JPH04210937A - メタクリル酸の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸の製造方法

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JPH04210937A
JPH04210937A JP3015552A JP1555291A JPH04210937A JP H04210937 A JPH04210937 A JP H04210937A JP 3015552 A JP3015552 A JP 3015552A JP 1555291 A JP1555291 A JP 1555291A JP H04210937 A JPH04210937 A JP H04210937A
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methacrylic acid
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羽柴 秀人
Shigeru Ono
繁 大野
Ikuo Kurimoto
栗本 郁夫
Yukio Aoki
幸雄 青木
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[0001]
【産業上の利用分野】本発明はメタクリル酸の製造方法
に関し、詳しくはメタクロレイン、イソブチルアルデヒ
ドおよびイソ酪酸から選ばれる少なくとも1種の化合物
を出発原料とし、これを酸化触媒の存在下に分子状酸素
または分子状酸素含有ガスで酸化してメタクリル酸を製
造する方法に関する。 [0002]
【従来の技術】メタクロレインの気相接触酸化反応、あ
るいはイソブチルアルデヒドまたはイソ酪酸の気相接触
酸化脱水素反応によりメタクリル酸を製造する際に使用
する触媒に関しては数多くの提案がなされている(本発
明においては、特に断わりのないかぎり、上記酸化反応
および酸化脱水素反応を単に「酸化反応」と総称する)
。これら提案は主として触媒を構成する成分およびその
比率の選択にかかわるものである。 [0003]上記酸化反応は非常な発熱反応であるため
、触媒層での蓄熱が大きく、特にホットスポットと呼ば
れる局所的異常高温帯では過度の酸化反応により収率が
低下するのみならず、熱負荷による触媒の劣化により触
媒寿命が大きな影響を受けることになる。このため、酸
化反応の工業的実施において、ホットスポット部におけ
る蓄熱は重大な問題であり、特に生産性を上げるために
出発原料濃度を高めたり、空間速度を高めたりすると(
以下、 「高負荷反応条件下」という場合もある)、ホ
ットスポット部における蓄熱が顕著となる傾向があるこ
とから、反応条件に関しかなりの制約を受けているのが
現状である。 [0004]従って、このホットスポット部での蓄熱を
抑えることは工業的に高収率でメタクリル酸を生産する
上でも、また触媒の劣化を抑えて長期間にわたり安定し
た運転を可能とする上でも非常に重要なことである。特
に、モリブデン含有触媒の場合、モリブデン成分が昇華
し易いことからホットスポット部での蓄熱を防止するこ
とは重要である。 [0005]ホットスポット部での蓄熱を抑える方法と
して、過去にいくつかの方法が提案されている。例えば
、特開昭59−115750号公報には、触媒形状をリ
ング状にすることが提案されている。この公報には、メ
タクリル酸製造用触媒として通常用いられている成型触
媒において、形状を球状あるいは円柱状からリング状に
することにより、ホットスポット部での蓄熱を抑え、過
度の酸化反応を抑えることができるために収率の向上に
大きな効果があると述べられている。しかし、この方法
は、熱負荷を低減させる効果は認められるものの、特に
高負荷反応条件下では充分満足のいく結果が得られてい
るとはいえない。 [0006]触媒層を分割して複数個の反応帯を設け、
この複数個の反応帯に活性の異なる触媒を充填して酸化
反応に供する方法は、プロピレンからアクロレインおよ
びアクリル酸を製造する方法として、特公昭63−38
331号公報によって知られている。 [0007]メタクリル酸の生成反応、例えばメタクロ
レインの酸化によりメタクリル酸を生成する反応におい
ては、アクリル酸の製造に使用するアクロレインと異な
りα−位にメチル基を有するメタクロレインを出発原料
として使用するためその酸化反応においては、そのメチ
ル基の存在のために、並列反応、逐次反応などの副反応
が多く、副生成物は数、量とも多い。また、メタクロレ
インからメタクリル酸を生成する場合の反応熱は、アク
ロレインからアクリル酸を生成する場合よりも大きく、
このことが触媒層の蓄熱を助長し、副反応による副生成
物の増加を促進している。しかも、メタクリル酸はアク
リル酸に比べて不安定で自動酸化などのいわゆる「後反
応」を起こし易く、これが収率を更に低下させる原因と
なっている。 [0008]以上のように、メタクリル酸の生成反応は
、アクロレインを酸化してアクリル酸を生成する反応に
比べて、複雑であり、このため目的物を高収率で得るこ
とが困難である。従って、従来より、アクロレイン、ア
クリル酸などの製造で得られている知見をそのままメタ
クリル酸の製造に適用しても充分な効果を得ることが期
待できず、メタクリル酸の製造に好適な触媒もしくは方
法を開発するに更なる研究が必要とされてきた。 [0009]メタクロレインからメタクリル酸を製造す
る方法として、リン含有量の異なる触媒を組み合わせて
使用する方法が特開昭59−20243号公報に提案さ
れている。この公報には、メタクリル酸製造用触媒とし
て有用なモリブデン、リンを含有する触媒は、実質的に
大部分へテロポリ酸型構造を有し、このヘテロポリ酸型
構造は熱に対して弱く、特に原料ガス入口部においては
リンの飛散が多く見られることから触媒の安定化を図る
ことを目的として原料ガス入口部にリン含有量の多い触
媒を充填することが提案されている。 [00101本発明者らも反応中に、特に原料ガス入口
部において、リンの飛散が起こることは知見しているが
、その対策としてのリン含有量の多い触媒を原料ガス入
口部に充填する上記の方法では、触媒の安定化に対し、
充分な方法であるとは言えない。なぜならば、メタクリ
ル酸製造用触媒として好適な、モリブデン、リンを必須
成分として含有する触媒はへテロポリ酸型構造を有して
いるものが多く、このヘテロポリ酸型構造は熱に対して
弱く、400〜450℃で容易に分解してしまうからで
あり、このことは文献によっても知られている。つまり
、ヘテロポリ酸型構造の分解は、メタクロレイン転化率
およびメタクリル酸選択率の低下をもたらすが、転化率
を維持する目的で反応温度を上昇させると、メタクリル
酸選択率の低下、すなわちCO2選択率の増加による発
熱により触媒層蓄熱は徐々に増加し、このことはへテロ
ポリ酸型構造の分解を加速するとともに、やがては蓄熱
が制御できなくなり、暴走反応となって運転続行が不可
能となってしまう。 [00111このように触媒寿命の予測がつきにくく、
突然末期の現象を示すのはへテロポリ酸系触媒独特のも
のと考えられ、安定的な工業運転の観点からは極めて不
利な現象である。 [0012]
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的は
、メタクロレイン、イソブチルアルデヒドおよびイソ酪
酸から選ばれる少なくとも1種の化合物を酸化してメタ
クリル酸を高収率で製造する方法を提供することである
。 [0013]本発明の他の目的は、メタクロレイン、イ
ソブチルアルデヒドおよびイソ酪酸から選ばれる少なく
とも1種の化合物を酸化してメタクリル酸を製造する際
に、触媒層内のホットスポット部における蓄熱を抑制し
、メタクリル酸の収率の向上を図るとともに触媒の劣化
を防止して触媒を長時間にわたって安定に使用できるよ
うにしたメタクリル酸の製造方法を提供することである
。 [00141本発明の他の目的は、メタクロレイン、イ
ソブチルアルデヒドおよびイソ酪酸から選ばれる少なく
とも1種の化合物を高負荷反応条件下において酸化して
メタクリル酸を製造する際に、触媒層内のホットスポッ
ト部における蓄熱を抑制し、メタクリル酸の収率の向上
を図るとともに触媒の劣化を防止して触媒を長時間にわ
たって安定に使用できるようにし、ひいては生産性を著
しく向上させたメタクリル酸の製造方法に関する。 [0015]
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、メタクロレイン、イソブチルアルデヒドおよびイソ
酪酸から選ばれる少なくとも1種の化合物を酸化する際
、活性の異なる複数個の酸化触媒を調製し、これを反応
管内を管軸方向に分割して設けた複数個の反応帯に原料
ガス入口側から出口側に向かって活性がより高くなるよ
うに充填することにより上記目的が達成できることを知
り、この知見に基づいて本発明を完成するに至ったすな
わち、本発明は、固定床多管型反応器の各反応管内を管
軸方向に2層以上に分割して設けた複数個の反応帯に、
活性の異なる複数個の触媒を原料ガス入口側から出口側
に向かって活性がより高くなるように充填し、この触媒
層にメタクロレイン、イソブチルアルデヒドおよびイソ
酪酸から選ばれる少なくとも1種の化合物を導入して分
子状酸素または分子状酸素含有ガスにより酸化すること
を特徴とするメタクリル酸の製造方法に関する。 [00161以下、本発明の詳細な説明する。 [0017]本発明においては、固定床多管型反応器の
各反応管内を管軸方向に2層以上に分割して複数個の反
応帯を設ける。反応帯の数を多くするほど触媒層の温度
分布を制御しやすくなるが、工業的には2〜3層にする
ことによって充分目的とする効果を得ることができる。 また、分割比については、各層の触媒をいかなる組成、
形状などにするかによって左右されるため一概に特定で
きず、全体としての最適な活性、選択率が得られるよう
に適宜決定すればよい。 [0018]本発明においては、上記複数個の反応帯に
活性の異なる複数個の酸化触媒を原料ガス入口側から出
口側に向かって活性がより高くなるように充填する。す
なわち、活性が最も低い触媒を入口部に、一方活性が最
も高い触媒を出口部に配置する。このような触媒配置に
より、ホットスポット部における蓄熱を抑え、また高選
択率で目的とするメタクリル酸を得ることができる。 [0019]なお、本発明における「活性」とは、出発
原料の転化率を意味する。 [00201本発明において使用する触媒としては、従
来公知の酸化触媒であればいずれも使用可能であるが、
特に下記一般式(I)で表される複合酸化物が好適に使
用される。 [0021]Mo P A B CO (式中、Moはモリブデン(MO)、Pはリン(P)、
Aはヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ゲルマニウム
(Ge)、ビスマス(Bi)、ジルコニウム(Zr)、
セレン(Se)、セリウム(Ce)、銅(Cu)、鉄(
Fe)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、マンガン
(Mn)、コバルト(co)、スズ(Sn)、銀(Ag
)、亜鉛(Zn)、パラジウム(Pd)、ロジウム(R
h)およびテルル(Te)から選ばれる少なくとも1種
の元素、Bはバナジウム(■)、タングステン(W)お
よびニオブ(Nb)から選ばれる少なくとも1種の元素
、Cはアルカリ金属(例えば、リチウム(Li)、ナト
リウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)
およびセシウム(Cs))、アルカリ土類金属(例えば
、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシ
ウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)およびバリウム
(Ba))、およびタリウム(TI)から選ばれる少な
くとも1種の元素、0は酸素を表し、また、a、 b、
  c、  d、  eおよびXはそれぞれ、Mo。 P、 A、 B、  Cおよび0の原子数を表し、a−
12のとき、b=0. 5〜4.  c=0. 001
〜5. d=0. 001〜4.e=0.001〜4.
X=各々の元素の酸化状態によって定まる数値である)
。 [0022]上記一般式(I)で表される、活性の異な
る触媒は、例えば、次の方法によって調製することがで
きる。 [0023] (1)一般式(I)におけるA群元素の種類および/ま
たは量を変更する。 [0024] (2)一般式(I)におけるB群元素の種類および/ま
たは量を変更する。 [0025] (3)一般式(I)におけるC群元素の種類および/ま
たは景を変更する。 [0026] (4)一般式(I)におけるA群、B郡およびC群から
選ばれる少なくとも2群の元素の種類および/または量
を変更する。 [0027]なお、A群元素、B群元素およびC群元素
の量はそれぞれ上記一般式(I)で規定された原子比c
、 dおよびeの範囲内で変更する。 [00281本発明で使用する触媒の調製方法および原
料については特に制限はなく、この種の触媒の調製に一
般に使用されている方法および原料を用いて調製するこ
とができる。 [00291本発明で使用する触媒は、通常の成型法、
例えば押出成型法あるいは打錠成型法などによって成型
して得られる成型触媒、または触媒成分としての、例え
ば上記一般式(I)によって表される複合酸化物を炭化
ケイ素、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化チタンなど
の一般に担体として使用されている不活性な担体に担持
して得られる担持触媒などとして使用することができる
【0030】なお、反応帯に充填する複数個の触媒の形
態は同一であっても異なっていてもよく、例えば、反応
帯の数が2の場合、原料ガス入口部に担持型触媒を、−
方出口部に成型触媒を配置してもよい。
【0031】また、本発明で使用する触媒の形状につい
ても特に制限はなく、球状、円柱状、リング状などいず
れでもよい。特に、リング状触媒を使用するとホットス
ポット部における蓄熱が防止され、収率の向上、触媒劣
化の防止などのほか、触媒層での圧力損失の低下など種
々の利点が得られることから、本発明においてはリング
状触媒が好適に使用される。リング状触媒としては、外
径が3〜10mm、長さが外径の0.5〜2倍、長さ方
向への貫通孔内径が外径の0.1〜0.7倍となるよう
なリング状触媒が好適に使用される。 [0032]なお、反応帯に充填する複数個の触媒の形
状は同一であっても異なっていてもよく、例えば反応帯
の数が2の場合、原料ガス入口部にリング状触媒を、−
方出口部にペレット状触媒を配置するとより良好な結果
が得られる。 [0033]本発明で使用する出発原料は、メタクロレ
イン、イソブチルアルデヒドおよびイソ酪酸から選ばれ
る少なくとも1種の化合物であり、前記したように、メ
タクロレインの場合には酸化反応により、またイソブチ
ルアルデヒドおよびイソ酪酸の場合には酸化脱水素反応
によりメタクリル酸が得られる。 [0034]本発明における酸化反応は、通常の単流適
法でも、あるいはリサイクル法であってもよい。また、
反応条件についても特に制限はなく、この種の反応に一
般に使用されている条件下に酸化反応を実施することが
できる。例えば、出発原料1〜10容量%、分子状酸素
3〜20容量%、水蒸気0〜60容量%、窒素、炭酸ガ
スなどの不活性ガス20〜80容量%などからなる混合
ガスを前記触媒層に導入し、250〜450℃の温度範
囲、常圧〜10気圧の圧力下、空間速度300〜500
0/hrで反応させればよい。 [0035]本発明によれば、生産性を上げることを目
的とした高負荷反応条件下、例えば、より高い原料濃度
、あるいはより高い空間速度の条件下において、従来法
に比べて、特に著しい好結果が得られる。 [0036]
【発明の効果】本発明においては、活性の異なる複数個
の触媒を複数個の反応帯に原料ガス入口側から出口側に
向かって活性がより高くなるように充填することによっ
て、 (a)高収率でメタクリル酸が得られる、(b)ホット
スポット部における蓄熱を効果的に抑制できる、 (C)ホットスポット部における過度の酸化反応が防止
され、高収率で目的とするメタクリル酸を得ることがで
きる、 (d)熱負荷による触媒の劣化が防止され、触媒を長期
間安定して使用することができる、 (e)高原料濃度、高空間速度など高負荷反応条件下で
も目的とするメタクリル酸を高収率で得られることから
生産性を大幅に上げることができるなどの効果が得られ
る。 [0037]さらに、リング状触媒を使用することによ
って上記の効果の他に (f)触媒層での圧力損失の低下によって消費電力を低
減することができる。 [00381などの効果も得られる。 [0039]以上、述べたように、活性の異なる2種類
以上の触媒を組み合わせて反応を行わせる本発明の方法
を採用した場合には反応負荷を触媒層全体に分散させる
ことが可能となるために反応に伴う局部的な熱負荷を最
小にすることができ、かつ活性低下もより小さくするこ
とができるためにいたずらに反応温度を上げる必要もな
く、熱に弱いヘテロポリ酸系触媒に対して非常に好まし
い運転となり、長寿命化も可能となる。 [00401従って、本発明の方法は、メタクリル酸の
工業的生産に極めて有用な方法である。 [00411
【実施例]以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 [0042]なお、転化率、選択率および単流収率は次
の式によって定義される。 [0043] 転化率(モル%)−(反応した出発原料のモル数/供給
した出発原料のモル数)X100 選択率(モル%)=(生成したメタクリル酸のモル数/
反応した出発原料のモル数)xlOO 単流収率(モル%)−(生成したメタクリル酸のモル数
/供給した出発原料のモル数)X100実施例1 加熱したイオン交換水40リツトルにパラモリブデン酸
アンモニウム8830gとメタバナジン酸アンモニウム
531gとを加え、撹拌して溶解した。この水溶液にオ
ルトリン酸(85重量%)625gを加え、続いて硝酸
セシウム812gをイオン交換水9リツトルに溶解した
水溶液を加え、最後に二酸化アンチモン30gを粉体の
まま加え、撹拌しながら加熱濃縮した。 [0044]得られたスラリーを250℃で15時間乾
燥した後、粉砕した。次いで、水で調湿した後、スクリ
ュー式押出成型機で直径5mm、長さ6mmのペレット
状に成型し、乾燥した後、空気流中400℃で3時間焼
成してペレット状触媒(1)を調製した。 [00451この触媒(1)の組成は、酸素を除いた原
子比で MOI2 Pl、3V1.09 CSl、OS bo、
osであった。 [0046]三酸化アンチモンの使用景を425gとし
た以外は上記触媒(1)と同様にしてペレット状触媒(
2)を調製した。 [0047] この触媒(2)の組成は、酸素を除いた
原子比で MO+2P+3V+、o9C8+、oSbo7であった
◇[0048]内径25.4mmの鋼鉄製反応管の原料
ガス入口部に触媒(1)750ミリリツトルを充填し、
続いて出口部に触媒(2)750ミリリツトルを充填し
た。 [0049] この触媒層に、イソブチレンをM o 
−C。 W−Fe酸化物系多元触媒の存在下に気相接触酸化して
得られた、下記組成 メタクロレイン        3.5容量%イソブチ
レン         0.04容量%メタクリル酸+
酢酸      0.24容量%水蒸気       
    20容景%酸素             9
容量%その他           67.22容量%
の混合ガスを導入し、反応温度290℃、空間速度12
00hr−1で反応を行った。 [00501結果を表1に示す。 [0051] 比較例1 実施例1において、触媒(2)を使用することなく触媒
(1)のみを1500ミリリツトル充填した以外は実施
例1と同様に反応を行った。 [0052]結果を表1に示す。 [0053] 比較例2 実施例1において、触媒(1)を使用することなく触媒
(2)のみを1500ミリリツトル充填した以外は実施
例1と同様に反応を行った。 [0054]結果を表1に示す。 [0055] 比較例3 実施例1において、三酸化アンチモンの使用景を243
gとした以外は触媒(1)と同様にしてペレット状触媒
(3)を調製した。 [0056] この触媒(3)の組成は、酸素を除いた
原子比で MO+2P+3V+、o9C8+、oSbo4であった
。 [0057] この触媒(3)1500ミリリツトルを
使用した以外は実施例1と同様に反応を行った。 [0058]結果を表1に示す。 [0059]表1において、実施例1および比較例1〜
2を比較すると、比較例1 (触媒(1)単層)は非常
に活性が低く、また比較例2(触媒(2)単層)は高活
性であるが選択率が低く、いずれも収率が低いのに対し
て、実施例1 (触媒(1)/触媒(2)組合せ)では
高収率であり、非常に良好な結果が得られることが判る
。 [00601また、触媒(1)と触媒(2)の中間的組
成を有する触媒(3)を用いた比較例3においては、収
率が低く、しかも触媒層の△T(反応温度とホットスポ
ット部の温度との差)が非常に大きいことから熱負荷に
よる劣化が大きな問題になると考えられる。 (00611従って、本発明の触媒(1)/触媒(2)
の組合せは、収率および熱負荷の両面において著しく優
れたものということができる。 [0062] 実施例2 実施例1において、触媒(1)および触媒(2)をいず
れも外径5mm、長さ6mm、貫通孔内径1mmのリン
グ状に成型した以外は実施例1と同様にして反応を行っ
た。 [0063]結果を表1に示す。 [0064] 比較例4 比較例1において、触媒(1)を外径5mm、長さ6m
m、貫通孔内径1mmのリング状に成型した以外は比較
例1と同様にして反応を行った。 [0065]結果を表1に示す。 [0066] 比較例5 比較例2において、触媒(2)を外径5mm、長さ6m
m、貫通孔内径1mmのリング状に成型した以外は比較
例2と同様にして反応を行った。 [0067]結果を表1に示す。 [0068] 比較例6 比較例3において、触媒(3)を外径5mm、長さ6m
m、貫通孔内径1mmのリング状に成型した以外は比較
例3と同様にして反応を行った。 [0069]結果を表1に示す。 [0070]実施例2および比較例4〜6は、触媒(1
)〜(3)をペレット状からリング状に変更して反応を
行ったものである。いずれの場合も触媒の形状をペレッ
ト状からリング状に変更することによって収率の向上と
八Tの低減が実現されるが、触媒(1)/触媒(2)の
組合せのほうが触媒(1)単層、触媒(2)単層および
触媒(3)単層に比べて収率および八Tがともに優れて
いることが判る。 [00711 実施例3 実施例1において、触媒(1)を外径5mm、長さ6m
m、貫通孔内径1mmのリング状に成型した以外は実施
例1と同様にして反応を行った。 [0072]結果を表1に示す。 [0073]実施例3は、反応管入口部に充填する触媒
(1)の形状をペレット状からリング状に変更したもの
である。このように触媒の形状を変更すると、収率がさ
らに向上し、八Tも低下することが判る。すなわち、活
性のみならず形状をも変えた触媒の組合せを用いると一
段と良好な結果が得られることが判明した。 [0074] 実施例4 実施例3の反応を4000時間にわたって行った。40
00時間後の結果を表1に示す。 [0075] この間の活性低下は非常に小さく、収率
の低下は殆ど無視できる程度であった。すなわち、実施
例3の触媒の組合せを用いることによって長期にわたっ
て非常に安定した運転を継続することが可能であること
が判明した。 [0076] 比較例7 比較例3の反応を4000時間にわたって行った。40
00時間後の結果を表1に示す。 [0077]実施例4の場合と比べて、活性、収率とも
に低下が大きく、安定性に問題があることが判った。 [0078] 実施例5 実施例2において、反応温度を300℃とし、空間速度
を1500/hrとした以外は実施例2と同様に反応を
行った。 [0079]結果を表1に示す。 [00801 比較例8 比較例4において、反応温度を300℃とし、空間速度
を1500/hrとした以外は比較例4と同様に反応を
行った。 [00811結果を表1に示す。 [0082] 比較例9 比較例6において、反応温度を300℃とし、空間速度
を1500/hrとした以外は比較例6と同様に反応を
行った。 [0083]結果を表1に示す。 [0084]実施例5および比較例8〜9の比較により
、触媒(1)/触媒(2)の組合せを用いた場合、高空
間速度条件下でも、触媒(1)単層、触媒(3)単層に
比べて活性および収率がともに優れていることが判る。 [0085] 実施例6 実施例2において、原料ガス中のメタクロレインおよび
窒素の割合をそれぞれ4.0容量%および66.72容
景%に変更した以外は実施例2と同様に反応を行った。 [0086]結果を表1に示す。 [0087] 比較例10 比較例4において、原料ガス中のメタクロレインおよび
窒素の割合をそれぞれ4.0容量%および66.72容
景%に変更した以外は比較例4と同様に反応を行った。 [0088]結果を表1に示す。 【0089】 比較例11 比較例6において、原料ガス中のメタクロレインおよび
窒素の割合をそれぞれ4.0容量%および66.72容
景%に変更した以外は比較例11と同様に反応を行った
。 [00901結果を表1に示す。 [0091]実施例6および比較例10〜11の比較に
より、触媒(1)/触媒(2)の組合せを用いた場合、
原料ガス中のメタクロレインの濃度を上げても、触媒(
1)単層、触媒(3)単層に比べて活性および収率がと
もに優れていることが判る。特に、触媒(1)/触媒(
2)の組合せにおける八Tの増加は、触媒(1)単層、
触媒(3)単層の場合に比べてかなり小さいことから、
この組合せは熱負荷による触媒劣化を極力低減させるの
に効果的と考えられる。 [0092] 実施例7 実施例2において、原料ガスとしてイソブチルアルデヒ
ド5容量%、酸素12.5容量%、水蒸気10容量%お
よび窒素72.5容量%からなる混合ガスを使用し、空
間速度を800/hrおよび反応温度を280℃に変更
した以外は実施例2と同様に反応を行った。 [0093]結果を表2に示す。 [0094] 比較例12 比較例4において、原料ガスとしてイソブチルアルデヒ
ド5容量%、酸素12.5容量%、水蒸気10容量%お
よび窒素72.5容量%からなる混合ガスを使用し、空
間速度を800/hrおよび反応温度を280℃に変更
した以外は比較例4と同様に反応を行った。 [0095]結果を表2に示す。 [0096] 比較例13 比較例6において、原料ガスとしてイソブチルアルデヒ
ド5容量%、酸素12.5容量%、水蒸気10容量%お
よび窒素72.5容量%からなる混合ガスを使用し、空
間速度を800/hrおよび反応温度を280℃に変更
した以外は比較例6と同様に反応を行った。 [0097]結果を表2に示す。 [0098] 実施例8 実施例2において、原料ガスとしてイソ酪酸5容量%、
酸素10容量%、水蒸気10容量%および窒素75容量
%からなる混合ガスを使用し、空間速度を2000/h
rおよび反応温度を280℃に変更した以外は実施例2
と同様に反応を行った。 [0099]結果を表3に示す。
【0100】 比較例14 比較例4において、原料ガスとしてイソ酪酸5容量%、
酸素10容量%、水蒸気10容量%および窒素75容量
%からなる混合ガスを使用し、空間速度を2000/h
rおよび反応温度を280℃に変更した以外は比較例4
と同様に反応を行った。
【0101】結果を表3に示す。 [0102] 比較例15 比較例6において、原料ガスとしてイソ酪酸5容量%、
酸素10容景%、水蒸気10容景%および窒素75容景
%からなる混合ガスを使用し、空間速度を2000/h
rおよび反応温度を280℃に変更した以外は比較例6
と同様に反応を行った。
【0103】結果を表3に示す。 [0104] 実施例9 加熱したイオン交換水40リツトルにパラモリブデン酸
アンモニウム8830gとメタバナジン酸アンモニウム
731gとを加え、撹拌して溶解した。 [0105]得られた水溶液にオルトリン酸(85重量
%)523gを加え、続いて硝酸カリウム337gと硝
酸セシウム569gとをイオン交換水9リツトルに溶解
した水溶液を加え、最後に酸化ゲルマニウム43. 6
gを加え、撹拌しながら加熱濃縮した。 [0106]得られたスラリーを250℃で15時間乾
燥し、以下、実施例1と同様にして直径5 mm、長さ
6mmのペレット状触媒(4)を調製した。 [0107] この触媒(4)の組成は、酸素を除く原
子比として MOI2 Pl、09V1.5 C80,7に0.8 
Geo、 Iであった・[0108]メタバナジン酸ア
ンモニウムの使用量を341gに、また硝酸カリウムの
使用量を126gに変更した以外は上記触媒(4)と同
様にしてペレット状触媒(5)を調製した。 [0109] この触媒(5)の組成は、酸素を除いた
原子比で MOI2 Pl、09V0.7 C80,7KO,3G
eo、 Iであった。 [01101内径25.4mmの鋼鉄製反応管の原料ガ
ス入口部に触媒(4)750ミリリツトルを充填し、次
いで出口部に触媒(5)750ミリリツトルを充填し、
以下、実施例1と同様にして反応を行った。 [0111]結果を表4に示す。 [0112] 実施例1〇 三酸化モリブデン4802g、五酸化バナジウム276
g、酸化銅22. 1g、酸化鉄44.4g、酸化スズ
41.9gおよびオルトリン酸(85重量%) 349
.4gをイオン交換水40リツトルに分散した。この分
散液を約3時間加熱撹拌した後、水酸化ルビジウム42
7゜3gを添加し、さらに約3時間還流下撹拌して懸濁
液を得た。 [0113] この懸濁液を撹拌下加熱濃縮してスラリ
ーを調製し、これを250℃で15時間乾燥した。以下
、実施例1と同様にして直径5mm、長さ6mmのペレ
ット状触媒(6)を調製した。 [0114] この触媒(6)の組成は、酸素を除いた
原子比で MO+2P+、o9V+、o9Cuo、+Rb+5Fe
o2Sno、+であった。 [0115]酸化銅の使用量を66.3gに、また水酸
化ルビジウムの使用量を142.4gに変更した以外は
上記触媒(6)と同様にしてペレット状触媒(7)を調
製した。 [0116] この触媒(7)の組成は、酸素を除いた
原子比で MO+2P+、o9V+、o9Cuo3Rbo、5Fe
o2Sno、+であった。 [0117]内径25.4mmの鋼鉄製反応管の原料ガ
ス入口部に触媒(6)750ミリリツトルを充填し、次
いで出口部に触媒(7)750ミリリツトルを充填し、
以下、実施例1と同様に反応を行った。 [0118]結果を表4に示す。 [0119] 実施例11 モリブデン酸アンモニウム4770gを水18リットル
に溶解した。
【0120】オルトリン酸(85重量%)234gを水
1350ミリリットルで希釈し、これに亜ヒ酸20.1
gを溶解した後、上記モリブデン酸アンモニウム水溶液
に加え、加熱しながら充分撹拌して熟成を行いリン、モ
リブデン、ヒ素の反応沈殿物を得た。 [0121]オルトリン酸(85重量%)234gを水
1350ミリリットルで希釈し、これに五酸化バナジウ
ム184.4gを加え、加熱撹拌しながら水分を蒸発さ
せていくと黄色の錯体が形成された。この錯体を上記リ
ン、モリブデン、ヒ素の反応沈殿物に加え、さらに硝酸
銀34.4gおよび硝酸亜鉛6水和物120.6gを水
2リットルに溶解した水溶液を加えて充分に熟成した後
、硝酸バリウム370.9gと水2リットルに溶解した
水溶液を加え、撹拌下加熱濃縮してスラリーを得た。 [0122] このスラリーを250℃で15時間乾燥
した後、粉砕した。これを水で調湿した後、スクリュー
式押出成型機で外径5mm、長さ6mm、貫通孔内径1
.5mmのリング状に成型し、乾燥した後、空気中40
0℃で3時間焼成してリング状触媒(8)を調製した。 [0123] この触媒(8)の組成は、酸素を除いた
原子比で MOI2P2VIASOIBao7Ago、IZno2
であった。 [0124]亜ヒ酸の使用量を140.4gに、また硝
酸バリウムの使用量を53gに変更し、また亜ヒ酸とと
もにピリジン1100gと硝酸(比重1. 38) 2
. 2リツトルとを添加した以外は、上記触媒(8)と
同様にしてスラリーを得た。 [0125] このスラリーを250℃で15時間乾燥
した後、粉砕した。これを水で調湿した後、スクリュー
式押出成型機で直径5mm、長さ6mmのペレット状に
成型し、これを乾燥した後、窒素気流中430℃で3時
間、続いて空気気流中400℃で3時間焼成して触媒(
9)を得た。 (0126] この触媒(9)の組成は、酸素を除いた
原子比で MO+2P2V+ASo7Bao、+Ago、+Zno
2であった。 [0127]内径25.4mmの鋼鉄製反応管の原料ガ
ス入口部に触媒(8)750ミリリツトルを充填し、続
いて出口部に触媒(9)750ミリリツトルを充填した
。 以下、実施例1と同様にして反応を行った。 [0128]結果を表4に示す。 [0129] 実施例12 三酸化モリブデン4320g、五酸化バナジウム227
.4gおよびオルトリン酸(85重量%)432.5g
をイオン交換水35リツトルに加え、24時間加熱撹拌
した。これを粉末状の酸化セリウム43g、硝酸カルシ
ウム118.1g、および硝酸ルビジウム258gを上
記加熱水溶液に添加し、撹拌しながら加熱濃縮した。 [01301得られた粘土状物質を約100℃で4時間
乾燥した後、粉砕した。これに硝酸ジルコニウム133
.7gおよび硝酸コバルト72.8gを添加し、よく混
合した後、水を加えてよく混練した。この混練物をスク
リュー式押出成型機で外径5mm、長さ6mm、貫通孔
内径1.5mmのリング状に成型し、乾燥した後、空気
気流中400℃で3時間焼成してリング状触媒(10)
を得た。 [01311この触媒(10)の組成は、酸素を除いた
原子比で MOI2PI sV+Rbo 7cao 2ceo +
Zro 2CO01であった。 [0132]酸化セリウムの使用量を387.4gに、
また硝酸ジルコニウムの使用量を66.8gに変更し、
さらに得られた混練物を直径5mm、長さ6mmのペレ
ット状に成型した以外は上記触媒(10)と同様にして
ペレット状触媒(11)を得た。 [0133] この触媒(11)の組成は、酸素を除い
た原子比で MO12P15■lRb07Ca02CeO9Zr01
COO1であった。 [0134]内径25゜4mmの鋼鉄製反応管の原料ガ
ス入口部に触媒(10)750ミリリツトルを充填し、
次いで出口部に触媒(11)750ミリリツトルを充填
し、以下、実施例1と同様にして反応を行った。
【0135】結果を表4に示す。 [0136] 実施例13 加熱したイオン交換水20リツトルにパラモリブデン酸
アンモニウム5088gとメタバナジン酸アンモニウム
306.2gとを添加し、撹拌して溶解した。 [0137] この水溶液にオルトリン酸(85重量%
)301.8gを加え、次に硝酸カリウム194.3g
、硝酸スロンチウム254.1gおよび硝酸パラジウム
55.3gをイオン交換水3リツトルに溶解した水溶液
を加え、次に硝酸ビスマス116.5gとタングステン
酸アンモニウム188.1gとを粉末のまま加え、最後
に無水クロム酸24gと二酸化セレン26.6gとをイ
オン交換水3リツトルに溶解した水溶液を添加し、撹拌
下加熱して熟成した。 [0138]得られた懸濁液中に直径5mmのα−アル
ミナからなる球状担体1600ミリリツトルを浸漬した
後、撹拌しながら所定の温度に加熱することにより触媒
活性成分を担持させた。これを空気気流中400℃で3
時間焼成して担持型触媒(12)を得た。 [0139] この触媒(12)の酸化複合物の組成は
、酸素を除く原子比で MO]2P] 09Vl 08W03KO8S ro 
sB io l5eo 1Cro、+Pdo、+であり
、また複合酸化物の担持量は担体100ミリリットル当
り20gであった。 [01401硝酸ストロンチウムの使用量を50. 8
gに、またタングステン酸アンモニウムの使用量を43
8.9gに変更した以外は上記触媒(12)と同様にス
ラリーを調製し、以下、実施例1と同様にして外径5m
m、長さ6mmのペレット状触媒(13)を得た。 [0141] この触媒(13)の組成は、酸素を除く
原子比で MO12PI 09VI 09W07KO5Sro +
B io +Seo ICro、+Pdo、+であった
@ [01421内径25.4mmの鋼鉄製反応管の原料ガ
ス入口部に触媒(12)1000ミリリツトルを充填し
、次いでガス出口部に触媒(13)500ミリリツトル
を充填した。以下、実施例1と同様にして反応を行った
。 [0143]結果を表4に示す。 [0144] 実施例14 加熱したイオン交換水40リツトルにパラモリブデン酸
アンモニウム8830gとメタバナジン酸アンモニウム
531.4gとを加え、撹拌して溶解した。この水溶液
にオルトリン酸(85重量%)523.7gを加え、次
に硝酸セシウム812.3g、硝酸タリウム444g、
硝酸ニッケル121.2g、硝酸マンガン119.6g
および硝酸ロジウム135.4gをイオン交換水10リ
ツトルに溶解した水溶液を加え、最後に二酸化テルル1
33gと五酸化ニオブ166.2gとを粉体のまま加え
、撹拌下加熱して熟成した。 (0145]得られた懸濁液に外径6mm、長さ5mm
、貫通孔内径3anのシリカアルミナからなるリング状
担体1600ミリリツトルを浸漬し、撹拌しながら所定
の温度に加熱することにより触媒活性成分を担持させた
後、空気気流中400℃で6時間焼成して担持型触媒(
14)を得た。 [0146] この触媒(14)の複合酸化物の組成は
、酸素を除く原子比で MOI2PI 09VI 09C8I 0TIO4Nb
o 3Nio +Mno、+Tea2Rho、+であり
、複合酸化物の担持量は担体100ミリリットル当り2
0gであった。 [0147]硝酸タリウムの使用量を111gに、五酸
化ニオブの使用量を55.4gに変更した以外は上記触
媒(14)と同様にしてスラリーを調製し、以下、実施
例1と同様にして直径5mm、長さ6mmのペレット状
触媒(15)を調製した。 (0148] この触媒(15)の組成は、酸素を除く
原子比で MOI2PI 09VI 09C8I 0TIO+Nb
o +Nio +Mno、+Teo2Rho、+であっ
た。 [0149]内径25.4mmの鋼鉄製反応管の原料ガ
ス入口部に触媒(14)1000ミリリツトルを充填し
、次いで出口部に触媒(15)500ミリリツトルを充
填した。以下、実施例1と同様に反応を行った。 [01501結果を表4に示す。 [01511
【表1] 表1 [0152] 【表2】 表2 [0153]
【表3】 表3 [0154]
【表4】 表4

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定床多管型反応器の各反応管内を管軸
    方向に2層以上に分割して設けた複数個の反応帯に、活
    性の異なる複数個の触媒を原料ガス入口側から出口側に
    向かって活性がより高くなるように充填し、この触媒層
    にメタクロレイン、イソブチルアルデヒドおよびイソ酪
    酸から選ばれる少なくとも1種の化合物を導入して分子
    状酸素または分子状酸素含有ガスにより酸化することを
    特徴とするメタクリル酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒が下記一般式(I)MoPABCO (式中、Moはモリブデン、Pはリン、Aはヒ素、アン
    チモン、ゲルマニウム、ビスマス、ジルコニウム、セレ
    ン、セリウム、銅、鉄、クロム、ニッケル、マンガン、
    コバルト、スズ、銀、亜鉛、パラジウム、ロジウムおよ
    びテルルから選ばれる少なくとも1種の元素、Bはバナ
    ジウム、タングステンおよびニオブから選ばれる少なく
    とも1種の元素、Cはアルカリ金属、アルカリ土類金属
    およびタリウムから選ばれる少なくとも1種の元素、0
    は酸素を表し、またa、  b、  c、  d、  
    eおよびXはそれぞれMo、 P、 A、 B、 Cお
    よびOの原子数を表し、a=12のとき、b=0. 5
    〜4.  c=0. 001〜5゜d=0.001〜4
    .e=0.001〜4.x−各々の元素の酸化状態によ
    って定まる数値である)で表される複合酸化物である請
    求項1に記載のメタクリル酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(I)におけるA群元素の種類お
    よび/または量を変えることにより活性の異なる複数個
    の触媒を調製し、これを反応管に原料ガス入口側から出
    口側に向かって活性がより高くなるように充填する請求
    項2に記載のメタクリル酸の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(I)におけるB群元素の種類お
    よび/または量を変えることにより活性の異なる複数個
    の触媒を調製し、これを反応管に原料ガス入口側から出
    口側に向かって活性がより高くなるように充填する請求
    項2に記載のメタクリル酸の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(I)におけるC群元素の種類お
    よび/または景を変えることにより活性の異なる複数個
    の触媒を調製し、これを反応管に原料ガス入口側から出
    口側に向かって活性がより高くなるように充填する請求
    項2に記載のメタクリル酸の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(I)において、A群、B群およ
    びC群から選ばれる少なくとも2群の元素の種類および
    /または量を変えることにより活性の異なる複数個の触
    媒を調製し、これを反応管に原料ガス入口側から出口側
    に、向かって活性がより高くなるように充填する請求項
    2に記載のメタクリル酸の製造方法。
  7. 【請求項7】 反応帯の数が2または3である請求項1
    〜6のいずれかに記載のメタクリル酸の製造方法。
  8. 【請求項8】 触媒が、外径が3〜10mm、長さが外
    径の0.5〜2倍、長さ方向への貫通孔の内径が外径の
    0.1〜0.7倍のリング状触媒である請求項1〜7の
    いずれかに記載のメタクリル酸の製造方法。
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