JPH0421338Y2 - - Google Patents

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JPH0421338Y2
JPH0421338Y2 JP9962287U JP9962287U JPH0421338Y2 JP H0421338 Y2 JPH0421338 Y2 JP H0421338Y2 JP 9962287 U JP9962287 U JP 9962287U JP 9962287 U JP9962287 U JP 9962287U JP H0421338 Y2 JPH0421338 Y2 JP H0421338Y2
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lock
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、配達人が食材などを配達する場合に
おいて、かりに配達先の人が不在の場合でも、食
材などの配達物の保管が可能な収納箱いわゆる宅
配用ボツクスに関する。
〔従来の技術〕
従来の宅配用ボツクスは、たとえば宅配用ボツ
クスの蓋あるいは容器本体に、1個のシリンダー
錠を保有してなる施錠装置を取付け、施錠装置の
施錠、解錠により宅配用ボツクスの開閉を行なつ
ている。
すなわち配達人が、他の家庭の配達用ボツクス
と兼用するマスターキーを使つて解錠することに
より蓋を開けて、食材などの配達物を収納した後
蓋を閉め、盗難のおそれがないようにマスターキ
ーを使つて施錠する。配達先の人は専用のキーを
使つて解錠することにより、食材などの配達物を
取出すことができる。このように1つの鍵穴に2
種類の鍵を使つて、施錠装置の施錠・解錠を行な
つている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、宅配用ボツクスにおける施錠装
置としての一個のシリンダー錠は、マスターキー
と各家庭に渡しておく一般個別キーとを使つて解
錠・施錠が行なうことができなければならない。
しかし、一般用シリンダー錠におけるキー操作用
のピンは、上ピンと下ピンの2種類であるのに対
し、マスターキーを用いたシリンダー錠では、上
ピンと下ピンの間にマスターピンが必要となり、
一般のシリンダー錠においては、約110通り程度
のキーが用いうるのに対し、マスターキーを用い
たならば、約20通り程度のキーしか用いられない
という問題がある。この為一つのマスターキーで
多くのボツクスを開閉することが望まれる宅配用
ボツクスにあつては20軒に1つづつマスターキー
を作らなければならずコスト的に高くなり、且つ
多数のマスターキーを配達人が持たなければなら
なくなることから不便であるばかりでなく、ある
20軒のボツクス用キーが他の20軒のボツクス用キ
ーと部分的に共通し、防盗上問題となるうえに、
マスターピンの摩耗による事故発生のおそれもあ
つた。
本考案は、従来のこのような状況に鑑み、より
多種類のキーを作ることが可能であり、安全で低
価格の施錠装置を取りつけてなる宅配用ボツクス
を提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前記目的を達成するために、2以上の
シリンダー錠を保有し、それぞれのシリンダー錠
の回転力を回動片を介して作動片が上下動するよ
うに設定し、この作動片の動きにより施錠、解錠
を行いうる施錠片を設け、更に施錠時には施錠片
の位置を保持しうるよう作動片と関係づけて弾性
部材にて弾性附勢し、解錠時には回動片の動きに
より弾性部材に反して動作片とのロツクを解除す
るようにした作動片係止用板カムを設けた施錠装
置を、容器本体と蓋よりなる宅配用ボツクスに取
り付けることにより、それぞれのシリンダー錠を
独立して操作することにより共通の施錠片を操作
しうるようにしたことを特徴とする宅配用ボツク
スを提供せんとするものである。
〔作用〕
宅配用ボツクスの蓋又は容器本体に2以上の複
数のシリンダー錠を保有しており、少なくとも1
個のシリンダー錠は、他の複数の配達先における
宅配用ボツクスのシリンダー錠と共通であり、共
通のキーを用いて配達人が操作することにより、
又、少なくとも他の1個のシリンダー錠は個別の
キーを用いて配達先の人の操作によつて共通の施
錠片を操作することにより宅配用ボツクスの施
錠、解錠を行なうことができ使用目的に応じ、シ
リンダー錠の数を増やすことができる。即ち、宅
配用ボツクスにおける容器本体を蓋を閉じた状態
で、1つのシリンダー錠をキーにより操作する
と、この時の回動力により回動片を介して作動片
を例えば上方に動かすことにより施錠片を動かし
て施錠を行い、同時に弾性部材にて作動片係止用
板カムを移動させて作動片とロツクさせることに
より、宅配用ボツクスの施錠を行うことができ
る。次に、宅配用ボツクスの蓋を開ける場合に
は、同じシリンダー錠をキーにより逆方向に操作
すると、回動片が弾性部材に反して作動片と作動
片係止用板カムとのロツクを解きながら作動片を
下方に動かすことにより施錠片を動かして解錠を
行うことができる。このようにして、同様にそれ
ぞれのシリンダー錠を独立して操作することがで
きる。
〔実施例〕
本考案の詳細を更に図示した実施例にもとづき
説明する。
第1図は本考案の代表的実施例を示す施錠装置
を取付けてなる宅配用ボツクスの説明斜視図であ
る。図示した実施例では、本考案の宅配用ボツク
ス1は容器本体2と蓋3とより成り、容器本体2
適所にシリンダー錠を2個保有した施錠装置4を
取付け、蓋3には施錠片6の係止部と係止する係
止部5を設けている。
第2図は本考案の代表的実施例を示す施錠装置
4の組立てた状態の斜視図、第3図は同じく施錠
装置4を正面方向から見た状態の分解斜視図、第
4図は第2図における一部を省略したA−A矢視
断面図を示している。図中6は施錠を行なう施錠
片であり、該施錠片6を回動させる為の作動片9
がある。施錠片6の背面に突出する円筒状突起
を、作動片9に設けた係止用スリツトに係止した
状態で、作動片9を上下動することにより施錠片
6を回動することができ、又作動片9を上下動さ
せる為の図例のものでは2個のシリンダー錠7,
8の背面に突出する内筒にボルトにて螺着した回
動片43,44背面に設けた円筒状突起と、作動
片9の側方に関係づけてなるスリツトに係止さ
せ、キーの回動により回動片43あるいは44の
円筒状突起を回動することにより作動片9を上下
動させる。更に、作動片9の上下動のロツク機構
として作動片係止用板カム10を設け、作動片9
に上方への弾性付勢力が作用するように弾性部材
58を設け、作動片係止用板カム10を真直状態
に弾性付勢する為の弾性部材61を設け、これら
の部材を固定用板体11に取付けあるいは錠枠1
2に重合して取付け、取付けカバー13,カバー
14を取付けることにより組立てられる。
錠枠12は正面を開放した略箱体状であつて、
正面の一側端部には、作動片9の上下方向の動き
を案内し且つカバー14を取付ける為の内部を螺
孔16とした円筒状のガイドピン15及び施錠時
に施錠片6を係止させる為の固定ピン17を突設
し、正面の他側端部にはガイドピン15と同様の
内部を螺孔18とした円筒状のガイドピン19及
び後述の作動片係止用板カム10を回動自在に外
嵌させる為のつば部20を有する突起21を設
け、ガイドピン15とガイドピン19の間には作
動片9を弾性附勢する為の弾性部材58係止用の
係止部22を突設し、表面壁の他側端部には取付
け用カバー13を取付ける為のボルト73を挿通
させる挿通孔23を設け、該錠枠12の左方側壁
には施錠片6の一部を突出させ所定角度回動させ
る為の切欠部24を設け、上方側壁には取付け用
カバー13の後述の突出片66を係止させる為の
窓状開口25を設けている。
シリンダー錠7,3は、外形略円筒状でありキ
ーを鍵穴26,26′に挿入することにより回動
が可能となる内筒27,27′が長さ方向に貫通
し内設され、背面側に稍突出し、且つ背面側には
長さ方向に後述の作動片係止用板カム43,44
を取付ける為の螺孔28,29,28′,29′を
設けている。
施錠片6は、基板30の中央部に後述する固定
用板体11の施錠片枢着用突起36に枢着させる
為の貫通孔31を設け、基板の一側にはフツク形
状の係止部32を延設し、貫通孔31と係止部3
2の間に、施錠時に前記錠枠12の固定ピン17
に係止させる為の切欠部33を設け、基板の他側
背面に後述する作動片9の係止用スリツト51に
係止する円筒状突起34を突設している。
固定用板体11は錠枠12の周壁内にぼほ密着
できる大きさの板体であり、一側一端に前記施錠
片6の厚みより長い高さを有し、施錠片6の貫通
孔31より稍大きな直径を有し、長さ方向中央部
には施錠片6の貫通孔31を枢着できる段部36
を有する稍弾力性を有する略円筒状の施錠片枢着
用突起35を表面側に突出しており、施錠片枢着
用突起35側部には、前記施錠片6の円筒状突起
34の軌跡に合わせて開口部37を設けており、
施錠片枢着用突起35下部にシリンダー錠7,8
の円筒27,27′を遊嵌できる大きさの固定孔
38,38′を設け、錠枠12のガイドピン15,
19及び固定ピン17に対応する位置に、それぞ
れを貫通させる為の貫通孔39,40,41を設
け、固定用板体11の他側一端に、後述する取付
け用カバー13の筒体67を貫通させる為の貫通
孔42を設けている。
回転片43,44は、前記シリンダー錠7,8
の円筒27,27′とほぼ同様の大きさの基板4
5,45′の一側を延設した板状の形状であり、
延設された部分の背面側中央部に円筒状突起4
6,46′を設け、該基板45,45′の中央にシ
リンダー錠の螺孔28,29,28′,29′と対
応する位置に貫通孔47,48,47′,48′を
穿設している。
固定用板体11の施錠片枢着用突起35に施錠
片6の円筒状突起34が固定用板体11の背面側
に突出するように施錠片6の貫通孔31を施錠片
枢着用突起35に外嵌することにより施錠片6を
回動自在可能に枢着させ、図例のようにシリンダ
ー錠7,8の突出した円筒27,27′を固定用
板体11の正面側より固定孔38,38′に挿通
し、固定用板体11の背面側に突出させ回動片4
3,44の円筒状突起46,46′を背面に位置
させた状態で、シリンダー錠7,8の螺孔28,
29,28′,29′と作動片係止用板カム43,
44の通孔47,48,47′,48′を一致させ
ボルト49,50,49′,50′で螺合させるこ
とにより、固定用板体11の固定孔38,38′
にシリンダー錠7,8の円筒27,27′を遊嵌
させた状態で取付ける。
作動片9は板体であり、施錠片6の円筒状突起
34を係止し施錠片6の係止部32を回動させる
為に一側一端、図示したものでは左方に向けて開
放する係止用スリツト51を設け、シリンダー錠
7の鍵穴26にキーを挿入し回動することによ
り、回動片43の円筒状突起46の円運動を作動
片9を上下運動に変換する為、回動片43の円筒
状突起46を係止させるべく一端中央、図示した
ものでは左方に向けて拡開し開放するスリツト5
2を設け、同様に回動片44の円筒状突起46′
を係止させる為の他側一端図示したものでは左方
に向けて拡開し開放するスリツト52′を設け、
一側他端に作動片9の上下動を案内すべくガイド
ピン15を遊嵌する為の、図示したものでは上方
に向けて開放し、ガイドピン15の直径よりやや
大きめの幅を有するガイド用スリツト54を設
け、他側他端には同様ガイドピン19を遊嵌する
為のガイド用スリツト55を設け、該作動片9の
表面側中央には、後述の弾性部材58の一端を係
止する為の係止部56を突出し、背面側の一側に
は該作動片9の上下動を停止する為後述の作動片
係止用板カム10の一側と係止する突起57を設
けている。
弾性部材58は、図例のごとき形状を有し、一
端を前記作動片9の係止部56に他端を前記錠枠
12の係止部22に係止させ、作動片9を施錠状
態に弾性附勢する為のものである。作動片係止用
板カム10は一側に前記作動片9の下降動を防止
する為に該作動片9の突起57と係止する係止部
59を設け、他側に前記錠枠12の軸着用突起2
1に対応する位置に外嵌させる為の挿通孔60を
設け、該挿通孔60の下部に角状の弾性部材61
の一端を固着し、一端に前記作動片係止用板カム
43,44の円筒状突起46,46′の動きに伴
い作動片係止用板カム10を図中右方に傾ける動
作を行なえるようなめらかな当り面a,bを有す
る板体である。
カバー14は、ガイドピン15,19に対応す
る位置にカバー取付け用のボルト62,63を挿
通させる為の挿通孔64,65を設け、錠枠12
の開放部の一部をおおいかぶせる大きさの板体で
ある。取付け用カバー13は背面を開放した略箱
体であり背面側の一側に前記錠枠12の窓状開口
25に嵌合する突出片66を設け、前記錠枠12
の貫通孔23と対応する位置の他側端部に内部が
螺孔68よりなる筒体67を背面側に突出し、表
面壁中央にはシリンダー錠7,8を露出させる為
の貫通孔69,69′を穿設し、該貫通孔69,
69′表面に一側を軸枢着してなる略円形の蓋体
70,70′を設けており軸支部70,71′を中
心に回動自在に開閉が可能である。
また、第5図、第6図は本施錠装置4におい
て、背面方向から見た一部断面図であり、そのう
ち第5図は施錠時、第6図は解錠時の状態を示し
ている。
まず、錠枠12の外嵌用突起21に、作動片係
止用板カム10の挿通孔60を外嵌して作動片係
止用板カム10が常に直立し傾動されたときは、
この弾性部材61で図中矢印方向のもとの位置に
弾性復帰するようにすべく施錠時すなわち第5図
に示す作動片係止用板カム10の位置において弾
性部材61の他側を錠枠12本体に固着する。作
動片係止用板カム10に重合して外側に作動片9
を上下動可能に取付ける。この作動片9の取付け
は、錠枠12のガイドピン15,19に作動片9
のガイド用スリツト54,55を挿通し、作動片
9を各ピンを案内部材として図中上下に遊動可能
な状態とするとともに、弾性部材58の一端を作
動片9の係止部56に又他端を錠枠12の係止部
22に係止することにより、作動片9が下動、即
ち解錠したときには弾性部材58を圧縮させ、作
動片9に対し上方への弾性付勢力が作用するよう
になしている。しかし、作動片9が上動したとき
には係止用スリツト51で施錠片6の円筒状突起
34を作動させ施錠するものの作動片9の突起5
7が作動片係止用板カム10の係止部59に係合
するので作動片9は下降せず、解錠しないことに
なる。又、作動片9の突起57と作動片係止用板
カム10の係止部59の係合が解降されたとき、
即ち作動片係止用板カム10が弾性部材61の弾
性附勢力に抗して傾動したときには、作動片9は
下降が可能となる。
次に施錠片6を固定用板体11の施錠片枢着用
突起35に枢着し、シリンダー錠7,8の背面に
突出している円筒27,27′を遊嵌させた状態
の固定用板体11を、錠枠12の固定ピン17を
固定用板体11の貫通孔41に、錠枠12のガイ
ドピン15を固定用板体11の貫通孔39に、錠
枠12のガイドピン19を固定用板体11の貫通
孔40にそれぞれ挿通し、施錠片6の係止部32
が、錠枠12の切欠部24より突出した状態で錠
枠12の固定ピン17に施錠片6の切欠部33を
係止した状態で錠枠12本体に固着する。更に、
カバー14の挿通孔64,65をガイドピン1
5,19の螺孔16,18に一致させ、ボルト6
2,63で固定することにより錠枠12内の組立
てが完了し、これに取付け用カバー13、カバー
14を、ボルト73、ボルト62,63で互いに
固定することで本施錠装置4が組立てられ、これ
を宅配用ボツクス1の容器本体2に開口部72を
設け、これに施錠装置4の取付け用カバー13の
表面が露出した状態で容器本体2間に固定すると
ともに施錠片6の係止部32が、宅配用ボツクス
1の蓋3の係合孔等の係止部5に係脱自在として
いる。
まず、宅配用ボツクス1に取付けられた施錠装
置4を施錠状態から解錠状態にする場合を述べ
る。取付け用カバー13の一方の蓋体70を開放
し、鍵穴26にキーを挿入する。この時の各部材
の位置関係は第5図に示す通りである。キーを右
方向にまわすことにより第5図ではシリンダー錠
7の内筒27に固定された回動片43が左方向に
回動し、円筒状突起46が当り面aに沿つて作動
片係止用板カム10を弾性部材61の附勢力に反
して、左方に傾動し、作動片係止用板カム10の
係止部59と作動片9の突部57の係止を解除す
ることにより作動片9の下方ヘの移動を可能とす
る。円筒状突起46が該作動片9の案内口53よ
り係止用スリツト52内に移動し、係止した状態
で弾性部材58の附勢力に反して、該作動片9を
下方に押し下げそれに伴つて、係止用スリツト5
1に係止されている施錠片6の円筒状突起34を
下方に押し下げることにより固定用板体11の施
錠片枢着用突起35を中心に施錠片6の係止部3
2を左方に90°回転させ、第6図に示すごとく解
錠状態となり宅配用ボツクス1の蓋3の係止部5
との係合が解除され、蓋3の開放が可能となる。
次に、宅配用ボツクス1に取付けられた施錠装
置4を解錠状態から施錠状態にする場合を述べ
る。この時の各部材の位置関係は第6図に示す通
りである。
宅配用ボツクス1の蓋3を閉じ、差し込まれた
キーを左方向にまわすことにより、第6図では、
シリンダー錠7の内筒27に固定された回動片4
3が右方向に回動し、円筒状突起46が係止用ス
リツト52に係止した状態でガイドピン15,1
9に沿つて作動片9を上方に持ち上げ、それに伴
い係止用スリツト51に係止されている施錠片6
の円筒状突起34を上方に押上げることにより固
定用板体11の施錠片枢着用突起35を中心に施
錠片6の係止部32を右方に90°回転させ第5図
に示すごとく施錠状態となるのであるが、回動片
43の円筒状突起46の動きに伴い、当り面aで
当接した作動片係止用板カム10が弾性部材61
の附勢力により右方向に回動させられ、施錠状態
では第5図で示すごとし、作動片係止用板カム1
0の係止部59と作動片9の突起57が係合し、
外部の力により施錠片6の回動を行なえない機構
となつている。
また、同様に宅配用ボツクス1に取付けられた
施錠装置4のシリンダー錠8を用いて施錠状態か
ら解錠状態にする場合、取付け用カバー13の他
方の蓋体70′を開放し、別のキーを鍵穴26′に
挿入し、キーを右方向にまわすことにより、第5
図ではシリンダー錠8の内筒27′に固定された
回動片44が左方向に回動し、円筒状突起46′
が、当り面bに沿つて作動片係止用板カム10を
弾性部材61の附性力に反して、左方に傾け、作
動片係止用板カム10の係止部59と作動片9の
突部57の係止を解除することにより、作動片9
の下方への移動を可能とする。円筒状突起46′
が該作動片9の案内口53′より係止用スリツト
52′内に移動し、係止した状態で弾性部材58
の附性力に反して、該作動片9を下方に押し下
げ、それに伴つて係止用スリツト51に係止され
ている施錠片6の円筒状突起34を下方に押し下
げることにより固定用板体11の施錠片枢着用突
起35を中心に施錠片6の係止部32を左方に
90°回動させ、解錠状態となる。作動片係止用板
カム44の位置は、第6図の想像線で示す通りで
ある。即ち、シリンダー錠7,8により個別のキ
ーを用いて単独で施錠装置4の解錠、施錠が行な
えるものである。
本実施例の施錠装置4は2個のシリンダー錠
7,8を保有しているが、2個に限定されるもの
ではなく使用者の数に応じて、シリンダー錠の数
を増やすことも可能であり、又、シリンダー錠を
横に並べることも可能である。
而して、各家庭の玄かん付近に取り付けられた
宅配用ボツクス1の施錠装置4においてシリンダ
ー錠7にはキーk1が、シリンダー錠8にはキー
k1と形が異なるキーk2が用意されている。
たとえば、第1図に示すように宅配用ボツクス
1の容器本体2に取付けられた施錠装置4の係止
部32と蓋3に取付けられた係止部5が係合する
ことにより施錠状態にある。
食材などの配達人が、蓋体70を回動し、鍵穴
26を開放し、キーk1を差込み右に回動するこ
とにより解錠し、蓋3を開けて食材などを納めた
後、蓋3を閉めキーk1を左に回動することによ
り施錠することができる。
配達を依頼した人は、キーk2を用いてシリン
ダー錠8を使つて同様の作業をすることにより、
宅配用ボツクス1内の食材などを取り出すことが
できるので、たとえ配達を依頼した人が不在で
も、配達物を保管することができ、しかも盗難の
おそれがない。
よつて本考案の施錠装置4は、従来のマスター
キーを用いたシリンダー錠を保有してなる施錠装
置に比べて、シリンダー錠内のマスターピンが不
要になるため、1つのシリンダー錠7を配達人用
とし、他のシリンダー錠8を配達を依頼した人用
とした場合、配達人用のシリンダー錠7は、1つ
のキーk1ですべての配達先に対応でき、しか
も、配達を依頼した人用のシリンダー8は対応す
る約110種類のスペアーキーを製造することが可
能である。従来のマスターキーを用いたシリンダ
ー錠を保有してなる施錠装置では約20種のスペア
ーキーしか製造できないのに比して、盗難の可能
性が少なくなり、また施錠装置のシリンダー錠内
にマスターピンが不要となるので精度を上げる必
要がなく、盗難に対し安全で、安価な宅配用ボツ
クスとなる。
また、本考案の宅配用ボツクスを高層マンシヨ
ンの1階受付付近、あるいは主要な駅に取り付け
ておけば、会社などの帰りに配達物を取り出すこ
とができ、しかも配達人にとつても配達の手間を
省くことができる。
また、施錠装置4は、シリンダー錠7,8の回
転力を回動片43,44を介して作動片9を上下
動させることにより施錠片6を動かして、施錠、
解錠を行うので、単にシリンダー錠7,8を回動
片43,44を介して作動片9を関係づけること
により、簡単にシリンダー錠7の数を増加させる
ことができる。従つて、シリンダー錠7の数を相
当数増加することにより、複数の人数により共有
することが可能である。更に施錠時は、作動片係
止用板カム10により作動片9はロツクされたま
まであるので、盗難防止に有効である。
〔考案の効果〕
本考案の宅配用ボツクスによれば、配達人は共
通のキーを用いて操作することにより配達先の宅
配用ボツクスの施錠、解錠を行なうことが可能で
あり、しかも宅配用ボツクスの施錠装置における
シリンダー錠は、従来のマスターキーを用いたシ
リンダー錠を使用する必要がなく、一般のシリン
ダー錠を使用することができる為、従来のマスタ
ーキーを用いたシリンダー錠では約20通り程度の
キーしか用いられないのに比して約110通り程度
のキーを用いうることができる。
よつて、盗難上の問題が少なくなり、しかも従
来のマスターピンの摩耗による事故発生もなくな
り、しかも、マスターピンが不要である為、シリ
ンダー錠の精度を上げる必要がなくなる。
また、シリンダー錠の数を増加することによ
り、複数の人数により共有することが可能であ
る。
また、施錠装置は、シリンダー錠の回転力を回
動片を介して作動片を上下動させることにより施
錠片を動かして、施錠、解錠を行うので、単にシ
リンダー錠を回動片を介して作動片を関係づける
ことにより、簡単にシリンダー錠の数を増加させ
ることができる。従つて、シリンダー錠の数を相
当数増加することにより、複数の人数により共有
することが可能である。更に施錠時は、作動片係
止用板カムにより作動片はロツクされたままであ
るので、盗難防止に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の代表的実施例を示す施錠装置
を取付けてなる宅配用ボツクスの説明斜視図、第
2図は本考案の代表的実施例を示す施錠装置の組
立てた状態の斜視図、第3図は同じく正面方向か
ら見た状態の分解斜視図、第4図は第2図におけ
る一部を省略したA−A矢視断面図、第5図は第
2図における施錠時のB−B矢視断面図、第6図
は第2図における解錠時のB−B矢視断面図であ
る。 1……宅配用ボツクス、2……容器本体、3…
…蓋、4……施錠装置、5……係止部、6……施
錠片、7……シリンダー錠、8……シリンダー
錠、9……作動片、10……作動片係止用板カ
ム、11……固定用板体、12……錠枠、13…
…取付け用カバー、14……カバー、15……ガ
イドピン、16……螺孔、17……固定ピン、1
8……螺孔、19……ガイドピン、20……つば
部、21……突起、22……係止部、23……挿
通孔、24……切欠部、25……窓状開口、26
……鍵穴、26′……鍵穴、27……円筒、2
7′……円筒、28……螺孔、28′……螺孔、2
9……螺孔、29′……螺孔、30……基板、3
1……貫通孔、32……係止部、33……切欠
部、34……円筒状突起、35……施錠片枢着用
突起、36……突起、37……開口部、38……
固定孔、38′……固定孔、39……貫通孔、4
0……貫通子、41……貫通子、42……貫通
孔、43……、44……、45……基板、45′
……基板、46……円筒状突起、46′……円筒
状突起、47……貫通孔、47′……貫通孔、4
8……貫通孔、49……ボルト、49′……ボル
ト、50……ボルト、50′……ボルト、51…
…係止用スリツト、52……スリツト、52′…
…スリツト、53……案内口、53′……案内口、
54……ガイド用スリツト、55……ガイド用ス
リツト、56……係止部、57……突起、58…
…弾性部材、59……係止部、60……挿通孔、
61……弾性部材、62……ボルト、63……ボ
ルト、64……挿通孔、65……挿通孔、66…
…突出片、67……筒体、68……螺孔、69…
…貫通孔、69′……貫通孔、70……蓋体、7
0′……蓋体、71……軸支部、71′……軸支
部、72……開口部、73……ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2以上のシリンダー錠を保有し、それぞれのシ
    リンダー錠の回転力を回動片を介して作動片が上
    下動するように設定し、この作動片の動きにより
    施錠、解錠を行いうる施錠片を設け、更に施錠時
    には施錠片の位置を保持しうるよう作動片との関
    係づけて弾性部材にて弾性附勢し、解錠時には回
    動片の動きにより弾性部材に反して動作片とロツ
    クを解除するようにした作動片係止用板カムを設
    けた施錠装置を、容器本体と蓋よりなる宅配用ボ
    ツクスに取り付けることにより、それぞれのシリ
    ンダー錠を独立して操作することにより共通の施
    錠片を操作しうるようにしたことを特徴とする宅
    配用ボツクス。
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