JPH04194498A - すきま充填用膨張性防熱材及びその取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は防熱構造のすきまに適用されるすきま充填用膨
張性防熱材及びその使用方法に関する。

〔従来の技術〕

従来、ブロック状乃至パネル状防熱材の間のすきまには
グラスウールを現場で詰めたり、軟質ウレタンを詰めた
りしているのであるが、作業効率が非常に悪く、多大の
人工を要している。

特に低温格納容器の場合には、防熱材が収縮して防熱材
間のすきまが広がり、この収縮分を初期充填時に十分グ
ラスウール等を圧縮していないとすきまが残り、熱の対
流を起こし、断熱効果を著しく阻害する。

〔発明が解決しようとする課題〕

高断熱性能が要求される防熱構造では、防熱材が多層と
なることが多く、この場合には防熱材間の、すきまをな
くすようシール材を充填することは非常に重要である。

特に液化ガス船の低温タンクではその表面を第３回生面
図に示すように、多数のブロック乃至パネル状防熱材で
、第４同断面図に示すように多層状にカバーする多層防
熱構造が採用され、その際は下記の問題を解決すること
が重要である。

（１）　　各防熱材の層間あるいは木口間の対流防止の
観点から、積荷による冷却によってタンク材及び防熱材
が熱収縮することにより各パネル間の眉間や木口間に第
４図に示すようにすきまを生し、冷気による対流が発生
し、断熱性能が著しく低下する。

（２）　　防熱材が多層になり、層間にすきまが生ずる
と、取付ボルト等にガタを生し、防熱材の保持力を低下
させるため、層間にハネの作用をする適当な反発力を有
する防熱材を充填することにより、パネルの保持力を上
げる必要がある。

（３）　　またグラスウール等の通気性防熱材を低温用
防熱材として使用するときは、防熱構造自体の気密性が
悪かったり、乾燥状態が悪いと吸湿し、結露や着霜、氷
結の原因となりやすい。

本発明はこのような事情に鑑みて提案されたもので、防
熱構造の施工を効果的に行う低コストで作業性のよいす
きま充填用膨張性防熱材及びその取付方法を提供するこ
とを目的とする。

Ｃｌ１ｌ！を解決するための手段〕 そのために第１の発明は、グラスウール、軟質ウレタン
フオーム等の綿状乃至海綿状弾性防熱材を偏平に圧縮し
、気密性フィルムで包んで真空パンクしたことを特徴と
する。

また、第２の発明は、複数のブロック乃至パネル状防熱
材の周りに形成されるすきまに（ｌ′１項所載の充填用
偏平防熱材を挿入したのち、その外皮である気密性フィ
ルムの一部に孔をあけてその真空を破ることを特徴とす
る。

〔作用〕

このような構成によれば、防熱材の周りや防熱材同士の
間に形成されるすきまに本発明の充填用偏平防熱材を深
く挿入したのち、その外皮の一部を破ると、外部空気が
その破口から充填用偏平防熱材中に侵入し、即座に内部
の綿状乃至海綿状防熱材の弾性と相俟って膨張すること
によりすきまをくまなく防熱材で充填する。

その結果、充填用偏平防熱材の初期の厚みと圧縮量を適
正に選ぶことにより、すきまの充填。

熱収縮による変位の吸収、復元力（反発力）による防熱
層間の保持力を確実なものとすることができる。

〔実施例〕

本発明の実施例を凹面について説明すると、第１図は第
１の発明の充填用偏平防熱材の製作手順を示す縦断面図
、第２図は第１図の充填用偏平防熱材を防熱材間のすき
まに充填する要領を示す縦断説明図である。

まず、第１の発明であるシール用偏平防熱材を説明する
と、第１図（１）に示すように、グラスウール、軟質ウ
レタンフオーム等の綿状乃至海綿状であって適宜の弾性
を有するシール用防熱材１を気密性プラスチックフィル
ム２の袋３にて包み、これを同図（２）に示すように、
プレスで上下から圧縮して偏平にするとともに、ｇＬ３
の内部空気を真空ポンプにより真空引きしたのち、同図
（３）に示すように、袋の開口部４を溶着して真空シー
ル５する。

このようにして作られた充填用偏平防熱材６は真空引き
されたことにより大気圧を受けて可撓性板状となる。

次に、′この充填用偏平防熱材６を使用するには、まず
第２図ｆｉ＋に示すように、防熱材間のすきま７に沿っ
てこれを深く挿入したのち、同図（２）に示すように、
その充填端付近を破って破口８をあける。

そうすると、外部空気は破口８から内部器こ侵入し、こ
れにより防熱材１０弾性に基づく膨張力と相俟って、同
図（２）に示すように、板状充填用偏平防熱材は即座に
膨張してすきま７をすきまなく防熱材１で充填する。

〔発明の効果〕

このような充填用偏平防熱材を使用すれば、下記の効果
が奏せられる。

（１）充填用偏平防熱材は低コストで製作できる。

（２）　　防熱材の周り、防熱材間のわずかなすきまで
も容易に充填用偏平防熱材を挿入することができるので
、作業性は非常によくなり、施エコストが著滅する。

（３）　　すきまへの挿入後、外皮を破れば、偏平防熱
材は即座に膨張して、防熱材の周りのすきまをくまなく
埋めて防熱効果を高めるとともに、取付ボルトＳ：よる
防熱材の保持力を一層強固にする。

（４（すきま充填後のシール用偏平防熱材はプラスチッ
クフィルムの袋で包まれたままであるから、すきまを通
しての水蒸気１等の侵入を防止し、大きな断熱効果を長
期間にわたって保持する。

要するに第１の発明によれば、グラスウール。

軟質ウレタンフオーム等の綿状乃至海綿状弾性防熱材を
偏平に圧縮し、気密性フィルムで包んで真空パ・ツクし
たこと乙＝より、価格低度で作業性及び断熱性のよいす
きまシール用膨張性防熱材を得るから、本発明充填用防
熱材は産業上極めて有益なものである。

第２の発明によれば、複数のブロック乃至パ矛ル状防熱
材の周りに形成されるすき才に（１ン項所載の充填用偏
平防熱材を挿入したのち、その外皮である気密性フィル
ムの一部に孔をあけてその真空を破ることにより、防熱
材間りのすきまを低コストで迅速かつ確実にソールし、
長期間にわたって防熱構造の断熱性を保持することがで
きるので、本発明方法は産業上極めて有益なものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の充填用偏平防熱材の製作手順を示す縦
断説明図、第２図は第１図の充填用偏平防熱材を防熱材
間のすきまに充填する要領を示す縦断説明図である。 第３図は公知の液化ガスタンクの防熱材を示す平面図、
第４図は第３図の断面図である。 １・・・充填用防熱材、２・・・プラスチックフィルム
１．３・・・袋、４・・・開口部、５・・・ソール、６
・・・すきま充填用偏平防熱材、７・・・すきま、代理
人　弁理士　塚　本　正　文 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）グラスウール、軟質ウレタンフォーム等の綿状乃
   至海綿状弾性防熱材を偏平に圧縮し、気密性フィルムで
   包んで真空パックしたことを特徴とするすきま充填用膨
   張性防熱材。
2. （２）複数のブロック乃至パネル状防熱材の周りに形成
   されるすきまに（１）項所載の充填用偏平防熱材を挿入
   したのち、その外皮である気密性フィルムの一部に孔を
   あけてその真空を破ることを特徴とするすきま充填用膨
   張性防熱材の使用方法。