JPH04211696A - アミカシン前駆体の製造方法 - Google Patents

アミカシン前駆体の製造方法

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JPH04211696A
JPH04211696A JP3043854A JP4385491A JPH04211696A JP H04211696 A JPH04211696 A JP H04211696A JP 3043854 A JP3043854 A JP 3043854A JP 4385491 A JP4385491 A JP 4385491A JP H04211696 A JPH04211696 A JP H04211696A
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amikacin
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kanamycin
acyl
precursor
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デラスタ レオーネ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化5(A)で表わされ
るO−3−アミノ−3−デオキシ−α−D−グルコピラ
ノシル−(1→6)−O−[6−アミノ−6−デオキシ
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)]−N1 −
(4−アミノ−2−ヒドロキシ−1−オキソブチル)−
2−デオキシ−D−ストレプタミンの前駆体の合成に関
するものである。
【0002】
【化5】
【0003】
【従来の技術】化5(A)の化合物は米国特許第3,7
81,268号公報に記載された半合成的抗生物質であ
り、以下の記載においては国際的に非専有なものとされ
ている名称である「アミカシン」と呼ぶことにする。
【0004】アミカシンは一般名「カナマイシンA」と
以下に指定された化6(B)で表わされるO−3−アミ
ノ−3−デオキシ−アルファ−デイ−グルコピラノシル
−(1→6)−O−[6−アミノ−6−デオキシ−α−
D−グルコピラノシル−(1→4)]−2−デオキシ−
D−ストレプタミンの1位のアミノ基のアシル化による
生成物である。
【0005】
【化6】
【0006】カナマイシンAは化6(B)で表わされる
化合物と同様に、その誘導体である化7(C)で表わさ
れるL−(−)−4−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸を含
む。
【0007】
【化7】
【0008】上記の米国特許第3,781,268号に
よれば、アミカシンは6’−N−モノベンジルオキシカ
ルボニルカナマイシンAとL−(−)−N−ベンジルオ
キシカルボニル−4−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸の活
性エステルとの処理、好ましくはそのエステルと化8(
D)のN−ヒドロキシコハク酸イミドとの処理により、
【0009】
【化8】
【0010】さらにこれによって得られる1−N−[L
−(−)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−
ヒドロキシブチリル]−6’−N−ベンジルオキシカル
ボニルカナマイシンAの水素化分解によって調製される
【0011】さらに、他のもっと有利なアミカシンの製
造方法が提案されている。すなわち、それらの方法はカ
ナマイシンAに存在する他の反応基の保護を提供する。 なぜなら、米国特許第3,781,268号に開示され
ている6’−NH2 基のみの保護だけでは、アミカシ
ンの収率が不十分なものになるからである。そこで、米
国特許第3,974,137号はアルデヒドによるアミ
ノ基の保護を提供し、また米国特許第4,347,35
4号および第4,424,343号は全体的なシリル化
および部分的な脱シリル化よる保護を提供している。
【0012】また、米国特許第4,136,254号お
よび第4,230,847号はカナマイシンAの3位お
よび6’位にあるアミノ基の保護を開示している。この
場合の保護は、事前に他のアミノ基を、銅、ニッケル、
コバルト、およびカドミウムから選択された二価の遷移
金属により錯体化し、3位および6’位におけるN−保
護基を導入し、そして錯体化された金属を除去すること
によってなされるものである。類似の方法として、米国
特許第第4,297,485号に開示された方法がある
。この米国特許の方法は、事前に他のアミノ基の亜鉛に
よる錯体化、3位および6’位におけるN−保護基の導
入、そして錯体化された金属の除去からなるものである
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の文献によれば、
アミカシンの前駆体を与える反応性誘導体,化8(D)
による1−NH2 基の直接的アシル化を行ない、その
後に保護基を除去する(米国特許第4,136,254
号および第4,230,847号)か、または、トリフ
ルオロアセチル基によって3”−NH2 基を事前に保
護し、1位においてアシル化を行ない、そしてトリフル
オロアセチルおよびベンジルオキソカルボニル基とを除
去する(米国特許第第4,297,485号)ことによ
って、いずれの場合もアミカシンに添加される3,6’
−ジ−N−アシル−カナマイシンAを得ることができる
。 前者の場合、3”位の遊離アミノ基の存在は直接的なア
シル化工程において好ましくない副反応を包含する。ま
た後者の場合、エチルトリフルオロアセテ−トを用いる
ことは、製造工程を困難なものにする。
【0014】ヨーロッパ特許出願第218,292号は
アミカシンの製造方法を開示しており、この方法は3位
および6’位においてNが保護されたカナマイシンAを
、亜鉛、ニッケル、鉄、コバルト、マンガン、銅および
カドミウムから選択される金属カチオンで錯体化する工
程と、得られた錯体とN−保護化された酸,化7(C)
の反応性誘導体とを反応させる工程とを含む。この文献
によれば、出発基質の量に対する二価金属塩量のモル比
は、1:1から10:1まで、好ましくは1:2から1
:6の範囲で変化させることができるが、特記されたプ
ロセスにおけるモル比は約1:3.5である。
【0015】アミカシンの製造方法でもっとも重要な方
法の一つは、3,6’−ジ−N−アシル−カナマイシン
A、好ましくは3,6’−ジ−N−ベンジルオキシカル
ボニルカナマイシンAの使用を含む。したがって、これ
らの中間反応物の製造方法の改良方法は非常に適当なも
のである。実際、米国特許第4,136,254号およ
び第4,230,847号は一端にあり、またむしろ汚
染物質としてある錯体化金属を使用する米国特許第4,
297,485号は他端に存在する。米国特許第4,2
97,485号に用いられる亜鉛でさえも特別な回収処
理を必要とする。
【0016】米国特許第4,297,485号によれば
、カナマイシンA/亜鉛の最適モル比は1.03/4.
55であるが、1.03ミリモルのカナマイシンAと1
.24ミリモルの亜鉛アセテ−トジヒドレ−トを用いた
場合では3,6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニル
カナマイシンAの収率は51%であった。これに対し、
ニッケル(II)アセテ−トテトラヒドレ−トを錯体化
試薬として用いた場合の収率は7.3%であった(米国
特許第4,136,254号および第4,230,84
7号)。
【0017】
【課題を解決しようとする手段】カナマイシンAをアル
ミニウム、すなわち三価金属および三価の金属のみと錯
体化させ、3位および6’位のアミノ酸のジ−N−アシ
ル化を行ない、そして最後に錯体を分解することによっ
て極めて容易に3,6’−ジ−N−アシル−カナマイシ
ンAを製造し得ることが現在見出されている。
【0018】また驚くべきことに、そのような錯体の形
成における基質/アルミニウム塩のモル比は、1:1か
ら1:4までの範囲で可能であり、それ以上のモル比で
ある必要はないこともわかった。
【0019】さらに、アルミニウム錯体の3,6’−ジ
−N−アシル化は高収率の反応であり、塩基性媒体での
錯体の分解は困難性なく、優れた高収率で純粋な3,6
’−ジ−N−アシル−カナマイシンAを与えることもわ
かった。
【0020】その上、錯体化、3,6’−ジ−N−アシ
ル化およびアルミニウム錯体の分解の後に、未反応の原
料カナマイシンAはほとんど残っていないこともわかっ
た。
【0021】加えて、驚くべきことにアミカシンが極め
て簡単な方法によって製造され得ることがわかった。す
なわち、その方法は3および6’位のNが保護されたカ
ナマイシンAの水溶性懸濁液を完全な溶解状態とするま
で酸性化し、その後、1位にあるアミノ基のアシル化を
行い、3位および6’位の脱保護化を選択的に行なうこ
とによって、トリアシル化された前駆体を得ることがで
きる。
【0022】このようにプロトン化された3,6’−ジ
−N−アシル−カナマイシンAの1位におけるN−アシ
ル化は高収率で起こり、その反応終了時に塩基でpH調
製することよってアミカシン前駆体が十分満足のできる
精製度かつ高収率で得られることがわかった。
【0023】最後に、カナマイシンAから出発するアミ
カシン前駆体の全合成はカナマイシンAのアルミニウム
錯体に対する3,6’−ジ−N−アシル化反応の終了時
に得られたアルミニウム錯体に酸処理を施して3”位お
よび1位にアミノ基を有する3,6’−ジ−N−アシル
−カナマイシンAを得ることによって3,6’−ジ−N
−アシル−カナマイシンAを単離することによって、実
行され得ることがわかった。
【0024】この発見は非常に重要なことである。なぜ
なら、1,3”−脱プロトン化生成物の存在下において
さえ、3”−アミノ基の選択的保護は予期できないこと
だからである。
【0025】したがって、要するに本発明は、カナマイ
シンAから出発してアミカシン前駆体を製造するための
方法に関するものである。この方法は2つの主要な反応
段階、すなわちアルミニウム錯体を経た3,6’−ジ−
N−アシル−カナマイシンAの製造段階と、プロトン付
加による3”−N−保護を経た3,6’−ジ−N−アシ
ル−カナマイシンAの1−アシル化段階とを含む。これ
らの反応段階は新規的なものであり、1位および3”位
のアミノ基を有する3,6′−ジ−N−アシル−カナマ
イシンAの新規な塩が上記製造工程における有益な中間
体として利用される。
【0026】さらに詳しく、本発明は化1(I)を有す
るアミカシン前駆体の製造方法に関するものである。
【0027】この化1において、アシル基はアシル化さ
れているN−保護基である。この製造方法は、(a)有
機性水溶液中におけるカナマイシンAとアルミニウム塩
と反応させる工程と、(b)そのようにして得られたカ
ナマイシンAのアルミニウム錯体を化2(II)を有す
る反応性誘導体と反応させる工程と、(c)3,6’−
ジ−N−アシル−カナマイシンAのアルミニウム錯体を
、そのままあるいは塩基性媒体中で分解した後に、プロ
トン供与体で処理してpHが6とする工程と、(d)プ
ロトン付加された3,6’−ジ−N−アシル−カナマイ
シンAを化3(III)を有するNが保護されたL−(
−)−4−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸の反応性誘導体
(化3において、アシル基はアシル化されているN−保
護基である)で処理し、最後にこのようにして得られた
化1(I)の1−N−アシル化生成物を単離する段階と
を含む。
【0028】(a)の反応段階において、原料のカナマ
イシンAは不活性有機溶媒、好ましくは水を混和するこ
とが可能なもの中に溶解あるいは懸濁され好ましくは有
利塩基として用いられる。特に好適な有機溶媒は、例え
ばジメチルスルフォキシド、ジメチルフォルムアミドま
たはジメチルアセトアミドなどの極性非プロトン性化合
物である。
【0029】アルミニウム塩として、pKa の値が約
3から約5の範囲内にある弱酸を含むアルミニウム塩が
用いられ、好ましくは塩化アルミニウムと酢酸ナトリウ
ムとの反応によって新たに調製された水溶液中において
有利に塩基性アセテ−トが用いられる。
【0030】この反応に使用されるアルミニウム塩の量
は、原料となるカナマイシンAの1モルにつき少なくと
も1モルであり、この条件で高い収率を得ることが可能
である。しかし、その場合にカナマイシンA/アルミニ
ウムのモル比は1:1から1:4、好ましくは1:1.
5から1:4、より好ましくは1.2:1.3の範囲内
で変えることができる。また、大量のアルミニウム塩は
必要ない。
【0031】この反応は、約10℃から約55℃、好ま
しくは15℃から45℃で2ないし4時間行われる。
【0032】反応段階(b)では、カナマイシンAのア
ルミニウム錯体を含む反応混合物は、化2で表わされる
酸(II)の反応性誘導体によって処理される。
【0033】化2(II)において、アシル基はカナマ
イシンAの3位および6’位に導入されたアシル化N−
保護基である。
【0034】その保護基には当該技術分野においてよく
知られた第一級のアミノ基を保護するための通常のブロ
ック基を含む。すなわち、アシル基は穏和な酸加水分解
または触媒による水素添加によって除去され得る。
【0035】特に好適なN−保護基は、t−ブトキシカ
ルボニルおよびt−アミロキシカルボニルなどのアルコ
キシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニルなどのア
ラルコキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボ
ニルなどのシクロアルキルオキシカルボニル基、トリク
ロロエトキシカルボニルなどのハロアルコキシカルボニ
ル基、およびフタロイル、O−ニトロフェノキシアセチ
ルなどのアシル基を含む。
【0036】好ましいN−保護アシル基は、ベンジルオ
キシカルボニルである。
【0037】酸アシル−OHの反応性誘導体としてはア
ミンをアシル化できる機能性誘導体が用いられ得る。例
えば、ジシクロヘキシルカルボジイミドまたはアシドク
ロライドによって当然に活性化されるその酸自体、酸塩
化物その無水物、または混合無水物、4−ニトロフェノ
−ルエステルなどの活性エステル、好ましくはN−ヒド
ロキシコハク酸イミドを有するエステルがある。この好
ましい産物は化9(E)のN−ベンジルオキシカルボニ
ルオキシコハク酸イミド(N−BCSと略す)である。
【0038】
【化9】
【0039】3,6’−ジ−N−アシル化反応は当該技
術分野において既知の方法に従って実施される。好まし
くは、反応段階(a)で用いられる溶媒と同一の溶媒中
で実施される。実際は、反応段階(a)の不活性有機溶
媒に含まれる化2で表わされる酸(II)の反応性誘導
体溶液は反応段階(a)の終わりに得た反応混合物に添
加される。室温で2−4時間経過後、3,6’−ジ−N
−アシル化反応を停止させ、3、6’−ジ−N−アシル
−カナマイシンAのアルミニウム錯体が次の反応段階に
さらされる。
【0040】よって、反応段階(c)では、反応混合物
は塩基性溶液でそのpHを9と11との間、好ましくは
9. 5と10. 5との間までに上げる処理が施され
得る。
【0041】このようにしてアルミニウム錯体が分解さ
れ、簡単な瀘過処理によって3、6’−ジ−N−アシル
−カナマイシンAが単離される。アルカリ水酸化物また
はカルボン酸、あるいはアンモニア水酸化物は塩基とし
て使用可能である。
【0042】このようにして、単離された3、6’−ジ
−N−アシル−カナマイシンAは以下の化10(IV)
(ここで、化10中においてアシル基はアシル化されて
いるN−保護基である)を有する。
【0043】
【化10】
【0044】この単離された3、6’ージーNーアシル
ーカナマイシンAを水に懸濁し、その懸濁液を完全溶解
まで酸性化する。この酸性化のために用いられる酸は、
強酸または弱酸であるプロトン供与体であり、もしその
酸をある量添加した場合にその溶液をpH6程度にする
ことのできるものである。このようなpHの値で、原料
物質はすべて溶解するが、その溶液は乳白光を発するよ
うになる。
【0045】酸としては、有機プロトン供与体が用いら
れる。そのような供与体としては、フェノール、リゾル
シノールまたはチオフェノール、あるいはギ酸、酢酸、
プロピオン酸、トリメチル酢酸、安息香酸、サリチル酸
、オキザロ酸、マロン酸、クエン酸、リンゴ酸、マレイ
ン酸、フマル酸、フタル酸またはコハク酸などのモノ−
、ジ−またはポリカルボキシル酸、メタン−またはp−
トルエンスルホン酸などのスルホン酸、亜リン酸または
それらのモノ(C1−C4)アルキルエステルが挙げら
れる。
【0046】鉱酸もまた使用可能である。例えば、塩酸
、硫酸またはそれらのモノ(C1−C4)アルキルエス
テル、リン酸またはそのモノ−、ジ−(C1−C4アル
キルエステル、ピロリン酸、臭酸などが挙げられる。 ピリジンまたはトリエチルアミン塩化水素酸塩またはト
シル酸塩などの有機酸を含む強酸もプロトン化試薬とし
て用いることが可能である。強酸は好適に用いられる。
【0047】本発明の都合のよい実施態様によれば、酸
が化10で表わされる化合物(IV)の水溶性懸濁液に
加えられ、その酸の添加はその化合物が完全に溶解する
まで行われる。化10で表わされる化合物(IV)の水
溶性懸濁液の酸化は室温、好ましくは18℃から25℃
の範囲内で実施可能である。その水溶性懸濁液のpHが
望ましい値になった際に酸添加を停止するために、この
酸化処理中のpHの変化をモニターするのがよい。もち
ろん、操作条件が標準化されたならば、そのようなpH
変化の追跡は当該技術分野の熟練者にとって必要ない。
【0048】pH6の溶液は、プロトン付加された形で
の遊離アミノ基を有する化10で表わされる化学構造式
(IV)の2箇所プロトン付加されたカナマイシンAを
含む。すでに述べたように、使用される酸の濃度は化1
0で表わされる化合物(IV)の1モルにつき約2モル
である。
【0049】化10で表わされる化合物(IV)の水溶
性懸濁液の初期pH値は約6であり、かつpHが低過ぎ
ると1−N−アシル化産物の収率が低下するので、その
ようなpH値において3”位のアミノ基はプロトン付加
されていると考えられる。
【0050】さらに、約2モルの酸が用いられるので、
1位のアミノ基上で第二のプロトン付加が起こる。この
第二のプロトン付加反応はさらなる1−N−アシル化反
応にとっては何ら保護効果は認められない。この事実は
意外である。
【0051】好ましい実施態様によれば、最初の酸化反
応がメタンスルホン酸のような強酸によって行なわれる
際に、pHの値を4よりも高く維持するために1−N−
アシル化反応中、pHを調整することが望ましい。
【0052】緩衝液の使用は強酸が初期の溶解に用いら
れる際には特に有利となり得る。
【0053】初期の酸化処理が酢酸のような弱酸で行な
われる際、1−N−アシル化反応中におけるpH値の補
正は必要でない。
【0054】例えば3,6’−ジ−N−ベンジルオキシ
カルボニルカナマイシンAを出発物質として用いた場合
、プロトン付加された化合物の構造は下記の化11の化
学構造式(V)で示される。
【0055】
【化11】
【0056】ここで、たとえ化11で表わされる化合物
がその二塩の形態で実際に単離されるとしても、3”−
位において実際に保護しているプロトンのみが示されて
いる。
【0057】このようにして、得られたプロトン付加生
成物は溶液中に残り、そしてそのような溶液はそのまま
次の反応段階に供せられる。
【0058】しかしながら、プロトン付加された3,6
’−ジ−N−アシル−カナマイシンAのニ塩は単離され
、かつ特徴づけされ得る。
【0059】また、反応段階(c)は、反応段階(b)
の最後に得られ、かつ3,6’−ジ−N−アシル−カナ
マイシンAのアルミニウム錯体を含む反応混合物を上記
のプロトン供与体の作用にさらすことによって実行され
得る。
【0060】したがって、化10で表わされる化学構造
式(IV)の3,6’−ジ−N−アシル−カナマイシン
Aを単離することなく、プロトン付加された3,6’−
ジ−N−アシル−カナマイシンAが得られる。
【0061】反応段階(d)では、反応段階(c)の終
わりに得られ、かつプロトン付加された3,6’−ジ−
N−アシル−カナマイシンAまたはその単離された塩を
含む溶液はNの保護されたL−(−)−4−アミノ−2
−ヒドロキシ酪酸の反応性誘導体で、好ましくは前述の
化8で表わされる化学構造式(D)を有する化合物で処
理される。
【0062】第一級アミンをアシル化することが可能な
機能性誘導体のひとつとしてL−(−)−4−アシルア
ミノ−2−ヒドロキシ酪酸の反応誘導体を用いることが
できる。このようなものとしては、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミドによって当然に活性化されたその酸自体、
またはその酸塩化物、その酸塩化物の無水物、または混
合無水物、4−ニトロフェニルエステルのような活性エ
ステル、または、好ましくは、N−ヒドロオキシコハク
酸イミドを含むエステルが挙げられる。好ましい生成物
は、化8で表わされる化学構造式(D)によって示され
る。上記反応は水の混和不可能な有機溶媒中、好ましく
は塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンまたは1,1
,1−トリクロロエタン中において10℃から30℃ま
で、好ましくは15℃から25℃までの温度で行なわれ
、そしてプロトンが付加されかつ3,6’−ジ−N−保
護されたカナマイシンAの水溶液に添加される。2−3
時間経過後、常法に従って反応混合物から3,6′−ジ
−N−2箇所保護された1−N−アシル化カナマイシン
Aが単離される。
【0063】例えば、その反応混合物は6.5と7.0
との間、好ましくは6.8のpHまで塩基性水溶液で処
理される。このようにして脱プロトン化が達成され、化
1で表わされる化学構造式(I)の最終生成物が簡単な
濾過によって単離される。
【0064】アルカリ性の水酸化物または炭酸塩、ある
いは水酸化アンモニウムは塩として用いることが可能で
ある。
【0065】化1で表わされる化学構造式(I)の生成
物は3,6’−ジ−N−アシルカナマイシンAから十分
精製された状態で、かつ58%−60%から80%まで
の高収率で単離される。そして、この化合物は酸加水分
解または水素化分解によるアシル化N−保護基の除去に
より当該技術分野において既知の方法に従ってアミカシ
ンに変換され得る。
【0066】アシル基がベンジルオキシカルボニルであ
る化1で表わされる化学構造式(I)の化合物の触媒的
水素添加は、米国特許第4,136,254号および同
第4,230,847号に開示されている。
【0067】本発明の製造方法によれば、化10で表わ
される化学構造式(IV)の3,6’−ジ−N−アシル
−カナマイシンAが高い精製度で、かつ非常に満足でき
る全収率でカナマイシンAから得られる。さらに、本発
明によれば、カナマイシンA/アルミニウムの比を1:
1にすることによって、最終生成物を少なくとも60%
すなわち米国特許第4,297,485号に開示された
カマナイシンA/亜鉛の比1:1.2で得られた収率よ
りも高い収率で得ることができる。さらに、カナマイシ
ンA/アルミニウムの比を1:2にすることによって最
終生成物の収率が約90%ととなり、少量のアルミニウ
ムの使用で非常に高い収率を確保することが可能である
【0068】さらに、本発明の製造方法によれば、反応
段階(a)、(b)および3,6’−ジ−N−アシル−
カナマイシンAの単離の各最終段階において回収される
未反応のカナマイシンAの量は非常に少ない。通常、こ
れらの反応段階の終わりに回収される未反応のカナマイ
シンAの量は約5%以下である。
【0069】最後に、本発明によれば、3,6’−ジ−
N−アシル−カナマイシンAを単離することなく、カナ
マイシンAからアミカシンを合成することが可能である
。このことは、上記3,6’−ジ−N−アシル−カナマ
イシンAのアルミニウム錯体からプロトンが付加された
3,6’−ジ−N−アシル−カナマイシンAを直接製造
することによって可能となる。
【0070】このように、プロトンが付加された3,6
’−ジ−N−アシル−カナマイシンAはアミカシン前駆
体の合成における重要な中間体であり、本発明のさらな
る目的を表わすものである。
【0071】さらに、本発明は化4で表わされる化学構
造式(VI)のプロトン付加3,6’−ジ−N−アシル
−カナマイシンAに関するものでもある。
【0072】この化合物に関連したアニオンは、有機プ
ロトン供与体または鉱酸の残基である。好ましいアニオ
ンとしては、モノカルボキシル酸の残基、より好ましく
は酢酸塩およびプロピオン酸塩のアニオン、およびスル
ホン酸の残基、より好ましくはメタンスルホン酸塩(メ
シラート)およびp−トルエンスルホン酸塩(トシラー
ト)アニオンが挙げられる。
【0073】以下の実施例は本発明を記載したものであ
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0074】
【実施例】実施例  1 200mlのジメチルスルホキシド中にカナマイシンA
塩基  24. 2g(50ミリモル)を懸濁させた懸
濁液に、水40ml中に塩化アルミニウム6水和物12
. 07g(50ミリモル)と無水酢酸ナトリウム  
4. 1g(50ミリモル)とを溶解した水溶液を添加
する。室温で2時間攪拌したのち、150mlのジメチ
ルスルホキシド中にN−BCS  25g(100ミリ
モル)を溶解した溶液を添加する。さらにこの混合物を
室温で3時間攪拌し、混合物を、pH10の水酸化アン
モニウム水溶液に注ぎ、沈殿物を濾過し、乾燥すると、
3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニルカナマイ
シンAが、28. 3g得られる。
【0075】実施例  2 200mlのジメチルアセトアミド中にカナマイシンA
塩基  24. 2g(50ミリモル)を懸濁させた懸
濁液に、水80ml中に塩化アルミニウム6水和物24
. 14g(100ミリモル)と酢酸ナトリウム3水和
物  27. 20g(200ミリモル)とを溶解した
水溶液を添加する。この混合物を45℃まで昇温し、4
0−45℃で2時間攪拌後、室温になるまで放置する。 この反応混合物に、150mlのジメチルアセトアミド
にN−BCS  25g(100ミリモル)を溶解した
溶液を添加し、さらに室温で3時間攪拌する。この混合
物を、pH10. 5の水酸化アンモニウム水溶液に注
ぎ、室温で2時間攪拌後、沈殿物を濾過し、水で洗浄後
、乾燥すると、3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカル
ボニルカナマイシンAが、38. 2g得られる。
【0076】実施例  3 200mlのジメチルスルホキシド中にカナマイシンA
  24. 2g(50ミリモル)を懸濁させた懸濁液
に、水160ml中に塩化アルミニウム6水和物48.
 28g(200ミリモル)と酢酸ナトリウム3水和物
  27.20g(200ミリモル)とを溶解した水溶
液を添加する。この混合物を45℃まで昇温し、40℃
−45℃で2時間攪拌する。室温まで冷却した後、この
反応混合物に、150mlのジメチルスルホキシド中に
N−BCS  25g(100ミリモル)を溶解した溶
液を添加し、さらに室温で3時間攪拌する。次いでこの
混合物を、pH10. 5の水酸化アンモニウム水溶液
に注ぎ、室温で2時間攪拌後、沈殿物を濾過し、水で洗
浄後、乾燥すると、3、6’−ジ−N−ベンジルオキシ
カルボニルカナマイシンAが、33. 1g得られる。
【0077】実施例  4 200mlのジメチルホルムアミド中にカナマイシンA
塩基  24. 2g(50ミリモル)を懸濁せた懸濁
液に、水80ml中に塩化アルミニウム6水和物24.
 14g(100ミリモル)と酢酸ナトリウム3水和物
  27.20g(200ミリモル)とを溶解した水溶
液を添加する。この混合物を自然に45℃まで昇温させ
、40℃−45℃で2時間攪拌後、室温になるまで放置
する。 この反応混合物に、150mlのジメチルホルムアミド
中にN−BCS  25g(100ミリモル)を溶解し
た溶液を添加し、さらに室温に3時間おき、次いでこの
反応混合物を、pH10. 5の水酸化アンモニウム水
溶液に注ぎ、室温で2時間攪拌後、沈殿物を濾過し、水
で洗浄後、乾燥すると、3、6’−ジ−N−ベンジルオ
キシカルボニルカナマイシンAが、36. 8g得られ
る。
【0078】実施例  5 50mlの脱イオン水中に純度85%(HPLC)の3
、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニルカナマイシ
ンA  6gを懸濁した懸濁液に、室温(約20℃)で
攪拌しながら、酢酸を添加してpH6にする。このよう
にして得られた水溶液を、15℃まで冷却し、次いで、
L−(−)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2
−ヒドロキシ酪酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエス
テル  4.3gを含有する塩化メチレン  87. 
5mlを30分間かけて添加する。この反応混合物を6
0分間攪拌すると、その温度は約18℃まで昇温し、p
Hは4. 7にまで下がる。10−15分経過すると、
この反応混合物の懸濁状態が観察される。さらに、60
分間攪拌すると、反応混合物の温度は20℃にまで昇温
する。 得られた濃厚な懸濁液は、十分に純粋な3、6’−ジ−
N−ベンジルオキシカルボニル−1−N−[L−(−)
−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキ
シブチリル]カナマイシンAを含有するものであり、ア
ミカシンの前駆体として使用可能なものである。
【0079】実施例  6 実施例  5に記載されたように処理すると、アシル化
の終了時に濃厚な懸濁液が得られ、この濃厚な懸濁液を
濃縮してその溶媒を除去する。ここで得られた残渣が水
(40ml)と混合され、水酸化アンモニウムにより処
理されると、pH6. 8となる。この生成物を濾過し
、水で洗浄して、一定の重量になるまで、真空下、35
℃−40℃で乾燥させると、55. 97%の純度(H
PLC)の3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニ
ル−1−N−[L−(−)−4−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−2−ヒドロキシブチリル]カナマイシンA
が8. 85g得られる。収率:72. 2%。
【0080】実施例  7 500mlの水中に純度87. 11%の3、6’−ジ
−N−ベンジルオキシカルボニルカナマイシンA60g
を懸濁させた懸濁液に、メタンスルホン酸  8.75
mlを添加して、pH6とする。次いで、得られた溶液
を+15℃まで冷却し、この溶液にL−(−)−4−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ酪酸の
N−ヒドロキシコハク酸イミドエステルの塩化メチレン
溶液860ml(塩化メチレン  80mlに溶解した
ジシクロヘキシルカルボジイミド  28. 4gの存
在下、塩化メチレン  750ml中でL−(−)−4
−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ酪
酸  37. 5gを、N−ヒドロキシコハク酸イミド
  16. 25gと、室温で反応させることにより得
られるもの)を、30分間かけて添加する。次いで、実
施例  5および6に記載したように処理すると、純度
46. 5%(HPLC)の、3、6’−ジ−N−ベン
ジルオキシカルボニル−1−N−[L−(−)−4−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシブチリ
ル]カナマイシンAが、87. 7g得られる。収率:
59. 3%。
【0081】実施例  8 500mlの水中に純度87. 11%の3、6’−ジ
−N−ベンジルオキシカルボニルカナマイシンA  6
0gを懸濁させた懸濁液に、メタンスルホン酸8. 7
5mlを添加して、pH6とする。次いで、得られた溶
液を+15℃まで冷却し、L−(−)−4−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ酪酸のN−ヒド
ロキシコハク酸イミドエステルの塩化メチレン溶液  
860ml(実施例  7に記載されたように調製され
たもの)を、30分間かけて添加する。この混合物を6
0分間攪拌すると、温度が約18℃まで昇温し、水酸化
アンモニウムを添加することにより、pHを4. 5と
5. 0の間に保持する。
【0082】さらに60分間攪拌すると、その混合物の
温度は20℃にまで上がり、pHは上記の範囲以上に保
持される。濃厚な懸濁液が得られ、これを減圧下、濃縮
して溶媒を除去し、次いで、残渣に500mlの水を混
合して、水酸化アンモニウムで処理して、pHを6. 
85とする。この生成物を濾過し、水で洗浄して、一定
の重量になるまで、真空下、35℃−40℃で乾燥させ
ると、58. 23%の純度(HPLC)の3、6’−
ジ−N−ベンジルオキシカルボニル−1−N−[L−(
−)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ヒド
ロキシブチリル]カナマイシンAが89. 25g得ら
れる。 収率:75. 7%。
【0083】実施例  9 (a)プロトン化された3、6’−ジ−N−ベンジルオ
キシカルボニルカナマイシンA 50mlの脱イオン水中に純度89. 5%(HPLC
)の力価を有する、3、6’−ジ−N−ベンジルオキシ
カルボニルカナマイシンA  6. 42g(7. 6
ミリモル)懸濁させた懸濁液に、プロピオン酸  1.
 14ml(15. 3ミリモル)を20℃−22℃で
添加して、pH6とする。この溶液を真空下、濃縮し、
得られた残渣をイソプロパノ−ル  30mlで処理し
、濾過後、35℃で真空下乾燥すると、3、6’−ジ−
N−ベンジルオキシカルボニルカナマイシンA  ジ−
プロピオネ−ト(a)が6. 5g得られる。
【0084】(b)3、6’−ジ−N−ベンジルオキシ
カルボニル−1−N−[L−(−)−4−ベンジルオキ
シカルボニルアミノ−2−ヒドロキシブチリル]カナマ
イシンA 15℃まで冷却した、上記中間体(a)  6. 5g
の溶液に、80mlの塩化メチレン中にL−(−)−4
−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ酪
酸のヒドロキシコハク酸イミドエステル  4. 3g
を溶解した溶液を30分かけて添加する。この混合物を
60分間攪拌すると、濃厚な懸濁液が得られる。この懸
濁液を濾過し、水で洗浄して、真空下、35℃−40℃
で乾燥させると、アミカシンの前駆体として使用可能な
、3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニル−1−
N−[L−(−)−4−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−ヒドロキシブチリル]カナマイシンAが8. 
4g得られる。
【0085】実施例  10−13 実施例  9の工程(a)に記載したのと同様に処理し
、プロピオン酸を適当なプロトン供与体に置換すると、
次のような3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニ
ルカナマイシンA塩が得られる。
【0086】3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボ
ニルカナマイシンA  ジアセテ−ト(実施例  10
)、3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニルカナ
マイシンA  ジメタンスルホネ−ト(実施例  11
)、3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニルカナ
マイシンA  オキザレ−ト(実施例  12)、3、
6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニルカナマイシン
A  ハイドロジェンシトレ−ト(実施例  13)。
【0087】実施例  14 200mlのジメチルスルホキシド中にカナマイシンA
  24. 2g(50ミリモル)を懸濁させた懸濁液
に、80mlの水中に塩化アルミニウム6水和物24.
 14g(100ミリモル)と酢酸ナトリウム3水和物
  27.20g(200ミリモル)とを溶解した溶液
を添加する。この混合物を45℃まで昇温し、反応混合
物を2時間撹拌しながら、40℃−45℃に保持する。 18℃−20℃まで冷却後、150mlのジメチルスル
ホキシド中にN−BCS  25g(100ミリモル)
を溶解した溶液を添加し、この混合物を18℃−20℃
で3時間攪拌して保持する。この時点で、その溶液中に
3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニルカナマイ
シンAのアルミニウム錯体が存在する。この溶液を10
℃−12℃に冷却し、水  250ml、次いでプロピ
オン酸  15mlを添加してpH6とする。この溶液
には、プロトン化された3、6’−ジ−N−ベンジルオ
キシカルボニルカナマイシンAが含有されている。この
溶液を15℃に冷却し、この溶液にL−(−)−4−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ酪酸の
N−ヒドロキシコハク酸イミドエステルの塩化メチレン
溶液(ジシクロヘキシルカルボジイミド  18. 0
6gの存在下、L−(−)−4−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−2−ヒドロキシ酪酸  23. 85gを
、N−ヒドロキシコハク酸イミド  10. 33gと
、塩化メチレン  40ml中で20℃−25℃で反応
させることにより得られるもの)547mlを添加する
。この混合物を60分間攪拌すると、その温度が18℃
まで上昇する。さらに60分間以上攪拌して、その温度
が20℃になるまで攪拌すると、濃厚な懸濁液が得られ
、これを濃縮して、塩化メチレンを除去し、残渣に水 
 110mlを添加し、水酸化アンモニウムで処理して
、pHを6. 85とする。この生成物を濾過し、水で
洗浄して、真空下、35℃−40℃で乾燥させると、7
9%の純度(HPLC)の3、6’−ジ−N−ベンジル
オキシカルボニル−1−N−[L−(−)−4−ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシブチリル]
カナマイシンAが、55. 78g得られる。これは、
アミカシンの前駆体として使用可能なものである。
【0088】実施例  15 アミカシンの調製 (i)  125mlの含水アセトン中に純度64. 
5%の3、6’−ジ−N−ベンジルオキシカルボニル−
1−N−[L−(−)−4−ベンジルオキシカルボニル
アミノ−2−ヒドロキシブチリル]カナマイシンA  
25g(16.3ミリモル)を溶解した溶液に、5%−
Pd/C(50%wet)  13.5gと85%のギ
酸  16. 5mlを添加する。水素化分解が終了し
たら触媒を取り除き、アセトンを蒸発させた後、この溶
液を、アンモニウム体の弱酸性樹脂のカラムに通し、ア
ミカシンを含有するフラクションを50℃でエタノ−ル
により処理すると、アミカシン塩基が88%の収率で得
られる。この生成物は、USP標準特性と一致する。未
反応のカナマイシンAを含有するフラクションを濃縮し
、50%硫酸、次いでメタノ−ルで処理することにより
、未反応のカナマイシンAが硫酸塩として回収される。
【0089】(ii)  他の調製方法において、3位
および6’位のベンジルオキシカルボニル基が、次の手
順に従って外される。前記出発物質  2. 6gを、
水/メタノ−ル(1/1)の混合物  40mlに溶解
し、5%−Pd/C0. 2g存在下、3時間、水素化
する。次いで、触媒を濾過により除去し、濾液を減圧下
、濃縮する。このようにして得られた残渣は、アミカシ
ンからなるものであり、定量的に得られるものである。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  化1(I) 【化1】 (ここでアシル基はアシル化されているN−保護基であ
    る)で表わされたアミカシン前駆体の製造方法であって
    、 (a)カナマイシンAを、水−有機媒体中でアルミニウ
    ム塩と反応させる工程と、 (b)前記(a)工程で得られたカナマイシンAのアル
    ミニウム錯体を、化2(II) 【化2】 (ここでアシル基はアシル化されているN−保護基であ
    る)で表される酸の反応性誘導体と反応させる工程と、
    (c)前記(b)工程で得られた3、6’−ジ−N−ア
    シル−カナマイシンAのアルミニウム錯体を、そのまま
    あるいは塩基性媒体中で分解した後、プロトン供与体で
    処理してpH約6とする工程と、 (d)前記(c)工程で得られた溶液を、化3(III
    ) 【化3】 (ここでアシル基はアシル化されているN−保護基であ
    る)のNの保護されたL−(−)−4−アミノ−2−ヒ
    ドロキシ酪酸の反応性誘導体で処理し、化1(I)の1
    −N−アシル化生成物を単離する工程とを含むアミカシ
    ン前駆体の製造方法。
  2. 【請求項2】  請求項1に従うアミカシン前駆体の製
    造方法において、前記工程(a)において、約3から約
    5までのpKaを有する弱酸を含むアルミニウム塩が、
    アルミニウム塩として使用されるものであるアミカシン
    前駆体の製造方法。
  3. 【請求項3】  請求項2に従うアミカシン前駆体の製
    造方法において、前記アルミニウム塩が塩基性の酢酸塩
    であるアミカシン前駆体の製造方法。
  4. 【請求項4】  請求項3に従うアミカシン前駆体の製
    造方法において、塩基性のアルミニウム酢酸塩が、塩化
    アルミニウムと酢酸ナトリウムとから新たに調製された
    水溶液の形態で使用されるアミカシン前駆体の製造方法
  5. 【請求項5】  請求項1ないし4のいずれかに従うア
    ミカシン前駆体の製造方法において、前記工程(a)に
    おけるカナマイシンAとアルミニウムとのモル比が、1
    :1から1:4であるアミカシン前駆体の製造方法。
  6. 【請求項6】  請求項5に従うアミカシン前駆体の製
    造方法において、前記モル比が、1:1. 5から1:
    4までであるアミカシン前駆体の製造方法。
  7. 【請求項7】  請求項5に従うアミカシン前駆体の製
    造方法において、前記モル比が、1:2から1:3まで
    であるアミカシン前駆体の製造方法。
  8. 【請求項8】  請求項1に従うアミカシン前駆体の製
    造方法において、前記工程(b)において、式アシル−
    OH(ここでアシルはベンジルオキシカルボニルである
    )で表される酸の反応性誘導体が使用されるアミカシン
    前駆体の製造方法。
  9. 【請求項9】  請求項1に従うアミカシン前駆体の製
    造方法において、前記過程(b)において、式アシル−
    OHで表される酸の反応性誘導体として、その反応性誘
    導体とN−ヒドロキシコハク酸イミドとのエステルが使
    用されるアミカシン前駆体の製造方法。
  10. 【請求項10】  請求項1,8または9のいずれかに
    従うアミカシン前駆体の製造方法において、前記式アシ
    ル−OHで表される酸の反応性誘導体が、N−ベンジル
    オキシカルボニルコハク酸イミドであるアミカシン前駆
    体の製造方法。
  11. 【請求項11】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(c)におけるプロトン供
    与体として、カルボン酸の単量体、二量体または重合体
    が用いられるアミカシン前駆体の製造方法。
  12. 【請求項12】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(c)におけるプロトン供
    与体として酢酸またはプロピオン酸が用いられるアミカ
    シン前駆体の製造方法。
  13. 【請求項13】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(c)におけるプロトン供
    与体として強酸が用いられるアミカシン前駆体の製造方
    法。
  14. 【請求項14】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(c)におけるプロトン供
    与体として硫酸が用いられるアミカシン前駆体の製造方
    法。
  15. 【請求項15】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(c)におけるプロトン供
    与体としてメタンスルホン酸またはpートルエンスルホ
    ン酸が用いられるアミカシン前駆体の製造方法。
  16. 【請求項16】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(c)のプロトン化反応の
    終了時には、その反応系のpHが6であるアミカシン前
    駆体の製造方法。
  17. 【請求項17】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(c)において、3、6’
    −ジ−N−アシル−カナマイシンAのアルミニウム錯体
    が水酸化アンモニウム中で分解され、前記プロトン供与
    体との反応前に、3、6’−ジ−N−アシル−カナマイ
    シンAが単離されるアミカシン前駆体の製造方法。
  18. 【請求項18】  請求項17に従うアミカシン前駆体
    の製造方法において、前記分解はpH9から11までの
    範囲において行なわれるアミカシン前駆体の製造方法。
  19. 【請求項19】  請求項18に従うアミカシン前駆体
    の製造方法において、前記分解時のpHが9. 5から
    10. 5までの範囲であるアミカシン前駆体の製造方
    法。
  20. 【請求項20】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記過程(c)における、前記プロ
    トン供与体を用いた処理が、3、6’−ジ−N−アシル
    −カナマイシンAのアルミニウム錯体を含有する反応混
    合物に対してなされるアミカシン前駆体の製造方法。
  21. 【請求項21】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(c)の終了時に、プロト
    ン化された、3、6’−ジ−N−アシル−カナマイシン
    Aが単離されるアミカシン前駆体の製造方法。
  22. 【請求項22】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(d)の1−N−アシル化
    反応の終了時に、塩基の添加により、前記pHが4より
    大きい値に保持されるアミカシン前駆体の製造方法。
  23. 【請求項23】  請求項1に従うアミカシン前駆体の
    製造方法において、前記工程(d)の1−N−アシル化
    反応の終了時に、塩基を添加してpHを6. 5から7
    . 0までとし、かつ化1(I)の1−N−アシル化生
    成物を単離するアミカシン前駆体の製造方法。
  24. 【請求項24】  請求項1ないし9のいずれかに従う
    アミカシン前駆体の製造方法において、3、6’−ジ−
    N−ベンジルオキシカルボニルカナマイシンAおよびL
    −(−)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−
    ヒドロキシ酪酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステ
    ルが、3、6’−ジ−N−アシル−カナマイシンAとし
    て、およびNの保護されたL−(−)−4−アミノ−2
    −ヒドロキシ酪酸の反応性誘導体として用いられるアミ
    カシン前駆体の製造方法。
  25. 【請求項25】  化4(VI) 【化4】 (ここでアシル基はアシル化されているN−保護基であ
    り、二塩の形態において、アシル基に関連したアニオン
    が有機プロトン供与体もしくは鉱酸の残基である)で表
    されるプロトン化された3、6’−ジ−N−アシル−カ
    ナマイシンA。
  26. 【請求項26】  請求項25に従う化合物において、
    前記アシル基に関連したアニオンが、モノカルボン酸の
    残基および硫酸の残基よりなる群から選ばれたものであ
    るプロトン化された3、6’−ジ−N−アシル−カナマ
    イシンA。
  27. 【請求項27】  請求項25に従う化合物において、
    前記関連したアニオンが、酢酸エステルアニオン、プロ
    ピオン酸エステルアニオン、メシラートアニオン、およ
    びトシラートアニオンよりなる群から選ばれたものであ
    り、その選ばれたアニオンに対応する塩が、ジ酢酸エス
    テル、ジプロピオン酸エステル、ジメシラート、および
    ジトシラートであるプロトン化された3、6’−ジ−N
    −アシル−カナマイシンA。
  28. 【請求項28】  請求項25に従う化合物において、
    単離された3、6’−ジ−N−アシル−カナマイシンA
    を出発物質として得られたものであるプロトン化された
    3、6’−ジ−N−アシル−カナマイシンA。
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