JPS63245331A - 精密製品加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、プラスチック金型等精密加工を要する製品の
加工方法に関するものである。

（従来の技術とその問題点） 例えば射出成形機では、第２図に示す如く、固定プラテ
ンａに装着されたキャビティ金型すと、可動プラテンＣ
に装着されたコア金型ｄとを型締めして金型す、ｄ内に
キャビティｅを形成した後、このキャビティｅに、ノズ
ルｆからスプルーｇを経て溶融樹脂を射出充填し、次い
で保圧、冷却して成形品を形成する。成形後型開きによ
りキャビティ金型すとコア金型ｄを分離すると、成形品
はコア金型ｄに付着するから、この付着した成形品を、
固定プラテンａ側に移動されるストリッパｈ等でコア金
型ｄから離型させる。

この方法で、回転体の形状でない例えば肉厚０．５〜０
．６ｎｖａ、高さ５０〜７０薗の異形薄肉容器を均一（
肉厚差０．０５　ｍｍ以内）に成形する場合、容器を試
作し、この試作品の寸法を測定することにより金型す、
ｄを修正加工するいわゆる試打ち修正を行なうにしても
、金型す、ｄの加工精度としては０．０２ｍｍ以下が要
求される。特に、容器は薄肉であるため、加工精度が悪
いと樹脂が均一に流れず、底部コーナーから上の側壁の
部分における肉厚の均一性が保たれなくなるから、この
部分を成形する金型す、ｄ部分の加工精度が重要である
。また、金型に使用される鋼材　　　□の硬度はハイサ
イクル仕様の場合、高硬度（例えば、ロックウェル硬さ
５５以上）が必要とされる。

そこで、従来では、第３図に示す如（、まずＮＣフライ
ス等を使用し１〜２鵬の取り代を残して素材の荒加工を
行ない、その加工歪を取るため焼鈍を行なった後、ＮＣ
フライスを使用して総形エンドミル９で中仕上加工を行
なう。次いで焼入れ、焼戻しを行なって必要な金型硬度
を得た後、さらにＮＣフライスを使用して超硬チップ付
カッター１０で仕上加工を行なうか、或いは、第４図に
示す如く、素材の荒加工を行なった後、焼入れ、焼戻し
を行ない、次いで容器底部全体の輪郭に対応した形状の
凹部１１を有する総形電極１２を使用して放電加工によ
り仕上加工を行なっていた。

しかしながら、前者のフライス加工による方法では、総
形エンドミル９と超硬チップ付カッター１０が加工途中
で摩耗するため、その形状を修正加工する必要がある。

加えて、超硬チップ付カッター１０は剛性にもよるが加
工時逃げ易く、しかも階段状のカッター目が残るから、
通常の仕上加工後の精度は通常０．０５ｍｍ程度であり
、更に精度を上げるために最終仕上が必要となる。また
、ＮＣフライスには２次元、３次元のプログラムの作成
が必要であるという不都合を免れなかった。

また、後者の放電加工による方法では、総形電極１２が
加工途中で消耗するから、その形状を修正加工する必要
がある。加えて、総形電極１２の形状、寸法の精度や電
極形状による部分的な加工速度の差等に影響されて、前
記の方法と同様に通常の仕上加工後の精度は通常０．０
５閣程度であり、やはり更に精度を上げるために最終仕
上が必要となる。また、総形電極１２の製作にはＮＣフ
ライス加工等が必要であり、２次元、３次元のプログラ
ムの作成を必要とすると共に、容器の大きさが変ったり
するとその都度総形電極１２を製作する必要があり、製
作コストが高くなるという不都合を免れなかった。

（発明の目的） 本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされた
もので、加工精度の向上、加工工数の削減、工具費用の
低減並びに加工コストの低減を図ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明の精密製品加工方法は、素材の荒加工を行なって
被加工物を形成した後、被加工物の加工面に対して製品
でのその輪郭に対応した形状を有する回転電極を対向配
置し、該回転電極を回転させながら放電加工により仕上
加工を行なうことを特徴とするものである。

（実　施　例） 以下、本発明の一実施例を第１図に沿い説明する。

コア金型ｄを加工する場合、まずフライス１（カッター
のみ図示）を使用して素材２の荒加工を行なう。尚、後
述する放電加工により取り代として４〜２０ｍｍ残すこ
とも可能であるから、従来のようにＮＣフライスで取り
代を極力少なくし、精度よく加工する必要がなく、汎用
フライスでも十分加工可能であり、次に述べる如く歪取
り焼鈍を不要にできる。

荒加工後頁空炉を使用して直ちに焼入れ、焼戻しを行な
う。

しかる後被加工物２°の仕上加工を要する加工面（実施
例では容器底部のコーナー）の製品でのその輪郭に対応
した形状を有する回転電極３を主軸ヘッド４にチャック
５により装着し、該回転電極３と被加工物２″をタンク
６内の加工液７に浸漬させると共に、被加工物２′をタ
ンク６底部のテーブル８上に支持せしめ、且つ、回転電
極３をこの被加工物２′の前記加工面に対し対向配置す
る。かかる状態で、回転電極３を中心線まわりに回転さ
せながら該電極３を陰極とし、かつ、被加工物２′を陽
極として両極間に電圧を加え、パフへのアーク放電を繰
返し発生させて、被加工物２°の加工面を加工する。

この放電加工後、必要に応じて被加工物２°の磨きや艶
出し等の最終工程を行なう。

尚、製品に高硬度を要しない場合は、焼入れ、焼戻し工
程を省略できることは言うまでもない。

（作　用） 放電加工中、回転電極３（放電電極）は加工液７内で回
転するため、回転電極３と被加工物２゛の加工面との間
から放電チップ（加工屑）が常に除去され、かつ、加工
液７により効率よく冷却される。しかも、この回転電極
３が被加工物２°の加工面に対して一定の形状をもって
対向配置されている。従って、加工精度を金型に必要な
０．０２ｍｍ以下とすることが容易にでき、放電加工を
最終工程とすることも可能である。

尚、回転電極３は総形電極に比較して局部的な消耗が少
なく、その取換え間隔を長くできるが、短い間隔で回転
電極３を取換えれば、消耗度合がほとんどないために加
工精度のより一層の向上が図れる。回転電極３の取換え
は放電加工機付帯の自動交換装置等を利用すればよい。

（発明の効果） 以上の通り本発明は、総形電極を使用せず、回転電極を
使用して荒加工後の被加工物の加工面を放電加工で仕上
げるため、加工精度が大幅に向上すると共に、従来の精
度を上げるための最終工程等を削除できる。また、総形
電極に比べて回転電極は容易かつ低コストで製作できる
から、種々の製品形状に容易に対応できる。従って、特
に容器形状の多くに共通している断面が直線と２次曲線
との組合せとなる場合、製作の容易な２次元プログラム
を使用したＮＣ加工により回転電極を製作できるので、
総形電極を使用する場合に比較して加工工数の低減を図
り、製品コストの大幅な低減が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す工程図、第２図は異形
薄肉容器の射出成形原理を示す射出成形機の断面図、第
３図、第４図は従来例を示す工程図である。 １・・・フライス、２・・・素材、２′・・・被加工物
、３・・・回転電極、４・・・主軸ヘッド、５・・・チ
ャック、６・・・タンク、７・・・加工液、８・・・テ
ーブル。 第３ ダイヤモンドパウダー 馳石

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 素材の荒加工を行なって被加工物を形成した後、被加工
   物の加工面に対して製品でのその輪郭に対応した形状を
   有する回転電極を対向配置し、該回転電極を回転させな
   がら放電加工により仕上加工を行なうことを特徴とする
   精密製品加工方法。