JPH04214926A - 過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの制御装置

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Publication number
JPH04214926A
JPH04214926A JP3066417A JP6641791A JPH04214926A JP H04214926 A JPH04214926 A JP H04214926A JP 3066417 A JP3066417 A JP 3066417A JP 6641791 A JP6641791 A JP 6641791A JP H04214926 A JPH04214926 A JP H04214926A
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JP
Japan
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supercharging
state
engine
road surface
friction coefficient
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Application number
JP3066417A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Fukuoka
泰明 福岡
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過給機を含んで構成さ
れる過給動作部の過給容量に対するエンジンの運転状態
に応じた制御を行う、過給機付エンジンの制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に搭載されるエンジンに
おいて、吸気充填効率をより効果的に向上させるべく、
エンジンの運転状態に応じて過給容量が変化せしめられ
るものとされた過給動作部が付設されたものは知られて
いる。このような過給動作部としては、例えば、特開昭
59−16002号公報にも示される如くに、排気ガス
が利用されて駆動され、吸気通路に導入された吸入空気
を過給する2個のターボ過給機がエンジン本体に対して
並設されて構成されるもの、及び、エンジン本体の運転
状態に応じて過給容量が変化せしめられる1個のターボ
過給機により構成されるものが知られている。
【0003】そして、エンジンの運転状態に応じて過給
容量が変化せしめられる過給動作部を構成すべく、エン
ジン本体に対して並設された2個のターボ過給機の動作
状態について、エンジンの運転状態に応じたシーケンシ
ャル制御が行われる場合には、それらのブロア及びター
ビンが夫々吸気通路系及び排気通路系に配されて、それ
らのうちの一方が、エンジン本体の作動時にその運転状
態の如何にかかわらず、そのタービンにエンジン本体か
らの排気ガスが作用せしめられて過給動作を行う1次側
ターボ過給機となるとともに、他方が、エンジン本体が
所定の運転状態、例えば、比較的高い回転数のもとでの
運転状態をとるものとされるときのみ、そのタービンに
エンジン本体からの排気ガスが作用せしめられて過給動
作を行う2次側ターボ過給機となるものとされ、それに
より、エンジンの運転状態に応じて1次側ターボ過給機
のみが作動する状態と1次側及び2次側ターボ過給機の
両者が作動する状態とが採られて、1次側及び2次側タ
ーボ過給機により構成される過給動作部の過給容量が変
化せしめられ、エンジン本体に対する吸入空気の過給が
、エンジン本体側の要求に応じて効率よく行われるよう
にされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の如く
のエンジンの運転状態に応じて過給容量が変化せしめら
れる過給動作部が付設されたエンジンにおいては、過給
動作部の過給容量が変化せしめられると、それに伴って
比較的急激なトルク変動が生じる虞がある。従って、斯
かる過給動作部が付設されたエンジンが搭載された車両
にあっては、走行する路面の摩擦係数が比較的小である
とき、エンジンに付設された過給動作部の過給容量が変
化せしめられると、それに伴われる比較的急激なトルク
変動に起因して、走行安定性に不所望な影響が及ぼされ
ることになる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、付設された過給機が可
変過給容量を有した過給動作部を構成するものとされた
エンジンについて、その動作状態に応じて過給動作部の
過給容量を制御するに当り、そのエンジンが搭載された
車両が走行する路面の摩擦係数が比較的小であるときに
、過給動作部における過給容量の変化に起因して走行安
定性が損なわれるのを未然に防止し得る過給機付エンジ
ンの制御装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明の解決手段は、過給機付エンジンの制御装置と
して、図1にその基本構成を示す如く、付設された過給
機が可変過給容量を有した過給動作部81を構成するも
のとされたエンジンの運転状態を検出する運転状態検出
手段85と、エンジンが搭載された車両が走行する路面
の摩擦係数を検出する路面摩擦係数検出手段84と、上
記過給動作部81の過給容量についての制御を行う過給
容量制御手段82と、過給動作状態制御手段83とを備
える構成とする。そして、上記過給動作状態制御手段8
3は、路面係数が所定値以上であるとき、上記過給容量
制御手段82に対し上記運転状態検出手段85により検
出されるエンジンの運転状態に応じて上記過給動作部8
1の過給容量を変化させる制御を行わせ、また、上記路
面摩擦係数検出手段84により検出された路面の摩擦係
数が所定値未満であるとき、上記過給容量制御手段82
に対し上記運転状態検出手段85により検出されるエン
ジンの運転状態にかかわらず、上記過給動作部81の過
給容量を所定の状態に維持する制御を行うものとされる
【0007】
【作用】上記の構成により、本発明では、車両が走行す
る路面の摩擦係数が比較的小であるとき、他の状況のも
とにおいてはエンジンの運転状態に応じて過給容量が変
化せしめられる過給動作部81は、エンジンの運転状態
にかかわらず、その過給容量が所定の状態に維持される
ので、過給動作部81における過給容量の変化に伴うト
ルク変動に起因して、走行安定性が損なわれるのを未然
に防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図2は本発明の一実施例に係る過給機付エ
ンジンの制御装置を、それが適用されたロータリー・エ
ンジンの主要部及び自動変速機と共に示す。
【0010】図2において、1は2個のロータを有した
ロータリー・エンジンのエンジン本体であって、該エン
ジン本体1には自動変速機50が連結され、該自動変速
機50には車輪51に接続されたディファレンシャルギ
ア機構52が連結されていて、エンジン本体1から車軸
51に装着された駆動輪53に至る動力伝達経路が形成
されている。上記自動変速機50は、エンジン本体1に
接続された流体トルクコンバータ部54及び多段ギア式
の変速機構部55を含んで構成され、さらに、該流体ト
ルクコンバータ部54及び変速機構部55の動作制御に
用いられる作動油圧を形成する油圧回路部56が付随し
たものとされている。そして、上記変速機構部55にお
ける摩擦係合要素が油圧回路部56からの作動油圧によ
り夫々適宜選択作動せしめられることにより、例えば、
パーキング(P)レンジ、リバース(R)レンジ、ニュ
ートラル(N)レンジ、及びフォワードレンジを構成す
るドライブ(D)レンジ,2レンジ及び1レンジの各変
速レンジと、フォワードレンジにおける1速〜4速の変
速段とが得られる。
【0011】また、上記エンジン本体1には、吸気通路
2が接続されるとともに、第1及び第2の排気通路3a
及び3bが接続されている。上記吸気通路2は、その中
間部分が第1の分岐吸気通路2a及び第2の分岐吸気通
路2bを形成するものとされており、該第1及び第2の
分岐吸気通路2a及び2bより上流側に、エアクリーナ
4及びエアフローセンサ5が設けられており、また、第
1及び第2の分岐吸気通路2a及び2bより下流側に、
吸入空気を冷却するインタークーラ6,ロータリー・エ
ンジンが搭載された車両におけるアクセルペダルに連動
して駆動されるスロットルバルブ7及びサージタンク8
が順次設けられている。さらに、吸気通路2の下流端部
側は、2本に分岐せしめられてエンジン本体1内に形成
された2個のロータ作動室に夫々接続されており、各分
岐部には、燃料噴射バルブ9が設けられている。
【0012】上記第1の排気通路3a内には、1次側タ
ーボ過給機11のタービン11aが配設されており、ま
た、上記第2の排気通路3b内には、2次側ターボ過給
機12のタービン12aが配設されている。上記1次側
ターボ過給機11のタービン11aに軸によって連結さ
れたブロア11bは、上記第1の分岐吸気通路2a内に
配設されており、また、上記2次側ターボ過給機12の
タービン12aに軸によって連結されたブロア12bは
、上記第2の分岐吸気通路2b内に配設されていて、1
次側及び2次側ターボ過給機11及び12は、エンジン
本体1に対して並設されている。
【0013】そして、上記第1及び第2の排気通路3a
及び3bは、上記1次側ターボ過給機11のタービン1
1a及び2次側ターボ過給機12のタービン12aの夫
々の下流側で合流せしめられて、共通排気通路3cに接
続されている。該共通排気通路3cには、排気ガス浄化
機能を有した触媒コンバータ13及び共通排気通路3c
の端部からの排気音を低減させる消音器14が下流側に
向かって順次設けられている。
【0014】上記第2の排気通路3bにおける2次側タ
ーボ過給機12のタービン12aよりも上流側の部分に
は、第2の排気通路3bを開閉制御する排気カットバル
ブ20が設けられている。該排気カットバルブ20は、
ダイアフラム式のアクチュエータ19によって駆動され
、排気カットバルブ20によりも第2の排気通路3bが
2次側ターボ過給機12のタービン12aよりも上流側
で閉状態とされるときには、エンジン本体1からの排気
ガスが2次側ターボ過給機12のタービン12aに供給
されず、2次側ターボ過給機12が非作動状態におかれ
ることになる。
【0015】上記第2の排気通路3bにおける排気カッ
トバルブ20よりも上流側の部分は、接続通路21を通
じて、上記第1の排気通路3aにおける1次側ターボ過
給機11のタービン11aよりも上流側の部分に連通さ
れている。上記接続通路21は、他の接続通路22を通
じて、上記共通排気通路3cの連通されており、上記接
続通路22内には、ウエイストゲートバルブ23が配設
されている。また、接続通路22におけるウエイストゲ
ートバルブ23よりも上流側の部分は、排気洩らし通路
24を通じて、第2の排気通路3bにおける2次側ター
ボ過給機12のタービン12aと排気カットバルブ20
との間の部分に連通されており、排気洩らし通路24に
は、排気洩らしバルブ25が配設されている。該排気洩
らしバルブ25は、ダイアフラム式のアクチュエータ2
6によって駆動され、該アクチュエータ26の圧力室に
は圧力供給パイプ27を通じて、第1の分岐吸気通路2
aにおける1次側ターボ過給機11のブロア11bより
も下流側の位置U1からの吸気圧が供給される。
【0016】上記第2の分岐吸気通路2bにおける2次
側ターボ過給機12のブロア12bよりも下流側であっ
て第1の分岐吸気通路2aと第2の分岐吸気通路2bと
の合流位置の近傍の部分には、吸気カットバルブ30が
配設されている。また、第2の分岐吸気通路2bには、
その2次側ターボ過給機12のブロア12bが配設され
た通路部分をバイパスする吸気リリーフ通路31が設け
られており、該吸気リリーフ通路31には、吸気リリー
フバルブ32が配設されている。上記吸気カットバルブ
30は、ダイアフラム式のアクチュエータ33によって
駆動され、また、上記吸気リリーフバルブ32は、ダイ
アフラム式のアクチュエータ34によって駆動される。
【0017】上記吸気カットバルブ30を駆動するアク
チュエータ33の一方の圧力室には、三方ソレノイドバ
ルブ35の出力ポートから延びる圧力供給パイプ36が
接続されている。該三方ソレノイドバルブ35の入力ポ
ートの一方には、上記第2の分岐吸気通路2bにおける
2次側ターボ過給機12のブロア12bよりも下流側で
あって吸気カットバルブ30よりも上流側の位置から延
びる圧力供給パイプ38が接続されている。
【0018】上記排気カットバルブ20を駆動するアク
チュエータ19の圧力室には、三方ソレノイドバルブ4
1の出力ポートから延びる圧力供給パイプ42が接続さ
れ、また、上記吸気リリーフバルブ32を駆動するアク
チュエータ34の圧力室には三方ソレノイドバルブ43
の出力ポートから延びる圧力供給パイプ44が接続され
ている。さらに、上記ウエイストゲートバルブ23を駆
動するダイアフラム式のアクチュエータ45の圧力室に
は、三方ソレノイドバルブ46の出力ポートから延びる
圧力供給パイプ47が接続されている。
【0019】上記三方ソレノイドバルブ35の入力ポー
トの他方は、負圧供給パイプ60を通じて負圧タンク6
1に接続されている。該負圧タンク61には、吸気通路
2におけるスロットルバルブ7の下流側の部分に得られ
る負圧がチェックバルブ62を通じて供給される。また
、上記三方ソレノイドバルブ41の入力ポートの一方は
大気に開放されるとともに、他方は負圧供給パイプ60
を通じて負圧タンク61に接続されている。上記三方ソ
レノイドバルブ43の入力ポートの一方は大気に開放さ
れるとともに、他方は負圧供給パイプ63を通じて負圧
タンク61に接続されている。さらに、上記三方ソレノ
イドバルブ46の入力ポートの一方は大気に開放される
とともに、他方は圧力供給パイプ27に接続されている
【0020】上記4つの三方ソレノイドバルブ35,4
1,43及び46は、夫々制御ユニット80により動作
制御される。上記制御ユニット80には、エンジン本体
1における吸入空気量を検出するエアフローセンサ5か
ら得られる検出出力信号Sa、エンジン本体1における
エンジン回転数を検出する回転数センサ71から得られ
る検出出力信号Sn、スロットルバルブ7の開度(スロ
ットル開度)を検出するスロットル開度センサ72から
得られる検出出力信号St、シフトレバーの操作位置を
検出するシフトポジションセンサ73から得られる検出
出力信号Ss、第1の分岐吸気通路2aにおける位置U
1に得られる吸気圧を検出する圧力センサ74から得ら
れる検出出力信号Sp、エンジン本体1が搭載された車
両の走行速度(車速)を検出する車速センサ75から得
られる検出出力信号Sv、及び車両が路面摩擦係数が比
較的低い雪路等を走行するとき、走行安定性の向上を図
る変速動作モード(以下、スノーモードという)をとる
べく操作されるスノーモードスイッチに関連して配設さ
れ、そのスノーモードスイッチの状態を検出するスイッ
チセンサ76から得られる検出出力信号Syが供給され
る。そして、制御ユニット80は、これら各種検出出力
信号に基づいて、制御信号E1,E2,E3及びE4を
形成し、それらを三方ソレノイドバルブ35,41,4
3及び46に夫々供給することにより、1次側及び2次
側ターボ過給機11及び12を含んで構成される過給動
作部81の過給容量を制御すべく、1次側及び2次側タ
ーボ過給機11及び12の夫々についての動作制御を行
う。
【0021】また、上記制御ユニット80の内臓メモリ
には、図3に示す如く、縦軸にスロットル開度THがと
られ、横軸に車速Vがとられてあらわされるスノーモー
ド用変速特性線図が予めデータマップ化されて格納され
ている。この図3に示されるスノーモード用変速特性線
図は、変速レンジがDレンジとされたもとで適用される
もので、それにおける変速線Haは、2速から3速への
シフトアップに関するものであり、また、変速線Hb及
びHcは、夫々、3速から2速へのシフトダウン、及び
4速から3速へのシフトダウンに関するものであって、
車両が通常の走行状態にある場合に比して、2速から3
速へのシフトアップ及び3速から2速へのシフトダウン
がより低速側で行われるとともに、4速から3速へのシ
フトダウンがより高速側で行われるように設定されてい
る。そして、制御ユニット80は、検出出力信号Ssが
Dレンジをあらわすもとで、検出出力信号Syがスノー
モードスイッチがオン状態とされるべく操作されたこと
をあらわすときには、検出出力信号Stがあらわすスロ
ットル開度及び検出出力信号Snがあらわすエンジン回
転数を上述の図3に示されるスノーモード用変速特性線
図に照合して、自動変速機50に図3に示されるスノー
モード用変速特性線図に従った変速動作を行わせるべく
、油圧回路部56に対する変速制御信号群CAを形成し
、それを油圧回路部56に送出する。
【0022】斯かるもとで、制御ユニット80から送出
される制御信号E1によって三方ソレノイドバルブ35
がオン状態とされて、圧力供給パイプ36が三方ソレノ
イドバルブ35を介して圧力供給パイプ38に連通せし
められると、アクチュエータ33は、その圧力室に第2
の分岐吸気通路2bにおける圧力供給パイプ38が接続
された位置に得られる吸気圧が供給される状態となる。 それにより、アクチュエータ33によって、吸気カット
バルブ30が、第2の分岐吸気通路2bを2次側ターボ
過給機12のブロア12bよりも下流側において開状態
となす状態(吸気カットバルブ30の開状態)をとるも
のとされる。
【0023】これに対して、制御信号E1によって三方
ソレノイドバルブ35がオフ状態とされ、圧力供給パイ
プ36が三方ソレノイドバルブ35を介して負圧供給パ
イプ60に連通せしめられると、アクチュエータ33の
圧力室には負圧タンク61からの負圧が供給される。そ
れにより、アクチュエータ33によって、吸気カットバ
ルブ30が、第2の分岐吸気通路2bを2次側ターボ過
給機12のブロア12bよりも下流側において閉状態と
なす状態(吸気カットバルブ30の閉状態)をとるもの
とされる。
【0024】また、制御ユニット80から送出される制
御信号E2によって三方ソレノイドバルブ41がオフ状
態とされ、圧力供給パイプ42が三方ソレノイドバルブ
41を介して負圧供給パイプ60に連通せしめられると
、アクチュエータ19の圧力室に負圧タンク61からの
負圧が供給され、それにより、アクチュエータ19によ
って、排気カットバルブ20が、第2の排気通路3bを
2次側ターボ過給機12のタービン12aよりも上流側
において閉状態とする状態(排気カットバルブ20の閉
状態)をとるものとされる。一方、制御信号E2によっ
て三方ソレノイドバルブ41がオン状態とされ、圧力供
給パイプ42が三方ソレノイドバルブ41を介して大気
に開放されると、アクチュエータ19の圧力室に大気圧
が導入される。それにより、アクチュエータ19によっ
て、排気カットバルブ20が、第2の排気通路3bを2
次側ターボ過給機12のタービン12aよりも上流側に
おいて開状態とする状態(排気カットバルブ20の開状
態)をとるものとされ、2次側ターボ過給機12が作動
状態とされる。
【0025】さらに、エンジン本体1におけるエンジン
回転数が比較的低いもとでは、制御ユニット80から送
出される制御信号E3によって三方ソレノイドバルブ4
3がオン状態とされ、負圧タンク61からの負圧が三方
ソレノイドバルブ43及び圧力供給パイプ44を通じて
アクチュエータ34の圧力室に供給される。それにより
、アクチュエータ34によって、吸気リリーフバルブ3
2が、吸気リリーフ通路31を開状態となす状態(吸気
リリーフバルブ32の開状態)に維持される。その後、
制御信号E3により三方ソレノイドバルブ43がオフ状
態とされ、圧力供給パイプ44が三方ソレノイドバルブ
43を通じて大気に開放されて、アクチュエータ34の
圧力室に大気圧が導入され、それにより、アクチュエー
タ34によって、吸気リリーフバルブ32が吸気リリー
フ通路31を閉状態とする状態(吸気リリーフバルブ3
2の閉状態)をとるものとされる。
【0026】一方、エンジン本体1におけるエンジン回
転数及び吸入空気量が夫々所定の値以上であり、かつ、
圧力センサ74から得られる検出出力信号Spがあらわ
す、第1の分岐吸気通路2aにおける位置U1に得られ
る吸気圧が、所定の値以上であるとき、制御ユニット8
0から送出される制御信号E4によって、三方ソレノイ
ドバルブ46がオン状態とされ、第1の分岐吸気通路2
aにおける位置U1に得られる吸気圧がアクチュエータ
45の圧力室に供給される。それにより、アクチュエー
タ45によって、ウエイストゲートバルブ23が接続通
路22を開状態とする状態(ウエイストゲートバルブ2
3の開状態)とされる。また、制御信号E4によって、
三方ソレノイドバルブ46がオフ状態とされ、アクチュ
エータ45の圧力室に大気圧が導入されると、アクチュ
エータ45によって、ウエイストゲートバルブ23が接
続通路22を閉状態とする状態(ウエイストゲートバル
ブ23の閉状態)とされる。このようにしてウエイスト
ゲートバルブ23が開状態及び閉状態を選択的にとるも
のとされることにより、吸気通路2に得られる過給圧の
値が制御される。
【0027】図4は上記排気洩らしバルブ25、排気カ
ットバルブ20、吸気リリーフバルブ32及び吸気カッ
トバルブ30の動作状態の一例を示す特性図であり、縦
軸にスロットル開度THが、また、横軸にエンジン回転
NEがとられていて、スロットル開度THの最大値はD
mであらわされている。この図4に示される例の場合、
排気洩らしバルブ25は、曲線Leに従って閉状態から
開状態、もしくは開状態から閉状態へと移行する。それ
に対して、吸気リリーフバルブ32は、エンジン本体1
が吸入空気量Q1をもって作動する状態及び回転数N1
をもって作動する状態をあらわす曲線L1に従って閉状
態から開状態へと移行し、また、エンジン本体1が吸入
空気量Q1よりも大なる吸入空気量Q2をもって作動す
る状態及び回転数N1よりも高い回転数N2をもって作
動する状態をあらわす曲線L2に従って開状態から閉状
態に移行する。また、吸気カットバルブ30は、エンジ
ン本体1が吸入空気量Q2よりも大なる吸入空気量Q3
をもって作動する状態及び回転数N2よりも高い回転数
N3をもって作動する状態をあらわす曲線L3に従って
開状態から閉状態へと移行し、また、エンジン本体1が
吸入空気量Q3よりも大なる吸入空気量Q6をもって作
動する状態及び回転数N3よりも高い回転数N6をもっ
て作動する状態をあらわす曲線L6に従って閉状態から
開状態に移行する。さらに、排気カットバルブ20は、
エンジン本体1が吸入空気量Q3よりも大で吸入空気量
Q6よりも小なる吸入空気量Q4をもって作動する状態
及び回転数N3よりも高く回転数N6よりも低い回転数
N4をもって作動する状態をあらわす曲線L4に従って
開状態から閉状態へと移行し、また、エンジン本体1が
吸入空気量Q4よりも大で吸入空気量Q6よりも小なる
吸入空気量Q5をもって作動する状態及び回転数N4よ
りも高く回転数N6よりも低い回転数N5をもって作動
する状態をあらわす曲線L5に従って閉状態から開状態
に移行する。
【0028】従って、図4に示される特性図上において
、曲線L6を低域側限界とする動作領域が、吸入空気量
が比較的大とされたもとでのエンジン本体1の運転状態
に対応し、曲線L5と曲線L6との間の動作領域、曲線
L2と曲線L5との間の動作領域、及び曲線L2を高域
側限界とする動作領域の夫々が、吸入空気量が比較的小
とされたもとでのエンジン本体1の運転状態に対応する
。さらに、ロード・ロード曲線Lrはエンジンが搭載さ
れた車両が平坦路を走行するときにおけるエンジン本体
1の運転状態を示す。
【0029】そして、アクセルペダルの踏込量が増加せ
しめられてスロットルバルブ7の開度が増大され、検出
出力信号Saがあらわす吸入空気量が増大せしめられる
状態のもとにおいては、先ず、エンジン本体1の運転状
態が曲線L2を高域側限界とする動作領域に対応するも
のであるとき、制御ユニット80は、三方ソレノイドバ
ルブ35及び41に、例えば、低レベルをとる制御信号
E1及びE2を夫々供給するとともに、三方ソレノイド
バルブ43に、例えば、高レベルをとる制御信号E3を
供給して、三方ソレノイドバルブ35及び41の夫々を
オフ状態に保つとともに、三方ソレノイドバルブ43を
オン状態に保ち、吸気カットバルブ30及び排気カット
バルブ20の夫々を閉状態に保つとともに、吸気リリー
フバルブ32を開状態に保つ。その結果、1次側ターボ
過給機11のみが作動状態とされ、過給動作部81の過
給容量が比較的小なる過給動作状態におかれる。
【0030】次に、エンジン本体1に供給される吸入空
気量が増大して曲線L2を越えるものとなり、エンジン
本体1の運転状態が曲線L2と曲線L5との間の動作領
域に対応するものとなるとき、制御ユニット80は、三
方ソレノイドバルブ35及び41に低レベルをとる制御
信号E1及びE2を夫々供給するとともに、三方ソレノ
イドバルブ43に低レベルをとる制御信号E3を供給し
て、三方ソレノイドバルブ35及び41の夫々をオフ状
態に保つとともに、三方ソレノイドバルブ43をオフ状
態となし、吸気カットバルブ30、排気カットバルブ2
0及び吸気リリーフバルブ32の夫々を閉状態となす。 斯かる際、吸気リリーフバルブ32が閉状態とされるに
先立って、吸入空気量が増大して曲線Leを越えるもの
となるとき、排気洩らしバルブ25が開状態とされる。 それにより、吸気リリーフバルブ32が開状態とされた
もとで、少量の排気ガスが2次側ターボ過給機12のタ
ービン12aに排気洩らしバルブ25を通じて導入され
る。その結果、2次側ターボ過給機12のタービン12
aが排気洩らしバルブ25を通じて流れる排気ガスによ
って回転駆動され、排気カットバルブ20が開状態とさ
れるに先立って、2次側ターボ過給機12の予回転が行
われる。
【0031】その後、吸入空気量がさらに増大して曲線
L5を越えるものとなり、エンジン本体1の運転状態が
曲線L5と曲線L6との間の動作領域に対応するものと
なると、制御ユニット80は、三方ソレノイドバルブ3
5及び43に低レベルをとる制御信号E1及びE3を夫
々供給するとともに、三方ソレノイドバルブ41に高レ
ベルをとる制御信号E2を供給して、三方ソレノイドバ
ルブ35及び43の夫々をオフ状態に保つとともに、三
方ソレノイドバルブ41をオン状態となし、吸気カット
バルブ30及び吸気リリーフバルブ32の夫々を閉状態
に維持するとともに、排気カットバルブ20を開状態と
なす。それにより、2次側ターボ過給機12のタービン
12aが第2の排気通路3bを通じた排気ガスにより回
転駆動される状態とされる。
【0032】そして、吸入空気量が引き続き増大して曲
線L6を越えるものとなり、エンジン本体1の運転状態
が曲線L6を低域側限界とする動作領域に対応するもの
となると、制御ユニット80は、三方ソレノイドバルブ
43に低レベルをとる制御信号E3を供給するとともに
、三方ソレノイドバルブ35及び41に高レベルをとる
制御信号E1及びE2を夫々供給して、三方ソレノイド
バルブ43をオフ状態に保つとともに、三方ソレノイド
バルブ35及び41の夫々をオン状態となし、吸気リリ
ーフバルブ32を閉状態に維持するとともに、吸気カッ
トバルブ30及び排気カットバルブ20の夫々を開状態
となす。それにより、2次側ターボ過給機12により加
圧された吸入空気が第2の分岐吸気通路2bを通じてエ
ンジン本体1に供給され、1次側及び2次側ターボ過給
機11及び12の両者が過給動作を行う状態とされ、過
給動作部81の過給容量が比較的大なる過給動作状態に
おかれる。
【0033】さらに、制御ユニット80は、上述の如く
の1次側及び2次側ターボ過給機11及び12を含んで
構成される過給動作部81の過給容量をエンジン本体1
の運転状態に応じて変化させる過給容量制御の態様を車
両が走行する路面の状況に応じて変更する、過給動作状
態制御を行う。よって、制御ユニッチ80は、図1に示
す如く、過給動作部81の過給容量を制御する過給容量
制御手段82と共に、上記過給動作状態制御を行う過給
動作状態制御手段83と内蔵する。また、上記過給動作
状態制御にあっては、検出出力信号Svを所定の周期を
もって取り込み、検出出力信号Svがあらわす車速とそ
の車速を微分して得られる車体加速度とを、内蔵するメ
モリに予め格納された車速と車体加速度と路面摩擦係数
との関係を定めたデータマップに照合して、路面摩擦係
数μを求めるようになっており、この路面摩擦係数μの
算出に供される車速センサ75及び制御ユニット80内
の演算要素により路面摩擦係数検出手段84が構成され
ている。尚、図1中の運転状態検出手段85は、吸入空
気量やエンジン回転数等の運転状態の要素を夫々検出す
る各種センサ71〜76により構成される。
【0034】そして、スイッチセンサ76から得られる
検出出力信号Syが、スノーモードスイッチがオフ状態
に維持されていることをあらわしていて、スノーモード
がとられていないもとで、求められた路面摩擦係数μが
比較的小なる所定の値未満である場合には、制御ユニッ
ト80は、エンジン本体1の運転状態にかかわらず、過
給動作部81を求められた路面摩擦係数μが比較的小な
る所定の値となった時点における過給容量を維持する動
作を行う。
【0035】例えば、スノーモードがとられていないも
とで、求められた路面摩擦係数μが所定の値未満となっ
た時点において、1次側ターボ過給機11のみが作動状
態とされている場合には、制御ユニット80は、路面摩
擦係数μが所定の値以上となるまで、エンジン本体1の
運転状態が図4に示される1次側及び2次側ターボ過給
機11及び12の両者が作動状態とされるべき動作領域
に対応するものとなっても、三方ソレノイドバルブ35
及び41に低レベルをとる制御信号E1及びE2を夫々
供給するとともに、三方ソレノイドバルブ43に高レベ
ルをとる制御信号E3を供給し、吸気カットバルブ30
及び排気カットバルブ20の夫々を閉状態に維持すると
ともに吸気リリーフバルブ32を開状態に維持して、2
次側ターボ過給機12が作動状態とされないようになし
、1次側ターボ過給機11のみによる過給が行われる状
態が維持されるようにする。また、スノーモードがとら
れていないもとで、求められた路面摩擦係数μが所定の
値未満となった時点において、1次側及び2次側ターボ
過給機11及び12の両者が作動状態とされている場合
には、制御ユニット80は、路面摩擦係数μが所定の値
以上となるまで、エンジン本体1の運転状態が図4に示
される1次側ターボ過給機11のみが作動状態とされる
べき動作領域に対応するものとなっても、三方ソレノイ
ドバルブ35及び41の夫々に高レベルをとる制御信号
E1及びE2を夫々供給するとともに、三方ソレノイド
バルブ43に低レベルをとる制御信号E3を供給し、吸
気カットバルブ30及び排気カットバルブ20の夫々を
開状態に維持するとともに吸気リリーフバルブ32を閉
状態に維持して、1次側及び2次側ターボ過給機11及
び12が共に作動状態となるようになし、1次側及び2
次側ターボ過給機11及び12の両者による過給が行わ
れる状態が維持されるようにする。
【0036】従って、スノーモードスイッチがオフ状態
にあってスノーモードがとられていないもとで、路面摩
擦係数μが比較的小なる所定の値未満である場合には、
路面摩擦係数μが所定の値未満となってから所定の値以
上となるまでの期間、エンジン本体1の運転状態にかか
わらず、1次側ターボ過給機11のみによる過給状態、
あるいは、1次側及び2次側ターボ過給機11及び12
の両者による過給状態が維持されて、1次側及び2次側
ターボ過給機11及び12を含んで構成される過給動作
部81における過給容量が変化しないようにされること
になり、その結果、エンジン本体1の出力トルクの変動
が抑制されて、車両の走行安定性が損なわれる事態が防
止される。
【0037】一方、スイッチセンサ76から得られる検
出出力信号Syが、スノーモードスイッチがオン状態に
維持されていることをあらわしていて、スノーモードが
とられているもとで、求められた路面摩擦係数μが比較
的小なる所定の値未満である場合には、制御ユニット8
0は、エンジン本体1の運転状態にかかわらず、過給動
作部81をその過給容量が比較的大なるものとされる状
態に維持する動作を行う。
【0038】例えば、スノーモードがとられたもとで、
求められた路面摩擦係数μが所定の値未満となった時点
において、1次側ターボ過給機11のみが作動状態とさ
れている場合には、制御ユニット80は、エンジンの運
転状態にかかわらず、三方ソレノイドバルブ35及び4
1に低レベルをとる制御信号E1及びE2を夫々供給す
るとともに、三方ソレノイドバルブ43に高レベルをと
る制御信号E3を供給し、吸気カットバルブ30及び排
気カットバルブ20の夫々を閉状態に維持するとともに
吸気リリーフバルブ32を開状態に維持する状態から、
路面摩擦係数μが所定の値以上となるまで、三方ソレノ
イドバルブ35及び41の夫々に高レベルをとる制御信
号E1及びE2を夫々供給するとともに、三方ソレノイ
ドバルブ43に低レベルをとる制御信号E3を供給し、
吸気カットバルブ30及び排気カットバルブ20の夫々
を開状態に維持するとともに吸気リリーフバルブ32を
閉状態に維持する状態に移行して、1次側及び2次側タ
ーボ過給機11及び12が共に作動状態となるようにし
、1次側及び2次側ターボ過給機11及び12の両者に
よる過給が行われる状態が維持されるようにする。また
、スノーモードがとられたもとで、求められた路面摩擦
係数μが所定の値未満となった時点において、1次側及
び2次側ターボ過給機11及び12の両者が作動状態と
されている場合には、制御ユニット80は、エンジン本
体1の運転状態が図4に示される1次側ターボ過給機1
1のみが作動状態とされるべき動作領域に対応するもの
となっても、三方ソレノイドバルブ35及び41の夫々
に高レベルをとる制御信号E1及びE2を夫々供給する
とともに、三方ソレノイドバルブ43に低レベルをとる
制御信号E3を供給し、吸気カットバルブ30及び排気
カットバルブ20の夫々を開状態に維持するとともに吸
気リリーフバルブ32を閉状態に維持して、1次側及び
2次側ターボ過給機11及び12が共に作動状態となる
ようになし、1次側及び2次側ターボ過給機11及び1
2の両者による過給が行われる状態が維持されるように
する。
【0039】従って、スノーモードスイッチがオン状態
にあってスノーモードがとられているもとで、路面摩擦
係数μが比較的小なる所定の値未満である場合には、路
面摩擦係数μが所定の値未満となってから所定の値以上
となるまでの期間、エンジン本体1の運転状態にかかわ
らず、1次側及び2次側ターボ過給機11及び12の両
者による過給状態が維持されて、1次側及び2次側ター
ボ過給機11及び12を含んで構成される過給動作部8
1における過給容量が比較的大なる状態に維持されるこ
とになり、その結果、過給動作部81による過給動作状
態の変化が比較的緩やかにされてエンジン本体1の出力
トルクの変動が抑制され、車両の走行安定性が損なわれ
る事態が防止される。
【0040】なお、スイッチセンサ76から得られる検
出出力信号Syが、スノーモードスイッチがオフ状態に
維持されていることをあらわしていて、スノーモードが
とられていない状況、及びスイッチセンサ76から得ら
れる検出出力信号Syが、スノーモードスイッチがオン
状態に維持されていることをあらわしていて、スノーモ
ードがとられている状況のいずれのもとにおいても、求
められた路面摩擦係数μが比較的小なる所定の値以上で
ある場合には、制御ユニット80は、1次側及び2次側
ターボ過給機11及び12の夫々を、図4に示される特
性図に従って動作制御する過給容量制御を行う。
【0041】上述の如くの動作制御を行う制御ユニット
80は、例えば、マイクロコンピュータにより構成され
るが、斯かるマイクロコンピュータが過給動作状態制御
を行うにあたって実行するプログラムの一例について、
図5のフローチャートを参照して述べる。
【0042】図5のフローチャートにより示される過給
動作状態制御のためのプログラムにおいては、スタート
後、ステップS1において各種検出出力信号を取り込み
、続くステップS2において、検出出力信号Svがあら
わす車速とその車速を微分して得られる車体加速度とに
基づいて路面摩擦係数μを求め、求められた路面摩擦係
数μが比較的小なる所定の値μ1未満であるか否かを判
断する。そして、求められた路面摩擦係数μが所定の値
μ1以上である場合には、ステップS3において、図4
に示される特性図に従っての通常の過給容量制御を行い
、ステップS1に戻る(リターン)。
【0043】一方、ステップS2での判断の結果、求め
られた路面摩擦係数μが所定の値μ1未満である場合に
は、ステップS4において、検出出力信号Syに基づい
てスノーモードスイッチがオン状態にあるか否かを判断
し、スノーモードスイッチがオフ状態にある場合には、
ステップS5において、検出出力信号Stがあらわすス
ロットル開度及び検出出力信号Snがあらわすエンジン
回転数に基づいて、エンジン本体1の運転状態が、図4
の特性図において示される動作領域のうち1次側ターボ
過給機11のみが作動する動作領域に対応するものであ
るか否かを判断する。その判断の結果、エンジン本体1
の運転状態が1次側ターボ過給機11のみが作動する動
作領域に対応するものである場合には、ステップS6に
おいて、三方ソレノイドバルブ35及び41に低レベル
をとる制御信号E1及びE2を送出するとともに、三方
ソレノイドバルブ43に高レベルをとる制御信号E3を
送出し、吸気カットバルブ30及び排気カットバルブ2
0の夫々を閉状態に維持するとともに吸気リリーフバル
ブ32を開状態に維持し、2次側ターボ過給機12に過
給動作を行わせないようにして、1次側及び2次側ター
ボ過給機11及び12により構成される過給動作部81
における過給容量を比較的小なる状態に維持するように
なし、その後、ステップS1に戻る。
【0044】また、ステップS5における判断の結果、
エンジン本体1の運転状態が1次側及び2次側ターボ過
給機11及び12の両者が作動する動作領域に対応する
ものである場合には、ステップS7において、三方ソレ
ノイドバルブ35及び41の夫々に高レベルをとる制御
信号E1及びE2を送出するとともに、三方ソレノイド
バルブ43に低レベルをとる制御信号E3を送出して、
吸気カットバルブ30及び排気カットバルブ20の夫々
を開状態に維持するとともに吸気リリーフバルブ32を
閉状態に維持し、1次側及び2次側ターボ過給機11及
び12の両者に過給動作を行わせて、1次側及び2次側
ターボ過給機11及び12により構成される過給動作部
81における過給容量を比較的大となる状態に維持する
ようになし、その後、ステップS1に戻る。
【0045】さらに、ステップS4において、スノーモ
ードスイッチがオン状態にあると判断された場合には、
ステップS7において、三方ソレノイドバルブ35及び
41の夫々に高レベルをとる制御信号E1及びE2を送
出するとともに、三方ソレノイドバルブ43に低レベル
をとる制御信号E3を送出して、吸気カットバルブ30
及び排気カットバルブ20の夫々を開状態に維持すると
ともに吸気リリーフバルブ32を閉状態に維持し、1次
側及び2次側ターボ過給機11及び12の両者の過給動
作を行わせて、1次側及び2次側ターボ過給機11及び
12により構成される過給動作部81における過給容量
を比較的大なる状態に維持するようになし、その後、ス
テップS1に戻る。
【0046】図6は上記制御ユニット80による他の過
給動作状態制御を示すフローチャートである。この制御
フローの場合は、図5に示す制御フローの場合と異なり
、路面摩擦係数μが所定の値μ1よりも低いとき常に、
1次側及び2次側ターボ過給機11及び12を含んで構
成される過給動作部81における過給容量の切換えを禁
止するようにしている。
【0047】すなわち、図6において、スタート後、ス
テップS11で各種検出出力信号を取り込み、続くステ
ップS12で検出出力信号Svがあらわす車速とその車
速を微分して得られる車体加速度とに基づいて路面摩擦
係数μを求め、その路面摩擦係数μが比較的小なる所定
の値μ1未満であるか否かを判定する。この判定がYE
Sのとき、つまり路面摩擦係数μが所定の値μ1以下の
ときには、ステップS13でフラグFを「1」とした後
、ステップS15へ移行する。一方、判定がNOのとき
、つまり路面摩擦係数μが所定の値μ1以上のときには
、ステップS14でフラグFを「0」とした後、ステッ
プS15へ移行する。
【0048】上記ステップS15においては、図4に示
される特性図に従って過給容量の切換えが必要であるか
否かを判定し、その判定がYESの過給容量の切換えが
必要のときにはステップS16でフラグFが「1」であ
るか否かを判定する一方、判定がNOの過給容量の切換
えが不要のときにはステップS11に戻る。上記ステッ
プS16での判定がYESのとき、つまり路面摩擦係数
μが所定の値μ1以下のときにはステップS17で過給
容量の切換えを禁止し、しかる後リターンする。一方、
ステップS16での判定がNOのとき、つまり路面摩擦
係数μが所定の値μ1以上のときにはステップS18で
過給容量の切換えを実行し、しかる後リターンする。
【0049】尚、上記実施例では、可変過給容量を有す
る過給動作部81が、シーケンシャル制御が行われる1
次側及び2次側ターボ過給機11及び12を含むものと
して構成されているが、本発明に係る過給機付エンジン
の制御装置における可変過給容量を有した過給動作部8
1は、その過給容量がエンジンの運転状態に応じて変化
せしめられるものとされた1個の過給機を含んで構成さ
れるものとされてもよい。図7は、この過給容量が変更
可能なタイプの過給機の一例を示す。この過給機91は
、タービン室91aの入口側に可動フラップ91bを有
しており、該可動フラップ91bは、アクチュエータ9
2により駆動されてタービン室91aの入口の絞りを変
更するようになっている。
【0050】また、図8は上記過給機91を用いて過給
動作状態制御を行う場合の制御フローの一例を示す。こ
の制御フローにおいては、スタート後、ステップS21
で各種検出出力信号を取り込み、続くステップS22で
検出出力信号Svがあらわす車速とその車速を微分して
得られる車体加速度とに基づいて路面摩擦係数μを求め
、その路面摩擦係数μが比較的小なる所定の値μ1未満
であるか否かを判定する。この判定がYESのとき、つ
まり路面摩擦係数μが所定の値μ1以下のときには、ス
テップS23でフラグFを「1」とした後、ステップS
25へ移行する。一方、判定がNOのとき、路面摩擦係
数μが所定の値μ1以上のときには、ステップS24で
フラグFを「0」とした後、ステップS25へ移行する
【0051】上記ステップS25においては、図4に示
される特性図に従って過給容量の切換えが必要であるか
否かを判定し、その判定がNOの過給容量の切換えが不
要のときにはステップS21に戻る。一方、判定がYE
Sの過給容量の切換えが必要のときにはステップS26
で過給容量の切換速度をΔVc を算出した後、ステッ
プS27でフラグFが「1」であるか否かを判定する。 このステップS27での判定がYESのとき、つまり路
面摩擦係数μが所定の値μ1以下のときにはステップS
28で上記切換速度ΔVcから正の所定値K1 を減算
した値を新たな過給容量の切換速度ΔVc とした後、
ステップS30において、この切換速度ΔVc で過給
容量の切換えを実行し、リターンする。一方、ステップ
S27での判定がNOのとき、つまり路面摩擦係数μが
所定の値μ1以上のときにはステップS29で上記切換
速度ΔVc の値をそのままにしてステップS30へ移
行し、過給容量の切換えを実行する。
【0052】そして、このような過給動作状態制御にお
いては、路面摩擦係数μが比較的小なる所定の値未満で
ある場合、可動フラップ付き過給機91の過給容量の変
化が路面摩擦係数μが大きい場合に比して緩やかに行わ
れるので、エンジン本体1の出力トルクの変動が抑制さ
れ、車両の走行安定性が損なわれるのを未然に防止する
ことができる。
【0053】
【発明の効果】以上の如く、本発明における過給機付エ
ンジンの制御装置によれば、付設された過給機が可変過
給容量を有した過給動作部を構成するものとされたエン
ジンについて、その動作状態に応じて過給動作部の過給
容量を制御するにあたり、車両が走行する路面の摩擦係
数が比較的小であるとき、他の状況のもとにおいてはエ
ンジンの運転状態に応じて過給容量が変化せしめられる
過給動作部は、エンジンの運転状態にかかわらず、所定
の状態に維持されるので、この過給動作部における過給
容量の変化に伴うトルク変動を防止して、車両の走行安
定性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る過給機付エンジンの制御装置を特
許請求の範囲に対応して示す基本構成図である。
【図2】本発明の実施例に係る過給機付エンジンの制御
装置をそれが適用されたロータリー・エンジンの主要部
及び自動変速機と共に示す構成図である。
【図3】上記制御装置の動作説明に供される特性図であ
る。
【図4】同じく動作説明に供される特性図である。
【図5】制御ユニットにおける過給動作状態制御のフロ
ーを示すフローチャート図である。
【図6】他の過給動作状態制御のフローを示すフローチ
ャート図である。
【図7】可動フラップ付き過給機の概略図である。
【図8】可動フラップ付き過給機用の過給動作状態制御
のフローを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
80    制御ユニット 81    過給動作部 82    過給容量制御手段 83    過給動作状態制御手段 84    路面摩擦係数検出手段 85    運転状態検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  付設された過給機が可変過給容量を有
    した過給動作部を構成するものとされたエンジンの運転
    状態を検出する運転状態検出手段と、上記エンジンが搭
    載された車両が走行する路面の摩擦係数を検出する路面
    摩擦係数検出手段と、上記過給動作部の過給容量につい
    ての制御を行う過給容量制御手段と、上記路面摩擦係数
    検出手段により検出された路面の摩擦係数が所定値以上
    であるとき、上記過給容量制御手段に対し上記運転状態
    検出手段により検出されるエンジンの運転状態に応じて
    上記過給動作部の過給容量を変化させる制御を行わせ、
    上記路面摩擦係数検出手段により検出された路面の摩擦
    係数が所定値未満であるとき、上記過給容量制御手段に
    対し上記運転状態検出手段により検出されるエンジンの
    運転状態にかかわらず、上記過給動作部の過給容量を所
    定の状態に維持する制御を行わせる過給動作状態制御手
    段とを備えたことを特徴とする過給機付エンジンの制御
    装置。
JP3066417A 1990-08-24 1991-03-29 過給機付エンジンの制御装置 Pending JPH04214926A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024105784A1 (ja) * 2022-11-15 2024-05-23 株式会社Ihi タービンおよび過給機

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024105784A1 (ja) * 2022-11-15 2024-05-23 株式会社Ihi タービンおよび過給機

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