JPH04194027A - ケイ酸カルシウム質繊維及びその製造方法 - Google Patents
ケイ酸カルシウム質繊維及びその製造方法Info
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- JPH04194027A JPH04194027A JP31924590A JP31924590A JPH04194027A JP H04194027 A JPH04194027 A JP H04194027A JP 31924590 A JP31924590 A JP 31924590A JP 31924590 A JP31924590 A JP 31924590A JP H04194027 A JPH04194027 A JP H04194027A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、触媒、微生物、酵素等の担体或は断熱材とし
て有用な、ケイ酸カルシウム質繊維及びその製造方法に
関する。
て有用な、ケイ酸カルシウム質繊維及びその製造方法に
関する。
アルミナ系、シリカ系、アルミナ・シリカ糸などのセラ
ミック繊維は、主に断熱材として使用されるほか、複合
材の強化繊維など各種の用途に広く使用されている。
ミック繊維は、主に断熱材として使用されるほか、複合
材の強化繊維など各種の用途に広く使用されている。
かかるセラミック繊維の用途のひとつとして、触媒、微
生物、酵素等を担持する担体があるが、従来のセラミッ
ク繊維は中実でしかも表面が比較的滑らかであるため比
表面積がさほど大きくなく、触媒の担持能力に限界があ
った。
生物、酵素等を担持する担体があるが、従来のセラミッ
ク繊維は中実でしかも表面が比較的滑らかであるため比
表面積がさほど大きくなく、触媒の担持能力に限界があ
った。
又、断熱材として用いられるセラミック繊維においても
、現状では繊維間の空気層による断熱効果を利用するだ
けであるが、セラミック繊維自体を極めて凹凸に富んだ
表面を有する比表面積の大きな構造とすることができれ
ば、より高い断熱能力が得られるものと考えられていた
。
、現状では繊維間の空気層による断熱効果を利用するだ
けであるが、セラミック繊維自体を極めて凹凸に富んだ
表面を有する比表面積の大きな構造とすることができれ
ば、より高い断熱能力が得られるものと考えられていた
。
本発明はかかる従来の事情に鑑み、繊維自体が比表面積
の大きな構造を有し、触媒、微生物、酵素等の担体又は
断熱材として好適なセラミック繊維を提供することを目
的とする。
の大きな構造を有し、触媒、微生物、酵素等の担体又は
断熱材として好適なセラミック繊維を提供することを目
的とする。
上記目的を達成するため、本発明が提供するセラミック
繊維のひとつは、中空のトバモライトからなるケイ酸カ
ルシウム質繊維であり、他のヒトつは内部がムライトと
トバモライト含有層からなり、外周がトバモライトから
なるケイ酸カルシウム質繊維である。
繊維のひとつは、中空のトバモライトからなるケイ酸カ
ルシウム質繊維であり、他のヒトつは内部がムライトと
トバモライト含有層からなり、外周がトバモライトから
なるケイ酸カルシウム質繊維である。
又、上記したケイ酸カルシウム質繊維は、クリストバラ
イトを含有するセラミック繊維を水の存在下で石灰と反
応させることにより製造することが出来る。
イトを含有するセラミック繊維を水の存在下で石灰と反
応させることにより製造することが出来る。
１０ とＳｉＯを含有する非晶質アルミナ・シリカ系
セラミック繊維を加熱処理して、ムライトとクリストバ
ライトを含有する繊維を得ることは公知である。又、非
晶質ＳｉＯ微粉末と石灰を水中で反応させると、トバモ
ライト粒子が得られることも公知である。
セラミック繊維を加熱処理して、ムライトとクリストバ
ライトを含有する繊維を得ることは公知である。又、非
晶質ＳｉＯ微粉末と石灰を水中で反応させると、トバモ
ライト粒子が得られることも公知である。
本発明は、クリストバライトを含有するセラミック繊維
を利用することによってトバモライトを繊維状に形成で
きることを見出し、しがもトバモライトが松笠状又はり
ん片状に成長するので極めて大きな比表面積を有するケ
イ酸カルシウム質繊維が得られたものである。
を利用することによってトバモライトを繊維状に形成で
きることを見出し、しがもトバモライトが松笠状又はり
ん片状に成長するので極めて大きな比表面積を有するケ
イ酸カルシウム質繊維が得られたものである。
即ち、本発明のケイ酸カルシウム質繊維は、外周がトバ
モライトからなり、内部が中空か又はムライトとトバモ
ライト含有層であって、比表面積が４０〜９０ψ程度と
大きく、見掛は比重が小さく、又ケイ酸カルシウム自体
も耐熱性が高く安定であるから、触媒、微生物、酵素等
の担体として用いれば大きな担持能力が得られ、又断熱
材としても極めて高い断熱能力を備えている。
モライトからなり、内部が中空か又はムライトとトバモ
ライト含有層であって、比表面積が４０〜９０ψ程度と
大きく、見掛は比重が小さく、又ケイ酸カルシウム自体
も耐熱性が高く安定であるから、触媒、微生物、酵素等
の担体として用いれば大きな担持能力が得られ、又断熱
材としても極めて高い断熱能力を備えている。
上記中空のケイ酸カルシウム質繊維を製造するためには
、本発明方法でクリストバライトを含有するセラミツタ
繊維として実質的にクリストバライトのみからなるｗ８
維を使用する。この方法によれば、クリストバライトが
石灰と反応してトバモライトをりん片状に成長させると
同時に、上記反応によりクリストバライトが消費されて
消失するので、得られる繊維の内部が中空になる。尚、
反応条件によっては、中空の孔内に消費されて細くボロ
ボロになったクリストバライト質繊維が残ることもある
。この中空のケイ酸カルシウム質繊維は比表面積が更に
大きくなるので、担体としての担持能力や断熱材として
の断熱能力を一層高めることが出来る。
、本発明方法でクリストバライトを含有するセラミツタ
繊維として実質的にクリストバライトのみからなるｗ８
維を使用する。この方法によれば、クリストバライトが
石灰と反応してトバモライトをりん片状に成長させると
同時に、上記反応によりクリストバライトが消費されて
消失するので、得られる繊維の内部が中空になる。尚、
反応条件によっては、中空の孔内に消費されて細くボロ
ボロになったクリストバライト質繊維が残ることもある
。この中空のケイ酸カルシウム質繊維は比表面積が更に
大きくなるので、担体としての担持能力や断熱材として
の断熱能力を一層高めることが出来る。
上記方法で原料として使用するクリストバライト質繊維
は、非晶質シリカ繊維を１１００〜１５００ｒで焼成し
て得られる。尚、非晶質シリカ繊維自身はトバモライト
の生成が悪く、完全に消費されずに中ｌρンリカ繊維が
残る。
は、非晶質シリカ繊維を１１００〜１５００ｒで焼成し
て得られる。尚、非晶質シリカ繊維自身はトバモライト
の生成が悪く、完全に消費されずに中ｌρンリカ繊維が
残る。
又、本発明方法において、クリストバライトを含有する
セラミック繊維としてムライト・クリストバライト質繊
維を使用すれば、外周にトバモライトがりん片状に成長
し、内部が実質的にムライトからなりトバモライトを含
むセラミック繊維が芯部として残るので、中実で高弾性
のケイ酸カルシウム質繊維が得られる。原料となるムラ
イト・クリストバライト質繊維は、非晶質アルミナ・シ
リカ系繊維、例えばＡＩ Ｏ−３ｉＯｗ＆維、ＡＩ Ｏ
−３ｉＯ□−Ｂ２０３＠維、Ａｌ□０３−８ｉＯ２−Ｃ
ｒ２０３繊維等を１０００Ｃ以上の温度で焼成すること
により得られる。
セラミック繊維としてムライト・クリストバライト質繊
維を使用すれば、外周にトバモライトがりん片状に成長
し、内部が実質的にムライトからなりトバモライトを含
むセラミック繊維が芯部として残るので、中実で高弾性
のケイ酸カルシウム質繊維が得られる。原料となるムラ
イト・クリストバライト質繊維は、非晶質アルミナ・シ
リカ系繊維、例えばＡＩ Ｏ−３ｉＯｗ＆維、ＡＩ Ｏ
−３ｉＯ□−Ｂ２０３＠維、Ａｌ□０３−８ｉＯ２−Ｃ
ｒ２０３繊維等を１０００Ｃ以上の温度で焼成すること
により得られる。
尚、ムライト・クリストバライト質繊維を用いる場合、
この繊維中に残るＳ１０ に対して添加する石灰の量を
Ｃ！ａｏ／ＳｉＯモル比で１．０未満、好ましくは０．
８未満とする。上記モル比が１．０を超えると、石灰が
ムライトと反応を開始して芯部となるべきムライト質繊
維が細り、得られるケイ酸カルシウム質繊維の弾性が失
われるので好ましくない０ 上記クリストバライトを含有するセラミック質繊維と石
灰の反応においては、存在する水の量が繊維を十分に分
散させうる程度に多ければ、ケイ酸カルシウム質繊維が
ほぼ分離独立した形で得られる。一方、存在する水の量
が少なく繊維が互いに接触した状態で反応を行なうと、
成長するトバモライトにより繊維が互いに結合し合うの
で、多孔質の塊或は成形体とすることが出来る。
この繊維中に残るＳ１０ に対して添加する石灰の量を
Ｃ！ａｏ／ＳｉＯモル比で１．０未満、好ましくは０．
８未満とする。上記モル比が１．０を超えると、石灰が
ムライトと反応を開始して芯部となるべきムライト質繊
維が細り、得られるケイ酸カルシウム質繊維の弾性が失
われるので好ましくない０ 上記クリストバライトを含有するセラミック質繊維と石
灰の反応においては、存在する水の量が繊維を十分に分
散させうる程度に多ければ、ケイ酸カルシウム質繊維が
ほぼ分離独立した形で得られる。一方、存在する水の量
が少なく繊維が互いに接触した状態で反応を行なうと、
成長するトバモライトにより繊維が互いに結合し合うの
で、多孔質の塊或は成形体とすることが出来る。
３１旦ユ
ＳｉＯ９９％及び残部の不純物からなる直径８μｍの非
晶質シリカ繊維を１３００１：’で１時間焼成してクリ
ストバライト質繊維を得た。このクリストバライト質繊
維１００重量部をオートクレーブに入れ、約５０重量倍
の水と消石灰９８重量部を添加し、全体を流動させなが
ら１８０Ｃで８時間加熱処理した。
晶質シリカ繊維を１３００１：’で１時間焼成してクリ
ストバライト質繊維を得た。このクリストバライト質繊
維１００重量部をオートクレーブに入れ、約５０重量倍
の水と消石灰９８重量部を添加し、全体を流動させなが
ら１８０Ｃで８時間加熱処理した。
回収した繊維は互いに分離しており、石灰とクリストバ
ライトが反応してりん片状に成長したトバモライトのみ
からなっていて、内部に長さ方向に沿い内径約８μｍの
連通孔を有し、繊維の外径は平均２５μｍであり、比表
面積は５０ｆｆｌ′／／ｇであった。
ライトが反応してりん片状に成長したトバモライトのみ
からなっていて、内部に長さ方向に沿い内径約８μｍの
連通孔を有し、繊維の外径は平均２５μｍであり、比表
面積は５０ｆｆｌ′／／ｇであった。
実施例２
実施例１と同じクリストバライト質繊維１００重量部を
目のつんだ網かごに入れ、オートクレーブ内に配置して
約１０重量倍の水と消石灰９８重量部を加え、網かご内
で繊維に石灰が接触するように水と石灰を流動させなが
ら、１８０Ｃで８時間加熱処理した。
目のつんだ網かごに入れ、オートクレーブ内に配置して
約１０重量倍の水と消石灰９８重量部を加え、網かご内
で繊維に石灰が接触するように水と石灰を流動させなが
ら、１８０Ｃで８時間加熱処理した。
回収した繊維は、実施例１と同様に中空のトバモライト
のみからなっていたが、成長したトバモライトにより繊
維が互いに結合して多孔質のブロック状になっていた。
のみからなっていたが、成長したトバモライトにより繊
維が互いに結合して多孔質のブロック状になっていた。
実施例３
Ａ１０４７％、３１ｏ ５２％、及び残部の不純物か
らなる直径３μｍの非晶質シリカ・アルミナ繊維を１１
００ ｔ：’で１時間焼成して、ムライト・クリストバ
ライト質繊維を得た。このムライト、クリストバライト
質繊維１００重量部をオートクレーブに入れ、約５０重
量倍の水と消石灰３５重量部を添加し、流動させながら
１８０ ｒで８時間加熱処理した。
らなる直径３μｍの非晶質シリカ・アルミナ繊維を１１
００ ｔ：’で１時間焼成して、ムライト・クリストバ
ライト質繊維を得た。このムライト、クリストバライト
質繊維１００重量部をオートクレーブに入れ、約５０重
量倍の水と消石灰３５重量部を添加し、流動させながら
１８０ ｒで８時間加熱処理した。
回収した繊維は互いに分離しており、中心に実質的にム
ライトからなる繊維が芯部として残り、その外周に石灰
とクリストバライトが反応してりん片状に成長したトバ
モライトが外皮部を形成しており、直径は平均１０μｍ
で、比表面積は６５１ｒＶｇであった。
ライトからなる繊維が芯部として残り、その外周に石灰
とクリストバライトが反応してりん片状に成長したトバ
モライトが外皮部を形成しており、直径は平均１０μｍ
で、比表面積は６５１ｒＶｇであった。
実施例４
１１ｉ例３と同様のムライト・クリストバライト質繊維
と約５重量倍の水と消石灰３５重量部を混合後、任意の
形状のステンレス容器に入れてオートクレーブ内に配置
し、１８０Ｃで８時間加熱処理した。
と約５重量倍の水と消石灰３５重量部を混合後、任意の
形状のステンレス容器に入れてオートクレーブ内に配置
し、１８０Ｃで８時間加熱処理した。
回収した繊維は、実質的にムライトからなる芯部と外周
のトバモライトからなっているが、成長したトバモライ
トにより互いに結合して多孔質のブロック状になってい
た。
のトバモライトからなっているが、成長したトバモライ
トにより互いに結合して多孔質のブロック状になってい
た。
本発明によれば、外周にりん片状に形成されたケイ酸カ
ルシウム質を有するので比表面積が大きく、更に中実又
は中空のいずれにも形成でき、触媒、微生物、酵素等の
担体又は断熱材として有用なケイ酸カルシウム質繊維を
提供することができる。
ルシウム質を有するので比表面積が大きく、更に中実又
は中空のいずれにも形成でき、触媒、微生物、酵素等の
担体又は断熱材として有用なケイ酸カルシウム質繊維を
提供することができる。
出願人 イソライト工業株式会社
７′−゛
、１．、、、、、−！ｆｉ−・
Claims (3)
- （１）中空のトバモライトからなるケイ酸カルシウム質
繊維。 - （２）内部がムライトとトバモライト含有層からなり、
外周がトバモライトからなるケイ酸カルシウム質繊維。 - （３）クリストバライトを含有するセラミック繊維を水
の存在下で石灰と反応させることを特徴とするケイ酸カ
ルシウム質繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2319245A JPH0816285B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | ケイ酸カルシウム質繊維及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2319245A JPH0816285B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | ケイ酸カルシウム質繊維及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04194027A true JPH04194027A (ja) | 1992-07-14 |
| JPH0816285B2 JPH0816285B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=18108036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2319245A Expired - Lifetime JPH0816285B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | ケイ酸カルシウム質繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0816285B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116396087A (zh) * | 2023-04-04 | 2023-07-07 | 广东简一(集团)陶瓷有限公司 | 一种改性托贝莫来石纤维制备低温高强度硅藻土陶瓷砖及其制备方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109750390A (zh) * | 2019-01-14 | 2019-05-14 | 贵州师范大学 | 一种微米中空碳化硅/氮化硅陶瓷纤维的制备方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6022643A (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-05 | Chiyoda Tech & Ind Co Ltd | コンクリ−ト中の空気量を測定する方法並びに測定装置 |
| JPH02116610A (ja) * | 1988-10-26 | 1990-05-01 | Asahi Keisan Kogyo Kk | 珪酸カルシウム長繊維の製造方法及び製造装置 |
-
1990
- 1990-11-22 JP JP2319245A patent/JPH0816285B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6022643A (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-05 | Chiyoda Tech & Ind Co Ltd | コンクリ−ト中の空気量を測定する方法並びに測定装置 |
| JPH02116610A (ja) * | 1988-10-26 | 1990-05-01 | Asahi Keisan Kogyo Kk | 珪酸カルシウム長繊維の製造方法及び製造装置 |
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| CN116396087A (zh) * | 2023-04-04 | 2023-07-07 | 广东简一(集团)陶瓷有限公司 | 一种改性托贝莫来石纤维制备低温高强度硅藻土陶瓷砖及其制备方法 |
| CN116396087B (zh) * | 2023-04-04 | 2024-03-15 | 广东简一(集团)陶瓷有限公司 | 一种改性托贝莫来石纤维制备低温高强度硅藻土陶瓷砖及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0816285B2 (ja) | 1996-02-21 |
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