JP2009521316A - 飽和および不飽和アルデヒドの不飽和カルボン酸への酸化のための触媒およびその製造方法と使用方法 - Google Patents

飽和および不飽和アルデヒドの不飽和カルボン酸への酸化のための触媒およびその製造方法と使用方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、担持されたまたは結合したヘテロポリ酸触媒組成物、その触媒組成物の製造方法、およびその触媒組成物を用いた、飽和および/または不飽和アルデヒドの不飽和カルボン酸への酸化方法である。その触媒組成物は、約12:2より大きい相対モリブデン:セシウム/カリウム/ルビジウム/ナトリウムモル比で、モリブデン、バナジウム、リンおよびセシウムを含有する活性ヘテロポリ酸成分と、モリブデン、リンおよびセシウム、カリウム、ルビジウムまたはナトリウムを含有する不活性ヘテロポリ酸成分を有する。その触媒は、ヘテロポリ酸化合物の各々の成分の化合物を溶液中に溶解させ、ヘテロポリ酸化合物を沈殿させ、ヘテロポリ酸化合物を接触させて触媒前駆体を形成し、その触媒前駆体をか焼してヘテロポリ酸化合物触媒を形成することにより製造される。メタクロレインなどの不飽和アルデヒドは、ヘテロポリ酸化合物触媒の存在下で酸化されると、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸が生成される。

Description

本発明は、担持されたまたは結合したヘテロポリ酸触媒組成物、そのような触媒組成物の製造方法、およびそのような触媒組成物を用いた気相反応における、メタクロレインなどの不飽和アルデヒドの、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸への酸化方法に関する。
不飽和アルデヒドの不飽和カルボン酸への気相触媒酸化のための様々な触媒が知られている。モリブデンに加え、リン、ヒ素、セシウム、ルビジウム、コバルト、ニッケル、鉄、クロム、アンチモン、テルルおよびケイ素などの金属の酸化物を含有して差し支えない、モリブデン系の混合金属酸化物の化合物が含まれる。これらと同じ金属および他の金属は、単純な金属酸化物の代わりに、酸の形態のヘテロポリオキソアニオンを形成する金属酸化物クラスターとしてヘテロポリ酸化合物中に生じてもよい。ヘテロポリ酸化合物は、不飽和アルデヒドの不飽和カルボン酸への気相触媒酸化のための触媒としても知られている。ヘテロポリ酸化合物は中心の金属原子を有し、この金属原子は、互いと、酸素原子を介して中心の金属原子に結合した他の金属原子のフレーム構造により囲まれている。中心の金属原子は、フレーム構造の金属原子とは異なる(「ヘテロである」)。
特許文献1には、ヘテロポリ酸の塩の形態にある、リンと、モリブデンと、ヒ素と、バナジウム、タングステン、銅、鉄、マンガンまたはスズの内の少なくとも1つと、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセリウムの内の1つと、アンモニウム基とを含有するヘテロポリ酸化合物の触媒が開示されている。非担持触媒の例が、アルミナ/シリカ担体に担持された触媒と比較したときに、それに匹敵する選択性で、より高い転化率を有することが示された。
特許文献2には、モリブデンと、バナジウムと、リンと、銅、スズ、トリウム、アルミニウム、ゲルマニウム、ニッケル、鉄、コバルト、亜鉛、チタン、鉛、レニウム、ジルコニウム、セリウム、クロム、ビスマスまたはヒ素の内の1種類以上と、カリウム、ルビジウム、セシウムまたはタリウムの内の1種類以上とを含有するヘテロポリ酸触媒が開示されている。熱安定性と触媒寿命の改善のため、またメタクロレインおよびメタクリル酸の収率の増加のために、炭化ケイ素、αアルミナ、アルミニウム粉末、珪藻土または酸化チタンなどの適切な担体を使用できる。ヘテロポリ酸と反応する活性担体は好ましくない。
特許文献3には、モリブデン、バナジウムおよび/または銅、リンおよび/またはヒ素と、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、およびセシウムなどのアルカリ金属の内の少なくとも1種類と、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよびバリウムまたはタリウムなどのアルカリ土類金属と、銀、亜鉛、カドミウム、チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、クロム、タングステン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、ホウ素、アルミニウム、ゲルマニウム、ロジウム、スズ、アンチモン、ビスマス、セレニウム、テルル、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジムおよびネオジムの内の少なくとも1種類とを含有するヘテロポリ酸触媒が開示されている。それらの触媒は、シリカ、αアルミナ、チタニア、ジルコニア、珪藻土、シリカアルミナ、水溶性シリカゾルおよび炭化ケイ素などの担体上に担持されていてよい。超多数のマクロ細孔および高気孔率を有する不活性担体が好ましい。ある実施例では、シリカの担体が使用された。
活性触媒であるヘテロポリ酸化合物は、一般に、熱安定性が欠如している。ヘテロポリ酸構造は、高温により分解してしまう。ヘテロポリ酸化合物は、一般に、機械的安定性も欠如している。そのフレーム構造は本質的に脆く、機械的強度と熱的強度の不足は、ヘテロポリ酸化合物の典型的な特徴である。機械的および熱的強度を改善するためにヘテロポリ酸化合物を担持するまたは結合すると、触媒性能が低下し得る。触媒性能を損なわずに、機械的および熱的強度が増加した担持または結合ヘテロポリ酸化合物を有することが都合よいであろう。
熱安定性に対処するための1つの解決策が特許文献4に見出される。この文献には、メタクロレイン、イソブチルアルデヒドまたはイソブチル酸の酸化によりメタクリル酸を製造するための触媒であって、(A)モリブデンと、リンと、ヒ素、アンチモン、ゲルマニウム、ビスマス、ジルコニウム、セリウムまたはセレンの内の少なくとも1種類の元素と、銅、鉄、クロム、ニッケル、マンガン、コバルト、スズ、銀、亜鉛、パラジウム、ロジウムまたはテルルの内の少なくとも1種類の元素と、バナジウム、タングステンまたはニオブの内の少なくとも1種類の元素と、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはタリウムの内の少なくとも1種類の元素とのヘテロポリ酸であってよい、複合酸化物、および(B)−11.93以下の酸強度(Ho)を有する固体酸を含有する触媒が開示されている。
担持ヘテロポリ酸化合物は、不飽和アルデヒドの不飽和カルボン酸への気相触媒酸化以外のプロセスに用いられる。
特許文献5には、不溶性ポリオキソメタレート塩上に担持されたヘテロポリ酸および酸化剤により、プロパンやイソブタンなどのアルカンを、アクリル酸やメタクリル酸などの不飽和カルボン酸に転化するプロセスが開示されており、その酸と塩の両方とも、多面体籠構造またはフレーム構造を有している。その担体は、ヘテロポリ酸のセシウム塩であり得る。そのヘテロポリ酸は水溶性である。
特許文献6には、多孔質セシウムポリオキソメタレート塩上に担持されたヘテロポリ酸および酸化剤により、プロパンやイソブタンなどのアルカンを、アクリル酸やメタクリル酸などの不飽和カルボン酸に転化するプロセスが開示されている。このヘテロポリ酸は水溶性である。
米国特許第3998876号明細書 米国特許第4320227号明細書 米国特許第5191116号明細書 米国特許第5618974号明細書 米国特許第5990348号明細書 米国特許第6043184号明細書
本発明は、ヘテロポリ酸触媒組成物、その触媒組成物を製造する方法、および気相反応において、メタクロレインなどの不飽和アルデヒドをメタクリル酸などの不飽和カルボン酸に酸化するためにその触媒組成物を使用する方法に関する。この触媒組成物は、活性ヘテロポリ酸成分および不活性ヘテロポリ酸成分を有する。活性ヘテロポリ酸成分は、一般化学式Mo12abCscxを有し、ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Pはリンであり、Csはセシウムであり、Oは酸素であり、aは0.01から5.0であり、bは0.5から3.5であり、cは0.01から2.0であり、xは価数を満たす。この触媒組成物は水に実質的に不溶性である。これは、一般化学式Mo12b'c'x'を有し、ここで、Moはモリブデンであり、Pはリンであり、Mはセシウム、カリウム、ルビジウムまたはナトリウムであり、Oは酸素であり、b’は0.5から3.5であり、c’は2より大きく、x’は価数を満たすものである別のヘテロポリ酸化合物と結合しているかまたはその上に担持されている。Mがセシウム、カリウムまたはルビジウムであることが好ましく、セシウムがより好ましく、c’が約2.0から約6.0であることが好ましく、約3であることがより好ましい。
一般に、触媒を製造する方法は、ヘテロポリ酸化合物の触媒成分を酸性化水溶液中に溶解させ、触媒前駆体の粒子を沈殿させ、固体粒子を乾燥させ、固体粒子をか焼することにある。
一般に、気相反応において、不飽和アルデヒドを不飽和カルボン酸に酸化するために前記触媒組成物を使用する方法は、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸を生成する条件で、ヘテロポリ酸化合物触媒の存在下で、メタクロレインなどの不飽和アルデヒドを、空気または別の酸素含有ガスなどの酸化剤と接触させることにある。
本発明のより完全な認識およびその付随する利点の多くは、添付の図面と共に考慮したときに、以下の詳細な説明を参照することにより容易に理解されるであろう。
モリブデン、バナジウムおよびビスマスを含有するヘテロポリ酸化合物は、気相反応において、メタクロレインなどの不飽和アルデヒドをメタクリル酸などの不飽和カルボン酸に酸化するための触媒として効果的である。ヘテロポリ酸にセシウムが存在することは、熱的強度の改善にとって有益であり得る。しかしながら、セシウムの量が増加するにつれ、活性と選択性の両方が減少してしまう。約12:2より高い相対的なモリブデン:セシウムのモル比で、触媒は、気相反応におけるメタクロレインのメタクリル酸への酸化に関して不活性になる。この文脈における「不活性」とは、0.1以下の相対活性(以後定義する)を意味する。
本発明の触媒は、活性ヘテロポリ酸成分および不活性ヘテロポリ酸成分を有する。活性ヘテロポリ酸成分は、一般化学式Mo12abCscxを有し、ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Pはリンであり、Csはセシウムであり、Oは酸素であり、aは0.01から5.0であり、bは0.5から3.5であり、cは0.01から2.0であり、xは価数を満たす。
活性ヘテロポリ酸成分は、銅、ビスマス、ホウ素、アンチモン、タングステン、セリウム、ニオブ、インジウム、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、ヒ素、銀、亜鉛、鉛、スズ、チタン、アルミニウム、ケイ素、タンタル、ゲルマニウム、ガリウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウムおよびランタンなどの追加の元素を含有してもよい。活性ヘテロポリ酸成分のある実施の形態は、一般化学式Mo12abCscCudM’eM”fxを有し、ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Pはリンであり、Csはセシウムであり、Cuは銅であり、M’はビスマスおよび/またはホウ素であり、M”は、アンチモン、タングステン、セリウム、ニオブ、インジウム、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、ヒ素、銀、亜鉛、鉛、スズ、チタン、アルミニウム、ケイ素、タンタル、ゲルマニウム、ガリウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウムまたはランタンの内の1つ以上であり、Oは酸素であり、aは0.01から5.0であり、bは0.5から3.5であり、cは0.1から2.0であり、dは0.0から1.5であり、eは0.0から2.0であり、fは0.0から5.0であり、xは価数を満たす。
この触媒組成物は、一般化学式Mo12b'c'x'を有し、ここで、Moはモリブデンであり、Pはリンであり、Mはセシウム、カリウム、ルビジウムまたはナトリウムであり、Oは酸素であり、b’は0.5から3.5であり、c’は2より大きく、x’は価数を満たすものである不活性ヘテロポリ酸化合物と結合しているかまたはその上に担持されている。Mがセシウム、カリウムまたはルビジウムであることが好ましく、セシウムがより好ましく、c’が約2.0から約6.0であることが好ましく、約3であることがより好ましい。
不活性ヘテロポリ酸成分も追加の元素を含有してもよい。不活性ヘテロポリ酸成分のある実施の形態は、一般化学式Mo12a'b'c'Cud'M’e'M”f'x'を有し、ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Cuは銅であり、Pはリンであり、Mはセシウム、カリウム、ルビジウムまたはナトリウムであり、M’はビスマスおよび/またはホウ素であり、M”は、アンチモン、タングステン、セリウム、ニオブ、インジウム、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、ヒ素、銀、亜鉛、鉛、スズ、チタン、アルミニウム、ケイ素、タンタル、ゲルマニウム、ガリウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウムまたはランタンの内の1つ以上であり、Oは酸素であり、a’は0.0から5.0であり、b’は0.5から3.5であり、c’は2.0から6.0であり、d’は0.0から1.5であり、e’は0.0から2.0であり、f’は0.0から5.0であり、xは価数を満たす。
活性ヘテロポリ酸成分およびヘテロポリ酸化合物でもある不活性担体/バインダを製造する方法は似ている。活性ヘテロポリ酸成分または不活性ヘテロポリ酸担体/バインダであろうとなかろうと、特定のヘテロポリ酸化合物の元素を含有する化合物を、水性、水性/有機混合物または有機であってよい液体中に溶解させる。液体が水性であることが好ましい。この液体を酸性化して、化合物の溶解を促進させる。この酸は、酢酸のように有機であっても、硝酸のように無機であってもよい。液体の酸性度は、アンモニウム含有化合物、例えば、水酸化アンモニウムなどの塩基の添加によって、完全にまたはある程度中和されてもよい。沈殿は、化合物が溶液中で一緒に混合されるのと同時に起こっても、加熱、冷却または周囲条件における他の変化によって、または粒子の沈殿のための核または「種」として働く材料を添加することによって、促進されてもよい。この「種」材料は、触媒組成物の元素の1種類以上を含有する化合物であっても差し支えない。
適切なモリブデン化合物は、以下に限られないが、パラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン、塩化モリブデンもしくはその混合物または組合せである。
適切なバナジウム化合物は、以下に限られないが、メタバナジウム酸アンモニウム、五酸化バナジウム、塩化バナジウムもしくはそれらの混合物または組合せである。
適切なリン化合物は、以下に限られないが、リン酸、亜リン酸アンモニウムもしくはそれらの混合物または組合せである。
適切な銅化合物は、以下に限られないが、硝酸銅、塩化銅もしくはそれらの混合物または組合せである。
適切なビスマス化合物は、以下に限られないが、硝酸ビスマス、酸化ビスマス、塩化ビスマスもしくはそれらの混合物または組合せである。
適切なホウ素化合物は、以下に限られないが、ホウ酸、ホウ酸塩、酸化ホウ素、ホウ酸エステルもしくはそれらの混合物または組合せである。
適切なカリウム、ルビジウム、セシウムおよびナトリウム化合物は、以下に限られないが、硝酸塩、酸化物、塩化物もしくはそれらの混合物または組合せである。
適切なアンチモン、タングステン、セリウム、ニオブ、インジウム、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、ヒ素、銀、亜鉛、鉛、スズ、チタン、アルミニウム、ケイ素、タンタル、ゲルマニウム、ガリウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウムおよびランタン化合物は、以下に限られないが、硝酸塩、酸化物、塩化物もしくはそれらの混合物または組合せである。
活性ヘテロポリ酸化合物および不活性ヘテロポリ酸化合物を接触させて、触媒前駆体を形成する。活性ヘテロポリ酸化合物成分の質量の不活性ヘテロポリ酸化合物成分の質量に対する比は、1:10から10:1、好ましくは1:3から3:1、より好ましくは1:2から2:1、最も好ましくは約1:1である。
結合または担持ヘテロポリ酸触媒を得るために、活性ヘテロポリ酸化合物および不活性ヘテロポリ酸化合物を乾燥粒子に別々に合成してもよく、それら粒子は互いに混合して、か焼される。あるいは、それらヘテロポリ酸化合物の一方の乾燥粒子を、他方のヘテロポリ酸化合物の沈殿の前であって合成中に加えてもよい。例えば、不活性ヘテロポリ酸化合物は、活性ヘテロポリ酸化合物の沈殿の前であって合成中に加えられる乾燥粒子に合成してもよい。別の変更例において、活性ヘテロポリ酸化合物および不活性ヘテロポリ酸化合物は、同じ反応容器内において沈殿工程中に連続して合成し、次いで、両ヘテロポリ酸化合物の混合粒子を乾燥し、か焼してもよい。本発明は、不活性ヘテロポリ酸化合物上に担持されるまたはそれと結合する活性ヘテロポリ酸化合物を生成するどのような合成方法も含む。
触媒前駆体のか焼の目的の1つは、金属成分の酸化物を得ることによって触媒を活性化させることにある。触媒前駆体は、約2から約12時間に亘り約350℃より高い温度でか焼してよい。か焼は二段階で行ってもよく、第一段階は、約1から約8時間に亘り約350℃より低い温度であり、第二段階は、約2から約12時間に亘り約350℃より高い温度である。か焼は、高温炉または窯内で行ってもよい。
本発明を使用する方法は、気相反応において、不飽和カルボン酸を生成する反応条件で、ヘテロポリ酸化合物触媒の存在下で、飽和および/または不飽和アルデヒドを含有する供給原料を、酸化剤と接触させることにある。本発明のある実施の形態において、この方法のための供給原料は、イソブチレンなどのオレフィンの酸化反応の生成物である、メタクロレインなどの不飽和アルデヒドであり、メタクロレインなどの不飽和アルデヒドのメタクリル酸などの不飽和カルボン酸への酸化の回収物を含んでもよい。したがって、その供給原料は、不飽和カルボン酸に加え、水、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、希ガス、アセトン、酢酸、アクロレイン、メタクリル酸、イソブチレン、および他のオレフィン並びに飽和および不飽和炭化水素などの未反応反応体、不活性物質および副生成物を含有する。供給原料中の不飽和アルデヒドの濃度は、幅広い範囲に及んでよい。メタクロレインの濃度の例は、約1体積%から約20体積%、または約2体積%から約8体積%である。
本発明の別の実施の形態において、供給原料は、プロピレンなどのオレフィンの、ブタナール、例えば、ブタナールおよびイソブタナール、またはイソブチルアルデヒドなどの飽和アルデヒドへのヒドロホルミル化のためのプロセスからの生成物および副生成物を含有する。本発明の別の実施の形態において、供給原料は、約5質量%から約95質量%の比率で、飽和および不飽和アルデヒドの組合せを含有する。供給原料中に飽和アルデヒドを有する本発明の実施の形態が、ここに引用する、米国特許出願第11/198124号(代理人事件整理番号STC−03−0027または99012/08US)および同第11/189116号(代理人事件整理番号STC−03−0028または99012/07UTL)の各明細書に記載されている。
酸化剤は、空気または別の酸素含有ガスであってよい。酸化剤中に、窒素、二酸化炭素、希ガスおよび水蒸気などの、酸素以外のガスまたは蒸気があってもよい。酸化剤は純粋な酸素であってよい。本発明の方法のある実施の形態において、アルデヒドに対する酸素の量は、モル基準で、化学量論よりも40%少ない量から700%多い量まで、好ましくは、モル基準で、化学量論よりも60%多い量から360%多い量までであってよい。アルデヒドがメタクロレインである本発明の方法の別の実施の形態において、メタクロレインに対する酸素の量は、モル比で、約0.3から約4、好ましくは約0.8から約2.3である。
この方法の条件は、約0気圧から約5気圧、好ましくは約1気圧の圧力で、約230℃から約450℃、好ましくは約250℃から約400℃、より好ましくは約250℃から約350℃の温度である。
本発明の方法のための反応器は、固定床反応器、流動床反応器または移動床反応器などの、気相反応のためのどのような反応器であってもよい。
本発明を一般的に説明してきたが、以下の実施例は、本発明の特別な実施の形態として与えられ、その実施と利点を示すためのものである。それらの実施例は、説明の目的で与えられたものであり、明細書または特許請求の範囲をいかようにも制限することは意図されていないことが理解されよう。
活性成分1
パラモリブデン酸アンモニウム(46.49g)を室温で200mlの脱イオン(DI)水に加えた。メタバナジウム酸アンモニウム(1.28g)を先の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、全ての粒子を溶解させた。硝酸セシウム(4.28g)を25mlのDI水に加え、この溶液を先の溶液に加えた。6mlのDI水中に溶解したリン酸(3.80g)を先の溶液に加えた。硝酸銅(0.52g)を5mlのDI水に加え、得られた溶液を先の溶液中に加えた。硝酸(70%、11.32g)をDI水(30g)に加え、次いで、7mlのNH4OH(28%)を加え、次いで、硝酸ビスマス(5.32g)をその溶液に加えて、溶解させた。この硝酸ビスマス溶液を先の溶液に加え、固体粒子を沈殿させた。混合物の温度を95℃に上昇させた。次いで、三酸化アンチモン(2.56g)およびホウ酸(0.68g)を先の混合物に加えた。
混合物の液体を100℃で蒸発させ、固体粒子を16時間に亘り130℃で乾燥させ、篩い分けして、20〜30メッシュの粒子を得た。その粒子を空気中において5時間に亘り380℃でか焼した。Mo12Cs1.0Bi0.51.5Cu0.10.5Sb0.80.5xの組成を持つ触媒が得られた。
6.0ccのか焼材料を9ccの石英片と共に反応器内に充填し、反応を、以下の組成:4体積%のメタクロレイン、8体積%の酸素および30体積%の水蒸気で残りは窒素である蒸気流と共に、絶対圧で15psi(約103kPa)で行った。指定の流量と温度で、以下のメタクロレインの転化率およびメタクリル酸の選択率が得られた。
Figure 2009521316
上記触媒データに基づいて、活性成分1の相対活性は2.0と定義され、活性成分1の相対選択率は0.0と定義される。触媒が活性成分1よりも50%高い活性を示す場合、この触媒は、相対活性3.0を有する。
メタクロレインの酸化(および実際にほとんどの部分酸化反応)の選択率は、メタクロレインの転化率に依存する。すなわち、転化率が増加するにつれ、選択率は、所望の生成物がさらに酸化されるために減少する。このことを考えると、2つの異なる触媒の選択率は、比較を意味のあるものにするために、同じ転化率で比較されなければならない。活性成分1の選択率は、約65%から約97%まで、幅広い転化率に亘り測定し、その範囲に亘り、曲線をそのデータに合わせた。以下の実施例の実際の選択率は、同じ転化率で活性成分1の触媒のために作成された選択率曲線と比較した。同じ転化率での実施例の触媒の選択率と活性成分1の選択率との間の絶対パーセント差が、表2に「相対選択率」として報告されている。触媒が、同じ転化率で、活性成分1より1.0%高い選択率を示した場合、この触媒は、1.0の相対選択率を有する。相対選択率の数についての測定誤差はおおよそ±2である。物質収支を全てのサンプルについて測定し、平均で97+%であった。
担体/バインダ1
パラモリブデン酸アンモニウム(45.86g)を室温で200mlの脱イオン(DI)水に加えた。メタバナジウム酸アンモニウム(1.27g)を先の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、全ての粒子を溶解させた。硝酸セシウム(12.66g)を60mlのDI水に加え、この溶液を先の溶液に加えた。6mlのDI水中に溶解したリン酸(3.74g)を先の溶液に加えた。硝酸銅(0.50g)を5mlのDI水に加え、得られた溶液を先の溶液中に加えた。硝酸(70%、11.41g)をDI水(30g)に加え、次いで、7mlのNH4OH(28%)をこの溶液に加えた。次いで、得られた溶液を先の溶液に加えた。
混合物を100℃に加熱し、固体粒子を沈殿させた。液体を混合物から蒸発させ、固体粒子を16時間に亘り130℃で乾燥させた。乾燥材料の部分が形成され、篩い分けして、20〜30メッシュの粒子を得た。その粒子を空気中において5時間に亘り380℃でか焼した。Mo12Cs3.01.5Cu0.10.5xの組成を持つ触媒が得られた。
6.0ccのか焼材料を9ccの石英片と共に反応器内に充填し、反応を、活性成分1と同じ条件下で行った。この材料では転化率はわずかしかなく、0.1未満の相対活性が得られた。
実施例1
これは、固体の活性成分1と固体の担体/バインダ1との混合物の実施例である。
担体/バインダ1の材料の乾燥後の50質量%の微粒子および先の活性成分1の乾燥後の50質量%の微粒子を混合し、形成し、サイズ分けし、空気中において5時間に亘り380℃でか焼した。50%の担体/バインダ1および50%の先の活性成分1の組成を持つ触媒が得られた。
6.0ccの触媒を9ccの石英片と共に反応器内に充填し、活性成分1と同じ条件下でテストした。50%が不活性材料である、すなわち、約6ccの触媒組成物中に約3ccの活性成分1を含むこの触媒について、2.8の相対活性が得られた。これは、6ccの活性成分1のみに得られた活性よりも高い。活性を活性成分の含有量に基づいて計算した場合、相対活性は約5.6となる。この触媒について得られた相対選択率は0.0であり、これは、活性成分1のみの場合と同じである。
実施例2
これは、活性成分の合成溶液に加えられた担体/バインダの実施例である。
パラモリブデン酸アンモニウム(27.90g)を室温で120mlの脱イオン(DI)水に加えた。メタバナジウム酸アンモニウム(0.77g)を先の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、全ての粒子を溶解させた。硝酸セシウム(2.56g)を15mlのDI水に加え、この溶液を先の溶液に加えた。4mlのDI水中に溶解したリン酸(2.28g)を先の溶液に加えた。硝酸銅(0.30g)を4mlのDI水に加え、得られた溶液を先の溶液中に加えた。乾燥後の担体/バインダ1の30グラムの微粒子を先の溶液に加えた。DI水(18g)に加えた硝酸(70%、6.80g)の溶液を調製し、次いで、4.2mlのNH4OH(28%)を、続いて、硝酸ビスマス(3.19g)をその溶液に加えて、溶解させた。この硝酸ビスマス溶液を先の混合物に加えた。混合物の温度を95℃に上昇させた。次いで、三酸化アンチモン(1.54g)およびホウ酸(0.41g)を先の混合物に加えた。
混合物を100℃に加熱し、液体を混合物から蒸発させた。固体粒子を16時間に亘り130℃で乾燥させ、篩い分けして、20〜30メッシュの粒子を得た。その粒子を空気中において5時間に亘り380℃でか焼し、触媒を得た。
不活性材料を上記調製物に加えなかった場合、使用した原料の量に基づいて、30グラムの触媒がか焼後に得られると推測される。30グラムの不活性材料が加えられると、か焼後の21.6グラムの追加の材料が得られると推測される。これらの推測は、水および硝酸塩などの他の揮発性物質の放出のために、か焼後の質量損失の実験的観察から、反応性成分の量に基づく計算から得られる。これらの推測に基づいて、不活性材料の含有量は、この実施例において、約42%であった。
6.0ccの触媒を9ccの石英片と共に反応器内に充填し、反応を、活性成分1と同じ条件下で行った。この担持または結合触媒(42%が不活性材料)について、2.5の相対活性が得られた。これは、6ccの活性成分1に得られた活性よりも高い。活性成分の量(58%)に基づく活性は4.3である。この触媒について得られた相対選択率は0.0であり、これは、活性成分1のみの場合と同じである。
活性成分2
(活性成分1と比較して、ここで、硝酸を少ししか、NH4OHを全く使用しなかった)
パラモリブデン酸アンモニウム(46.49g)を室温で200mlの脱イオン(DI)水に加えた。メタバナジウム酸アンモニウム(1.28g)を先の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、全ての粒子を溶解させた。硝酸セシウム(4.28g)を25mlのDI水に加え、この溶液を先の溶液に加えた。6mlのDI水中に溶解したリン酸(3.80g)を先の溶液に加えた。硝酸銅(0.51g)を5mlのDI水に加え、得られた溶液を先の溶液中に加えた。硝酸(70%、4.31g)をDI水(30g)に加え、次いで、硝酸ビスマス(5.32g)をその溶液に加えて、溶解させた。この硝酸ビスマス溶液を先の溶液に加えた。混合物の温度を95℃に上昇させた。次いで、三酸化アンチモン(2.56g)およびホウ酸(0.68g)を先の混合物に加えた。
混合物の液体を100℃に加熱し、溶液を混合物から蒸発させた。固体粒子を16時間に亘り130℃で乾燥させ、篩い分けして、20〜30メッシュの粒子を得た。その粒子を空気中において5時間に亘り380℃でか焼した。Mo12Cs1.0Bi0.51.5Cu0.10.5Sb0.80.5xの組成を持つ触媒が得られた。
6.0ccのか焼材料を反応器内に充填し、反応を、活性成分1と同じ条件下で行った。1.0の相対活性および2.0の相対選択率が得られた。
実施例3
これは、活性成分2のように調製した活性成分および実施例2と同様の方法で調製した担体/バインダ1の担体またはバインダを有する担持または結合触媒の実施例である。
パラモリブデン酸アンモニウム(23.25g)を室温で100mlの脱イオン(DI)水に加えた。メタバナジウム酸アンモニウム(0.65g)を先の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、全ての粒子を溶解させた。硝酸セシウム(2.13g)を13mlのDI水に加え、この溶液を先の溶液に加えた。3mlのDI水中に溶解したリン酸(1.92g)を先の溶液に加えた。硝酸銅(0.26g)を3mlのDI水に加え、得られた溶液を先の溶液中に加えた。30.0グラムの担体/バインダ1を先の溶液に加えた。DI水(30g)に加えた硝酸(70%、2.5g)の溶液を調製し、次いで、硝酸ビスマス(2.66g)をその溶液に加えて、溶解させた。この硝酸ビスマス溶液を先の混合物に加えた。混合物の温度を95℃に上昇させた。次いで、三酸化アンチモン(1.28g)およびホウ酸(0.34g)を先の混合物に加えた。
混合物を100℃に加熱し、溶液を混合物から蒸発させた。固体粒子を16時間に亘り130℃で乾燥させ、篩い分けして、20〜30メッシュの粒子を得た。その粒子を空気中において5時間に亘り380℃でか焼した。
6.0ccの触媒を9ccの石英片と共に反応器内に充填し、反応を、活性成分1と同じ条件下で行った。46%の不活性材料をその中に含むこの触媒について、2.0の相対活性および1.0の相対選択率が得られた。これは、6ccを充填した活性成分2の活性よりも高い。活性成分の量に基づく活性は3.7である。
実施例4
これは、活性成分2のように調製した活性成分を有し、実施例2と同様の方法で調製された、実施例3よりも多い担体/バインダ1のの担体/バインダ含有量を有する担持または結合触媒の実施例である。
パラモリブデン酸アンモニウム(11.62g)を室温で50mlの脱イオン(DI)水に加えた。メタバナジウム酸アンモニウム(0.32g)を先の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、全ての粒子を溶解させた。硝酸セシウム(1.07g)を6.3mlのDI水に加え、この溶液を先の溶液に加えた。2mlのDI水中に溶解したリン酸(0.98g)を先の溶液に加えた。硝酸銅(0.13g)を2mlのDI水に加え、得られた溶液を先の溶液中に加えた。30.0グラムの担体/バインダ1を先の溶液に加えた。DI水(8g)に加えた硝酸(70%、1.2g)の溶液を調製し、次いで、硝酸ビスマス(1.33g)をその溶液に加えて、溶解させた。この硝酸ビスマス溶液を先の混合物に加えた。混合物の温度を95℃に上昇させた。次いで、三酸化アンチモン(0.64g)およびホウ酸(0.17g)を先の混合物に加えた。
混合物を100℃に加熱し、溶液を混合物から蒸発させた。固体粒子を16時間に亘り130℃で乾燥させ、篩い分けして、20〜30メッシュの粒子を得た。その粒子を空気中において5時間に亘り380℃でか焼した。
6.0ccの触媒を9ccの石英片と共に反応器内に充填し、反応を、活性成分1と同じ条件下で行った。63.2%の不活性材料を有するこの担持または結合触媒について、1.3の相対活性が得られた。これは、6ccの活性成分2のみを充填して得られた活性(1.0)よりも高い。活性成分の量に基づく活性は3.5である。0.0の相対選択率が得られた。
担体/バインダ2
パラモリブデン酸アンモニウム(45.86g)を室温で200mlの脱イオン(DI)水に加えた。メタバナジウム酸アンモニウム(1.27g)を先の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、全ての粒子を溶解させた。硝酸セシウム(12.66g)を60mlのDI水に加え、この溶液を先の溶液に加えた。6mlのDI水中に溶解したリン酸(3.76g)を先の溶液に加えた。硝酸銅(0.50g)を5mlのDI水に加え、得られた溶液を先の溶液中に加えた。硝酸(70%、11.41g)をDI水(30g)に加え、次いで、7mlのNH4OH(28%)をこの溶液に加えた。次いで、得られた溶液を先の溶液に加えた。この混合物の温度を95℃に上昇させ、次いで、三酸化アンチモン(2.56g)およびホウ酸(0.68g)を先の混合物に加えた。
混合物を100℃に加熱し、固体粒子を沈殿させた。液体を混合物から蒸発させた。固体粒子を16時間に亘り130℃で乾燥させた。この材料は、Mo12Cs3.01.5Cu0.10.5Sb0.80.5xの組成を持つ。
6.0ccのか焼材料を9ccの石英片と共に反応器内に充填し、反応を、活性成分1と同じ条件下で行った。この材料では転化率はわずかしかなく、0.1未満の相対活性が得られた。
活性成分3
パラモリブデン酸アンモニウム(69.73g)を室温で250mlの脱イオン(DI)水に加えた。メタバナジウム酸アンモニウム(1.93g)を先の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、全ての粒子を溶解させた。硝酸セシウム(6.42g)を35mlのDI水に加え、この溶液を先の溶液に加えた。9mlのDI水中に溶解したリン酸(5.71g)を先の溶液に加えた。硝酸銅(0.77g)を8mlのDI水に加え、得られた溶液を先の溶液中に加えた。硝酸(70%、16.98g)をDI水(45g)に加え、次いで、12mlのNH4OH(28%)をこの溶液に加え、次いで、硝酸ビスマス(7.89g)をその溶液に加えて、溶解させた。この硝酸ビスマス溶液を先の溶液に加えた。混合物の温度を95℃に上昇させた。次いで、三酸化アンチモン(3.84g)およびホウ酸(1.02g)を先の混合物に加えた。
混合物を100℃に加熱し、液体を混合物から蒸発させた。固体粒子を16時間に亘り130℃で乾燥させ、篩い分けして、20〜30メッシュの粒子を得た。その粒子を空気中において5時間に亘り380℃でか焼した。Mo12Cs1.0Bi0.51.5Cu0.10.5Sb0.80.5xの組成を持つ触媒が得られた。
6.0ccのか焼材料を反応器内に充填し、反応を、活性成分1と同じ条件下で行った。1.7の相対活性および0.0の相対選択率が得られた。
実施例5
これは、固体の活性成分3および固体の担体/バインダ2の混合物としての実施例1と同様の方法で調製した担持または結合触媒の実施例である。
担体/バインダ2の材料の乾燥後の50質量%の微粒子および活性成分3の乾燥後の50質量%の微粒子を混合し、形成し、篩い分けし、空気中において5時間に亘り380℃でか焼した。50%の担体/バインダ2および50%の活性成分3の組成を持つ触媒が得られた。
6.0ccの触媒を9ccの石英片と共に反応器内に充填し、活性成分1と同じ条件下でテストした。50%が不活性材料である、すなわち、約3ccの活性成分3を含むこの触媒について、1.8の相対活性が得られた。これは、活性成分3のみの活性(1.7)よりも高い。活性成分の含有量に基づく相対活性は約3.6であった。0.0の相対選択率が得られた。
上記実施例からの活性および選択率の結果についての要約が、以下の表2に与えられている。
Figure 2009521316
表2のデータから、選択率を改善させなくとも少なくとも維持しながら、本発明により活性が著しく向上することが分かる。
実施例6〜8
活性成分4は、以下の手法により製造した担持されていない触媒である。
パラモリブデン酸アンモニウム(46.49g)を室温で200mlの脱イオン(DI)水に加えた。メタバナジウム酸アンモニウム(1.28g)を先の溶液に加えた。混合物を室温で撹拌し、全ての粒子を溶解させた。硝酸セシウム(4.28g)を25mlのDI水に加え、この溶液を先の溶液に加えた。6mlのDI水中に溶解したリン酸(3.80g)を先の溶液に加えた。硝酸銅(0.51g)を5mlのDI水に加え、得られた溶液を先の溶液中に加えた。硝酸(70%、4.30g)をDI水(30g)に加え、次いで、硝酸ビスマス(5.32g)をその溶液に加えて、溶解させた。この硝酸ビスマス溶液を先の溶液に加えた。混合物の温度を95℃に上昇させた。次いで、三酸化アンチモン(2.56g)およびホウ酸(0.68g)を先の混合物に加えた。
混合物を100℃に加熱し、液体を混合物から蒸発させた。固体粒子を16時間に亘り130℃で乾燥させ、篩い分けして、20〜30メッシュの粒子を得た。
各実施例について、Mo12Cs1.0Bi0.51.5Cu0.10.5Sb0.80.5xの組成を持つ触媒が得られたが、担持されていない触媒前駆体は、異なる温度でか焼した。全て空気中において5時間に亘り、ある部分の粒子は380℃でか焼し(実施例6)、別の部分の粒子は415℃でか焼し(実施例7)、また別の部分の粒子は425℃でか焼した(実施例8)。か焼後のこれらの触媒に関するXRDデータが図1に示されている。
実施例6(380℃のか焼温度)について、図1に示されたXRDパターンにより証拠付けられるように、構造の損傷は観察されない、すなわち、MoO3は形成されない。実施例7(415℃のか焼温度)について、MoO3の形成により証拠付けられるように、ある程度の損傷が観察される。実施例8(425℃のか焼温度)について、より多くのMoO3が観察される。
実施例9〜10
担体/バインダ1の粒子の一部を、先の調製に用いたか焼温度(実施例9)よりも90℃高い、470℃でか焼した(実施例10)。図2に示されるように、この温度範囲に亘る熱安定性を示す、MoO3の最小の形成により証拠付けられるように、ケギン(Keggin)構造の著しい劣化は見られない。
実施例11
上述した実施例2の担持または結合触媒前駆体を425℃でか焼した。図3に示されるように、この担持または結合触媒について形成されたMoO3は、実施例8に関する(担持されていない、425℃のか焼温度)よりもずっと少なく、実施例7に関する(担持されていない、415℃のか焼温度)よりもさらにずっと少ない。この結果は、担持または結合材料の熱安定性は、担持されていない材料のものよりも高いことを明らかに示している。
熱的強度に加え、本発明のバインダまたは担体により、機械的強度も増加する。機械的強度について、実施例3の触媒成分をテストした。活性成分(活性成分2)、担体/バインダ(担体/バインダ1)および触媒(実施例3)の同じ直径の円柱形状のペレットを調製した。円柱体の側面に沿って力(F)を印加することによって、機械的強度を測定した。圧縮強度(C)は、ペレットの長さ(L)に基づいて計算される:
C=F/L
相対圧縮強度(RC)は、RC=1.0として定義される活性成分2の圧縮強度に基づいて計算される。上記触媒から製造されたペレットの相対圧縮強度の実験データが表3に示されている。
Figure 2009521316
上のデータは、不活性ヘテロポリ酸成分に結合したまたは担持された活性ヘテロポリ酸成分を有する担持または結合ヘテロポリ酸化合物触媒の圧縮強度は、活性成分のみについての圧縮強度よりも改善されていることを示している。
本発明の様々な改変および変更が、先の教示を考えると可能であるのが明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲内で、ここに具体的に記載したもの以外で、本発明を実施してよいことが理解されるであろう。
380℃、415℃および425℃でか焼された担持されたいない触媒のX線回折(実施例6〜8) 380℃および470℃でか焼された担体/バインダのX線回折(実施例9〜10) 425℃でか焼された担持または結合触媒および415℃および425℃でか焼された担持されたいない触媒のX線回折(実施例11並びに実施例7および8)

Claims (71)

  1. 担持または結合ヘテロポリ酸化合物を調製する方法であって、
    a) 一般化学式:
    Mo12abCscx
    ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Pはリンであり、Csはセシウムであり、Oは酸素であり、aは0.01から5.0であり、bは0.5から3.5であり、cは0.01から2.0であり、xは価数を満たす;
    の活性ヘテロポリ酸化合物を調製し、
    b) 一般化学式:
    Mo12b'c'x'
    ここで、Moはモリブデンであり、Pはリンであり、Mはセシウム、カリウム、ルビジウムまたはナトリウムであり、Oは酸素であり、b’は0.5から3.5であり、c’は2より大きく、x’は価数を満たす;
    の不活性ヘテロポリ酸化合物を調製し、
    c) 前記活性ヘテロポリ酸化合物を前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触させて、担持または結合ヘテロポリ酸触媒前駆体を形成し、
    d) 前記担持または結合ヘテロポリ酸触媒前駆体をか焼して、担持または結合ヘテロポリ酸触媒を形成する、
    各工程を有してなる方法。
  2. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が、モリブデン化合物、バナジウム化合物、リン化合物およびセシウム化合物から調製され、前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、モリブデン化合物、リン化合物およびM化合物から調製され、前記不活性ヘテロポリ酸化合物の前記モリブデン化合物、前記リン化合物、および前記M化合物が、前記活性ヘテロポリ酸化合物の前記モリブデン化合物、前記リン化合物および前記セシウム化合物と同じであっても異なっていてもよく、前記活性ヘテロポリ酸化合物のモリブデン、バナジウム、リンおよびセシウムが、個別の化合物から、またはモリブデン、バナジウム、リンおよびセシウムの内の1種類以上を含有する化合物からのものであり、前記不活性ヘテロポリ酸化合物のモリブデン、リンおよびMが、個別の化合物から、またはモリブデン、リンおよびMの内の1種類以上を含有する化合物からのものであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が、前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物および前記セシウム化合物の溶液を混合することにより調製され、前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、前記モリブデン化合物、前記リン化合物および前記M化合物の溶液を混合することにより調製されることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物および前記セシウム化合物の溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させ、
    c) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより調製され、
    前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) 前記モリブデン化合物、前記リン化合物および前記M化合物の溶液を混合し、
    b’) 固体粒子を沈殿させ、
    c’) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより調製され、
    前記活性ヘテロポリ酸化合物が、該活性ヘテロポリ酸化合物の乾燥された固体粒子および前記不活性ヘテロポリ酸化合物の乾燥された固体粒子を混合することにより該不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記リン化合物および前記M化合物の溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させ、
    c) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより調製され、
    前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物、前記セシウム化合物および前記不活性ヘテロポリ酸化合物の固体粒子の溶液を混合し、
    b’) 固体粒子を沈殿させ、
    c’) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより、調製され、前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項3記載の方法。
  6. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物および前記セシウム化合物の溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させ、
    c) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより調製され、
    該活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) 前記モリブデン化合物、前記リン化合物、前記M化合物および前記活性ヘテロポリ酸化合物の固体粒子の溶液を混合し、
    b’) 液体を蒸発させて、固体粒子を残し、
    c’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより、前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項3記載の方法。
  7. 前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記リン化合物および前記M化合物の溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させる、
    ことにより調製され、
    前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) b)の前記固体粒子を、前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物、および前記セシウム化合物の溶液中に混合し、
    b’) 固体粒子を沈殿させ、
    c’) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより、調製され、前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項3記載の方法。
  8. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物および前記セシウム化合物の溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させる、
    ことにより調製され、
    該活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) b)の前記固体粒子を、前記モリブデン化合物、前記リン化合物、および前記M化合物の溶液中に混合し、
    b’) 液体を蒸発させて、固体粒子を残し、
    c’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより、前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項3記載の方法。
  9. 前記モリブデン化合物が、パラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン、塩化モリブデンもしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項2記載の方法。
  10. 前記バナジウム化合物が、メタバナジウム酸アンモニウム、五酸化バナジウム、塩化バナジウムもしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項2記載の方法。
  11. 前記リン化合物が、リン酸、亜リン酸アンモニウムもしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項2記載の方法。
  12. 前記カリウム、ルビジウム、セシウムおよびナトリウム化合物が、硝酸塩、酸化物、塩化物もしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項2記載の方法。
  13. 各溶液が、水性、水性/有機混合物または有機であることを特徴とする請求項3記載の方法。
  14. 前記溶液が水性であることを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 前記化合物の溶解を促進するために、少なくとも1つの溶液が酸性化されることを特徴とする請求項3記載の方法。
  16. 前記酸性化に用いられる酸が有機または無機であることを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 前記酸が酢酸であることを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 前記酸が硝酸であることを特徴とする請求項16記載の方法。
  19. 前記酸性化された溶液が、塩基の添加により完全にまたはある程度中和されることを特徴とする請求項15記載の方法。
  20. 前記塩基がアンモニウム含有化合物であることを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. 前記塩基が水酸化アンモニウムであることを特徴とする請求項20記載の方法。
  22. 前記活性ヘテロポリ酸化合物の質量の前記不活性ヘテロポリ酸化合物の質量に対する比が、1:10から10:1の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の方法。
  23. 前記比が1:3から3:1の範囲にあることを特徴とする請求項22記載の方法。
  24. 前記比が1:2から2:1の範囲にあることを特徴とする請求項23記載の方法。
  25. 前記比が約1:1であることを特徴とする請求項24記載の方法。
  26. 前記担持または結合ヘテロポリ酸触媒前駆体が、約2から約12時間に亘り約350℃より高い温度でか焼されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  27. 前記か焼が二段階で行われ、第一段階が約1から約8時間に亘り約350℃より低い温度で行われ、第二段階が約2から約12時間に亘り約350℃より高い温度で行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
  28. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が一般化学式:
    Mo12abCscCudM’eM”fx
    を有し、ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Pはリンであり、Csはセシウムであり、Cuは銅であり、M’はビスマスおよび/またはホウ素であり、M”は、アンチモン、タングステン、セリウム、ニオブ、インジウム、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、ヒ素、銀、亜鉛、鉛、スズ、チタン、アルミニウム、ケイ素、タンタル、ゲルマニウム、ガリウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウムまたはランタンの内の1つ以上であり、Oは酸素であり、aは0.01から5.0であり、bは0.5から3.5であり、cは0.1から2.0であり、dは0.0から1.5であり、eは0.0から2.0であり、fは0.0から5.0であり、xは価数を満たすものであり、
    前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、一般化学式
    Mo12a'b'c'Cud'M’e'M”f'x'
    を有し、ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Cuは銅であり、Pはリンであり、Mはセシウム、カリウム、ルビジウムまたはナトリウムであり、M’はビスマスおよび/またはホウ素であり、M”は、アンチモン、タングステン、セリウム、ニオブ、インジウム、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、ヒ素、銀、亜鉛、鉛、スズ、チタン、アルミニウム、ケイ素、タンタル、ゲルマニウム、ガリウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウムまたはランタンの内の1つ以上であり、Oは酸素であり、a’は0.0から5.0であり、b’は0.5から3.5であり、c’は2.0から6.0であり、d’は0.0から1.5であり、e’は0.0から2.0であり、f’は0.0から5.0であり、xは価数を満たすものであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  29. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が、モリブデン、バナジウム、リン、セシウム、銅、M’およびM”の個々の化合物の水溶液またはモリブデン、バナジウム、リン、セシウム、銅、M’およびM”の内の1種類以上を含有する化合物の水溶液を混合することにより調製され、前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、モリブデン、バナジウム、銅、リン、M、M’およびM”の個々の化合物の水溶液またはモリブデン、バナジウム、銅、リン、M、M’およびM”の内の1種類以上を含有する化合物の水溶液を混合することにより調製され、前記不活性ヘテロポリ酸化合物のモリブデン、バナジウム、銅、リン、M、M’およびM”の前記化合物が、前記活性ヘテロポリ酸化合物のモリブデン、バナジウム、リン、セシウム、銅、M’およびM”の前記化合物と同じであって異なっていてもよいことを特徴とする請求項28記載の方法。
  30. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物、前記セシウム化合物、前記銅化合物、前記M’化合物および前記M”化合物の水溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させ、
    c) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより調製され、
    前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記銅化合物、前記リン化合物、前記M化合物、前記M’化合物および前記M”化合物の水溶液を混合し、
    b’) 固体粒子を沈殿させ、
    c’) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより調製され、
    前記活性ヘテロポリ酸化合物が、該活性ヘテロポリ酸化合物の乾燥された固体粒子および前記不活性ヘテロポリ酸化合物の乾燥された固体粒子を混合することにより該不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項29記載の方法。
  31. 前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記銅化合物、前記リン化合物、前記M化合物、前記M’化合物および前記M”化合物の水溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させ、
    c) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより調製され、
    前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物、前記セシウム化合物、前記銅化合物、前記M’化合物および前記M”化合物並びに前記不活性ヘテロポリ酸化合物の固体粒子の水溶液を混合し、
    b’) 固体粒子を沈殿させ、
    c’) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより、調製され、前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項29記載の方法。
  32. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物、前記セシウム化合物、前記銅化合物、前記M’化合物および前記M”化合物の水溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させ、
    c) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより調製され、
    該活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記銅化合物、前記リン化合物、前記M化合物、前記M’化合物および前記M”化合物並びに前記活性ヘテロポリ酸化合物の固体粒子の水溶液を混合し、
    b’) 液体を蒸発させて、固体粒子を残し、
    c’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより、前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項29記載の方法。
  33. 前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記銅化合物、前記リン化合物、前記M化合物、前記M’化合物および前記M”化合物の水溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させる、
    ことにより調製され、
    前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) b)の前記固体粒子を、前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物、前記セシウム化合物、前記銅化合物、前記M’化合物および前記M”化合物の水溶液中に混合し、
    b’) 固体粒子を沈殿させ、
    c’) 液体を蒸発させて、前記固体粒子を残し、
    d’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより、調製され、前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項29記載の方法。
  34. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a) 前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記リン化合物、前記セシウム化合物、前記銅化合物、前記M’化合物および前記M”化合物の水溶液を混合し、
    b) 固体粒子を沈殿させる、
    ことにより調製され、
    該活性ヘテロポリ酸化合物が、
    a’) b)の前記固体粒子を、前記モリブデン化合物、前記バナジウム化合物、前記銅化合物、前記リン化合物、前記M化合物、前記M’化合物および前記M”化合物の水溶液中に混合し、
    b’) 液体を蒸発させて、固体粒子を残し、
    c’) 前記固体粒子を乾燥させる、
    ことにより、前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられることを特徴とする請求項29記載の方法。
  35. 前記モリブデン化合物が、パラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン、塩化モリブデンもしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項29記載の方法。
  36. 前記バナジウム化合物が、メタバナジウム酸アンモニウム、五酸化バナジウム、塩化バナジウムもしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項29記載の方法。
  37. 前記リン化合物が、リン酸、亜リン酸アンモニウムもしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項29記載の方法。
  38. 前記カリウム、ルビジウム、セシウムおよびナトリウム化合物が、硝酸塩、酸化物、塩化物もしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項29記載の方法。
  39. 前記銅化合物が、硝酸銅、塩化銅もしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項29記載の方法。
  40. 前記ビスマス化合物が、硝酸ビスマス、酸化ビスマス、塩化ビスマスもしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項29記載の方法。
  41. 前記ホウ素化合物が、ホウ酸、ホウ酸塩、酸化ホウ素、ホウ酸エステルもしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項29記載の方法。
  42. 前記アンチモン、タングステン、セリウム、ニオブ、インジウム、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、ヒ素、銀、亜鉛、鉛、スズ、チタン、アルミニウム、ケイ素、タンタル、ゲルマニウム、ガリウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウムおよびランタン化合物が、硝酸塩、酸化物、塩化物もしくはそれらの混合物または組合せであることを特徴とする請求項29記載の方法。
  43. 前記担持または結合ヘテロポリ酸触媒が水不溶性であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  44. 担持または結合ヘテロポリ酸化合物触媒において、
    a) 一般化学式:
    Mo12abCscx
    ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Pはリンであり、Csはセシウムであり、Oは酸素であり、aは0.01から5.0であり、bは0.5から3.5であり、cは0.01から2.0であり、xは価数を満たす;
    の活性ヘテロポリ酸化合物、および
    b) 一般化学式:
    Mo12b'c'x'
    ここで、Moはモリブデンであり、Pはリンであり、Mはセシウム、カリウム、ルビジウムまたはナトリウムであり、Oは酸素であり、b’は0.5から3.5であり、c’は2より大きく、x’は価数を満たす;
    の不活性ヘテロポリ酸化合物、
    を有してなり、
    前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、前記活性ヘテロポリ酸化合物のための担体またはバインダであることを特徴とする触媒。
  45. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられて担持ヘテロポリ酸触媒前駆体を形成することが、該担持ヘテロポリ酸触媒前駆体をか焼して担持ヘテロポリ酸化合物触媒を形成する前に行われることを特徴とする請求項44記載の触媒。
  46. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が一般化学式:
    Mo12abCscCudM’eM”fx
    を有し、ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Pはリンであり、Csはセシウムであり、Cuは銅であり、M’はビスマスおよび/またはホウ素であり、M”は、アンチモン、タングステン、セリウム、ニオブ、インジウム、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、ヒ素、銀、亜鉛、鉛、スズ、チタン、アルミニウム、ケイ素、タンタル、ゲルマニウム、ガリウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウムまたはランタンの内の1つ以上であり、Oは酸素であり、aは0.01から5.0であり、bは0.5から3.5であり、cは0.1から2.0であり、dは0.0から1.5であり、eは0.0から2.0であり、fは0.0から5.0であり、xは価数を満たすものであり、
    前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、一般化学式
    Mo12a'b'c'Cud'M’e'M”f'x'
    を有し、ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Cuは銅であり、Pはリンであり、Mはセシウム、カリウム、ルビジウムまたはナトリウムであり、M’はビスマスおよび/またはホウ素であり、M”は、アンチモン、タングステン、セリウム、ニオブ、インジウム、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、ヒ素、銀、亜鉛、鉛、スズ、チタン、アルミニウム、ケイ素、タンタル、ゲルマニウム、ガリウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウムまたはランタンの内の1つ以上であり、Oは酸素であり、a’は0.0から5.0であり、b’は0.5から3.5であり、c’は2.0から6.0であり、d’は0.0から1.5であり、e’は0.0から2.0であり、f’は0.0から5.0であり、xは価数を満たすものであることを特徴とする請求項44記載の触媒。
  47. 前記活性ヘテロポリ酸化合物の質量の前記不活性ヘテロポリ酸化合物の質量に対する比が、1:10から10:1の範囲にあることを特徴とする請求項44記載の触媒。
  48. 前記比が1:3から3:1の範囲にあることを特徴とする請求項47記載の触媒。
  49. 前記比が1:2から2:1の範囲にあることを特徴とする請求項48記載の触媒。
  50. 前記担持または結合ヘテロポリ酸化合物触媒が水不溶性であることを特徴とする請求項44記載の触媒。
  51. 飽和および/または不飽和アルデヒドを不飽和カルボン酸に転化する方法において、
    a) 一般化学式:
    Mo12abCscx
    ここで、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、Pはリンであり、Csはセシウムであり、Oは酸素であり、aは0.01から5.0であり、bは0.5から3.5であり、cは0.01から2.0であり、xは価数を満たす;
    の活性ヘテロポリ酸化合物、および
    b) 一般化学式:
    Mo12b'c'x'
    ここで、Moはモリブデンであり、Pはリンであり、Mはセシウム、カリウム、ルビジウムまたはナトリウムであり、Oは酸素であり、b’は0.5から3.5であり、c’は2より大きく、x’は価数を満たす;
    の不活性ヘテロポリ酸化合物、
    を含む担持または結合ヘテロポリ酸触媒の存在下で、飽和および/または不飽和アルデヒドを酸化剤に接触させる工程を有してなり、
    前記不活性ヘテロポリ酸化合物が、前記活性ヘテロポリ酸化合物のための担体またはバインダであることを特徴とする方法。
  52. 前記活性ヘテロポリ酸化合物が前記不活性ヘテロポリ酸化合物と接触せしめられて担持ヘテロポリ酸触媒前駆体を形成することが、該担持ヘテロポリ酸触媒前駆体をか焼して担持ヘテロポリ酸触媒を形成する前に行われることを特徴とする請求項51記載の方法。
  53. 前記不飽和アルデヒドの濃度が、約1体積%から約20体積%のメタクロレインであることを特徴とする請求項51記載の方法。
  54. 前記不飽和アルデヒドの濃度が、約2体積%から約8体積%のメタクロレインであることを特徴とする請求項53記載の方法。
  55. 前記酸化剤が空気または別の酸素含有ガスであることを特徴とする請求項51記載の方法。
  56. 前記酸化剤が、酸素に加え、窒素、二酸化炭素、希ガスおよび水蒸気を含有することを特徴とする請求項51記載の方法。
  57. 前記酸化剤が酸素であることを特徴とする請求項51記載の方法。
  58. 前記酸素のアルデヒドに対する量が、モル基準で、化学量論よりも40%少ない量から700%多い量までであることを特徴とする請求項57記載の方法。
  59. 前記酸素のアルデヒドに対する量が、モル基準で、化学量論よりも60%多い量から360%多い量までであることを特徴とする請求項58記載の方法。
  60. 前記アルデヒドがメタクロレインであり、酸素のメタクロレインに対する量がモル比で約0.3から約4であることを特徴とする請求項51記載の方法。
  61. 前記酸素のメタクロレインに対する量が約0.8から約2.3であることを特徴とする請求項60記載の方法。
  62. 圧力が約0気圧から約5気圧であることを特徴とする請求項51記載の方法。
  63. 前記圧力が約1気圧であることを特徴とする請求項62記載の方法。
  64. 温度が約230℃から約450℃であることを特徴とする請求項51記載の方法。
  65. 前記温度が約250℃から約400℃であることを特徴とする請求項64記載の方法。
  66. 前記温度が約250℃から約350℃であることを特徴とする請求項65記載の方法。
  67. 前記担持または結合ヘテロポリ酸触媒が水不溶性であることを特徴とする請求項51記載の方法。
  68. 前記担持または結合ヘテロポリ酸触媒の存在下で、飽和アルデヒドが酸化剤と接触せしめられることを特徴とする請求項51記載の方法。
  69. 前記不飽和アルデヒドがイソブタナールまたはイソブチルアルデヒドであることを特徴とする請求項68記載の方法。
  70. 前記担持または結合ヘテロポリ酸触媒の存在下で、飽和アルデヒドおよび不飽和アルデヒドが酸化剤と接触せしめられることを特徴とする請求項51記載の方法。
  71. 前記飽和アルデヒドおよび前記不飽和アルデヒドが、約5質量%から約95質量%の比率にあることを特徴とする請求項70記載の方法。
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