JP2014126058A - 低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造 - Google Patents

低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 防熱パネルを低温タンクの外表面に取り付けるための労力の低減を図ると共に、低温タンクに対する防熱性能の向上を図ることができる低温タンク防熱構造の施工方法を提供すること。
【解決手段】 低温タンク2の外表面に取り付けられた複数の防熱パネル1と、防熱パネル1の厚み方向と平行する側面どうしの間に挟み込まれた目地材12とを備える低温タンク防熱構造の施工方法において、弾力性を有する目地材12を当該目地材12よりも摩擦係数の小さい包装シート17で圧縮及び密封して包装済み目地材16を製造する段階と、互いに隣合う防熱パネル1の側面どうしの間に包装済み目地材16が配置されるように、複数の防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して取り付ける防熱パネル取付け段階と、防熱パネル1の側面どうしの間に取り付けられた包装済み目地材16の包装シート17を開封する包装シート開封段階とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、LNG(液化天然ガス)等の低温物質を貯蔵するための低温タンクの外表面に設けられる低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造に関する。
LNG(液化天然ガス)等の低温物質を貯蔵するための低温タンクには、その外壁の外表面を覆うように複数の防熱パネルが面状に並べられて取り付けられると共に、互いに隣合う防熱パネルどうしの間に目地材が設けられる構成の低温タンクの防熱構造が広く採用されている。
この目地材は、互いに隣合う防熱パネルどうしの間に形成される目地(隙間)を埋めるためのものであり、以下の目的を達成することが求められる。
まず、目地に埋め込まれた目地材によって、目地でのガス(例えば空気)の対流の可能性を低減して、この防熱構造に定められた規定の防熱性能を確保できること、そして、目地材に弾力性を持たせることによって、防熱パネルを所定位置に取り付ける際に、その取付け位置を容易に調整できること、また、温度変化による低温タンクの変形に伴う防熱パネルの変形を無理なく吸収できることが求められている。
なお、上記低温タンクの防熱構造の一例として、特開平6−337096号公報に記載されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−337096号公報
しかし、近年、LNG船(LNG運搬船、LNGタンカ)においては、商品であるLNGが低温タンク内で蒸発することによるロスを極力抑える目的で、防熱パネルの厚みを増大させる傾向にある。そしてこのように、防熱パネルの厚みが増大すると、目地材の当該厚み方向の寸法も増大するので、低温タンクの防熱構造を施工するときの施工性が悪化するという問題が起こっている。
つまり、図11〜図13の各正面図に示すように、防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して、互いに隣合う左右及び上下の各防熱パネル1の側面どうしの間に目地材3を挟み込むように取り付ける際に、例えば図12に示すように、次に取り付けようとする防熱パネル1の下側面1bを、既に低温タンク2に取り付けられている別の防熱パネル1の上側面1aに水平方向に取り付けられた目地材3に接触させた状態で、この取り付けようとする防熱パネル1を目地材3に沿って移動させて当該防熱パネル1の位置調整(位置決め)を行っている。
このとき、目地材3が例えば一般的に使用されているポリエーテル系軟質ウレタンフォームで形成されている場合は、その摩擦係数が比較的大きいので、摩擦抵抗が大きく、防熱パネル1の位置調整を行うための労力が作業者にとって大きな負担となっている。
そして、作業者が、防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して配置したり位置調整を行っているときに、防熱パネル1の下側面1bと圧接する水平方向に配置された目地材3の一部がめくれたり移動することが多くなり、このようにめくれたり移動した目地材3を修正するための労力も、作業者にとって大きな負担となっている。
また、図13に示すように、目地材3によって目地を隙間なく埋めることができるように、防熱パネル1を鉛直方向に配置された目地材3に押し付けて、この目地材3を圧縮させた状態で防熱パネル1を所定位置に配置したり位置調整する必要がある。その結果、防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して所定位置に配置したり位置調整を行うための労力も、作業者にとって大きな負担となっている。
なお、図に示す4は、取付けボルトである。この取付けボルト4は、低温タンク2の表面に取り付けられており、取付けボルト4の先端部には、係止部材4a(ワッシャ)が取り付けられている。この係止部材付き取付けボルト4は、防熱パネル1を低温タンク2の表面に取り付けるためのものである。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、防熱パネルを低温タンクの外表面に対して取り付けるための労力の低減を図ると共に、低温タンクに対する防熱性能の向上を図ることができる低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造を提供することを目的としている。
本発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法は、低温物質を貯蔵するための低温タンクの外表面に対して取り付けられた複数の防熱パネルと、前記防熱パネルの厚み方向と平行する側面どうしの間、又は前記防熱パネルの厚み方向と垂直な表面どうしの間に挟み込まれた目地材とを備える低温タンク防熱構造の施工方法において、弾力性を有する前記目地材を当該目地材よりも摩擦係数の小さい包装シートで圧縮及び密封して包装済み目地材を製造する段階と、互いに隣合う前記防熱パネルの前記側面又は前記表面どうしの間に前記包装済み目地材が配置されるように、複数の前記防熱パネルを前記低温タンクの外表面に対して取り付ける防熱パネル取付け段階と、前記防熱パネルの側面又は前記表面どうしの間に取り付けられた前記包装済み目地材の前記包装シートを開封する包装シート開封段階とを備えることを特徴とするものである。
この発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法によると、まず、目地材を当該目地材よりも摩擦係数の小さい包装シートで圧縮及び密封して包装済み目地材を製造する。次に、互いに隣合う防熱パネルの側面又は表面どうしの間に包装済み目地材が配置されるように、防熱パネルを低温タンクの外表面に対して取り付ける。しかる後に、防熱パネルの側面又は表面どうしの間に取り付けられた包装済み目地材の包装シートを開封する。そして、このように包装シートを開封すると、この包装シートによって圧縮及び密封されている目地材が膨張して、この互いに隣合う防熱パネルの側面又は表面どうしの間の隙間をこの目地材によって隙間なく埋めることができる。このようにして、低温タンクの防熱構造を施工することができる。
この発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法において、前記防熱パネル取付け段階は、前記防熱パネルが前記低温タンクの外表面に対して取り付けられ、当該防熱パネルの前記側面又は前記表面には、前記包装済み目地材が取り付けられている段階と、既に取り付けられている前記防熱パネル、及び次に取り付けようとする前記防熱パネルにおいて、前記側面又は前記表面どうしの間に前記包装済み目地材が配置されるように、次に取り付けようとする前記防熱パネルを前記低温タンクの外表面に対して取り付ける段階とを備えるものとするとよい。
この防熱パネル取付け段階によると、まず、防熱パネルが低温タンクの外表面に対して取り付けられ、このとき、当該防熱パネルの側面又は表面には、包装済み目地材が取り付けられているようにする。次に、既に取り付けられている防熱パネル、及び次に取り付けようとする防熱パネルにおいて、側面又は表面どうしの間に包装済み目地材が配置されるように、次に取り付けようとする防熱パネルを低温タンクの外表面に対して取り付ける。このようにして、低温タンクの防熱構造を施工することができる。
この発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法において、前記目地材は、EPDM系連続発泡体又はポリエーテル系軟質ウレタンフォームで形成されているものとするとよい。
目地材の材質をこのようにすると、目地材自体の防熱性能を確保することができる。そして、包装済み目地材の包装シートを開封したときに、EPDM系連続発泡体又はポリエーテル系軟質ウレタンフォームがその弾力性によって膨張して、互いに隣合う防熱パネルどうしの間の目地をこの目地材によって隙間なく埋めることができる。更に、温度変化に伴って低温タンクが変形して、防熱パネルどうしの間の目地の寸法が変化しても、この目地に隙間ができないように目地材が膨張又は収縮することができる。
この発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法において、前記包装シートは、合成樹脂製のシートであるものとするとよい。
この包装シートによると、目地材よりも摩擦係数を小さくすることが可能であり、しかも、目地材を適切に圧縮及び密封することが可能である。よって、この包装シートを使用する包装済み目地材を提供することができる。
この発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法において、前記包装済み目地材の厚みは、前記防熱パネルどうしの間の目地に対して規定された寸法、又はそれよりも小さい寸法に設定されているものとするとよい。
このようにすると、防熱パネルを低温タンクの外表面に対して、互いに隣合う防熱パネルの側面又は表面どうしの間に包装済み目地材を挟み込むように配置すれば、防熱パネルの側面又は表面どうしの間の目地が自動的に規定された寸法となるように、防熱パネルを取り付けることができる。よって、防熱パネルを取り付けるときの作業性の向上を図ることができる。
また、包装済み目地材の厚みを、防熱パネルどうしの間の目地に対して規定された寸法よりも小さい寸法に設定すると、防熱パネルを低温タンクの外表面の所定位置に取り付ける際において、防熱パネルの側面と包装済み目地材との接触面積を小さくして両者間の摩擦抵抗や、包装済み目地材を圧縮するための作業者による労力を解消することが可能である。
この発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法において、前記包装済み目地材は、2種類の第1目地材及び第2目地材が前記包装シートで圧縮及び密封され、前記第1目地材は、前記第2目地材よりも前記低温タンクの外表面に近い側に配置され、前記第1目地材は、前記第2目地材よりもガス透過係数が小さいものとするとよい。
このようにすると、第1目地材によって、低温タンクの外表面に近い部分でガスの対流を低減することができ、低温タンク内の冷気が低温タンク外に逃げる量を効果的に低減することができる。そして、第2目地材は、第1目地材よりも低価格のガス透過係数が大きいものを使用することができるので、この第1及び第2目地材の全体としてのコストを低減することができる。
この発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法において、前記低温タンクは、船に搭載されるものとするとよい。
このようにすると、船全体の製造コストの低減を図ることができる。そして、低温物質が例えばLNG等の液化ガス燃料である場合は、防熱構造の防熱性能が優れているので、船での輸送中において、液化ガス燃料が低温タンク内で蒸発することによるロスを抑制することができる。
本発明に係る低温タンクの防熱構造は、低温物質を貯蔵するための低温タンクの外表面に対して取り付けられた複数の防熱パネルと、前記防熱パネルの厚み方向と平行する側面どうしの間、又は前記防熱パネルの厚み方向と垂直な表面どうしの間に挟み込まれた目地材とを備える低温タンクの防熱構造において、前記目地材は、弾力性を有し、前記防熱パネルの前記側面又は前記表面どうしの間に取り付けられた包装済み目地材の包装シートが開封されて膨張したものであり、前記包装済み目地材は、前記目地材を当該目地材よりも摩擦係数の小さい包装シートで圧縮及び密封して作られ、互いに隣合う前記防熱パネルの前記側面又は前記表面どうしの間に挟み込まれたものであることを特徴とするものである。
本発明に係る低温タンクの防熱構造によると、本発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法によって作られたものであるので、当該低温タンク防熱構造の施工方法と同様の作用を奏する。
この発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造によると、防熱パネルを低温タンクの外表面に対して、互いに隣合う防熱パネルの側面どうしの間、又は表面どうしの間に包装済み目地材が配置されるように取り付ける際に、例えば次に取り付けようとする防熱パネルの側面又は表面を、既に低温タンクに取り付けられている別の防熱パネルの側面又は表面に取り付けられた包装済み目地材に接触させた状態で、この取り付けようとする防熱パネルを包装済み目地材に沿って移動させて当該防熱パネルの位置調整を行うことがある。
このとき、包装済み目地材の包装シートは、目地材よりも摩擦係数が小さいものを使用しているので、摩擦抵抗を小さくすることができ、防熱パネルの位置調整を行うための労力の低減を図ることができる。
そして、包装済み目地材は、その目地材が包装シートによって圧縮及び密封されて包装されているので、防熱パネルを低温タンクの外表面に対して配置したり位置調整を行っているときに、目地材の一部がめくれたり移動することを防止することができる。よって、この包装済み目地材の包装シートを開封すると、目地材が膨張して、互いに隣合う防熱パネルの側面又は表面どうしの間(目地)に隙間が生じないように、この目地(空間)をこの膨張した目地材で埋めることができる。これによって、互いに隣合う防熱パネルどうしの間の目地において、ガスの対流を抑制することができ、低温タンクに対する防熱性能の向上を図ることができる。
また、包装済み目地材は、その目地材が包装シートによって圧縮及び密封されて包装されているので、目地材によって目地を隙間なく埋めることができるように、防熱パネルを目地材に押し付けて、この目地材を圧縮させた状態で防熱パネルを配置したり位置調整する必要性を解消することができる。その結果、防熱パネルを低温タンクの外表面に対して配置したり位置調整を行うための労力の低減を図ることができる。
この発明の一実施形態に係る低温タンク防熱構造の施工方法を説明するための図であり、次の防熱パネルが取り付けられる前の状態を示す正面図である。 同実施形態に係る同施工方法を説明するための図であり、防熱パネルが取付け位置の手前に配置された状態を示す正面図である。 同実施形態に係る同施工方法を説明するための図であり、防熱パネルを取付け位置に移動させた状態を示す正面図である。 同実施形態に係る同施工方法を説明するための図であり、目地に取り付けられた包装済み目地材の包装シートを開封して目地材が膨張した状態を示す正面図である。 同実施形態に係る同施工方法に使用する包装済み目地材の製造方法を説明するための図であり、(a)は、目地材と包装シートを示す斜視図、(b)は、2枚の包装シートで挟まれた目地材を、各包装シートの外側から圧縮部材で挟み込んだ状態を示す斜視図である。 同実施形態に係る同施工方法に使用する包装済み目地材の製造方法を説明するための図であり、(a)は、図5(b)に示す目地材を圧縮及び密封する状態を示す斜視図、(b)は、圧縮及び密封された包装済み目地材を示す斜視図、(c)は、図6(b)に示す包装済み目地材のA−A断面図である。 図4に示す低温タンクの防熱構造を示す断面図である。 同発明の他の実施形態に係る低温タンクの防熱構造を示す断面図である。 同発明の更に他の実施形態に係る低温タンクの防熱構造を示す断面図である。 同実施形態に係る低温タンクの防熱構造に使用する防熱パネルの他の例を示す断面図である。 従来の低温タンク防熱構造の施工方法を説明するための図であり、次の防熱パネルが取り付けられる前の状態を示す正面図である。 同従来の同施工方法を説明するための図であり、防熱パネルが取付け位置の手前に配置された状態を示す正面図である。 同従来の同施工方法を説明するための図であり、防熱パネルを取付け位置に移動させた状態を示す正面図である。
以下、本発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造の一実施形態を、図1〜図7を参照して説明する。この低温タンクの防熱構造11は、図4及び図7に示すものであり、図4は、低温タンク2の外表面に多数の防熱パネル1が取り付けられた状態を示す正面図である。そして、図7は、図4に示す防熱パネル1及び目地材12を示す断面図である。
このように、この低温タンクの防熱構造11は、低温物質を貯蔵するための低温タンク2の外表面に対して取り付けられた複数の防熱パネル1と、防熱パネル1の厚み方向と平行する側面(上側面1a、下側面1b、左側面1c、右側面1d)どうしの間に挟み込まれた目地材12とを備えるものである。
この低温タンク2は、例えば直径が約40mの球形に形成された金属製のタンクであり、船に搭載されるものである。この船としては、例えばLNG船(LNG運搬船、LNGタンカ)である。ただし、低温タンク2は、陸上に建造されるものであってもよい。そして、低温タンク2は、球形のものを例に挙げたが、球形以外の形状であってもよい。そして、この低温タンク2内に貯蔵される低温物質は、例えばLNG(液化天然ガス)であるが、それ以外の低温物質でもよい。
図1及び図7に示す防熱パネル1は、断熱性を有する材料で形成され、例えば厚みが約240mmであり、縦横の各寸法が約900mm、1200mmである略直方体に形成されている。
目地材12は、弾力性を有し、互いに隣合う防熱パネル1の側面(上側面1aと下側面1b、及び左側面1cと右側面1d)どうしの間に取り付けられた包装済み目地材16の包装シート17が開封されたときは、目地を埋めるように膨張するものである。
この包装済み目地材16は、図5及び図6に示す製造方法によって製造されたものであり、目地材12を当該目地材12よりも摩擦係数の小さい包装シート17で圧縮及び密封して作られ、互いに隣合う上下及び左右の防熱パネル1の側面(上側面1aと下側面1b、及び左側面1cと右側面1d)どうしの間に配置されるものである。
よって、図1及び図7に示す低温タンクの防熱構造11が完成された状態では、この包装済み目地材16は、包装シート17が開封された開封済み目地材となっており、包装シート17内の目地材12は、膨張した状態となっている。そして、この膨張した目地材12は、互いに隣合う上下及び左右の防熱パネル1の側面(上側面1aと下側面1b、及び左側面1cと右側面1d)どうしの間の目地に隙間なく埋め込まれた状態となっている。
この目地材12は、例えばEPDM系連続発泡体又はポリエーテル系軟質ウレタンフォーム(PUF)で形成されている。このEPDM系連続発泡体とは、ゴムスポンジ(EPDM:エチレンプロピレンジエンモノマー)である。ただし、目地材12は、上記以外の材料を使用して作成してもよい。
包装シート17は、例えばポリエチレン又はポリプロピレンを含む合成樹脂製のシートであり、目地材12よりも摩擦係数の小さいものである。
次に、図5及び図6を参照して包装済み目地材16の製造方法を説明する。まず、図5(a)に示すように、例えば細長い直方体状の目地材12の上下の各面に、包装シート17を1枚ずつ配置する。
この目地材12は、自然状態(膨張した状態)で、この目地材12を埋め込もうとする図3の水平方向の目地の寸法t2又は鉛直方向の目地の寸法t1よりも大きい寸法であり、包装シート17が開封されて膨張した状態で、この目地を規定された程度にガスの対流を低減して防熱性能を確保できる寸法に形成されている。
次に、図5(b)、図6(b)、(c)に示すように、上下の各包装シート17で挟まれた目地材12を、各包装シート17の外側から圧縮部材18で挟み込んで目地材12を圧縮する。この圧縮によって、目地材12の内部や上下の各包装シート17の間に存在していた空気の大部分を外部に排出することができ、この圧縮した状態で、上下の各包装シート17の外周縁部を例えばヒートシーラ19で溶着して密封する。図6(b)に示す17aは、封止部である。
よって、図6に示す目地材12の上下に配置される各包装シート17は、この上下の各包装シート17で目地材12を圧縮及び密封することができる大きさに形成されている。
このようにして製造された包装済み目地材16は、図6(b)に示すものであり、図6(c)は、図6(b)に示す包装済み目地材16のA−A断面図である。また、この包装済み目地材16の厚みは、この包装済み目地材16が取り付けられる互いに隣合う上下及び左右の防熱パネル1の側面(上側面1aと下側面1b、及び左側面1cと右側面1d)どうしの間に形成される目地の寸法と同一又はそれよりも小さくなるように形成されている。そして、包装済み目地材16の長さ、幅は、この包装済み目地材16が取り付けられる各側面に対応する寸法に形成されている。
次に、図1〜図4等を参照して、低温タンク防熱構造の施工方法を説明する。この低温タンク防熱構造の施工方法は、図5及び図6に示す包装済み目地材16の製造段階と、図1〜図3に示す防熱パネル取付け段階と、図4に示す包装シート開封段階とを備えている。
まず予め、図6(b)に示す包装済み目地材16を多数製造しておく。
図1は、低温タンク2の外表面に防熱パネル1を取り付けていく途中の状態を示しており、この防熱パネル1を球形の低温タンク2の外表面に取り付けていく順番は、例えば概略として低温タンク2の下部に第1段目の防熱パネル1を取り付け、その後に、その第1段目の防熱パネル1の上段に、次の第2段目の防熱パネル1を低温タンク2の外周面の全周に亘って取り付ける。更にその後に、その第2段目の防熱パネル1の上段に、次の第3段目の防熱パネル1を低温タンク2の外周面の全周に亘って取り付ける。上記のような作業を繰り返すことによって、防熱パネル1を球形の低温タンク2の外表面の全体に取り付ける。このようにして、低温タンクの防熱構造11の施工が行われる。
図1は、n段目の防熱パネル1が低温タンク2の外周面に取り付けられており、次に、(n+1)段目の防熱パネル1が順番に取り付けられていくところを示している。このn段目のそれぞれの防熱パネル1の上側面1aには、目地材12が圧縮及び密封された包装済み目地材16が例えば両面テープで取り付けられている。そして、(n+1)段目のそれぞれの防熱パネル1の一方の側面(例えば右側面1d)には、包装済み目地材16が取り付けられている。
図1に示す4は、取付けボルトである。この取付けボルト4は、低温タンク2の外表面に垂直に取り付けられており、各取付けボルト4の先端部には、係止部材4a(ワッシャ)が取り付けられる。この係止部材4aは、低温タンク2の外表面に配置された防熱パネル1の外面縁部と係合して、防熱パネル1をその配置された位置から外側に外れないように留めておくためのものである。そして、この係止部材4aは、図3に示すように、防熱パネル1が低温タンク2の外周面の所定位置に配置して位置調整した後に、取付けボルト4の先端部に取り付けられる。このように、この係止部材付き取付けボルト4は、防熱パネル1を低温タンク2の表面に取り付けるためのものである。
図2は、既に取り付けられているn段目及び(n+1)段目の防熱パネル1、及び次に取り付けようとする(n+1)段目の防熱パネル1において、左右の各側面1c、1d及び上下の各側面1a、1bどうしの間に包装済み目地材16を挟み込むように、次に取り付けようとする防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して取り付ける。このとき、次に取り付けようとする(n+1)段目の防熱パネル1の下側面1bが、n段目の防熱パネル1の上側面1aに取り付けられた包装済み目地材16に接する状態で、当該防熱パネル1を左横方向に移動させて位置調整が行われ、当該防熱パネル1が所定の取付け位置に配置される。
図3は、次に取り付けようとする(n+1)段目の防熱パネル1が、所定の取付け位置に配置された状態を示している。この状態で、(n+1)段目の互いに隣合う防熱パネル1の左右の側面1c、1dどうしの間に両方の各側面1c、1dと密着した状態で包装済み目地材16が挟み込まれている。
図4は、(n+1)段目の防熱パネル1の左右の各側面1c、1dどうしの間に取り付けられた全ての包装済み目地材16、及び(n+1)段目の防熱パネル1の下側面1bとn段目の防熱パネル1の上側面1aとの間に配置された全ての包装済み目地材16の包装シート17を開封した状態を示している。
このように包装シート17を開封すると、この包装シート17によって圧縮及び密封されている目地材12が膨張して、この互いに隣合う防熱パネル1の左右の各側面1c、1d及び上下の各側面1a、1bどうしの間の目地(隙間)をこの目地材12によって隙間なく埋めることができる。このとき、この開封された包装シート17は、目地材12と防熱パネル1の各側面との間に挟み込まれた状態で残っているが、目地材12に課せられている上記機能の妨げとなることはない。
次に、(n+1)段目の防熱パネル1の施工を行ったように、(n+2)段目以降の防熱パネル1の施工を行う。このようにして、低温タンク2の外表面全体に防熱パネル1を取り付けることができると共に、それらの各目地に目地材12を取り付けることができ、低温タンクの防熱構造11の施工が完了する。
次に、低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造11の作用を説明する。この低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造11によると、図2に示すように、防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して、互いに隣合う防熱パネル1の上下左右の各側面(上側面1aと下側面1b、及び左側面1cと右側面1d)どうしの間に包装済み目地材16を挟み込むように取り付ける際に、例えば次に取り付けようとする防熱パネル1の下側面1bを、既に低温タンク2に取り付けられている別の防熱パネル1の上側面1aに取り付けられた包装済み目地材16に接触させた状態で、この取り付けようとする防熱パネル1を包装済み目地材16に沿って左横方向に移動させて当該防熱パネル1の位置調整を行う。
このとき、包装済み目地材16の包装シート17は、目地材12よりも摩擦係数が小さいものを使用しているので、摩擦抵抗を小さくすることができ、防熱パネル1の位置調整を行うための作業者の労力の低減を図ることができる。
そして、包装済み目地材16は、その目地材12が包装シート17によって圧縮及び密封されて包装されているので、防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して配置したり位置調整を行っているときに、目地材12の一部がめくれたり移動することを防止することができる。
よって、この包装済み目地材16の包装シート17を開封すると、目地材12が膨張して、互いに隣合う防熱パネル1の上下左右の各側面(上側面1aと下側面1b、及び左側面1cと右側面1d)どうしの間(目地)に隙間が生じないように、この目地(空間)をこの膨張した目地材12で埋めることができる。これによって、互いに隣合う防熱パネル1どうしの間の目地において、ガスの対流を抑制することができ、低温タンク2に対する防熱性能の向上を図ることができる。
また、包装済み目地材16は、その目地材12が包装シート17によって圧縮及び密封されて包装されているので、目地材12によって目地を隙間なく埋めることができるように、防熱パネル1を鉛直方向及び水平方向に配置された各目地材12に押し付けて、これらの目地材12を圧縮させた状態で防熱パネル1を配置したり位置調整する必要がない(図2及び図3参照)。その結果、防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して配置したり位置調整を行うための労力の低減を図ることができる。
そして、目地材12は、EPDM系連続発泡体又はポリエーテル系軟質ウレタンフォームで形成されているので、目地材12自体の防熱性能を確保することができる。そして、包装済み目地材16の包装シート17を開封したときに、EPDM系連続発泡体又はポリエーテル系軟質ウレタンフォームがその弾力性によって膨張して、互いに隣合う防熱パネル1どうしの間の目地をこの目地材12によって隙間なく埋めることができる。更に、温度変化に伴って低温タンク2が変形して、防熱パネル1どうしの間の目地の寸法が変化しても、この目地に隙間ができないように目地材12が膨張又は収縮することができる。
また、包装シート17は、合成樹脂製(ポリエチレン又はポリプロピレン製のシート)としたことにより、目地材12よりも摩擦係数を小さくすることが可能であり、しかも、目地材12を適切に圧縮及び密封することが可能である。よって、この包装シート17を使用する包装済み目地材16を提供することができる。
更に、図3に示すように、包装済み目地材16の厚みtは、左右の防熱パネル1どうしの間の左右の目地に対して規定された寸法t1に設定されている。
このようにすると、防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して、互いに隣合う左右の防熱パネル1の右及び左の各側面1c、1dどうしの間に包装済み目地材16を挟み込むように配置すれば、左右の防熱パネル1の右及び左の各側面どうしの間の目地が自動的に規定された寸法t1となるように、防熱パネル1を取り付けることができる。よって、防熱パネル1を取り付けるときの作業性の向上を図ることができる。
また、図3に示すように、水平方向に配置された包装済み目地材16の厚みtを、防熱パネル1の上下の目地に対して規定された寸法t2よりも小さい寸法に設定することができる。このようにすると、防熱パネル1を低温タンク2の外表面の所定位置に取り付ける際において、上の防熱パネル1の下側面1bと、下の防熱パネル1の上側面1aに取り付けられた包装済み目地材16との接触面積を小さくして、両者間の摩擦抵抗を小さくすることが可能である。
なお、この実施形態では、図3に示すように、水平方向に取り付けられている包装済み目地材16は、各取付けボルト4の上側を通るように配置されているので、上記接触面積を小さくして、両者間の摩擦抵抗を小さくすることが可能である。
更に、この実施形態のように、低温タンク2が船に搭載されるものとすると、船全体の製造コストの低減を図ることができる。そして、低温物質が例えばLNG等の液化ガス燃料である場合は、防熱構造11の防熱性能が優れているので、船での輸送中において、液化ガス燃料が低温タンク2内で蒸発することによるロスを抑制することができる。
ただし、上記実施形態では、図2及び図3に示すように、水平方向に取り付けられている包装済み目地材16の厚みを、防熱パネル1どうしの間の目地に対して規定された寸法t2よりも小さい寸法に設定したが、これに代えて、寸法t2と同一又はこれよりも大きい寸法に設定してもよい。
そして、上記実施形態では、図3に示すように、鉛直方向に取り付けられている包装済み目地材16の厚みを、防熱パネル1どうしの間の目地に対して規定された寸法t1に設定したが、これに代えて、寸法t1よりも小さい寸法に設定してもよい。このようにしても、包装済み目地材を圧縮するための作業者による労力を解消することが可能である。
更に、上記実施形態の包装済み目地材16は、図7に示すように、1種類の材質の目地材12が包装シート17で圧縮及び密封されたものとしたが、これに代えて、図8に示すように、2種類の材質の第1目地材13及び第2目地材14が包装シート17で圧縮及び密封されたものとすることができる。
つまり、図8に示すように、第1及び第2目地材13、14が低温タンク2の外表面に平行に配置すると共に、第1目地材13を第2目地材14よりも低温タンク2の外表面に近い側に配置する。そして、この第1目地材13は、第2目地材14よりもガス透過係数が小さいものとする。
このようにすると、第1目地材13によって、低温タンク2の外表面に近い部分でガスの対流を低減することができ、低温タンク2内の冷気が低温タンク2外に逃げる量を効果的に低減することができる。そして、第2目地材14は、第1目地材13よりも低価格のガス透過係数が大きいものを使用することができるので、この第1及び第2目地材13、14の全体としてのコストを低減することができる。
そして、上記実施形態では、図7に示すように、低温タンク2の外表面に防熱パネル1を1層設けた構成としたが、これに代えて、図9に示すように、低温タンク2の外表面に防熱パネル1を2層、又は3層以上設けた構成としてもよい。
この図8に示す低温タンク防熱構造の施工方法は、低温物質を貯蔵するための低温タンク2の外表面に対して2層、又は3層以上取り付けられた複数の防熱パネル1と、防熱パネル1の厚み方向と垂直な上下の各表面1e、1fどうしの間に挟み込まれた目地材15とを備える低温タンク防熱構造の施工方法において、弾力性を有する目地材15を当該目地材15よりも摩擦係数の小さい包装シートで圧縮及び密封して包装済み目地材を製造する段階と、互いに隣合う上下の防熱パネル1の上及び下の各表面1e、1fどうしの間に包装済み目地材を挟み込むように複数の防熱パネル1を低温タンク2の外表面に対して2層、又は3層以上取り付ける防熱パネル取付け段階と、低温タンク2の外表面に対して2層又は3層以上の各層の防熱パネル1を順次配置するごとに、防熱パネル1の上及び下の各表面1e、1fどうしの間に取り付けられた包装済み目地材の包装シートを開封する包装シート開封段階とを備えている。
ただし、上記以外は、上記実施形態と同等であるので、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。この低温タンク防熱構造の施工方法は、上記実施形態と同様の作用を奏する。
また、上記実施形態では、図7等に示すように、防熱パネル1は、略直方体に形成された1層構造のものを例に挙げて説明したが、これ以外の形状及び寸法のものであってもよい。例えば図10に示すように、2層構造の防熱パネル21を使用することができる。この防熱パネル21の第1層目の部材21aと第2層目の部材21bは、互いに結合している。そして、この防熱パネル21の第1層目の部材21aは、略直方体に形成され、例えば硬質ポリウレタン(PUF)製である。そして、第2層目の部材21bは、第1層目の部材21aよりも小さい逆四角錐台状に形成され、例えばフェノールレジンフォーム(PRF)製である。そして、図には示さないが、第2層目の部材21b間の目地には、目地材が充填又は装着される。
以上のように、本発明に係る低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造は、防熱パネルを低温タンクの外表面に対して取り付けるための労力の低減を図ると共に、低温タンクに対する防熱性能の向上を図ることができる優れた効果を有し、このような低温タンク防熱構造の施工方法及び低温タンクの防熱構造に適用するのに適している。
1 防熱パネル
1a 上側面
1b 下側面
1c 左側面
1d 右側面
1e 外表面
1f 内表面
2 低温タンク
4 取付けボルト
4a 係止部材
11 低温タンクの防熱構造
12、15 目地材
13 第1目地材
14 第2目地材
16 包装済み目地材
17 包装シート
17a 封止部
18 圧縮部材
21 防熱パネル
21a 第1層目の部材
21b 第2層目の部材

Claims (8)

  1. 低温物質を貯蔵するための低温タンクの外表面に対して取り付けられた複数の防熱パネルと、前記防熱パネルの厚み方向と平行する側面どうしの間、又は前記防熱パネルの厚み方向と垂直な表面どうしの間に挟み込まれた目地材とを備える低温タンク防熱構造の施工方法において、
    弾力性を有する前記目地材を当該目地材よりも摩擦係数の小さい包装シートで圧縮及び密封して包装済み目地材を製造する段階と、
    互いに隣合う前記防熱パネルの前記側面又は前記表面どうしの間に前記包装済み目地材が配置されるように、複数の前記防熱パネルを前記低温タンクの外表面に対して取り付ける防熱パネル取付け段階と、
    前記防熱パネルの側面又は前記表面どうしの間に取り付けられた前記包装済み目地材の前記包装シートを開封する包装シート開封段階とを備えることを特徴とする低温タンク防熱構造の施工方法。
  2. 前記防熱パネル取付け段階は、
    前記防熱パネルが前記低温タンクの外表面に対して取り付けられ、当該防熱パネルの前記側面又は前記表面には、前記包装済み目地材が取り付けられている段階と、
    既に取り付けられている前記防熱パネル、及び次に取り付けようとする前記防熱パネルにおいて、前記側面又は前記表面どうしの間に前記包装済み目地材が配置されるように、次に取り付けようとする前記防熱パネルを前記低温タンクの外表面に対して取り付ける段階とを備えることを特徴とする請求項1に記載の低温タンク防熱構造の施工方法。
  3. 前記目地材は、EPDM系連続発泡体又はポリエーテル系軟質ウレタンフォームで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の低温タンク防熱構造の施工方法。
  4. 前記包装シートは、合成樹脂製のシートであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の低温タンク防熱構造の施工方法。
  5. 前記包装済み目地材の厚みは、前記防熱パネルどうしの間の目地に対して規定された寸法、又はそれよりも小さい寸法に設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の低温タンク防熱構造の施工方法。
  6. 前記包装済み目地材は、2種類の第1目地材及び第2目地材が前記包装シートで圧縮及び密封され、
    前記第1目地材は、前記第2目地材よりも前記低温タンクの外表面に近い側に配置され、
    前記第1目地材は、前記第2目地材よりもガス透過係数が小さいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の低温タンク防熱構造の施工方法。
  7. 前記低温タンクは、船に搭載されるものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の低温タンク防熱構造の施工方法。
  8. 低温物質を貯蔵するための低温タンクの外表面に対して取り付けられた複数の防熱パネルと、前記防熱パネルの厚み方向と平行する側面どうしの間、又は前記防熱パネルの厚み方向と垂直な表面どうしの間に挟み込まれた目地材とを備える低温タンクの防熱構造において、
    前記目地材は、弾力性を有し、前記防熱パネルの前記側面又は前記表面どうしの間に取り付けられた包装済み目地材の包装シートが開封されて膨張したものであり、
    前記包装済み目地材は、前記目地材を当該目地材よりも摩擦係数の小さい包装シートで圧縮及び密封して作られ、互いに隣合う前記防熱パネルの前記側面又は前記表面どうしの間に挟み込まれたものであることを特徴とする低温タンクの防熱構造。
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