JPH05280361A - 過給機付き内燃機関の吸気装置 - Google Patents
過給機付き内燃機関の吸気装置Info
- Publication number
- JPH05280361A JPH05280361A JP4077807A JP7780792A JPH05280361A JP H05280361 A JPH05280361 A JP H05280361A JP 4077807 A JP4077807 A JP 4077807A JP 7780792 A JP7780792 A JP 7780792A JP H05280361 A JPH05280361 A JP H05280361A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- intake
- supercharger
- compressor
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Supercharger (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 サージングの発生を防止することができ、
更に、アクセル開度が零の状態から加速状態に移行した
場合に、速やかに過給圧を高めて、スムーズな加速が行
える過給機付き内燃機関の吸気装置を提供すること。 【構 成】 機関に取り付けた過給機のコンプレッサの
上流側の吸気管と下流側の吸気管とを連通するバイパス
管と、このバイパス管を開閉する弁機構と、前記機関を
搭載した車両の速度を検出する車速センサーと、この機
関にエンジンブレーキが作動しているか否かを検出する
ブレーキセンサーと、車両が走行している状態を前記車
速センサーが検出し且つ前記機関にエンジンブレーキが
作動していない状態を前記ブレーキセンサーが検出した
場合に前記弁機構を開弁する制御装置とを設けた。
更に、アクセル開度が零の状態から加速状態に移行した
場合に、速やかに過給圧を高めて、スムーズな加速が行
える過給機付き内燃機関の吸気装置を提供すること。 【構 成】 機関に取り付けた過給機のコンプレッサの
上流側の吸気管と下流側の吸気管とを連通するバイパス
管と、このバイパス管を開閉する弁機構と、前記機関を
搭載した車両の速度を検出する車速センサーと、この機
関にエンジンブレーキが作動しているか否かを検出する
ブレーキセンサーと、車両が走行している状態を前記車
速センサーが検出し且つ前記機関にエンジンブレーキが
作動していない状態を前記ブレーキセンサーが検出した
場合に前記弁機構を開弁する制御装置とを設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過給機を備えた内燃機
関において、サージングの発生を防止すると共に、車両
の減速後、再び加速状態に移行する際に、速やかに高い
過給圧を得ることができる吸気装置に関する。
関において、サージングの発生を防止すると共に、車両
の減速後、再び加速状態に移行する際に、速やかに高い
過給圧を得ることができる吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の過給機付き内燃機関の吸気装置と
しては、例えば図5に示すようなものが知られている。
先ず、エアクリーナ1を介して吸気ダクト2から吸入さ
れた空気は、吸気管3を通って、過給機(ターボチャー
ジャ)4のコンプレッサ5によって圧縮される。そし
て、圧力の高くなった空気は、吸気管6を通りチャージ
エアクーラー(インタークーラー)7で冷却され、密度
を高めた後、吸気マニホールド8を経て機関9のシリン
ダ内に吸入される。
しては、例えば図5に示すようなものが知られている。
先ず、エアクリーナ1を介して吸気ダクト2から吸入さ
れた空気は、吸気管3を通って、過給機(ターボチャー
ジャ)4のコンプレッサ5によって圧縮される。そし
て、圧力の高くなった空気は、吸気管6を通りチャージ
エアクーラー(インタークーラー)7で冷却され、密度
を高めた後、吸気マニホールド8を経て機関9のシリン
ダ内に吸入される。
【0003】一方、ターボチャージャ4は、排気マニホ
ールド10で集められた排気ガスのエネルギーをタービン
12の回転力に変換し、このタービン12と回転軸13で接続
されたコンプレッサ5を回転させ、上述したように吸入
した空気を圧送している。このように、機関9に吸入さ
れる空気の圧力を大気圧よりも高め、過給機4を有して
いない機関よりも多くの空気をシリンダ内に送り込むこ
とによって、より高いエンジン出力を得られるようにし
ている。
ールド10で集められた排気ガスのエネルギーをタービン
12の回転力に変換し、このタービン12と回転軸13で接続
されたコンプレッサ5を回転させ、上述したように吸入
した空気を圧送している。このように、機関9に吸入さ
れる空気の圧力を大気圧よりも高め、過給機4を有して
いない機関よりも多くの空気をシリンダ内に送り込むこ
とによって、より高いエンジン出力を得られるようにし
ている。
【0004】ところで、アクセルを踏み込むに従って機
関9にはより多くの燃料が供給され、それに伴って、機
関9の回転数及び出力が上昇し、排気ガスのエネルギー
(温度・流量)が増加する。この排気ガスのエネルギー
の増加によって、ターボチャージャ4のタービン12の回
転速度は速くなり、コンプレッサ5によって過給される
吸入空気の量も増加する。
関9にはより多くの燃料が供給され、それに伴って、機
関9の回転数及び出力が上昇し、排気ガスのエネルギー
(温度・流量)が増加する。この排気ガスのエネルギー
の増加によって、ターボチャージャ4のタービン12の回
転速度は速くなり、コンプレッサ5によって過給される
吸入空気の量も増加する。
【0005】一方、この状態から急にアクセルを緩め、
ターボチャージャ4に供給される排気ガスのエネルギー
が減少すると、コンプレッサ5の仕事量も減少し、この
ような動作が急激に起きると、それ以前にコンプレッサ
5によって加圧されていた吸気管6内の空気が吸気管3
の方向に向かってコンプレッサ5を逆流する。この現象
をサージングと称し、この時、吸気管3内に激しい空気
振動が生じ、この振動によって発生する脈動波が騒音と
なって、車両の居住性を損なうのである。また、このサ
ージングによって、ターボチャージャ4、及びその周辺
部品の耐久性が低下するという問題も発生する。
ターボチャージャ4に供給される排気ガスのエネルギー
が減少すると、コンプレッサ5の仕事量も減少し、この
ような動作が急激に起きると、それ以前にコンプレッサ
5によって加圧されていた吸気管6内の空気が吸気管3
の方向に向かってコンプレッサ5を逆流する。この現象
をサージングと称し、この時、吸気管3内に激しい空気
振動が生じ、この振動によって発生する脈動波が騒音と
なって、車両の居住性を損なうのである。また、このサ
ージングによって、ターボチャージャ4、及びその周辺
部品の耐久性が低下するという問題も発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このようなサ
ージングを防止するために、図6に示すような吸気装置
14が提案されている。これは、ターボチャージャ4のコ
ンプレッサ5の上流側の吸気管3と下流側の吸気管6と
を、バイパス管15で接続すると共に、このバイパス管15
を開閉する吸気バイパスバルブ16を設けたものである。
そして、アクセルペダルの踏み込み量が零または小さい
時(例えば5%以下の時)に、前記吸気バイパスバルブ
16を開弁し、バイパス管15を連通させ、逆にアクセルペ
ダルの踏み込み量がある程度以上に大きい時には、前記
吸気バイパスバルブ16を閉弁し、バイパス管15を遮断す
るのである。
ージングを防止するために、図6に示すような吸気装置
14が提案されている。これは、ターボチャージャ4のコ
ンプレッサ5の上流側の吸気管3と下流側の吸気管6と
を、バイパス管15で接続すると共に、このバイパス管15
を開閉する吸気バイパスバルブ16を設けたものである。
そして、アクセルペダルの踏み込み量が零または小さい
時(例えば5%以下の時)に、前記吸気バイパスバルブ
16を開弁し、バイパス管15を連通させ、逆にアクセルペ
ダルの踏み込み量がある程度以上に大きい時には、前記
吸気バイパスバルブ16を閉弁し、バイパス管15を遮断す
るのである。
【0007】また、吸気バイパスバルブ16を開閉駆動す
るために、負圧源17の負圧をこの吸気バイパスバルブ16
に作用させるバキュームホース18を設けると共に、この
バキュームホース18に切換弁19を設け、アクセル開度に
応じてこの切換弁19を開閉することによって、吸気バイ
パスバルブ16の開閉を行うようにしている。この吸気装
置14によれば、アクセルペダルがある程度以上に踏み込
まれた状態から、踏み込み量が零または小さい状態(例
えば5%以下の状態)に移行したことを検出し、この検
出信号によって負圧源17の負圧を吸気バイパスバルブ16
に作用させ、吸気バイパスバルブ16を開弁して、コンプ
レッサ5の下流側の吸気管6の内圧を、バイパス管15を
介して上流側の吸気管3に逃がし、サージングが発生す
ることを防止することができる。
るために、負圧源17の負圧をこの吸気バイパスバルブ16
に作用させるバキュームホース18を設けると共に、この
バキュームホース18に切換弁19を設け、アクセル開度に
応じてこの切換弁19を開閉することによって、吸気バイ
パスバルブ16の開閉を行うようにしている。この吸気装
置14によれば、アクセルペダルがある程度以上に踏み込
まれた状態から、踏み込み量が零または小さい状態(例
えば5%以下の状態)に移行したことを検出し、この検
出信号によって負圧源17の負圧を吸気バイパスバルブ16
に作用させ、吸気バイパスバルブ16を開弁して、コンプ
レッサ5の下流側の吸気管6の内圧を、バイパス管15を
介して上流側の吸気管3に逃がし、サージングが発生す
ることを防止することができる。
【0008】しかしながら、アクセル開度が零の場合に
は、吸気バイパスバルブ16が開弁状態にあり、常にバイ
パス管15によって吸気管3と吸気管6が連通しているた
め、その状態からアクセルペダルを踏み込んで再び加速
状態に移行した場合に、ターボチャージャ4の過給圧の
立ち上がりが遅れてしまい、スムーズな加速が得られな
いという欠点があった。
は、吸気バイパスバルブ16が開弁状態にあり、常にバイ
パス管15によって吸気管3と吸気管6が連通しているた
め、その状態からアクセルペダルを踏み込んで再び加速
状態に移行した場合に、ターボチャージャ4の過給圧の
立ち上がりが遅れてしまい、スムーズな加速が得られな
いという欠点があった。
【0009】本発明は上記の問題点に鑑みて、サージン
グの発生を防止することができ、更に、アクセル開度が
零の状態から加速状態に移行した場合に、速やかに過給
圧を高めて、スムーズな加速が行える過給機付き内燃機
関の吸気装置を提供することを目的とするものである。
グの発生を防止することができ、更に、アクセル開度が
零の状態から加速状態に移行した場合に、速やかに過給
圧を高めて、スムーズな加速が行える過給機付き内燃機
関の吸気装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の過給機付き内燃機関の吸気装置は、機関に取
り付けた過給機のコンプレッサの上流側の吸気管と下流
側の吸気管とを連通するバイパス管と、このバイパス管
を開閉する弁機構と、前記機関を搭載した車両の速度を
検出する車速センサーと、この機関にエンジンブレーキ
が作動しているか否かを検出するブレーキセンサーと、
車両が走行している状態を前記車速センサーが検出し且
つ前記機関にエンジンブレーキが作動していない状態を
前記ブレーキセンサーが検出した場合に前記弁機構を開
弁する制御装置とを設けた構成である。
の本発明の過給機付き内燃機関の吸気装置は、機関に取
り付けた過給機のコンプレッサの上流側の吸気管と下流
側の吸気管とを連通するバイパス管と、このバイパス管
を開閉する弁機構と、前記機関を搭載した車両の速度を
検出する車速センサーと、この機関にエンジンブレーキ
が作動しているか否かを検出するブレーキセンサーと、
車両が走行している状態を前記車速センサーが検出し且
つ前記機関にエンジンブレーキが作動していない状態を
前記ブレーキセンサーが検出した場合に前記弁機構を開
弁する制御装置とを設けた構成である。
【0011】本発明の吸気装置に使用する弁機構を駆動
する方法としては、例えば、圧力流体を利用して間接的
に駆動するようにしても良いし、この弁機構を電磁弁と
して直接駆動するようにしても良い。また、前記ブレー
キセンサーは、MT車の場合にはアクセル開度を検出す
るアクセルセンサー、クラッチが繋がれているか否かを
検出するクラッチセンサー、ギヤがニュートラル状態に
あるか否かを検出するギヤセンサー等を組み合わて構成
すると好ましい。
する方法としては、例えば、圧力流体を利用して間接的
に駆動するようにしても良いし、この弁機構を電磁弁と
して直接駆動するようにしても良い。また、前記ブレー
キセンサーは、MT車の場合にはアクセル開度を検出す
るアクセルセンサー、クラッチが繋がれているか否かを
検出するクラッチセンサー、ギヤがニュートラル状態に
あるか否かを検出するギヤセンサー等を組み合わて構成
すると好ましい。
【0012】一方、AT車に適用する場合には、前記ア
クセルセンサーとトランスミッションのロックアップが
解除されているか否かを検出するロックアップセンサー
等を組み合わせて構成すると好ましい。
クセルセンサーとトランスミッションのロックアップが
解除されているか否かを検出するロックアップセンサー
等を組み合わせて構成すると好ましい。
【0013】
【作 用】本発明の過給機付き内燃機関の吸気装置は以
上の構成を有しており、車両が走行している状態を前記
車速センサーが検出し、更に、機関にエンジンブレーキ
が作動していない状態をブレーキセンサーが検出した場
合には、機関に取り付けた過給機のコンプレッサの上流
側の吸気管と下流側の吸気管とを連通するバイパス管が
弁機構によって開放状態となり、サージングを防止する
ように作用する。
上の構成を有しており、車両が走行している状態を前記
車速センサーが検出し、更に、機関にエンジンブレーキ
が作動していない状態をブレーキセンサーが検出した場
合には、機関に取り付けた過給機のコンプレッサの上流
側の吸気管と下流側の吸気管とを連通するバイパス管が
弁機構によって開放状態となり、サージングを防止する
ように作用する。
【0014】また、それ以外の状態では、弁機構によっ
てバイパス管が閉鎖状態となるので、機関の過給機のコ
ンプレッサの下流側の圧力、即ち過給圧は高い状態に保
持され、アクセル開度が零の状態から加速状態に移行し
た場合に、速やかに過給圧を高めてスムーズな加速がで
きるように作用する。
てバイパス管が閉鎖状態となるので、機関の過給機のコ
ンプレッサの下流側の圧力、即ち過給圧は高い状態に保
持され、アクセル開度が零の状態から加速状態に移行し
た場合に、速やかに過給圧を高めてスムーズな加速がで
きるように作用する。
【0015】
【実 施 例】次に図面を参照して、本発明の過給機付
き内燃機関の吸気装置の実施例を説明する。先ず図1に
示すように、吸気ダクト2から導入された空気はエアク
リーナ1で塵等を除去されて清浄になり、これが吸気管
3を通って過給機(ターボチャージャ)4のコンプレッ
サ5で圧縮され、高圧になった状態で、更に吸気管6を
進み、インタークーラー7で冷却されて密度を高めた
後、これが吸気マニホールド8から機関9に吸入され
る。
き内燃機関の吸気装置の実施例を説明する。先ず図1に
示すように、吸気ダクト2から導入された空気はエアク
リーナ1で塵等を除去されて清浄になり、これが吸気管
3を通って過給機(ターボチャージャ)4のコンプレッ
サ5で圧縮され、高圧になった状態で、更に吸気管6を
進み、インタークーラー7で冷却されて密度を高めた
後、これが吸気マニホールド8から機関9に吸入され
る。
【0016】排気ガスは排気マニホールド10を通ってタ
ーボチャージャ4のタービン12を回転させて、これと同
軸に設けられたコンプレッサ5を回転させ、排気管20か
ら排出される。前記コンプレッサ5の上流側の吸気管3
と下流側の通気管6はバイパス管15で接続されており、
更にこのバイパス管15には弁機構(吸気バイパスバル
ブ)16が設けられている。この吸気バイパスバルブ16
は、これを開閉駆動するために設けられた負圧源17にバ
キュームホース18を介して接続されており、更に、この
負圧源17によって発生させる負圧を前記吸気バイパスバ
ルブ16に作用させるか否かを制御するための切換弁19が
設けられている。
ーボチャージャ4のタービン12を回転させて、これと同
軸に設けられたコンプレッサ5を回転させ、排気管20か
ら排出される。前記コンプレッサ5の上流側の吸気管3
と下流側の通気管6はバイパス管15で接続されており、
更にこのバイパス管15には弁機構(吸気バイパスバル
ブ)16が設けられている。この吸気バイパスバルブ16
は、これを開閉駆動するために設けられた負圧源17にバ
キュームホース18を介して接続されており、更に、この
負圧源17によって発生させる負圧を前記吸気バイパスバ
ルブ16に作用させるか否かを制御するための切換弁19が
設けられている。
【0017】この切換弁19は、制御装置21によって開閉
駆動され、この制御装置21に予め設定されている条件の
下で、前記負圧源17の負圧を吸気バイパスバルブ16に作
用させるように構成されている。この制御装置21は手動
変速機を使用したMT車に適用させたものであり、この
機関9を搭載した車両の速度を検出する車速センサー2
2、及びこの機関9にエンジンブレーキが作動している
か否かを検出するブレーキセンサー23によって検出され
た状態が信号として入力される。また、このブレーキセ
ンサー23は、アクセル開度を検出するためのアクセルセ
ンサー24、クラッチが繋がれているか否かを検出するク
ラッチセンサー25、トランスミッションのギヤポジショ
ンを検出するためのギヤセンサー26からなり、各センサ
ーの検出信号が前記制御装置21に入力される。
駆動され、この制御装置21に予め設定されている条件の
下で、前記負圧源17の負圧を吸気バイパスバルブ16に作
用させるように構成されている。この制御装置21は手動
変速機を使用したMT車に適用させたものであり、この
機関9を搭載した車両の速度を検出する車速センサー2
2、及びこの機関9にエンジンブレーキが作動している
か否かを検出するブレーキセンサー23によって検出され
た状態が信号として入力される。また、このブレーキセ
ンサー23は、アクセル開度を検出するためのアクセルセ
ンサー24、クラッチが繋がれているか否かを検出するク
ラッチセンサー25、トランスミッションのギヤポジショ
ンを検出するためのギヤセンサー26からなり、各センサ
ーの検出信号が前記制御装置21に入力される。
【0018】更に、上記した各センサーの他に、アクセ
ルペダルの戻し速度を検出するペダルセンサー27、機関
の吸入気圧(過給圧)を検出する気圧センサー28、吸気
バイパスバルブ16が開弁した後の経過時間を測定するタ
イマー29からも、それぞれの検出信号が制御装置21に入
力されるようになっている。このMT車に適用した実施
例の場合は、図2に示すような制御マップに従って吸気
バイパスバルブ16を開閉制御するように構成されてお
り、先ずステップS1において、車速センサー22からの検
出信号に基づいて、車速Sがあるか否かが判断される。
次にステップS2では、アクセルセンサー24からの検出信
号に基づいて、アクセル開度θが零か否かが判断され
る。更にステップS3ではペダルセンサー27からの検出信
号に基づいて、アクセルペダルの戻し速度Spが設定値x
と比較される。
ルペダルの戻し速度を検出するペダルセンサー27、機関
の吸入気圧(過給圧)を検出する気圧センサー28、吸気
バイパスバルブ16が開弁した後の経過時間を測定するタ
イマー29からも、それぞれの検出信号が制御装置21に入
力されるようになっている。このMT車に適用した実施
例の場合は、図2に示すような制御マップに従って吸気
バイパスバルブ16を開閉制御するように構成されてお
り、先ずステップS1において、車速センサー22からの検
出信号に基づいて、車速Sがあるか否かが判断される。
次にステップS2では、アクセルセンサー24からの検出信
号に基づいて、アクセル開度θが零か否かが判断され
る。更にステップS3ではペダルセンサー27からの検出信
号に基づいて、アクセルペダルの戻し速度Spが設定値x
と比較される。
【0019】次に、ステップS4では、気圧センサー28か
らの検出信号に基づいて、機関に吸入される空気の吸入
気圧Pが設定値yと比較され、ステップS5では、クラッ
チセンサー25からの検出信号に基づいて、クラッチが繋
がれているか否かを判断し、更にギヤセンサー26からの
検出信号に基づいて、ギヤポジションがニュートラルか
否かが判断される。
らの検出信号に基づいて、機関に吸入される空気の吸入
気圧Pが設定値yと比較され、ステップS5では、クラッ
チセンサー25からの検出信号に基づいて、クラッチが繋
がれているか否かを判断し、更にギヤセンサー26からの
検出信号に基づいて、ギヤポジションがニュートラルか
否かが判断される。
【0020】そして、図中に示すように、全てYesで
ある場合には吸気バイパスバルブ16が開弁されて、バイ
パス管15を開放し、コンプレッサ5の下流側の吸気管6
内の吸気圧力をコンプレッサ5の上流側の吸気管3に逃
がすように作動する。更にステップS6では、タイマー29
によって計測された吸気バイパスバルブ16の開弁後の経
過時間が設定値zと比較され、時間z経過後に前記吸気
バイパスバルブ16は閉弁されて、バイパス管15は閉鎖さ
れ、コンプレッサ5の下流側の吸気管6には、高い吸気
圧力(過給圧)が発するようになる。
ある場合には吸気バイパスバルブ16が開弁されて、バイ
パス管15を開放し、コンプレッサ5の下流側の吸気管6
内の吸気圧力をコンプレッサ5の上流側の吸気管3に逃
がすように作動する。更にステップS6では、タイマー29
によって計測された吸気バイパスバルブ16の開弁後の経
過時間が設定値zと比較され、時間z経過後に前記吸気
バイパスバルブ16は閉弁されて、バイパス管15は閉鎖さ
れ、コンプレッサ5の下流側の吸気管6には、高い吸気
圧力(過給圧)が発するようになる。
【0021】なお、図1中に、制御装置21に入力される
信号ラインを鎖線で示したペダルセンサー27、気圧セン
サー28、タイマー29は本発明を構成するためには必ずし
も必要なものではないが、これらを追加し、併用するこ
とによって、よりきめ細かな制御が可能となる。また、
これらの追加した各センサーを使用しない場合には、図
2中に鎖線で囲ったステップS3、ステップS4、ステップ
S6の演算動作は省略されることとなる。
信号ラインを鎖線で示したペダルセンサー27、気圧セン
サー28、タイマー29は本発明を構成するためには必ずし
も必要なものではないが、これらを追加し、併用するこ
とによって、よりきめ細かな制御が可能となる。また、
これらの追加した各センサーを使用しない場合には、図
2中に鎖線で囲ったステップS3、ステップS4、ステップ
S6の演算動作は省略されることとなる。
【0022】次に、図3に示す別の実施例は自動変速機
を使用したAT車に本発明を適用した場合であって、図
1に示すMT車の場合との違いは、クラッチセンサー25
及びギヤセンサー26の替わりに、トランスミッションの
ロックアップが解除されているか否かを検出するロック
アップセンサー30を使用している点である。それ以外の
構成は図1の場合と同様であり、制御動作にも変わりが
ないので、説明は省略する。
を使用したAT車に本発明を適用した場合であって、図
1に示すMT車の場合との違いは、クラッチセンサー25
及びギヤセンサー26の替わりに、トランスミッションの
ロックアップが解除されているか否かを検出するロック
アップセンサー30を使用している点である。それ以外の
構成は図1の場合と同様であり、制御動作にも変わりが
ないので、説明は省略する。
【0023】なお、この図3の実施例の場合には、図4
に示す制御マップに従って制御され、この場合には、ス
テップS5において、ロックアップセンサー30からの検出
信号に基づいて、ロックアップ解除の状態にあるか否か
を判断する以外は、図2の実施例による制御マップと同
一である。本発明の吸気装置14は以上のように制御さ
れ、アクセルを閉じた状態で、且つエンジンブレーキが
作動していない状態の場合には、吸気バイパスバルブ16
を開弁して、サージングが発生することを防止し、再
び、アクセルを開いて加速状態に移行した場合には、吸
気バイパスバルブ16を閉弁して、速やかに過給気圧を高
めることができる。
に示す制御マップに従って制御され、この場合には、ス
テップS5において、ロックアップセンサー30からの検出
信号に基づいて、ロックアップ解除の状態にあるか否か
を判断する以外は、図2の実施例による制御マップと同
一である。本発明の吸気装置14は以上のように制御さ
れ、アクセルを閉じた状態で、且つエンジンブレーキが
作動していない状態の場合には、吸気バイパスバルブ16
を開弁して、サージングが発生することを防止し、再
び、アクセルを開いて加速状態に移行した場合には、吸
気バイパスバルブ16を閉弁して、速やかに過給気圧を高
めることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の過給機付き内燃機関の吸気装置
は、機関に取り付けた過給機のコンプレッサの上流側の
吸気管と下流側の吸気管とを連通するバイパス管と、こ
のバイパス管を開閉する弁機構と、前記機関を搭載した
車両の速度を検出する車速センサーと、この機関にエン
ジンブレーキが作動しているか否かを検出するブレーキ
センサーと、車両が走行している状態を前記車速センサ
ーが検出し且つ前記機関にエンジンブレーキが作動して
いない状態を前記ブレーキセンサーが検出した場合に前
記弁機構を開弁する制御装置とを設けたので、以下の効
果を奏することができる。
は、機関に取り付けた過給機のコンプレッサの上流側の
吸気管と下流側の吸気管とを連通するバイパス管と、こ
のバイパス管を開閉する弁機構と、前記機関を搭載した
車両の速度を検出する車速センサーと、この機関にエン
ジンブレーキが作動しているか否かを検出するブレーキ
センサーと、車両が走行している状態を前記車速センサ
ーが検出し且つ前記機関にエンジンブレーキが作動して
いない状態を前記ブレーキセンサーが検出した場合に前
記弁機構を開弁する制御装置とを設けたので、以下の効
果を奏することができる。
【0025】車両が走行している状態を前記車速センサ
ーが検出し、更に、機関にエンジンブレーキが作動して
いない状態をブレーキセンサーが検出した場合には、機
関に取り付けた過給機のコンプレッサの上流側の吸気管
と下流側の吸気管とを連通するバイパス管が弁機構によ
って開放状態となり、サージングを防止することができ
る。
ーが検出し、更に、機関にエンジンブレーキが作動して
いない状態をブレーキセンサーが検出した場合には、機
関に取り付けた過給機のコンプレッサの上流側の吸気管
と下流側の吸気管とを連通するバイパス管が弁機構によ
って開放状態となり、サージングを防止することができ
る。
【0026】また、それ以外の状態では、弁機構によっ
てバイパス管が閉鎖状態となるので、機関の過給機のコ
ンプレッサの下流側の圧力、即ち過給圧は高い状態に保
持され、アクセル開度が零の状態から加速状態に移行し
た場合に、速やかに過給圧を高めてスムーズな加速がで
きる。
てバイパス管が閉鎖状態となるので、機関の過給機のコ
ンプレッサの下流側の圧力、即ち過給圧は高い状態に保
持され、アクセル開度が零の状態から加速状態に移行し
た場合に、速やかに過給圧を高めてスムーズな加速がで
きる。
【図1】本発明の過給機付き内燃機関の吸気装置をMT
車に適用した場合の一実施例の概略図である。
車に適用した場合の一実施例の概略図である。
【図2】図1の過給機付き内燃機関の吸気装置の制御マ
ップを示すフローチャートである。
ップを示すフローチャートである。
【図3】本発明の過給機付き内燃機関の吸気装置をAT
車に適用した場合の一実施例の概略図である。
車に適用した場合の一実施例の概略図である。
【図4】図3の過給機付き内燃機関の吸気装置の制御マ
ップを示すフローチャートである。
ップを示すフローチャートである。
【図5】従来の過給機付き内燃機関の吸気装置の概略図
である。
である。
【図6】従来の過給機付き内燃機関の吸気装置の概略図
である。
である。
3 吸気管 4 過給機(タ
ーボチャージャ) 5 コンプレッサ 6 吸気管 9 機関 14 吸気装置 15 バイパス管 16 弁機構(吸
気バイパスバルブ) 21 制御装置 22 車速センサ
ー 23 ブレーキセンサー
ーボチャージャ) 5 コンプレッサ 6 吸気管 9 機関 14 吸気装置 15 バイパス管 16 弁機構(吸
気バイパスバルブ) 21 制御装置 22 車速センサ
ー 23 ブレーキセンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 貴司 神奈川県藤沢市土棚8 いすゞ自動車株式 会社藤沢工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 機関に取り付けた過給機のコンプレッサ
の上流側の吸気管と下流側の吸気管とを連通するバイパ
ス管と、このバイパス管を開閉する弁機構と、前記機関
を搭載した車両の速度を検出する車速センサーと、この
機関にエンジンブレーキが作動しているか否かを検出す
るブレーキセンサーと、車両が走行している状態を前記
車速センサーが検出し且つ前記機関にエンジンブレーキ
が作動していない状態を前記ブレーキセンサーが検出し
た場合に前記弁機構を開弁する制御装置とを設けた過給
機付き内燃機関の吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04077807A JP3128935B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 過給機付き内燃機関の吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04077807A JP3128935B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 過給機付き内燃機関の吸気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05280361A true JPH05280361A (ja) | 1993-10-26 |
JP3128935B2 JP3128935B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=13644293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04077807A Expired - Fee Related JP3128935B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 過給機付き内燃機関の吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3128935B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006207382A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Hino Motors Ltd | ターボチャージャのサージング防止装置 |
CN102317593A (zh) * | 2009-02-26 | 2012-01-11 | 博格华纳公司 | 内燃发动机 |
CN111425286A (zh) * | 2020-03-31 | 2020-07-17 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 一种燃气发动机尾气排放控制方法及系统 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP04077807A patent/JP3128935B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006207382A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Hino Motors Ltd | ターボチャージャのサージング防止装置 |
CN102317593A (zh) * | 2009-02-26 | 2012-01-11 | 博格华纳公司 | 内燃发动机 |
JP2012519250A (ja) * | 2009-02-26 | 2012-08-23 | ボーグワーナー インコーポレーテッド | 内燃機関 |
CN105649836A (zh) * | 2009-02-26 | 2016-06-08 | 博格华纳公司 | 内燃发动机 |
CN105649836B (zh) * | 2009-02-26 | 2018-03-09 | 博格华纳公司 | 内燃发动机 |
CN111425286A (zh) * | 2020-03-31 | 2020-07-17 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 一种燃气发动机尾气排放控制方法及系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3128935B2 (ja) | 2001-01-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS63223325A (ja) | タ−ボチヤ−ジヤ付エンジンの吸気制御装置 | |
JP3128935B2 (ja) | 過給機付き内燃機関の吸気装置 | |
JPH04134138A (ja) | 機械式過給機付内燃機関 | |
US5291871A (en) | Supercharged diesel engine | |
JP2522376B2 (ja) | 内燃機関の複合過給装置 | |
JPS6316130A (ja) | 内燃機関の排気タ−ボ過給装置 | |
JP2522077B2 (ja) | 過給機付エンジンの制御方法 | |
JPS6229630Y2 (ja) | ||
JP2959422B2 (ja) | 内燃機関の二次空気供給装置 | |
JPS595845A (ja) | デイ−ゼル機関の吸気絞り制御方法 | |
JPH0562220B2 (ja) | ||
JPS63120821A (ja) | 車載用排気タ−ビン過給機付きエンジンの過給装置 | |
JP2012246891A (ja) | 過給機付内燃機関の吸気装置 | |
JP2789955B2 (ja) | 過給機付内燃機関の過給空気循環装置 | |
JP2884463B2 (ja) | 圧縮天然ガスエンジンにおける故障診断装置 | |
JPH0512630U (ja) | 遠心機械式タ−ボ過給装置 | |
JPS62276223A (ja) | タ−ボチヤ−ジヤの過給圧制御装置 | |
JP2705271B2 (ja) | 過給機付エンジンの制御方法 | |
JPS5934849B2 (ja) | 排気タ−ボ過給式自動車用エンジン | |
JPH03275939A (ja) | 過給機付エンジンの制御方法 | |
JPH03253747A (ja) | ターボチャージャ搭載内燃機関のトラクション制御装置 | |
JPS6270624A (ja) | 排気タ−ボ過給装置 | |
JPS59131725A (ja) | 吸入空気制御装置 | |
JPH11264331A (ja) | ターボ過給エンジンの自動アイドリング停止装置 | |
JP2503642Y2 (ja) | 過給機付エンジン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |