな
い。この目的のため、キーボード１９と２１によって修
正が行われ、ｍｍでの修正長さが修正命令に加えて指示
される。マイクロプロセッサ３はこの修正値から修正計
数を計算し、かつ個々の縫い目長さ区分のための針目数
すべてにこの修正計数が乗じられるか或いは当該修正係
数で除される。

【００２８】個々の針目数の修正後、ミシン作業は再び
開始される。

【００２９】以上に説明した実施例において、個々の縫
い目長さ区分に対する針目長さと公称長さデータが入力
された後、個々の区分のための針目数が計算および記憶
され、これらは直接的に検索され得る。他の実施例にお
いては、ＮＯＶ−ＲＡＭ６内に計算された針目数を記憶
するのでなく、その中に直接にｍｍまたは他の長さ単位
での長さデータを記憶することもできる。

【００３０】ミシン作業中にこれらのデータは針目数に
変換され、個々の縫い目長さ情報はこの目的のため関連
針目長さによって分割される。

【００３１】その後の修正において、記憶された公称長
さデータは修正値を入力することにより加算または乗算
のいずれかによって修正される。個々の針目数を計算す
るためのその後の作業は上述した場合と同じである。

【００３２】

【発明の効果】以上の通り、本発明によれば公知の電子
制御手段と比較して新しい一連作業を設定するための操
作を大幅に軽減することが可能となり、縫製コストを低
減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】制御手段を有する工業用ミシンの概略図である
。

【図２】メモリ・カートリッジ用受容部を備えた制御手
段の斜視図である。

【図３】制御手段の電子部分の実施例のブロック図であ
る。

【符号の説明】

１ミシンヘッド ２台 ３マイクロプロセッサ ４ＥＰＲＯＭ ５書き込み／読み取りメモリ ６不揮発性書き込み／読取りメモリ ７表示手段 ８駆動手段 ９制御バス １０データバス １１アドレスバス １２連結部分 １３メモリ・カートリッジ １５ケース １６ホルダ １７制御導線 １８正面板 １９キーボード ２０カートリッジ用穴 ２１数値キーボード

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　製造中の縫い目長さに基づき種々の機
   能の一つを起動し制御し、各縫い目長さ区分は針目長さ
   と針目数の積によって決定され、機能制御のために所定
   の針目長さと針目数を計算処理する電子制御手段と、入
   力装置とを含む、工業用ミシンにおいて、該入力装置が
   針目長さと公称値および修正値をｍｍ等の形で入力する
   よう構成され、かつ計算ユニット（３，４，５）が制御
   手段（１５）内で公称長さデータを針目長さによって除
   してなることを特徴とする工業用ミシン。
2. 【請求項２】　　上記制御手段が計算ユニットとしてマ
   イクロプロセッサ（３）とプログラミング自在の読み出
   し専用メモリ（４）を含むことを特徴とする請求項１記
   載の工業用ミシン。
3. 【請求項３】　　メモリ装置（６）が、衣服寸法ごとに
   異なる縫合長さ区分無しに、縫合される既成服のプログ
   ラムステップのためのメモリ部分と、実施可能なプログ
   ラムステップの最大数に対応しかつプログラム区分に属
   する個々の衣服寸法の縫い目長さ区分のための多数のメ
   モリを含む多数のメモリグループとからなり、その数は
   異なる衣服寸法の数に相応し、かつ個々の衣服寸法と関
   連する各メモリグループのメモリは入力装置のキーボー
   ドによって衣服寸法を入力することにより選択されるこ
   とを特徴とする請求項１または２記載の工業用ミシン。