JPH04217526A - シート体枚葉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、積層されているシート
体を一枚ずつ確実に取り出すためのシート体枚葉装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】未露光の写真感光材料等のシート体が積
層収納されているサプライマガジンからこのシート体を
露光位置まで搬送するために、あるいは画像記録終了後
のシート体を現像装置へ搬送するために、前記シート体
を一枚ずつ取り出すシート体枚葉装置が用いられている
。

【０００３】この場合、前記シート体枚葉装置は、基本
的に複数の吸着盤（枚葉手段）を最上位のシート体に押
圧させ、負圧発生装置の作用下にこのシート体を吸着保
持して取り出すよう構成されている。

【０００４】ところで、積層状態にあるシート体は、互
いに密着している場合が多く、吸着盤を介して最上位の
シート体のみを他のシート体から確実に剥離させて取り
出す必要がある。このため、従来から種々の工夫がなさ
れており、一般的には吸着盤に保持されているシート体
を複雑な軌跡に沿って移動させることにより、このシー
ト体に煽り動作を付与して複数枚枚葉を防止している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、シート体に煽り動作を付与するためには
相当に複雑な機構が必要となってしまう。これにより、
シート体枚葉装置全体の構成が複雑化するとともに、製
造費が高騰してしまうという問題がある。

【０００６】本発明はこの種の問題を解決するためにな
されたものであり、積層されているシート体を、簡単な
構造で一枚ずつ確実に取り出すことができるとともに、
枚葉作業全体の効率化が可能なシート体枚葉装置を提供
することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は積層されているシート体の最上層のシー
ト体を取り出すための枚葉手段と、シート体配置部位に
設けられ、前記積層されているシート体の取り出し方向
先端側を支持するための係止部材とを備え、前記係止部
材は、前記最上層のシート体を取り出す際にこのシート
体と次なるシート体との間に空気を導入させて前記次な
るシート体を剥離可能とする空気流入部を有することを
特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明に係るシート体枚葉装置では、積層され
ているシート体が、シート体配置部位に装填されると、
このシート体の取り出し方向先端側が係止部材により支
持される。そして、枚葉手段の駆動作用下に最上位のシ
ート体がシート体配置部位から取り出される。その際、
係止部材に設けられている空気流入部からこの最上位の
シート体と他のシート体との間に空気が導入されるため
、前記最上位のシート体と他のシート体とが密着するこ
とがなく、前記他のシート体が確実に剥離されることに
なる。

【０００９】

【実施例】本発明に係るシート体枚葉装置について一実
施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明
する。

【００１０】図１および図２において、参照符号１０は
、本実施例に係るシート体枚葉装置を示す。このシート
体枚葉装置１０は、積層されている画像記録終了後の写
真感光材料（シート体）１２の最上層の写真感光材料１
２を取り出すために、前記写真感光材料１２の一端側１
２ａに対応して配置される吸着盤（枚葉手段）１４ａ、
１４ｂと、シート体配置部位１６に設けられ、前記積層
されている写真感光材料１２の取り出し方向（図２中、
矢印Ａ方向）先端側を支持するための係止部材１８とを
備える。

【００１１】吸着盤１４ａ、１４ｂは、駆動手段２２を
介して一体的に変位する。この駆動手段２２は、回転駆
動源２４を備え、この回転駆動源２４に連結された回転
軸２６には、ガイドバー２８ａ、２８ｂが挿入されてこ
のガイドバー２８ａ、２８ｂにホルダ３０が固定される
とともに、このホルダ３０に配置されるロッド３２の端
部は、略Ｌ字状のガイド溝３４に挿入されており、この
ロッド３２の端部に移動部材３５が係合する。この移動
部材３５は、ベルト３６に固定されており、このベルト
３６がプーリ３８ａ、３８ｂに掛け渡されるとともに、
このプーリ３８ａに回転駆動源４０が連結される。

【００１２】ホルダ３０に吸着盤１４ａ、１４ｂが装着
されており、この吸着盤１４ａ、１４ｂは、写真感光材
料１２の取り出し方向（矢印Ａ方向）に交差する方向（
図１中、矢印Ｂ方向）に長尺な略直方体状を有する。 吸着盤１４ａ、１４ｂは、図示しない真空弁に連通して
いる。

【００１３】係止部材１８は、矢印Ｂ方向に長尺な板体
であり、図３に示すように、吸着盤１４ａ、１４ｂとは
反対側の位置、写真感光材料１２の先端側との間に所定
の間隙を形成する切欠部４１を有し、これによって大サ
イズの写真感光材料１２か吸着盤１４ａ、１４ｂによっ
て吸着されて上昇する際の、写真感光材料１２の先端部
と係止部材１８との接触による搬送不良を防止している
。具体的には、例えば、係止部材１８の厚さは約１０ｍ
ｍ、切欠部４１は約４ｍｍ程度である。さらに、吸着盤
１４ａ、１４ｂから離間する写真感光材料１２の他端側
１２ｂに対応する部位に前記写真感光材料１２の垂下に
よる接触を阻止するための切欠部位４２を有する（図１
参照）　。

【００１４】この係止部材１８には、その長手方向（矢
印Ｂ方向）に沿って上下二段でかつ複数列の孔部（空気
流入部）４３ａ、４３ｂが貫通して形成される。なお、
この孔部４３ａ、４３ｂは、上下二つずつ設けられてい
るが、その数を必要に応じて変更させることができる。

【００１５】係止部材１８に近接するとともに、写真感
光材料１２の矢印Ｂ方向の最大寸法に対応する長さを有
するシート体姿勢矯正手段としてのローラ４４が回転自
在に配置される。

【００１６】図２に示すように、シート体枚葉装置１０
内には、シート体配置部位１６から取り出された写真感
光材料１２を導出口５０に送り出すための搬送機構５２
が設けられる。この搬送機構５２は、回転駆動源５４に
より回転される比較的大径なドラム５６を備え、このド
ラム５６の外周面に第１ベルト５８ａと第２ベルト５８
ｂとが接するとともに、この第１および第２ベルト５８
ａ、５８ｂは、複数のローラ６０に掛け渡されている。 導出口５０に近接してガイド板６２が配設され、写真感
光材料１２が、このガイド板６２を介して導出口５０か
ら図示しない自動現像装置等に送り込まれる。

【００１７】次に、このように構成されるシート体枚葉
装置の動作について説明する。まずシート体枚葉装置１
０内のシート体配置部位１６に、積層された状態の複数
枚の写真感光材料１２が装填されると、このシート体配
置部位１６の傾斜に沿って前記写真感光材料１２の取り
出し方向先端側が、係止部材１８に当接して支持される
。

【００１８】そこで、駆動手段２２を構成する回転駆動
源４０の作用下にロッド３２が、プーリ３８ａ、３８ｂ
およびベルト３６を介しガイド溝３４に沿って最上位の
写真感光材料１２側に変位する。そして、吸着盤１４ａ
、１４ｂが、所定の高さ位置で吸引を開始することによ
り、この吸着盤１４ａ、１４ｂが前記最上位の写真感光
材料１２を吸着するに至る。

【００１９】次いで、回転駆動源４０が前記とは逆方向
に駆動されて、ロッド３２がガイド溝３４に沿って上昇
すると、吸着盤１４ａ、１４ｂに吸着保持されている最
上位の写真感光材料１２が上方に取り出される。

【００２０】その際、本実施例では、係止部材１８に複
数列の孔部４３ａ、４３ｂが設けられているため、吸着
盤１４ａ、１４ｂに保持された最上層の写真感光材料１
２が上昇する際にこの写真感光材料１２と次なる写真感
光材料１２との間に前記孔部４３ａ、４３ｂから空気が
導入される（図４参照）。従って、最上層の写真感光材
料１２と次なる写真感光材料１２とが互いに密着するこ
とを阻止でき、この次なる写真感光材料１２が確実に剥
離されて複数枚枚葉を有効に防止することが可能になる
。特に、従来のような複雑な軌跡に沿って写真感光材料
を変位させる、所謂煽り動作が不要になるとともに、係
止部材１８に孔部４３ａ、４３ｂを設けるという極めて
簡単な構成を採用することにより、シート体枚葉装置１
０全体の構造が一挙に簡素化するという効果が得られる
。

【００２１】次いで、ロッド３２が、ガイド溝３４の角
部に至ると、回転駆動源４０が滅勢されるとともに、回
転駆動源２４の駆動作用下に回転軸２６が回転され、こ
のロッド３２が所定の角度範囲で揺動し（図２中、二点
鎖線参照）、吸着盤１４ａ、１４ｂに吸着保持されてい
る写真感光材料１２が、搬送機構５２側に送り出される
。

【００２２】吸着盤１４ａ、１４ｂによる写真感光材料
１２の吸着作用が解除される一方、搬送機構５２を構成
する回転駆動源５４の駆動作用下にドラム５６が矢印方
向に回転され、この写真感光材料１２が、このドラム５
６、第１ベルト５８ａおよび第２ベルト５８ｂを介して
所定の角度位置まで搬送される。次に、回転駆動源５４
を介してドラム５６が矢印とは逆方向に回転され、この
ドラム５６に保持されている写真感光材料１２が、ガイ
ド板６２を介して導出口５０から図示しない自動現像装
置等に送り込まれる。

【００２３】なお、本実施例では、係止部材１８の孔部
４３ａ、４３ｂからの空気の流れによって写真感光材料
１２の剥離作業を行っているが、図４の矢印Ｘに示すよ
うにこの孔部４３ａ、４３ｂを介して写真感光材料１２
側に空気を強制的に供給することにより、前記写真感光
材料１２の剥離を遂行してもよい。

【００２４】また、係止部材１８の平坦な側面に空間部
としての孔部４３ａ、４３ｂを形成しているが、写真感
光材料１２の剥離をより一層確実に遂行するために、図
５に示す係止部材８０を使用することができる。

【００２５】この係止部材８０は、写真感光材料１２が
接触する側面に凹凸状溝部８２を有するとともに、この
側面に複数の孔部８４が形成されている。従って、前述
したように吸着盤１４ａ、１４ｂにより保持されて上昇
される写真感光材料１２と他の写真感光材料１２との間
に、係止部材８０の溝部８２と孔部８４とから空気が円
滑に流れ込み、この他の写真感光材料１２の剥離作業が
より一層確実になるという効果が得られる。

【００２６】さらに、係止部材８０に、写真感光材料１
２の積層方向（図４中、上下方向）　に延びる複数の溝
部を形成し、これらの溝部を空気流入部として使用する
ことも可能である。

【００２７】なお、本実施例では、画像記録終了後の写
真感光材料１２を自動現像装置に搬送する場合について
説明したが、未露光の写真感光材料１２を一枚ずつ画像
記録装置に搬送する場合にも、同様に使用することがで
きる。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明に係るシート体枚
葉装置では、積層されているシート体の取り出し方向先
端側が係止部材により支持された状態で、枚葉手段の駆
動作用下に最上位のシート体がシート体配置部位から取
り出される際、この係止部材に設けられている空気流入
部からこの最上位のシート体と他のシート体との間に空
気の流れが生じ、前記他のシート体が確実にかつ容易に
剥離される。これにより、シート体に煽り動作を付与す
べく複雑な構成のシート体枚葉装置を用いる必要がなく
、シート体枚葉装置全体の構造が一挙に簡素化する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るシート体枚葉装置の要部概略説明
図である。

【図２】前記シート体枚葉装置の概略構成図である。

【図３】前記シート体枚葉装置の要部平面図である。

【図４】前記シート体枚葉装置の動作説明図である。

【図５】前記シート体枚葉装置を構成する他の係止部材
の縦断説明図である。

【符号の説明】

１０…シート体枚葉装置 １２…写真感光材料 １４ａ、１４ｂ…吸着盤 １６…シート体配置部位 １８…係止部材 ２２…駆動手段 ４１…切欠部 ４３ａ、４３ｂ…孔部 ４４…ローラ ５２…搬送機構 ８０…係止部材 ８２…溝部 ８４…孔部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】積層されているシート体の最上層のシート
   体を取り出すための枚葉手段と、シート体配置部位に設
   けられ、前記積層されているシート体の取り出し方向先
   端側を支持するための係止部材とを備え、前記係止部材
   は、前記最上層のシート体を取り出す際にこのシート体
   と次なるシート体との間に空気を導入させて前記次なる
   シート体を剥離可能とする空気流入部を有することを特
   徴とするシート体枚葉装置。
2. 【請求項２】請求項１記載のシート体枚葉装置において
   、前記空気流入部は、溝部および／または孔部であるこ
   とを特徴とするシート体枚葉装置。