JPH04201540A - ブロー成形方法，この方法に用いる型，およびこの方法に用いるブロー成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【　産業上の利用分野　】

本発明は、成形用の金型内のパリソンの内部に、気体を
吹き込んで前記成形材を前記金型内で膨張させるブロー
成形の方法と成形装置に関するものである。

【　従来の技術　】

灯油タンク等の樹脂成形品を成形する従来のブロー成形
方法においては、筒状体に成形したパリソンを金型で挟
むことによって食い切り、内部に空気を吹き込んで前記
パリソンを前記金型内で膨張させることによって、所定
の大きさの成形品を成形していた。 そしてパリソンを膨張させるときには、パリソンと金型
の間の空気は、金型に設けた排気孔から金型の外部へ自
然排気させていた。

【　発明が解決しようとする課題　】

このブロー成形方法では、丸みを帯びた形状であれば、
金型通りに正確に成形できるが、角型等の多面体を成形
すると、成形品の角部が所期の通りに鋭くは仕上がらな
いという問題があった。なぜなら、鋭角に近い角部を持
った成形品を製造するには、金型には凹部を設けなけれ
ばならないが、従来の自然排気の方法では、パリソンが
前記凹部の隅まで充分に展伸せず、丸みを帯びてしまう
からである。 また、自然排気では排気速度が遅いので成形に時間がか
かり作業能率が悪いという問題がある。 排気速度を上げるために排気孔を大きくすると、成形品
の表面に排気跡が生じるという問題がある。 また、上述したように、食い切り部の跡が成形品の外面
に残るので、成形品の外観が損なわれるという欠点もあ
った。 そこで、本発明は、鋭角に近い角部を持った成形品も効
率よく成形することのできる成形方法と装置の提供を目
的としている。

【　課題を解決するための手段　】

上記課題に鑑みてなされた本発明のブロー成形方法では
、ブロー成形用の型に装着したパリソン内部に気体を吹
き込んで前記パリソンを前記型内で膨張させるブロー成
形方法において、気体を吹き込んでパリソンを膨張させ
るときに、パリソンと型との間の気体を強制的に排気す
るという手段を講じた。 そして、本発明のブロー成形方法に用いる型では、型の
内面の隅の凹部に吸気孔を設けるという手段を講じた。 そして、本発明のブロー成形装置では、型の内面に複数
個の吸気孔が設けられた成形用の型と、前記型に装着し
たパリソンの内部に気体を吹き込む噴出装置と、該吸気
孔と気体通路で連通連結されて型の内部の気体を強制排
気する吸引装置とを備えるという手段を講じた。

【　作用　】

上記構成の本発明のブロー成形方法によれば、ブロー成
形用の型に装着したパリソン内部に気体を吹き込んで前
記パリソンを前記型内で膨張させるときに、パリソンと
型との間の気体を強制的に排気するので、前記パリソン
は速やかに膨張する。 また、この方法に用いる型の内面の隅の凹部に吸気孔を
設けると、その凹部まで速やかに展伸して、型の形状が
正確に転写される。 そして、本発明のブロー成形装置によれば、前記ブロー
成形方法に用いる型に装着したパリソンの内側に噴出装
置によって気体を吹き込んで膨張させるとき、前記型の
内面に設けた孔から、パリソンと型との間の気体を吸気
装置によって強制的に排気するのでパリソンは速やかに
膨張し、型の隅々まで正確に転写される。

【　実施例　】

以下に本発明を実施例を示した図面に基づいて詳説する
。 第１図は本発明のブロー成形方法で成形した照明器具用
グローブの斜視図である。 この第１図に示すように、Ａはこの方法で成形された角
型の照明器具用グローブであり、基本形状は６面体であ
り、１２本の辺Ａ１が８カ所の角部Ａ２を形成している
。 第２図、第３図に本発明のブロー成形方法に用いる型の
断面を示し、第４図には前記型の断面とともに本発明の
ブロー成形装置の概略を示した。 これらの第２図、第３図、第４図において、１は金型で
あり、２分割構成となっている。２は第５図のパリソン
成形用金型３でインジェクション成形されたパリソンで
あり、ネジ部はすでに成形されている。５は金型ｌの分
割面の空気漏れを防止するシール材、６は前記金型１の
内側の凹部に開口した吸気孔、７は前記吸気孔６と接続
口とを連通接続する空気通路である。前記吸気孔６は、
前記金型ｌの内側であって前記照明器具用グローブＡの
辺ＡＩに対応する部分に多数開口しているのである。 そして、第４図に示すように、このブロー成形装置は前
記金型ｌの内部のパリソン２の内側に空気を吹き込む噴
出装置８と前記吸引接続口に接続されて前記金型ｌ内部
の空気を吸引して外部へ排除する吸引装置９とによって
構成されているのである。 上記構成のブロー成形装置において、前記金型ｌ内に前
記パリソン２をセットして加熱し、前記パリソン２の内
側を棒等（図示せず）で押すことによって、縦方向に引
き伸ばす。 続いて、前記パリソン２の内側に前記噴出装置８によっ
て空気を吹き込んで、パリソン２を膨張させる。同時に
、前記吸引装置９によって、パリソン２と金型ｌの間の
空気を吸引して排除することによって、前記パリソン２
の膨張を助ける。 このようにすることによって、前記パリソン２は速やか
に膨張して、前記金型１の内側に接するまでに広がる。 よって、単位時間当たりの作業能率が向上し、製品の製
造コストを下げることができる。 そして、前記金型ｌの内面の各凹部には、それぞれ複数
の吸気孔６が設けられているので、前記パリソン２は、
金型１の隅々にまで充分に展伸して、型通りの正確な角
型のグローブとなるのである。 上記実施例では、六面体状の照明器具用グローブの成形
を例にとったが、六面体に限らず、四面体や八面体等の
多面体においても同様である。更には、星型等のように
鋭い突出部がある成形品であっても、その突出部に対応
する金型の内面の凹部に吸気孔を設けて吸引することに
より、型を正確に転写して成形することが可能になる。 また、前記パリソン２は第５図の型３でインジェクショ
ン成形するので、ネジ部の精度を高くすることができる
という効果が得られるとともに、食い切り部の跡が生じ
ないので外観が優れているという効果も得られる。 なお、前記パリソンの成形はインジェクション成形方法
には限定されないことは当然である。

【　発明の効果　】

上述したように、本発明のブロー成形方法によれば、ブ
ロー成形用の型に装着したパリソン内部に気体を吹き込
んで前記パリソンを前記型内で膨張させるときに、パリ
ソンと型との間の気体を強制的に排気することにより、
パリソンを速やかに膨張させるので、時間当たりの生産
量を増やして効率が上がり、製造コストを下げることが
できるという効果が得られる。 そして、本発明のブロー成形方法に用いる型によれば、
型の内面の隅の凹部に設けた吸気孔からパリソンと型と
の間の気体を強制的に排気するので、パリソンを速やか
に膨張させて作業能率を向上させるこができるとともに
、型の隅々にまで正確に展伸するので、鋭角的な成形品
も鋭く正確に成形することができ、意匠的にも優れた成
形品を提供できるという効果が得られる。 そして、本発明のブロー成形装置によれば、時間当たり
の生産量を増やして効率を向上させ製造コストを下げる
ことができるという効果が得られるとともに、このブロ
ー成形装置によって成形すれば、鋭角的な凸部を持つ成
形品も鋭く正確に成形することができるので、意匠的に
も優れた成形品を提供できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のブロー成形方法で成形した照明器具用
グローブの斜視図、第２図は前記ブロー成形方法に用い
る型の平断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第
４図は第２図の型のＢ−Ｂ線断面図とブロー成形装置の
概略を示した図、第５図はパリソンをインジェクション
成形するための型の断面図である。 ■・・・金型、２・・・パリソン、３・・・パリソン成
形用金型、６・・・吸気孔、７・・・空気通路、８・・
・噴出装置、９・・・吸引装置、Ａ・・・照明器具用グ
ローブ、Ａ１・・・辺、Ａ２・・・角部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ブロー成形用の型に装着したパリソン内部に気体
   を吹き込んで前記パリソンを前記型内で膨張させるブロ
   ー成形方法において、気体を吹き込んでパリソンを膨張
   させるときに、パリソンと型との間の気体を強制的に排
   気することを特徴とするブロー成形方法。
2. （２）前記型の内面の隅の凹部に吸気孔を設けたことを
   特徴とする請求項（１）に記載のブロー成形方法に用い
   る型。
3. （３）内面に複数個の吸気孔が設けられた成形用の型と
   、前記型に装着したパリソンの内部に気体を吹き込む噴
   出装置と、該吸気孔と気体通路で連通連結されて型の内
   部の気体を吸引排気する吸引装置とを備えたことを特徴
   とする請求項（１）に記載のブロー成形方法に用いるブ
   ロー成形装置。