JPH04201019A - 放電輪郭加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、単純電極で被加工物を加工してゆく放電輪
郭加工方法に関するものである。

［従来の技術］ 第４図は従来の放電加工装置を示す全体構成図である９
図において、１は放電加工用の電極、２は被加工対象物
である被加工物、３は加工槽、４は加工槽３内に貯留さ
れている絶縁油等の加工液である０通常、この放電加工
装置による各加工はこの加工槽３内の加工液４中で行な
われる。５は電極１と被加工物２とに放電用のパルス電
流を供給するパルス電流発生装置、８ａはこの放電加工
装置の主軸を上下方向（Ｚ軸方向）に移動させるボール
ネジ、８Ｃは被加工物２の左右方向（Ｘ軸方向）に移動
させるボールネジ、９ａはＺ軸方向のボールネジ８ａを
回転駆動するサーボモータ、９ｂは被加工物２を前後方
向（Ｙ軸方向）に移動させるボールネジ（図示せず）を
回転駆動するサーボモータ、９ＣはＸ軸方向のボールネ
ジ８Ｃを回転駆動するサーボモータ、ｌＯは各サーボモ
ータ９ａ、、９ｂ、９ｃの駆動を加ニブログラムに応し
て適宜制御する数値制御装置である。１１はこの放電加
工装置の上部に位置するヘッド、１２はヘッド１１を固
定し支持している枠材であるコラム、１３はこの放電加
工装置の基台であるベツド、１４ｂは被加工物２を加工
槽３とともに前後方向（Ｙ軸方向）に移動させる移動テ
ーブル、１４Ｃは被加工物２を加工槽３とともに左右方
向（Ｘ軸方向）に移動させる移動テーブル、１５は放電
加工装置の主軸であるスピンドルヘッドである。

従来の放電加工装置は上記のように構成されており、こ
の電極ｌを用いて被加工物２に放電加工を施している６
次に、この放電加工動作について説明する。

電極１と被加工物２とを共に加工槽３内の加工液４中に
浸漬した状態で対向させ、この電極ｌと被加工物２とに
パルス電流発生装置５からパルス電流を通電する。この
通電により、電極１と被加工物との加工隙間には断続的
な放電が起こり、被加工物２には放電による加工が施さ
れる。この際、電極１はポールネジ８ａで２軸用のサー
ボモータ９ａと連結されているので、数値制御装置１゜
からの指令に応じて上下方向に可動する。また、Ｙ軸方
向の移動テーブル１４ｂにはポールネジ（図示せず）を
介してＹ軸方向のサーボモータ９ｂが接続されており、
Ｘ軸方向の移動テーブル１４Ｃにはポールネジ８ｃを介
してＸ軸用のサーボモータ９ｃが接続されている。これ
らの各移動テーブル］、４ｂ、１４ｃは数値側ａ装置１
０からの指令に応して前後左右に適宜移動することがで
きるにれにより、水平方向の位置決め、或は横方向の加
工等、電極ｌと被加工物２に水平方向の相対位置変位を
任意に変化できる。したがって、各サーボモータ９ａ、
９ｂ、９ｃの駆動を適宜制御することにより、被加工物
２の任意の位置に任意形状の放電加工を施すことができ
る６ また。被加工物２に対し輪郭加工を行なう場合は、第５
図に示すようにスピンドルへラド１５に断面円形の棒状
電極１を取付け、これを連続回転させながら被加工物２
の輪郭を加工していく。上記加工形状は予めプログラム
により数値制御装置１０に与えられている。加工前の形
状が第５図（ａ）であり、加工後が第５図（ｂ）である
。また、上記輪郭加工の＠準備として、通常スピンドル
ヘッド１５に取付けた電極ｌそのままでは、電極１の中
心とスピンドル１５の中心とが第６図（ａ）のようにズ
しているため、これを修正するために電極修正用材料１
００として銅タングステン等を用い、電極１の外周を放
電加工により第６図（ｂ）のように棒状電極ｌとスピン
ドル１５の中心が一致するように修正する。なお、上記
棒状電極１の外形を決める場合、被加工物２に対する輪
郭加工形状のなかでインコーナＲの一番小さい部分に合
わせて決定される。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の輪郭加工方法は以上にょうに構成されているので
、被加工物に対する輪郭加工形状の中で一番小さいイン
コーナＲに合わせた外形の電極を用いるので１通常なら
ばもっと大きい加工条件が使用できる部分でも、インコ
ーナＲに制約された小さい電極外形のために、それだけ
加工時間かがかってしまうという問題点があった。

この発明は、上記のような問題点を解決するために成さ
れたもので、−本の棒状電極によってインコーナＲに制
約されることなく加工を行なうことのできる放電輪郭加
工方法を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段〕 この発明に係る放電輪郭加工方法は、−本の棒状電極に
外形寸法の異なる複数の棒状部を同軸状に設け、この各
棒状部の被加工物に対する位置を変えて被加工物の輪郭
形状を加工するようにしたものである。

［作用］ この発明に係る放電輪郭加工方法においては、外形寸法
の異なる複数の棒状部を有する一本の棒状電極を用い、
インコーナＲの小さい部分は外形寸法の小さい電極部分
、インコーナＲの大きい部分は外形寸法の大きい電極部
分というように輪郭加工形状の各部分に最適な電極径で
加工する。

［実施例］ 以下この発明の実施例を図について説明する。

第１図はこの発明の一実施例である棒状電極の外観形状
を示す図、第２図はこの棒状電極による加工例を示す図
、第３図は棒状電極の加工過程を示す図である。

第１図において、１は断面円形をした棒状電極であり、
最大外形寸法をψ１０とし、以下類にψ９．５、φ５０
、　φ２．５の各外形寸法を有する棒状部が所定高さで
同軸状に設けられている。そして、この棒状電極１は従
来と同様に主軸１５に取付けられ、被加工物２の輪郭形
状を所定形状に加工する。今、第２図に示すように製品
の外形寸法５０ｍｍに対し、片側０．５ｍｍの加工代を
設けて機械加工が終了している被加工物がある。一部分
内側に食い込んだＢ部は、機械加工でＲＩＯまで荒取り
されており、この部分の製品寸法はＲ１，５と小さい。

図中、Ｃで示される外形線は機械加工を施された形状で
、Ｄで示される内側の線は目標製品寸法線である。した
がって、傾斜部分が放電加工される輪郭加工部分であり
、インコーナが無いＡの加工領域は、棒状電極１の外形
寸法かφ９．５の部分で加工し、インコーナが有るＢの
加工領域は、棒状電極ｌを上方へ移動してその外形寸法
φ５，０の部分を被加工物２に対向位置させ、この部分
で荒加工し、次いで、棒状電極ｌをさらに上方へ移動し
てその外形寸法φ２．５の部分を被加工物２に対向位置
させ、この部分で仕上げ加工を実施する。以上の電極径
については、当然のことながら、径の太い電極はど加工
条件的に大きくでき、加工時間も短縮できるが、荒、仕
上げ各加工でのトータルで加工時間が短縮できるように
寸法は決定される。

なお、第゛３図に示すように、棒状電極１はφｌＯの外
形寸法を有する電極素材を電極修正材料１００を用いて
放電加工により順次切削し、所定の外形寸法と高さ寸法
をもった棒状部が形成される。

上記実施例では、電極修正材料１００として側面が平坦
な形状のものを用いたが、予め棒状電極の最終形状と同
様な段付形状であってもよい。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、外形寸法の異なる複
数の棒状部を同軸状に設けた棒状電極を用いて被加工物
の輪郭形状を加工するようにしたので、インコーナに制
約されることなく、−本の電極で加工を施すことができ
、電極材料のコスト低減や、高精度加工、加工時間の短
縮等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例である棒状電極の外観側面
図、第２図はこの発明の棒状電極による加工例を示す図
、第３図は棒状電極の加工過程を示す図、第４図は従来
の放電加工方法を示す全体構成図、第５図は従来の方法
による輪郭加工概略図、第６図は電極修正工程の概略図
である。 １は棒状電極、２は被加工物、１０は数値制御装置、１
５はスピンドルヘッド、１００は電極修正材料、 図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 主軸に取り付けられた断面円形をした棒状電極を連続回
   転させ、該棒状電極と被加工物との間で放電させながら
   、被加工物に二次元形状の加工を施す放電輪郭加工方法
   において、前記棒状電極として外形寸法の異なる複数の
   棒状部を同軸状に設けた棒状電極を用い、この棒状電極
   の外形寸法の異なる棒状部の被加工物に対向する位置を
   変えて被加工物を加工することを特徴とする放電輪郭加
   工方法。