JPH0421903B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金融機関等における取引操作装置等の
自動取引装置に係り、特に複数の取引を連続して
処理することができる自動取引装置に関するもの
である。

近来、コンピユータバンキングシステムの一環
として金融機関の窓口等において、現金自動支払
機（CashDispenser；以下CDという）及び現金
自動預金支払兼用機
（AutomaticTellerMachine：以下ATMという）
等の自動取引装置が広く利用されている。

これらの装置は通常磁気カード（以下カードと
いう）、或いは預金通帳を挿入し、キーボードよ
り取引情報を入力して現金の支払、預金、及び振
込み等の取引が行われる。

その便利性から利用度が高く設置台数も増加し
ているが、自動取引装置の稼動効率及びサービス
向上の為に、複数の取引モード、即ち、払出しと
振込み等の複数の取引を連続して処理できる方法
が望まれている。

〔従来の技術〕

従来多様されている自動取引装置に対して、最
近では各種の取引を処理させるようになり、払出
し、預金、振込み、残高照会、及び通帳記入等の
取引モードで処理ができるようになつた。

ATMを例として装置及び取引方法を説明する
と、ATMの操作面には、デイスプレイ、取引モ
ード等を指定するフアンクシヨンキー、取引金
額、及び暗証番号を入力するテンキー、表示金額
等の確認可否を入力する確認釦等が配置され、ま
たカードを挿入するカード挿入口、通帳を挿入す
る通帳挿入口、現金を投入する投入口、現金を払
い出す払出し口が設けられている。

従つて顧客によつて取引モードが指定される
と、次々に操作入力のガイダンスがデイスプレイ
に表示され、また入力した金額、或いは投入した
現金の計数金額が画面表示される。

顧客は表示されるガイダンスに従つてテンキー
入力、カード挿入口からのカードの挿入、通帳挿
入口からの通帳挿入等を行い、カード、或いは通
帳の磁気ストライプから読み取られた口座番号と
入力された暗証番号がホストコンピユータに送ら
れて暗証番号を照合してから取引が行われる。

カードにはカードリードライト部、通帳には通
帳リードライト部によつて取引結果の残高等が更
新書込みされ、プリンタ部によつて通帳、レシー
ト、及びジヤーナル用紙に取引データが印字され
現金はレシートと共に送出される。

かくて一つの取引の処理完了により、カード、
或いは通帳が顧客に返却され、装置内では取引デ
ータ等がホストコンピユータへ送られ、顧客デー
タ、及び暗証番号はクリヤされる。

複数の取引を続けて行う場合にも以上の操作、
及び動作が繰り返される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記の従来方法では、一取引毎に処理を完了さ
せており、複数の取引モードの処理を行う必要が
ある場合にも、一取引毎にカード、或いは通帳を
挿入して顧客データを読み取つて確認を行い、ま
た暗証番号の入力、及び照合を行うので、顧客は
同じ操作を繰り返して行うので面倒でも時間も掛
かり、また装置の動作も繰り返されて時間が掛か
るという問題点がある。

従つて取引モードの多様化によつて複数の取引
モードの連続処理の必要性が増加する傾向にある
ので、これに対応して装置の稼動効率とサービス
の向上の為に処理時間を短縮する方法が要望され
ている。

〔問題点を解決するための手段〕

顧客データが記された取引媒体より顧客データ
を読み取る読取り部と、暗唱番号及び取引モード
を含む取引データが入力される入力部とを有し、
読取り部によつて読み取られた顧客データ及び入
力部より入力された暗証番号を確認して取引デー
タに基いて取引を遂行する装置において、複数の
取引モードを連続して処理する時に、最初の取引
に先立つて連続取引を指示する指示手段と、指示
手段の指示に基いて複数取引モードの連続処理を
遂行する連続取引処理制御手段とを備え、入力部
より入力される取引モードに対応して連続取引処
理を行う自動取引装置であり、かくすることによ
り上記問題点を解決することができる。

〔作用〕

本発明によれば、複数の取引モード処理を行う
場合にも同じ操作を繰り返して行う従来方法に代
えて、最初の取引に先立つて連続取引を指示する
指示手段と、連続取引処理制御手段例えば指示手
段の指示を記憶する記憶手段、及び記憶手段に記
憶された指示に基いて取引完了制御を禁止する禁
止手段とを設けて、取引処理が終了した時に、記
憶手段に記憶されている指示に基いて取引完了処
理が禁止されて、次の取引モードを入力指示する
ことにより連続取引処理を行うことができる。従
つて操作が削減されて取引処理時間が著しく短縮
されるので、装置の稼動効率、及びサービスの向
上を図ることができる。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を第１図及び第２図を参
照して説明する。第１図は本発明による実施例を
示すブロツク図、第２図は第１図のフローチヤー
トである。全図を通じて同一符号は同一対象物を
示す。

第１図において、主制御部１は、複数の取引モ
ードに対応するシーケンス制御機能を備え、更に
操作部２より指示された連続取引の指示信号ａを
連続取引メモリ制御部５へ送る機能、一取引モー
ドの処理が終了した時に、メモリ制御部５に終了
信号ｂを送る機能、及び連続取引制御部６より禁
止信号ｃが入力された時に、取引完了処理を保留
して取引完了か否かの問い合わせをデイスプレイ
９に表示させる機能を有する。

操作部２は、フアンクシヨンキー２ａ、テンキ
ー２ｂ、確認釦２ｃ、連続取引を指示する指示釦
２ｄ、及び連続取引完了を押下する取引完了釦２
ｅを備えている。

現金計数部３は、払出し、預金される現金を鑑
別して金額を計数し、また夫々累計金額を記憶し
てきるものである。

連続取引メモリ４は、指示釦２ｄの押下による
連続取引指示信号ａを記憶する機能を有する。メ
モリ制御部５は、入力された連続取引指示信号ａ
を連続取引メモリ４に記憶し、また一取引の処理
が終了した信号ｂが入力されると連続取引メモリ
４に記憶されている指示信号ａを連続取引制御部
６へ送る機能を有する。

連続取引制御部６は、メモリ制御部５より入力
された指示信号ａによつて起動し、主制御部１の
取引完了処理を禁止信号ｃを送つて禁止する、例
えば預金取引の場合にカード、或いは通帳の返却
の為の送出、及び暗証番号の記憶クリヤを禁止す
る機能を有する。

回線制御部７は、図示省略したホストコンピユ
ータとのデータの送受信を司るものである。

また８はカードリードライト部、９はデイスプ
レイ、１０はプリンタ部、１１は通帳リードライ
ト部を示す。

このような構成及び機能を有するので、複数の
取引を連続して処理する方法を、例えば払出し及
び振込みの２つの取引モードを連続処理する場合
について第２図のフローチヤートにより説明する
と、 まず顧客は連続取引であることを指示釦２ｄ
で指示する。すると指示信号ａが主制御部１よ
りメモリ制御部５に送られて連続指示メモリ４
に記憶される。

次にフアンクシヨンキー２ａにより払出しモ
ードを指示する。すると主制御部１は払出しモ
ードのシーケンス動作を開始する。

顧客はカードをカード挿入口に挿入し、テン
キー２ｂで暗証番号を入力する。

カードリードライト部８により読み取られた
口座番号と入力された暗証番号が回線制御部７
を経てホストコンピユータに送られて暗証番号
の照合が行われる。

照合が済むと表示されるので、顧客が所望の
払出し金額を入力すると、再びホストコンピユ
ータに送られて残高が確認された後、図示省略
した紙幣収容金庫より紙幣が繰り出されて紙幣
計数部３で鑑別、計数され、取引結果はプリン
タ部１０でレシート、及びジヤーナル用紙に印
字されて、レシートは現金と共に払出し口に送
出される。

またカードリードライト部８によりカードに
取引結果の残高等が更新書込みされ、またホス
トコンピユータに取引結果が送信される。

そこで主制御部１はメモリ制御部５に終了信
号ｂを送り、メモリ制御部５は連続取引メモリ
４に記憶されている指示信号ａを読み出して連
続取引制御部６へ送る。

連続取引制御部６は禁止信号ｃを主制御部１
に送る。

主制御部１は取引完了処理を保留し、デイス
プレイ９に全取引完了か否かの表示をする。

顧客が次の取引の為にフアンクシヨンキー２
ａにより振込みモードを指示すると、主制御部
１は振込みモードのシーケンス動作を開始す
る。即ち、顧客データ、及び暗証番号はATM
内に記憶されており、カードはリードライト部
９にあるので、顧客は直ちに振込みに必要な振
込み先、振込み金額等の入力操作を行う。

振込み処理が行われて、カードに取引結果が
更新書込みされ、またレシート、及びジヤーナ
ル用紙に印字され、レシートが発行されると処
理終了となる。

そこで再び上記〜の動作が行われる。

顧客が取引完了釦２ｅを押下すると、カード
が返却されると共に、主制御部１に記憶されて
いた顧客データと暗証番号、及び連続取引メモ
リ４に記憶されていた指示信号ａがクリアされ
て連続取引が完了する。

上記は払出し、及び振込みの連続取引の場合を
説明したが、この場合にカードと通帳を挿入して
取引することもある。また預金はカードでも通帳
でも取引することができ、記帳の場合には当然通
帳だけで取引することができる。通帳を挿入して
取引を行う時は第１図に示した通帳リードライト
部１１によつて顧客データの読取り、及び取引結
果の更新書込みが行われると共に取引データの印
字記入が行われる。

また例えば預金、及び振込みを連続取引する場
合にはカードが必要となることは勿論である。

このようにして複数の取引を連続して行う場合
に、顧客はカード等の挿入、暗証番号の入力操作
を繰り返す必要がなく、ATMの動作も短縮され
るので、取引処理時間を著しく短縮することがで
き、装置の稼動効率とサービスの改善を図ること
ができる。

また上記実施例はATMの場合を説明したが、
複数の取引モードを処理できる自動取引装置であ
れば適用することができ、例えばCD等に適用し
ても同様の効果が得られる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、取引操作
の繰り返しがなく操作が簡略化され、装置の処理
時間も削減されて取引処理時間が著しく短縮する
ので、装置の稼動効率とサービスの向上を図るこ
とができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による実施例を示すブロツク
図、第２図は第１図のフローチヤート図である。 図において、１は主制御部、２は操作部、２ａ
はフアンクシヨンキー、２ｂはテンキー、２ｃは
確認釦、２ｄは指示釦、２ｅは取引完了釦、３は
現金計数部、４は連続取引メモリ、５はメモリ制
御部、６は連続取引制御部、７は回線制御部、８
はカードリードライト部、９はデイスプレイ、１
０はプリンタ部を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 顧客データが記された取引媒体より該顧客デ
   ータを読み取る読取り部と、 暗証番号及び取引モードを含む取引データが入
   力される入力部とを有し、 前記読取り部によつて読み取られた顧客データ
   及び前記入力部より入力された暗証番号を確認し
   て前記取引データに基いて取引を遂行する装置に
   おいて、 複数の取引モードを連続して処理する時に、最
   初の取引に先立つて連続取引を指示する指示手段
   と、 該指示手段の指示に基いて複数取引モードの連
   続処理を遂行する連続取引処理制御手段とを備
   え、 前記入力部より入力される取引モードに対応し
   て連続取引処理を行うことを特徴とする自動取引
   装置。 ２ 前記連続取引処理制御手段は、前記連続取引
   指示手段の指示を記憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された指示に基いて取引完了
   制御を禁止する禁止手段とを備えることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の自動取引装
   置。