JPH04200699A

JPH04200699A - 水中曝気装置の羽根車

Info

Publication number: JPH04200699A
Application number: JP2334513A
Authority: JP
Inventors: Ichiro Murase; 村瀬　一郎; Yoshinobu Yoshida; 善信吉田; Toshinori Kishimoto; 敏則岸本; Osamu Sasaki; 佐々木　収
Original assignee: Shin Meiva Industry Ltd
Current assignee: Shinmaywa Industries Ltd
Priority date: 1990-11-29
Filing date: 1990-11-29
Publication date: 1992-07-21
Anticipated expiration: 2012-10-22
Also published as: JP2665629B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は養魚池および養魚槽等の貯留水を、曝気作用で
浄化するための水中曝気装置に関するものである。

（従来の技術）養魚池等においては、従来、貯留水中に酸素を溶存させ
るために、空気が細かい泡沫で拡散されるように水面部
で水車を回転させたり、加圧空気を貯留水の表層部から
吹き込んだりして曝気処理がなされていた。

ところが、このような水面部で水車を回転させるものは
、貯留水の深層部を曝気することができず、また、加圧
空気を表層部から吹き込んで拡散させるものは、この吹
き込まれた空気が大きな気泡となるために有効な気液接
触がなされないという欠点があった。

そこで、このような欠点を解消しようとして、縦向きに
した水中モータの回転軸に上部に大径の鍔部を有する段
付き軸を連結し、この鍔部において上下方向に単数また
は複数個の連通孔を穿設し、前記水中モータと前記鍔部
との間に空気室を設けてこの空気室へ空気連通管を接続
し、前記鍔部の下部外周に上部水平隔壁板を設けるとと
もに間隔を取って上部水平隔壁板を前記段付き軸に設け
、この両水平隔壁板の間に複数枚の羽根板を設けてなる
水中曝気装置が提案された。この水中曝気装置は、羽根
板の回転によって両水平隔壁板と羽根との間の水が外周
方向へ移動する。この移動作用に伴い両水平隔壁板間の
段付き軸の外側が負圧となって空気室内の空気が鍔部の
連通孔を経て流出する。この流出空気が羽根板の回転に
よって撹拌されることにより細分化され微粒子となって
水と混合するので気液接触面積が増大することから、深
層部の水も有効な曝気処理ができるようになされていた
。

（発明が解決しようとする課題）しかし、上述の水中曝気装置は、鍔部に穿設した各連通
孔の開口面積と空気連通管の開口面積とを曝気処理に適
した空気量に合わせようとして、空気連通孔に止弁を設
け、この止弁を調節しても各連通孔の開口面積が大きい
ことから、止弁の開度を大きく絞ると空気室の負圧が大
きくなる。したがって、羽根板側の貯留水が連通孔から
空気室に逆流する頻度が高くなって、空気室から羽根板
に流出する空気が中断されるために、微細気泡を連続し
て発生させることができないという問題があった。

本発明は、このような従来の事情から見て、空気室から
貯留水側に流出する空気量を絞っても、微細気泡が連続
して発生されるようにした水中曝気装置を提供すること
を目的としている。

（課題を解決するための手段）本発明の水中曝気装置は、縦形の氷中モータの出力軸に
、上部に大径ボス部を有する段付き軸が連結され、前記
水中モータと大径ボス部との間に空気室が設けられて、
この空気室に吸気管が接続される一方、前記大径ボス部
の下部外周に上側水平隔壁板が設けられるとともに、こ
の上側水平隔壁板と間隔をとって下側水平隔壁板が前記
段付き軸に設けられ、上側水平隔壁板と下側水平隔壁板
との間に複数枚の主羽根が設けられて羽根車が構成され
たものであって、羽根車は、複数本の空気噴出ノズルが段付き軸を囲繞す
るように大径ボス部の上端面から下側水平隔壁板まで大
径ボス部を上下方向に貫通して設けられ、この各空気噴
出ノズルに、それぞれ、空気を段付き軸の遠心方向に噴
出させるための複数個の噴気孔が設けられているもので
ある。

（作用）羽根車が回転されると、上側水平隔壁板および下側水平
隔壁板と各主羽根とで囲まれている養魚池等の貯留水は
、羽根車の外周方向に移動する。

この移動動作で両側の水平隔壁板の段付き軸の外周側が
負正になるために、空気室内部の空気が各噴気孔から小
さな気泡となって噴出する。

この各噴気孔から噴出した小気泡は、羽根車の回転によ
り撹拌されて微粒子に細分化され、この微粒子の空気が
貯留水と混合されるのでい気液接触面積が増大して貯留
水中に多量の酸素が速やかに溶解される。

（実施例）以下、本発明の各実施例につき図面を参照して説明する
。

実施例１本例は、請求項２に係るもので第１図および第３図に示
している。

水中曝気装置ＩＢは、縦形の水中モータ２の出力軸２ａ
に、上部に大径ボス部３ａを有する段付き軸３がボルト
４およびキー５によって連結されている。前記水中モー
タ２と大径ボス部３ａとの間に空気室６が設けられて、
この空気室６に吸気管７が接続されている。この吸気管
７の上端部には、スルースバルブ等の止弁８と吸込形の
消音器９とが設けられている。

一方、前記大径ボス部３ａの下部外周に上側水平隔壁板
１０が設けられるとともに、この上側水平隔壁板ＩＯと
間隔をとって下側水平隔壁板１１が前記段付き軸３の下
端部に設けられている。この上側水平隔壁板１０と下側
水平隔壁板１１との間には、複数枚（たとえば４枚）の
主羽根１２・・・が設けられて羽根車１３Ｂが構成され
ている。

この羽根車１３Ｂは、複数本（たとえば８木）の空気噴
出ノズルＩ４・・・が段付き軸３を囲繞するように大径
ボス部３ａの上端面から下側水平隔壁板１１まで大径ボ
ス部３ａを貫通して設けられ、この各空気噴出ノズル１
４には、それぞれ、空気を段付き軸３の遠心方向に噴出
させるための複数個（たとえば５個）の噴気孔１５Ｂ・
・・が設けられている。各空気噴出ノズル１４の内径は
たとえば３　ｍｍに形成され、また、噴気孔１５Ｂの大
きさはたとえばＩＭに形成される。

さらに、前記各主羽根１２・・・の中間部に位置する上
側水平隔壁板１０と下側水平隔壁板１１との間の外周部
には、複数枚（たとえば４枚）の気泡破砕羽根１６・・
・が設けられている。

１７・・・は空気室６の底板６ａの支持部材を兼ねた整
流板で、この底板６ａ外同部を六等分した位置から下方
に突出して設けられている。この各整流板１７・・・に
底板１８がボルト１９で固定され、この底板１８は養魚
池Ｐ等の池底面Ｂに定着した基台２０上にナンド付きボ
ルト２１で固定されている。２２は、空気室６の底板６
ａに設けたブツシュである。

前記水中モータ２には、この水中モータ２をホイスト等
によって昇降させるためのチェーン（図示省略）と、地
上部の電源（図示省略）に接続された給電ケーブル（図
示省略）が連結されている。

次に、上記実施例１の作用について説明する。

水中モータ２が起動し羽根車１３Ｂが回転されると、上
側水平隔壁板１０および下側水平隔壁板１１と各主羽根
１２とで囲まれている養魚池Ｐ等の貯留水は、羽根車１
３Ｂの外周方向に移動する。

この移動動作によって両側水平隔壁板１０．１１間の段
付き軸３の外周側は負圧となるために、空気室６内部の
空気が空気噴出ノズル１４・・・の内孔を経て噴気孔１
５Ｂ・・・から小さな気泡となって噴出する。

この噴気孔１５Ｂ・・・から噴出した小気泡は、羽根車
１３Ｂの回転により撹拌されて細分化され、微粒子とな
って貯留水と混合する。この混合・撹拌作用で気液接触
面積が増大して気泡と貯留水の接触が充分になされるの
で、貯留水中に多量の酸素が速やかに熔解される。

続いて、空気を混在させた貯留水が羽根車１３Ｂの外周
部へ移動し、気泡破砕羽根１６・・・に衝突して気泡が
さらに細分化されることにより、貯留水に混入した空気
中の酸素の溶解作用が促進される。

羽根車１３Ｂの外周に送り出された貯留水は、整流板１
７・・・によって養魚池Ｐの氷塊中に拡げられ、広範囲
の曝気作用が進行する。

いまもし、空気噴出ノズル１４に供給する空気を減量し
ようとして止弁８の開度を絞っても、空気噴出ノズル１
４の内径および噴気孔１５Ｂの大きさは、従来のものに
比べて小さく形成されているので、養魚池Ｐの貯留水は
空気室６に逆流するおそれがない。

実施例２本例は請求項１に係るもので第２図に示し、第１図に相
当した継断面図は省略する。

水中曝気装置ＩＡは、羽根車１３Ａに気泡破砕羽根１６
・・・かないほかは、実施例１の水中曝気袋ｚｌＢと同
様に構成されている。

羽根車１３Ａの作用は、気泡破砕羽根Ｉ６・・・の作用
を除くほかは、すべて実施例１の羽根車１３Ｂの場合と
同様に行われる。

実施例３本例は請求項３に係るもので第４図に示し、第１図に相
当した継断面図は省略する。

水中曝気装置ＩＣは、羽根車１３　、Ｃが空気噴出ノズ
ル１４・・・を欠除して、この空気噴出ノズル１４もし
くは空気噴出ノズル１４の噴気孔１５Ｂと同じ大きさの
噴気孔１５Ｃを、段付き軸３の大径ボス部３ａに直接あ
けられているほかは、実施例１の水中曝気装置ＩＢと同
様に構成されている。

羽根車１３Ｃの作用は、噴気孔１５Ｃ・・・から噴出し
た空気は主羽根１２・・・および気泡破砕羽根１６・・
・の混合・撹拌によって実施例１の場合と同様の気泡の
細分化が進行する。

また止弁８の開度を絞っても養魚池Ｐの貯留水は、実施
例１の場合と同様に逆流することがない。

（発明の効果）本発明の水中曝気装置は、纒形の水中モータの出力軸に
、上部に大径ボス部を有する段付き軸が連結され、前記
水中モータと大径ボス部との間に空気室が設けられて、
この空気室に吸気管が接続される一方、前記大径ボス部
の下部外周に下側水平隔壁板が設けられるとともに、こ
の上側水平隔壁板と間隔をとって下側水平隔壁板が前記
段付き軸に設けられ、上側水平隔壁板と下側水平隔壁板
との間に複数枚の主羽根が設けられて羽根車が構成され
たものであって、羽根車は、複数本の空気噴出ノズルが段付き軸を囲繞す
るように大径ボス部の上端面から下側水平隔壁板まで大
径ボス部を上下方向に貫通して設けられ、この各空気噴
出ノズルに、それぞれ、空気を段付き軸の遠心方向に噴
出させるための複数個の噴気孔が設けられているもので
あるから、羽根車の回転によって羽根車の上側水平隔壁
板および下側水平隔壁板と各主羽根とで囲まれている養
魚池等の貯留水は、羽根車の外周方向に移動する。

この移動動作によって段付き軸の外周側は負圧となり、
空気室の空気は、空気噴出ノズルの噴気孔から噴出して
羽根車の回転により主羽根で撹拌されて微粒子に細分化
されることにより、気液接触面積が増大して貯留水の曝
気処理が速やかに進行する。

また、噴気孔から噴出する空気をＭ！するために止弁の
開度を絞っても、噴気孔が従来の連通孔等に比べて小さ
く形成されているから、貯留水は空気室に逆流するのが
阻止され、したがって、貯留水を曝気するための気泡を
連続して発生させることができるので、水中曝気装置の
信顛性が著しく向上するという優れた利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の各実施例を示すもので、第１図は実施例
１における水中曝気装置の継断面図、第３図は第１図の
ＩＩＩ−ＩＩＩ線で見た羽根車の平面図、第２図は実施
例２における水中曝気装置の羽根車を断面で示した平面
図、第４図は実施例３における水中曝気装置の羽根車を
断面で示した平面図である。ＩＡ、ＩＢ、ＩＣ・・・水中曝気装置２・・・水中モータ２ａ・・・出力軸３・・・段付き軸３ａ・・・大径ボス部６・・・空気室　　７・・・吸気管１０・・・上側水平隔壁板１１・・・下側水平隔壁板１２・・・主羽根１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ・・・羽根車１４・・・空気噴出ノズル１５Ｂ、１５Ｃ・・・噴気孔１６・・・気泡破砕羽根第１図第２図込第３図史第４図

Claims

【特許請求の範囲】１）縦形の水中モータの出力軸に、上部に大径ボス部を
有する段付き軸が連結され、前記水中モータと大径ボス
部との間に空気室が設けられて、この空気室に吸気管が
接続される一方、前記大径ボス部の下部外周に上側水平
隔壁板が設けられるとともに、この上側水平隔壁板と間
隔をとって下側水平隔壁板が前記段付き軸に設けられ、
上側水平隔壁板と下側水平隔壁板との間に複数枚の主羽
根が設けられて羽根車が構成されたものであって、羽根車は、複数本の空気噴出ノズルが段付き軸を囲繞するように大径ボス部の上端面から下側水平
隔壁板まで大径ボス部を上下方向に貫通して設けられ、
この各空気噴出ノズルに、それぞれ、空気を段付き軸の
遠心方向に噴出させるための複数個の噴気孔が設けられ
ていることを特徴とする水中曝気装置。２）羽根車は、複数本の空気噴出ノズルが段付き軸を囲
繞するように大径ボス部の上端面から下側水平隔壁板ま
で大径ボス部を上下方向に貫通して設けられ、この各空
気噴出ノズルに、それぞれ、空気を段付き軸の遠心方向
に噴出させるための複数個の噴気孔が設けられ、前記各
主羽根間の中間部に位置する上側水平隔壁板と下側水平
隔壁板との間の外周部には、複数枚の気泡破砕羽根が設
けられている請求項１記載の水中曝気装置。３）羽根車は、段付き軸の大径ボス部に複数個の噴気孔
が上下方向に穿設され、前記各主羽根間の中間部に位置
させた上側水平隔壁板と下側水平隔壁板との間の外周部
には、複数枚の気泡破砕羽根が設けられている請求項１
の水中曝気装置。